SSブログ

成田線・・・183系「成田臨」 撮影記 [鉄道写真撮影記]

1000.jpg

2010.01.09 成田線
183系「成田臨」 撮影記

しばらく年末旅行の記事を書いていたので、鮮度落ちとなってしまいましたが、1月9日(土)には「成田臨」の撮影に行ってきました。
新春恒例、成田山新勝寺への初詣参拝客を輸送する団体列車、通称「成田臨」。かつて客車列車で運転されていた頃には、様々な機関車と客車の組み合わせが楽しめましたが、客車撤退後の今は国鉄特急型車両
が主役。なかでも注目すべきは「初詣」の絵幕が入った国鉄色183(189)系。しかしこの「初詣」絵幕、必ず掲出されるものではないらしく、「団体」や「臨時」の文字幕で運用されることも多いのだとか。(幕を調整する車掌の気分次第ってウワサも・・・?)幸い私は昨年に行った二回の撮影ではどちらも絵幕が撮れましたが、果たして今年はどうでしょうか。

寒風吹き荒ぶなか、やってきた撮影地は成田線我孫子口の木下~小林にある田園地帯。列車通過の一時間前に来たのですが、先客は二名ほど。あまり「成田臨」って人気ないのかな? この日の「成田臨」は二本で、どちらも絵幕が期待できる大宮の183系。まず光線状態の良い一本目を300ミリで狙います。
それにしても、寒いっっ!! 雲ひとつ無い良い天気なのですが、場所が田園地帯だけに風を遮る物が無くて非常に寒いんです!こういうときの待ち時間ってホントに長く感じます・・・。
最終的には10人程が集まり、まずは一本目の時間。さあ今年最初の運試し、遠くに見えてきた183系を凝視すると・・・絵幕!

1002.jpg

しっかりと「初詣」の絵幕を掲出してきたOM102編成。
成田線 木下-小林

隣で撮影されていた方によると、前日(8日)に運転された二本の183系は、どちらも「団体」幕だったらしい。「今日こそはって思って、二日連続でココへ着たんですけど、今日は絵幕が撮れて良かったです!」って、私以上に嬉しそうでした。良かったね~♪

もう一本の「成田臨」は、一時間半後。次第に日はサイド気味になってゆくので、今度は少しサイドが強調されるように、200ミリレンズに交換します。
アングル調整していると踏切が鳴り、現れたのはまたも国鉄色183系。

1003.jpg

今度は「臨時」幕の183系。
200㎜の方が迫力には欠けるけど、パンタの抜けはいいですね。

これは団体列車ではなく、多客臨の快速「成田早春初詣号」で、田町の183系。田町車には元々「初詣」絵幕は入っていませんが、やはり「臨時」の文字幕は味気ないなぁ・・・。
さらに待ち続け、もう列車の顔には日が当たらないのではないかと危惧しはじめた頃、ようやく二本目の「成田臨」の通過を知らせる踏切が鳴りました。

1004.jpg

二本目も「初詣」絵幕! なんとか顔半分には日が当たってくれました。

二本続けての絵幕、しかも撮りたかったOM103編成。この編成のクハ183-1527は、マーク周りのHゴムが灰色のままで、しかも飾り帯の位置が他の183系と違う異端車。ちょっと変な顔立ちですが、個人的には好きな編成です。そんなOM103が「初詣」絵幕を掲げてきたのだから、今年の運試しは上々でしょう。

さて、今度は折り返し列車を撮影するのですが、少し時間があるので、電車で成田まで行って腹ごしらえをすることにします。撮影地の下車駅だった小林の周辺には飲食店はおろか、コンビニすら見当たらなかったので・・・。

1010.jpg

成田駅で食べた「新春大海老天そば」。
伊達巻と蒲鉾が入っているあたりが「新春」なのかな・・・?
☆☆・・・

成田で食べたソバで体が温まりました。再び小林駅を経て撮影地へ戻り、朝に撮った列車の折り返しを撮影します。

1006.jpg

ちょっとのっぺりした顔のクハ183-1012が先頭。OM102編成。
成田線 小林-木下

最初に撮ったOM102編成の折り返しですが、こちら側の顔にはシンボルマークが無く、飾り帯も塗装されています。同じ183系でもいろいろな顔があるものですね。
この写真の時間(15時半)ですら、すでに日は傾き、後ろの一両が山影に入ってしまいました。二本目のOM103は通過が17時過ぎになってしまうので、おそらくもう日はないでしょう。さらに寒い中あと二時間も待つのが正直つらいと感じ、OM103の返しは撮らずに撤収することとしました。

「初詣臨」撮影が鉄にとっては初詣のようなもの。今年も一年、いい鉄道写真が撮れますように・・・(183系に願ったって、ご利益は無いでしょうけど・・・)



共通テーマ:趣味・カルチャー