スイスⅡ 08・・・チューリッヒ散策記 [あおたけ的 SWISS紀行]
出張で訪れているスイス、07からの続きです。
今回の出張では後半の三日間に滞在した、スイス最大の都市チューリッヒ(Zurich)。スイス経済、金融、商業の中心地で、先にもお伝えしたように国際空港や国際列車の鉄道駅を擁するスイスの玄関口でもあります。商業都市というおカタいイメージが強い街ですが、歴史的・文化的にもこの街は見所が多く、街のあちこちで中世の趣が残る古い建物を見ることができる一方で、欧州の一流ブランドが軒を連ねる目抜き通りはショッピングに最適。住みやすい都市の順位でも常に上位へ名を連ねています。街の繁華街は中央を流れるリマト川を隔てて旧市街・新市街に分けられますが、全体的にはこじんまりとしていて、軽く散策する程度なら一~二時間もあればじゅうぶん。そして何よりも鉄的に嬉しいのは、この街にはトラム(路面電車)が、縦横無尽に走っているのです。そこでスイス編ラストとなる今回は、チューリッヒの街をトラムの撮影をしながら少し巡ってみたいと思います。
中央駅前の「バーンホフ通り(Bahnhof-strasse)」を走る
チューリッヒの青いトラム。系統別の電車が次々にやってきます。
バーンホフとは独語で駅なので、ここはまさに「駅前通り」。
バーンホフ通りは、新市街にあるチューリッヒの目抜き通り。
いろいろなファッションブランドや飲食店、銀行などが建ち並ぶ
チューリッヒの・・・いや、スイスの「銀座」ともいうべき場所で、
とても賑やかです。
バーンホフ通りを抜けて、路地裏の坂道を上がると
「リンデンホフ(Lindenhof)の丘」という見晴らしの良い公園に出ました。
ここはローマ帝国時代に、リマト川を通過する船から税金を取るために
築かれた砦の跡で、チューリッヒ発祥の地と言われています。
同じくリンデンホフの丘から。
ここからは、リマト川とその対岸の旧市街を一望することができます。
川沿いを走る路面電車もよく見え、絶好の「俯瞰撮影地」(笑)。
背景に見える二本の塔がある建物は、チューリッヒのランドマーク
「グロスミュンスター(Grossmunster=大聖堂)」。
丘を下りて、街へ戻ります。
路地裏の坂から見えてきたのは、でっかい時計の教会。
この聖ペーター教会 (St.Peterskirche)の文字盤は
直径8.7メートルもあり、欧州最大なのだとか。
チューリッヒの街には、大きな教会がごろごろしています。
こちらはとんがり屋根の「フラウミュンスター(Fraumunster=聖母聖堂)」。
この教会のステンドグラスは、何とあの「マルク・シャガール」作。
撮影禁止なので写真は撮れませんが、一見の価値アリ。
フラウミュンスターとリマト川をはさんだ対岸にあるのが
さきほど丘の上から見たグロスミュンスター。
てっぺんの塔に上ると先ほどのリンデンホフの丘とは逆側の景色が
一望できます(有料)・・・が、とてつもない螺旋階段が続くので、
今回は上りませんでした・・・スミマセン。(^^;)
そのフラウミュンスターとグラウミュンスターを結ぶ橋からは、
リマト川を渡るトラムの姿が見えます。
晴れていればアルプス山脈がきれいに望める場所なのですが、
曇り空で残念。橋の向こうに広がるのはチューリッヒ湖。
ちょっとサービスカット(?)。
チューリッヒ湖近くの公園で見つけた「芸術作品」。
なかなかリアルで、思わずドキッとしてしまいます。("▽"*)
トラムが走っていた橋の上から、先ほどとは逆に街の方向を眺めています。
紹介してきたランドマークとなる三つの教会はこんな位置関係。
それぞれに特徴のある教会、クリスチャンじゃなくても
巡ってみたくなります。
橋を渡って今度は旧市街へ。石畳の細い路地にお店が建ち並びます。
飲食店の料金は、先ほどのバーンホフ通りよりリーズナブル。
旧市街のほぼ真ん中にあるのが、
チーズフォンデュの名店「SWISS CHUCHU」
オープン時は外まで漂う、美味しそうなチーズの香り・・・。
一周して旧市街側のトラムプール、セントラルまで戻ってきました。
ここは散策をスタートした中央駅の目と鼻の先です。
ざっくりとチューリッヒの中心街を歩いてみましたが、曇り空の天気が写真的にちょっと寒々しい・・・(この日の気温は日中でも2℃。風も強くて、実際に寒い一日でした)。そこでもう一度、今度は日が暮れてから、ちょこっとだけ撮影してみることに。欧州の街は夜景が美しいので、曇り空よりもずっと雰囲気がいいかも。
今度は駅側から見た二つの「とんがり教会」。
どちらもライトアップされていて、目を楽しませてくれます。
もちろんグラウミュンスターもライトアップ。
昼間に撮ったものと同じ場所ですが、雰囲気が全く異なります!
夜道をぶらぶらしていると、赤いトラムがやってきました。
チューリッヒのトラムは広告車が少ないので、これは珍しいかも。
広告と言うよりも、スイスの観光PRでしょうか。
スイス出張最後の夜は、チューリッヒらしくドイツ料理。
これは塩漬けの豚肉を煮込んだ「アイスバイン」。
ビールのお供としては良いのですが、かな~りしょっぱい・・・( ̄~ ̄;)。
下のザワークラウト(キャベツの酢漬け)かジャガイモと
一緒に食べるのが良いのかも。☆☆・・・
こちらはベーコンやソーセージの盛り合わせ。
盛り合わせと言いますが、こちらもザワークラウトで底上げしてあります。
味の方はマズくないけど、まあ、そこそこって感じ。☆・・・・
デザートのティラミスもイマイチだったので写真は載せません。
ここは失敗だったかなぁ・・・。(´・ω・`)
前回登場したマティスに美味しいお店をきいておくべきでした。
RailCity内にあるマーケットで、
口直しのムーベンピックを買ってホテルへ戻りました。
「MAPLE WALNUT(メープルシロップ&クルミ)」味。
やっぱりムーベンピックは期待を裏切らないオイシさ!
