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大糸線・・・懐かしの115系横須賀色号 撮影記 [鉄道旅行記]

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2014.07.20・21
信州01
夏の大糸線を走る、スカ色の荷物電車!
 「懐かしの115系横須賀色号」 撮影
 
  

海の日を含む三連休となった先週末、関東では総武本線の開業120周年を記念したブルートレイン(24系客車)が、関西では湖西線の開業40周年を記念した「サロンカーなにわ」が走るなど、各地でいろいろなイベント列車が運転されました (゚∀゚*)オオッ!!。そんななか、国鉄型電車好きの私が参戦したイベントと言えば・・・もう、おそらく大方の鉄仲間が想像したであろう、長野で運転された「クモユニ」です σ(゚ー゚*)クモユニ?。

かつて国鉄時代には、手荷物や小荷物、新聞、郵便物などを輸送する「荷物列車」なるものがありました ( ̄。 ̄)ヘー。貨物列車との大きな違いは、貨車やコンテナ単位の大口輸送を主に行ない、操車場で振り分けるヤード方式の貨物列車対して、荷物列車は指定された駅から駅へ小荷物をひとつ単位で輸送してくれる、いわば宅配便の鉄道版と言ったような存在でした。なかには定期の旅客列車に連結されて運用されることもあり、それに使用された車両のひとつが、荷物電車(荷物郵便合造車)の「クモユニ143」です。ちなみに、クモユニの「クモ」は制御付電動車(運転台付きモーター車ね)を、そして「ユ」は郵便車、「二」は荷物車のことをそれぞれ表します。

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現役時代の荷物電車クモニ143。
当時は普通旅客列車の最前部や最後部に連結され、
大きな駅での停車中に、
荷物の積み降ろしが行なわれていました。
ホームに置かれているターレットも懐かしいですね
(コレ、しぞーかですよ~ ^^)。
▲84.5 東海道本線 静岡

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幕張電車区の一般公開で展示された、
荷物電車のクモユニ143(左)とクモユニ74。
房総の新聞輸送専用列車は、
荷物電車最後の活躍の場でした。
▲87.4 総武本線 幕張電車区(当時)

これだけを聞くと、荷物列車はとても便利な存在に思えるかもしれません。しかし駅から駅へのみ荷物を運ぶ荷物列車は、家から家へと荷物を運ぶ、まさにトラック輸送の宅配便に押されて衰退 m(^・ェ・^)mニャア。国鉄末期の86年に荷物列車は運行を終了しました(現在でも新聞輸送は、通常車両の一部を仕切る形で存続しています)。荷物輸送の廃止により、用途を失ったクモユニ143などの荷物電車。しかし同車は、両端に運転台を備えた電動車という、一両単位で動ける使い勝手の良さから、一部が旅客化改造されてクモハ123として生まれ変わり、さらに一部は構内の入換や職員輸送を目的とした事業用車として残ることとなりました (・o・*)ホホゥ。

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荷物車クモニ143の生まれ変わりとなった、
1M方式の単行旅客電車クモハ123。
この「ミニエコー」の愛称で親しまれた中央線の車両は、
昨年に引退してしまいましたが、
JR西日本の小野田線や宇部線などでは今も現役です。
▲12.12.24 中央本線(辰野支線) 小野-塩尻

そんな事業用車として晩年を過ごし、表舞台へ出ることが少なかったクモユニ143が、なんとこの連休中にイベントとして本線走行をする・・・しかも荷物電車時代さながらに、国鉄色の115系と併結運転を行なうと言うではありませんか!w(*゚0゚*)w オォー!!  これは国鉄型好きとして絶対に見逃すことはできません (*゚∀゚)=3ハァハァ!。いまだ梅雨明け前で(出発当日現在)ちょっと天候に不安はあるものの、私は中央線の普通列車を乗り継ぎ、一路、長野の松本を目指すことにしました。((((/*´∀`)o レッツラゴー♪


7月20日(日)

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中央線の鈍行列車乗り継ぎ旅、
まずトップバッターはE233系の大月行き。
回送列車として始発駅の立川に入線してきました。
▲14.7.20 中央本線 立川

