信越本線・・・晴天の鯨波 撮影記 [鉄道旅行記]
前回からの続き。信越本線の柏崎を訪れています。
柏崎で一泊したのは、翌日の早朝に急行「きたぐに」を撮りたかったためでした。大阪~新潟を結ぶこの夜行急行、こんな機会でないとなかなか撮影できません。「夜行列車」「急行」と二つの絶滅危機キーワードを持つ「きたぐに」、記録できるときに記録しておきたいものです。
5月1日(土)
さっそく早朝から行動開始。前日にも訪れた鯨波の撮影地へ再び向かうことにします。しかし、「きたぐに」の鯨波通過は6時40分頃。柏崎から鯨波は一駅ですから、初発列車で向かえば余裕じゃん・・・って、考えていたのですが、なんと信越線上りの柏崎初発列車は7時ちょうど。都会人からすると本線系統の初発列車が7時なんて考えられないのですが、事実「きたぐに」には間に合わない。仕方なくこの日のスタートはタクシー移動。5時半過ぎに駅前へ向かうと、一台だけ待機していたのでそれに乗車。「鯨波海岸まで」って伝えると、運転手さんに「電車撮りに行くの?」とたずねられます。カメラバックを持っているからかなと思いつつも「よくわかりますね」と答えると、「こんな時間に鯨波海岸に行くのは、電車撮影か投身自殺者くらいだよ」って笑って返されました・・・テツか自殺者って、オイオイ ヽ(^^;)。 前日に乗ったバスとほぼ同じルートを通り、15分ほどで撮影地到着。運賃は1800円ほど。到着してみると、運ちゃんの言っていたことも納得で、早朝にもかかわらず既に10人以上の方々がカメラを構えて待っていました。挨拶して私もそこに加わります。
到着早々、上りの「トワイライト」が通過。
昨日は終わりが「トワイライト」で、今日は始めが「トワイライト」。
信越本線 青海川-鯨波(後追い)
下りの一発目はEF510貨物。カマ次位が空でちょっと残念。
信越本線 青海川-鯨波
天気は晴れているのですが、太陽側に雲が流れていて、なかなかスッキリと日が当たってくれません。この時期、雲が無ければじゅうぶんに線路まで日が当たるのですが・・・。日が当たったり陰ったりを繰り返し、露出が定まらないなか「きたぐに」の通過時刻。
貴重な定期の583系、急行「きたぐに」。
国鉄色じゃないのは残念ですが、この長編成583は見ごたえあります!
結局日は当たりませんでしたが、寒々しいドン曇りではなく薄曇りで、海の色も青く出ているのでヨシとしますか。むしろマンダーラになるよりずっとマシというもの。しかし「きたぐに」通過の10分後からは完全に雲が抜け、以降陰ることはほとんどなくなりました。ま、よくあることですな・・・。
初発の1322Mは別アングルから。コレで来たら「きたぐに」撮影は間に合わない。
信越本線 青海川-鯨波(後追い)
前日にピン甘で撃沈した485系「くびき野」。完全順光!海も青い!
信越本線 青海川-鯨波
EF510貨物も良い光で撮れました。うーん気持ちいい!
同じ角度ばかりではつまらないので、少し斜面を下って、列車主体よりのアングルへ。あまり変わり映えしないけど・・・。
前日は撮り逃したEF81牽引の4093レ。この日は135号機。
R編成の「北越1号」。この光線で国鉄色485系なら言うこと無いんですけどね。
「北越1号」撮影のあと、本来の予定ではここで撤収して別の場所へ行くつもりだったのですが、この日はあまりにも気持ちのよい晴天。これは前日に断念した日本海バックの国鉄色「北越3号」を撮りたくなってしまい、もうしばらくここに留まることにしました。「3号」の頃には日の向きも変わって、逆光になってしまうのはわかっていますが、それでも海バックの国鉄色を撮ってみたいのです。とはいえ、「3号」の時間まではまだ4時間近くもあるので、しばらく周りを散策してみることにします。まずはもうひとつの定番アングル、上り方の海バックへ。ここにも何人かの同業者が待っていたので、貨物でも来るのかなとカメラを構えると、やってきたのは・・・
485系JT「NO.DO.KA」。
信越本線 鯨波-青海川
先々月に富山で撮影していた際も不意に現れた「NO.DO.KA」。またも突然の出会いでしたが、これは多客臨の快速「妙高ミズバショウ号」(新潟~妙高高原)。時刻表の臨時欄にも掲載されていましたが、まったくのノーマークでした。他の方はコレを待っていたらしく、撮影後は皆さん撤収しちゃいました。ひとり残った私は散策を続けます。今度は「NO.DO.KA」写真の背景にある岩場のほうへ行ってみましょう。このあたりは鯨波西海水浴場で、自由に立ち入ることが出来ます。
まずは丘の上から海越しに列車を狙ってみます・・・って、列車はどこ?
信越本線 青海川-鯨波
上写真と同じ列車を別アングルで。
信越本線 青海川-鯨波
丘の上で振り返ると、海越しに柏崎刈羽原子力発電所が見えます。
(列車は写っていません)
丘を下って、岩場へ。海と列車と、駅名にもなっている名峰・米山が入ります。
午前中は列車が逆光ですが、夕方の「北越8号」など狙うと面白いかも。
ただし、潮の満ち具合によっては撮れないかも知れませんが。
信越本線 青海川-鯨波(後追い)
同じ場所で振り向いて別アングル。日本海は海の青さがキレイ。
信越本線 青海川-鯨波(後追い)
風が強いこの周辺は、木もこ~んな感じに生えます。プチ珍百景?
下りの定番位置に戻っての「くびき野3号」は、海バックで流し撮り。
信越本線 青海川-鯨波
「北越4号」の時間は、上りポイントが順光になります。
信越本線 鯨波-青海川
と、ウロウロ歩き回って撮影しつつ時間つぶし。海水浴場近辺にはトイレも自販機もあるので、快適に過ごすことが出来ました。そしてようやく迎えた国鉄色「北越3号」の時間。光線状態が悪いためか、同業者はわずかに3人程。
日本海バックに走る国鉄色485系「北越3号」。コレが撮りたかった!
信越本線 青海川-鯨波
この日は三つ目のK-1編成。朝のような美しい光線ではありませんが、それでもこの場所で国鉄色485系が撮れたので満足! やっとこの場所から撤収です。結局7時間もいてしまった・・・。
さてここからの移動ですが、鯨波発の普通列車は、またも下りが二時間待ち、上りは二時間半待ち・・・でも、私には強い味方がいる!そう前日に使った越後柏崎観光バス!! 今回は散策の際にあらかじめ時刻を調べておきました。「北越3号」の通過が12時50分頃、それを撮った後のバスは・・・13時35分。やはりいい時間にあります。30分待ちですが、列車の二時間待ちに比べたら短い短い。30分ほど鯨波の町を散策して、鯨波駅前からバスに乗車。
信越線・鯨波駅。右の小さな待合室が越後柏崎観光バスのりば。
鯨波駅前1338-(越後柏崎観光バス)-柏崎駅前1355