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秋田新幹線・・・E3系「こまち」撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2014.01.23
秋田新幹線
出張ついでに、ちょこっと撮影・・・
E3系「ありがとう こまち」 撮影
  

 

仕事の出張で、岩手の盛岡へ行くことになりました。「午前中に盛岡へいらっしゃるのは、大変でしょうから・・・」と、先方の配慮により、午後1時に盛岡駅で落ち合う予定です(そこから先方のクルマで、仕事先に移動)。今や東京と盛岡の所要時間は、東北新幹線「はやぶさ」で片道二時間半ほど。朝9時56分東京発の「はやぶさ/スーパーこまち 11号」に乗って12時16分に盛岡へ着き、予定通りに午後から出張先で仕事をこなしても、夕方17時28分盛岡発の同「14号」に乗れば、東京着は19時47分と、じゅうぶんに日帰り圏内です。でも、私にとっては久しぶりに訪れる盛岡なのに、それではあまりに味気ない・・・σ(・ω・`)ウーン…。そこで、会社には前述の「はやぶさ 11号」を使った日帰りの日程表を提出しつつも、私は前日の退勤後にそのまま東京駅へ。そう、せっかくの機会なので、勝手に前泊しちゃうことにしたのです( ̄∇ ̄*)>エヘヘ♪ 。もちろん宿泊費は会社から出ずに自腹ですが、これで翌日の午後1時まで盛岡でのフリータイムが得られると考えれば、その価値はおおいにあると思います。さあ、出張ついでという限られた時間のなか、久しぶりに訪れる盛岡で、私はいったいどんな「鉄活動」ができるのでしょうか?


1月22日(水)

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退勤後、東京駅から東北新幹線で盛岡へ向かいます。
乗ったのはE5系が使用された列車ですが、
「はやぶさ」ではなく、「はやて」でした。
▲14.1.22 東北新幹線 東京

盛岡ゆきの「はやて 45号」はE5系。とくに車種を選んだわけではなく、適当に時間の合った列車へ乗ったのですが、今や東北新幹線は「はやぶさ」のみならず「はやて」や「やまびこ」でも、E2系よりE5系の方がスタンダードになったようです。新幹線ってホント、世代交代が早いよなぁ・・・(=.=*)シミジミ。そんなE5系「はやて」のなかで、さっそく駅弁をツマミに「飲み鉄」を・・・(゚∀゚ )オッ! と、いきたいところですが、ここはグッとガマン エ━(・д・`)━ッ!? 。 ビール一本、いや、お茶の一本も飲まずに過ごします。盛岡ではきっと美味しいモノがたくさん待っているはずなので、それまではオナカに何も入れたくなかったのです (´ι _`  )アッソ。隣席の方が食べていた美味しそうな駅弁に腹を鳴らしながら耐え、東京から二時間半で盛岡着。予約していたホテルのチェックインを早々に済ませて、いざ、夜の街へ!(/*´∀`)o レッツラゴーゴー♪ これも地方出張ならではの醍醐味です。

東京1756-(東北新幹線 はやて45号)-盛岡2022

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北上川を跨ぐ開運橋を渡り、盛岡駅から繁華街の方へ・・・。
積雪は思っていたほど多くありませんでした。

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まずは酒の種類が豊富そうな炉端焼きの店へ入り、
遠野産のヤマメや、八戸産のイカ丸をツツキながら一杯。
∪ヽ(>∀<*)クゥーッ!!
ちなみに左上に写っているのは、お店の人に勧められた、
「ベアレン」という名の盛岡地ビール。
お酒の方は、八幡平の「鷲の尾」と、
定番の二戸「南部美人」をいただいてみました。

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酔い覚ましに、軽く夜の街を散策 C= C= C=┌( ・∀・)┘。
飲み屋が並ぶ繁華街を抜けると、
立派な石垣の盛岡城址公園に突き当たります。
盛岡城は天守閣が残っていたり、復元されたりはしていませんが、
城好きには、その石垣だけでも一見の価値があるのだとか・・・。
(スミマセン、私はお城に詳しくありません)

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続いてやってきたのはココ。
いったい、これは何の写真かと言うと・・・(-"-;)ンン??
石の割れ目から桜の木が伸びていることで有名な、
国の天然記念物「石割桜」。
でも、この時期はまわりを雪吊りで囲われ、
さらに石の割れ目も菰で覆われているので、
なんだかよくわかりませんね・・・(^^;)

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散策後にもう一軒入って、冷えた体を温めなおします。
麺どころ盛岡でのシメと言えば、
やはり冷麺か、じゃじゃ麺かということになりますが、
今回は冷麺の方を選びました。
冷麺を食べるならば、焼き肉屋さんで出している、
手打ちのモノがウマいのですが、
つい焼き肉の誘惑に勝てず、カルビも一皿注文・・・。
さらにビールも二杯ほど・・・ (^^;)ゞポリポリ
いいんです!ちょっとくらい贅沢したって。
今回の旅行は交通費がかかってないんだから!ψ(`∀´)ψウケケ
(おっと、旅行ぢゃなくて、出張だったっけ・・・(゚∀゚) アヒャ☆)

この日、盛岡市内の気温はマイナス4度。飲み屋からほろ酔い気分で外へ出ると、頬や耳にピリリとした風の冷たさが伝わります 《《(>c_<;)》》サムッ! 。 この感覚がまた、タマラナイんですよね。ああ今、オレは北国で飲んでいるんだなって感じがして・・・(なんだそりゃ (´д`;) )。でも、そんな感慨にふけていると、凍結した道路に足を滑らせるので要注意です。慌てず急がず慎重に歩みを進めて、ホテルへ帰還。


1月23日(木)

翌朝。とくに早起きするということもなく、7時半頃にホテルをチェックアウト。さっそく盛岡近郊での鉄活動を開始します。しかし、すぐに駅へは向かわず、一カ所寄り道をしたのち、市内を流れる北上川沿いを北へ進みます。私がまずやってきたのは、その北上川に架かる山田線の鉄橋。ここは晴れていれば、鉄橋を渡る列車の背景に、盛岡のシンボル的名峰、岩手山を写し込むことができるのです。しかし・・・

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盛岡市内の夕顔瀬橋から眺めた、
北上川に架かる山田線のガーダー橋。
そのむこうには、
岩手山の雄大な姿が見えるハズだったのですが・・・。
▲14.1.23 山田線 盛岡-上盛岡

ご覧の通り、残念ながら岩手山は雲隠れ (´・ω・`)ショボン。まあ、もともとこの日の天気は「曇り時々雪」の予報だったので期待しておらず、落胆もあまりありませんでした。ま、こんなもんだろうと・・・ε-(‐ω‐;)ハァ…。でも、岩手山が見えていないのに、山バックの定番ポイントで撮るのは間が抜けています。かといって、現在の山田線を走る車両はJR東日本の標準的なローカル気動車であるキハ110で、鉄橋を渡る姿を編成撮りしたところで、大した記録にもなりません。う~ん、どうするかな・・・σ(゚ぺ*)ンー。個人的に曇り空でテンションが上がらないなかでの撮影は、先日のいすみ鉄道でも課題を残しています。ここは気持ちと目線を切り替えて、少しでもアングルを工夫したいところ。両岸の道を歩き回ったり、河原へ降りてみたり、列車が通過するギリギリまで模索した結果、最初のカットはこんな感じになりました。

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春まだ遠き、鉛色の空のもと、
薄氷の向こうをゆくのは、山田線の単行列車。
▲14.1.23 山田線 盛岡-上盛岡(後追い)

河原に薄氷の張った川だまりを見つけ、それを絡めることによって、キビシい寒さを表現しよう・・・などと考えて撮ったものの、思ったほどいい絵にはなりませんでした。でも、ふつうに列車だけ撮っちゃうよりは、少しでも季節感が出ただけいいか・・・(^^;)ゞ。山田線は盛岡から宮古を経由して、三陸海岸の釜石までを結ぶ非電化ローカル線ですが、宮古と釜石の間は震災の影響で今も運休中。そして通常に運転されている盛岡と宮古の間も、全区間を通して走るのは一日わずか4往復のみと、極端に運転本数が少ない「超閑散線区」として知られています。しかし、この盛岡近郊(盛岡~上米内)は朝夕を中心に通勤通学用の区間運転が何本か設定されていて(それでも+4往復の全8往復)、私の立てた計画では、ここでもう一本だけ山田線の列車を撮る余裕があります。んじゃ、次はどう撮るかな・・・と、とりあえず河原の岩に腰掛けて、この撮影地の行きがけに購入してきたパンをかじりながら考えますσ(´~`;)ンー…。

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朝に寄り道して買ってきたのは、
盛岡で有名なコッペパン・サンドのお店
何十種類もある具材のなかで、私が好きなのは、
コンビーフとポテサラのサンド。
さらに定番の「あんバター」も買っちゃいました。
けっこう大きくてボリュームのあるパンなので、
コンビーフの方を朝食にして、
あんバターは・・・オヤツ用かな(笑)。

するとそこへ、川面を滑るように数羽のカモが近寄って来たので、何気なくコッペバンの皮を二、三、ちぎって投げてやると・・・o⌒ヾ(‐ω‐)ホレ  なんと、みるみるうちにカモだけでなく、遠くにいたハクチョウまでもが集まりだしてきました ∑(゚∀゚;ノ)ノ ヌオッ!? 。 せっかく私の朝食用にと買ってきた美味しいパンを、鳥のエサにしちゃうのはもったいないので、「もうあげないよ!ヽ( )`ε´( )ノ」というそぶりを見せるも、ハクチョウたちはその場を離れていきません。そんななかでむかえた、列車の通過時刻・・・。

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白鳥が集う北上川を眺めながら、
鉄橋を渡りゆく、山田線のキハ110。
白鳥たちは、あまり列車に関心が無さそうですね(笑)
▲14.1.23 山田線 盛岡-上盛岡

お、なんだか面白い絵が撮れたぞ (゚∀゚)オッ!。 シベリアから越冬のために、日本へ飛来するハクチョウの群れ。盛岡の北上川は、街中でもハクチョウを間近に見られることで有名なスポットなのだとか。そんなハクチョウたちと、タイミングよく一緒に写し込むことができた、山田線のキハ110。こういうシーンでは、もう車両形式云々ではなく、たとえオーソドックスなキハ110であっても、そのシチュエーションに列車の姿があるだけで嬉しいものですヽ(´▽`)ノワーイ♪。はじめから狙っていたわけではない、偶然の産物に近いようなハクチョウ絡めの撮影でしたが、なんとか冬の盛岡らしい一枚が撮れて満足 (^^)。撮影後、私がハクチョウたちに感謝して河原を離れると、彼女らも優雅に岸を離れてゆきました バイチャ!( ゚д゚)ノシ 。

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北上川沿いの道を南下し、盛岡駅へ。
鉄橋ポイントから盛岡駅までは徒歩で15分ほどです。
▲14.1.23 東北本線 盛岡

山田線の撮影を終えて、次にやってきたのは盛岡駅。今度はここから列車に乗って移動します。出張ついでの今回ではありますが、私がこの機会にぜひ押さえておきたいと考えていたのが、この盛岡で東北新幹線と分岐する、秋田新幹線の「こまち」。現在の秋田新幹線には1997年の開業以来使用されているE3系の「こまち」と、昨年(2013年)にデビューしたE6系の「スーパーこまち」、二種類の列車が運転されています。しかし今春3月のダイヤ改正で、秋田新幹線の車両はすべてE6系に統一されることが決定しており(列車名は「スーパーこまち」が無くなり、すべて「こまち」に統一)、引退をひかえた初代「こまち」ことE3系は今、最後の活躍を見せているといっていいでしょう。そう、私の狙いはそのE3系で、まさに今シーズン初の葬式・・・もとい、「おくり鉄*」です(*幣ブログでは引退間近の列車を追う、「葬式鉄」という言葉があまり好きではないので、「おくり鉄」と表現しています ^^;)。東京と秋田をダイレクトに結ぶ秋田新幹線は、新幹線と在来線を直通する、通称「ミニ新幹線」方式で、もちろん東京近郊の東北新幹線でも撮影できますが、できれば盛岡と秋田の間の在来線区間を走るところも記録を残したい。そこで私が盛岡から乗るのが、その在来線である田沢湖線の普通列車です。

