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北海道06・・・石勝線 夕張支線 乗車記 [鉄道旅行記]

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2016.03.26~28 北海道06
最終日はキハでのんびり乗り鉄。
石勝線 夕張支線 乗車記
 
  

ちょっと間が空いてしまいましたが 人( ̄ω ̄;)スマヌ、北海道新幹線の開業に合わせた北海道の鉄道旅、前回からの続きです。

二泊三日の旅程で組んだ今回の北海道旅では、初日に北海道新幹線道南いさりび鉄道(旧・JR江差線)を乗り潰したのち、函館から札幌へ移動 サポロ…((((o* ̄-)o。翌二日目には一日一往復となってしまった札沼(さっしょう)線の末端部の乗車と、昨年末に開業した札幌市電の延伸区間である都心線(西4丁目~すすきの)を乗り潰し。そんな三つの未乗車路線(区間)を潰したことにより、今旅における私のミッションはすべて完遂しました ミッチョンd(`・ω・´)コンプ!。でも、なぜかもう一日残っている、旅の日程・・・ (゚ー゚?)オヨ?。実は事前の計画どおりに実際の旅が進まなかったところがあり、ぶっちゃけ、一日余ってしまったというのが本当のところなんです (^^;)ゞポリポリ。というのも当初の計画では二日目に、札幌から新十津川まで札沼線に乗り、路線バスで函館本線の滝川へ出たあと(ここまでは実際に計画どおりの行動)、さらに函館本線の下り列車で深川へと移動し、そこから留萌(るもい)本線に乗車するつもりでした σ(゚ー゚*)ルモイ? 。留萌本線は函館本線と接続する深川を起点に、天塩地方の中規模都市・留萌を経て、日本海側の港町・増毛(ましけ)までの66.8キロを結ぶ非電化ローカル線 (・o・*)ホホゥ。そしてもうご存知の方も多いかと思われますが、同線の末端部である留萌と増毛の間(16.7キロ)は利用者僅少により、今年の12月6日をもって廃止されることが決まってしまいました (´・ω・`)ショボーン。私が訪れた3月末はまだ、正式発表前ではあったものの(JR北海道から廃止が公表されたのは4/8)、同線の部分廃止は以前からかなり現実味を帯びていて、これは乗れるときに乗っておかなくては・・・と思っていたのです (゚ペ)ウーン…。そこで私は旅の二日目を廃線危機にある札沼線と留萌本線の乗車に宛て、そして三日目に札幌市電を乗り潰し、夕方の飛行機で新千歳空港から東京へ帰るという計画を立ててみました (・o・*)ホホゥ。ところが、春先というこの時期の留萌本線、しかも廃止が濃厚な留萌と増毛の間は、沿線で雪崩の危険性があることから、しばらく運転を取りやめているとのこと・・・( ̄△ ̄;)エッ…。

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運行情報に掲載されていた留萌本線の運休
(3/28現在のキャプチャ)。
利用者の減少に加え、
このような過酷な自然環境下を走る同線は
保守費用の面でも厳しい立場にあります。

そんな情報が流れているなか、今年は暖冬で北海道の雪解けも早いことから、どうにか3月末までには運転が再開されるといいなぁ・・・σ(・ω・`)ドーダロ…と、私は勝手な希望をこめて、当初の計画どおりに二泊三日の旅程を遂行すべく、勤め先に月曜日(旅の三日目)の有給申請を出し、宿や帰りの飛行機の手配などを進めました \_ヘヘ(- ̄*)カタカタ。しかし願いは実らず、結局は当日になっても運休は解除ならず・・・(_ _|||)ガクッ。もちろん安全運行を考えると運休は致し方ないことです。でも、私が留萌本線の末端部を廃止前に訪れるのは、おそらくこれが最後の機会になっていたのではないかと思うと、やはり残念でなりません・・・(´・ω・`)ザンネン。

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私は過去に一度だけ、
乗り潰し目的で訪れた留萌本線。
同線の末端部にあたる留萌~増毛の16.7キロは
今年12月での廃止が決定しています。
廃止前に再乗車したかったところですが、
雪崩警戒で区間運休となっており、
今回の乗車は叶いませんでした。
(ちなみに現在はもちろん運行を再開しています。)
▲93.12 留萌本線 増毛

