SSブログ

しなの鉄道・・・続・115系 撮影記 [鉄道写真撮影記]

0000.jpg
2020.07.31 しなの鉄道
お久しぶりの“山スカ”!
続・115系 撮影
 
 
前回からの続きです。

コロナ感染者(陽性反応者)の増加傾向により、旅行や帰省などの行動には各々の慎重な判断が求められるなか(7/30現在)、お盆前にちょっと早めの夏休み(夏期休暇)を取得した私は、例年より短めの旅程を組み、小海線やしなの鉄道を乗り継いで信州の上田(うえだ)へとやってきました ...(((o*・ω・)o。
上田は戦国時代に真田氏が築いた上田城を中心とする城下町ですが、私の目的は歴史探訪や城址観光でなく、当地を起点に別所温泉(べっしょおんせん)へといたるローカル私鉄(地方私鉄)の上田電鉄・別所線 (゚ー゚*)ベッショ。当線は昨秋の台風による千曲川の増水で鉄橋が崩落し、10か月がたった今も一部区間(上田〜城下)で不通の状態(バス代行処置)が続いています (゚ペ)ウーン…。そんな上田電鉄では不通によって使用できない城下駅のホームを活用し、ひと昔前の別所線で使われていた保存車で、元・東急の5200系(クハ5251号車)を期間限定で展示 (゚∀゚*)オオッ!。当系は日本で初めて車体にステンレス素材を用いた経歴を持つ貴重な存在であり、それを間近に見ることができた私は大興奮でデジカメのシャッターを切りまくります パチャ!【◎】]ω・´)パチャ! 。また、きっぷを買って利用することにより少しでも、復旧を目指す上田電鉄の助けになればと、久しぶりに別所線を終点まで乗車 (*・∀・)つ[キップ]。車窓から信州ののどかな沿線風景を眺め、大正ロマン風で趣のある別所温泉の駅舎などを見て、当線の魅力を味わうことができました (*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。

そしてこの日は、別所温泉から日暮れ後に戻ってきた上田にて宿泊 (*’∀’*)オトマリ。北陸新幹線を使えば日帰りも可能な行程でしたが、せっかくの夏休みですし、セコイ話ながら新幹線代(普通乗車券+新幹線特急券)よりも宿泊費と翌日の在来線乗車券(JR線区間は“青春18きっぷ”の一回分を使用)を合わせた額のほうが安く済むので、お金は無いけどヒマのある私は一泊するほうを選びました (゚∀゚)アヒャ☆。
そんなワケで、往路が小海線経由だったように、復路もまた在来線を乗り継いでのんびりと東京へ帰るつもりですが、その前にもう少しだけ信州での撮り鉄を楽しんでいこうと思います (・∀・)イイネ。


7月31日(金)


0001.jpg
宿泊したホテルの部屋からの眺め。
街なみの向こうに山々が見えるのは
いかにも信州らしい風景です
・・・が、雲ってますね。
(≡”≡;*)ドングモリ…


上田で迎えた二日目の朝 (*´O)ゞ.。oOフワァ〜ア…。ホテルの部屋のカーテンを開けると、空はどんよりと曇っていて小雨模様。昨晩は私の投宿後に激しい雨が降り、その雨雲が今朝も残っている感じです ( ̄  ̄;)アメ…。まだ梅雨明け前(7/31)の関東甲信地方は不安定な天候のようで、テレビのニュースでチェックした今日の長野の予報は「雨のち曇り、時々晴れ」となっていて ( ̄△ ̄;)エ?、とりあえず傘と雲、太陽のマークを並べておけば、たぶんどれか当たるだろう・・・的な、予報士泣かせの印象を受けます(そんないい加減な予報ではないでしょうけど ^^;)。まあ、雨が強かったら駅近くの手軽なところでサクッと撮影して早めに切り上げるし、もし雨がやんだら少し沿線を歩きつつ撮影していこうと考えています。


0002.jpg
しなの鉄道色(現行色)の115系が
ヘッドライトを輝かせて
上田のホームに入ってきました。
▲20.7.31 しなの鉄道 上田


北陸新幹線としなの鉄道、そして前回ご紹介した上田電鉄(の代行バス)、この三路線が発着する上田から私が乗ったのは、しなの鉄道(しなの鉄道線)の長野ゆき下り普通列車 (゚ー゚*)シナテツ。平日の朝6時半という時間帯は長野市内への通勤ラッシュが始まっているのか、3両編成の車内はけっこう混んでいて、私は座れずに立って過ごします。コロナ禍にあって電車通勤されている方は、長野でも意外と多いのね σ(゚・゚*)ンー… 。まあ、私の下車駅は上田から三つ目なので、立っていてもたいした事はありません。10分ちょっとの乗車で到着したのは坂城(さかき)(・ω・)トーチャコ。
ホームに降り立つと、雨は上がっていて雲間から日が差していました (゚∀゚)オッ!。予報で言ってた“時々晴れ”のタイミングかな?


0003.jpg
0004.jpg
下車した坂城は
上田市に隣接する坂城町の中心駅で、
しなの鉄道へ移管される前の信越本線時代には、
特急「あさま」も何本か停車していました。
開業時に建てられたものかどうかは分かりませんが、
国鉄、JR、そしてしな鉄と、
その歴史を見てきた古い木造駅舎に
味わい深さを感じます。
(´ω`*)シブイ
▲20.7.31 しなの鉄道 坂城


上田0631-(しな鉄617M)-坂城0643


0005.jpg
坂城の駅横には
かつて信越本線やしなの鉄道で活躍した、
元・国鉄急行形の169系が保存されています。
(゚∀゚)オッ!
ちなみに前面に掲出されていた
【臨時】の幕と“9375M”という列車番号、
これはわかる人には分かる、
ちょっとした遊びゴコロを感じました。
ガキ電(大垣夜行)の救済臨、懐かしいなぁ・・・
(ノ∀`)ナツカシス
(実際は169系でなく、165系か167系だったけど)


坂城の古い木造駅舎を出ると鉄ちゃんの目を引くのが、2013年の退役後に当駅の横で静態保存されている、懐かしい湘南色(橙色と深緑のツートンカラー)の169系 (゚∀゚*)オオッ!。もともと国鉄急行形の当系は、路線がJRからしなの鉄道へ移管された際に譲渡された車両で、定期列車(普通や快速)のほか国鉄急行の復刻運転などにも使われました。その末期は私も何度か撮影に足を運んでいます (^_[◎]oパチリ。そして有志の方々の熱意が伝わる当系の保存状態は、先頭車の一両だけでなく現役時代を思わせる3両編成(S51編成)が組まれており、ありきたりな感想だけどホントにいまにも走り出しそうな雰囲気です 。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。
・・・ということは、坂城を訪れた私の目的はこの169系で、前日に見た上田電鉄の5200系に続く“保存モノ探訪”でしょうか (゚ー゚*)アツシ?。いや、もちろん保存された169系も機会があれば見てみたいと思っていましたが、今日の被写体は“走らない電車”でなく“走る電車”です (´∀`;)ナンダソリャ。柵に囲まれて静かに佇む169系を眺めたのち、しなの鉄道の線路沿いを下り方向へ歩き進みます ...(((o*・ω・)o。


0006.jpg
やってきたのは駅近くのこんなところ。
民家裏の細い路地から
上り列車を望遠レンズで狙います。
ボーエン( >_o)r┬=≡[]


前日に田中でも撮影したしなの鉄道。そのときの話ですでに触れていますが、当線の主力で使われている元・国鉄近郊形の115系には現在、一般的な現行色(しなの鉄道色)のほかに“復刻色”や“コラボ色”など、車体色にいくつかのカラーバリエーションがあり、乗車や撮影に訪れるファンの目を楽しませています (・∀・)イイネ。そのなかで昨日は「湘南色」(S25編成)「コカ・コーラレッド」(S11編成)の二色が見られ、とくに国鉄時代に塗られていた“国鉄色”へ思い入れのある私としては、「湘南色」の復刻を撮れたのが嬉しい成果でした ヽ(´▽`)ノワーイ♪。でも実は、その「湘南色」と双璧をなすと言っていい、もうひとつの懐かしい国鉄色がしなの鉄道には存在し (・o・*)ホホゥ、公式のHPで公開されている運用表を事前にチェックしたところ、今日はそれをキャッチする事ができそうなのです (゚∀゚)オッ!。
2017年にしなの鉄道で復刻されてから、意外にも私は今回が初撮影となるその色。坂城駅近くの撮影ポイントでカメラを構えていると、やがてトンネルから顔を出したのは・・・(*゚ロ゚)ハッ!


0007.jpg
山スカ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

0008.jpg
草木に囲まれたトンネルを抜けて、
カーブへとさしかかるスカ色の115系。
ここは元・信越本線のしなの鉄道だけど、
列車を見ると中央本線かと錯覚してしまいます。
▲20.7.31 しなの鉄道 戸倉-坂城


山スカが撮れました〜!ヽ(´▽`)ノワ〜イ♪
え?“スカ”?ってことはハズレ? (゚ー゚*)スカ?・・・ではなく、これは“大当たり” (゚∀゚)アヒャ☆(運用どおりだけど)。
塗り分けは「湘南色」と似たような形の色違いながら、どこかクールに感じるクリームと紺のツートンカラー 。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。この色は湘南電車(80系)と呼ばれていた東海道本線の「湘南色」に対し、横須賀線の電車(70系)に塗られていた事から「スカ色(横須賀色の略)」の通称で呼ばれる車体色で、白い砂浜と青い海をイメージしたものだと言われています ( ̄。 ̄)ヘー。そして横須賀線で使われていた車両が色を変えずに中央本線へと転属し、海とは無縁の山岳路線を走るようになった事から「山スカ」の俗称が与えられて ( ̄▽ ̄*)ヤマスカ、その後を引き継いだ同色の115系にも定着しました (´ω`)ナルヘソ。そんな「山スカ」の115系、本家のJRでは2015年を最後に見られなくなり(長ナノC1編成の引退)、私にとって同色はそれ以来となる5年ぶりの再会。まだ懐かしいという感情は薄く、お久しぶりって印象でしょうか (*´∀`)ノ゙オヒサ。
上田を出るときに降っていた雨はすっかり上がったものの、晴れたり曇ったりの“猫の目天気”で日差しが安定しないなか (=ΦωΦ=)ニャア、間を取ったような薄日状態の時に現れた「山スカ」(S16編成)。中途ハンパな明るさにも見えるけど、ピーカンではコントラストが強くて日の当たらない側面が黒く潰れてしまうし、逆にドン曇りだとコントラストが弱くてのっぺりとしちゃうので、貫通幌の影がうっすらと出るくらいの薄日という条件は決して悪くなかったように思います (+`゚∀´)=b OK牧場!。駅近くの手軽な撮影ポイントでありながら、背景にトンネルの開口部を映し込めるロケーションもいい雰囲気で、念願の「山スカ」は満足のいく一枚となりました ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。


0009.jpg
同ポイントから望む下り線(長野方面ゆき)は
障害物が多くてあまりいいアングルじゃないけれど
上りの「スカ色」(618M)を撮ったあと、
すぐにやってきた下り列車(1617M)は、
「台鐵色」と「コーラレッド」の併結編成でした。
w( ̄▽ ̄;)wワオッ!
ちなみに背後の跨線橋が坂城の駅で、
よくみると「山スカ」がチラリと覗いています。
▲20.7.31 しなの鉄道 坂城-戸倉

0010.jpg
上写真の編成を後ろから。
この時は雲間から日が射して、
「コーラレッド」の真っ赤な顔が
鮮やかに発色しました。
(o ̄∇ ̄o)マッカッカ。
側面に貼られたコークのロゴが見えないと、
なんだか七尾線の415系っぽく見えますね。

▲20.7.31 しなの鉄道 戸倉-坂城(後追い)


個人的に好みな国鉄復刻色の運用だけを調べてきていて、まったくノーマークだった次の下り列車(長野ゆき1617M)には、台湾鐵路とのコラボである「台鐵色(台湾鐵道・自強号色)」(S9編成)と、コカコーラの広告を復刻した「コカ・コーラレッド」(S11編成)が併結されて運用に就いていました (゚∀゚*)オオッ!。このようにいろいろなカラーの115系を見られるのが、しなの鉄道の面白さ (´▽`*)タノシイ♪。しかし、その115系は近年中に新型車両のSR1系へ順次置き換えられる事が決まっており、“115系の楽園”にも終わりのときが近づいています (´・ω・`)ショボン(計画だと2026年度末までに置き換え完了予定)。そこで今のうちに少しでも多く、115系を記録しておきたい (*`・ω・´)-3フンス!。そんなワケで私は二日連続で当線の撮影に訪れたのでした。
トンネルバックの撮影ポイントでお目当ての「山スカ」を撮り終え、続いてもう一カ所の撮影ポイントへと移動します ...(((o*・ω・)o。