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盛岡の田沢湖線ホームに待機していたのは、
雪化粧した701系5000番台。
この5000番台は、秋田新幹線開業に伴い改軌された
田沢湖線に対応して、標準軌仕様となっています。
▲14.1.23 東北本線 盛岡

私が田沢湖線へ「こまち」を撮影に来るのは、2011年の秋以来、二年半ぶり。その時は紅葉を期待して、サミットのある田沢湖周辺を訪れましたが、今回は時間に限りがあるためにそこまで奥地へ行くことはできず、盛岡からわずか一駅の大釜で下車。

盛岡0946-(田沢湖829M)-大釜0951

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地域のコミュニティセンターと一体化した、大釜駅。
盛岡の隣駅にある大釜ですが、
所在地は盛岡市ではなく滝沢市になります。
ちなみに滝沢市は今年の1月1日に滝沢村から
市制施行されて誕生した、新しい市です(^^)。
▲14.1.23 田沢湖線 大釜

このあたりは盛岡のベッドタウンにあたるような街で、以前の田沢湖で撮ったような山深い雰囲気は望めませんが、大釜駅の周囲は田畑が広がっていて、列車自体は意外と撮りやすい。さらに晴れていれば、ここからも岩手山を背景に入れることができるハズなのですが、相変わらず雲に覆われたままで、そのお姿を拝むことはできませんでした (‐ω‐。*)ザンネン。

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大釜駅の東寄りにある撮影地付近から
岩手山を臨んでみるも・・・
やっぱ、この日はダメか (^^;)ゞ
▲14.1.23 田沢湖線 大釜-盛岡

そこで今回は、とにかく引退が迫っているE3系「こまち」の記録を優先し、列車主体に狙ってみることとしました。仕事の待ち合わせをしている1時までに盛岡へ戻ることを考えると、ここで撮れる秋田新幹線の列車は三本。そのうちの二本がE3系の「こまち 28号」と「こまち 25号」、一本がE6系の「スーパーこまち 7号」です。E3系狙いならば、これはなかなか効率が良いではありませんか(・・・と、思い込んでいた ( ̄△ ̄;)エッ…)。E3系は二本撮れるので、まず一本目の「28号」はオーソドックスな編成写真で記録することにしました。跨線橋上から俯瞰気味に狙います。

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雪が積もる、単線の田沢湖線をゆく、
初代・秋田新幹線E3系「こまち」。
97年の開業から、17年にわたって走り続けたこの道とも
まもなくお別れです・・・。
▲14.1.23 田沢湖線 大釜-盛岡

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引退に先立ち、E3系のサイドにある
「こまち」のロゴマークには今、
「ありがとう」という感謝の言葉が添えられています。
続けて読むと「ありがとう こまち」。

雪景色の田沢湖線で、E3系が撮れました~ ヽ(^◇^*)/ ワーイ☆ 。この時期の田沢湖線に雪が積もっているのは、ほぼ当たり前の光景なのですが、なかなかここまで来る機会のない者にとっては、貴重な記録です。直前には雲の隙間から日も差す雪晴れとなり、いい条件でE3系の編成写真を撮ることができました v(*'-^*)ブイ♪ 。とりあえず、ここで一本目をキッチリと押さえられたことにより、次に来る二本目の「こまち 25号」には少し変化を付けて撮る余裕が生まれます。そこで今度は、サイドに貼られている「ありがとう こまち」のステッカーが、もっと目立つような撮り方をしてみることにしました。俯瞰撮影した跨線橋を下りて、サイド寄りにまわります ...(((o*・ω・)o。

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撮影地の移動中にやってきたのは、701系の普通列車。
田沢湖線の普通列車は、先ほどの山田線よりは多いものの、
時間帯によっては三時間以上も間隔があくこともあり、
ここでは新幹線より貴重な被写体と言えるかもしれません。
▲14.1.23 田沢湖線 大釜-盛岡

やはりサイドからの撮影といえば、流し撮り。しかし、ステッカーは先頭車の後方に貼られているので、私がよく撮るナナメ45度の顔アップ流しではなく、先頭車一両の全体をフレームに入れなくてはなりません。そこで、先に通過した701系の普通列車と架線柱の間隔を使って、だいたいの車体長を確認。このところ失敗続きの流し撮りですが、ここを走る秋田新幹線くらいの速度ならば、速すぎず、遅すぎず、比較的止めやすいでしょう。 あとは気負わないで、カメラをスムーズに振ることを心がけるのみ ε-(ーωー*)モチツケ モチツケ。やがて通過時刻が迫り、ファインダーに神経を集中していると、そこへ飛び込んできたのは・・・おや?顔が赤いぞ?? (・ω・;)ンン!?

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目の前を軽やかに駆け抜けていったのは、
「スーパーこまち」用のE6系。
狙いとは違ったものの、この車両を流し撮りすると、
美しいサイドビューが、いっそう際立ちます。
▲14.1.23 田沢湖線 大釜-盛岡(後追い)

定刻に現れたのは、お目当てのE3系ではなく、E6系でした ポカ―(;゚д゚)―ン 。あっれ~?おっかしいなぁ・・・たしか11時に盛岡を発車する「こまち 25号」は、「スーパー」ではなく、E3系が充当されるハズなのに・・・。:゜(´・ω・`;)゜:。アセアセ   と、よ~く時刻表を見直してみたところ・・・

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時刻表の「こまち25号」には、
「12/21からはE6系に変更」との注釈が・・・。

ああっ!先月からE3系がE6系に変更されているっっっ! ガ━━━━Σ(゚д゚lll)━━━━━ン!  丁寧に注釈があったにもかかわらず、私はこれを思いっきり見落としていました・・・orz。残された許容時間内で、もう一本撮れる列車は「スーパーこまち 7号」ですから、これはどうみてもE6系。ということは、結局、私がここで撮ることができたE3系は、最初に撮った「こまち 28号」の編成写真のみとなってしまいました (´Д`;)アウ…。こんなことなら、ステッカーが見える横からのカットを、先に撮っておくべきだった・・・と思っても後の祭りです。ちなみに、次のE3系充当列車は14時39分盛岡着の「こまち 36号」までありません。まあ、そう考えると一本でも撮れただけ、よかったと考えるべきなのかな・・・ε-(ーωー;)ハァ。なんだか不完全燃焼の感はあるものの、ラストにE6系の「スーパーこまち 7号」を撮って、撮影は終了です。

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E6系「スーパーこまち 7号」。
なんだか、アングルを変える気力がなくなってしまって、
こちらも同ポイントからの流し撮りで済ませてしまいました…。
▲14.1.23 田沢湖線 大釜-盛岡

さて、いつまでも気が抜けた状態でいるわけにはいかず、ここからは気持ちをスパッと切り替えて、本来の仕事へ臨まなくてはいけません (`・ω・´)キリッ。ところで、この撮影地から盛岡へ戻るには、往路と同様に田沢湖線の列車を使うのが一番便利なのですが、次の盛岡行き普通列車は大釜発13時47分で、約二時間後。それでは先方との待ち合わせ時間である、1時に間に合わないじゃないか・・・と思われるでしょう。しかしご安心あれ(;¬_¬)ダイジョブカ? 。実は撮影地から20分ほど歩いた国道46号線に、盛岡方面への路線バスが走っており、事前にネットで時刻も調べてきたのです。それによると、次のバスは最寄りの停留所を11時58分。盛岡駅までの所要時間は20分程とのことなので、待ち合わせには余裕で間に合うハズ。ところが、実際にそのバス停の時刻表を見てみると、その11時58分発には注釈がついていて・・・( ̄△ ̄;)エッ…。

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撮影地の最寄りにある、「東北機械」停留所。
右の「盛岡バスセンター」行き時刻表には、
たしかに11時58分の時刻が記載されていますが・・・

欄外を見ると注釈のバスは「4月上旬~11月下旬の期間運行」と書かれているではありませんか!Σ(゚□゚*)ナニーッ!! つまり今の時期はこの時間のバスは無いということ ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!! 。では、その次のバスは・・・12時34分。なんとも並びのいい数字の時刻ですが、盛岡駅まで20分かかると考えるとまさにギリギリです。バスは道路状況で遅れることも大いにあり得るしなぁ・・・( ̄~ ̄;)ウーン。しばし悩むも、やはり出張ついでの撮影で、本職に影響が出てしまっては本末転倒。ここは安全策を取ってタクシーを呼び、それで盛岡駅へと向かうのでした (・ω・`)シャーナイネ。ああ、なんだか「こまち」といい、バスといい、時刻表の注釈に振り回されたような一日だったなぁ・・・。と、いうよりも、注釈のチェック漏れをするなんて初歩的ミスをしているようでは、鉄として失格なんですけれどね・・・(^^;)

東北機械停留所1200-(タクシー移動)-盛岡駅1215(時刻は目安)

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なんとか待ち合わせ時間に遅れること無く、
盛岡駅へと帰って来られました ε-(´∀`;)ホッ。
ちなみに盛岡駅にかかげられている「もりおか」の文字は
地元出身の詩人、石川啄木の筆跡を集めて使われています。
手前はわんこそばをモチーフにしたという
盛岡のゆるキャラ「そばっち」。
▲14.1.23 東北本線 盛岡

そんなこんなで、最後はちょっと締まらない「出張鉄」となってしまいましたが、引退を間近に控えたE3系「こまち」を、たとえ編成写真の一枚だけであっても、田沢湖線で撮影できたことは大きな収穫だったと思います。そして何よりも、盛岡は美味しい食べ物やお酒がたくさんあり、そちらの方も存分に堪能することができました。やっぱり、こんな魅力的なところを日帰りしちゃうのは、もったいない・・・よね (^^) 。

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盛岡への往路ではE5系に乗ったので
復路はE6系の「スーパーこまち」を選択。
私がE6系に乗るのはこれが初めてです。
落ち着いた雰囲気の車内で、
快適に過ごすことができました。
▲14.1.23 東北新幹線 盛岡

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そんな「スーパーこまち」の車内でいただくのは、
盛岡駅で購入した「鮭はらこめし」(¥1000)
昔からある東北の定番駅弁ですが、
それだけに外さない安定感があります (゚д゚)ウマー。
☆☆☆☆・
以前は仙台で売られているものが「阿武隈川・鮭はらこめし」、
盛岡で売られているものが「南部・鮭はらこめし」と
異なっていましたが、今では統一商品なのかな?
お供のお酒は、前日にも店で飲んだ「南部美人」。

盛岡1728-(東北新幹線 スーパーこまち14号)-東京1948



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東京モノレール・・・「ヒストリートレイン・パレード」 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2014.01.19
東京モノレール
復刻!「赤いモノレール」
「ヒストリートレイン・パレード」 撮影
  

 