今回のクモユニ143(とクモヤ143)を使ったイベント列車は、三連休中の19・20日が大糸線(松本~南小谷)で、21日が中央・篠ノ井線(茅野~長野)で運転されます(回送区間を除く)。ここはいっちょ気合いを入れて、さっそく初日の大糸線に出撃・・・(`・ω・´)-3 フンス! と、いきたいところなのですが、私が選んだ撮影日は二日目の20日 ( ̄△ ̄;)エ?。実は普通列車を乗り放題でお馴染み「青春18きっぷ」の使用開始日が7月20日からとなっており、これを利用しないテはありません。中央線は長距離普通列車の本数が多くて、乗り継ぎの接続もいい。松本くらいならば「18きっぷ」を使用した鈍行旅でもじゅうぶんです。わずか一日の違いで「18きっぷ」が使えるか使えないか、鉄道利用の徒歩鉄にとって、この差はとても大きい(ちなみに、ウチの最寄り駅から今回の目的地まで、普通乗車券だと片道5080円。それに対して「青春18きっぷ」一日分は2370円! w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!)。

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大月からの二番手は、お馴染みのスカ色115系。
やっぱり中央線の旅はこの電車が落ち着きます。
ε-(´∇` )ホッ
▲14.7.20 中央本線 大月

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終点の甲府ではスカ色115系が並びました
(左530M・右327M)。
この光景、いつまで見られることやら・・・。
▲14.7.20 中央本線 甲府

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甲府からは、最近勢力を拡大しつつある長野色211系。
晴れていれば車窓に八ヶ岳や南アルプスが臨める区間ですが、
残念ながらロングシートです (・ε・`)チェ。
まあ、曇っていて山などほとんど見えなかったけれど・・・。
▲14.7.20 中央本線 甲府

立川、大月、甲府で列車を乗り継ぎ、順調に中央線を下ります。ここまでは目立った混雑もなく、すべての列車で座席にありつくことができました。しかし問題は松本で乗り継ぐ、ラストランナーの大糸線です ( ̄△ ̄;)エ?。この大糸線沿線には北アルプスや仁科三湖などの観光地があり、しかも今は連休中。さらに列車の本数が多くないにも関わらず、使用される車両はおそらく二連のE127系。そして、この列車への乗り継ぎ時間はたったの二分・・・これは席に座るのは絶望的かと思われます (-"-;*)ウーン…。目的地までは松本からさらに二時間。ずっと立ちっぱなしは辛いなぁ・・・途中の信濃大町あたりで座れるかな? なーんて思いながら、松本で乗り換えてみると・・・ε=ε=ε=(ノ゚Д゚)ノ アセアセ

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松本にて、わずかな時間で乗り継いだ大糸線は、
予想通り二連のE127系。
考えてみたら、ここまですべて違う形式での
リレーとなりました。
▲14.7.20 篠ノ井線 松本

たしかに車内は多くの観光客と三脚などを持った同業者(鉄ちゃん)で混雑していました。やはり座席も埋まっています (・ω・`)シャーナイネ…。しかし、最低でも一時間ほど進んだ信濃大町までは座れないだろうと読んでいた私の勘はいい方にハズれ、松本からわずか三つ目の島高松で目の前に座られていた方が下車。運良く座ることができました ヽ(`∀´)ノラッキー!。

大糸線は篠ノ井線の松本から、信濃大町、白馬、南小谷を経て、北陸本線の糸魚川までを結ぶ、全長105.4キロのローカル線(地方交通線)で、JR東日本管轄となっている松本と南小谷の間は直流電化されています(JR西日本管轄の南小谷~糸魚川は非電化路線で、両社間を直通して走る定期列車は無し)。この路線の車窓からは晴れていれば雄大な北アルプスの山々が臨めるのですが・・・残念ながらこの日は雲が低く立ちこめていて、山容を確認することはできません。出発前にチェックした天気予報によると、この日の安曇野地方(長野県中部)の天気は曇り一時雨で、降水確率は70%。しかも天気の急変に要注意とのこと・・・(´Д`;)アウ…。今のところ雨は降っていませんが、まだ梅雨が明けていないことだし、日差しは期待できそうもありませんね・・・(・ε・`)チェ。いちおう天気予報を信じて、レインコートやカメラのカバーなどの装備は用意し、靴も防水性の高いモノを履いてきました。

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大糸線の車窓から北アルプス方向を臨むも、
厚い雲が低く立ちこめています・・・(´・ω・`)ショボーン。
▲14.7.20 大糸線 梓橋-一日市場(車窓から)