0011.jpg
坂城の駅からだと歩いて20分くらい、
次の撮影ポイントはこんなところ。
(「゚ー゚)ドレドレ
手前には田園風景が広がり、
奥には山々が望めます。


列車には乗らずに坂城の駅から上り方向へ歩いてやってきたのは、先ほどのトンネルバックとはまったく違ったアングルが得られる、広大な田園地帯 (゚ー゚*)タンボ。ここでは引き画で背景に山々を入れつつ、列車をスッキリと望むことができます (・∀・)イイネ。
着いてすぐに額の汗を拭う間もなく近くの踏切が鳴動したので、とりあえずテキトーなアングルでカメラを構えてみると【◎】]ω・)サッ!、現れた列車は見慣れた115系でなく、目新しさを感じる新型のSR1系でした (=゚ω゚)ノ゙ヤア。


0012.jpg
その青い姿は千曲川の流れのごとく、
信州の山々を背にして颯爽と走る
SR1系の快速「しなのサンライズ」号。
田園に映えるロイヤルブルーが鮮やかです。
▲20.7.31 しなの鉄道 テクノさかき-坂城


昨日(前々回)はたまたま小諸から田中まで乗車できたSR1系ですが、駅のホームで目にしたそのときよりも、沿線で遠目に見たほうがロイヤルブルーの鮮やかさが印象的で、また側面へ流れるように施された水色や緑のアクセント(帯)にも爽やかさを感じます (´▽`*)キレイ♪。この青い車体は信州の山風景に意外とマッチしているかもしれませんね (・∀・)イイネ。なお、このロイヤルブルーの編成は有料快速の「しなのサンライズ・しなのサンセット」や「軽井沢リゾート」で優先的に運用される「ライナー車両」で(一部の普通列車でも使用)、さらに今後は普通列車用としておもに使われる「一般車両」の同系も投入が予定されており、そちらのエクステリアはステンレス地に赤いラインとなる模様 ( ̄。 ̄)ヘー。
そんなSR1系の増備がまだ本格化する前のいま、やはりこの場所でもあらためて115系を狙います (*`・ω・´)-3フンス!。空は雲が優勢だけど、時おり日が差すような状況。背景が青空でないのはちょっと残念ですが、今のSR1系の時のようにタイミングがよければ列車に日は当たってくれるかも σ(゚・゚*)ンー…。


0013.jpg
SR1系の軽やかな走りとは異なり、
田園に重厚なモーター音を響かせる115系。
グウウウゥゥゥゥ━━━━( ̄- ̄ 3)━━━━━ン…
これは現行色と「長野色」(S15編成)の併結で、
白と水色の「長野色」は2015年まで
おもにJRの長野支社管内で見られた車体色を
しなの鉄道が復刻したものです。
▲20.7.31 しなの鉄道 テクノさかき-坂城

0014.jpg
先ほど撮った「山スカ」(S16編成)が
折り返してきました。
木々の深い緑に覆われた夏山が
「山スカ」の背景にマッチします。
ちなみにこの山塊は
三ッ頭山(992m)や擂鉢山(881m)などを擁し、
ここを越える室賀峠はその昔、
旧・善光寺街道の難所だったそうです。
 ( ̄。 ̄)ヘー
▲20.7.31 しなの鉄道 テクノさかき-坂城

0015.jpg
青々とした田園の向こうを走りゆくのは、
水色の「長野色」より以前にJRで採用されていて、
信州の爽やかな山の緑をイメージしたという
「初代・長野色」の復刻(S7編成)。
数ある115系のカラバリのなかでも、
個人的には当編成と出会うことが多い印象で、
相性がいいのかもしれません。
▲20.7.31 しなの鉄道 テクノさかき-坂城

0016.jpg
「初代・長野色」を撮るのに
ローアングルでカメラを構えていたら、
ふと目に留ったのはこんな黄色いトンボさん。
まだ赤くなる前の若いアカトンボかな?
:8━〜 ( ̄  ̄*)トンボ

0017.jpg
そんなトンボに気を取られていたら
危うく撮り逃しそうになったのが、
しなの鉄道115系のなかでも異色な存在の
「ろくもん」(の回送列車)。
(=゚ω゚=*)ロクモン!
真田家の「六文銭」を愛称の由来とした観光列車で、
車内では信州の食材を活かしたコース料理や
懐石料理などが味わえます。
(゚¬゚*)ジュルリ
ちなみにこの「ろくもん」も115系ですが、
SR1系への置き換え対象からは外されているようです。
▲20.7.31 しなの鉄道 テクノさかき-坂城(後追い)


現行色(しなの鉄道色)のみの編成を撮ったものは割愛しても、「山スカ」や「長野色」、そして観光列車の「ろくもん」仕様も含め、短時間でさまざまなカラーバリエーションの115系が見られました ヽ(´▽`)ノワ〜イ♪。同じ形の電車であっても、車体色が異なると印象も変わるものです (´ω`)イロイロ。これだけ撮れれば、もうオナカ(写欲)はだいぶ満たされてきたのですが マンプク(*´З`)=3、実はこのあとさらに「山スカ」の下り列車(長野ゆき2603M)と「湘南色」の上り列車(軽井沢ゆき2602M)、なんと国鉄色を復刻した二色の編成が立て続けにここを通過するナイスな運用が組まれており (゚∀゚*)オオッ!、それまでは粘りたいところ ( ̄〜 ̄*)ネバ〜ル。
駄菓子菓子(だがしかし)、「ろくもん」が通過したあたりから雲の厚さが増してほとんど日は差さなくなり 、時おりパラパラと雨粒も落ちてくるようになってしまいました σ(・ω・`)ウーン…。そういや、まだ梅雨明け前だし、基本的に今日の天気は「雨のち曇り(時々晴れ)」なんだよね・・・。


0018.jpg
何だかスゴい雲が空を覆っています。
もう日差しを期待するのはキビシいかな・・・。
(´д`;)アウ…

0019_1.jpg
現行色を切り離して折り返してきた
「長野色」(S15編成)。
パステルカラーの爽やかな車体色も、
曇天下ではあまり冴えません。
▲20.7.31 しなの鉄道 テクノさかき-坂城(後追い)


それでも、雲の切れ目から覗くわずかな青空に一縷の望みをかけ、もし日が出れば順光となる位置にカメラを構えて、二本の国鉄色を待ちます (*`・ω・´)-3フンス!。私の頭上は雲が覆っているものの、ひと山越えた先のほうは遠目にも晴れている様子が伺えるし、風が吹いているので雲が流れそうな気もするんだけど、どうかなぁ・・・八(゚- ゚)ハレテ。
すると、定時運行なら「山スカ」の下り列車が前駅(テクノさかき)を発車して、まもなくこの場所に到達するであろうというそのとき、ス~ッと流れた雲のあいだから太陽が顔を覗かせて、あたり一帯が明るくなったではありませんか!エッ!(゚Д゚≡゚∀゚)マジ!?。慌ててカメラの露出を補正して、マンダーラになることも覚悟しながら、とにかくパチリ・・・【◎】]ω・;)パチッ!


0020.jpg
青田風が吹くなか、
二両編成のちょっとかわいい「山スカ」が
日差しを浴びて信濃路を駆け抜けます。
▲20.7.31 しなの鉄道 坂城-テクノさかき(後追い)


おおおおお!晴れた!日があたったー!!(ノ゚Д゚)ノ オオオオォォォォォォ━━━!!
まるで列車の通過と合わせたかのように日差しが降りそそぎ、曇ると沈みがちになる紺色の「山スカ」をきれいに照らしてくれました (つ▽≦*)マブシッ!。“晴れ運”の降臨、これはテンションが上がる展開です ヽ(´▽`)ノワーイ♪。
やってきた「山スカ」は先ほど撮った3両編成のもの(S16編成)とは異なり、オフピークの時間帯に合わせたちょっと短い2両編成(S26編成)。国鉄やJRの時代に2両編成の同色は存在せず、復刻色としてはちょっと違和感があるけれど、画的に見ると短い「山スカ」も可愛らしくていいじゃないですか (´w`*)カワユス。ちなみに、こちらのアングルで列車の向こうに写る山は、坂城町と千曲市の境にそびえ立つ標高805メートルの葛尾山(かつらおやま)で、山上には戦国時代の武将・村上義清の居城だった葛尾城があったそうです ( ̄。 ̄)ヘー。

そして今度はわずか10分後に、上り列車として「湘南色」がやってきます。「山スカ」の通過後も日が差したり翳ったりを繰り返す不安定な状況ですが ハレル?(゚д゚≡゚д゚)クモル?、なぁ〜に、晴れ運が上向いてきた今の私(自称・晴れ男)なら、きっと「湘南色」のときにも日があたってくれるハズ (-`ω´-*)ハレル。翳るなんてイメージは持たず、強気にカメラの露出は“晴天設定”(感度低め、シャッター速度高め)のままで待ちます (-`ω´-*)ハレル。通過する5分前に日が隠されても、まだ大丈夫。ほうら3分前には日が出てきた (-`ω´-*)ハレル。
そんななか、やがて列車の接近を知らせる踏切が鳴動し、徐々に近づいてくる115系のモーター音・・・(-`ω´-;)ハレ…。


0021.jpg
雲にディフューズされて
夏の日差しが和らいだ緑の田園を、
湘南色の電車が走りゆく。
▲20.7.31 しなの鉄道 坂城-テクノさかき


だああ・・・翳られた チ━━━━(_ _|||)━━━━━ン。
やはりそうウマくいく事ばかりでなく、今度は「湘南色」(S3編成)が通過する直前の1、2分前に、「ちょっ、待てよ!」という私のココロの声を無視して、太陽がフェードアウト Σ(゚□゚*)チョッ…。慌てて露出補正をしてシャッターは切ったものの、コントラストがヌルくて、何ともしょっぱい結果となりました (´д`;)アウ…。
太陽がほんのあと数分持ってくれたら・・・と思うと惜しいけれど (・ε・`)チェ、逆に言えば先ほどの「山スカ」のほうは数分の差で日差しに恵まれたのですから、ラッキーとアンラッキーはホントに紙一重 (´〜`;)ウーン。いや、空の状況を見れば翳られる確率のほうが高かったので、むしろ「山スカ」のときがツイていたのでしょう。そう考えたほうが気分的にはプラスに受け取れます ヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ。それでも「湘南色」は昨日の田中で撮ったときに晴れてくれたし(2連のS25編成だけど)、今日のいちばんのお目当ては復刻後初撮影の「山スカ」だったので、まあヨシとしましょうか (*`д´)=b OK牧場!。

なんだかちょっと締まらないラストでしたが、これにて撮影は終了です (´w`*)ドツカレサン。


0022.jpg
撮影地から坂城の駅へと戻り着くころ、
ふたたび日差しが安定してきました。
ま、そういうものだよね・・・
(^^;)ゞポリポリ。
乗るのは下りの長野ゆき。
ちなみに駅横で保存されている169系は
ホームからも眺めることができます。
▲20.7.31 しなの鉄道 坂城

0023.jpg
戸倉の留置線に並んでいた
115系とSR1系。
(゚∀゚)オッ!
このようなシーンが見られるのも
今のうちかな?
▲20.7.31 しなの鉄道 戸倉(車窓から)

0024.jpg
屋代は2012年に廃止された
長野電鉄の屋代線が分岐していた駅で、
今も屋代線ホームの跡が残っています。
(奥の屋根が無いホーム)
▲20.7.31 しなの鉄道 屋代(車窓から)

0025.jpg
0026.jpg
篠ノ井はしなの鉄道とJR篠ノ井線の分岐駅。
ここで篠ノ井線に乗り換えます。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!
松本ゆき上り普通列車はE127系(下)。
▲20.7.31 篠ノ井線 篠ノ井


コロナ禍で「例年とは違う夏になる」と言われていた今年の夏休み (゚ペ)ウーン… 。たしかに人混みを避けたり、常にマスクを着用したり、飲食に気を使ったりと、ウイルスの感染防止を自分なりに意識しながら巡った信州の鉄道旅でしたが ソーシャル ⊂ニ(`・ω・´)ニ⊃ ディスタンス!、お盆休み前の平日だった事もあって大半の列車は空いていたし、撮り鉄の撮影ポイントも密になるような環境ではなく、とくに窮屈さを感じるような旅ではありませんでした (´ー`)マターリ。
そして、まだ梅雨明けする前でお天気も心配だったけど、序盤の小海線こそ乗車中は車窓風景が雨だったものの、それ以外は思ったよりも晴れてくれて (´▽`*)イイテンキ♪、いちばんのお目当てだった上田電鉄の5200系が西日に照らされたいい雰囲気で撮れたこと (^_[◎]oパチリ、また、二日に渡って撮影に訪れたしなの鉄道の115系も、まずまず(?)の天候のもとで文字どおり色々なカラーの編成が記録できて (^_[◎]oパチリ、上田電鉄もしなの鉄道も満足のいく成果が残せました ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。計画していた遠征予定を組みなおした一泊二日程度の短い信州旅でも、じゅうぶんな鉄分補給ができたと思います (゚∀゚)アヒャ☆。