☆☆☆・・
ちょっと残念な最後の晩餐となってしまいましたが、我々がお店のチョイスを誤ってしまっただけで、チューリッヒにも美味しいお店はたくさんあります。今回は入らなかったけど、上で紹介している「SWISS CHUCHU」など、いかにもスイスらしい料理が味わえて、チーズ好きには堪らない名店です。
冒頭でも書いたように商業都市・チューリッヒ、なかなか観光だけで訪れる方は少ないと思いますが、スイス・アルプス観光や欧州各都市への移動ついでに、ちょこっと街へ出てみるのも面白いかも知れません。空港から中央駅まで列車で約10分。駅から教会の密集するエリアまでは歩いて15分ほど。街をのんびり巡って、お茶をしても半日とかかりません。トランジットなどで時間を持て余した際には、ぜひ街へと足を運んでみてください。
スイスでのラストショットは、やっぱりチューリッヒ中央駅。
ライトアップされた姿には、いっそう重厚感が漂います。
長々と続けてきたスイス出張編はこれで終了です。いや~それにしても、街や食、地理関係から鉄道のことまで、記憶があやふやなところを帰ってから調べるのが大変でした。しかも参考になりそうなHPは、ほとんどが独語か仏語、英語ばかりですし・・・。そんな背伸びをしないで、自分の解る範囲だけ書けば良いのですが、せっかく写真に撮ってきたものは皆さんにお見せしたいし、公開する以上はあまり間違ったことは書けない。それに旅行雑誌に乗らない旬な情報と言うものは案外、個人のHPやブログから入ってくるもの。実際に私もジュネーヴ空港でのフリーチケットは何年か前に見た某HPで教わったものだし、チューリッヒ空港のモールが充実していることや、中央駅へ最近になってオーストリア国鉄が乗り入れたことなどは、同じソネブロ仲間のundoさんのブログで知ったのでした。
私のような偏ったブログではそんな役に立つとは思えませんが、何かちょっとでもスイス旅行の参考になれば幸いです。
最後に今、「旬」なオミヤをひとつ・・・。
このスイス編でおなじみのチョコレート専門店シュプリングリ(Spruengli)、
お土産としては以前にマカロン(ルクセンブルゲリ)をおススメしましたが、
今回はちょっと変わった新作が出ていました。
それが真っ黒なトリュフ「タヒチ・バニラ」。
希少なタヒチ産バニラをふんだんに使ったホワイトチョコを
真っ黒なバニラビーンズシュガーでくるんだ贅沢なもの。
ビーンズのプチプチとした食感とホワイトチョコの甘さが絶妙。
賞味期限もルクセンブルゲリより長いので、お土産にいいかも~♪
☆☆☆☆・
(ちなみにこのお土産を渡した人の中には、イマイチと評した人もいたので、
好みは大きく分かれるところかも知れません・・・。)
1月28日(金)~29日(土)
チューリッヒ中央駅(ZurichHB)1007-(IC817)-チューリッヒ空港(Zurich Flughafen)1016
ZRH1300-(LX160)-NRT0750
スイスⅡ 07・・・ライン・フォール まさかの鉄道撮影記 [あおたけ的 SWISS紀行]
出張で訪れているスイス、06からの続きです。
しばらくチューリッヒ中央駅の散策&撮影記を続けてきましたが、日程的には終盤の五日目を迎えました。前日から滞在地をジュネーヴからチューリッヒへと移し、この日はちょっと国境を越えてドイツでのお仕事。ただドイツと言っても、チューリッヒから小一時間ほどの国境近くにある小さな工業都市なので、ほとんどスイスのようなもの。変化と言えば、町に掲げてあった国旗が三色になったことくらいでした。スイスからドイツへ、せっかくならばバーゼル経由の「ICE」などに乗りたかったところですが、残念ながらこの日もクルマ移動。さらに目的地も鉄道の不毛地帯で、鉄的な収穫は得られないと諦めていました。しかし、その帰り道に寄ったスイスの街で、偶然にもなかなか面白い鉄道写真を撮ることができたのです。
1月27日(木)
この日の仕事は順調に進み、予定よりもかなり早く終了。このまま滞在地のチューリッヒへ戻れば、浮いた時間でまた中央駅での撮り鉄ができる・・・と、私は密かに目論んでいました。ところが、コーディネーター兼運転手のスイス人・マティスが「時間ガアルノデ、スコシ寄り道シマショウ、OKネ(片言の日本語&英語)」と言って、我々をどこかへ連れて行こうとします。「どこへ行くの?」と尋ねると、「フォール(fall=滝)」とのこと。「滝なんか別に見たくない。私は早くチューリッヒに戻って、駅へ行きたいんだ~!」と心の中で叫びつつも、私以外の同行者はマティスに賛同。さらに近辺で遅めのランチも食べようなどと盛り上がってしまったので、そこに水を差すわけにはいきません。仕方なく「それはいいね」と、顔で笑って心で泣いて・・・渋々やってきたのは「ライン・フォール(Rheinfall)」。その名の通り、欧州屈指の大河・ライン川にある滝です。「コノ『ライン・フォール』ハ、ライン川ニアル唯一ノ滝デ、ヨーロッパ最大級ノ規模・・・」 などと、丁寧に説明してくれるマティスの話を適当に聞きながら、ぼーっとその滝を眺めていると、滝の向こうに橋が架かっているのが見えます。しかもよく見ると、その橋には架線柱らしきものが並んでいる・・・!? 「マティス、ヒョットシテアレハ『とれいん』ジャ、アーリマセンカ?」 と、一変して興奮気味に尋ねると、「YES。コノ近ク二、『シャフハウゼン(Schaffhausen)』トイウ街ガアリ、ソコカラTrainガ、ヤッテキマース」 という嬉しい答え。急いでクルマに戻ってデジカメを取り出し、滝の入るアングルで列車が来るのを待ちます。いつやってくるのか解らずに運を天に任せると、やがて滝の向こうに白い列車の姿が見えてきました!
名瀑「ライン・フォール」をかすめて走る、SBBの近郊電車RABe514。
スイス国鉄 シャフハウゼン(Schaffhausen)付近
(Neuhausen-Schloss Laufen am Rheinfall)
曇り空のお天気が残念ですが、願っても無かったライン・フォールと列車のコラボカットが撮れたのはとても嬉しい!\(^o^)/ 渋々付いてきたことを反省し、マティスには感謝しなくてはなりません。それにしてもこのライン・フォール、たしかに広くてスゴい水量の滝だけど、欧州最大級にしてはちょっとショボイような・・・。この時期は水量が最も少ない時期で、雪解け水が集まる春先から初夏に訪れるのがベストなのだそうですが、やはり滝の迫力は「幅」よりも「高さ」にあるのではないかと感じてしまいました(「スゴイデショ」を連呼していたマティスには内緒の話...^^;)。でもここは鉄道撮影地としては面白く、さらにもう一本くらい列車が撮れないかと周辺をウロウロしていると、不意に背後から列車の音が聞こえてきます。焦って振り返ると、なんと今度はライン・フォールとは逆側の築堤上を列車が走って行くではありませんか。
ライン・フォールの公園を見下ろすように駆け抜ける、Re420牽引の「IR」。
滝は写真右手後方にあるので、列車からの眺めは抜群かも。
スイス国鉄 シャフハウゼン付近
(Neuhausen-Altenburg Rheinau)
先ほどの滝の向こうに見えた列車はシャフハウゼン発・ヴィンタートゥール(Winterthur)方面へのSバーンで、築堤上を走って行ったのは同駅発・ビューラッハ(Bulach)経由チューリッヒ行きの「IR(急行)」。ということは、チューリッヒから急行列車でシャフハウゼンに来ると、車窓右手にこのライン・フォールを眺めることができるのですね。これは乗り鉄的にも良さそう。さらに、少し高台にある丘にも上がってみると、そこからはもう一線、シャフハウゼンへ乗り入れるドイツ国鉄(DB)の路線も見ることができました。
シャフハウゼンの街を見下ろしながら進む、赤いDBの列車。
この路線は非電化で、列車もディーゼルカー(DC)です。
ドイツ国鉄 シャフハウゼン付近
(Schaffhausen-Neuhausen Bad Bf)
これもDBのDC。
DCとは思えないモダンな形をした車両ですね・・・。
(トリミング済み)
高台の同じ場所からは、先ほど「IR」が走っていたSBBも見下ろせます。
ライン川沿いを走るのはSBBの子会社「Thurbo」のRABe523。
スイス国鉄 シャフハウゼン付近 (Schaffhausen-Neuhausen)
ライン・フォール周辺は公園が整備されており、今回は行くことができませんでしたが、最初のSバーンが走っていた橋には歩道が併設されていて列車を間近に見ながら渡ることができたり、滝の真ん中にある岩山へも船で行くことができるので、一日かけていろんな角度から列車とライン川を狙ってみると楽しそうですね。いつか個人で再び撮影に訪れてみたいところ。
ライン・フォールを後に、続いては街の方へ。ここシャフハウゼンは古くからライン川の交易で栄えたスイス最北の街で、旧市街には中世の建物が立ち並びます。チューリッヒから列車やクルマで40~50分程度で来られるので、じゅうぶん日帰りできるお手軽観光地です。
味のある建物が並び、雰囲気のいいシャフハウゼンの旧市街。
シャフハウゼンの名物は何と言ってもこの「出窓」。
美しい装飾が施された出窓を、街のあちこちで見ることができます
(タイトル写真も参照してください)。
旧市街の中心に立つ「騎士の家」。
壁にはローマの歴史と神話をテーマにした繊細な壁画が描かれています。
ドイツに隣接するこの街で食べるのは、やっぱりソーセージ♪
デミグラスソースがかかった、ちょっとオシャレなソーセージは、
付け合わせのマッシュポテトとの相性抜群!☆☆☆☆・
そしてデザートに出てきたのがコレ。
一見プリンのようですが、下のカスタードは液体。
冷たいカスタードのスープにメレンゲが浮いていて、
その上にメープルシロップがかけられています。
とても甘そうですが、メレンゲには味が無いのでそれほどでもなく、
カスタードを染み込ませるとちょうどいい甘さに。
これが不思議な食感で、なおかつオイシイ!
スイーツには詳しくないのですが、
これって結構スタンダードなモノなのでしょうか・・・?
