SSブログ

久留里線・小湊鐵道・・・千葉のローカルキハ 撮影記 [鉄道写真撮影記]

2200.jpg

2009.11.21 久留里線・小湊鐵道
千葉のローカル・キハ 撮影記

紅葉がピークを向かえた週末の三連休、ひとつ仕事絡みでやらなくてはならない事がありました。それは会社に導入された新しいデジカメのテスト撮影。この連休を狙ったかのように先週木曜日にやってきたのはキヤノン「EOS5D・MarkⅡ」。35mmフルサイズ・約2110万画素のハイスペック機。ただし連写性能は最高でも秒間3.9コマなので、あまり鉄道写真には好まれず、主に風景写真や商品写真の現場に多く導入されている機種です。私はそんな新しいカメラを会社で一番に使える栄誉を与えられることになりました(本当は仕事でぶっつけ本番はマズイから、私が連休中に使い方をマスターして皆に教えろということなのですが・・・)

2209.jpg

ピッカピカの「5D・MarkⅡ」。ちなみに24~105ミリは私のレンズ。

テスト撮影なので何を撮ってもよいのですが、いちおう撮影画像は会社へ提出せねばならず、鉄道ばっかりというのも気が引けます。どこか風景と鉄道が効率よく撮れる近場は無いものかとネットの観光地紅葉ガイドを眺めていると、千葉の「養老渓谷」が紅葉の見頃とのこと。養老渓谷なら小湊鐵道の撮影も出来ますし、時間があれば内房線の113系も狙ってみたい。晴予報の土曜日、千葉へ行くことに決めました。

 

11月21日(土)
東京0807-
(京葉快速)-蘇我0850~0853-(内房149M)-木更津0926

予報どおりピーカンの土曜日。京葉線と内房線を乗り継ぎ、小湊鐵道の起点駅・五井を目指します。途中の内房線沿線にはチラホラとテツの姿が見られました。リバイバルの湘南色113系狙いかな・・・と思いつつ、そのとき頭をよぎったのはもうひとつのリバイバルカラー車両の存在。そういえば久留里線のキハ30も一両だけ国鉄色に塗り替えられたんだっけと、ケータイで久留里線の運用情報を見てみます。すると「キハ3098・A14」の情報。国鉄色の3098が運用に就いている! さらにA14運用の詳しい時刻を調べると、928Dで木更津9時50分着。今私が乗っている内房線149Mは木更津9時26分着なので、まさにベストタイミング! もちろん予定を変更し、五井で下車せずに木更津へ向かいました。
初めは国鉄色が撮れるだけでもラッキーなので木更津の駅撮りでじゅうぶんだと思っていたのですが、木更津の久留里線ホームからでは正面しか撮れず、しかも逆光。928Dの到着まであと20分・・・木更津周辺の撮影地なんて知らないけど、イチかバチか駅を出て沿線を歩いてみることにしました。しかし意外と久留里線の線路に沿った道は無く、焦って住宅街を小走りで久留里線を探します。慌てずに折り返しの列車を撮影すればいいじゃないかと思われそうですが、このA14運用は928Dで木更津に到着後、切り離されて入庫してしまうんです。つまりこの928Dしか国鉄色の撮影チャンスは無いということ。
木更津の前駅・祇園の発車まで残り3分を切った頃、なんとか住宅案内板の地図で久留里線の線路へたどり着くことができました。三脚を据える間もなく、カメラを構えた直後に近くの踏切が鳴りだします。

2201.jpg

雲ひとつ無い青空の下、国鉄色キハ30が通過!
久留里線 木更津-祇園 (後追い)

キハ38・37・38・3098とバラエティーに富んだ、まさに久留里線らしい編成面には光が当たらないものの、適当に探した場所にしてはなかなか良い撮影ポイントじゃないですか。
こうして「5D・MarkⅡ」最初の一枚が国鉄色のキハ30という、なんとも幸せな結果になりました
(列車通過前に2枚ほど試し切りしているので、トータルカウントでは0003ですが)。ちなみに秒間3.9の次コマはコレ。