ここ数年の鉄道界では、かつての名列車・名車両を復刻した、いわゆる「リバイバル・トレイン」のブームが続いています。すでに廃止となってしまった特急列車やブルートレインを一日限りで復活運転させたり、ふだんから使用されている車両を昔のカラーリングに戻したりと、懐古表現をする方法は様々。もちろん、当時の車両が今でも現役で残っていれば、この復刻はよりリアルで本格的なものとなり、例に挙げると、先日訪れた富士急の「パノラマエクスプレス・アルプス」や、同線を走る京王色の1000形などは、かなり細部にまで復刻に対するこだわりを見せています。しかし、過去の列車を再現するにしても、なかには既に現存しない車両も多い (゚ペ)ウーン… 。そこで、最近見られるようになってきたのが、当時は走っていなかった現代の車両に、過去のデザインを模した塗装やラッピングを施して、復刻を表現するという方法  ( ̄。 ̄)ホーォ 。これに該当するのが、157系を模して国鉄特急色塗装を施した185系「あまぎ色」や、西武の初代「レッドアロー(5000系)」を模した「レッドアロークラシック(10000系)」、そして昨年の私が必死に追いかけてきた、E231系「みどりの山手線」も、この部類に入るでしょう。でも正直、この「エセ復刻」に対して私は初めの頃、「現役車両に昔の色を塗ったって、笑いのネタにしかならない。やっぱり復刻車両は、いかに当時の形を忠実に再現できるかが重要だ」・・・と、嘲笑していたものでした (゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ! 。ところが、いざ実車を目にすると、たしかに当時の車両とは似ても似つかない部分はあるけれど、そのカラーリングからはじゅうぶんに当時の雰囲気や懐かしさが感じられるではありませんか (゚∀゚*)オオッ!! 。そう、無い物ねだりをしたって、仕方が無い。むしろ、今ある車両を使ってでも、過去の列車を再現してくれる鉄道会社に、ファンとしては感謝すべきではないか・・・と、私は「エセ復刻」に対する考え方を改めさせられたのでしたヾ(_ _*)ハンセイ…。そんなエセ・・・もとい、現役車両への懐かしい復刻色が、またひとつ再現されることになりました。


1月19日(日)

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ホームドアで車両が見えにくいのですが・・・
今回は浜松町から羽田空港ゆきのモノレールに乗り込みます。

でも、目的地は空港ではありません。
東京モノレール羽田空港線 浜松町

快晴の日曜日。私が撮影にやってきたのは、都心から羽田空港へのアクセスでお馴染みの「東京モノレール・羽田空港線」。今回はこの路線で、過去のカラーリングが復刻されることになりました。モノレールとは、またマイナーな・・・と思われるかもしれませんが、こういう復刻色って案外、マイナーなものほど懐かしさがこみ上げるものではないでしょうか。ああ、たしかにこんな色の電車が走ってたよね・・・的な(笑)。ところで、実は以前からこの東京モノレールには、一本だけ開業当時の色を復刻した現役車両が運行されていて、私もその存在は知っていました。しかし、1964年の東京モノレール開業時を知らない私にとっては、その復刻色と言われる淡い水色の車両を見てもピンと来ず、あまり懐かしさも感じなかったのが、正直なところ σ(゚・゚*)ンー…。私の世代が思い浮かべる東京モノレールの色と言えば、真っ赤な車体に白い帯という、東京モノレールにとっては「第二世代」の色なんです。

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赤に白帯だった時代の東京モノレール500形。
私はあまりモノレールの記録などには積極的ではなく、
赤い色のモノレールをほとんど撮ったことがありませんでした。
実はこの写真は私の父親が撮ったもの。
そして手前に写っているガキンチョが・・・私です(^^;)
ホントはハズカシいので、
車両だけをトリミングするつもりだったのですが、
全日空の古いロゴマークやシブいクルマなどが写っていることで、
少しでも時代を感じていただけるかと思い、
ノートリでそのまま載せてみました。
▲197X. 東京モノレール羽田線 羽田整備場-羽田(当時)

上に載せた写真は、父が飛行機を見せるために私を羽田空港へと連れて行ってくれた時に撮ったもの。当時から私の興味は飛行機よりも鉄道(モノレール)の方にあったようで、空港見学からの帰りがけにわざわざ整備場(駅)で降りて、モノレールをバックに記念撮影したんです。そんな思い出の片隅に今も残るのが「赤いモノレール」こと500形でした (´▽`*)ナツカCネ♪ 。そして今回、現役車両の1000形へ復刻されることになったのが、実はこのカラーリングなのです(500形復刻色)w(*゚o゚*)wオオー! 。個人的に今まではあまり食指が沸かなかったモノレールですが、これは俄然、撮影にも気合いが入るというもの (`・ω・´)-3 フンス! 。しかも、500形復刻色の運転初日は、東京モノレール開業50周年の記念企画として、先に述べた開業当時の復刻色車両から、現行色車両までの五種類を、登場年代順に続行運転する「ヒストリートレイン・パレード(*PDF)が予定されています。これはなかなか面白い試みで、ファンとしては楽しみです (^^)。

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浜松町からモノレールに乗って、
私が下車したのは、
京浜運河沿いにある大井競馬場前駅。
▲東京モノレール羽田空港線 大井競馬場前

浜松町0852-(東京モノレール 羽田空港線)-大井競馬場前0900

その
パレード運転が行なわれるのは、浜松町を10時ちょうどに発車する列車からの連続5本なので、少し早めの9時くらいに撮影地となる大井競馬場前駅付近の運河沿いへ向かうと、そこにはお一人の先客がいらっしゃいました。その方のお話によると、例の「500形復刻色編成」を含めたヒストリートレイン各種はすでに運用に就いていて、朝から走っているとのこと (・o・*)ホホゥ。ただし、現在の東京モノレールの運行形態は「空港快速」「区間快速」「普通」の三種がそれぞれに追い越しや退避などを行なう複雑な運用で、それを踏まえるとウマく登場年代順に続行運転できるのが10時と14時の二回となり、それを「ヒストリートレイン・パレード」として公表しているらしい (´∀`;)ソーナンダ。そして、「パレードの前に、各色もう一往復ずつ運転がありますよ」と、親切に教えていただいたので、私は急いでカメラをセッティング。前述した運行形態により、この時間帯(9時台)は年代順ではなく、初めにやってきたのは、三代目の「1000系オリジナル色(1000系登場時のカラー)」ですが、ここではパレードと同様の、登場年代順に並び変えて紹介することにしましょう (実際の通過順は、1000形オリジナル→開業時復刻色→500形復刻色→2000形→1000形現行色)。

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1000形第4編成(1019F)に施されているのは、
クリームと水色の淡いツートンカラーで、
これは1964年の東京モノレール開業時に
初代車両の100形や200形に塗られていたもの。
▲東京モノレール羽田空港線 天王洲アイル-大井競馬場前

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このほど1000形第9編成(1049F)に施されたのが、
真っ赤な車体に白帯の入った、500形復刻色。
この塗装は1969年に導入された500形から採用され、
水色の100形や200形も順次この色に塗り替えられました。
さらに500形の増備車と位置づけられる
600形や700形にもこの塗装が踏襲され、
一時は赤が東京モノレールの色として定着しましたが、
後述の1000形や2000形に置き換えられ、
500形は1991年に、そして700形は1997年に引退し、
この塗装の車両は消滅。

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現在の主力車両である1000形の
登場時の姿が再現された、1000形第15編成(1085F)。
1989年にデビューした1000形は
シャープな前面スタイルに大きな側窓、
ATC装置やモニタリングシステムの搭載など、
新技術を豊富に採り入れ、
東京モノレールの発展に大きく貢献した車両です。
帯色が赤いのは、登場時はまだ500形から続く、
「東京モノレール=赤」のイメージが強かったのですね。

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これは現行色の1000形で、
2000年から空港アクセスをイメージした空色が採用されています。
この色になってから早14年。
今ではすっかり東京モノレールは水色の車両というイメージが
定着しました。

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現在の最新型車両は1997年にデビューした2000形。
東京モノレール初のVVVFインバータ制御方式を採用し、
さらに編成中に付随車を組み込んだのも同車が初
(100形から1000形までは全車が抵抗制御の電動車)。
濃いブルーのカラーリングは、空港ではなく、
沿線のウォーターフロントをイメージしたものらしい。

おお~!いいじゃん、いいじゃん、「赤いモノレール」! コレ(゚∀゚)イイジャン!!  当時の500形と現行の1000形とじゃ、ま~ったくスタイルが違う車両ですが、このカラーリングは当時を知るものにとって懐かしさを感じさせてくれるし、何より1000形にもよく似合っているではないですか。これはむしろ新鮮に見えて、カッコいいというイメージの方が強いかもしれません (*´∀`*)カコィィ!! 。ああ、個人的にはこのカラーのモノレールと、去年走っていた「みどりの山手線」のコラボを、一度狙ってみたかったなぁ・・・(´・∀・`) 。それにしても、ラストの2000形以外はすべて同形式の1000形なのですが、塗装の違いでずいぶんとイメージも変わるものですね。

情報を教えてくれた同業者さんのおかげで、パレードを待たずして撮れてしまった、全ヒストリー編成(特別塗装は上の三種)。晴天順光下で撮れた編成写真にはじゅうぶんに満足ですが、もう少し撮影を続けて、とくにあの500形復刻色は他のアングルでも狙ってみたい。そこで今度は、手前の運河や奥のビル群などを取り入れて、ウォーターフロントを走る東京モノレールらしいアングルでカメラを構えてみます。ここはモノレールと共にレインボーブリッジやスカイツリーを写し込むことができる名ポイントで、10時のパレード本番が近づくにつれて、続々と同業者が集まってきました。皆がいっせいに橋の上から運河の方へと望遠レンズを突き出しているので、事情を知らない一般の通行人からは「運河に何かがいるんですか? c(゚.゚*)アザラシ?」と、不思議そうに尋ねられます。そこで「モノレールを撮っている」というと、ほとんどの方が拍子抜けしたような顔をして去ってゆきますが、なかには何でモノレールごときでこんなにヒトが集まるのか、余計に不思議がる方もいらっしゃいました。まあ、フツーはそうだよね・・・(^^;)。そんなやり取りをしていると、やがてパレードの先陣を切って、10時ちょうどに浜松町を発車した、開業時の復刻色編成が現れました。ここからはもちろん、撮影順に掲載します。

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一本目、開業時復刻色編成(1964年)。
▲東京モノレール羽田空港線 天王洲アイル-大井競馬場前

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二本目、500形復刻色編成(1969年)。

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三本目、1000形登場時オリジナル色編成(1989年)。

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四本目、1000形現行色編成(2000年)。

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五本目、2000形(1997年)。

「ヒストリートレイン・パレード」を、スカイツリーバックでコンプリート~!ヽ(*⌒∇⌒*)ノ::・'゚☆。.::・'゚★。.::・'゚☆。ワーイ!!
数分おきに五本連続で、違う色のモノレールが走ってくる光景は、楽しいものがあります (・∀・)スゴイネ 。各車の編成写真は先に紹介しているので、ここでは私的にメインの500形復刻色だけをお見せしようかとも思ったのですが、やはり登場年代順に次々と現れるパレード本番の様子を写真でお伝えしたくて、再び五車種を載せちゃいました (^^;)ゞポリポリ 。こうやって見比べると、あらためて真っ赤な500形復刻色の存在感が際立ちます。やっぱりこの色、いーじゃん!(゚∀゚)イイジャン!! それにしても、わずか16分の間に撮った五枚にもかかわらず、波立つ運河の表情がそれぞれで大きく異なっているのは、この日の猛烈な強風を表しています。日差したっぷりのいいお天気でしたが、運河沿いで浴びた寒風はキビシかった~ :;(∩´﹏`∩)サミーッ;:。

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大井競馬場前から、
羽田空港第2ビル行きに乗車して移動します。
ホームに入ってきたのは2000形。
▲東京モノレール羽田空港線 大井競馬場前