☆☆☆☆・
はじめは寄り道に乗り気ではなかった私ですが、ライン・フォールでは予想外の「撮り鉄」ができ、さらに美しい街の散策&美味しいランチと、存分にシャフハウゼンの街を堪能してしまいました。やはり人の厚意ある提案には素直に従った方が良いみたいですね・・・(^^;)。あらためて「アリガトウ・マティス!」。
スイスⅡ 06・・・チューリッヒ中央駅 撮影記 国際列車編 [あおたけ的 SWISS紀行]
ヨーロッパのほぼ中央に位置し、各都市から国境を越えて列車が集まる大ジャンクション・チューリッヒ中央駅。様々な列車が発着するなかで、やはり華となるのは各国自慢の車両で運転される国際列車達。「TGV」や「ICE」などエース級の特急列車から渋い夜行列車まで、これらを一同に見られるのがチューリッヒHBの醍醐味であり、私が「聖地」として崇めている理由はここにあります。
颯爽とメインホールへ入ってきたのはご存知、フランス国鉄(SNCF)の「TGV」。
パリとチューリッヒの間を東ヨーロッパ線経由で結ぶこの列車(Lyria)には
「TGV-POS」という編成が主に使われており、
以前に紹介した、ジュネーヴで見られる車両とはちょっと異なります。
(余談ですが、私がブログのアイコンに使っている写真は
三年前にチューリッヒHBで撮影した「TGV-POS」です。)
スイス国鉄 チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)
前々回にも登場したドイツ国鉄(DB)の「ICE」。
「ICE」にも色々な種類があり、シュツットガルト(Stuttgart)から
やってきたこちらの列車は、動力分散型・振り子式電車の「ICE-T」。
デザインが、ちょっとJR-Qの「白いかもめ」っぽいかも・・・。
赤茶色の客車列車はオーストリア国鉄(OBB)の「RJ (RailJet)」。
09年12月からチューリッヒに乗り入れを開始したそうで、
私は今回が初見。専用塗装の1116型機関車はなかなかカッコイイ!
このカマの機器はドイツ・シーメンス社製で、VVVFの起動音が
京急2100形などでおなじみ「ドレミ」の音階~♪
さすが、音楽の都・ウィーン行き ・・・? (^▽^*)
ETR470形電車で運転される、イタリア・ミラノ行きの「EC (EuroCity)」。
もともとは「チザルピーノ(Cisalpino)」の愛称で親しまれてきた列車ですが、
チザルピーノ社の運営撤退・解散で、列車名も「EC」になってしまいました。
それにしてもこの落書きはヒドイ・・・(´;ω;`)。
一昔前に比べると、イタリアの列車への落書きは
減ったと聞いていたのですが、まだあるんだなぁ・・・。
国際列車が並ぶ場で自国の車両だけが落書きだらけだったら、
ちょっと恥ずかしいよね・・・。
日が暮れると、今度はお待ち兼ねの夜行列車タ~イム♪ チューリッヒHBを発着する国際列車には夜行もあり、その代表がドイツ鉄道グループのDB Autozugで運行されている「シティ・ナイト・ライン(City Night Line=CNL)」。ここチューリッヒではドイツ・ベルリン行き「シリウス(Sirius)」、ハンブルク行き「コメット(Komet)」、オランダ・アムステルダム行き「ペガサス(Pegasus)」、そしてドレスデン経由チェコ・プラハ行き「カノープス(Canopus)」の四種類が見られます。また、この「CNL」シリーズのほかにもフランス国鉄(SNCF)の車両でスペインまで運転されている「エリプソス(Elipsos)」や、イタリア方面への「ユーロナイト(EuroNight)」など、多くの夜行列車が見られるチューリッヒHBは、夜の撮影も楽しみ。夜行列車が風前の灯となっている日本からしてみれば羨ましいところなのですが、実は欧州でも夜行列車は衰退傾向にあり、かなりの数が減ってしまったのだとか・・・。
SBBのRe420に牽かれて入線してきた「CNL」は、
プラハ行きの「カノープス号」
「Canopus」とは星の名前で、夜行列車らしいネーミングですね。
「北斗星」のようなものかな・・・。
「CNL」の客車は、ホワイトとオレンジとのツートンカラー。
外から眺めたかぎりなのですが、なかなかにぎやかな編成で、
豪華個室(日本でいうロイヤル?)、二段・三段寝台(A・B寝台?)、
座席車(レガートシート??)、もちろん食堂車もついています。
さらに自転車用荷物車があるのも欧州らしいですね。
実は少し前までの「CNL」はブルーの塗装でしたが、
07年に夜行列車体系の見直し・再編が図られ、
イメージチェンジで上写真の明るい色に変更されてしまいました。
私個人的には、まさに「欧州版・ブルートレイン」ともいうべき、
ブルーに月のマークが描かれていた、この塗装の方が好きだったな・・・。
06.03.28 スイス国鉄 チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)
スペイン・バルセロナ行きの「パブロ・カザルス(Pau Casals)号」。
あまりカッコよくない変な形の車両は、「エリプソス」というSNCFの車両で、
スペイン乗り入れに対応した連接構造の「タルゴ(Talgo)」形客車。
フランス・スイスとスペインでは軌間が異なるのですが、
この客車の台車には軌間の可変機能があり、
そのまま直通できるという優れものなのです
(日本でいうフリーゲージトレイン)。
そんな「パブロ・カザルス号」、スイス内の牽引はSBBの汎用機・Re420。
車体の大きさの違いがよくわかりますね~。
夜行列車撮影は夜だけではありません。
翌朝には「CNL」の到着列車を狙ってみます。
すると、アムステルダム発の「ペガサス」には一両だけ
旧塗装の青い客車が混じっていました。
ちょっとくすんだブルーの車体。
朝に見るとブルトレっていうよりも、オハ44などの旧客にも見えます・・・。
イメージ的には、新塗装のオレンジの方が爽やかでいいのかな・・・?
昼夜を問わずに各方面から列車が集まってくるチューリッヒ中央駅。本当に一日中いても飽きないこの駅は、私が子供の頃に大好きだった東北新幹線開業以前の上野駅に近いと感じることがあります。東北・上越・信越・常磐・・・各方面からひっきりなしに特急が集まり、頭端式のホームにずらっと並ぶ。そんな姿に魅了された私は、よく父にせがんで連れて行ってもらったものでした。時刻表を眺め、「もうすぐ13番線に「ひばり」が来る」「今度は上の8番線から「とき」が出る」「次は20番線の「みちのく」だ・・・」と、一日中ホームからホームへ駆け回る。これはまさに、チューリッヒHBで見せた行動そのもので、恥ずかしながらチューリッヒHBでは今でも我を忘れて列車を追ってみたくなるのです。でもそんな魅力的な駅が、果たして今の日本にあるだろうか・・・。私にとっての聖地、チューリッヒ中央駅には、単に鉄道写真を撮ることだけが楽しいのではなく、どこか懐かしい空気が流れているのでした。
・・・続きます。
スイスⅡ 05・・・チューリッヒ中央駅 撮影記 SBB編 [あおたけ的 SWISS紀行]
出張で訪れているスイス。04からの続きです。
チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)のメインホールにある16本もの長距離列車ホーム(3~18番線)。ずらっと並んだ頭端式のプラットホームには、隣接するヨーロッパの各都市から様々な列車が発着しますが、その中心となるのはもちろんスイス国鉄(SBB)の車両。そこでまず今回は、私が滞在中に撮影できたSBBの車両達を紹介したいと思います。
SBBの長距離列車(IC.IR.RE)は、今でもその大半が機関車に引かれて(または押されて)走る客車列車で、ここチューリッヒHBの長距離列車ホームでも、ひっきりなしにSBBの赤い電気機関車(罐=カマ)が見られます。電車タイプの長距離列車は「ICN」に使用されているRABDe500くらい。そんなチューリッヒHBで見られるカマのなかでも趣味的に面白いのは、新型で高速性能のRe460と、従来型で汎用性のあるRe420の二種類。やはり一台一台それぞれに個性のあるカマモノは電車よりもずっと面白くて、SBBの長距離列車を紹介とは言いながらも、私はこの二機種の撮影に没頭してしまいました。
まずはRe460から。今回のスイス旅でもジュネーヴやチューリッヒの空港線を利用した際にちょくちょく顔を出していた同機。概要はWikiさんを参照していただくことにして、撮り鉄的にこのカマの面白みとして上げられるのが、カラフルにラッピングされた広告機の存在。側面に窓などが無いRe460は広告ラッピングに適しているのか、近代的な形で車両自体に固体差が少ない同機にとってはバリエーションを表すひとつになっています。在籍機の半数近くが何かしらの広告機になっているので、「ネタガマ」として扱われるわけでは無いのですが、同じカマでも色々な種類があると見ているほうは楽しいですよね。日本では広告ラッピングの電車など撮影を避けたい気持ちになりますが、このRe460のラッピングはなかなかオシャレでいい被写体になります。ちなみにタイトル写真左側のカマはクルマの広告機です。
これはモンディーンの時計が描かれた広告機。
赤い塗装が基本のRe460、だいぶイメージが変わりますね。
スイス国鉄 チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)
Re460のなかで気になったのがこのカマ「SBB Historic」。
SBBの広告なのか、記念のスペシャルマーキングなのかわかりませんが、
メタリックのロゴがちょっとカッコイイ (゚∀゚)!