そんなワケで滝川から先の旅程が白紙状態となった二日目は、特急「オホーツク」を撮影してから函館本線で札幌へと戻り、当初は翌日に予定していた札幌市電の乗り潰しを前倒ししたのでした (´ω`)ナルヘソ。これにより空いてしまった三日目。新千歳から飛行機が飛ぶ午後4時まで、何をしよっかな・・・σ(゚・゚*)ンー… 。札幌観光?食べ歩き?飲み歩き?(σ´∀`)σイイネ~。いやいや、やっぱり鉄ならば・・・エ?(゚Д゚≡゚∀゚)ナニナニ?。


3月28日(月)

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初日、二日目に続き、三日目もスッキリとした快晴。
青空に赤煉瓦の北海道庁(旧庁舎)が映えます。
(´▽`*)イイテンキ~♪

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札幌から乗るのは左の網走ゆき特急「オホーツク」!
(゚∀゚*)オオッ!!
・・・ではなく、右の千歳線、苫小牧ゆき普通列車。
(´σД`)ナーンダ
▲16.3.28 函館本線 札幌

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千歳線は札幌から三駅目の平和を出ると
函館本線と分かれます サイナラ~(=゚ω゚)ノシ
(路線上の正式な分岐駅は苗穂)。
ちなみに左の方は、前日に訪れた滝川方面。
▲16.3.28 千歳線 平和-新札幌(車窓から)

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苫小牧ゆきを降りたのは、千歳。
全線にわたって電化されている千歳線ですが・・・
おや?ディーゼルカーのキハ40(右)が
停まっとるぞ? (=゚ω゚=*)ンン!?
▲16.3.28 千歳線 千歳

初日、二日目と朝早い出発だった今旅ですが、三日目はホテルでモーニングを食べられるくらいの余裕がありました。そもそもこの日は札幌市電を巡る予定だったので、朝食付きの宿泊プランを選んでいたんです (´ー`)ノンビリ。ゆっくり目の時間にホテルを出て、札幌駅から乗ったのは千歳線の普通列車。千歳線と言えばその名でもわかるように、新千歳空港の方へ向かう路線です。あれ?もう空港へ向かっちゃうの? (゚ー゚?)オヨ?・・・かというと、そうではありません。私は空港の手前にある千歳で下車。同駅の別ホームには、今旅で何度もお世話になっていてお馴染みの、北海道色キハ40の姿がありました (゚∀゚)オッ!。その車体側面には【千歳⇔夕張】のサボ(行き先板)が掲げられています。

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快速列車や特急列車が頻繁に行き交う
長い高架ホームの千歳駅にぽつんと佇む
単行のキハ40 (´▽`*)キハキハ~♪。
その行き先は夕張となっています。
▲16.3.28 千歳線 千歳

そう、この千歳始発の夕張(ゆうばり)ゆきが、次に私の乗る列車 (゚.゚*)ユーバリ?。昨晩にホテルの部屋で飲みながら時刻表を開き、三日目の行動を考えていたところ σ(゚・゚*)ンー…、夕張ならば普通列車で往復しても、飛行機の出る16時までに新千歳空港へ余裕を持って着けることが可能だとわかったのです (゚∀゚)オッ!。札沼線や留萌本線と同じように、夕張へ行く夕張線(正式な路線名称は後述)も、個人的にかなりご無沙汰となっている路線 (=゚ω゚)ノ オヒサ!。久しぶりに乗ってみたいところだし、同線の自然豊かな沿線風景や古い駅舎などは適度な旅情も味わえます (・∀・)イイネ!。実は折り返し列車の都合で、夕張での滞在時間はわずかに8分間しか無いのですが ( ̄△ ̄;)エ…、私としてはそこへ向かうまでの車窓が楽しめれば、それでじゅうぶん (*`д´)=b OK牧場!。目的地へ行くというよりは、乗っていることに意味がある。これぞ乗り鉄的な三日目の使い方ではありませんか!( ´_ゝ`)フーン…・・・と、ふつうの方からしたら呆れるようなことを自画自賛しつつ、私は夕張ゆきのキハへと乗り込みました。10時38分、キハはエンジンを震わせて、定刻に千歳を発車 (/*´∀`)o レッツラゴー♪。

