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西武鉄道・・・多摩川線 旧101系撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2010.09.05
西武鉄道
多摩川線 旧101系撮影
  

9月に入り、そろそろ「秋」の気配を感じるようになってきました・・・って、この猛暑続きのクソ暑い中、どこに秋の気配を感じるんじゃ~! というツッコミが入りそうですが、ここでの「秋」とは西武多摩川線を走る新101系・「秋」編成のこと。以前にも紹介したことがあるように西武多摩川線は、本線系統で姿を消してしまった低運転台の黄色い旧101系がほぼ原型のまま残っている貴重な路線で、昨年訪れた際には全編成がまだ旧101系でした。しかしその後、中央線高架化工事で中断されていた武蔵丘車両検修場(池袋線・東飯能)からの車両輸送(甲種輸送)が同工事の完了に伴い再開されると、今年の春以降、白い車体の新101系が順次送り込まれ、3月には「春」をイメージしたラッピングの通称・「春」編成が、6月には同様の「夏」編成が運転を開始。そして先週末の土曜から日曜日にかけては、おそらく「秋」編成となるであろう三本目の新101系が輸送され、変わりに旧101系一本が多摩川線を後にしました。「四季」をイメージしていることで解るように、多摩川線で必要な編成数は予備を含めて四本。ということは、多摩川線に・・・いや、西武鉄道に残された旧101系は、ついに一本だけになってしまったのです。しかも、多摩川線の通常運用は平日・土休日・ラッシュ時関係なく、三編成で賄えます。つまり今回送られてきた「秋」編成が運用を開始すれば、旧101系の出番が激減することは必至。今までは行けば会えていた車両に、今度は運用を調べなくては会えなくなってしまうのです。今回はそんな最後の一本となった旧101系と、送り込まれた新101系「秋」編成の様子を見に、久しぶりに多摩川線を訪ねてみることにしました。
でもその前に、まずは前日深夜に多摩川線を離れた旧101系の甲種輸送が停泊している八王子へと向かいます。

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自連装備と赤丸の後部標識板を着けた西武・旧101系 221F
中央本線 八王子

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横浜線ホームからアタマを狙います。牽引機はPF1065。
昔は試験塗装色だった1065ですが、今やただの貨物色PFですね。
中央本線 八王子

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自連でガッチリ繋がったPFと101系。
101系の窓には武蔵境から小手指への荷札が貼ってあります。
中央本線 八王子

実はこの甲種の八王子停車中には、狙いたいカットがありました。それは、中央線201系との並びシーン。西武101系と中央線201系、共に各線で一時代を築いた名車同士の貴重な並びは、ぜひとも撮影したいところ。しかも201系は10月末での引退が決定しているので、おそらくこの並びが撮れるのは今回がラストチャンスかと思われます。そこで201系H7編成の運用を調べてみると、前日は71T運用。順調に流れて73Tに入ってくれれば、8時48分に八王子で並ぶはず・・・そう思って、駅構内の跨線橋でカメラを構えていると、定時に現れたのは・・・E233系 orz...。

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八王子で中央線E233系と並ぶ101系。
中央本線 八王子

結局この日の201系は21T運用に入ってしまったらしい。21Tは青梅線直通運転が中心の運用で、101系甲種の停車中に八王子へはやってきません。残念ながら201系との並びは幻となってしまったのでした・・・。さらに、この甲種の走行写真を某撮影地で撮ろうとしたところ、ものの見事にカブられて撃沈。う~ん、どうも今回はツイてないなぁ・・・(´・ω・`)

気を取り直して、武蔵境経由で西武多摩川線へ。前述のように、日中は三運用の多摩川線。まだ「秋」編成は運用に入っていないので、当然この日は「春」「夏」の新101系と旧101系で運転されており、旧101系とは途中の新小金井ですれ違いました。旧101系を撮影する前に、まずは白糸台にある車両基地を覗いてみることにします。車両基地といっても、所属する四本中三本が運用に入っているので、留置されているのは一本のみ。その一本が先日新たに多摩川線入りした「秋」編成こと251Fです。

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まだラッピング前で真っ白の251F。
おそらく「秋」ラッピングが施されるものと思われます。
西武多摩川線 白糸台 (トリミング済み)

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白糸台で顔を合わせた、白い新101系三編成。
西武多摩川線 白糸台

西武の車両の中でも新101系は決して新しい車両の部類には入らないので、いきなり最新のステンレス車をぶち込まれるほどの衝撃はありませんが、それでも上写真の新101系並びなどを目の当たりにすると、多摩川線新時代の到来を感じずにはいられません。近い将来、多摩川線はすべてこの新101系で統一されることになるのです。
さて本命の旧101系は、白糸台から多磨方面へ少し戻ったところにある俯瞰気味のポイントから狙うことにしました。手前の畑と奥に続く高圧線の鉄塔が、いかにも多摩川線らしい風景です。

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まずは新101系「夏」編成(249F)。
ラッピングされているのは小学生の絵画作品。
西武多摩川線 多磨-白糸台

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「春」編成(247F)はタテ位置で高圧線併設架線柱を大きく入れて。
ちなみに左奥の鉄塔はJRの送電線。「鉄塔 武蔵野線」って映画を思い出します。

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多摩川線最後の黄色い電車、旧101系223F。
やはり西武線と言えばこの電車・・・ですよね!

順光で旧101系が撮れたことに満足。二枚窓の湘南フェイス車両は、鼻筋がスッと出るくらいの光の当たり具合がいちばんカッコイイと思います。
このあと、本来ならこのまま歩いて多磨の方へ向かい、野川公園辺りでも撮影しようと思っていたのですが、あまりの猛暑に堪えきれず断念。白糸台に戻り、折り返しの交換シーンを撮影して撤収することにしました。う~ん・・・この猛暑が治まって本当の「秋」を感じることができるのは、一体いつのことになるのやら・・・。

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「春」編成と交換する旧101系。
西武多摩川線 白糸台



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