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ONE-shot 372 追懐の常磐線(展) [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 372 追懐の常磐線(展)

4000.jpg
『16番線に停車中の列車は
19時ちょうど発、
常磐線の特急「ひたち19号」
原ノ町ゆきです。
自由席は前寄り12号車から7号車、
グリーン車は6号車・・・』

そんな構内の案内放送が耳に入るなか、
夜の上野駅で発車を待つ特急「ひたち」を
駅近くの跨線橋上から狙い撃ち。
【◎】]ω・´)パチッ!
車両はボンネット型の485系(クハ481形)で、
撮影日は今から40年前、
国鉄時代の1980年(昭和55年)8月のこと
(ノ∀`)ナツカシス…

・・・ではなく、

実はこれ、つい先日の
2020年(令和2年)8月に撮影したもの。
そして場所は上野駅の地平ホームを
イメージしたような展示形式となっている、
鉄道博物館の「車両ステーション」ゾーンです。
(゚∀゚)アヒャ☆
でも、こうやってアングルを切り取ると
本当に夜の駅と見まごう雰囲気ですよね。


ちょっと前の拙ブログで
埼玉県上尾市の原市沼(はらいちぬま)へ
蓮の花を撮りに行った話をお伝えしましたが、
その帰り道に寄ろうと思っていたものの、
感染症対策により事前発券制へと変更され、
入館することを見合わせたのが
さいたま市の大宮にある「鉄道博物館」でした。
(゚ー゚*)テッパク

当館では現在、
東日本大震災とそれに伴う原発事故により
9年もの長きにわたって不通区間が存在していた
常磐線の全線運転再開(ことし3月)を記念し、
当線の歴史や車両、地域などをテーマにした
常磐線展」が開催中(~9/6まで)。
(゚∀゚*)オオッ!!

生まれは東京都ですが、
幼少のころから成人になるまで
常磐線沿線の柏(千葉)で過ごした私にとって
これは絶対に見逃せない企画展です。
(・∀・)ミタイ!

そこで改めて今回はちゃんと事前に
日付と時間を指定した入館券を購入したうえで、
鉄ちゃんの友人とともに
鉄道博物館を訪れてみました。
...(((o*・ω・)o
(予約から購入、発券まで、
すべてやってくれた鉄友さんに感謝(笑))

まあ、「常磐線展」といっても、
おそらく、企画展示室内に資料や写真などが
並べられるくらいの内容なんだろうけど、
常磐線にゆかりのある私にとっては
それだけでもじゅうぶんに行く価値がある
(-`ω´-*)ウム
・・・などと思っていたところ、
入館して企画展の展示室へと向かう前に
まず私の目に飛び込んできたのが・・・。
(*゚ロ゚)ハッ!!

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「ゆうづる」!「ひたち」!「常磐伊豆」!
これは真夏の夜の夢か!?
 
なんと、そこに並ぶのは
かつて常磐線を走った往年の名列車たち。
この企画展では展示室内の資料等のみならず
実車の保存エリアに置かれたいくつかの車両も、
ふだん(通常時)とはヘッドマークなどを変更して、
常磐線の列車をイメージしたものと
なっているではありませんか。
(ノ゚Д゚)ノ オオオオォォォォォォ━━━!!
(ちなみに通常時だとクハ455形にヘッドマークは無く、
クハ481形のヘッドマークは東北本線の「ひばり」、
ED75形は奥羽本線の「あけぼの」をおもに掲出)。

こんなのを見せられたら興奮が抑えきれません!
ε-(°ω°*)ムフーッ!
懐古感と鉄魂(マニア心)が一気に爆発したワタクシは
ここを博物館の館内だということをすっかり忘れ、
まるで車両基地での撮影会ばりに
カメラのシャッターを切りまくったのでした。
パチャ! パチャ!【◎】]ω・´)パチャ! パチャ! パチャ!…
(当エリアの撮影はとくに禁止されていません)

ああ、ボンネット「ひたち」、
シブくて、カッコよくて、たまらんなぁ・・・。
。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。
これに乗って上野から仙台へ行きたいっ!
(夜のイメージ的には19時発の原ノ町ゆきだけど)


▲20.8.1 さいたま市大宮区 鉄道博物館




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「ゆうづる」の朱いヘッドマークが輝く
交流型電気機関車のED75形。
σ(゚ー゚*)ナナゴ
「ゆうづる」は上野と青森のあいだを
常磐線・東北線経由で運行していた寝台特急列車で、
首都圏と東北地方を結ぶだけでなく、
青函連絡船に接続する北海道連絡の役割も担い、
最盛期には583系電車3往復・20系客車4往復の
計7往復が設定された名列車でした。
青函トンネルの開業により
東北本線経由の「北斗星」が誕生したことで、
「ゆうづる」は臨時化を経て廃止。

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ブルートレインのパイオニア的な存在である
20系寝台客車(ナハネフ22形)。
通常展示のテールマークでは当系が初使用された
東海道本線の「あさかぜ」を掲げていますが、
常磐線展の会期中はこちらのマークも
「ゆうづる」に変更しています。
これもマニアのツボをついているなぁ・・・。
(*゚∀゚)=3ハァハァ!

