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京葉線・・・リベンジ!? 港の201系 俯瞰撮影記Ⅱ [鉄道写真撮影記]

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2010.12.18
京葉線
リベンジ!? 港の201系 俯瞰撮影記Ⅱ
  

先週、ついに京葉線用のE233系に分割編成が配給されて来ました。これは外房・東金線直通運用の分割・併合があるおかげで、かろうじて生きながらえていた京葉区201系の置き換えを意味します。もちろんしばらくは各種の訓練や試運転などが行われるはずなので、今すぐとって変わられるというワケでは無いのでしょうが、いずれにせよ首都圏最後の201系もいよいよ終焉のときが迫ってきた感があります。京葉線の201系といえば、私にはどうしても一箇所、撮っておきたい・・・というよりも、リベンジしたい場所がありました。それは千葉みなとにある「千葉ポートタワー」からの俯瞰。この場所からの撮影は一度トライしたことがあり、その様子はブログでも紹介しています。しかしそのときは真夏の8月。猛暑での俯瞰撮影は、陽炎で遠景がぼやけてしまいます。前回の写真もブログ用にリサイズした大きさではあまり気になりませんが、実際にフルサイズで写真を見ると、メインの201系がボヤ~っと滲んでしまっているのです。それでも201系がいつ運用を離脱しても焦らないようにと、とりあえずの撮影を済ませ、「・・・まあ、空気が澄んでいる冬場まで201系が持ちこたえてくれたなら、また訪れればいいこと。」などと書いています。そして実際、201系は冬場のこの時期まで持ってくれました。そこで快晴の冬晴れとなった先週土曜日、リベンジを果たすべく、再びポートタワーへと向かうことにしました。しかもそこでは、思いがけないサプライズが待っていたのです。

12月18日(土)
ポートタワーでの201系撮影、前回は現場に着いての一本目がいきなりお目当ての201系で、慌てて撮影したために編成の一部を木の陰に引っ掛けてしまうポカをしてしまいました。京葉線の末端部にあたる千葉みなとでは、一本の201系がとても貴重になります。たしか前回撮影したのは千葉みなと12時40分の1285Aだったので、今回もそれ狙い。今度は慌てることがないよう、少し余裕を持って現地へ向かうことにします。ただしこの日は朝から京葉線のダイヤが車両トラブルで乱れており(原因はE331系らしい・・・ちょっと心配)、若干の不安があります・・・運用変更で201系が海浜幕張止まりにならなきゃいいけど。

東京1110頃-(京葉線・快速)-千葉みなと1150頃 (車両トラブルの影響でダイヤ乱れ)

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四ヶ月ぶりにやってきました、千葉ポートタワー。
前回は猛暑でしたが、今回は東京湾からの海風が冷たい。

千葉みなと駅からの道すがらに見えてきたのは、抜けるような青空に向かってそびえ立つポートタワー。今日は絶好の俯瞰撮影日和です。入場チケット(大人410円)を買って、高さ112メートル地点にある展望台へ上がると、そこには期待通りの澄んだ景色が広がっていました。いつ来てもここからの眺めは壮観で気持ちいい~♪
ところで、エレベーターの脇をふと見ると、気になる立て看板があります。

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「本日 屋上オープンデッキ 特別開放日」
パチンコ屋のような看板が出
ていますが・・・?

なんとこの日は、普段閉鎖されているタワーの屋上へ特別に上がれるらしい。ポートタワーへは写真撮影以外でも何度か来た事があったのですが、こんな「開放デー」があったとは・・・と、いうよりも、4階の展望台よりもさらに上があったこと自体、知りませんでした。さっそくその屋上へと行きたいところですが、開放時間は13時から。それでは千葉みなと12時40分の1285Aと、その蘇我から折り返してくる同駅12時59分の1284Aを開放された屋上で撮影するのはちょっと難しいか・・・。仕方なく通常の4階展望台で1285Aを待ちます。ところが、12時40分の列車は201系ではなくE233系でした。これはひょっとすると朝のダイヤ乱れで、本当に運用が差し替えられてしまったのか・・・? 不安を感じつつ次を待ってみると、そこへやってきたのは狙いの201系!