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千歳を発車した直後の夕張ゆき。
ボックス(σ゚∀゚)σゲッツ!!
単行のキハに乗客は片手で数えられる程度でした。
ま、こんなもんでしょう・・・。

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千歳の次駅は南千歳。
ここは千歳線の本線と新千歳空港へ向かう支線、
そして私が乗っている夕張ゆきの列車が進む、
石勝(せきしょう)線の分岐駅です。
(・o・*)ホホゥ。
ホームには石勝線の起点を示す0キロ碑が
建てられています (゚∀゚)オッ!。
▲16.3.28 千歳線 南千歳(車窓から)

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前面展望で見た三線の分岐点。
m(・∀・)m カブリツキ♪
左の電化路線が千歳線の本線、
真ん中の非電化路線が石勝線、
右の地下トンネルへ伸びているのが、
千歳線の新千歳空港支線です。
▲16.3.28 千歳線 南千歳(前方の車窓から)

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千歳線と分岐した石勝線は非電化の単線。
キハ旅にふさわしいローカルなムードが漂います。
(´ー`)ノドカ。
ただし札幌と道東を結ぶ特急列車が頻繁に走る同線は
地方交通線(いわゆるローカル線)ではなく、
幹線扱いとなっています ( ̄。 ̄)ヘー。
▲16.3.28 石勝線 南千歳-追分(前方の車窓から)

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南千歳を出てしばらく進んだところでは、
レンタカーの営業所や駐車場が多く見られます。
σ(゚ー゚*)クルマ…。
新千歳空港でレンタカーを借りる際は、
このあたりまで送迎バスで連れて来られるんですよね。
私も何度か経験があります(笑)
▲16.3.28 石勝線 南千歳-追分(車窓から)

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そんなレンタカー地帯を過ぎると、
車窓には北海道らしい広々とした風景が広がります。
キモチ(´▽`*)イイ~♪
♪はて~し~ない~、おお~ぞら~と~♪
▲16.3.28 石勝線 南千歳-追分(車窓から)

千歳の次駅、南千歳を出た夕張ゆきの列車は、千歳線と分かれて石勝(せきしょう)線へと入ります σ(゚ー゚*)セキショー?。石勝線は南千歳から、室蘭本線と接続する追分(おいわけ)や、スキーリゾートで有名なトマムなどを経て、根室本線の新得(しんとく)までを結ぶ132.4キロの本線と、本線の途中にある新夕張から分岐して夕張へと至る18.2キロの支線(夕張支線)からなる全線非電化の幹線で、千歳線と根室本線の間を繋ぐ本線は札幌などの道央圏と帯広や釧路などの道東を結ぶバイパス的な役割を持っていることから、特急列車が頻繁に運転されています (・o・*)ホホゥ。ちなみに路線名は旧国名の石狩と十勝を結ぶことが由来。

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石勝線を地図で示すとこんな感じ。
(・o・*)ホホゥ。
南千歳~新得の本線と、
新夕張~夕張の支線からなります。
(クリックすると少し大きく見られます)

そんな石勝線の歴史は意外と浅く、現在の形になったのは今から35年前の1981年のこと。んじゃ、それ以前はまったく路線がなかったのかと言うとそうではなく、石勝線となる90年近くも前の1892年には、すでに追分と夕張の間(上記地図参照)が北海道炭礦(たんこう)鉄道として開業しており、のちの国有化(国鉄)で夕張線と名付けられました。明治時代から石炭採掘の炭鉱で栄えた夕張は、その石炭を輸送する手段として鉄道の開業も早かったのですね。そう、実は現在の支線に当たる方がずっと歴史は古いんです ( ̄。 ̄)ヘー。しかし石炭から石油へのエネルギー革命や海外炭の普及、さらには度重なる爆発事故などによって夕張炭鉱は衰退。1980年代には炭鉱のほとんどが閉山となり、夕張線も廃線危機に追いやられました (´・д・`;)ハラハラ…。ところがそのほぼ同時期、トンネル掘削技術の進歩によって、夕張の東側にそびえる日高山脈を貫く長大なトンネルが完成。道央と道東を結ぶ新たルートとして整備され、千歳空港(現・南千歳)と追分の間、そして新夕張~新得の間に新規の路線が開業し、既存の夕張線区間(追分~新夕張)も含めて石勝線となったのです (・Д・*)ヘェー。ちょっと面白い歴史ですよね。