4005.jpg
「ゆうづる」と「ひたち」が顔をそろえたシーン、
これは往年の水戸か平(現・いわき)の再現か!?
(上野に交流機のナナゴは来れないもんね)
タイラ…(* ̄▽ ̄).。oO
品川・上野と水戸・いわき・仙台のあいだを結び、
常磐線を代表する特急列車の「ひたち」。
現在の当列車にはE657系が使われていますが、
やはり個人的に「ひたち」といえば、
この国鉄特急型の485系(クハ481形)が
いちばん印象深い。
。+。:.(´ω`)シミジミ.:。+゚。
なお、常磐線展の会期前半では
イラストマークの「ひたち」が掲げられていたようで、
そちらも見てみたかったなぁ・・・。

4006.jpg
「ひたち」の手前に並ぶのは、
国鉄時代に東北本線や常磐線などで、
特急列車のサポート的な役割を担う
急行列車でおもに使われた、
交直両用急行型の455系(クモハ455形)。
その前面には「急行 常磐伊豆」の
ヘッドマークが掲出されていますが、
個人的に同列車の記憶はなく、
σ(゚・゚*)ンー…
常磐線で455系といえば、
上野と水戸・平のあいだを結んでいた
急行「ときわ」を思い浮かべます。
( ̄  ̄*)トキワ。
ちなみに現役最後の国鉄急行型(クハ455形)とは
今年の3月に北陸の七尾線で出会えましたっけ。

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通常の展示では前頭板(行先板)に
中央線の立川ゆきが掲出されている
旧型国電のクモハ40形(クモハ40074)も、
常磐線展の会期中は“取手”ゆき。
(゚ー゚*)トリデ
車体がチョコレート色(茶色)の旧型国電ですが、
前頭板の色は今の常磐線のラインカラーと同じ、
緑色(エメラルド?)が使われていたのですね。
( ̄。 ̄)ヘー
このクモハ40形が常磐線で使われていた時代に
私はまだ生まれていませんでしたが、
イベント用として残されていた頃の同車は
何度か撮影したことがあります。

4101.jpg
これは館内に展示されている、
国鉄通勤型電車101系(クモハ101形)の車内。
常磐線展とはいえ、
さすがにオレンジバーミリオンの101系を
エメラルドグリーンに塗り替えはしないけれど
(そもそも常磐線に使われていたのは
101系でなく103系だし)、
車内の中吊り広告は常磐線に関連したものが
掲げられていました。
けっこう細かいところまで凝ってますね(笑)
(´∀`;)マニアック

4100.jpg
そして企画展示室で催されている、
「常磐線展」。
入口にはSL時代(C62形)をイメージした
「ゆうづる」のヘッドマークが掲げられています。
こちらの室内は写真撮影が禁止で、
内容についてもここでは細かく記しませんが、
貴重な資料や部品等が数多く公開されており、
(懐かしい〇〇〇〇駅の駅名標や
〇〇系のヘッドマーク、
津波に被災した〇〇形のナンバープレートなど)、
とても見ごたえのある展示でした

(*゚∀゚)=3ハァハァ!



4010.jpg
入館日時があらかじめ指定された事前発券制は、
ふらっと気軽に立ち寄ることができなかったり、
希望した日時の券が取れない場合があったり、
また、感染症対策で運転シミュレータや
体験アトラクションなどが中止となっていて、
たしかに不便なことも多々あるけれど、
σ(・ω・`)ウーン…
人数が制限されているんぶん館内は空いており
(夏休み中の土曜日でも上写真のような状態)、
保存車両や展示資料をじっくりと見学するには
最高の条件といえるかもしれません。
(´ー`)マターリ

0089.jpg
ちなみにこれは鉄道博物館に限らず、
ほかの美術館や展示施設へ行かれた方も
同じ様な感想を書かれていたのを目にしました。
「withコロナ」による新たな鑑賞スタイル、
入館者の減少は経営側には厳しいと思われますが、
見学者にとっては決して悪いことばかりでは
ない気がします。