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冬晴れの下、港をかすめて青い201系が走り抜ける。
京葉線 蘇我-千葉みなと(後追い)

201系は千葉みなと12時55分発でした。実はこれ、単なる私の下調べ不足。京葉線は先日のダイヤ改正で快速の外房線直通が日中にも実施されるなどダイヤに大きな変更があり、その関係で12時40分千葉みなと発の列車は201系の1285AからE233系(205・209系)の1225Aに変わっていたのでした。ちなみに12時55分の201系ですが、列番は変わらず1285Aのまま。なにはともあれ、201系が無事撮影できたことにホッと一息。これでリベンジは成功なのですが、考えてみるとこの時刻変更によって、201系の蘇我からの折り返し列車は千葉みなと13時10分(1384A)になり、屋上のオープンデッキ開放時間に間に合うことになります。もちろん高ければ良いというものではないし、屋上が金網など張り巡らされていたら撮影は難しい。そもそも線路側が見下ろせるのだろうか? 期待半分で時間通りに開放された屋上への階段を上がってみます。

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4階展望室の高さは112.7m、屋上は125.2m。

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屋上の明かりが見えてきました・・・。
(手前のダイナミックダンパーとは特殊な耐震装置らしい。
こちらは通常非公開。)

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ここがポートタワーの屋上!

屋上からの眺めに絶句。これは素晴らしい! ここまで高い所だと12.5メートルくらい上がっただけでは大差ないのかと思っていたのですが、案外変わるものです。そして何よりもガラスが無いのが嬉しい!! 反射を気にしなくていいのはもちろん、やはりガラス越しと生で見る外の景色は全然違います。4階展望台のガラスには若干、熱線吸収作用の色が入っているらしく、ちょっと青っぽい。WB(ホワイトバランス)をオートにすればカメラが補正してくれて写真ではあまり気にならないのですが、この屋上ならWBをより自然な太陽光に設定することが出来ます。ガラスの代わりに柵はあるものの、隙間の幅が広く、レンズを突き出せるので問題なし。これからここで201系が撮れると思うと本当に嬉しい~ \(^o^)/

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蘇我から折り返してきた201系(1384A)。
写真では微々たる差ですが、上写真より若干ハイアングルになっています。
京葉線 蘇我-千葉みなと

まさに模型のように眼下を走り行く青い201系。オープンデッキでは音も響くので、耳でも列車を感じられます。ビデオなどで動画撮影すると面白いかも。さらにこの場所からは、東京方面へ去って行く列車も眺めることが出来るのです。ためしに、しつこいくらい201系を追い続けてみました。

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千葉みなとを発車した201系。かすか~に見える山は筑波山です。
京葉線 稲毛海岸-千葉みなと(後追い)

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美浜区のマンション・団地群の間をすり抜ける青い201系・・・(解ります?)

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さらに遠景。遠ざかる201・・・(って、電車どこ?)

うーん、面白い。201系は去ってしまいましたが、もう少しここで撮影したいので、次の列車まで待ってみることに。すると・・・

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おや~? ビルの隙間から見えてきたのはまたも青い電車!
京葉線 稲毛海岸-千葉みなと

再び201系降臨!今度は1283A(千葉みなと13:25)のようです。1283Aの方も時刻が変わったのですね。まさかもう一本ここで201系が撮れるとは思わなかったので、これは嬉しい誤算。

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もう一丁、定番側で後追いを。
足回りの隠れない下り線をこのオープンデッキで撮れたので、もう大・大満足。
京葉線 蘇我-千葉みなと(後追い)

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今度は蘇我方へ追ってみました。
このアングルも京葉線らしくて、悪くないかも

前回も言いましたが、奥を走る高架は京成千原線です

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直後にはEF210の貨物もやってきました。列番はわかりません・・・。
京葉線 蘇我-千葉みなと