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比較的新しい南千歳と追分の間は
トンネルが断続的にあります。
トンネルとトンネルの間にある信号場では、
帯広から札幌へ向かう、特急「スーパーとかち」と交換。
キハ261系が高速で駆け抜けてゆきました。
バビューン!!-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ
▲16.3.28 石勝線 南千歳-追分(西早来信号場)
(後方の車窓から)

私の乗った列車は、後年に開業した南千歳と追分の間を順調に走行中 …((((*・o・)ノ Go!Go!。ちなみにこの17.6キロの間に途中駅はいっさい無く、なんとも長~いひと駅間です ( ̄  ̄;)ナガ… (交換設備のある信号場は設置)。実はこの石勝線、17.6キロ程度の駅間距離で驚くのはまだ甘く、今旅での私は通りませんが、この先の新夕張~占冠(しむかっぷ)の駅間はなんと34.3キロ、続く占冠~トマムは21.3キロ、トマム~新得は33.8キロもあるんです Σ(゚∇゚;ノ)ノ エエッ!?。山に囲まれたこのあたりは開業時から沿線に民家が少なく、駅を設置する必要が無かったのだとか (゚ー゚;)ナルヘソ…。夕張ゆきの列車は途中の信号場で交換待ちの停車はあったものの、南千歳から22分もかけてようやく次駅の追分に到着です。

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追分の手前で近づいてきたのは、
室蘭本線の線路。
(゚∀゚)オッ!
▲16.3.28 石勝線 南千歳-追分(車窓から)

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ちょっと長めの停車時間がある追分。
この間に夕張ゆきの普通列車は
後続の特急「とかち」に道を譲ります。
ε=(=゚ω゚)ノ オサキ!。
▲16.3.28 室蘭本線 追分

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その駅名が示すように、
室蘭本線と石勝線が分岐する追分。
かつてはここが夕張線の起点でした。
ちなみにこの追分に隣接していた追分機関区は
最後まで蒸気機関車が残されていた機関区として
オールドファンには有名で、
追分駅近くの安平超鉄道資料館には、
D51などが保存されているそうです。
( ̄。 ̄)ヘー
▲16.3.28 室蘭本線 追分

夕張ゆきの列車は、追分で後続の特急を先に通すため12分ほど停車 (´ー`)ノンビリ。その停車時間で駅舎や構内などをちょろっと眺めてから再び車内へと戻ると、なんと乗客はゼロ (゚∇゚;)エッ!?。千歳を発車した時点では5、6人の乗客がいたのですが、みんな追分で下車したか、特急列車に乗り継いでしまったようです。私ひとりの貸切列車とは、なんとも贅沢なような、寂しいような、ビミョーな気分・・・(^^;)ゞポリポリ。追分を発車した列車はここから、明治時代に開業した旧・夕張線区間へと入りました。ただし開業年に差があるとはいえ、現在はこの区間も高速で走る特急列車などに対応した整備が施されており、乗り心地的には変わりありません。

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追分でみんな降りてしまい、
夕張ゆきの乗客は私ひとりだけに・・・。
(・ω・)ポツン…。

ところで石勝線の特急と言えば余談ながら、もうひとつ同線には変わった特徴がありまして (゚∀゚*)ナニナニ?、石勝線(本線)の新夕張と新得の間には普通列車が一本も運行されておらず、この間を走るのは特急列車のみ ( ̄△ ̄;)エッ…。これでは乗るたびに特急料金がかかって大変なように思われますが、JRは特例としてこの新夕張~新得の区間利用に限っては特急料金を徴収せず、普通乗車券のみで特急に乗れることを認めているのです ( ̄。 ̄)ヘー。この特例は普通列車乗り放題でお馴染みの「青春18きっぷ」にも適用され、「18きっぱー」には同切符だけで特急に乗れるオトクな区間(?)として知られています (´艸`*)オットク~♪。私も過去に一度だけ、「18きっぷ」で同区間の特急に乗ったことがありました。