往路には小海線を経由しましたが、同じルートで戻るのは面白くないので、復路には定番ながら篠ノ井線経由を選択し、私は東京への帰途に付いたのでした カエロ…((((o* ̄-)o。


0027.jpg
篠ノ井線といえば、
もう拙ブログでは何度もご紹介しているけれど、
通ったらやっぱりカメラを向けずにはいられない、
日本三大車窓のひとつ「姨捨からの善光寺平」。
(゚∀゚*)オオッ!
ロングシートのE127系でも、
車内が空いていれば眺めは悪くありません。
▲20.7.31 篠ノ井線 稲荷山-姨捨(車窓から)

0028.jpg
スイッチバック構造の姨捨(おばすて)、
駅名標もそれをイメージしたデザインです。
イッタリ(゚д゚≡゚д゚)キタリ

ちなみに方角的に見ると
山の向こうの雲が滞留しているところが、
先ほどまで撮影していた坂城のあたり
(笑)
20.7.31 篠ノ井線 姨捨(車窓から)

0029.jpg
松本で篠ノ井線から中央東線へ直通する、
小淵沢ゆきに乗り継ぎます。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!
車両は211系ですが、
座席はクロス(ボックス)か?ロングか?
▲20.7.31 篠ノ井線 松本

0030.jpg
個人的にはハズレに感じる
ロングシートですた・・・。
(・ε・`)チェ
途中の茅野(ちの)を出ると車内は
ほぼ貸し切り状態となりました。
(・ω・)ポツン…

0031.jpg
そんな空いた車内でいただくお昼ゴハンは、
松本で購入した名物駅弁の「山賊焼(¥800)」
山賊焼とは鶏の唐揚げや立田揚げのことで、
鶏を揚げる→とりあげる→取り上げる→山賊・・・
になったと言われています(笑)。
( ̄▽ ̄;)ダジャレ…
その山賊焼(鶏の立田揚げ)がゴハンの上に
でーんと乗っかった豪快なお弁当。
駅弁なのでサクサク感が味わえないのは
仕方のないところか・・・。
副菜は長芋の天ぷらや舞茸の煮物、
山ごぼうの辛子味噌など。
デザートにあんずゼリーも付いてます。
(゚д゚)ウマー! ☆☆☆・・

0033.jpg
昨日の小淵沢は雨天で雲が低く、
まったく姿が見えなかった八ヶ岳でしたが、
今日は車窓からその山容が望めます。
(゚∀゚)オッ!
この翌日に関東甲信地方は
梅雨明けとなりました。

▲20.7.31 中央本線 信濃境-小淵沢(車窓から)

0034.jpg
小淵沢で乗り継いだ、
高尾ゆき普通列車の211系。
こちらもロングシート仕様ですた・・・。
orz
▲20.7.31 中央本線 小淵沢


坂城1039-(しな鉄2633M)-篠ノ井1057~1125-(篠ノ井2236M)-松本1225~1232-(中央1530M)-小淵沢1343~1407-(542M)-高尾1630



ONE-shot 373 ちり~ん♪ [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 373 ちり~ん♪

0816.jpg
うだるような暑さの日、
無人駅の軒下で涼しげな音色を響かせるのは、
ボランティアの方々によって吊るされた
いくつもの風鈴。

これは動かない静止画の一枚ですが、
耳を澄ますと聞こえてきそうな、
蝉の聲、草木のざわめき、風鈴の奏、
そして森のなかからゆっくりと駅に近づいてくる
キハ(ディーゼルカー)の足音・・・。

何かと動画流行りの昨今だけど、
それほどリアリティは求めず、
ワンショットから想像力を膨らませる
写真の世界が私は好きです。

チリ────(´ω`*)────ン…♪


▲20.8.15 小湊鐵道 月崎




8020.jpg
ホーム脇で見つけた空蝉。
まだまだキビシい暑さが続いていますが、
暦の上では処暑を過ぎ、
もう夏の終わりを感じます。



上田電鉄 別所線・・・5200系 撮影記 [鉄道写真撮影記]

1000.jpg
2020.07.30 上田電鉄
復旧へ向けて頑張れ別所線
城下駅の5200系 撮影
 
 
前回からの続きです。

コロナの感染者(陽性反応者)が増加し、旅行や帰省などの行動には各々の慎重な判断が求められるなか(7/30現在)(゚ペ)ウーン、お盆前にちょっと早めの夏休み(夏期休暇)を取得した私は、当初に計画していた地方遠征の鉄道旅よりも規模を縮小して、旅先を関東から近い甲信地方(山梨・長野)に変更 ( ̄  ̄*)ナガノ。それでも少しは旅情が感じられるように北陸新幹線は利用せず、八ヶ岳山麓を走るローカル線の小海線(こうみせん)に乗車して (・∀・)イイネ、高原路線らしい雨に煙る山あいの車窓風景を味わいながら向かったのは、長野の小諸(こもろ) ...(((o*・ω・)o。幸いにも現地に着くころには雨があがって天気が好転し、撮影目的に訪れたしなの鉄道では、お目当てだった“湘南色”や“コカ・コーラレッド”の115系を青空のもとで撮ることができました (^_[◎]oパチリ。

撮影後にしなの鉄道の長野ゆき下り普通列車へ乗り、115系に揺られて次の目的地へと向かいます ...(((o*・ω・)o。やってきたのは、しなの鉄道沿線の主要都市のひとつで、歴史深い街の上田(うえだ)(゚ー゚*)ウマノスケ。


1001.jpg
しなの鉄道の長野ゆきに乗って
田中から10分ほど、
上田で下車します。
▲20.7.30 しなの鉄道 上田

1002.jpg
上田は戦国時代に真田氏が築いた
上田城を中心とする城下町で、
駅の壁面には真田家の家紋である
「六文銭」が施されています。
(゚∀゚)オッ!
▲20.7.30 北陸新幹線 上田


田中1539-(しな鉄2605M)-上田1548

長野、松本に次ぐ、長野県第3の都市である上田。街の中心に位置する上田の駅には、ここまで私が乗ってきたしなの鉄道(しなの鉄道線)のほか、北陸新幹線の「あさま」や「はくたか」も停車して首都圏や長野市(さらにその先の北陸地方)とダイレクトに結んでいます (・o・*)ホホゥ。そしてさらにもう一路線、当駅を発着するのが、地方私鉄の上田電鉄・別所線(べっしょせん)(゚ー゚*)ベッショ。
ちなみに、前身である「上田交通」という社名のほうが馴染み深い方も多いかと思われますが σ(゚・゚*)ンー…、経営体制の見直しによる上田交通(もともとは地域の交通事業でしたが、現在はおもに不動産業)からの分社化で、2005年より「上田電鉄」となっています ( ̄。 ̄)ヘー。
その上田電鉄の別所線が私の次なる目的路線で、東口を「お城口」、西口を「温泉口」と称する上田駅構内の温泉口側に位置する、当線の乗り場へと行ってみるのですが・・・(=゚ω゚=;)ンン!?


1003.jpg
構内の温泉口側(西側)にある、
上田電鉄の上田駅。
きっぷ売り場の脇には
赤提灯をぶらさげる居酒屋さんが
併設されています。
(゚∀゚)オッ!
まだ、開店時間前か・・・(笑)
▲20.7.30 上田電鉄別所線 上田


きっぷ売り場と軒を連ねる居酒屋を横目に見ながら改札口を入るも、ホームには一人もお客さんの姿が無く閑散としており、しかも発車時刻となったのに列車が入線してこない ( ̄△ ̄;)エ?。そしてよく見ればホームの線路側にロープが張られているじゃありませんか σ(゚・゚;)ロープ…


1004.jpg
一面一線の別所線ホーム。
しかしロープが張られていて、
列車が来る様子はありません。
え?どういうこと?
(゚ー゚?)オヨ?
▲20.7.30 上田電鉄別所線 上田


実はこの始発駅となる上田と次駅の城下(しろした)のあいだには千曲川(ちくまがわ)が流れており、本来はそれをまたぐ別所線の鉄橋(千曲川橋梁)が架けられているのですが、先(前回)にお伝えした田中の海野宿橋と同じく、やはり昨年の秋に当地を強襲した台風19号による千曲川の増水で堤防が大きく削られ、別所線の鉄橋は城下側が崩落 ヽ(´д`;)アア…。復旧作業が進められているものの、別所線は今も当駅間(上田〜城下)の運行ができない状態が続いており、それで上田には待っていても列車が来ない(来られない)のです (´・ω・`)ショボン。


1006.jpg
1007.jpg
昨秋の台風被害により、
鉄橋の一部が欠損してしまった
別所線の千曲川橋梁。


ちなみに、田中の海野宿橋は恥ずかしながら本当に現地へ着くまで橋の崩落を知らなかった私ですが、この別所線の鉄橋崩落とそれによる区間運休が続いていることは、もちろん来る前から存じていました (-`ω´-;)ウム。それなのに、あえてこの状況の当線を私が訪れた理由と目的はいったい何なのか・・・ σ(゚・゚*)ンー…。それは追々わかることとして置いておき、列車の来ない上田にいては鉄ちゃんとして何も始まらないので、とりあえず城下に向かってみましょう。現在の別所線は上田と城下のあいだでバスによる代行輸送が行なわれており、城下より先の下り方面は列車がほぼ通常運行されています (・o・*)ホホゥ。
しかし列車の運休中も開放されている上田の別所線ホームなどを覗いていたら、停まっていた代行バスが発車してしまい、次のバスは約40分後 ( ̄  ̄;)40プン…。スマホの地図アプリによると上田駅から城下駅までは徒歩でも15分程度の距離なので、歩いていくこととしました テクテクε=ε=ε=┌(*・_・)┘。なお、上写真の鉄橋の様子はその途中で撮影したものです。状況説明の記録とはいえ、被災した鉄橋にカメラを向けるのはちょっと気が引ける思いもありましたが・・・。


1008.jpg
私は利用せずに歩いちゃったけど、
これが上田と城下の不通区間をむすぶ
別所線の代行バス。
(゚ー゚*)バス
上田交通のバス事業から完全独立した、
上田バスによって運行されています

▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下



ここであらためてご紹介すると、上田電鉄・別所線は、北陸新幹線やしなの鉄道と接する上田を起点に、千曲川を渡って西方の上田盆地へと進路を取り、三好町(みよしちょう)、上田原(うえだはら)、大学前、下之郷(しものごう)、中野(なかの)などを経て、信州指折りの温泉地として知られる別所温泉(べっしょおんせん)に至る、11.6キロの単線電化路線。通勤・通学、買い物客などの地域利用者に加え、別所温泉へのアクセスとして湯治客や観光客の足も担っています (・o・*)ホホゥ。そのような路線だけに台風被害とコロナ禍による観光客の減少は、大きな痛手となっていることでしょう・・・σ(・ω・`)ウーン…。


1005.jpg
別所線の駅数は全15駅、
上田から終点の別所温泉まで
本来は約30分でむすんでいます。
しかし現在は上田と城下のあいだが
バスでの代行輸送中。


上田駅の温泉口を出た私は千曲川に架かる道路橋を歩いて渡り、道に迷うことなくスマホが表示した所要時間どおりに城下駅へ到着 (・ω・)トーチャコ。
城下といっても上田城(城趾)のすぐ近くにある最寄駅ではなく(城趾公園へは上田のほうが近い)、かつてこの地にあった城下(城下村)という地域名が駅名の由来かと思われます(もちろんその地域名や村名は上田城に由来するものだと思いますが) (゚ー゚*)シロシタ。ちなみに「上田温泉電軌」として路線が開業した1921年(大正10年)から最初の三年間は、まだ千曲川に橋が架けられていなかったため上田には到達しておらず、かつては三好町という駅名だった当駅(現・城下)を起点としていたのだそうな ( ̄。 ̄)ヘー。過去の事例として振り返るには古すぎるハナシですが、橋が不通で城下が鉄道の起点(代行バスとの接続点)となっている現状は、復旧までの一時的な仮の処置とはいえ、なんだか皮肉めいたものを感じてしまいます (´〜` )ウーン(なお、旧・三好町が現・城下に駅名を改称したのは、千曲川橋梁が完成して上田への乗り入れを果たしたあと)。


1011.jpg
千曲川の左岸側に位置し、
代行バスと列車の接続駅となっている城下。
本来(通常時)は駅舎のない無人駅ですが、
上田方が不通となっている現在は
仮設の駅務室に駅員が配置され、
乗車券等の販売業務や
代行バスへの乗客誘導などを行なっています。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下

1012.jpg
城下の構内の上り線には
上田方に仮設の車止めが設置され、
先へ進めないようになっています。
乂`・д・´)ストップ!
早くこれが外される日が来るといいですね。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下

1013.jpg
そして二面あるホームの片側には、
“ポツンと一電車”?
連結面が丸出しの状態で置かれています。
これはいったい・・・
σ(゚・゚*)ンー…
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下


そんな城下の駅構造は二面二線の相対式ホームで、本来は上下列車の交換(行き違い)が可能な配線となっていますが、現在は片側の上りホーム(上田ゆきホーム)のみを使用し、営業列車の発着(折り返し運転)を行なっています ( ̄、 ̄*)ナルヘソ。
ところが、ホームの様子を覗いてみると (=゚ω゚=*)ンン!?、まだ列車の到着時刻ではないのに、使われていないはずの下りホーム(本来の別所温泉ゆきホーム)には、単行列車・・・というか、運転台のない連結面側が丸出しとなった一両の電車が停まっているではありませんか (・ω・)ポツン…。窓口できっぷを購入してからホームへ入り、その電車に近づいてみると・・・(*゚ロ゚)ハッ!