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車窓に広がるのは、仁科三湖のひとつ木崎湖。
ここも晴れていれば、爽やかな景色なのですが・・・。
▲14.7.20 大糸線 稲尾-海ノ口(車窓から)

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JR東日本最西端の駅という大糸線の南神城。
私は現地で初めて知りました。(・o・*)ヘー!
▲14.7.20 大糸線 南神城(車窓から)

晴天ならば、北アルプスを背景にできる場所や木崎湖畔などの大糸線らしい情景で撮りたいと思っていたのですが、この空模様ではちょっとキビシそう "o(-ω-;*) ウゥム…。山は見えないので当然ながら、湖も曇り空だと寒々しい絵になっちゃいます。ここは列車主体で撮るか、もしくは曇天や雨天でもそれなりの絵になる、山あいのような景色がいいみたい。そこで私が下車したのは、終点・南小谷の二つ手前にある白馬大池。

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立川から普通列車を乗り継いで6時間、
降り立ったのは白馬大池。
あれ?青空が見えるぞ・・・(゚∇゚;)エッ!?。
▲14.7.20 大糸線 白馬大池

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立派な駅舎ながら、現在は無人駅の白馬大池。
スキー場で有名な栂池高原の最寄り駅で、
駅名になっている白馬大池は標高2379m地点にあります。
列車を利用して、この駅から行く人はいるのだろうか・・・。
▲14.7.20 大糸線 白馬大池

立川0524-(中央1343M)-大月0619~0623-(327M)-甲府0712~0725-(425M)-松本0920~0922-(大糸5325M)-白馬大池1117

ところが駅に降り立ってみると、雲の合間から青空が覗いています。ひょっとして、このあと晴れるのかな? σ(゚・゚*)ンー  もちろん雨よりは晴れの方が嬉しいのですが、何せ「降水確率70%、天気の急変に要注意」ですから、気は抜けません (;¬д¬) アヤシイ…。まあ、この青空も一時的なものだろう・・・と。

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白馬大池駅の近くを流れるのは
白馬岳を水源に日本海へと流れる、姫川。
大糸線は白馬から糸魚川まで、この姫川沿いに走ります。
右の対岸に見えるのが大糸線の線路。

白馬大池駅前の道を南小谷方向へ進むと、すぐに近くを流れる姫川に出ます。この姫川を大糸線が渡る鉄橋が私の目指す撮影地で、駅からは徒歩で20分ほど。大糸線の有名な撮影地なのですが、同じ列車から降りた同業者は4~5人程度だったので、まあ大丈夫だろうと軽い気持ちで歩みを進めると・・・そこには驚愕の事実が待っていました ∑(=゚ω゚=;)エエッ!!。なんと、撮影地を埋め尽くす三脚や脚立の林!・・・いや、もはやこれは森!! 三脚を立てられない方も、二重三重とそのスキマから手持ちでカメラを構えています Σ(゚□゚(゚□゚*)ナナナ、ナニーッ!!。山あいの長閑な風景のなか、そこだけはカオスで異様な別世界・・・ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ 。これぞまさに俗にいう「ゲキパ(激しくパニック状態)」です。たしかに、本命のクモユニが通過するまでに一時間ほどしか余裕がないスケジュールだったので、ベストポジションを確保するのは難しいだろうとは思っていましたが、まさかこれほどまでとは・・・考えが甘かった il||li_| ̄|◯il||li。もう、この状況を目の当たりにしたら、戦意喪失です(*゚ρ゚) ボカーン。それでも、片道6時間もかけてココまできたのだから、何も撮らないわけにはいきません (;゚ロ゚)ハッ。少し人壁の薄い隙間から、一発ためしに狙ってみます 【◎】]ω・´)パチッ!。

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姫川を跨ぐ鉄橋をゆくのは、E127系の普通列車。
私が乗ってきた列車の折り返しです。
▲14.7.20 大糸線 白馬大池-千国(後追い)

E127系を撮ったカット、パッと見はバッチリなように思えますが、この立ち位置だと右側の枝をかわすことができません (´・ω・`;)ゞウーン。さらに前の方が少しでもアタマを右へ動かそうものなら、視野が隠されてしまう危険なリスクもあります (´・ω・`;)ゞウーン。前の方は気を使ってくれて「大丈夫ですか?入りませんか?」と言ってくださるけれど、実は背伸びをしてこのカットを撮っており、体勢的にかなりキビシい (((′Д`;)))ツライ…。やはりココで撮るのはムリか・・・(´Д⊂ ムリポ。そこで、もうお立ち台からの定番アングルは諦めて、少し離れた位置からこの鉄橋を眺めてみることにしました ...(((((*_ _)トボトボ。こちらに同業者は一人もいません。アングル的によくないのかな・・・と思いながら、ちょうどE257系が通過したので撮ってみると・・・