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追分の次駅・川端でも、
上りの特急と交換で7分停車。
今度はキハ283系の「スーパーおおぞら」でした。
バビューン!!-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ
▲16.3.28 石勝線 川端(後方の車窓から)

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そんな川端には、
ホームの横に旧型客車の姿がありました。
(゚∀゚)オッ!。
どうやら駅に隣接したゴルフ場で
待合室などに活用されていたみたいですが、
現在このゴルフ場は閉鎖されたようです。
▲16.3.28 石勝線 川端(車窓から)

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川端を出ると車窓には
夕張川が眺められるようになります。
このあたりはなかなか景色がいい。
(´▽`*)イイネ♪。
▲16.3.28 石勝線 川端-滝ノ上(車窓から)

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そんな車窓風景を眺めながらいただくのは、
札幌駅で買ってきた「味めぐり四色どんぶり(¥1080)」
イクラ、カニ、ウニ、サケが酢飯にのった、
見た目にも華やかなどんぶりです (゚д゚)ウマー!。
☆☆☆☆・
キハに揺られながら、海鮮丼とクラシックで飲み鉄。
これぞまさに至福のひと時。
。゜+.(o´∀`o)シヤワセ゜+.゜。

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普通列車なのに、駅を通過・・・
(゚ー゚?)オヨ?
これは先日のダイヤ改正で廃止となった
十三里(とみさと)駅。
交換設備があることから現在は信号場となっています。
ちなみに同線の東追分も同様の扱いとなりました。
▲16.3.28 石勝線 滝ノ上-新夕張(車窓から)

追分の次駅、川端から先は夕張川に沿って走るようになり、車窓風景に変化が出てきました (゚∀゚)オッ!。ガラガラの車内(っていうか一人だけ・・・)なので、列車が鉄橋を渡って川の見える方向が右に左にと変わるたび、私もビール片手に右へ左へ席を移動して風景を眺めます アッチo(゚д゚o≡o゚д゚)oコッチ。このあたりの景色は特急「おおぞら」などからも何度か見ているけれど、普通列車のゆっくりとした速度で眺めるのがまた、飲み鉄にはちょうどいい感じなんですよね (´ー`)マターリ。ビールを一缶飲み干した頃、列車は本線と支線が分岐する新夕張に着きました。

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追分から40分ほどで新夕張。
ここから列車は夕張支線へと入ります。
石勝線開業前の同駅は紅葉山(もみじやま)の駅名で、
夕張方面へ向かう夕張線の本線(現・夕張支線)と、
登川方面へ向かう登川支線の分岐駅でした。
( ̄。 ̄)ヘー。
▲16.3.28 石勝線 新夕張

山に囲まれたこのあたりで、比較的しっかりとした街が形成されている新夕張。同駅からは2、3人の地元客が乗って来られて (*・ω・)ノ゙チワッス、貸切状態は解消されました 。他に乗客がいる方が、気持ち的にやっぱりホッとします ε-(´∀`*)ホッ。分岐点の主要駅ながらもここでは二分程度の停車時間で、夕張ゆきのキハは新夕張を発車 m9(`・ω・´)シュパーツ!。ここから先がかつて炭鉱でにぎわった夕張線時代を色濃く残す区間となり、正式には石勝線の支線だけれど、今も夕張線と呼ぶ方が多いのだとか。

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前方から眺めた本線と支線の分岐点。
右が新得方面の本線で、
左が夕張方面の支線です。
私が乗っているキハが進むのは、もちろん左。
o(- ̄*o))))…コッチ。
▲16.3.28 石勝線 新夕張-沼ノ沢
(前方の車窓から)

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夕張川を渡って東へ向かう本線を右に見て、
支線のほうは川沿いに北上します。
▲16.3.28 石勝線 新夕張-沼ノ沢(車窓から)