続いてRe420(スイス国鉄方式の旧形式名はRe4/4II )。スイス国旗のエンブレムが誇らしいこのカマ。広告機がバリエーションのRe460に対して、こちらの面白みは「汎用性」。客貨両用で「スイスのEF65」的なこのカマは、IRやREなどの準優等列車から近郊列車のSバーン仕業、さらにドイツ方面をはじめとした国際列車の牽引などにも充当され、それに伴いパンタなどの細部にも変化が見られます(詳しい概要は、やはりWikiさんを参照してください)。今回訪れた際には、重連仕業や配給輸送(?)、Cargoカラー機などを見ることができました。
Re420の重連だ!・・・と思って喜んだのですが、次ム(次位無動力)ですね。
でも、ひし形パンタ機先頭の重連は迫力あります。
スイス国鉄 チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)
これはRe420の貨物機、Re421(SBB-Cargo)が牽引する旅客列車。
ちょっと珍しい組み合わせですが、JRFのカマが旅客を引くほどレアではありません。
18番線の端っこには、ピッカピカの入れ換え用機関車Ee922が停まっていました。
ちっこいけどディーゼルではなく、れっきとした電気機関車です。
そのEe922はRe420に牽引されていきました。・・・新車の配給輸送?
SBBの入れ換え機といえば、ロッド式のEe930が活躍していましたが、
Ee922に置き換えられてしまうのでしょうか。
このカワイイ電気機関車、けっこう好きだったんですけどね・・・。
06.03.29 スイス国鉄 チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)
説明カット的な停車中の編成写真ばかりを並べてきましたが、そろそろ飽きてきた頃でしょう。そこで、ここからはホームの先端部へ行って、入線してくる列車などを狙ってみることにします。ちょうど日が傾いて、いい光線が列車を照らしはじめました。
チューリッヒ中央駅、午後4時過ぎ。
ドーム内で停車中の列車に、冬の斜光が注がれます。
スイス国鉄 チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)
チューリッヒHBを後にするインターシティ(IC)。
オール二階建て客車のIC2000が一直線に連なる姿は迫力満点。
夕陽が照らす、たくさんの線路。
列車はいくつもの分岐器を通って、一つのホームを目指します。
日が沈んだチューリッヒを出発してゆくのはベルン行きの「IR」。
そういえば、今回はあまり電車形のRABDe500を撮らなかったなぁ・・・。
あっという間に時間は過ぎてしまい、気がつけば日没・・・。
やっぱりチューリッヒHBでの撮り鉄は楽しい♪ 仕事が無ければ、一日中居ても飽きないような気がします (って、仕事の出張で来ているんですけどね・・・ ^_^; )
今回紹介し切れなかった国際列車たちは、また次回に・・・。もう一回だけチューリッヒHB編を続けさせてください。m(_ _)m
・・・続きます。
スイスⅡ 04・・・チューリッヒ中央駅 散策記 [あおたけ的 SWISS紀行]
出張で訪れているスイス、03からの続きです。
今回の遠征でいちばん楽しみにしていたのが、欧州鉄道路線の要所でスイス最大の駅「チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)」を訪れることでした。スイスの駅散策は昨年秋にジュネーヴ・コルナヴァン駅を紹介していますが、コルナヴァンがフランス国鉄ホームを含めても8番線までしか無いのに対して、チューリッヒHBはメインホールの長距離列車ホームが16(3~18番線)、近郊電車のSバーンホームが地平に4(通称・中央郵便局駅 51~54)地下に6(通称・SZU駅 1・2、博物館通り駅21~24)と、合計26もの番線があり、一日に約2900本もの列車が出入りしているマンモス・ターミナル(参考までに東京駅はJRとメトロで約3000本・・・これもスゴい数字ですね)。なかでもメインホールに発着する長距離列車にはスイス国内はもとより、隣国の仏・独・伊・オーストリアからも様々な車両が乗り入れてきます。これは鉄には堪らないパラダイス・・・いや、まさに「聖地」と呼んでも過言ではありません。今回はそんな聖地・チューリッヒHBを散策してみたいと思います。
まずは重厚なバーンホフ通り口の外観。
正面に堂々と立っている像は、スイス鉄道の
父とも言うべきお方「アルフレッド・エッシャー」さん。
そのバーンホフ通り口から中へ。細かい装飾が、歴史を感じさせます。
入り口付近にはキオスクや本屋の他に、以前紹介したチョコレートのお店
「シュプリングリ」なども並んでいます。
駅舎内のコンコースには広大なホールがあり、
コンサートなどにも使われるのだとか。
この日は食料品のマーケットが開かれていました。
こういうマーケットを覗くのって楽しいですよね。(^^)
ちょっとマーケットに寄り道して、手作りチーズを購入。
これはホテルでワインを飲みながら堪能します。
お土産用に日本へ持って帰れないことは無いけれど、
スーツケース内が大変なニオイになります・・・(経験アリ)。
そんな大ホールの地下に広がるのはショッピングモール「RailCity」。
各種いろいろなお店が入っていて、手軽にショッピングを楽しめます。
何よりも嬉しいのは、たいてい夜7時くらいで閉店してしまう
スイスにおいて、9時まで営業しているところ。
Sバーンの地下ホームは、このRailCityのさらに下にあります。
コンコースホールの天井には、謎のオブジェがぶら下がっています。
これはチューリッヒHBを見守る、旅の守護神「天使ナナ」。
でも天使にしては、ちょっとガタイが良すぎません?(^_^;)
同じく、コンコースで目を引くのは
巨大なスイス国鉄公式時計モンディーン(MONDAINE)。
この時計の下は、チューリッヒHB定番の待ち合わせスポット。
私も過去に何度か待ち合わせ場所に指定しています。
コンコースはこのくらいにして、そろそろメインの列車が発着するプラットホームへと行ってみることにしましょう。先述のようにチューリッヒHBには長距離列車ホームとSバーンホームがありますが、断然面白いのは長距離列車ホームの方。気がつけば私は長距離ホームばかりに行っており、今回Sバーンホームでは一枚も写真を撮りませんでした(汗)。なので、ここからはすべて長距離ホームでの撮影です。撮影するにあたって、さっそく列車の発車案内板を見てみます。
ターミナルステーションらしい、超大型の発車案内板。
日本では少なくなった、パタパタ回るタイプです。
写真左手が先ほどのコンコースで、ホームは右手に広がります。
長距離列車の発車案内をトリミングでクローズアップ。
いろんな行き先があって楽しいのですが、注目すべきはいちばん左の発車時刻。13:30から32.34.35.36.37.37.38.39.40... なんと、10分間に10本。ラッシュ時でもないのに一分単位で列車が発車してゆくではありませんか ∑(゚◇゚ノ)ノ !! しかもコレ、すべて長距離ホームの列車。でもよくみると、13:40の次は58まで18分も時間が空き、その後は再び14:00.01と1~2分間隔が続きます。実はチューリッヒHBでは、発車と到着のピークをそれぞれ約15分間隔くらいに分けているのです。つまり上記では13:30~40が発車のピークで、発車時刻の空いている13:40~58の間には、逆に数分単位で列車が到着していると言うこと。こうすることによって、旅客は余裕を持って乗り換えができるという、広大なチューリッヒHBならではの素晴らしいシステムです。長距離ホームは行き止まりの頭端式ですから、同一方向へ列車が次々に発着する、鉄にはとても楽しい状況が展開。ただし、駅先端で撮り鉄していると同時発着にカブられる事が多いのが難点でしょうか。(^^;)
頭端式の長距離ホーム。
手前に見えるのは、ドイツ連邦の「白いヤツ」。( ̄▼ ̄*)
拡張を重ねてきたチューリッヒHB。
一番端の18番ホームは外の歩道と一体化しちゃっています。
道路にはトラムが走り、左のお城のような建物はスイス国立博物館。
現在長距離ホームの一部は地下路線建設のため工事中。
ズラッと並んだ頭端式ホームの景観が崩れているのは残念。
お、ココにも「白いヤツ」の姿が・・・。