1014.jpg
現在は使用されていない
本来の下りホームに佇むのは
ちょっとシブい印象のメタリックな電車。
*.+(0゚・∀・)テカテカ+.*
なんだか昔の“湯たんぽ”みたい!?
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下


銀ガエル(?)、イタ━━━━m9( ゚∀゚)━━━━ッ!!
薄日に照らされて鈍く光るメタリックな無塗装の車両ですが、近年のスタイリッシュなステンレス製の新型電車とは違い、どこか野暮ったさのある懐古的な深みを醸し出しています (´ω`*)シブイ。この車両はもともと首都圏の大手私鉄、東京急行電鉄(現・東急電鉄)の東横線や大井町線などでおもに使われていた、元・東急5200系の先頭車で元・デハ5200形(現在は電装が解除されてクハ5200形)(゚ー゚*)トーキュー。
当系には「湯たんぽ」や「銀ガエル」といった、ファンによる親しみを込めたアダ名(愛称)が付けられており、その見た目から「湯たんぽ」という呼び方は納得するかと思いますが (o ̄∇ ̄o)ユタンポ(個人的に東急の車両で「湯たんぽ」と言うと、5200系の後輩でもう少し丸みのある6000系の印象が強いけど)、なぜ「銀ガエル」とも呼ばれるのか ( ̄  ̄*)ギンガエル…(こちらも私はあまり使わない呼び方だけど)。その理由は、当系が同じ東急の車両で「青ガエル」のアダ名が付けられていた5000系を性能のベースとして製造されながらも、車体外板の素材を今までの鋼鉄製で塗装を施したもの(緑一色)からステンレス無塗装へと変更したことにより、「青ガエル」に対して「銀ガエル」と名付けられたのです ( ̄、 ̄*)ナルヘソ。見た目にはぜんぜんカエルっぽくないんだけど・・・w<' ω '>w ケロ。ちなみに余談ながら東急5000系の「青ガエル」といえば、先日の拙ブログでもご紹介しましたが、渋谷駅前に置かれていた保存車(?)が秋田の大館へ引っ越した(移設した)というタイムリーな話題があったばかりですね。
そして1958年(昭和33年)に5000系の派生系列として3両編成一本のみ(のちに4両化)が製造された「銀ガエル」こと5200系は、日本で初めて車体外板にステンレス鋼を使用した営業用車両であり(ただし内部の構体(骨組み)は普通鋼製の、いわゆる“セミステンレス車”)、鉄道史のみならず近代産業史的に見ても、年表にその形式が刻まれている貴重な存在です ( ̄。 ̄)ヘー。


1015.jpg
先日にたまたま別件で訪れた鉄道博物館、
そのヒストリーゾーンの年表にも
素材にステンレスを用いた車両の先駆者として、
東急5200系が紹介されていました。
(・o・*)ホホゥ


そんな5200系は後継車両への置き換えにより東急での第一線を退き、1986年に兄弟形式の5000系とともに地方私鉄へと譲渡されます ...(((o*・ω・)o。その第二の活躍の場となったのが、当時の上田交通(現・上田電鉄)の別所線で、架線電圧を750Vから1500Vに昇圧して旧型車両(後出する5250形など)の一掃を図っていた当線の近代化に貢献 (`・ω・´)キリッ。上田での使用期間はさほど長くなかったものの、地方私鉄の電車としてはまだステンレス車が珍しかった時代に大きなインパクトを残した5200系は、やはり東急からの譲渡車である7200系へ後を任せて93年に退役しました (´w`*)ドツカレサン。
その後、東急から上田交通へ譲渡された際に単編成化された2両編成(モハ5201+クハ5251)のうち、一両(モハ5201、元・デハ5201)は保存目的で東急へ返還され、現在は当系を製造した工場である総合車両製作所横浜事業所(旧・東急車輛製造横浜製作所)の構内に「東急車輛産業遺産制度」の第1号として静態保存(基本的に非公開)(・o・*)ホホゥ。そしてもう一両(クハ5251、元・デハ5202)は上田電鉄の車両基地(下之郷電車庫)に留まり、半保存状態・・・というか、そのステンレス製という錆びない特性を活かして倉庫代わりに活用し ( ̄∀ ̄;)ソーコ…、「鉄道の日」などのイベントではその姿が一般公開されていました ( ̄。 ̄)ヘー。
こうして退役後の“隠居生活”をのんびりと(?)送っていた5200系のクハ5251号車でしたが (´ー`)マターリ、先述したように昨秋の台風で鉄橋が崩落してしまった別所線 ヽ(´д`;)アア…。利用客の減少が不安視されるなかで少しでも話題集めになればと、ここで“上田の重鎮(5200系)”が一肌脱ぎます (*`・ω・´)-3フンス!。なんと、不通になって使用されていない城下の下りホームへ、クハ5251号車を車庫から移動して留め置き、そこで展示されることとなったのです w(゚o゚*)w オオー!。
ファンにとっては日本で初めてステンレスを用いた車両が間近に拝める貴重な機会だし (*゚∀゚)=3ハァハァ!、展示ホームへ入る際に必要な入場券や乗車券、またはグッズなどを購入することで少しでも上田電鉄の助けになるのなら、それは嬉しいことではありませんか (・∀・)イイネ。
そう、部分運休中にもかかわらず私が上田電鉄を訪れた理由であり、そもそも今夏の旅先を信州にしたいちばんの目的が、この城下駅で5200系に会うことでした (=゚ω゚)ノ゙ヤア。


1016.jpg
5200系が展示されている
城下の下りホーム、
その期間は7/23〜9/27で、
開放時間は10時〜15時。
入場する際には当駅の入場券か
記念商品(5200系グッズ)の購入が必要です。
でも、記念商品は売り切れが多かったな・・・
(7/30現在)


ただし、5200系が置かれている下りホームへの入場時間は10時から15時までとなっていて、私が城下に着いた16時過ぎはすでに公開時間が終了 ( ̄△ ̄;)エッ…。それでも反対側のホーム(本来の上りホーム)や駅近くに設けられた“撮影スポット”からは、公開時間外でも自由に見物することが可能なので ε-(´∇`*)ホッ、私は窓口で「一日乗車券」を購入してから撮影を始めることとしました (*・∀・)つ[キップ] 。
ちなみに入場券(180円)でもいいところを一日乗車券(1,180円)としたのは、城下での撮影だけでなく、このあとに別所線へ乗るつもりですし、わずかでも売り上げに貢献できればと思ってそちらを選択。夕方から使用を開始する一日乗車券はコスパ的にちょっともったいない気もするけれど、やっぱり列車に乗ることが何よりの支援になりますよね (-`ω´-*)ウム。


1017.jpg
上田電鉄・別所線の一日乗車券
「1日まるまるフリーきっぷ(1,180円)」。
(゚ー゚*)マルマル…
もうすでに夕方の16時過ぎなので、
“一日まるまる”のおトク感は薄いけれど、
上田から別所温泉までは普通乗車券が片道590円で
(城下から別所温泉だと同540円)、
単純に往復するだけでも運賃的にはさほど変わらない。
もちろん代行バスも利用可能です。

1018.jpg
1019.jpg
駅の横には“撮影スポット”が設けられており、
(構内見取り図の右下)。
ホームよりもそっちのほうが広くて撮りやすそう。
お、日が出てきた。
(゚∀゚)オッ!

1020.jpg
雲間から差した西日に照らされて、
その特徴的な銀のボディをギラリと光らせる
元祖ステンレスカーの5200系・クハ5251号車。
(つ▽≦*)マブシッ!
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下

1021.jpg
タテ位置のアングルにすると、
雲が流れるなかで背景に覗いたのは
浅間連峰の一角にそびえ、
信州百名山のひとつに数えられる、
標高2,066メートルの烏帽子岳。
東急ではなく
上田の5200系を表すような情景です。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下


ああ、いい・・・、実にいい感じだなぁ +。:.(´ω`)シミジミ.:。+゚。
写真を見て気付かれた方もいるかと思いますが、この5200系の展示はただ単に置かれているのでなく、しっかりとパンダグラフ(集電装置)を上昇させ、しかもヘッドライト(前灯)まで点灯しており(ライトの点灯がパンタの集電によるものなのかどうか、私にはわからないけど)、その状態で駅のホームに据え付けられていると、まるで現役の営業列車が停まっているかのような雰囲気ではありませんか (゚∀゚*)オオッ!!。これは拙ブログの前記事でご紹介した、鉄道博物館の「車両ステーションゾーン」(実車展示エリア)にも引けを取らない・・・いや、それよりもさらにリアルな車両展示です (´∀`人)スバラシイ!。何せこちらのロケーションはホンモノの駅ですからね(笑)。
ただ、マニアのわがままを承知で言えば、やはり気になるのはクハ(片側の先頭車)のみの一両という“尻切れトンボ”な状態 σ(・∀・`)ウーン…。より“現役っぽさ”を追求するならば、これを目立たなくしたいところ。そこで、撮影スポットの少し先に位置する踏切が開いている状態の時に安全を確認しつつ、5200系の後方が目立たないよう真正面から狙ってみると・・・(^_[◎]oパチリ。


1022.jpg
上り電車を待つ学校帰りの男子学生が
ホームで談笑しているところへ、
5200系の別所温泉ゆき下り電車が
入ってきました。
・・・というイメージ(笑)
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下
(開いている踏切から撮影)

1023.jpg
城下に停車した下り列車の5200系は、
反対側からやってくる上り列車を待ちます。
・・・というイメージ(笑)
左手前に写るのは転轍機(線路のポイント)に
備えられている転轍機標識です。
もちろんこれは現役で使用されているもの。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下


ああ、さらにいい・・・(笑)ヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ。
5200系を正面から撮ったことで後ろのほうは見えず、これが二両編成だといっても通じそうだし、駅の構内を入れたアングルにしたことで、よりいっそうリアル感が増したように思います (・∀・)イイネ。たまたまホームで“だべって”いてくれた二人の男子学生くんがまた、5200系に一切関心を示していないのが自然でいいじゃないですか ъ(゚Д゚)ナイス。5200系が現役だった30年くらい前の城下では、こんな情景が日常的に見られていたのでしょうね。ちなみに私が上田交通を初めて訪れたのは、惜しくも5200系が退役した翌年にあたる94年のことで、その時に乗ったのは後継の7200系でした。
・・・と、そんな5200系の現役時代に思いを馳せつつ、妄想を膨らませながら撮影をしていたところ ポヤ〜ン(* ̄▽ ̄).。oO、突如、現実へと引き戻すかのように、私の立っていた踏切の警報器が鳴りだします (*゚ロ゚)ハッ!。え?ホントに交換列車がやってくる!?
そう、忘れてはいけません。5200系は動かない展示車両ですが、それ以外はすべて実際に使われている営業路線の施設です ( ̄∀ ̄*)モノホン。5200系が置かれているほうとは反対側のホームに、まもなく当駅で折り返す別所温泉ゆきの列車が入線してきました (゚∀゚)オッ!。


1024.jpg
5200系の別所温泉ゆきが待っていると、
そこへ上田ゆきの上り列車が到着。
・・・というイメージ(笑)
でも、左の電車は現行の営業列車です。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下
(開いた踏切から撮影)

