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千代田線・・・16000系甲種輸送 大苦戦の撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2010.09.11
千代田線
16000系甲種輸送 大苦戦の撮影
  

東京メトロ千代田線用の新形式、16000系の第二編成目となる16102Fの甲種輸送が先週末に行われました。
現在の常磐緩行・千代田線はJR車、メトロ車共に車両の転換期で新車ラッシュ。JRのE233系2000番台に続き、メトロにも16000系の第一編成(16101F)が7月下旬に送り込まれています。何度か書いているように、元々常磐線沿線育ちの私。常磐緩行・千代田線の車両は馴染み深く、今でもその動向が気になります。できれば新車の初披露となる第一編成の輸送は撮りに行きたかったところですが、どうしても都合があわずに断念。今回の第二編成はどうしても撮りたかったのでした。
ところがこの16000系輸送、実はちょっと・・・いや、かなり厄介な列車だったのです。まずは参考までに大まかな時刻を・・・(DJ誌より抜粋)

兵庫(川崎重工)---静岡(貨)0212-606-熱海-0757-相模貨物08350924-大船0927-横浜羽沢10022214-新鶴見(信)22352308-西国分寺23500016-南流山0133-綾瀬0215

といった具合で、日中に関東近郊で走行写真を撮ろうとすると、静岡から東戸塚(横浜羽沢)までの東海道線区間に限られます。そこで、オーソドックスながら編成がきれいに抜ける藤沢か茅ヶ崎辺りの直線区間で撮ろうと思い、第一編成輸送時の画像を参考にしようとネットで検索してみると・・・なんとこの近辺のどの撮影地でもカブりの餌食にあっているではありませんか。どうやら貨物線を走る16000系輸送と旅客本線の211系の回送列車(回3952M)がピッタリと寄り添うように併走するらしい。すれ違いのカブりなら一瞬ですが、併走となると長い区間でカブることになります。第一編成では平塚から戸塚のほとんどの撮影地でアウトだったみたい。
それならば、長時間停車する相模貨物駅より西の区間、旅客線で言うと大磯以西で狙えばいいんじゃないか・・・と考えて、当日に私が向かったのは鴨宮駅。本当は駅撮りではなく沿線に出たかったのですが、この辺りの沿線は柵が高くて脚立無しではちょっと厳しい。いっそのこと早川〜根府川の石橋俯瞰まで行こうかとも思いましたが、あのポイントは午前中逆光。今回は新車の甲種輸送ですから、できれば順光で何の輸送なのか解らせたい。いろいろ思案した結果、この鴨宮に落ち着いたのでした。同業者も0でしたし。

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まずは185系で試し撮り。
貨物線を走る185系は平日なら「湘南ライナー」になる列車。
東海道本線 鴨宮

ちょっと背景がうるさく、決してベストな撮影地だとは思いませんが、なんとか編成は入るし、光線状態も良好。甲種輸送の記録ならば意外と悪くない場所かな。それよりも気になるのが、ここでもちょうどいい時間に本線の上り列車があるんですよね・・・鴨宮8時20分発の湘南新宿ライン2640E。私の読みでは2640Eの方が輸送列車よりも少し早い通過だと思っていたのですが、実際は・・・

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あちゃ~・・・モロカブり orz...。車掌さんも思わず苦笑いです・・・。

やられてしまった・・・(´;ω;`)。 この輸送列車、鴨宮から相模貨物までは2640E(鴨宮0820-大磯0833)とデッドヒートを繰り広げるらしい。私にとっては先週の西武甲種に続いて二週連続のカブり撃沈でかなりヘコみますが、まだ撮影チャンスはあります。相模貨物での停車時間を利用して先回りするのです。しかし、前述のように相模貨物以東は211系との併走区間で沿線撮りは厳しい。ここまでくると画的なことよりも、もうカブりたくないという気持ちの方が強くなり、絶対にカブらない場所を探すことに。カブらない場所候補は、大船か戸塚のホーム。まずは戸塚へと向かいます。戸塚のホームは東海道線の外側に横須賀線が入る関係で、貨物線は東海道線にはカブりません。つまりあの忌々しい211系回送はここでは関係なくなります。むしろ気になるのは横須賀線の方ですが、いくらなんでも横須賀線にまでカブられるなんて事が・・・と思いながらホームの時刻表を見てみると、なんとここでも9時49分の950S(大船0944)の影が・・・(実際にここでもカブられたらしい)。もうこの輸送列車はいったいどこで撮れというんだ~ \(`Д´)ノ 結局、最終手段の大船へ。大船のホームは外側に待避線がある関係で絶対にカブらないのですが、そのせいもあって同業者多数で大混雑。できれば避けたかったところなのですが、もう背に腹は変えられない。既にホーム先端付近は満員だったので、後方から狙うことにしました。やがて旅客ホームに回送電車の接近を知らせる放送が鳴り、211系とほぼ同時に貨物線上をEF66に牽引された16000系が見えてきました。

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なんとか撮影できた16000系甲種輸送。牽引機は「サメ」のEF66120。
東海道本線 大船

とりあえず記録できたことにホッとしましたが、なんとも厳しい撮影でした。これで今回の16000系輸送列車の撮影は終了・・・


・・・ではありません。大船で一応撮影はできたものの、慌ただしくてゆっくり16000系を眺める余裕がありませんでした。後追いでも撮影しましたが(タイトル写真)、混雑していてシャッターを切るのがやっと。もう少しゆっくり16000系を見たかった・・・。そこで一旦帰宅後、再び夜に出撃。向かったのは武蔵野線・西国分寺。上記時刻表にあるように、午前中に横浜羽沢までやってきた輸送列車は夜になって再び動き出し、西国分寺で26分ほど停車します。深夜0時近くになりますが、中央線沿線に住んでいる私は余裕で終電に間に合います。深夜帯なら同業者もさほど多くなく、のんびりと16000系を眺めることができることでしょう。

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深夜の西国に現れたDE10牽引の16000系。
武蔵野線 西国分寺

機関車は新鶴見で交換されて、DE10に変わっていました。電機が牽引してくると思っていた私はちょっと意表をつかれましたが、こんな姿も珍しくていいかも。輸送列車は西国のホームを外れたところで停車。一両一両をじっくり眺めることはできませんが、お顔はしっかりと見ることができます。

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千代田線の新車16000系(16102F)。
武蔵野線のライトに照らされたところで一枚。
武蔵野線 西国分寺

16000系、なかなかカッコイイじゃないですか! 10000系や15000系よりも前面のラインカラーの主張が強くて、私はこの方が好きですね。千代田線と言えば、今も色褪せることがない名車中の名車6000系。その6000系の後継となる車両には6000系並みの奇抜さが求められていました。そういう意味で、この強面の顔はインパクト大でいいんじゃないでしょうか。車体下部の「くの字」の折れ曲がりもちょっと6000系のデザインを意識しているのかな~ なんて思ってしまいます。賛否両論がくっきり分かれそうな16000系のデザインですが、私的にはかなりツボにはまった車両でした。はやく営業運転での勇姿を撮影したいところです。

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最後に特徴的な顔のアップを・・・。
武蔵野線 西国分寺



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