工事中の壁には、以前にコルナヴァンで見かけたこのキャラたち。
LEGOと書いてしまいましたが、正確にはプレイモービルの
キャラなのだそうです。
列車編は次回にお送りするつもりですが、
さっきからちょこちょこ顔を出していた「白いヤツ」だけ先行公開。
おなじみドイツ国鉄(DB)の高速列車「ICE」。
動力集中型・機関車方式の「ICE-2」で運転されるこの列車は、
バーゼル経由のフランクフルト行き。
スイス国鉄 チューリッヒ中央駅 (Zurich HB)
それにしてもチューリッヒHB、これだけ大きな駅なのに静かで落ち着きます。もちろん列車の音や行き交う人々のざわめきは賑やかなのですが、何と言うか、けたたましさを感じないんですよね(時折聞こえる工事の音はやかましいけど)。というのも、この駅には案内放送や発車ベルの類いがいっさい無いのです。日本の駅の案内放送はとても親切で解りやすいのですが、東京近郊の駅などは常に何かの放送が流れている印象。もう少し静かな駅と言うのを目指してもいいのではないかと、この駅をはじめとした海外の駅へ来るたびに思ってしまいます。お国柄もあって、なかなか難しいんでしょうけれど。
今回はココまで。引っ張って申し訳ありませんが、ホームを発着する列車達は次回紹介します。
・・・続きます。
スイスⅡ 03・・・SBB チューリッヒ空港線 乗車記 [あおたけ的 SWISS紀行]
出張で訪れているスイス、02からの続きです。
今回のスイス出張、前半はジュネーヴを基点に仕事をしていましたが、後半はチューリッヒへ移動します。スイス最大の都市・チューリッヒ(Zurich)は、ジュネーヴよりも賑やかで活気がある印象(・・・というよりも、ジュネーヴの街が少々お堅いって感じ)。最近の私は乗り継ぎでチューリッヒ空港を通るぐらいで、街を訪れるのは三年ぶりになります。久々に街や駅を散策できるのが楽しみ。
1月26日(水)
移動日は滞在四日目。まずはコルナヴァン駅から列車でジュネーヴ(コアントロン)空港へ向かいます。ジュネーヴからチューリッヒへはもちろん列車でも移動でき、以前に紹介した特急のICN(InterCity-Neigezug)が約2時間40分ほどで両都市を結んでいます。やはり私としては列車に乗りたかったところですが、仕事で来ている以上、ひとりだけ別行動というワケにはいきません・・・(´・ω・`)。 行きと同じように、わずか6分の「乗り鉄」で空港着。
ジュネーヴ(Geneve)0807-(IR1406)-ジュネーヴ空港(Geneve-Aeroport)0813
ジュネーヴの空港は国際空港ですが、
それほど大きくなく、規模は日本の地方空港並み。
就航路線も欧州各都市との短距離便がメイン。
ジュネーヴからチューリッヒ、飛行機では約50分。幸い進行右側の窓側席が取れたので、アルプス山脈を眺めることができました。窓外に広がる雄大な景色はヒコーキ嫌いの私でも、いい気分にさせてくれます。風の影響で揺れが大きかったけど、チューリッヒには定刻どおり到着。
飛行機からの眺め~。
遠くにアルプス山脈、眼下には雪景色が広がります。
GVA1015-(LX2807)-ZRH1110
スイスの玄関口、チューリッヒ・クローテン空港。さすがに欧州五大空港のひとつに数えられるだけあって、先ほどのジュネーヴ空港とは比べ物にならない大きさです。空港施設の他にショッピングアーケードやフードコートなども充実しており、この日のランチはココのフードコートで採ることにしました。
ガラス張りの天井と大きな吹き抜け構造で
明るいイメージの空港ターミナルビル。
上から出発ロビー・到着ロビー・ショッピングアーケード、
そして地下にはSBBの空港駅があります。
数あるフードコートの中から私がチョイスしたのは
シーフード系ファストフード「NORD SEE」のフィッシュサンド。
付け合せは、オニオンリングだと思って注文したイカリング(^^;)
けっこうヘビーでした・・・。☆☆・・・
オナカが満たされたところで、さっそく空港からチューリッヒの市内へ向かうことにしましょう。ここチューリッヒでも、空港から市内までは鉄道を使うことにします。本当は同行者にタクシーで移動したいと言われたのですが、この短い区間くらいは列車に乗せてよ・・・と、私がムリに懇願したのでした。でもジュネーヴ同様に、チューリッヒの鉄道による空港アクセスも決して不便ではありません。むしろ安価で渋滞知らずな鉄道の方が、便利だと思っています(あくまでも「鉄」の意見ですが)。ちなみにチューリッヒでは、残念ながらジュネーヴのようなフリーチケットは無いらしく、市内までのきっぷは購入しなければなりません。
自動券売機できっぷを購入。
市内のチューリッヒ中央駅まではCHF6.20(約550円)
参考までに、タクシーだと均一料金でCHF50もかかります。
列車の出発案内板。上下列車混在で出発順に並んでいます。
左から発車時刻、列車の種別、そして経由と行き先。
経由か行き先に「Zurich」の文字があれば、どの列車もチューリッヒへ行きます。
時刻は12時20分。案内板によると先発のチューリッヒ方面は12時32分発「S16」。「S」とは近郊列車のSバーン(S-Bahn)を意味し、数字はその16系統ということ。しかしこのSバーンだと、確かにチューリッヒ中央駅には行くのですが、到着は地下ホームの通称・博物館通り駅になってしまいます。対して、次発の12時40分発 「IC(InterCity=特急)」の方は地平ホームのチューリッヒ中央駅・メインホール着。重いスーツケースを持って地下から移動するのは面倒だし、ここはちょっと「通」っぽい選択として、ICの方へ乗ることにしました。何よりも鉄としては、せっかく列車でチューリッヒ中央駅に着くのなら、薄暗い地下ホームよりも広大で雰囲気の良いメインホールに着きたいものなんです・・・ と、非鉄の同行者に説明しても理解してもらえないだろうから、「後発の特急の方が早く着く」とだけ言っておきました (スミマセン、本当は先発する方が早く着きます・・・^^; )。
地下のチューリッヒ空港駅に停車中のSバーン。
新型電車のRABe514、初めて見る車両です。
スイス国鉄 チューリッヒ空港 (Zurich Flughafen)
私が乗車するのはこちら。チューリッヒ経由ブリッグ(Brig)行きのIC。
おなじみのRe460を先頭に入線してきました。
空港駅からチューリッヒ中央駅(ZurichHB HBはHauptBahnhof=中央駅の略) までは約10分。地下駅の空港トンネルを抜けると、車窓にはチューリッヒ近郊の街並みや鉄道路線のジャンクションが見え、短いながらもジュネーヴの空港線より楽しめます。何度も書いているように今回の出張では鉄道に乗る機会がほとんど無いので、このときばかりは食い入るように車内や車窓風景を眺めます。
乗車したIC-2000形客車のセカンドクラス。
日本人にはゆったりめの大きいボックスシートですが、
座り心地はちょっと硬め。
先ほどのSバーンが停車するエルリコン駅(Zurich-Oerlikon)。
空港駅~中央駅の間はノンストップのICは通過。
チューリッヒ市街の中心部を流れるリマト川を渡ります。
アルトシュテッター方面への本線をオーバークロスする
カーブで見えた、牽引機Re460の姿。
車窓左手には車両基地が見えてきました。鉄には見逃せないポイント☆
続いて機関区。Re460やRe420の姿が見えます。
リマト川を渡り市街地へ入ると、チューリッヒ到着を知らせる独語のアナウンスが流れます。メインホールの地平ホームだけで16もの番線(3~18番線)があるチューリッヒ中央駅、いくつもの分岐器を渡ってゆっくりと頭端式のホームへ進入。
チューリッヒ空港(Zurich Flughafen)1240-(IC824)-チューリッヒ中央(ZurichHB)1251
頭端式ホームのチューリッヒ中央駅・メインホール。
ICNのRABDe500とICのRe460が並びました。
スイス国鉄 チューリッヒ中央 (ZurichHB)
スイス最大のターミナル・チューリッヒ中央駅へ到着。鉄にとっては堪らないこの「聖地」の様子は、次回にゆっくりお伝えしましょう。
・・・続きます。
スイスⅡ 02・・・スイス・ローカル鉄道 ドライブ撮影記? [あおたけ的 SWISS紀行]
2011.01.23~29 スイスⅡ 02
スイス・ローカル鉄道 ドライブ撮影記?