1025.jpg
城下で顔をそろえた新旧の二種。
駅での交換シーンさながらの情景が
展開されました。
(゚∀゚*)オオッ!
舞台は上田電鉄の城下ですが、
これは東急ファンにとってもたまらない?
(*゚∀゚)=3ハァハァ!
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下
(開いている踏切から撮影)


とーきゅー、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
代行バスへの乗り継ぎとなっているものの、行き先には“上田”を掲出して城下に到着した上り列車。その運用に就いていたのは、ステンレス地に赤い帯を巻いた1000系の1001編成(デハ1001+クハ1101)。現在の別所線の主力形式である1000系も実は元・東急の譲渡車で、いわば5200系の後輩にあたります ( ̄∇ ̄)コーハイ。そしてそのなかでも、この1001編成は上田電鉄のオリジナルカラー(ラッピング)が施されておらず、今も東急時代の見た目を色濃く残す唯一の編成 σ(゚ー゚*)トーキュー?。5200系と1000系は東急での運行時期が重なっていないけれど、この上田電鉄で並んだ姿には違和感のないしっくりとした印象を受けます (・∀・)イイネ。私はとくに運用を調べてきたわけではありませんが、たまたまこのような“東急並び”が見られたのはラッキーでした (o ̄∇ ̄o)ラキー♪。ただ、1001編成が城下へ停車しているとき、太陽が雲に隠れてしまったのはちょっと残念 (・ε・`)チェ。


1026.jpg
城下の上りホームに到着した列車は
そこで下りの別所温泉ゆきとして折り返します。
二種が同じ行き先でヘッドライトも点くと、
始発駅での先発、後発みたいなイメージになりますね。
ちなみにこれは踏切の脇から撮影したもの。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下


もっと同業者(鉄ちゃん)が多いのかと想像していましたが σ(゚・゚*)ンー…、この日がお盆前の平日だったからか、もしくは接続する代行バスが到着する前のエアポケット的な時間帯だったからか(歩いてきたからね)、終始ひとりでまったりと撮影を楽しむことができた、ステンレス電車のパイオニア・5200系 (^_[◎]oパチリ。その単体での撮影に加え、1000系との交換シーン・・・もとい、両者が顔をそろえたところも記録できて、じゅうぶんに満足することができました ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。台風被害の部分不通が続く大変ななか、このようなファンが喜ぶ企画を行なってくれた上田電鉄に感謝です <(_ _*)>アリガ㌧。

さて、せっかく一日乗車券を手にしているのですから、別所線に乗っていきましょう (/*´∀`)o レッツラゴー♪。


1027.jpg
次にホームへ入ってきた折り返し電車は
先ほどと同じ1000系ですが、
チョウチョが前面にあしらわれたラッピングの
「自然と友だち1号」(1002編成)。
(゚ー゚*)トモダチ…
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下

1028.jpg
まわりを信州の山々に囲まれた上田盆地、
そののどかな田園風景を車窓に映して、
別所線の電車は走ります。
(´ー`)マターリ
▲20.7.30 上田電鉄別所線 下之郷-中塩田
(車窓から)

1029.jpg
路線のほぼ中間点に位置する下之郷には、
駅に隣接して車両基地が併設されています。
ここで交換した上り列車は、
さきほどの1001編成。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 下之郷
(車窓から)

1030.jpg
中野付近の車窓から見える山は、
信州百名山のひとつで、
標高1266メートルの独狐山。
切り立った峰が“独鈷”という武器に似ていることから
その名が付けられのだとか。
(゚ー゚*)トッコ
▲20.7.30 上田電鉄別所線 中野-舞田
(車窓から)

1031.jpg
上田電鉄のマスコットキャラクターは、
八木沢と舞田の連続する駅名から名付けられた
鉄道むすめの「八木沢まい」ちゃんで、
両駅の駅名標にも彼女がデザインされています。
(=゚ω゚)ノ゙ヤア
▲20.7.30 上田電鉄別所線 八木沢(上)/舞田(下)
(車窓から)


夕暮れ時の別所温泉ゆき下り列車は、代行バスからの乗り継ぎ客により、城下を発車した時点で座席の6〜7割が埋まる乗車率。客層は意外にも学生さん風の若い人が多く見られて、そのほとんどが途中の大学前(駅)か、その次の下之郷までで下車します σ(゚・゚*)ンー…。こんな時間に通学?・・・ではなく、おそらくこのあたりに学生寮があって、上田の街へ買い物などに出かけた帰りといったところでしょうか (*’∀’*)オカイモノ。学生が降りて車内が閑散とした列車は、形の良い独狐山(とっこさん)を車窓に映しながら走り ...(((o*・ω・)o、最後にここだけを見れば登山電車級という、線内最大40パーミルの急勾配を駆け上がると、終点の別所温泉に到着です (・ω・)トーチャコ。


1039.jpg
旧型電車が使われていた時代は
速度が上がらない難所だった、
別所温泉手前の急勾配を、
1000系は軽々と上ってゆきます。
♪〜( ̄、 ̄ )===3 スイスイ〜
おや?左手に電車が見えますね。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 八木沢-別所温泉
(前方の車窓から)

1040.jpg
坂を上り切ったところが、
標高570メートルに位置する別所温泉。
別所線の終点に到着です。
(・ω・)トーチャコ
▲20.7.30 上田電鉄別所線 別所温泉
(前方の車窓から)

1041.jpg
1044.jpg
1042.jpg
信州最古の温泉郷といわれる別所温泉の
玄関口にあたる別所温泉駅。
その駅舎は昭和25年に建てられたものですが
路線や駅が開業した大正10年を意識し、
大正ロマンの雰囲気が漂う、
趣ある造りとなっています。
(´ω`*)シブイ
ちなみに当駅の名物と言えば、
「八木沢まい」ちゃんのような(?)
和装姿の女性駅員さん(観光協会への委託)が
下車客をお迎えしてくれるのですが、
もうこの時間はいらっしゃいませんでした・・・。
(・∀・`)ザンネン
▲20.7.30 上田電鉄別所線 別所温泉


城下1755-(上田電鉄別所線)-別所温泉1822


1043.jpg
別所温泉の駅舎脇に静態保存されているのは、
先ほどの5200系が東急から譲渡されてくる前の
1986年まで別所線で使われていた、
旧型電車のモハ5250形(モハ5252)で、
特徴的な丸い戸袋窓の形状から、
その愛称は「丸窓電車」。
(´▽`*)マルマド♪
ちなみに今回は出会うことができませんでしたが、
現行の1000系のうちの一本(1004編成)は
この丸窓電車をイメージしたラッピングが
施されています。


「信州の鎌倉」と呼ばれる別所(塩田平)は温泉のみならず、鎌倉幕府の重職であった北条家が三代に渡りこの地方を統治したことにより、鎌倉時代から室町時代にかけて造られた神社仏閣など数多くの文化財が残されている歴史情緒あふれる観光名所で (・o・*)ホホゥ、実は私も社員旅行で訪れて泊まったことがあります(しかも幹事だった(笑))(゚∀゚)アヒャ☆。そんな思い出のある温泉旅館にのんびりと一泊 (・∀・)イイネ・・・したいところですが、宿泊費の予算的な都合で今回は見送り (・ε・`)チェ、別所温泉駅の味わい深い駅舎や保存されている旧型車両の「丸窓電車」(モハ5250形)などをちょろっと眺めてから、折り返しとなる上田ゆき(一部バス代行)の上り列車で別所温泉をあとにしました モドロ…((((o* ̄-)o 。
自分で言うのも何ですが、一日乗車券のモトを取るためだけに別所線の全線を往復したようなものですね(苦笑)。でも、今回はきっぷを買って上田電鉄を利用することに意義があるので、それでいいと思っています (-`ω´-*)ウム。千曲川の鉄橋が修復されて全線が復旧したらあらためて当線を訪れ、その時には一日乗車券をフル活用するくらい“まるまる一日”かけて、沿線の撮影ポイントなどを巡ってみたいと考えています。


1045.jpg
私が別所温泉から乗ってきた1002編成を
城下の5200系が出迎えます。
(=゚ω゚)ノ゙オカヘリ
ただ、“ハイビーム”がけっこうキツい!?
(つ▽≦;)マブシッ!
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下


別所温泉1837-(上田電鉄別所線)-城下1904



1046.jpg
日暮れの城下で静かに佇む5200系。
一両ぼっちだけど、
ヘッドライトを輝かせたその姿は、
今にも動き出しそうです。
。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。
▲20.7.30 上田電鉄別所線 城下


日は沈んだものの、空に蒼さが残る19時過ぎに戻ってきた城下 (=゚ω゚)ノ゙タライマ。先ほどとはまた違う雰囲気で5200系を撮るには、なかなかいい暗さじゃないですか (・∀・)イイネ。なんと5200系は21時まで前灯を点けた状態で展示されており、そのあたりにもファンや見学者に対する上田電鉄の心憎い気配りが伺えます (´∀`人)ステキ!。昼間に日差しを受けて輝くステンレスボディも美しいけれど、夜の駅で照明に照らされるこのギラギラ感もまた、たまらんなぁ・・・:*・+(0゚・∀・)ペカペカ+・*:。延長戦として夜間撮影も少しだけ楽しむことができました (^_[◎]oパチリ 。
ただ、これを撮っていたら、やはり出発してしまった上田ゆきの代行バス (; ̄▽ ̄)ア…。次のバスは40分後なので、またしても私は上田まで歩いて向かうこととなったのでした ...(((o*・ω・)o。


1047.jpg
とっぷりと日が暮れて、
壁面の「六文銭」が浮かび上がった上田駅。
▲20.7.30 北陸新幹線 上田


さて、上田を出る北陸新幹線の東京ゆき最終列車にはまだじゅうぶんに間に合う時間ですが、今日はここ上田で宿泊することにします (*’∀’*)オトマリ。
東京都民の私は政府が展開する「GoToトラベルキャンペーン」の恩恵を受けられないけれど、このコロナ禍で宿泊客が減っていることもあって、予約したビジネスホテルはキャンペーンでなくともかなり安い料金設定でした (´艸`*)オトク♪。そして、地方に泊まる楽しみといえば飲食ですが、やはりコロナを意識していつものような居酒屋は避けて、失礼ながら店内の様子を伺って空いていそうだった、お蕎麦屋さんに入店します(私のほかに一組しかいなかった)( ̄  ̄*)スイテル…。居酒屋で飲む酒も、蕎麦屋で飲む酒も、変わらないじゃないかと思うでしょうけど、個人的になんとなく“心持ち”が違うんですよね。私は蕎麦屋であまり長居しません(逆に居酒屋ではだらだら飲んぢゃう)。蕎麦前に二品ほどつまんだのち、きのこ蕎麦をつるっとすすって、今宵の打ち上げは〆としました ≠( ̄ε ̄*)ズルルッ。


1048.jpg
今日の打ち上げはお蕎麦屋さん。
信州名物の馬刺しや天ぷらをお供に、
一杯いただきます。
カンパーイ♪(〃゚∇゚)ノC凵☆
それにしても、このお店のきのこ蕎麦は
中ジョッキとの比較で分かるように、
お蕎麦がスゴい量でした・・・。
手打ちで美味しかったけど。
ソバ(゚д゚)ウマー!



夏休みの信州旅、もうちょっとだけ続きます (~▽~*)ウィッ。




ONE-shot 372 追懐の常磐線(展) [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 372 追懐の常磐線(展)

4000.jpg
『16番線に停車中の列車は
19時ちょうど発、
常磐線の特急「ひたち19号」
原ノ町ゆきです。
自由席は前寄り12号車から7号車、
グリーン車は6号車・・・』

そんな構内の案内放送が耳に入るなか、
夜の上野駅で発車を待つ特急「ひたち」を
駅近くの跨線橋上から狙い撃ち。
【◎】]ω・´)パチッ!
車両はボンネット型の485系(クハ481形)で、
撮影日は今から40年前、
国鉄時代の1980年(昭和55年)8月のこと
(ノ∀`)ナツカシス…

・・・ではなく、

実はこれ、つい先日の
2020年(令和2年)8月に撮影したもの。
そして場所は上野駅の地平ホームを
イメージしたような展示形式となっている、
鉄道博物館の「車両ステーション」ゾーンです。
(゚∀゚)アヒャ☆
でも、こうやってアングルを切り取ると
本当に夜の駅と見まごう雰囲気ですよね。


ちょっと前の拙ブログで
埼玉県上尾市の原市沼(はらいちぬま)へ
蓮の花を撮りに行った話をお伝えしましたが、
その帰り道に寄ろうと思っていたものの、
感染症対策により事前発券制へと変更され、
入館することを見合わせたのが
さいたま市の大宮にある「鉄道博物館」でした。
(゚ー゚*)テッパク

当館では現在、
東日本大震災とそれに伴う原発事故により
9年もの長きにわたって不通区間が存在していた
常磐線の全線運転再開(ことし3月)を記念し、
当線の歴史や車両、地域などをテーマにした
常磐線展」が開催中(~9/6まで)。
(゚∀゚*)オオッ!!