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ここまでの本線も単線ではあったものの、
特急が通らない支線に入ると、
どこかのどかさが増したように思います。
正面に見える山は・・・夕張岳?
それとも冷水山かな・・・?
σ(゚・゚*)ンー…
▲16.3.28 石勝線 新夕張-沼ノ沢
(前方の車窓から)

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新夕張の次駅は沼ノ沢。
同駅からはかつて、真谷地(まえやち)炭鉱へ向かう
北海道炭礦汽船の真谷地炭鉱専用線が分岐しており、
基本的に石炭輸送の貨物線だったものの、
便乗扱いで客車が運行された時期もあったのだとか。
同線は前谷地炭鉱の閉山に伴い、1987年に廃止。
▲16.3.28 石勝線 沼ノ沢(車窓から)

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沼ノ沢から二駅進んだ清水沢。
同駅からもかつては、
三菱大夕張炭鉱・南大夕張炭鉱へ伸びる
三菱石炭鉱業・大夕張鉄道が分岐。
同線は正式に旅客営業も行っており、
道路が未整備だった時代に
沿線地域の重要な足となっていました。
貨客混合列車の運行や客車内にダルマストーブが
設置されていたことなどから
鉄道ファンに人気の高い路線でしたが、
三菱南大夕張炭鉱の合理化に伴い、1987年に廃止。
清水沢の駅舎とホームの間にはいまも、
広大な側線跡が見られます。
▲16.3.28 石勝線 清水沢(車窓から)

新夕張で新得へ向かう本線と分かれ、夕張川に沿って北上する夕張ゆき …((((*・o・)ノ Go!Go!。支線は本線よりも駅間が短く(本線の駅間が長いのは、廃駅があったことなどにもよるけれど)、ちょこちょことこまめに停まる印象です。かつては北海道炭礦汽船の真谷地炭鉱専用線が分岐していた沼ノ沢、そして三菱石炭鉱業の大夕張鉄道が分岐していた清水沢など、最盛期には石炭を満載した多くの貨車が頻繁に入れ替え作業を行っていたであろう広大な側線やヤードの跡が今でも見られ、もちろん汽車や貨車の姿などは無いものの、かつての繁栄を静かに物語っています (´ω`)シミジミ。私は門外漢ですが、廃線マニアや近代史好きの方ならば、このあたりをじっくり散策してみると面白いかもしれませんね。清水沢を出ると夕張支線は夕張川と分かれ、その支流の志幌加川に沿った渓谷を進みます (゚∀゚)オッ!。ここは同線の中で最も急な上り勾配となり、キハはあえぐようにエンジンを震わせるも、速度は30キロ程度といったところ。まさに亀のような歩みです ノロノロ…ε~ε~ε~((((*'~')。

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清水沢を出た列車は上り勾配へと差し掛かり、
車窓には自然豊かな渓谷が眺められます。
(゚∀゚)オッ!。
▲16.3.28 石勝線 清水沢-鹿ノ谷(車窓から)

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前方に見えてきた鹿ノ谷トンネルは、
口が二つ・・・(゚ー゚?)オヨ?
実は石炭輸送最盛期の夕張線は一時、
複線だった時代があり、
使われていない左のトンネルはその名残り。
( ̄。 ̄)ヘー。
単行のキハが一日に5往復しか走らない現在からは
考えられないようなことですね。
▲16.3.28 石勝線 清水沢-鹿ノ谷(車窓から)

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そんなトンネルを抜けたところにあるのが、鹿ノ谷。
この駅からもかつては北海道炭礦汽船の夕張鉄道が分岐。
夕張鉄道は夕張の石炭を小樽へ運ぶために敷設された鉄道で、
夕張(本山)から室蘭本線の栗山を経て、
函館本線の野幌までを結んでいました。
同鉄道は旅客営業にも力を入れ、
一時は急行列車の運転も行われていたそうです。
新夕張炭礦、平和炭鉱の閉山に伴い、1975年に廃止。
ちなみに同鉄道のキハ250は茨城の鹿島鉄道に譲渡され、
2000年代まで活躍をつづけました。
▲16.3.28 石勝線 鹿ノ谷(車窓から)