運河沿いの撮影地をあとにして、大井競馬場前から再び羽田方面へのモノレールに乗車。午前中のパレード運転は終わりましたが、各車の運転は通常通り行なわれているので、撮影は続行します。東京モノレールらしい情景と言えば、先ほどのウォーターフロントを行くシーンに加えて、今度は空港アクセスをイメージするようなところでも一枚撮りたいところ。例えば、モノレールを飛行機と絡めてみるとか・・・⊂ニニ( ^ω^)ニニ⊃ブーン 。しかし、終点の羽田空港は第1、第2ビル駅ともに地下駅なので、空港らしい情景は臨めません。そこで私がやってきたのは、終点の手前にある羽田空港国際線ビル。ここは地下ではなく地上(高架)駅です。

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2010年に開業した、羽田空港国際線ビル。
その名の通り、羽田空港の国際線ターミナルに直結した駅です。
▲東京モノレール羽田空港線 羽田空港国際線ビル

大井競馬場前1028-(東京モノレール 羽田空港線)-羽田空港国際線ビル1044

ところが、駐機している飛行機とモノレールが一枚に写し込める場所があるかと、安易に期待してきたものの、それは角度的にかなり難しいことが判明 (-"-;*)ウーン…。唯一、飛行機とモノレールをいっしょに撮れる方法はというと、南側から着陸してくる飛行機と羽田方向へ走るモノレールのタイミングがウマく合ったときくらい。でも、飛んでいる飛行機と走っているモノレールのタイミングなんて、そうそう合うものでは無さそうですが・・・σ(゚・゚*)ドーダロ…。とりあえず物は試しと、何枚かトライしてみることに。

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現行色1000形の向こうに見えるのは、
台湾のエバー航空の飛行機。
この写真では解りづらいのですが、
機体にはキティちゃんのイラストが描かれています。
ああ、本場の担仔麺を食べに台北へ行きたいなぁ・・・(´∀`)。
▲東京モノレール羽田空港線 新整備場-羽田空港国際線ビル(後追い)

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こちらは開業時復刻色と大韓航空機。
もちろん偶々ですが、似たような色同士のコラボになりました。
ああ、本場のケジャンを食べにソウルへ行きたいなぁ・・・(´∀`)。

おおっ! 飛行機とモノレールのコラボ。ド逆光ながらも、意外と撮れるものではありませんか! (゚∀゚*)オオッ!!  私は飛行機に詳しくないので、この日の便数や着陸の時間帯などはまったく解りませんが、だいたいの目安として、モノレールを五本も待てば、一本くらいはウマく飛行機の着陸とタイミングが合ってくれるようです。ただし、「みどりの山手線」を追いかけてきたときにも同じようなことを書きましたが、これが一本のみの特定編成に狙いを絞るとなると、そう簡単なことではありません(だとすると、開業時復刻色と大韓航空機のコラボは、けっこうスゴいことなのかも!?)。果たして、本命の500形復刻色はというと、遠くにモノレールの姿が見えた時点で、空に飛行機の機影は確認できず・・・(´Д`;)アウ…。

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大きくカーブを切って、
国際線ビル駅へと向かう500形復刻色編成。
ちなみに東京モノレールが現在の旅客ターミナルへの
乗り入れを開始したのは1993年のことで、
500形はすでに姿を消していましたが、
赤いモノレールとしては700形が97年まで残っていました。
▲東京モノレール羽田空港線 新整備場-羽田空港国際線ビル

仕方なく「赤いモノレール」と飛行機のコラボは諦めて、直前にモノレール主体のアングルへとシフト。でも、豪快なカーブをゆく500形復刻色は、案外悪くないカットになりました。同編成が国際線ビル駅に停車している間に、私は急いでビルの反対側へとまわって 、駅を発車してゆくところも狙います ダッシュ!≡≡≡ヘ(*--)ノ 。飛行機と組み合わせることはできないけれど、実はこちらの方が光線状態はいい。

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浜松町へ向けて走り去る「500形復刻色」。
70年代のこの塗り分けは、今でも古さを感じさせない

モダンなデザインであることを認識しました

ところで、背景のビル群の向こうに、
かすかながら山並みが見えるのですが・・・
ひょっとして方向的に、やなぼーさんの方(秩父)かな?
▲東京モノレール羽田空港線 天空橋-羽田空港国際線ビル(後追い)

間に合って、順光側でも500形復刻色が撮れました~ヽ(´▽`)ノワーイ♪。東京モノレールのような跨座式モノレールの場合、手前に反対方面への軌道があると、正向き(正面)から捕えても奥を走る車両の足回りは隠されてしまいます。その点に気を使うならば、たとえ後追いとなっても、スッキリと足回りまで撮れる場所を選ぶのが、モノレール撮影の基本と言えるでしょう。ちょっとふつうの鉄道とは勝手が違うけれど、こういう撮影上の制約があるのも、なかなか面白いかもしれません。地下へと潜ってゆく「赤いモノレール」の後ろ姿を見送って、この日の撮影は終了です。

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羽田空港国際線ビル駅の先端には
こんなお手軽な撮影スポットもあります。
ここでも、ウマくタイミングが合えば、
飛行機とモノレールのコラボカットを撮ることができそう。
ためしに、自分が乗る浜松町行きのモノレールを
そこから一枚撮ってみると・・・
お、ANA機とタイミングが合った!(゚∀゚)オッ!!
▲東京モノレール羽田空港線 羽田空港国際線ビル

羽田空港国際線ビル1147-(東京モノレール 羽田空港線)-浜松町1201

今回の500形復刻色のように、運用が決められていない特定の編成を狙うのは案外大変なもので、いざ撮影に訪れても、運転されずに車庫でお休みなんてこともしばしば (・ε・`。)チェッ 。そういう意味でも、今回の「ヒストリートレイン・パレード」は、東京モノレールの特別塗装を一網打尽にできる、いい機会となりました (´▽`*)ラッキー♪ 。ちなみにこのパレード運転、1月28日にも行なわれるようです(でも、28日って平日(火曜)ですね・・・。なんでこの日なんだろ!? σ(゚・゚*)ハテ? )。

 

☆オマケ

復刻と言えば、最近では鉄道のみならず、バスでもちょっと懐かしいカラーリングの車両を見ることができます。私が気になって撮影へ出向いたのは、なんと鉄には嬉しい「国鉄バス」の復刻塗装車 (゚∀゚*)オオッ!!。こちらもモノレールの「500形復刻色」や「みどりの山手線」のように、現代車両への復刻塗装ですが、国鉄を表す正面の「動輪マーク」や、側面の「JNRマーク」、そして国鉄バスのシンボルだった「ツバメのエンブレム」まで忠実に再現されており、国鉄を知る世代には、なかなか涙ものの懐かしさです :*:・(゚ノ∀`゚)゚ナツカシス・:*:・。。

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1964年に国鉄が高速バスを初めて運転した時に採用された
青色の復刻色、通称「青いつばめ」。
やはり国鉄バスと言えば、この色・・・ですが、
当時のものより、ちょっと明るい気がします。
本当はバスを撮る場合、
扉がある方の公式側(右側面)を狙うべきなのですが、
この時は非公式側しか撮れませんでした…。
▲JRバス関東 東京駅八重洲口付近

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こちらは高速バス開発のための試験車塗装で、
通称「赤いつばめ」。
実際は1961年から1964年まで、
この塗装で高速試験が行われていたものの、
営業運転には採用されなかった色なのだとか・・・。
う~ん、これまたずいぶんとマニアックな
復刻色ですね・・・(^^;)
このバスは公式側で撮ることができました。
▲JRバス関東 東京駅八重洲口

この復刻色国鉄バス、当面の間は運転区間や時刻が決まっているようなので、見てみたい、乗ってみたいと思われる方は、ぜひJRバス関東のHPなどで詳細情報を参照されてみてください。



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ONE-shot 143 今年の成田臨 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 143 今年の成田臨

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関東鉄にとって、年始の恒例行事と言えば、
成田山新勝寺への初詣参拝客を輸送する臨時列車、
通称・「成田臨」の撮影。
昨年までは国鉄特急色の183/189系が、
特別のヘッドマークを掲げて走るところに
ファンとしては興味をそそられていたのですが、
今年から使用車種が主に
踊り子色(湘南ブロックカラー)の185系へ変更となり、
残念ながら特別マークも掲出されなくなってしまいました
(´・ω・`)ショボーン。

そこで今年は、
ヘッドマーク狙いで編成写真が主体だった例年と目線を変えて、
以前よりちょっと気になっていた俯瞰ポイントから
引き絵で狙ってみることに。
晴れれば列車にきれいな光が当たるこの場所、
それを期待してきたのですが、結果は・・・

185系成田臨が通過する30分くらい前から
みるみるうちに厚い雲が広がりはじめ、
通過時には、なんだか空から"使徒"でも来襲してきそうな、
おどろおどろしい色の空になってしまいました  Σ(゚д゚lll)ヌヲッ!。
(hanamura師匠、エヴァネタをパクってスミマセン…^^;)
 
そういえばココ、背景に無数の高圧鉄塔が立ち並ぶ感じが、
どことなく「庵野ワールド」っぽい!?

14.1.13 総武本線 物井-佐倉(後追い)
 
 
・・・なーんて、さも知った風に綴っていますが、
私「エヴァ」は、いっちゃん最初のテレビシリーズしか
まともに見たことがなんですけれどね・・・(^^;)ゞ
( 個人的に庵野作品では「ナディア」が好き♪ )
 
 
 
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ちなみに同ポイント、
185系が通過する40分前は、
こんなにいい光が当たってたのになぁ・・・(´・∀・`)
(こちらは、E259系「NEX」)


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いすみ鉄道・・・「賀正マーク」付き 国鉄形キハ 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2014.01.03
いすみ鉄道
ピリッとしない、撮り初め・・・?
「賀正マーク」付き 国鉄形キハ 撮影
  

 

年末年始は怒涛の9連休 w(゚o゚)w オオー! ・・・でしたが、なんだかんだで例年以上にバタバタした年末を過ごしていた私は、遠征撮影に出るタイミングを逸してしまい、関東近郊のローカル私鉄・富士急行が2013年の撮り納めとなりました(前回参照)。では今年、2014年の撮り初めはどうしようか・・・と、アタマの中では出撃計画を企てるものの、元旦はおせち料理をつまみながら「天皇杯(サッカー)」の決勝をテレビ観戦。ああ、いい天気で絶好のサッカー日和だなぁ・・・(´▽`*)(結局、夜に近所の神社へ初詣に出たくらい)。二日目は「おせちもいいけどカレーもね♡」ってことで、昼食にカレーを食べながら「箱根駅伝」の往路をテレビ観戦。ああ、いい天気で絶好の駅伝日和だなぁ・・・(´▽`*)(実は朝に寝台特急「あけぼの」の遅延情報を知って、あわてて出撃するも間に合わず、南浦和ホームでの「見る鉄」で終わってしまった・・・)。そう、この年末年始の数日、関東はずっと穏やかな晴天が続いており、まさに絶好の撮影日和だったハズ。なのに私ときたら、年末30日の富士急撮影以来、大晦日、元旦、二日と、三日間もダラダラと過ごして、せっかくの晴天をフイにしてしまいました (´Д`;)アウ…。いかん、いかん、このままでは三が日が寝正月で終わってしまう。そろそろ撮り初めをしなくては・・・ (`・ω・´)-3 フンス! 。でも、今から泊まりがけの遠出をすれば、戻りが帰省客のUターンラッシュと重なることは必至です。そこで年末の撮り納めに続き、年始の撮り初めも近場の関東近郊で済ますこととしました。

昨年にも行った上毛電鉄の旧型車両走行イベントや、元・国電101系の引退が迫っている秩父鉄道など、ネットを参考にいろいろと撮り初め候補を挙げるなかで、いちばん私の興味をひいたのは、旧型の国鉄型キハ(ディーゼルカー)を運転していることでお馴染みの「いすみ鉄道」。そのシャチョーさんが配信しているブログによると、正月の三が日限定で、国鉄型のキハには新年をお祝いしたヘッドマークが掲げられているという。まあ、正月に車両へ記念のマークを掲出することは、けっこう多くの鉄道会社で行なわれていて、それほど珍しいことではありません。ところが、このブログに掲載されていた記念マークの写真を見た私は、思わず身を乗り出して食いついてしまいました。「こ、このマークのデザインは・・・!Σ(゚∀゚*)オオッ!!」