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定番位置から少しサイド寄りから撮影。
通過したのはE257系「あずさ」(の回送)。
主に首都圏と松本の間を結んでいる特急「あずさ」ですが、
一日一往復のみ、大糸線の南小谷まで直通しています。
▲14.7.20 大糸線 白馬大池-千国(後追い)

お!意外と悪くないかも!(゚∀゚)オッ! たしかにここだと、クモユニ143+115系6連の計7両編成で運転される本命列車、そのすべてを収めることはできなさそうですが、姫川を手前に入れることができる情景は、むしろお立ち台よりも私好みかも知れません (・∀・)イイジャン!。何よりも、まわりに気を使わなくて済むのがいちばん助かる・・・(^皿^;)ゞポリポリ。私はこのアングルで、クモユニを迎え撃つことにしました m9(`・ω・´)ケテイ! 。白馬大池のひとつ手前にある信濃森上で今のE257系と交換する、クモユニの臨時快速列車「懐かしの115系横須賀色号」は、すぐにやってきます。程なくして山あいにタイフォン(警笛)が鳴り響き、懐かしい荷物電車が姿を現しました。

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清流として名高い、姫川の流れを横目に見ながら、
かつての荷物電車・クモユニ143が走り抜けてゆきます。
同色の115系を従えたその姿は、
まさに国鉄時代を彷彿とさせる光景でした。
▲14.7.20 大糸線 白馬大池-千国

大糸線をゆくクモユニが撮れました~!ワ━ヽ(*´Д`*)ノ━イ!!!!
クモユニ143が先頭に立ち、後ろに続くのは復刻色の115系C1編成。このスカ色で統一された編成美が現代に見られるとは、本当に感動モノです ・:*:・カンド━(*ノ∀`*)━シタッ!・:*:・。しかもヘッドマークなどの装飾がないノーマルな姿というのも、またニクい演出ではありませんか。これはファンが大挙して押し寄せるのも頷けると言うもの。お立ち台の劇パには面を食らいましたが、なんとか納得のいく撮影をすることができてよかった ε-(´∀`;)ホッ・・・と、ここでホッと一息ついている場合ではありません ( ̄△ ̄;)エ?。

実は今通過したクモユニ編成は、終点の南小谷到着後、すぐに白馬までの回送列車として折り返してくるのです。そこで私はもう一度、お立ち台の方へ戻ってみることにしました o(・ω・*o)))...。先ほどは入り込む余地のなかったお立ち台ですが、折り返しの回送は同じ場所で撮らないという方や、ヘッドライトの点いていない後追いでクモユニは撮らないという方がなかにはいらっしゃるはずで、そのこだわりの強い方々が移動したスキを私は狙おうというワケ。案の定、相変わらず多くの方がそのまま待機しているものの、三分の一程度の方は移動してしまい、お立ち台には先ほどよりも少しだけ余裕ができていました (゚∀゚)オッ。今度は難なく場所を確保 。私は電車の向きに対するこだわりが薄く、条件が良ければ後追いでも構いません(そりゃ、もちろん後追いよりも、正面から狙う方がいいけれど)。

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南小谷で折り返し、鉄橋上に戻ってきたクモユニ編成。
今度はお立ち台からビシッと編成写真を狙います。
前パンを振りかざすクモユニが凛々しく見えました。
▲14.7.20 大糸線 白馬大池-千国(後追い)

お立ち台でクモユニが撮れました~!ヽ(≧▽≦)ノワーイ♪
しかも、ちょっと嬉しいプチ・サプライズがありました エ!?(゚∀゚≡゚∀゚)ナニナニ? 今度は最後部になったクモユニですが、よく見るとテールランプ(尾灯)が非点灯!(゚∀゚*)オオッ!! ほんの細かい事ですが、これならば前なのか後ろなのか明確には解らず、後追いで撮った負い目(?)はあまり感じません。もちろんヘッドライト(前灯)は点いていないけれど、これもいい方に考えれば、国鉄時代の列車は必ずしもヘッドライトの点灯が義務化されておらず、大半が無点灯。つまり、いっそう国鉄時代に近い姿とも言えるでしょう 。゚(つ∀`゚)゚。ナツカシス。ま、あくまでも個人的なプラス思考ですが・・・。結果的には当初の目的だったお立ち台でもクモユニを撮ることができ、じゅうぶんに満足のいく結果を残すことができました ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。今度こそ、ホッと一息 ε-(´∀`;)ホッ。

