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ONE-shot 560 上野口 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 560 上野口

1027.jpg
青空に薄雲なびく秋晴れのもと
穏やかな陽光に照らされて上野を発つ
“新特急色”(リレー号色)の
185系(C1編成)。
(゚ー゚*)イッパゴ

赤煉瓦の東京駅と比べると
外観の印象が薄いかも知れませんが
右手に写る石造りの瀟洒な建物が
1932年(昭和7年)に竣工し
90年以上の歴史を持つ
上野駅の駅舎(二代目)です。
(ちなみに上野駅の開業自体は
1883年(明治16年))


いまは上野と東京のあいだが
“上野東京ライン”によってつながり
宇都宮線や高崎線、常磐線と
東海道線を直通する列車が
頻繁に行き交っていますが
上野東京ラインが開通する以前は
東京と上野がそれぞれに
中・長距離列車の起終点(始発駅)という
ターミナル駅の役割を担っていて
おもに南方(東海道方面)へ列車が向かう
東京発着を“東京口”
おもに北方(東北方面)へ列車が向かう
上野発着を“上野口”などと
分けて呼んでいました。

そして両駅をそれぞれ発着していた
特急型車両の185系は

車体色のカラーリング(塗分け)が
東海道線の特急「踊り子」などに使われた
“東京口”だと
斜めストライプ(踊り子色)の印象が強く
いっぽう
東北線(宇都宮線)の特急「なすの」
新幹線連絡列車「新幹線リレー号」
高崎線の特急
「谷川」や「草津」などに使われた
“上野口”だと
横帯(新特急色・リレー号色)のイメージを
個人的には今も持っています。
( ̄∇ ̄)シントッキュー


そんな横帯の“新特急色”を
現代に復刻した185系が
団体専用の臨時列車として
光線状態(陽あたり条件)のいい時間帯に
上野駅を通るという情報を得て
当駅の壁(広小路口)と絡めた構図で
狙い撃ち。
(^_[◎]oパチリ

昭和の国鉄時代からほぼ変わらない
上野駅の駅舎と
国鉄を表す“JNR”マークが
車体の側面に再現された185系。
その情景には
往年の新特急やリレー号を思い出す
懐かしさを覚えますが
 (´ー`*)ナツカシス
近年に設置されたデジタルサイネージ
(電子看板)からは
上野のマスコットといえる“パンダさん”が
デジタル3Dで立体的(?)に
お顔をのぞかせてくれて
現代の上野らしさも感じるような
ちょっと面白い一枚となりました。
(・∀・)パンダ


24.10.27 東北本線 上野




1853.jpg
かつて上野口の185系(新前橋車)が
運転を担っていた
“新特急”時代の特急「草津」。
( ̄∇ ̄)シントッキュー
“新特急”は東北・上越新幹線開業後の
東北本線や高崎線(上越線)において
首都圏から近距離に設定された
特急列車の呼称(愛称)で
編成は自由席を主体にしたものとし
定期券でも特急券とあわせることで利用可能
(当時の特急は定期券で利用できなかった)
また途中の停車駅を増やすなど
従来に比べて特急の敷居を下げることで
利用の促進を狙いとするものでした。
( ̄。 ̄)ヘー
なお現在は特急に種別が統一され
“新特急”という呼称は消滅しています。


8412.jpg
そしてもう一枚。
こちらは今から40年前に撮影した
上野駅の地平ホームでならぶ
185系の特急「白根」(左)と
489系の特急「白山」。
( ̄∇ ̄)シブイ
この写真は私がまだ
“撮り鉄”として駆け出し(?)のころに
当時愛用していたコンパクトカメラ
(もちろん“コンデジ”ではないw)
で撮ったもので
露出補正など設定できずに薄暗いし
端に日付が写し込まれちゃっているけど
(しかも大晦日じゃんw)
個人的に想い出深い一枚です。
+。:.(´ω`)シミジミ.:。+゚。

先日に別の写真を探していたとき
たまたまこの一枚が出てきたことで
今回の「ONE-shot」でご紹介した
新特急色の185系を上野で撮りたいという
イメージにつながりました。