渓谷の勾配を上り切ってトンネルを抜けた列車は、かつての炭鉱最盛期の当時には幹部用の住居が建ちならぶ高級住宅地だったという鹿ノ谷の集落を車窓に見ながら進みます ( ̄。 ̄)ヘー。鹿ノ谷の次は終点の夕張。すると突然、進行方向の右手の山すそには、なんとも立派な白亜のリゾートホテルが見えてきました (゚∇゚;)エッ!?。そのホテルの真横にあるのが夕張駅です。列車は一面の簡素なホームへ静かに停車 (・ω・)トーチャコ。

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定刻の12時26分、終点の夕張に到着。
(・ω・)トーチャコ。
ひなびた終着駅かと思いきや、
すぐ横には立派なリゾートホテルが見えます。
(゚ー゚?)オヨ?。
▲16.3.28 石勝線 夕張

札幌0940-(千歳2746M)-千歳1030~1038-(石勝2629D)-夕張1226

ローカル線の終着駅というと、閑散としたひなびた小駅か、もしくは逆にその町の中心的な存在で、駅前がそこそこ賑わっているような感じが多いのですが、この夕張の駅前で目立つのは、車窓からも見えた瀟洒なリゾートホテル ( ̄△ ̄;)エッ…。今までの同線のローカルな雰囲気を打ち消すような、ちょっと異質ともいえる情景です σ(゚・゚*)ンー…。実はもともとの夕張駅(二代目)は、ここからさらに0.8キロほど北に進んだ街の中心部にあったのですが、斜陽となった炭鉱に代わる産業として市が期待するリゾート開発に伴い、駅はスキー場やレジャー施設が併設されたリゾートホテルの前へ1990年に移転。それが現在の夕張駅です (゚ー゚;)ナルヘソ…。

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リゾートホテルの前に立つ、教会風の夕張駅舎。
ちなみに私が初めて夕張支線に乗ったのは91年で、
すでに同駅はこの場所にありました。
今回の訪問はそれ以来25年ぶり。
(=゚ω゚)ノ オヒサ!。
▲16.3.28 石勝線 夕張

たしかに今の夕張駅はリゾートホテルに直結したような好立地・・・ではありますが、はたしてスキーリゾートに列車で、しかもローカル線の普通列車を利用する方がどれだけいるのだろう?個人的には以前の街なかにあった方が、利用価値が高かったように思われるのですが・・・σ(゚・゚*)ンー…。。まあ、こういう経緯がある駅っていうのも、趣味的には面白いんですけれどね (´ω`)マァネ。ちなみに夕張駅から街の中心部までは徒歩で15分ほど。時間に余裕があれば街へ行って、石炭博物館などを見学してみたかったところですが σ(・∀・`)イキタイ…、私は飛行機の出発時刻の関係から、すぐに折り返し列車で千歳へ戻らねばならず、夕張で与えられた時間はわずかに8分だけ ( ̄  ̄;)8フン…。到着した列車や駅舎などの記録撮影をしていたら、あっという間に発車時刻を迎えてしまいました アセアセヾ(*д*ヾ三ノ*д*)ノアセアセ。次の列車は4時間後ですから、乗り遅れるわけにはいきません ε=┌(;゚д゚)┘ノリマツ!。ああ、せめて駅前の喫茶店で、名物の夕張メロンソフトクリームくらいは食べたかったなぁ・・・σ(・∀・`)ザンネン…。

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夕張の終端部を記録し (^_[◎]oパチリ、
急いで列車に戻ります。
ε=(;゚ω゚)ノノリマツ!。
次に来る機会があれば今度は
夕張の街まで足を運びたいところです。
▲16.3.28 石勝線 夕張