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のどかな小谷村にある白馬大池。
周囲に民家は少なく、商店などもありません。
その事は解っていたので、今回のお昼ゴハンは、
来る途中の甲府駅でオニギリを購入してきました。
木陰のある原っぱで食べていると、
目の前には花にとまるチョウチョの姿が・・・。

昼食を挟んで、午後も引き続きクモユニ143の臨時列車を狙います。本来ならば、列車に乗って別の駅にある撮影地へと移動したいところですが、大糸線の日中は三時間に一本程度しか普通列車はなく、次の列車はクモユニの通過後。駅前の街道にバス停を発見したので、これは使えるかと時刻表を見てみるも、バスの本数は朝夕のわずか二便。つまり、自分の足以外に移動手段はなく、引き続きこの白馬大池駅周辺での撮影を余儀なくさせられます ( ̄~ ̄;)ウーン…。そこで今度は、先ほどの鉄橋があった南小谷方向ではなく、駅を挟んで反対側の信濃森上方向へ行ってみる事にしました。...((((o* ̄-)o

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鉄橋撮影地近くにあったバス停。
小谷村営バスの本数はわずかに二便のみ・・・。
「高橋」という人の名字のような停留所名ですが、
決して近くにファミコンの名人が住んでいるわけではなく、
姫川に架かる橋からとったもの。

とは言っても、アテもなく闇雲に撮影地を探して歩くわけではなく、実は来るときに乗ってきた列車の車窓から、数人の同業者が集まっていたポイントが目に入っていたのです (゚∀゚)オッ!。そこは駅から歩いても苦にならない程度の距離で、線路沿いに15分ほど進むと、やがて抜けのよい広々とした場所へと出る事ができました。とくに景色がいいというようなポイントではないけれど、これならば7連のクモユニ編成もきれいに収める事ができそうです。ここで狙うのは、白馬から南小谷へと向かうクモユニ編成の回送列車。

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緑深い山裾をゆく、E257系の特急「あずさ」。
大糸線から中央線へと直通し、一路新宿を目指します。
▲14.7.20 大糸線 信濃森上-白馬大池(後追い)

まずは先ほどと同様に、E257系の「あずさ」で試し撮り。私はこういう広い場所に来ると、どうも列車の編成長が掴みにくくなってしまうのですが σ(゚・゚*)ンー、この9連の「あずさ」が事前に通過してくれたおかげでクモユニ編成の目安を得る事ができて、とても助かりました。もしこのアングルで7連のクモユニ編成を撮っていたら、スカスカでしたね(スカスカのスカ色・・・( ゚,_ゝ゚)ップ)。

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クモユニ通過前の空模様はこんな感じ・・・

ところで、たしかこの日の天気予報は曇り一時雨で、降水確率は70%。しかも天気の急変に要注意だったハズ。しかし幸いにして雨に降られる事はなく、むしろ日差しがあるくらい。ここでの待ち時間中も雲によって日が出たり陰ったりを繰り返していましたが、クモユニが通過する頃にはスッキリと雲が抜けてくれました。自称・晴れ男、相変わらず天気運はいいようです(^^)。

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入道雲が顔を覗かせる夏空のもと、
クモユニ143を先頭にして、力強い走りを見せるスカ色編成。
山里にクモユニの重厚なモーター音が響き渡ります。
▲14.7.20 大糸線 信濃森上-白馬大池

緑バックでもクモユニが撮れました~!ヽ(´▽`)ノワーイ♪
強い夏の日差しを浴びたクモユニ。やはり「山スカ」と呼ばれるこの色は、山の緑によく映えます。列車の正面までは日がまわらなかったけれど、このくらいの光線状態でもじゅうぶんに満足。先ほどが川を入れた風景で、今度は緑深い山裾を入れた風景。徒歩で行動できる範囲で二つの情景パターンが撮れたのですから、下車駅に白馬大池を選んで大正解だったと言えるでしょう。v('ω'*v)イエイ♪