そんなワケで2014年の撮り初めは、千葉のいすみ鉄道に決定です。すでにこのブログではタイトルでそのヘッドマークを見せてしまっていますが、果たしてこのシンプルで飾り気の無い看板のどこに私が惹かれたのか、その理由は読み進めていくとお解りいただけると思います。しかし撮影の方はというと・・・この先の一年が不安になるような、いつにも増してグダグダな展開となってしまいました ( ̄△ ̄;)エ…? 。


1月3日(木)

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正月三日目、早朝の千葉駅。
ホームから明け方の空を見上げると・・・
晴れているものの、ちょっと雲が多めか?( ̄~ ̄;)ウーン…
ここから乗るのは外房線の209系。
▲総武本線 千葉

いすみ鉄道へのアクセスは、いつものように千葉からの外房線。これでいすみ鉄道の起点・大原へ向かいます。JRで役目を終えた国鉄の旧型ディーゼルカーを買い取り、観光用の急行として走らせると言う大胆な試みで、鉄道ファンの心をグッとつかんだいすみ鉄道。私もちょくちょく撮影に訪れて、このブログでも何度か記事を紹介しているので、もう今さら路線の概要などは説明不要でしょう(いすみ鉄道の概要は過去記事を参照)。ところで、実はこのいすみ鉄道、年末の28日に西畑と上総中野の間で脱線事故を起こしてしまい(幸い、負傷者は無し ε-(´∀`;)ホッ )、現在(1/3)は末端部分にあたる総元と上総中野の間が運休中(同区間はバスによる代行運転)なのですが、キハの急行は当該区間を除いて定刻通りに運転されているようで、撮影に問題は無さそうです。そこで、さっそく撮影の方に話を進めることにしますが・・・大原へ向かう外房線の車窓から眺める空は、どうも雲行きが怪しい。雨や雪になることは無いと思うものの、上空は厚い雲に覆われていて青空がほとんど臨めません。前述したように新年開けての二日間は、まさに抜けるような青空が広がっていました。事前に調べてきた天気予報だと、南関東は引き続き三日も晴天に恵まれるということだったのだけれど・・・(-"-;*)ウーン… 。不安を抱えながら、大原で外房線からいすみ鉄道へ乗り継ぎます。

新宿0502-(中央線)-御茶ノ水0517~0518-(総武緩行線)-錦糸町0527~0529-(総武快速549F)-千葉0559~0629-(外房229M)-上総一ノ宮0719~0722-(2229M)-大原0739

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大原のいすみ鉄道ホームに待機していたのは、
「キハ52モドキ」のいすみ350形。
実はこの車両、レトロ調の見た目とは異なり、
室内が全席ロングシート仕様なので、
「乗り鉄」的にはちょっぴり残念・・・(^^;)。
いや、そんなことより・・・(´Д`;)
▲いすみ鉄道 大原

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発車してすぐに大原の次駅、西大原で下車。
手書きの駅名板にローカル線らしい懐かしさを感じます。
いや、そんなことより、空が・・・(´Д`;)。
▲いすみ鉄道 西大原

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西大原は一面のホーム上に待合室があるだけの
簡素な無人駅。
いや、そんなことより、空が、空が・・・(´Д`;)。
▲いすみ鉄道 西大原

大原0744-(いすみ鉄道 55D)-西大原0748

房総半島を横断するように線路が敷かれ、大きく蛇行するところはあるものの、基本的に東西へ伸びるいすみ鉄道の路線。キハを撮る場合、午前中は東側(大原方)に連結されている急行形のキハ28が順光となります。個人的には件のヘッドマークはキハ28に掲げられている方が思い入れは強いので、この順光時間のチャンスを活かしたい。そこでキハ撮影の一発目は周囲に障害物が少なく、東側からきれいに太陽の光がまわると思われる、西大原付近のひらけた田園地帯へとやってきたのですが・・・

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どーんぐーもりー il||li _| ̄|〇 il||lii

やはり朝に外房線の車窓から見て以来、状況に変化は無く、空は雲に覆われたまま。写真では所々のスキマから青空も見え隠れしているように見えますが、私の背にある太陽には二重三重と雲が重なり合っていて、日差しはほとんど期待できません。うぐぐぐぐ、せっかく早起きして、午前順光の場所へやってきたと言うのに・・・(´д`;)トホホ…。しかも、風を遮るものが無い田圃の真ん中で、日も当たらないと来たら、もう寒い寒い・・・{{{{(+_+。)}}}}ブルブル。すでにこの時点でテンションは、だだ下がりです ε= (´∞`; )ハアアァァァ…。

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とりあえず、キハの前走り(先行列車)となる
いすみ200形の単行列車を試し撮り。
いすみ200形は第三セクターのいすみ鉄道が
国鉄木原線を引き継いだ時(1988年)から活躍している
レールバスタイプの小型ディーゼルカーです。
(hanamura師匠、コレ富士重工製ですよ!(゚∀゚) )
▲いすみ鉄道 上総東-西大原

でも、ここまで来てしまった以上は、何も撮らずに帰るわけには行きません。たとえ天気が悪くても、正月の記念マークを付けたキハは確実にやってくるわけだし、なんといっても今回は大事な一年の撮り初め。一枚でもいい写真を撮って、気持ちよく新年のスタートを切りたいものです。寒空で萎えかけた心と体に気合いを入れて、本命のキハを迎えます (`・ω・´)-3 フンス! 。 列車は短笛を鳴らし、定刻通りに姿を現しました。

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「賀正 2014」の円形マークを掲出したキハ28を先頭に
大原を目指して進む、いすみ鉄道の国鉄型キハコンビ。
このキハ28 2346はJR西日本の高山線で活躍していた車両で、
いすみ鉄道では昨年3月からキハ52に連結されて、
運転を開始しました。

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すぐに振り返って、後のキハ52も狙います。
こちら側にも同様の「賀正マーク」がありました。
いすみ鉄道の国鉄型キハ導入第一段となったキハ52 125は
JR西日本の大糸線で活躍していた車両で、
いすみ鉄道では2011年4月から、観光急行として運行されています。
▲いすみ鉄道 西大原-上総東(後追い)

おお~シブくて、カッコいい~!!やはり天候がイマイチでも、このキハ28と52の国鉄型キハコンビを目の前にすると、一気にテンションが上がるものです +。: .゜ワーイヽ(*´∀`)ノカコィィ!!゜.:。+゜。 しかも既報の通りキハの両側には、しっかりと「賀正 2014」のマークが掲げられていました。そう、これこそ私が撮りたかった、キハのヘッドマーク (゚∀゚*)オオッ!! 。一見なんてことはない円形のシンプルなデザインですが、実はコレ、国鉄型好きにはちょっと懐かしい、四国を走っていた急行列車のヘッドマークを模したものなのです(正式にそうだと公表されたわけではないので、私の憶測にすぎませんが・・・)。

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国鉄の四国鉄道管理局、
そしてJR四国の管内で運転されていた急行列車には、
四国特有の円形ヘッドマークが掲げられていました。
これは私がJRの完乗を目指していた頃に乗った、
土讃線の急行「あしずり」。

▲88.7 土讃線 窪川

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徳島線を走っていた急行「よしの川」。
逆光で非常に写りの悪い写真なのですが、
今回の「賀正マーク」の色は下半分が紺色で、
この「よしの川」のマークに近いものがあると思い、
ここに載せてみました。
▲89.9 高徳線 徳島

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四国管内の急行列車は
99年に廃止された「よしの川」を持って全廃。
2008年に撮ったこの写真は、
キハ58・65の引退を惜しんで運転された団体臨時列車で、
正面にはかつて予讃線を走っていた
急行「いよ」のヘッドマークが掲げられました。
▲08.10 予讃線 多度津

私が四国の乗り潰しを本格的に始めたのはJRになってからがメインで、国鉄色時代の急行列車を撮っていないのは残念ですが(たしかJR四国は他のJR各社よりも、いち早く国鉄色からの脱却が早かったんだよね・・・)、乗り潰しをしていた頃に四国で何度もお世話になったキハ58や65の急行列車。その前面に掲げられていたのが、このワッペンのような円形マークでした。こうやって現役時代の写真と見比べると、いすみ鉄道の「賀正マーク」は、ちょっと小振りかな? とは思うも、その懐かしい雰囲気はじゅうぶんに出ていて、国鉄急行色のキハ28にとてもよく似合います。個人的には先月、久しぶりに四国を訪れて土讃線などに乗ってきたこともあって、ちょっぴり四国がマイブームだっただけに、この「四国風マーク」は見逃せませんでした (*゚∀゚)=3ハァハァ! 。さらに今、いすみのキハ28には冬のオフシーズンのみの粋な計らいとして、キハ28の前面貫通扉には「ホロ(幌)」が取り付けられており、こちらの演出もなかなか嬉しいd(・∀・)ィィネ!! 。 ところで、同様のマークは一般色のキハ52にも掲げられていましたが、私は四国に配属されていたキハ52と同等のキハ20が急行に使われていた時代を知らず、四国風マークが付いたキハ52を見ても、あまりピンと来ませんでした(小松島線へ直通する「よしの川」などには、キハ20が使われていたこともあったみたいですね)。 やはりマーク付きの顔を狙うならば、急行色のキハ28側か・・・。

それにしても、ネタ的には最高の列車なのに、背景が曇り空なのはつくづく残念 (・ε・`。)チェッ 。よく、曇り空の方がコントラストは弱くて、列車を記録する編成写真には向いている・・・って意見も聞きますが、やはり個人的な思いとしては、晴天できれいな光線に恵まれるに越したことはありません。とくに冬の曇り空は、写真にも寒々しさが出てしまいますしね・・・。そう考えると、なんだかピリっとしない、新年の一枚目になってしまいました "o(-_-;*) ウゥム…。

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西大原駅に戻って、再び下り列車に乗り込みます。
やってきたのは先ほど撮影した、いすみ200形。
この車両も現在は全席ロングシート構造になっています。
▲いすみ鉄道 西大原

いま上った国鉄型キハは大原で折り返し、下りの「急行1号」として戻ってきます。それほど時間に余裕があるわけではないので、引き続き西大原の田園地帯でこの「急行1号」も撮ろうかとも思ったのですが、やはり光線で変化の付けられない曇り空の下で、同じような絵を量産したって仕方が無い。そうなると、だだっ広い田園地帯では情景の変化に乏しいため、私は思い切って撮影地を変更することにしました。急いで戻った西大原の駅から、「急行1号」を先行する下りの普通列車へと乗り、目指すは4駅先の上総中川。この駅のすぐ近くには、立派な山門を構えるお寺があって、それと「賀正マーク」を付けたキハをウマく絡められれば、お正月らしい一枚になるかも・・・と、考えたのです。

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路地裏にたたずむ、上総中川駅。
ここも西大原同様、ホーム上に待合室があるだけの
簡素な無人駅です。
▲いすみ鉄道 上総中川