生まれは東京都ですが、
幼少のころから成人になるまで
常磐線沿線の柏(千葉)で過ごした私にとって
これは絶対に見逃せない企画展です。
(・∀・)ミタイ!

そこで改めて今回はちゃんと事前に
日付と時間を指定した入館券を購入したうえで、
鉄ちゃんの友人とともに
鉄道博物館を訪れてみました。
...(((o*・ω・)o
(予約から購入、発券まで、
すべてやってくれた鉄友さんに感謝(笑))

まあ、「常磐線展」といっても、
おそらく、企画展示室内に資料や写真などが
並べられるくらいの内容なんだろうけど、
常磐線にゆかりのある私にとっては
それだけでもじゅうぶんに行く価値がある
(-`ω´-*)ウム
・・・などと思っていたところ、
入館して企画展の展示室へと向かう前に
まず私の目に飛び込んできたのが・・・。
(*゚ロ゚)ハッ!!

4001.jpg

「ゆうづる」!「ひたち」!「常磐伊豆」!
これは真夏の夜の夢か!?
 
なんと、そこに並ぶのは
かつて常磐線を走った往年の名列車たち。
この企画展では展示室内の資料等のみならず
実車の保存エリアに置かれたいくつかの車両も、
ふだん(通常時)とはヘッドマークなどを変更して、
常磐線の列車をイメージしたものと
なっているではありませんか。
(ノ゚Д゚)ノ オオオオォォォォォォ━━━!!
(ちなみに通常時だとクハ455形にヘッドマークは無く、
クハ481形のヘッドマークは東北本線の「ひばり」、
ED75形は奥羽本線の「あけぼの」をおもに掲出)。

こんなのを見せられたら興奮が抑えきれません!
ε-(°ω°*)ムフーッ!
懐古感と鉄魂(マニア心)が一気に爆発したワタクシは
ここを博物館の館内だということをすっかり忘れ、
まるで車両基地での撮影会ばりに
カメラのシャッターを切りまくったのでした。
パチャ! パチャ!【◎】]ω・´)パチャ! パチャ! パチャ!…
(当エリアの撮影はとくに禁止されていません)

ああ、ボンネット「ひたち」、
シブくて、カッコよくて、たまらんなぁ・・・。
。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。
これに乗って上野から仙台へ行きたいっ!
(夜のイメージ的には19時発の原ノ町ゆきだけど)


▲20.8.1 さいたま市大宮区 鉄道博物館




4002.jpg
「ゆうづる」の朱いヘッドマークが輝く
交流型電気機関車のED75形。
σ(゚ー゚*)ナナゴ
「ゆうづる」は上野と青森のあいだを
常磐線・東北線経由で運行していた寝台特急列車で、
首都圏と東北地方を結ぶだけでなく、
青函連絡船に接続する北海道連絡の役割も担い、
最盛期には583系電車3往復・20系客車4往復の
計7往復が設定された名列車でした。
青函トンネルの開業により
東北本線経由の「北斗星」が誕生したことで、
「ゆうづる」は臨時化を経て廃止。

4003.jpg
ブルートレインのパイオニア的な存在である
20系寝台客車(ナハネフ22形)。
通常展示のテールマークでは当系が初使用された
東海道本線の「あさかぜ」を掲げていますが、
常磐線展の会期中はこちらのマークも
「ゆうづる」に変更しています。
これもマニアのツボをついているなぁ・・・。
(*゚∀゚)=3ハァハァ!

4005.jpg
「ゆうづる」と「ひたち」が顔をそろえたシーン、
これは往年の水戸か平(現・いわき)の再現か!?
(上野に交流機のナナゴは来れないもんね)
タイラ…(* ̄▽ ̄).。oO
品川・上野と水戸・いわき・仙台のあいだを結び、
常磐線を代表する特急列車の「ひたち」。
現在の当列車にはE657系が使われていますが、
やはり個人的に「ひたち」といえば、
この国鉄特急型の485系(クハ481形)が
いちばん印象深い。
。+。:.(´ω`)シミジミ.:。+゚。
なお、常磐線展の会期前半では
イラストマークの「ひたち」が掲げられていたようで、
そちらも見てみたかったなぁ・・・。

4006.jpg
「ひたち」の手前に並ぶのは、
国鉄時代に東北本線や常磐線などで、
特急列車のサポート的な役割を担う
急行列車でおもに使われた、
交直両用急行型の455系(クモハ455形)。
その前面には「急行 常磐伊豆」の
ヘッドマークが掲出されていますが、
個人的に同列車の記憶はなく、
σ(゚・゚*)ンー…
常磐線で455系といえば、
上野と水戸・平のあいだを結んでいた
急行「ときわ」を思い浮かべます。
( ̄  ̄*)トキワ。
ちなみに現役最後の国鉄急行型(クハ455形)とは
今年の3月に北陸の七尾線で出会えましたっけ。

4007.jpg
通常の展示では前頭板(行先板)に
中央線の立川ゆきが掲出されている
旧型国電のクモハ40形(クモハ40074)も、
常磐線展の会期中は“取手”ゆき。
(゚ー゚*)トリデ
車体がチョコレート色(茶色)の旧型国電ですが、
前頭板の色は今の常磐線のラインカラーと同じ、
緑色(エメラルド?)が使われていたのですね。
( ̄。 ̄)ヘー
このクモハ40形が常磐線で使われていた時代に
私はまだ生まれていませんでしたが、
イベント用として残されていた頃の同車は
何度か撮影したことがあります。

4101.jpg
これは館内に展示されている、
国鉄通勤型電車101系(クモハ101形)の車内。
常磐線展とはいえ、
さすがにオレンジバーミリオンの101系を
エメラルドグリーンに塗り替えはしないけれど
(そもそも常磐線に使われていたのは
101系でなく103系だし)、
車内の中吊り広告は常磐線に関連したものが
掲げられていました。
けっこう細かいところまで凝ってますね(笑)
(´∀`;)マニアック

4100.jpg
そして企画展示室で催されている、
「常磐線展」。
入口にはSL時代(C62形)をイメージした
「ゆうづる」のヘッドマークが掲げられています。
こちらの室内は写真撮影が禁止で、
内容についてもここでは細かく記しませんが、
貴重な資料や部品等が数多く公開されており、
(懐かしい〇〇〇〇駅の駅名標や
〇〇系のヘッドマーク、
津波に被災した〇〇形のナンバープレートなど)、
とても見ごたえのある展示でした

(*゚∀゚)=3ハァハァ!



4010.jpg
入館日時があらかじめ指定された事前発券制は、
ふらっと気軽に立ち寄ることができなかったり、
希望した日時の券が取れない場合があったり、
また、感染症対策で運転シミュレータや
体験アトラクションなどが中止となっていて、
たしかに不便なことも多々あるけれど、
σ(・ω・`)ウーン…
人数が制限されているんぶん館内は空いており
(夏休み中の土曜日でも上写真のような状態)、
保存車両や展示資料をじっくりと見学するには
最高の条件といえるかもしれません。
(´ー`)マターリ

0089.jpg
ちなみにこれは鉄道博物館に限らず、
ほかの美術館や展示施設へ行かれた方も
同じ様な感想を書かれていたのを目にしました。
「withコロナ」による新たな鑑賞スタイル、
入館者の減少は経営側には厳しいと思われますが、
見学者にとっては決して悪いことばかりでは
ない気がします。




しなの鉄道・・・115系 撮影記 [鉄道写真撮影記]

0000.jpg
2020.07.30 しなの鉄道
梅雨明け間近の信濃路へ。
115系普通列車 撮影
 
 
業務の都合でお盆の時期には仕事を休めない私、今年も例年どおり少し早めに夏休み(夏季休暇)を取りました ( ̄- ̄*)ナツヤスミ。
ただし、このコロナ禍においては、東京都知事さんも「残念ながら例年とは違う夏になる」とおっしゃっていたように、移動の厳格な規制はしないものの、休みだからといって気軽に旅行へ出られる状況ではないようです (゚ペ)ウーン…。
私は初め、海の日(7/23)やスポーツの日(7/24)を含む4連休(7/23~26)と個人的な夏休みを合わせた数日間で地方に遠征する鉄道旅の計画を、一時的にコロナが落ち着いていたひと月くらい前に立ててみたのですが (・∀・)イイネ、東京をはじめとした各都市の感染者(陽性反応者)が急増している状況を受けてそれは白紙とし、抑えてあった宿泊施設もキャンセル (´・ω・`)ショボン(ちなみにGoToとは関係ない)。とくに人出が多くなると予想されていた4連休は逆に、どこへも行かず家でジッと過ごしておりました (-`ω´-*)ガマン。まあ、まだ梅雨明け前で、連休は天気も良くなかったしね・・・ザアアァァ…:il!:il|(´ω`)!l|il:|;。
でも、やはりせっかくの夏休みですから、ふだんの生活圏を離れて少しは気分をリフレッシュしたいもの σ(・∀・`)ウーン…。私が4連休以外に休暇を取得した日は、先述したように多くの人が休みを取るお盆の時期とはズレているため、鉄道などの交通機関は都市部を除けば比較的すいているハズです σ(゚・゚*)ンー…。旅行へ出ること自体に否定的な意見があるのは承知していますが、意識的に人との接触を避け、基本的な予防策をしっかりと行ったうえでの“寡黙な一人旅”ならば、誰かと対面で話すような機会は少なく、感染する、させるリスクは低いと判断 (-`ω´-*)ウム。そこで、当初に計画していた遠征旅行よりはずっと近場だけど、行動範囲を関東から甲信地方までに絞って、私は鉄道旅に出かけることを決めました m9(`・ω・´)ケテイ!。
はたして今回はドコへ向かうのか、そこでの目的はいったい何なのか。もちろん、体温が平熱で体調が万全であることをちゃんと確認してから出発です (/*´∀`)o レッツラゴー♪。


7月30日(木)


0001.jpg
八王子のホームに入ってきた
中央線の松本ゆき普通列車。
ホームに乗車の列ができていますが、
当駅始発なので余裕で座れました。
ε-(´∇`*)ホッ
▲20.7.30 中央本線 八王子


当初は、木曜から日曜までの4連休(7/23~26)とくっつけるため、月・火・水(7/27~29)で取得していた休暇を、それを同じ週の後半にあたる水・木・金(29~31)にスライド σ(゚・゚*)ンー…。その理由は少しでも後にすることで、記録的に長引いている今シーズンの梅雨が明けるのを期待してのものでしたが、けっきょく出発日の木曜日(7/30)になっても関東・甲信地方は梅雨明けとならず、東京は朝から小雨が降っています 、ヽ`┐( ̄  ̄;)アメ。ちなみにこれから向かう目的地の天気も“曇り時々雨”の予報。やっぱ、出かけないで家に居ろってことなのかしら・・・(^^;)ゞポリポリ。


0002.jpg
高台から甲府盆地が一望できる
勝沼付近の車窓風景ですが、
今日は雨で霞んでいます。
(≡"≡;*)モヤモヤ…
▲20.7.30 中央本線 勝沼ぶどう郷-塩山
(車窓から)


そんなスッキリとしない梅雨空のもと、私が都内の八王子から乗った中央本線の松本ゆき下り普通列車は、雨に煙る山あいを縫うように走りぬけて甲斐の国(山梨県)へと入り、桃の収穫が最盛期を迎えている盆地の果樹畑をかすめ、さらに甲府の市街地を経て、西のほうへと順調に進みます ...(((o*・ω・)o。ここから先の風景はもし晴れていれば、甲斐駒ヶ岳をはじめとした南アルプスの山々や八ヶ岳連山の雄大な山容が望める、中央線(中央東線)きっての美景車窓なのですが (゚∀゚*)オオッ!、今日の天気じゃ山の存在すら確認できないほど厚い雲に覆われていました (´д`;)アウ…。う~ん、いまいちテンションが上がらないなぁ・・・。


0003.jpg
ホームから南アルプスの山々が望める
日野春(ひのはる)も
雨天の今日は眺めがさっぱりです。
(≡"≡;*)モヤモヤ…
▲20.7.30 中央本線 日野春
(車窓から)