出張で訪れているスイス、01からの続きです。
スイスに到着した翌日、滞在二日目はジュネーヴ市内での仕事でした。仕事が終わった後にはコルナヴァン駅へ「TGV」などを眺めに行きましたが、コルナヴァン駅やジュネーヴ市内の様子は昨年の秋に訪れたとき紹介しているので、もういいでしょう。半年じゃ、そう変わるものでもないですし・・・。今回はさらに翌日、滞在三日目です。
1月25日(火)
この日は少しジュネーヴを離れ、スイス北西部のフランス国境に近い方へ出かけるスケジュール。ただし移動はすべてクルマで、残念ながらのんびりと鉄道旅というワケにはいきませんでした。まずは早朝にジュネーヴのホテルを出発。一気にビエンヌまで高速道路を走ります(今回の経路はトップの地図を参照してください。クリックで少し大きめに表示されます)。
走行中のクルマから見えた、朝日に照らされるレマン湖。
この時期のスイスは夜明けが遅く、8時頃にならないと陽が昇りません。
ビエンヌ(Bienne)は仏語・独語圏の境界に位置し、独語ではビール(Biel)。二カ国語が公用語で、都市の公式名も「Biel/Bienne」と両語が併記されてます。面白いのは、ジュネーヴ(仏語圏)発チューリッヒ(独語圏)行きの列車などに乗ると、自動の案内放送がこのビエンヌを境に仏語から独語(またはその逆)へ切り替わりるのです。ふつう、ひとつの直通列車なら、始発から終点まで仏語・独語両方の自動放送を流せばいい思うのですが、それぞれの言語のみというワリキリよう。親切なのか、そうでないのかよくわかりません。さらに伊語やロマンシュ語、ラテン語などと、言語がたくさんあるスイスは大変ですね・・・。そんなビエンヌで高速を降りて、一般道を北上。山をひとつ越えるとそこは雪景色でした。
北部の田舎道は雪景色~。
行く手に見えるもみの木は、さしずめ天然のクリスマスツリー♪
いかにも冬のスイスっぽい情景ですが、今年は雪が少ないのだとか。たしかにこの程度なら、よっぽど今冬の東北や北陸の方がスゴいですよね。もっとも、スイス南部のアルプス山脈の方に行けばもっと大雪なんでしょうけれど。
そんな田舎道(・・・これでも重要な幹線道路)を走っていると、丘の向こうから線路が現れ、踏切を渡ります。
スイスらしい雄大な鉄道撮影ポイント。
できることなら、ここで列車が来るまで待ってみたいっっ (>ω<)
ここからの道はしばらく線路に沿っているので、なんとか一本くらい列車が見られないかな・・・と、前方を注意深く眺めていると、林の向こうから赤い電車の姿が見えてきました!
姿を拝むことができたローカル線の電車。
これはラ・ショード・フォンからグローヴリエ方面へ伸びるジュラ鉄道。
スイス ジュラ鉄道(CJ) ル・ボエシェ(Le Boechet)付近
フロントガラス越しになんとか一枚撮ることができましたが、やはり走行中のクルマから走行中の列車を撮るのは難しいですね・・・。
さらに線路沿いを先へ進むと、左手に小さな駅があり、そこには列車が停車しているのが見えます。先ほどの列車とこの駅で交換したらしい。
クルマから見えた、駅に停車中の赤い電車。
スイス ジュラ鉄道 (CJ) ル・ノワールモン(Le Noirmont)
これはチャンスだと思い、先回りしてクルマを少し路肩に止めてもらいました。そこで撮影できたのが、先日公開した一枚です。決していい場所ではないけれど、一枚でも鉄道の走行写真が撮れたのには満足でした。
ランチはこの地方の川で獲れた魚のムニエル。
淡白な白身にバターソースとアーモンドが合います。
身は柔らかくて食べやすい。☆☆☆・・
デザートはアップルタルト。
長野や青森同様、寒い地方はリンゴの名産地みたいです。
生地は薄く、焼きリンゴが山盛り~。☆☆☆・・
数件の仕事先へ寄りながら、西へ移動。時計産業で有名なラ・ショード・フォン(La Chaux-de-Fonds)を抜けて、フランス国境沿いを縫うようにクルマは走ります。しばらくするとまた線路が現れて、今度は先ほどとは違う電車の姿が見えました。
これもローカル私鉄ですが、ジュラ鉄道とは形や色が違いますね・・・。
スイス TRAVYS ???(撮影場所の地名が解りません ^^;)
車体に「travys」の文字が見えるので、どうやらこれは「ヴァレ・ド・ジュー=イヴェルドン・レ・バン=サン・クロワ交通 (TRAVYS)」という、やたら長い名前の鉄道らしい。ここでも線路沿いの道を走っていると、TRAVYSの終着駅 「サン・クロワ (SAINT-CROIX)」に出ました。ちょうど折り返しの列車が停車中だったので、また少しだけ時間をもらって撮影。
田舎町の小さな終着駅・サン・クロワに停車中のTRAVYS。
トラムのような電車です。
スイス TRAVYS サン・クロワ(SAINT-CROIX)
このサン・クロワ、いったいどんな町なのか日本に帰ってからググってみると、ここはオルゴール産業が盛んで、「オルゴール博物館」なんてものもあるのだとか。オルゴールが名物なんて、素敵な町ですね。カワイイ電車に揺られて来て、のんびりと町を散策してみたいものですが、私たちはクルマで素通り。なんとも勿体ない話です・・・。
クルマはサン・クロワから一般道で山を越え、イヴェルドン(YVERDON)で行きに通った高速に合流。予定通りの仕事をこなし、一路、宿のあるジュネーヴへと戻りました。
ジュネーヴへ戻ると、すでに日が暮れていました。
市内のノートルダム教会を横切るジュネーヴのトラム。
・・・続きます。
スイスⅡ 01・・・SBB ちょこっと乗車記 [あおたけ的 SWISS紀行]
2011.01.23~29 スイスⅡ 01
再びジュネーヴへ・・・。SBB ちょこっと乗車記
また仕事でスイスへ行くことになりました。私の仕事はスイスに関わるものが多いので、何度か足を運ばねばならないのですが、それにしても昨年9月に行ったばかり。半年も経たずに同じ国へ行くことになると、さすがにちょっとウンザリしてしまいます。何よりもヒコーキ嫌いの私にとって、片道12時間ものフライトはとても辛いもの。でもその一方で、欧州のカッコイイ列車たちにまた会えるのは、正直嬉しい。その楽しみを糧にして、拷問に近いロングフライトを耐えることにしましょう・・・ ε=( ̄。 ̄;)フゥ。 今回も成田からチューリッヒ経由でジュネーヴへと飛びます。
1月23日(日)
NRT1110-(LX161)-ZRH1550
ZRH1735-(LX2810)-GVA1825
今回お世話になるのも、スイスインターナショナル・エア。
成田-チュリッヒのLX161便はエアバスのA340-300。
飛行機には詳しくないけれど、今回はシートポケットの案内に
書いてあった機種をメモってきました(合ってますよね?)。
チューリッヒ-ジュネーヴのLX2810便。
こちらの機種はわかりません・・・。
バス移動だったので、タラップを上がる前に一枚。
ジュネーヴまでの行程は、昨年9月とほぼ同じなので省略。今回はジュネーヴ・コアントロン空港に到着したところからはじめましょう。前回は空港から市内までタクシーを使ってしまいましたが、今回は鉄道を利用することにします。鉄道へ乗るには当然きっぷを買わなくてはならないのですが、ジュネーヴにはちょっと親切でオトクなシステムがあるのです。
空港内、バゲージクレームエリアの出口横にあるのはこんな機械。
きっぷの券売機? でも、お金を入れるところがありません。
ボタンを押すとチケットが出てきました。
実はコレ、ジュネーヴ市内までのフリーチケット。発券から80分間は空港から市内への鉄道(二等)やバス・トラムに無料で乗れるのです。観光客などの飛行機利用者に、公共交通機関でスムーズに市内へ移動してもらおうという配慮らしいのですが、とてもいいシステムですよね。このシステムはジュネーヴでしか見たこと無いけれど、他の都市の空港にもあるのかな? 発券機はバゲージクレーム(荷物受け取り台)エリアにあって飛行機利用者しか手に入らず、一旦外へ出てしまうと後戻りはできないので、取り忘れに注意しなくてはなりません。そのチケットを片手に空港と隣接しているスイス国鉄(SBB)の駅へ。ロングフライトと時差ボケで疲れていても、鉄はやはり列車の姿を見るとテンションが上がります!