西大原0902-(57D)-上総中川0920

ところが、上写真を見ても解るように上総中川の駅で降りてみると、日が差しているではありませんか!Σ(゚∀゚;)エエッ!? 思わずホームから空を見上げると、少しずつ雲が流れはじめていて、先ほどよりも青空が多く見えるようになっていました。このぶんなら日が当たった状態で、30分後に通過する「急行1号」を迎えることができるかも知れません。しかも、狙いのキハ28側が順光になります。この「急行1号」以外の時間帯に通過する急行列車では、キハ28の正面に日が当たりにくくなるということを考えると、ここは光線よりも雰囲気重視の「山門絡め」ではなく、日の当たった状態で、マーク付きキハ28の顔をキッチリと捕らえる方が先決なのではなかろうか・・・(゚ペ)ウーン… 。私は「急行1号」通過までの短い時間で悩んだ末 、車両の顔がアップで撮れる場所へと急ぎました ε=ε=ε=┏(;゚ロ゚)┛ダダダッ!!。あとはこの日差しが、「急行1号」の通過まで持ってくれることを祈るのみ。背景の空は相変わらずどんよりとしていたので、少し高い位置から、なるべく空を入れないような構図でカメラをセッティングして列車を待ちます。果たして結果は・・・

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額の「急行」表示、そして四国風の「賀正マーク」を
誇らしげに掲げて走る、キハ28。
やはり明るい日の光に照らされた国鉄急行色は美しい・・・。
▲いすみ鉄道 上総中川-国吉(後追い)

日が当たり、順光でキハ28の顔が撮れました~ヽ(´▽`)ノワーイ♪。 ワンポイントの四国風「賀正マーク」も、なかなかきれいに映えているではありませんか。でも・・・欲を言うならば、この光線状態とアングルでは、テールランプが点いた後追いではなく、前進してくる正向きで撮りたかったところ。解っていたこととはいえ、運転士さんの姿が見えないのも不自然・・・というか、寂しいですし・・・(-"-;*)ウーン…。日が当たったのは嬉しかったけれど、やっぱり後追いで顔アップを撮るものでは無いなと実感。 順光だから顔アップ・・・と言う、短絡的な思考と勢いで撮ってしまったけれど、もう少し冷静に見極めるべきだったか。そう考えると、コレもなんだかピリっとしない一枚かも・・・(ーωー;)ンー…。ところで、この撮影のすぐあとのことですが、高台から降りる際に足を滑らせてしまい ズベッ(ノ_ _)ノ⌒☆、腕に少し擦り傷を作ってしまいました ~(>_<。)ゝイツツ…。大したことは無い軽傷だけれど、新年早々にケガをするとは、まったくもってツイていない・・・(´・ω・`)ショボーン。

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軽傷ではあるものの、
ハンカチに自販機で買った水を含ませて、
とりあえず止血と消毒を。
切り傷や擦り傷などの場合は、
患部へバイキンが入らないようにすることが大事です。
(この応急処置法に効果があるかどうかは解りません。)

なんともピリッとしない撮影、そして軽い負傷。う~む、どうも新年早々に流れが悪くてイカンなぁ・・・正月ボケか? ε-(≡"≡;*)モヤモヤ…。ここはとりあえず、目の前にある自販機で温かいカフェオレでも買って、もちつこう。いや、落ち着こう・・・って、冷たっ! ■⌒(゚Д゚;ノ)ノエエッ!?

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寒空の下で買ったカフェオレは・・・orz

だああああ「ホット」ではなく、「コールド」を押しちまったあああああ!il||li_| ̄|○il||li コレって、お約束?お約束なのか!? それにしても、この真冬の時期にコールドのカフェオレを売る自販機って・・・いや、もちろん、押し間違えた私が悪いんですけれどね・・・。やっぱり、なんだかピリッとしないなぁ・・・ε-(´Д`;)ハァ。いったん上総中川駅の待合室へ戻り、冷たくてとても美味しいカフェオレを飲みながら、次の撮影計画を練ります (;-ω-)◆ゞ ツメテ… 。このあとの国鉄型キハは、今の私がいる上総中川へすぐには戻ってこず、西端部の大多喜と上総中野の間を普通列車として一往復する運用(この日は前述した事故の影響により、大多喜~総元の往復)。そこでとりあえず、次の大多喜止まりの下り列車で、二駅先の大多喜へ行ってみることにしました。

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上総中川に入ってきた大多喜ゆきは
朝イチにも乗った、キハ350形。
▲いすみ鉄道 上総中川

上総中川1105-(59D)-大多喜1111

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いすみ鉄道の中心駅、大多喜。
大原と上総中野を結ぶ、いすみ鉄道の中間駅ですが、
本社や車両基地などの中枢機能がここに集約されています。
現在はネーミングライツ制により、
正式な駅名は「デンタルサポート 大多喜」。
▲いすみ鉄道 デンタルサポート大多喜

キハ撮影とともに、さらに大多喜で計画していたことが二つ。ひとつは、いすみ鉄道の沿線で比較的大きなこの町で、昼食をとること。しかし正月の三日ではどのお店もやっておらず、仕方なくコンビニでのおにぎりで済ますことに・・・(・ω・`)シャーナイネ。そしてもうひとつは、駅前の観光案内所で、以前にも利用したレンタサイクルを借りること。自転車があれば撮影の行動範囲もグッと広がります。大多喜周辺には初詣に適した神社仏閣も多いので、正月でも観光案内所はひらいているかも・・・と、淡い期待を持っていたのですが、やはりこちらも正月三が日は休館。そりゃ、そうだよね・・・(・ω・`)シャーナイネ。仕方なく大多喜から徒歩で行ける範囲で、しかも20分後に大多喜を発車する国鉄キハを撮れる手頃な場所と言うことで、駅近くの夷隅川に架かる鉄橋へ向かいます。

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高台の大多喜城を臨みながら、
ゆっくりとガーダー橋を渡る国鉄型キハ。
上総大多喜城は、同地に戦国時代から江戸時代かけて存在し、
徳川四天王のひとり、本多忠勝が初代城主
(現在の大多喜城はそれを復元した博物館)。
大多喜の町はその城下町として栄え、
現在でも当時の面影を感じさせる建物が点在していることから、
「房総の小江戸」とも呼ばれています。
▲いすみ鉄道 大多喜-小谷松

ここは、大多喜のランドマークである大多喜城を、列車の背景に写し込めることで有名な撮影地。しかし肝心の列車は二両中の一両しか写し込むことができず、キハ28が導入されて国鉄型キハが二両編成となった最近では、少々廃れ気味のポイント。この日も他に同業者はいませんでした。私としても、他に短時間で行ける撮影地が思い浮かばなかったという、妥協案であることは否めず、無難に撮ってしまった感じ。失敗ではないけれど、空は相変わらず鉛色だし、やっぱりなんだかピリッとしない・・・ε-(ーωー;)フゥ…。

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撮影後に大多喜駅へ戻ると、
ホームには大原ゆきのいすみ300形が待機していました。
このいすみ300形はボックスタイプの
クロスシートを装備しています (^^)。
▲いすみ鉄道 大多喜

大多喜1158-(60D)-上総中川1204

自転車を借りることができなかった私は、大原ゆきの上り列車に乗って、早々と大多喜をあとにします。一時は日が差した時間帯もあったこの日の天気ですが、ほとんど日の当たらない曇り空なのは変わりません。そこで今度こそ、国鉄型キハとお寺の山門を絡めて撮ってみようと思い、再び先ほどの上総中川へと戻ってきました。ところが、そのお寺に向かう道すがら、ふとアタマに浮かんだのは、この線路に並行した道路からキハの流し撮りができないか?という考え σ(゚ペ)ウーン…。またも揺らぎはじめた撮影地選び。この優柔不断さがここまでのモヤモヤした撮影結果を物語っています。でも、確かにここは線路と道路の間には適度な幅があって、流し撮りはしやすそう。ホロと「賀正マーク」を付けた厳つい表情のキハ28を、スピード感ある流し撮りで撮ったら、きっとカッコいいに違いない・・・(゚∀゚*)オオッ!。 そこで、私はまたしても「山門バック」を見送り、「急行2号」は手前の道でカメラを振ることに。しかし・・・

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往年の急行列車を彷彿とさせる、力強い走りのキハ28。
この角度は、前面に取り付けられたホロの存在が
いっそう際立ちます。
▲いすみ鉄道 城見ケ丘-上総中川

あああああ、痛恨のタテブレ・・・。振りの方もピタリとは合わず・・・|||||/(=ω=。)\ガーン|||||。ブログサイズの写真では、なんとかゴマかせているかもしれませんが、実際はかなりヒドい出来。恥を承知で上写真を拡大すると、こんな感じです。

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ブレブレの「賀正マーク」・・・orz

いちおう見苦しい言い訳をさせていただくと、この列車は「急行」とは名ばかりの超鈍足列車で、しかもここは上総中川駅手前であることから、列車は速度をかなり落としています。おそらく時速20キロくらい。そんな鈍足列車でスピード感を出そうとすると、カメラのシャッタースピードも遅めにせざるを得ず、私は1/10secに設定。それでも慎重に撮れば止まるかと思ったのですが・・・そう甘くはありませんでした (´д`;)トホホホホ…。流し撮りと言えば、先日の富士急でも本命の「パノラマエクスプレス・アルプス」で同様の失敗をしていて、このところ二連敗。今年はもう一度、あらためて流し撮りの修行に励むべきなのかもしれません・・・。とにかく理由はどうあれ、またしてもピリッとしない結果となりましたε-(ーωー;)フゥ…。そして、なんだかテンションが上がらないまま、さらに大原から折り返してきたキハの「急行3号」を、今度こそ「山門バック」で撮ってはみたものの・・・。

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上総中川にある妙泉寺の山門前を横切る、
国鉄急行色のキハ28。
妙泉寺の歴史などは解りませんが、
とても立派な山門を構えるお寺です。
▲いすみ鉄道 城見ケ丘-上総中川

ここはキハ二両の編成全体を入れるのにはムリがあるので、情景的に山門の方を際立たせようとした意図でキハをブラしてみるも、思っていたほどいい絵にはなりませんでした (´・ω・`)ゞウーン。キハの位置が中途半端だったか? ブラさずにキッチリ写し止めた方がよかったか?? そもそもアングルがイマイチ??? いや、たぶん撮影時に気合の入らなかった、気持ちの問題でしょうね。この山門とキハを絡めたカットは、いずれまた気持ちに余裕のある時に、じっくりと再挑戦したいと思います。もちろん、できれば天気のいい日に・・・。それにしても、この日はここまで5回もキハの撮影チャンスがありながら、結局、ピリッとしたカットは一枚も撮れないまま、時間ばかりが無駄に過ぎていったように感じます・・・(´Д⊂ モウダメポ。キハの急行は夕方にもう一往復残っているけれど、スッキリしないこの日の天気と、どうもノリきらない今の気分では、大した結果が残せそうになく、ここでの撤収を決意。一年の撮り初めにしては、なんともしょっぱい一日になっちゃったなぁ・・・(´・ω・`)ショボーン。

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厚い雲に覆われた寒空の上総中川に、
大原行きのいすみ300形が入ってきました。
もう、これに乗って帰ろ・・・。トボトボ.....((((*。_。)
▲いすみ鉄道 上総中川

それでも、正月を家でゴロゴロと過ごしていた私には、ディーゼルカーの匂いと揺れを満喫した、いいローカル線旅となりました。・・・な~んて、ピリッとしないブログの締めを考えながら、列車に揺られていると、まさに終点の大原へ着く直前になって、車内に眩しいくらいの西日が差し込んできたではありませんか! ∑(゚ロ゚〃)ハッ!!。

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ぼ~っと運転室脇で前面展望を眺めていると、
西大原を出たところで、いきなり日差しが・・・Σ(・ω・ノ)ノ ナヌ!?
▲いすみ鉄道 西大原-大原(前方の車窓から)

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終点の大原に到着し、
日を浴びてたたずむ、いすみ300形。
▲いすみ鉄道 大原

上総中川1438-(64D)-大原1505

しかし今日の天気からすると、どうせこの日差しも雲のスキマからほんの一瞬だけ顔を覗かせたものに過ぎないものだろう・・・などと、やさぐれた思いで西の空を眺めていたのですが、大原で外房線の接続列車を待つ間にも、日は陰ること無く、ずっと照らし続けています。ここにきて、おそらく今日いちばん長い日照時間。次の外房線の上り普通列車は30分後の15時40分発。でもその前に、先ほどここまで乗ってきたいすみ鉄道の列車が、15時30分に折り返して発車します。どうしよう、このまま外房線で帰るか・・・。それともこの日差しに期待して、もう一度いすみ鉄道の沿線でキハを狙うか・・・。でも、撮影地に着いた途端に日が陰るなんてことも、じゅうぶんにありえます。そうなると、ますます気が落ちこむかも・・・"o(-_-;*) ウゥム…。そこで私はひとつの決断方法として、先行するいすみ鉄道の下りが発車する15時半の時点で日が差していたら、再びいすみ鉄道の沿線に戻る。だが、もし日が陰ってしまっていたら、たとえその後に復調の兆しがあっても、キッパリと外房線へ乗って帰る。と、いうことにしました。さあ、15時半に私が抜けるのはいすみ鉄道の改札か、それとも外房線の改札か、結果は・・・ イスミ?o(゚д゚o≡o゚д゚)oJR?