札幌から普通列車で片道二時間半、現地の滞在はわずか8分、帰りは千歳までまた二時間・・・。なんとも酔狂な時間の使い方ですが (^^;)ゞポリポリ、北海道らしい自然豊かな車窓風景に加え、歴史的にも面白い経緯を持つ石勝線夕張支線の旅は、ただ列車に揺られているだけでもじゅうぶんに楽しめました ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。ちなみにこの夕張支線も廃止が決定した留萌本線の末端部や、一日一往復となってしまった札沼線の末端部と同様に、利用客僅少で廃止が取りざたされている路線のひとつ (゚ペ)ウーン…。お伝えしたように乗客が私一人なんて区間もあり、今後の存続にはかなり厳しい状況だと思われますが、個人的にこれが最後の乗車機会とならず、また同線の旅ができる日があることを願っています。

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帰りの列車でも追分では、
24分の停車時間がありました。
(´ー`)ノンビリ。
左が私の乗る石勝線の千歳ゆきで、
右は室蘭本線の岩見沢発苫小牧ゆき。
▲16.3.28 室蘭本線 追分

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夕張から二時間、南千歳まで戻ってきました。
私はここで下車し、千歳ゆきのキハを見送ります。
夕張までの往復お疲れさまですた。
(´w`*)ドツカレサン。
▲16.3.28 千歳線 南千歳

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そして南千歳からは
新千歳空港行きの快速「エアポート」へ乗り継ぎ。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!。
この列車が今旅のラストランナーです。
▲16.3.28 千歳線 南千歳

夕張で折り返し、再び来た道を戻る千歳ゆきの上り列車。万が一列車が大幅に遅れて、飛行機に間に合わなかったらどうしよう・・・(´・д・`;)ハラハラ…との心配は杞憂で、列車は遅れることなく千歳線と接続する南千歳まで帰ってきました (=゚ω゚)ノ タライマ!。あとは新千歳空港行きの快速「エアポート」に一駅乗るだけ。これで今回の北海道旅はおしまいです (´w`*)ドツカレサン。

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南千歳を発車した「エアポート」は
すぐに地下へと潜ります。
また来る日まで、さよなら北の大地・・・
バイチャ!( ゚д゚)ノシ。
▲16.3.28 千歳線 南千歳-新千歳空港
(後方の車窓から)

夕張1234-(石勝2628D)-南千歳1413~1424-(快速エアポート136号)-新千歳空港1427


北海道新幹線の開業日、その初乗りから始まった、二泊三日の北海道鉄道旅。いちばんの目的であった北海道新幹線では、東京からの新幹線で青函トンネルを抜けた瞬間の感動は大きく、また函館や北斗など街をあげての歓迎イベントは観光客のひとりとして嬉しいものがありました ・:*:・(*ノ∀`*)カンゲキ!・:*:・。そして北海道新幹線に合わせて巡った、道南いさりび鉄道や札幌市電の乗り潰し、さらには札沼線や夕張支線の再訪など、新幹線あり、特急列車あり、新型電車あり、ローカルなキハあり、路面電車あり・・・と、バラエティに富んだ乗り鉄旅を存分に満喫 (*⌒∇⌒*)マンキツ♪。今旅ではあまり撮り鉄の方には力を入れていなかったものの、旅の途中で効率よく国鉄型キハ183系の「オホーツク」が撮れたのも、個人的には大きな収穫でした (^_[◎]oパチリ。私にとって北海道はなかなか行くことができない遠い地。セコイ私はこの渡道機会にできるだけいろいろな路線を訪れてしまったことから、旅行記の方もついつい長引いてしまいました m(・ε・)mスンマソ-ン。旅行した3月の北海道はまだ所々に残雪が見られる春先でしたが、いまではもうすっかり初夏。冬枯れだった豊ヶ丘の林も爽やかな新緑のシーズンを迎えていることでしょう。長々と綴ってきた拙い旅行記に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました <(_ _*)>アリガ㌧。

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空港では飛行機の時間までに余裕があったので、
最後に食堂街で札幌ラーメンをいただきました。
濃厚な味噌ラーメンが美味しい~♪
(゚д゚)ウマー!

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札幌からの飛行機は
早い時期に格安で予約できたAIRDO。
飛行機の機種はよーわかりませんが、
こんな飛行機に乗りますた。
それにしても今旅は
三日間ともいいお天気だったなぁ・・・。

札幌・新千歳1600-(ADO028)-東京・羽田1740



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