車内の様子は、朝のラッシュ時に重なった甲府付近で少し立ち客が見られる混み具合だったものの、それ以外の区間はおおむね空いており、ロングシートに座った客も暗黙のルールで一定の間隔をあけ、いわゆるソーシャルディスタンス(社会的距離)を保っています ソーシャル ⊂ニ(`・ω・´)ニ⊃ ディスタンス!。
換気のため客室の側窓をわずかに開けていることもあって、上り勾配で唸るモーター音がいつもより大きく聞こえる気がする211系の普通列車は、やがて八ヶ岳高原の玄関口として知られる小淵沢(こぶちざわ)に停車。ここで私は中央線から小海線(こうみせん)に乗り換えます ノリカエ…((((o* ̄-)o。


0004.jpg
小淵沢で乗り継いだ小海線は
アイボリーベースにグリーンがアクセントの
キハ110系ディーゼルカー(左)。
(゚ー゚*)キハ
▲20.7.30 中央本線 小淵沢


小海線は中央本線と接する小淵沢を起点に、八ヶ岳東麓の高原地帯にある清里(きよさと)や野辺山(のべやま)、千曲川沿いの小海(こうみ)や中込(なかごみ)、佐久盆地の岩村田(いわむらた)、北陸新幹線と交差する佐久平(さくだいら)などを経て、しなの鉄道と接する小諸(こもろ)を終点とする、全長78.9キロの非電化ローカル線(地方交通線)(・o・*)ホホゥ。小海線といえば「八ヶ岳高原線」の愛称を持つ日本屈指の高原路線として知られ、驚くべきことに国内の普通鉄道(ロープウェイやケーブルカー、トロリーバスなどを除いた一般路線)で、標高の高い駅ベスト9までがこの小海線にあります w(゚0゚*)w オォー!。ちなみにベスト3は、1位・野辺山(標高1345.7m)、2位・清里(1274.7m)、3位・甲斐大泉(1158.2m)で、山梨と長野の県境に連続する三駅。


0005.jpg
小淵沢の駅には、
小海線各駅の標高を表したものが
掲げられていました。
東京スカイツリー(右)と比較しているのが
面白いですね。
(クリックすると拡大表示します)


そんな小海線へ私は過去に何度か乗車や撮影に訪れていますが、今回は当線が目的の路線ではなく、行程上の通過路線にすぎません ...(((o*・ω・)o。とはいえ、風光明媚な高原地帯を走るローカル線には深い旅情が感じられ (´ー`)シミジミ、それを期待して小海線をルートに組み込んだことはたしかであり、しばらくはその車窓風景を楽しむこととしましょう (・∀・)イイネ。


0006.jpg
全線が単線の小海線、
小淵沢で発車間際に交換したのは
観光列車の「HIGH RAIL 1375」。
(゚∀゚)オッ!
そういえばちょうど昨年の今ごろ、
やはり梅雨空のもとで同列車を撮ったっけ。
▲20.7.30 中央本線 小淵沢

0007.jpg
その「HIGH RAIL」を昨年に撮った
小淵沢の大カーブ。
晴れていれば進行方向の先に
八ヶ岳の山々が望めるハズなのですが、
今日はやはり見えませんね・・・。
┐(´д`)┌ ダミダコリャ
▲20.7.30 小海線 小淵沢-甲斐小泉
(車窓から)

0008.jpg
標高が上がるにつれて、
霧が包むようになった車窓風景。
視界は効かないけれど、
悪くない風情です。
(´ω`)シミジミ
▲20.7.30 小海線 甲斐大泉-清里
(車窓から)

0009.jpg
JRの標高第2位の清里から
第1位の野辺山へ向けて、
上り勾配を力強く駆け上がる
キハ110系の普通列車。
(*`・ω・´)-3フンス!
▲20.7.30 小海線 清里-野辺山
(前方の車窓から)

0010.jpg
野辺山の手前で車窓の左手に見えるのは
JRの最高地点を表した標柱
その標高は1,375メートルです。
w(゚o゚*)w オオー!!
▲20.7.30 小海線 清里-野辺山
(車窓から)

0011.jpg
もともと小淵沢を発車した時点から
空いていた車内でしたが、
清里や野辺山で半数以上が下車し、
以降はしばらくガラっガラの状態に。
( ̄  ̄ )ガラガラ…
ソーシャルディスタンスは万全です。

0012.jpg
そんな空いている車内であれば、
駅弁も気兼ねなく食べられます。
≠( ̄〜 ̄*)モグモグ
小淵沢で購入してきたのは、
「八ヶ岳高原の鶏めし(¥980)」
山梨のブランド鶏・甲斐味鶏の照り焼きを
鶏そぼろ御飯の上にのせた、
シンプルながら味にハズレのないお弁当です。
山菜煮や蓮根のきんぴらなど副菜も充実。
(゚д゚)ウマー! ☆☆・・・

0013.jpg
信濃川上のあたりから、
車窓へ沿うように流れるのは千曲川。
長雨のせいか、水が濁っていますね・・・。
埼玉・山梨・長野の三県境に位置する
甲武信ヶ岳を源流とする千曲川は、
下流域の新潟県では信濃川と名を変え、
全長367キロを誇る日本一長い河川です。
( ̄。 ̄)ヘー
▲20.7.30 小海線 信濃川上-佐久広瀬
(車窓から)


山霧が漂う高原をひた走る、小海線の小諸ゆき普通列車。野辺山から小海にかけての山里にある途中駅では、停車しても客の乗降に大きな変化はなく、静かに時が流れている印象です (´ー`)マターリ。
あいかわらず雨はしとしとと降り続いていますが、外で撮影する“撮り鉄”でなく、車内から眺める“乗り鉄”ならば、このしっとりとした山あいの風情もまた一興か (-`ω´-*)ウム・・・なんて、天気の悪さを“風情”とか“旅情”などといった適当な言葉に置き換えているものの、ホンネをいえば目的地へ着くまでには雨が上がってほしいところ。このあとは“乗り鉄”だけでなく“撮り鉄”も予定していますし σ(・∀・`)ウーン…。
すると、とくに強く天に願ったわけではありませんが 八(゚- ゚)オネガイ…、列車が一山越えて小海の町にさしかかったあたりから、上空の雲が切れはじめて青空が覗くようになったではありませんか エッ!(゚Д゚≡゚∀゚)マジ!?。最近はアテにならなくて忘れかけていたけれど、自称・晴れ男のワタクシ(あくまでも自称よ)。これは“晴れ運”の発動か!? (゚∀゚)アヒャ☆


0014.jpg
小海線の路線名にもなっている、
長野県小海町の小海に停車。
反対方向の小淵沢ゆき上り列車と交換します。
おや?雨がやんで青空が見えているぞ。
(゚∀゚)オッ!
▲20.7.30 小海線 小海

(車窓から)


0015.jpg
夏空が広がる佐久盆地の田園風景。
条件が良ければ浅間山が望めるあたりですが、
今日は雲隠れしています。
(≡"≡;*)モヤモヤ…
▲20.7.30 小海線 太田部-中込
(車窓から)

0017.jpg
車窓の右手から
複線のしなの鉄道が近づいてくると、
まもなく終点の小諸です。
なお、小海線としなの鉄道の並行区間には
乙女と東小諸の小駅が存在しますが、
両駅ともしなの鉄道にはホームがなく、
停車するのは小海線の列車だけ。
(゚ー゚*)オトメ…
▲20.7.30 小海線 三岡-乙女
(車窓から)


雲間から覗いた青空は一時的なものかと思ったら、平坦となった佐久盆地のあたりではけっこう広く晴れ渡り (´▽`*)イイテンキ♪、眩しい夏の日差しを浴びながら小海線の列車は終点の小諸に到着 (・ω・)トーチャコ。
しっとりとした雨に霞む八ヶ岳高原から、爽やかな青空の広がる田園風景へ、目まぐるしい天気の変化は、景色のよい小海線の車窓風景をいっそう盛り上げてくれたように感じました (*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。


0018.jpg
小諸に到着した小海線のキハ110系。
(´w`*)ドツカレサン
その隣に並んだしなの鉄道は・・・
うはっ、“台鐵色”の115系だ!
w( ̄▽ ̄;)wワオッ!
▲20.7.30 小海線 小諸


そして、ここ小諸でさらに乗り換えるのが、今旅の目的路線のひとつである、しなの鉄道(しなの鉄道線)(゚ー゚*)シナテツ。
北陸新幹線の並行在来線として、元・JRの信越本線を引き継いだしなの鉄道では、転換時にJRから譲渡された国鉄型車両の115系が今も現役の主力形式で、当鉄道オリジナルの現行色のほか、復刻色やコラボ色など多くのカラーバリエーションが存在し(台湾鐵路とのコラボである“台鐵色”もそのひとつ)、国鉄型ファンの注目を集める存在となっています (*゚∀゚)=3ハァハァ!。
かく言う私のお目当ても、その115系に他ならないのですが ( ̄  ̄*)ゲゲゴ、軽井沢ゆき上り列車に使われていた“台鐵色”の115系を見送ったのち、次にホームへ入ってきた長野ゆき下り列車は・・・(=゚ω゚=*)ンン!?


0020.jpg
ホームへ颯爽と現れたのは、
濃紺・・・いや、
ロイヤルブルーの上品な電車。
あれ?115系じゃないぞ?
(゚ー゚?)オヨ?
▲20.7.30 しなの鉄道 小諸


なんか、新しいのキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
てっきり見慣れた115系が来るものだと疑わなかったところへ、意表をついて現れたのは、なんと今月(7/4)にデビュー(運転開始)したばかりのピッカピカな新型車両、SR1系じゃありませんか *.+(0゚・∀・)ペカペカ+.*。ちなみに形式の“SR”は「Shinano Railway(しなの鉄道)」を表します。
老朽化した115系を置き換える目的で、今年から投入が開始されたSR1系。まだ編成数が少ない当面は有料の快速列車(平日朝夕の「しなのサンライズ」や「しなのサンセット」、休日の「軽井沢リゾート」)のみで運用されるものだと思っていたのですが、平日の日中という今の時間帯の普通列車にも使われるのですね ( ̄。 ̄)ヘー(あとになって調べたら、ちゃんとしなの鉄道のHPにSR1系の普通列車運用が掲載されていた)。
国鉄型好きとしては少し複雑な心境ながら、デビュー間もない新型車両に偶然あたったことは嬉しさも感じます (o ̄∇ ̄o)ラキー♪。車内にはまだ独特な“新車のかほり”が漂っていました(笑)( ̄・・ ̄)クンクン


0021.jpg
駅に掲示されていた、
SR1系デビューのポスター。
車体色のロイヤルブルーとシャンパンゴールドは、
旅の上質感と高級感を演出し、
緑と水色のラインは
沿線の山並みと清流を表現しているのだそうです。
(・o・*)ホホゥ

0023.jpg
SR1系(快速用編成)の座席は
可動式のデュアルシートを採用。
有料快速列車の運用時は
進行方向に座席が転換するクロスシートで、
普通列車ではこのように
ロングシートで固定されています。
( ̄  ̄*)ロング…


初めて乗るSR1系は、背もたれが大きくてとても立派な座席が印象的ですが (゚∀゚*)オオッ!、乗る前からすでにお尻が115系のボックスシートモードとなっていたためか(何だそりゃ)、個人的に何となく落ち着かない新車の座り心地を感じつつ ((o(・∀・`)o))ソワソワ、小諸から二駅目の田中(たなか)で下車。ちなみに落ち着かないから列車を降りたわけでなく、ここが私の目的地です (・ω・)トーチャコ。


0024.jpg
中央線、小海線、しなの鉄道の各線を
乗り継いでやってきた目的地は、
田中という人の名字みたいな駅。
(゚ー゚*)タナカ
▲20.7.30 しなの鉄道 田中

0025.jpg
名字では多い「田中」姓ですが、
実は田中という駅名は全国にここだけ。
駅舎は宿場町の海野宿を意識した
古民家風になっています。
なお、当駅は昨年の12月で開業130周年。
▲20.7.30 しなの鉄道 田中


八王子0635-(中央429M)-小淵沢0902~1007-(小海225D)-小諸1220~1251-(しな鉄2645M)-田中1302


0026.jpg
全国の「田中さん」大歓迎(笑)
(*゚▽゚)/゚・:*【歓迎 田中サソ】*:・゚\(゚▽゚*)

0027.jpg
ちなみに今の芸能人で田中さんといえば、
元・局アナで美人さんの“あの方”を
思い浮かべる人もいるでしょうか。
田中駅近くの「田中南」交差点は
ちょっとした面白名所となっているそうです。
(´∀`;)タナカミナミ…

0028.jpg
おや?ひょっとしてアナタも田中さん?
(=゚ω゚)ノ゙ヤア
いえ、こちらのお方は、
昨年10月の台風災害時に千曲川から溢れ出た
堆積土を使って作られた、
アマビエさまの砂像(サンドアート)で、
台風災害からの復興と疫病退散の
願いが込められています。