地下にあるSBBジュネーヴ空港駅。
ここから市内中心部のジュネーヴ(コルナヴァン)駅へ向かいます。
次の列車はシオン行きのIR(InterRegio=急行)。
古いタイプの客車列車は味があっていい感じ♪
スイス国鉄 ジュネーヴ空港 (Geneve-Aeroport)
でも、古い客車はステップが高くて、重いスーツケースを上げるのに
一苦労。バリアフリーなんて、まるで関係なし?(^^;)
牽引機は大好きなRe460。う~ん、カッコイイ!
空港駅から市内のコルナヴァン駅までは一駅・5~6分ほどで、車窓風景もトンネルや掘割部分が多くてつまらないもの。ですが、今回の出張はクルマ移動がメインで、列車に乗れる機会はこの空港往復くらい。ほんのわずかな時間でも貴重な列車旅を楽しみます。
ジュネーヴ空港(Geneve-Aeroport)1927-(IR1743)-ジュネーヴ(Geneve)1933
あっという間の「乗り鉄タイム」を終えてコルナヴァンで下車。名残惜しいけど、ニヨン・ローザンヌ方面へ向かうシオン行きを見送ってから、予約しているホテルへ。今回のホテルも駅前ですが、前回とは逆になる駅の正面側にあります。
宿泊した部屋の窓から見える景色。
駅の正面口はよく見えますが、構内の列車を見ることはできません。
一応トラムが見えるので、これも「トレイン・ビュー」なのかな・・・。
スイス国鉄 ジュネーヴ・コルナヴァン(Geneve・cornavin)
前回のような「TGVが見える部屋」ではないけれど、駅とトラムが眺められる、なかなかいいお部屋でした。この部屋を基点に、ジュネーヴではこの日から三泊します。
ちなみにジュネーヴ市内の主なホテルに宿泊すると、
滞在期間中有効の市内交通フリーパスが貰えます。
ということは、帰りの空港までもタダで行けることに。
・・・続きます。
スイス05・・・ラストはやっぱりおいしいモノ! ジュネーヴ食べある記 [あおたけ的 SWISS紀行]
出張で訪れたスイス・ジュネーヴ。ラストは、現地で食べた美味しいモノのご紹介などで締めくくりたいと思います(今回は鉄分なしで失礼します)。
とはいうものの、私は仕事で訪れている身。食事もほとんどが仕事先の方との会食です。そんななか出てきた料理をパチパチ写真に撮るのは失礼になるので、メインディッシュなどの写真はほとんど撮れず、かろうじて撮影できたのは、デザートくらいなのですが・・・。
スイスの料理といわれて真っ先に思い浮かぶのが、チーズ・フォンデュやラクレットなどのチーズ料理でしょう。海が無く、酪農が盛んなスイスならではの名物です。でもこのチーズ料理、スイス人にとってはお店で食べるというよりも家庭の味といった感じで、ジュネーヴ市内にも観光客相手の有名店は何件かありますがそれほど多くはありません。しかもチーズ料理って味がけっこう淡白なので、一度食べただけでも飽きてしまうんですよね・・・。では街中には何料理のお店が多いのかというと、自国の料理よりも近隣国のフランスやイタリア、ドイツ料理などが多いようです。とくにフランスに程近いジュネーヴでは、フランス料理の質が高いといわれています。今回の出張でも多く食したのはフランス系かイタリア系でした。
フォンダン・ショコラ。
丸いチョコレートケーキを割ると、トロットロのチョコレートソースが
流れ出てきます。周りのラズベリーやバニラアイスと一緒にいただきます。
美味しいけれど日本人にはチョコが濃すぎて、ノドが痛くなるほど・・・。
☆☆☆・・(ウマー・ゲージはあくまでも私の味覚と好みによるものです・・・)
レア・チーズケーキ。
フレンチで出されたデザートですが、チーズを意識したデザインがスイスっぽい。
上の堅い部分はチーズではなくマジパン、
その下にはあっさり味のレアチーズクリームがいっぱい。
チーズクリーム自体は美味しかったけど、マジパンがイマイチ・・・。
☆☆・・・
チョコレート・ピザ。
創作イタリアンのお店で出てきたデザート。
餃子のようにチョコをピザ生地で包んだ単純なものですが、
生地のしょっぱさとチョコの甘さが意外と合っていて、オイシイ!
☆☆☆☆・
立体ピザ!?
上のデザートが出されたイタリアンで前菜に出されたのは、
ちょっと変わったこんなモノ。実はこれもピザ。
ピザ生地を立体状に形成して焼いたもので、中にはモッツァレラとハムが、
周りにはトリュフとベビーリーフが添えられています。
崩して食べると、確かにピザの味。
今回の滞在中でいちばん美味しかった料理でした。☆☆☆☆☆
このイタリアレストランでは、シェフが生地を
目の前で伸ばすアトラクションも披露。
実際この生地が料理になったのかは解りません・・・。
でもこの流れで、上のピザを撮影することが出来ました。
ポルチーニ茸のパスタ。
最終日のランチとディナーは会食がありませんでした。
なので、ランチはこの時期の欧州にきたらどうしても食べたかったコレを。
キノコの王様ポルチーニ、いい香りです。でも、パスタ自体がなぁ・・・。
スイスのパスタって、軟らかめのものが多い。どうしてイタリアの隣国なのに
アルデンテとか出来ないのだろう。味はいいのにもったいない・・・。☆☆☆☆・
ちなみにこのお店で、フランスの将軍・ミッシェル・プラティニ氏(元サッカー選手)
の姿を見かけました! お店の方に確認してみたので間違いなし。
ウズラの丸焼き。
ディナーは鳥の丸焼き。これはドイツ系料理かな?
店頭のオーブンでぐるぐる回っていた姿につられて
お店に入ってしまいました。
味はなかなか・・・というよりも、出張最終日のディナーなので
気が抜けて、何を食べても美味しく感じます(^^;)。☆☆☆・・
エスプレッソ。
スイスのコーヒーはオイシイらしい・・・けど、
実は私はコーヒーがあまり好きではありません。
でも向こうの人ってよくコーヒーを勧めますよね、
そこでキライなんて言うとカッコ悪いので、一応注文はします。
「ノーマル(アメリカン)か、エスプレッソか」と聞かれると、
少しでも量の少ないエスプレッソを頼むことに。
ノーマルよりも苦いんですけどね。。。
☆・・・・
ここからは、街中で気になった食べもの、飲みものなどをチョイス。
ムーベンピック(Movenpick)。
スイス製のアイスクリームで、けっこういろんな国で食べることが
できるのですが、日本には未上陸。
日本はハー〇ンダッツが強いからかな・・・。
写真は街中のアイススタンドですが、カップタイプが
マーケットや駅などでも売られていて、手軽に買うことが出来ます。
私はヘーゼルナッツ味が一番好き。
このムーベンピック、アイス屋さんですが、
スイスではホテル経営などもしている大企業です。
レッドブル(Red Bull)。
こちらは最近日本上陸を果たした、欧州を代表するエネルギードリンク。
原産国はオーストリアです。さすがに本場だけあって、種類も豊富。
いちばん興味をそそられたのが左端のレッドブルコーラですが、
味はイマイチ・・・。
ガス入りウォーター。
日本でも最近は手軽に手に入るようになった
ガス入りのお水、いわゆる炭酸水。
欧州では日常的に飲まれていて、飲食店に入って水を頼むと
ガス入りかナシかを尋ねられます。
日本ではあまり炭酸水だけを飲むことはしないのですが、
スイスは空気が乾燥しているせいか、炭酸水が美味しく感じました。
チーズ。
おみやげに喜ばれるスイスのチーズ。空港などでも売っていますが、
街中のマーケットの方が安くて種類も豊富。
手前にあるのはクルミのチーズ。クルミの甘さと濃厚なチーズのコラボが絶品!