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西日を受けて、西大原を発車してゆく
上総中野行きのいすみ300形。
この日二度目の西大原下車です。
▲いすみ鉄道 西大原

大原1530-(67D)-西大原1533

15時半になっても日差しは保ちつづけてくれたので、宣言通り(?)にいすみ鉄道の方へと乗って一駅進み、朝に訪れた西大原の田園地帯へ再びやってきました。ここでも朝とは打って変わって、田園は眩しい日に照らされています(゚∀゚*)オオッ!。でも、本当の勝負はこれから。キハの「急行4号」が通過するまでにはあと30分もの時間があります。それまで日が雲に遮られないか・・・。さらに、日は沈まないだろうか・・・(´ロ`;)フアン…。

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撮影地に到着した時点での太陽には
薄い雲がたなびいていました・・・。
キハの通過まで、残り30分弱。
日は沈まずに持ちこたえてくれるか!?
マダダ(;`д´)マダオワランヨ!

上写真を見ると、日没までにはまだ余裕がありそうにも見えますが、冬の日はここから沈むのが早い。それは昨年の晩秋に撮影した、磐越西線の485系「あいづライナー」の時や、常磐線の「リバイバル・ゆうづる」の時で、身にしみて解っています。その経験からいくと、残り30分であの日の位置と山の高さでは、まさにギリギリ持つか持たないかと言ったところ (゚ペ;)ウーン…。まあ、私の経験など当てにならないけれど、とにかく今はキハの通過まで日が落ちないことを祈るのみ。もちろん、雲に遮られないと言うことも含めて・・・(-人-;)オネガイシマツ。列車通過までの一分、一秒がとても長く感じるなか、やきもきしながら待ち続けていると、やがて日が沈もうとしている西の方角から、キハの警笛とエンジン音が響いてきました。鈍足急行のキハ・・・日没に間に合うか!? (°_°;)ドキドキ…?

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夕暮れ迫る里山に、
キハのヘッドライトが見えてきました。
(゚∀゚;)キ、キタッ…
▲いすみ鉄道 上総東-西大原

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焦らず、慎重に引きつけて、
車体が西日でギラリと光る瞬間を狙います。
黄金色に輝いたキハ28+52の国鉄キハコンビ。
☆゚・*:。.:(´▽`*)ウツクシス・*:..:☆

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ズームを広角側に回して、もう一丁。
この日いちばん、空が高く感じた瞬間でした。

夕陽ギラリ、キタキタキタ━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━ッ!!!!
や~っと、一年の撮り初めにふさわしいようなカットが撮れました~! ワァ───ヽ(≧∇≦*)ノ───イ!!!! ああ、あのとき諦めずに、外房線で帰っていなくて本当によかった・・・:*:・(゚ノ∀`゚)゚・:*:・。。それにしても、三枚目の写真を見て解るように、まさに太陽が山かげに沈む、ギリッギリのタイミング。あと数分遅かったら、アウトでした C=(^◇^;)ホッ。でも、鉄道写真はこの太陽との駆け引きが面白くて、気分的にもテンションが上がるもの。これは曇り空では到底味わうことができないわけですから、やはりお日さまの存在は偉大です(^^)。 ふう、なんとか最後の最後で、ピリッとした一枚が撮れたかな? (*´w`*)オツカレサン
 

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キハ28を撮って振り返ると、
キハ52の顔は茜色に染まっていました。
そして、この日の私を悩ませた厚い雲は、
東へと流れていった模様・・・ バイチャ!( ゚д゚)ノシ。
 ▲いすみ鉄道 西大原-上総東(後追い)

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日が沈み、再び寒さを感じるようになった西大原から、
今度こそ、まっすぐ家に帰ることとしましょう。
いすみ鉄道でのラストランナーは、いすみ200形でした。
▲いすみ鉄道 西大原

西大原1623-(66D)-大原1627

いすみ鉄道を選んだ新年の撮り初め。晴天の明るい日差しと青空のもとで、もっと楽しく一年のスタートが切れると思っていたのに、いざフタを開けてみれば、なんともピリッとしない出だしとなってしまいました(^皿^;)。でもこれは曇った天気よりも、自分の気持ちの持っていき方に原因があったかなと反省しています。たとえ撮影地で好条件に恵まれなくても、もう少し余裕のある心構えと行動をとりたいものですね。とりあえず私的にはこの点を、今年一年の抱負としましょうか(笑)。ちなみに途中で負った擦り傷ですが、一週間経った今では完治し、傷は跡形も無くなっていますので、ご心配なく・・・m(_ _)m。また、脱線事故で一部区間が運休中だったいすみ鉄道も、今は全線復旧したそうです(^^)ヨカッタヨカッタ。

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そういえば、いすみ鉄道の各駅には、
こんな告知ポスターが張ってありました。
いすみ鉄道を舞台としたドラマ
「菜の花ラインに乗り換えて」が、
1/31(金)の午後7時半からNHK総合テレビで
放送されるそうです(関東甲信越のみ・・・かな?)
主演は吹石一恵チャン。
時間が合えば、見てみようかな・・・(・∀・*)

大原1638-(外房280M)-千葉1802~1812-(総武快速1850F)-東京1855



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富士急行・・・「パノラマエクスプレス・アルプス」 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.12.30
富士急行
復刻!「パノラマエクスプレス・アルプス」色!!
2000系「フジサン特急」 撮影
  

 

年末年始は怒涛の9連休 w(゚o゚)w オオー! 。しかし、元日がちょうど真ん中の水曜日にあたるという今年のような日の巡りは、年越しの家族行事や年始の挨拶まわりなどを考えると、意外に自由が利かないもの。しかも私は年末の大事な時期に風邪をこじらせてしまい、「忘年会は体調が戻ってから・・・ε=ε(′д`||)ゴホゴホ 」などと、先送りさせたこともあって、その埋め合わせにも奔走。こうなると連休とはいえ、なかなか思うような鉄活動ができませんでした ε-(ーωー;)フゥ…。それでも、やっぱり撮り鉄として、休み中に一年の「撮り納め、撮り初め」くらいはしたいもの。そこで2013年の撮り納めには、手軽な近場で最近ホットな話題を提供してくれた、山梨県の地方私鉄・「富士急行」を選んでみました。

ところで、すでに年が明けたにもかかわらず、今になって昨年末の撮り納めを話題にするのは、いささか遅すぎるところではありますが、ちょっとした「とある資料的なグッズ」を探すのに手間取ってしまい、このタイミングでのアップとなってしまいました 人( ̄ω ̄;) スマヌ 。その資料は本文中に紹介いたします。


12月30日(月)

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2013年を締めくくる撮り鉄旅。
まずはオレンジ帯でおなじみの中央線E233系へ乗りこみ、
中央本線を下ります。
▲中央本線 豊田

年末も押し迫った12月30日。まだ夜が明けきらぬ早朝5時過ぎの中央線で、富士急の起点である大月を目指します。ウチの最寄り駅から大月までは一時間半ほど。比較的アクセスの良い近場にありながら、こんな早朝に始動したのは、お目当てとなる列車の運転時刻と、撮りたい撮影地の状況に合わせたためなのですが、すでに同じ列車には三脚を持った同業者とおぼしき方の姿がチラホラ・・・。この時間帯の大月行きに乗っているということは、目的は同じか? (;¬_¬)ウーム…

豊田0548-(中央1309M)-大月0637

富士急こと富士急行線は、中央線の大月を起点として都留市、そして富士吉田から改名された富士山(駅)を経て、河口湖へと至る、全長26.6キロの地方私鉄。元・京王5000系の現・富士急1000系や元・JR205系の現・6000系といった自社車両に加え、JRからの直通列車も多数運転される魅力的な路線であることから、私もちょくちょく撮影に訪れていて、今回は今年(2013年)の2月に京王復刻色の1000系を撮りに来て以来、約10か月ぶりの訪問となります。しかしこの一年足らずの間に、富士急ではとても大きな変化がありました。それはもうご存じ、7月に富士山が世界文化遺産へ登録されたこと ヽ(*⌒∇⌒*)ノバンザーイ!! 。このニュースはもちろん日本人ならば誰もが喜ばしいことだと思いますが、とくに富士山観光へ力を入れている富士急にとっては、その喜びもひとしおでしょう。決定直後から車両に大きな記念マークを掲げているところ(後出)にも、それが表れていると思います。そんな富士山観光で沸く富士急の目玉列車といえば、前面展望が特徴の「フジサン特急」。実は今回、私の撮影目的というのが、この「フジサン特急」なのです。

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前面のワイドな展望室とともに、
車体全体に描かれたポップな富士山のイラストも目を引く、
富士急2000系の「フジサン特急」。
▲13.2.10 富士急行 三つ峠-寿

前面に展望室を備えた「フジサン特急」こと富士急2000系。この車両は元々、80年代後半から90年代前半のいわゆる「バブル期」に国鉄・JRが多く手掛けた、豪華な内装をウリとする全車グリーン車の臨時列車専用車両 「ジョイフル・トレイン(ジョイトレ)」のひとつで、中央線を中心に活躍していた「パノラマエクスプレス・アルプス」と呼ばれる車両でした ( ´_ゝ`)フーン…。

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国鉄最末期の87年3月に
165系急行型車両を改造して誕生した
「パノラマエクスプレス・アルプス」。
形式はそのまま種車の165系を引き継いでいます。
これは完成記念の展示会で撮ったものですが、
なんと会場はあの原宿駅宮廷ホーム!w(゚0゚*)w オォー
私がここに立ち入ることができたのは、
今のところ、このとき限りです・・・。
▲87.3.21 山手線 原宿(宮廷ホーム)

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その展示会場で購入した
「パノラマエクスプレス・アルプス」完成記念の
入場券とオレンジカード。
(実は、これを探しだすのが大変だったんです・・・^^;)
ちなみにこの頃は民営化を控え、
続々と個性的なジョイトレがデビューしたころで、
「S.E.レインボー」や「オリエントサルーン」の
完成記念オレカなども買っていました (´∀`)ナツカシーネ 。

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折りたたまれた記念入場券台紙の中は、こんな感じ。
車両の編成や室内の様子がイラストで描かれています。
セットされた原宿駅の硬券入場券は、
だいぶ色褪せちゃいましたね・・・(^^;)

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同じ165系を種車とした千葉の和式電車「なのはな」を
中央にサンドした「パノラマエクスプレス・アルプス」。
これは現在の「カシオペア」もビックリの、
12両全車がグリーン車という豪華編成です。
時にはこのような変則的な運転も行われました。
▲90.7.22 高崎線 岡部-本庄

和風や洋風、個室、展望車などの様々な豪華車両が、北は北海道、南は九州まで各地に存在し、一時はブームにもなったジョイトレ。しかしバブルの崩壊とともに、利用金額が高価なジョイトレは衰退。改造車で車齢が高かったこともあって、そのほとんどが役目を終えると廃車されてしまいました。そんななか、観光特急に適した前面展望席を備え、なおかつ3連の短編成へ分割が可能だった「パノラマエクスプレス・アルプス」は、2001年のJR引退後に富士急へと譲渡。3連二本が富士急2000系となり、「フジサン特急」として装いも新たに活躍を続けることとなったのです。

しかしこの車両も改造車で、もとをただせば60年代に製造された急行型の165系。すでにトータルの車齢は50年を超え、さらに「フジサン特急」の後継に元・小田急ロマンスカー20000形「RSE」(特急「あさぎり」に使用後、2012年に引退)が決定したこともあり、ついに初代「フジサン特急」こと2000系は、2014年の夏までに富士急での役目も終えることになりました。すると、これに伴い富士急は、一足早く2月に引退する第2編成(2002F)を、なんと「フジサン・キャラクター」の外装から、「パノラマエクスプレス・アルプス」色に戻すと発表したのです。これはジョイフルトレイン全盛時を知るものとして、なんとしても見逃すわけにはいきません (`・ω・´)-3 フンス! 。

相変わらず前置きが長くなってしまいましたが、そんなワケで今回は11月に「パノラマエクスプレス・アルプス」色に戻された「フジサン特急」をカメラに収めようと、富士急へやってきたのです。やはり思った通り同じ目的で、三脚を担いだ同業者さんとともに中央線から富士急への連絡通路を抜けると、さっそくそこにいたのは・・・「パノアル」! (゚∀゚*)オオッ!!