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天井の無いオープンデッキで空を見上げると、自衛隊のヘリが飛んできました。
詳しいことは解りませんが、下総か習志野から来たのかな

(トリミング済み)

いや~、満喫しました。もちろんこのあと蘇我から折り返してきた201系(1382A)も撮りましたが、似たようなカットばかりなので、もういいでしょう (^^;) 。「港の201系」、これにて完了。

さて、撮影を終えてポートタワーを降り、千葉みなと駅へ戻ってきました。実は今回、千葉みなとへ来る前に都内で別件の用事があったので、切符は途中下車できてオトクな「ホリデーパス」を使いました。ウチの最寄り駅から都内の某駅で下車し、千葉みなとへ往復。これでもギリギリ元は取れているのですが、せっかく一日使える切符があるのにこのまま帰るのはもったいない。もうちょっと「ホリパス」の旅を楽しむことにしました。

千葉みなと1425-(京葉1321A)-蘇我14291436-(内房185M)-木更津1508

京葉線と内房線を乗り継いでやってきたのは木更津。ここへ来た目的はもちろん、久留里線の国鉄色キハ30を撮りたかったからでした。ところが、お目当てのキハ30は木更津の気動車区(幕張車両センター・木更津派出)に3両すべての姿が見えます。つまりこの時点でキハ30は一両も運用に入っていないということ・・・(´・ω・`)。

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木更津でお休み中のキハ3098。
かろうじてこの車両は外から撮影することが出来ました。
久留里線 木更津 (敷地外の公道から撮影)

う~ん・・・やはり適当に行っても、簡単に国鉄色キハ30には当たらないものですね。仕方ないのでキハ30の撮影は諦め、駅の西口へ。向かったのは駅前にある弁当屋「吟米亭・浜屋」さん。

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木更津駅西口にある「浜屋」。
証誠寺(しょじょじ)にちなんだ、タヌキの看板が目印。
(ケータイで撮影)

この浜屋で有名なのが木更津名物「バーベキュー弁当」、通称「浜屋のバー弁」。実はこの「バー弁」は木更津駅構内で売られていた名物駅弁でした。秘伝のタレに漬け込んだ豚ロース肉とそのタレが染み込んだゴハンが絶妙のバランスで、駅弁ファンの間でも一目置かれていた存在。私も子供の頃、房総への海水浴へ行く途中にわざわざ木更津に寄って「バー弁」を買い、肉とゴハンをほおばりながら内房線の車窓から海を眺めたものです。しかし数年前に突如、浜屋は木更津の駅弁から撤退してしまいました。閉店や廃業ではないところをみると、いわゆるJRとの「大人の事情」ってヤツなのでしょうか・・・? 撤退は非常に残念でなりません。しかし「浜屋のバー弁」は駅弁ではなくなってしまいましたが、今でも木更津駅前の店舗まで足を運べば、その絶品の味に出会うことが出来るのです。

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これが木更津名物「浜屋のバー弁」。
ゴハンの上に豚ロース肉が豪華に盛り付けられています。
付け合せは漬物と金平牛蒡、ポテトフライでシンプル。
これはいちばん大きいサイズの「特製」で750円。
他に大盛り650円と普通550円があります。これは安い!
☆☆☆☆☆

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参考までに、私の駅弁掛け紙コレクションから
これは木更津駅構内で売られていた駅弁時代の「浜屋のバー弁
のパッケージ。
左上にしっかりと「駅弁マーク」が入っています
購入日は93年(右)と98年
(12/21追記)

 

駅弁からの撤退後に初めて食べた「バー弁」。メインの豚ロースの味はもちろん、付け合せの内容も変わっておらず、本当に懐かしくて美味しいお弁当です。久留里線キハ30の撮影は叶いませんでしたが、じゅうぶん満足(満腹?)して木更津を後にし、東京へと戻るのでした。

木更津1639-(内房・総武4672F)-東京1802



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