チューブ。
このチューブ、左はマヨネーズで右がケチャップ。
スイス製のマヨネーズは酸味が少なくあっさり味で私好み。
ケチャップは頼まれたものを買ったので味はわかりませんが、
頼んだ本人曰く、これをパスタに絡めると美味しいんだそうな・・・。
チョコレート。
スイス土産の定番ですが、高級品になるとお値段もけっこう張ります。
有名店になるとCHF100(9000円)以上するものも・・・
もちろん美味しいんですけど、チョコに一万円も出していられない。
そんなときには、やっぱりマーケット。マーケットの袋詰めチョコは安い。
それでも一応スイス製なので、結構オイシイんです!
以上、ずらずらっと食べたものを並べてみましたが、なんだかまとまりが無くなってしまってスミマセン。普段、鉄道のことばかりを書いているブロガーがグルメを気取るとこうなります・・・(^^;)。
一週間も滞在したスイス・ジュネーヴですが、ここではジュネーヴの魅力を半分もお伝えすることは出来なかったでしょう。本来は美しいレマン湖をクルージングする遊覧船に揺られたり、ジュネーヴを代名詞としているいる国際的に重要な機関などを見学して有意義に過ごす観光客が多いようですが、私は時間ができると駅やスーパーマーケットへ行ってしまいます。でもお決まりの観光地を巡るより、こんな過ごし方も自分らしくてアリかななんて思っています。っていうか、そもそも私は観光じゃなく仕事で来ているのですし・・・。
最後にワタクシおススメのスイス土産を二点ほど紹介して、スイス編を締めたいと思います。
モンディーン(MONDAINE)
スイス国鉄(SBB CFF FFS)の駅に掲げられている大時計。
それと同じデザインの腕時計や置時計が
大きな駅や街の時計屋さんで買うことができます。
スイス土産の時計といえばスウォッチが有名ですが、
鉄ならばコッチの方が喜ばれるかも。ちなみに一部の商品は
日本でも売っていますが、本場は種類が豊富です。
値段は腕時計でCHF170(15000円)前後。
シュプリングリ(Springli)
チューリッヒにあるチョコレートの名店ですが、
チューリッヒのクローテン国際空港内にも出店しています。
スイスを離れる最後の最後に買いたいのが、ここの絶品マカロン。
小粒なサクサクした歯ごたえのあるマカロンにはいろんな味があって、
どれも美味しく楽しめます
(わたしの好みはシャンパン、シナモン 、ピスタチオ(季節限定)など・・・)。
賞味期限は三日間ですが帰るのに一日かかるので、
実質二日間。搭乗直前に買って、日本へ帰りましょう。。。
10月1日(金)~2日(土)
GVA1020-(LX2807)-ZRH1110
ZRH1300-(LX160)-NRT0750
スイス04・・・トラムの走る街 ジュネーヴまちある記 [あおたけ的 SWISS紀行]
スイス出張、前回からの続きです。
ヌシャテルでの仕事を終えて、列車でジュネーヴへと戻ってきました。しかし、今宵の宿は前日に泊まった素晴らしい眺めのトレインビュー・ホテルではありません。同じジュネーヴ泊なのに二日目からはホテルが変わるのです。今回の出張での宿代は訪問したスイスの企業側持ちで、ホテル選択もすべて先方に託していたのですが、二日目から用意されたのはレマン湖に面したいわゆるレイクビュー・ホテル。レマン湖沿いのホテルに招待するのは、ジュネーヴ最高のおもてなしとされるくらい、名のある高級五つ星ホテルが立ち並びます。身分不相応と感じながらも、その一角にあるホテルへと泊まれることになりました。
新たな部屋からは、レマン湖が一望できます。
確かに見晴らしが良くて気持ちイイけど、個人的には前日のトレインビューの方が嬉しかったかも・・・おっと、こんなこと言ったら罰が当たりますね。少なくとも個人旅行だったらこんな豪華なホテルに泊まることなんて出来ないでしょうから・・・。ちなみに初日だけなぜあのトレインビュー・ホテルだったのかと言うと、別に私が鉄だからというわけではなく、着いた日が週末でレマン湖畔のホテルが満室だったことと、翌日の列車移動を考えて駅前のホテルを選んでくれたらしい。そんなわけで二日目の夜から最終日まではこのレマン湖畔のホテルを基点に、ジュネーヴ市内での仕事が中心となります。そこで今回は少しジュネーヴの中心部を巡ってみましょう。キャプションメインで失礼します。
まずはコレ、ジュネーヴのシンボル、
レマン湖の大噴水「じぇっどー (Jet d'Eau)」。
実はこの写真も部屋の窓から撮ったもの。
名所のひとつとされているレマン湖畔の花時計。
小さくて、意外とちょんぼりスポットかも・・・。
旧市街の中心にあるエグリス教会。
詳しいことは解りませんが、古そうな建造物です。
欧州の古い街って、こんな建物が街中にごろごろしてますよね。
市庁舎近くにある武器庫跡。
展示されている大砲は18世紀のジュネーヴ共和国時代のもの。
旧市街の急坂を上がってゆくと、見えてきたのは
カテドラル(サン・ピエール大聖堂)。
ジュネーヴには何度も来ていますが、一度も入ったこと無いや・・・。
アパートのカラフルな日よけが何となくスイスっぽい。
落書きもなんだかシャレが効いています。(^^)
レマン湖から流れるローヌ川を渡るジュネーヴのトラム。
トラムは中心部に複数の路線があり、現在もなお拡張中。
旧市街のメインストリート、マルシェ通りを行く
マックのラッピングトラム。黒に黄色のMがカッコいい!
「i'm lovin' it」って世界共通のキャッチフレーズなんですね。
こちらは旧型のトラム。ノーラッピングの標準色。
少し前までジュネーヴのトラムはオレンジ色をしていました。
ブルーのトラムはチューリッヒ市電のイメージが強いので、
ジュネーヴはオレンジのままの方が良かったなぁ・・・。
ジュネーヴのバス。
市内中心部はほとんどが連接バスで単独車は少ない。
このメルセデス製の連接車は幕張で見たタイプに似ています。
連接のトロリーバス。
排気ガスを出さないエコなトロリーバスはスイスのあちこちで見かけます。
二連接・三車体のトロリーバス。
これはもうほとんどトラム並みの輸送力です。
旧型のトロリーバスは旧色のオレンジのまま。
かつてはトラムもこの色でした。
ふと街中の立て看板に目をやると・・・富士山!?
「COLLECTIONS JAPONAISES」
どうやらアートミュージアムでは、日本展が開催中らしい。
ちょっと興味ありますね・・・。
夜の旧市街はとてもいい雰囲気 ♪
光る石畳は中世と現代のコラボアート。
カテドラルもライトアップ。
こうやってみるとなかなか荘厳なたたずまいをしています。
今度来たときは、一度くらい中へ入ってみましょうか・・・。
レマン湖畔のホテル群。今回はこの中にひとつに宿泊しています。
街中散策というよりも、トラムやバスの紹介ばかりになってしまいましたね・・・まあ、そこは「鉄系ブログ」ってことでお許しを・・・(^^;)。
国際的に重要な機関が集結しているジュネーヴ。お堅いイメージそのままで、あまり観光で訪れるという街ではないかも知れません。でも、美しいレマン湖畔や中世の面影を残す旧市街をのんびり歩くと、何となく優雅な気分にさせてくれます。物価がむちゃくちゃ高いので、優雅なお買い物はできませんけどね・・・。
スイス編、もうちょっとだけ続きます・・・。