2202.jpg

う~ん、やっぱり連写は期待できませんね・・・。

木更津駅に戻ると、案の定切り離された3098が入れ替えの真っ最中でした。せっかく国鉄色に戻したのだから、もっと運用についてくれればイイのに・・・。

2203.jpg

木更津で入庫作業中の3098。これはコンパクトカメラで撮影。


木更津1014
-(内房160M)-五井10361100-(小湊)-養老渓谷1201
…上総大久保1339
-(小湊)-上総久保1358

内房線で五井へ戻り、小湊鐵道で養老渓谷へ。養老渓谷で滝や紅葉の木々などをテスト撮影(会社提出分なのでココに写真は載せませんが)、隣駅の上総大久保から上り列車に揺られて上総久保へとやってきました。小湊鐵道には雰囲気の良い駅が多々ありますが、今の時期に訪れるならこの上総久保。なんといっても駅にある大銀杏が圧巻。ちょうど良い具合に黄色く染まっていました。上総久保の大銀杏は有名な撮影スポットで、この日も大勢の方がカメラを構えています。特に半逆光アングルに人が多い。私は順光アングルで撮ろうと思っていたのですが、試しに半逆光アングルへ行ってみると、確かに半逆光の光に照らされた大銀杏の輪郭が美しい。結局私も半逆光アングルのグループに加わることにしました。
ホームの長さと大銀杏のバランスを考えると、列車は二両編成くらいがベストなんですが、まずやってきた下り列車は四両編成・・・。

2204.jpg

大銀杏と列車の長さを考えていたら、こんな中途半端な構図に・・・。
小湊鉄道 上総久保

どうやら紅葉シーズンの休日で増結されていたみたい。実はホームにも収まりきらず、二両しか扉の開閉が行われてません。しかしこのアングルに四両は長すぎるなあ・・・。編成を全部を入れたら大銀杏が小さくなっちゃうと思って、ズーム引くのを躊躇してしまい、編成が切れてしまいました。次は一時間半後の上りですが、コレは今の折り返し列車。ということはまた四両なので、今度は編成全部を入れてみました。

2205.jpg

きっちり四両収めてみたけど、やはり大銀杏の迫力が欠けるかな。(WB曇天)

日が傾き、次の下りが撮影できるラスト一本。この一本にはもっとも良い光線が当たります。次は編成重視ではなく、大銀杏をクローズアップしようと、タテ位置で撮ることに。それにしても夕暮れの大銀杏は美しい。アップにするともうだいぶ葉が落ちてしまったのがわかりますが、それでも堂々として見えます。

2206.jpg

夕日に照らされた大銀杏の袂に赤い気動車が入ってきました。(WB日陰)

2207.jpg

ラストは三両編成でした。一両少ないだけでもアングルが安定します。

カメラのテスト撮影という名目で訪れた小湊鐵道。この日は一日キレイな光線に恵まれて、良い撮影ができました。

2208.jpg

日が暮れた上総久保に入ってきた上り列車。さあコレに乗って帰ろう。

上総久保1709-(小湊)-五井1748~1804-(内房・総武快速)-船橋1836

 

実際のところ使ってみた「5D・MarkⅡ」の感想。気に入ったのはレンズの周辺光量補正がカメラでできること(50Dにも同様の機能が備わっているそうですね)。5Dのウリのひとつである35ミリフルサイズだと周辺光量の低下は明らかに目立つので、この機能は助かります。そして画素数が約2110万画素もあると、さすがに画質がきめ細やかです。ただしピントやブレがかなりシビア。しかも画像一枚がかなり重いので、趣味で使うにはちょっとオーバースペック気味かな・・・。動画機能は今回使う機会がありませんでしたが、いずれゆっくりと試したいと思っています。


nice!(11) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 11