しなの鉄道には、軽井沢から御代田(みよた)、小諸、上田(うえだ)、坂城(さかき)、屋代(やしろ)などの各駅を経て篠ノ井(しののい)までを結び、篠ノ井から長野まではJRの信越本線へ乗り入れる「しなの鉄道線(65.1キロ)」と、長野から豊野(とよの)、牟礼(むれ)、黒姫(くろひめ)などの各駅を経て、妙高高原(みょうこうこうげん)までを結ぶ「北しなの線(37.3キロ)」、この長野県内で南北に分かれた二つの路線があり、今回の私が訪れたのは前者のしなの鉄道線のほう (゚ー゚*)シナテツ。
そしてしなの鉄道線のなかでも、多くの列車が途中の小諸を境にして運用が分けられており(軽井沢~小諸・小諸~長野)、もしも軽井沢近くの御代田付近で浅間山がきれいに見えるような好条件であれば、小諸から上り列車(軽井沢ゆき)に乗るところでしたが σ(゚・゚*)ンー…、天気は思っていた以上に好転したものの、先ほどの小海線の車窓や小諸の駅近くから見るかぎりだと浅間山は雲隠れしている様子 (≡”≡;*)ミエナイ。それならば、しなの鉄道のHPに掲載されている特別色(復刻色やコラボ色)の車両運用を確認して、私の好みの色の車両が走る予定となっている小諸より下り方向(長野方)での撮影を選択 コッチ…((((o* ̄-)o。以前にも来たことがあって撮影ポイントにアテのある、田中へとやってきたのでした (´ω`)ナルヘソ。
駄菓子菓子(だがしかし)、アテにしていた撮影ポイントは・・・( ̄△ ̄;)エッ…


0029.jpg
0030.jpg
駅から歩いて20分、
見えてきたのは線路をまたぐ陸橋
・・・ですが、
あれ?橋の先が途切れている!?
Σ(゚Д゚;ノ)ノエエッ!?


その場所はしなの鉄道線の線路を跨ぐ陸橋の上から見下ろして、列車が俯瞰気味に撮れる私好みの撮影ポイント・・・なのですが (=゚ω゚=;)ンン!?、そこに架けられていたクルマも通れる大きな道路橋は先のほうが途切れていて、橋へ上がれる歩行者用の階段も通行止となっているではありませんか Σ(゚□゚*)ナニーッ!!。
これはいったいどうしたことかと言うと・・・本当に恥ずかしくも知らなかったのですが、田中の市街地から江戸時代の宿場町で観光名所でもある「海野宿」へと通じる、この「海野宿橋」と名付けられた陸橋は、昨年の秋に長野県を強襲した台風19号による千曲川の氾濫で橋脚が流され、無惨にも橋の半分が崩落してしまったのです(橋自体は千曲川を跨いでいたものではなかったのですが、川のすぐ横に位置していたため被害にあった)(゚ー゚;)マジカ…。件の台風被害ではやはり千曲川の氾濫や増水により、広範囲におよんだ集落の浸水、北陸新幹線の車両水没や上田電鉄の鉄橋崩落などの衝撃が個人的にあまりにも強く、私はこの海野宿橋をはじめとした道路橋の被害までは把握していませんでした。まさか現地に立って初めて、目的地の橋がなくなっていることを知るなんて、我ながらなんとも間抜けな話だなぁ・・・(´・ω・`)ショボン。
この橋を日常の生活道路として使っていらっしゃる地域の方々のご不便を考えたら、私の問題などほんの微々たるものだけど、アテにしていた撮影ポイントの橋が通行止となると、さて、どうしたものか・・・"o(-"-;*)ウゥム…。すぐに別の撮影ポイントへサッと移動できないところがクルマを使わない徒歩鉄の辛いところです。お目当ての列車の通過時刻も迫っているし、この近隣でいい感じに撮れそうなところが他にあるかしら? <(・ω・`)キョロキョロ(´・ω・)ゞ


0031.jpg
最初に撮れたのは、
赤とグレーに塗られた115系。
これがしなの鉄道で通常仕様の現行色です。
ちなみに列車の右背後にチラッと見えるのが
例の海野宿橋。
▲20.7.30 しなの鉄道 田中-大屋


とりあえず、海野宿橋下の線路端からパチリ【◎】]ω・)パチッ!。
このように列車主体のアングルならば無難に撮れそうですが、せっかく長野まで来たのなら、できればもう少し情景的というか季節感のあるような画が欲しいところです σ(・ω・`)ウーン…。この場所はいったん保留として、さらに歩き進んみると、その先で目に留ったのは線路脇に群生していた白くて小さな花 (゚∀゚)オッ!。遠目に見たら蕎麦の花?かと思ったのですが、近寄ってみるとこれはハルジオンかヒメジョオンでしょうか (*`o´)/ ジークジオン!。


0032.jpg
0033.jpg
線路と小道のあいだに咲いていた白い花は
キク科のハルジオン?ヒメジョオン?
開花している時期からするとヒメジョオンかな?
σ(゚・゚*)ンー…


ハルジオンかヒメジョオン (゚ー゚*)ドッチ?、いずれにしても雑草のような扱いをされる野花ですが、線路脇にこれだけたくさん咲いていれば、意外といいアクセントになってくれるかもしれません (・∀・)イイネ。ちなみにこの花には「貧乏草」の異名があり、「折ったり、踏んだりすると貧乏になる」などと言われているので (´д⊂)ボンビー、踏まないよう慎重にローアングルでカメラを構えてみます【◎】]ω・;)ソロリソロリ。そこへ重厚なモーター音を唸らせて現れたのは、私のお目当てだったこの色の電車 (゚∀゚)オッ!。


0034.jpg
夏空のもとに咲く白い野花を揺らして、
国鉄時代の信越本線を彷佛とさせる、
湘南色の115系が駆け抜けてゆきました。
▲20.7.30 しなの鉄道 大屋-田中


湘南電車、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
このオレンジと深緑に塗られた車体色は、かつて国鉄の“湘南電車”(東海道線の普通列車)に採用されていたことから、今も“湘南色”の通称で呼ばれるカラーリングで、しなの鉄道の前身であるJR(国鉄)時代の信越本線でも同色の115系が使われていました。これはその当時の色を現代に再現した、いわゆる復刻色なのですが、やっぱり115系といえばこの色だよなぁ・・・+。:.(´ー`)シミジミ.:。+゚。先述したように復刻色の車両は、しなの鉄道のHPに運用が公開されており、そこで事前にチェックした通り変更なく“湘南色”(S25編成)が就いてくれました ε-(´∇`*)ホッ。
そして列車の傍らへ一緒に写し込んでみた白い花も、晴天の風景に映えて悪くないじゃないですか (・∀・)イイネ。橋の崩落という予想しなかった(私が知らなかった)事態に戸惑ったけど、その代わりにいい場所が見つけられたと思います ъ(゚Д゚)ナイス。
続けてもう一本、この場所で列車を待ってみましょう。


0035.jpg
ノドの渇きを覚える夏場の撮影、
色的には暑っ苦しい真っ赤な115系ですが、
実は「スカッと爽やか」なカラーリング!?
(このキャッチフレーズを覚えているかな?)
▲20.7.30 しなの鉄道 大屋-田中


コーラ電車も、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
次にやってきた列車も115系ですが、先ほどの湘南色とは印象がガラリと変わる、赤一色の車体 w( ̄▽ ̄*)wワオッ!。赤だけに通常の3倍のスピードが出せる115系(わかるヒトには分かる例え)σ(゚ー゚*)シャア?・・・なんてことはもちろんなく、よく見ると車体側面に貼られているロゴマークでわかるとおり、これは清涼飲料の“コカ・コーラ”(の缶)をイメージした、「コカ・コーラレッド」と呼ばれるカラーリングです (゚.゚*)コーラ?。
なーんだ、よくある広告ラッピングの電車か (´σД`)ナーンダ・・・と思うなかれ。実はこの“コカ・コーラレッド”も復刻色のひとつであり、今から30年以上前の1987年~90年にかけて、国鉄から民営化されて間もないJR東日本・長野支社の増収策の一環として信越本線などで運行されていたコカ・コーラの広告電車がその元となっています (・o・*)ホホゥ。いまではとくに珍しくない広告ラッピングの電車ですが、当時は路面電車や地方私鉄などの車体に看板広告が掲出されることはあっても、車体全体が商品をイメージした色に、しかもJRの車両(115系)へ施されたというのは、とても大きなインパクトがありました w(*゚o゚*)wオオーッ!。鉄道における車体全面広告の草分け的存在と言えるかもしれません ( ̄。 ̄)ヘー。
そんな“コカコーラ・レッド”を現代に復活させようと、ファンによる塗装費用のクラウドファウンディングが呼びかけられ、日本コカ・コーラ社の承諾も受けたうえで2018年に再現(ロゴマークは当時のものとは異なる、現行商品のものを採用)、復刻色のひとつとして運行されているのです (´ω`)ナルヘソ。
ちなみに私は、オリジナルの“コカ・コーラ115系”を長野や高崎などで見かけたことがありましたが、たしかに物珍しさは感じたけれど貴重なフィルムの一枚を使ってまで広告電車を記録しようと当時は思わず、写真に残せていませんでした σ(・∀・`)ウーン…。それが実に30余年の時を越えてシャッターを切った“コカコーラ・レッド”、いま見ても真っ赤な115系のインパクトは鮮烈に感じます (o ̄∇ ̄o)マッカッカ。


0036.jpg
次にやってきたのはこんな場所。
緩やかな坂道から引いた画が撮れます。
(・∀・)イイネ
ただし北側から狙うので晴れると逆光。


上りの小諸ゆき(650M)として通過した“コカ・コーラレッド”(S11編成)は、すぐに折り返しの長野ゆき下り列車(655M)として戻ってくるため、そちらも撮影してゆきます。
白い花が咲いていた場所の近くから踏切を渡ると小高い丘になっており、今の時間帯だと本来は逆光となる(列車の手前側面に日があたらない)ので敬遠していた撮影ポイントでしたが σ(゚・゚*)ンー…、雲が多くなって陽が翳ったため、そこでカメラを構えてみることとしました m9(`・ω・´)ケテイ!。


0037.jpg
緑の濃い夏山を背にして映える
“コカ・コーラレッド”の115系。
なお、この復刻色に選ばれた現・S11編成は、
かつて実際にコカ・コーラの広告が施されていた
当時の長ナノ・N12編成だそうです。
( ̄。 ̄)ヘー
▲20.7.30 しなの鉄道 田中-大屋


薄日を浴びて信州らしいのどかな里山風景をゆく、“コカ・コーラレッド”の115系。“湘南色”のようなノスタルジーを感じる復刻色ではないけれど、景色のなかで鮮やかに映えるこの赤い電車もまた、面白い存在だと思います 。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。国鉄型好きの私にとって、今日のいちばんのお目当ては“湘南色”の115系でしたが、続行の運用(と、その折り返し)に効率よく就いてくれた“コカ・コーラレッド”も嬉しい収穫となりました ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。ああ、長野まで来た甲斐があったなぁ・・・。

これにて、田中でのしなの鉄道撮影は終了です (´w`*)ドツカレサン。
それにしても、最後は陽が翳ったものの、思いのほか好天となったのはラッキーでした (o ̄∇ ̄o)ラキー♪。今日の長野の天気予報は“曇り時々雨”だったし、小海線に乗っている時点では雨に濡れて撮影する覚悟までしていたんですけれどね。“晴れ運”万歳(笑)ヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ


0038.jpg
歩いて田中の駅へ戻ったころには、
ふたたび雲が流れて青空が広がりました。
ホームに入ってきたのは現行色の115系。
ベースの赤はコーラレッドより少しくすんだ、
エンジ色って感じかな?
▲20.7.30 しなの鉄道 田中


小海線の“乗り鉄”を味わいながら信州へとやってきて、晴天のもとで楽しんだしなの鉄道115系の“撮り鉄” ヽ(´▽`)ノワーイ♪。ここまででもじゅうぶんに夏休みの鉄旅を満喫していますが、今旅はこれだけでは終わりません (-`ω´-*)ウム。田中からしなの鉄道の普通列車に乗って、さらなる目的の場所へと移動します ...(((o*・ω・)o。
常にマスクを着用し、ソーシャルディスタンスをしっかりと意識しつつ、はたして次に向かうのは・・・? σ(゚ー゚*)ドコ?


0039.jpg
ボックスシートに身を委ねて、
国鉄型115系の走りを味わいます。
やっぱり私のお尻にはSR1系のシートより
コッチのほうがしっくりと落ち着くなぁ(笑)
(´ー`)マターリ




・・・次回に続きます。