そしてもう一本、最後に南小谷から松本へと向かう上り列車が残されています。ここまでは、なるべく列車の編成を意識したオーソドックスな撮り方をしてきたので、今度はちょっと遊んだ撮り方をする余裕ができました。駅前を通り過ぎて、再び姫川沿いへと戻ります。このあたりは川を挟んだ対岸に線路が敷かれていて適度な引きがあり、横から流し撮りをするのにちょうどよさそう。狙うはクモユニ143の特徴あるサイドビューです。

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側窓が少なく、大きな両開き扉を二カ所備えた、
独特なスタイルの荷物郵便合造車・クモユニ143-1。
荷物列車廃止後も形式変更などされずに残った、
貴重な車両です。
▲14.7.20 大糸線 千国-白馬大池

思ったよりも列車の速度がゆっくりで、あまり背景が流れなかったけれど(これでも1/20secなんです)、縦ブレせずに写し止めることができただけでも、ヨシとすべきか・・・(^^;)ゞポリポリ。それにしても、やはりクモユニのサイドビューはシブい o(≧▽≦)oシブイッ!。正直、荷物電車の現役当時はあまりカッコいい車両だとは思わず、どちらかと言えばクモユニなど見向きもしなかったような存在だったのですが、少数派となって注目を浴び、今さらながらにあらためて見直すと、小さな明かり取り窓や格子の付いた側扉など、業務用車両らしい飾り気のない機能優先のシンプルさに惹かれます。これぞまさに国鉄時代の車両ですね。

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去り際にもう一枚。
クモユニを使ったイベント列車、
また走ってくれる事を願っています・・・。
▲14.7.20 大糸線 白馬大池-千国

これで大糸線のクモユニ撮影は終了です。はじめにお立ち台の劇パを見たときには戦意を喪失しかけて、いったいこの先どうなる事かと思いましたが、撮影自体は大きな混乱もなく、また天気予報もいい方にハズれてくれて、夏空のもと存分にクモユニの撮影を楽しむ事ができました。それにしても冒頭にも書いたように、この日は総武線の「ブルトレ」や湖西線での「なにわ」の運転などが重なっており、撮り鉄は各地に分散するかと思ったのですが・・・私の予想以上に多くのファンを集めた「クモユニちゃん」でした (゚∀゚)アヒャ☆ 。

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信濃大町行きの上り列車に乗って、白馬大池をあとにします。
ホームに入ってきたのは、E127系。
▲14.7.20 大糸線 白馬大池

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信濃大町で211系へ乗り継ぎ、松本に到着。
構内の西側にある6番線は、大糸線専用ホームです。
▲14.7.20 篠ノ井線 松本

白馬大池1538-(大糸5342M)-信濃大町1626~1633-(3240M)-松本1729

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長野県第二の都市・松本市の中心にある松本駅。
表玄関となるこちら側は、松本城にちなんだ「お城口」。
▲14.7.20 篠ノ井線 松本

さて、久しぶりに訪れた、信州・松本。目的のクモユニ撮影を果たしたとはいえ、このままトンボ帰りしてしまうのはもったいない。せっかくの三連休だし・・・σ(゚・゚*)ンー。ということで、この日は東京へ帰らずに、松本で一泊する事にしちゃいました~ヽ( ´¬`)ノ ワ~イ !!。そうと決まれば、夜は地元の名物料理&地酒を存分に楽しみましょう!エンカイ♪ヘ(゚ω゚ヘ)(ノ ゚ω゚)ノエンカイ♪

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一杯やる前に、ちょっくら松本城へ。
日の長い今の時期、
ちょうどお堀に夕陽が反射していました。
(やなぼーさん、正解はココでした~^^)

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松本の名物と言えば、やっぱり馬刺し。
そしてお店の方のおススメだと言う
蕎麦豆腐も頼んでみました。
合わせるお酒は安曇野の大雪渓。
味のしっかりとした味口吟醸が
淡白な蕎麦豆腐によく合います (゚д゚)ウマー!

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こちらは大鱒のにぎりで、
合わせるお酒は筑北の山清。
キリッとした辛口のお酒です。
う~ん、美味美味!(゚д゚)ウママー!

 


今回の旅、ちょこっとだけ次回に続きます・・・(~▽~*)ウィッ。



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