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運転前に大月の留置線でたたずんでいた
「パノラマエクスプレス・アルプス」色の2002F。
それほど時が経っているようには思わなかったけれど、
12年ぶりに見るこの色は、やっぱり懐かしさを感じます。
▲富士急行 大月

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展望室の山側サイドに描かれたこの独特なラインも忠実に再現。
実はコレ、当時の「パノアル」が所属していた三鷹電車区を管理する
国鉄・東京西鉄道管理局の「西」の字をモチーフにしています。
▲富士急行 大月

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6連一本を3連二本に分割された、元・「パノアル」。
反対サイド(下り方)は165系の面影を残す貫通型で、
「パノアル」時代には中間に組み込まれて過ごすことが多かった
地味なお顔です。
「パノアル」時代は入換以外で先頭に立ったことがあるのかな?
▲富士急行 大月

おお~、やっぱり実車を目の前にすると懐かしい! (゚ノ∀`゚)゚ナツカシス… ジョイトレの 「パノラマエクスプレス・アルプス」として各線を走っていたことを思い出します。でも、正直言うと「電車型ジョイトレ」だった「パノアル」は、他の「客車型ジョイトレ」に比べると、牽引機との組み合わせを楽しむことができず、個人的にはあまり魅力を感じなかったもの。「国鉄初の展望電車」という立派な肩書も、口の悪い友人に言わせると「単なる小田急モドキ」で、それを聞いた私も失笑した覚えがあります・・・(*≧m≦*)ププッ 。 なので、ジョイトレのなかでは運転情報を調べることが無く、撮影機会も少なかった「パノアル」。でも、今こうやってみると、展望車両に合ったこのカラーリングは、なかなかいいセンスをしているではないですか(今さらフォローか? ヾ(´∀`;)オイオイ )。今回は「パノアル」時代にけなした贖罪の意味も込めて、しっかりとその雄姿をカメラに収めたいと思います。ちなみに、「パノラマエクスプレス・アルプス」を「パノアル」なんて略した呼び方は今までしたことないのですが、いざこうやって文字に起こすと「パノラマエクスプレス・アルプス」では少々長いので、ちょっとチャラいところではあるけれど、ここでは「パノアル」と略して記事を進めることにしました o('∇'*o)パ~ノアル~♪ 。

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大月から乗る富士急の普通列車は
富士山の世界文化遺産登録を記念した
ヘッドマークが掲げられた1000系。
▲富士急行 大月

「パノアル」よりも一時間半ほど先行する下りの普通列車に乗って、撮影地を目指します。富士急の沿線には、ひらけた農地やカーブ、直線、鉄橋と、列車撮影に適したポイントは多々ありますが、富士急といえばその名が示すように富士山の麓を走る路線であり、できれば列車と富士山が一緒に写せる場所で撮影したい (゚ペ)ウーン…。そこで私が向かったのは、三つ峠と寿の間にある富士山バックの有名撮影地です。ここは前回の京王色1000系撮影の時にも私は訪れており、同じようなパターンになってしまいますが、やはりその時には撮れなかった「パノアル」も、一枚はキッチリと富士山とのコラボカットを押さえておきたいところ。この日の天気は朝から雲一つない快晴で、車窓からも富士山の姿がきれいに見えており、条件的にもバッチリ (^^)v 。

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富士急の車窓に映るのは、朝日を浴びた美しい富士山!
▲富士急行 東桂-三つ峠 (車窓から)

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大月から約30分で、三つ峠に到着。
構内には一昨日に降ったという雪が
まだうっすらと残っていました。
▲富士急行 三つ峠

大月0653-(富士急行3列車)-三つ峠0721

しかし当然のことながら、「パノアル」を富士山と撮りたいと考えるのは皆一緒で、列車が撮影地最寄りの三つ峠に着くと、何人もの同業者がいっせいに下車。改札を抜けると撮影地を目指して、われ先に走り出す・・・ε=ε=ε=┏(;゚ロ゚)┛ダダダッ!!   と、いうようなことはないものの、やはり気が焦って、自然と早歩きになってしまいます。それでも若い学生さんたちのペースには、到底ついていけないんですけれどね・・・(^^;)。あまり無理をすると、オナカの弱い私は逆にピンチを招きかねないので、落ち着いて歩みをマイペースに戻し、駅から20分ほどで撮影地に到着。そこにはすでに多くの先客が、カメラを構えて待っていました。

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早朝から多数の同業者で賑わう、有名撮影地。
ちなみに手前にはまだ余裕があるように見えますが、
この位置からだと富士山が住宅に遮られてしまうため、
富士山をバックに列車を撮るならば、
いちばん手前の黒いキャップをかぶった
お兄さんのいる位置くらいが限界なんです。
▲富士急行 寿-三つ峠

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私が撮影地に着いて、まず初めにやってきたのは
元・JR205系の現・6000系。
この時はまだ撮影地に日が当たっていなくて、
もう、寒い寒い・・・。
ヒイイィィィサビィィィ((((((lll゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
▲富士急行 寿-三つ峠

年末年始休み、快晴の富士山、塗装変更したばかりの「パノアル」、さらに今月発売された鉄道雑誌で、この撮影地が紹介されている・・・と、ここまで条件がそろえば、同ポイントに多くの同業者が集まるのは必然と言えるでしょう (^皿^;)マアネ…。できれば前回の京王色の時のように、塗装変更から少し間をおいて、混雑が落ち着いてから訪れたかったところなのですが、前述したように2月で引退してしまう「パノアル」にはそのような余裕はなく、むしろ引退日が近付けば、もっと混み合うことだって予想されます。そこで今回は多少の混雑は覚悟の上で、この有名ポイントを訪れたのでした。幸い、撮影地にはまだ若干の余裕があり、どうにかいい位置に場所を確保。もう一本遅い電車で来ていたら、ここで撮るのはキビシかったかも・・・ε-(´∀`;)ホッ 。その後も同業者は増え続け、三脚の間隔を詰めて譲り合ったり、後ろから脚立を使って撮影する方などもいたりして、最終的には上写真の倍以上の人数となりました ( ̄△ ̄;)スゴイネ…。

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私が大月から乗ってきた、
標準塗装の1000系が折り返して戻ってくる頃には、
撮影地全体にも日が当たって、
富士山と列車の露出差もなくなりました。

はじめは山かげで日の当たっていなかった撮影地にも、8時過ぎになるとようやく日がまわりはじめ、気持ち的にもテンションが上がってきました。やはり太陽の力は写真を撮るうえで、物理的にも精神的にも偉大だと感じます ・:*:・(´∀`*)アッタカイ・:*:・。そんな日の光のありがたみを感じながら迎えた、本命「パノアル」・・・もとい、「フジサン特急1号」の通過時刻。

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雄大な富士山の麓を走りゆく、
「パノラマエクスプレス・アルプス」色の「フジサン特急」。
三連の短編成とはいえ、
かつてのジョイフルトレインがここに復活です!
▲富士急行 寿-三つ峠 (後追い)

快晴の富士山バックで、「パノアル」が撮れました~ヽ(´▽`)ノワーイ♪
朝の大月駅でも眺めた「パノアル」でしたが、日の光に照らされた撮影地での走行シーンを眺めると、より一層、華々しい活躍を見せていたジョイトレ時代を思い起こさせます。アルプスの雪山と、それを照らすモルゲンロート(朝焼け)をイメージしたという、ホワイトとオレンジのカラーリングは、富士山バックの情景でキレイに映えてくれました (^^)。

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「パノアル」の20分後には、
JRから直通してくるスカ色115系の1453Mが通過。
もちろんこの国鉄型車両も、
ここではしっかりと押さえておきたい貴重な列車です。

河口湖へ向かった「パノアル」は、折り返し「フジサン特急2号」として、40分後に同ポイントへ戻ってきます。でも、後追い、正向きの違いはあるものの、同じアングルで撮るのはつまらない。撮影地はさらに混んできたこともあり、私は20分後に通過した115系の1453Mまで富士山バックで撮ってから、移動することにしました ススス…(((((o*・ω・)o 。残り20分で撮影ポイントを変えるのはかなりタイトなことですが、幸いこの三つ峠から寿にかけての区間はひらけていて、手軽な撮影地が点在。さらに私は以前に訪れていたこともあって、次の撮影ポイントは難なく決まりました。ここは先ほどの富士山バックと打って変わって、先客は二、三人。挨拶をしてからカメラを構えると、数分後には「フジサン特急2号」の通過を知らせる踏切が鳴りだしました。

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きれいな順光で捕えた、「フジサン特急2号」。
午前中の上り列車(大月行き)で観光客は少なく、
自慢の展望席にも人影はありませんでした。
惜別乗車をじっくり味わいたい「乗り鉄派」には、
おススメの列車かもしれませんね。
▲富士急行 寿-三つ峠

オーソドックスな編成撮りですが、引退する「パノアル」の記録を残す上では重要なこのカット。光線状態も良く、キッチリと押さえることができました ヽ( ´¬`)ノ ワ~イ ! 。短時間で富士山バックと編成撮りが効率よく撮れて、なかなかいい流れです。今度は下り列車(河口湖行き)の顔が狙えるポイントへ移動して、再び折り返してくる「パノアル」を待ちます。

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撮影地を移動している際にやってきた
1000系「富士登山電車」と「昭和30年代復刻色」の
併結編成。
なかなかシブい組み合わせです(^^)
▲富士急行 三つ峠-寿

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インカーブから狙う下りの撮影ポイント。
まずは新宿発の「ホリデー快速 富士山号」がやってきました。
国鉄色の183系が使用されることもある列車ですが、
この日は「あずさ色」のM50編成でした (´∀`;)ハズレ…カ? 。
▲富士急行 三つ峠-寿

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続いて、先ほど富士山バックで撮った
115系の折り返し(4542M)。
春のダイヤ改正で、
長野の211系の運用が拡大されるそうですが、
間接的にこの豊田のスカ色115系にも
運用の変化があるのか、気になるところ・・・。
まあ、この富士急直通運用は変わらないと思いますが。
▲富士急行 三つ峠-寿 (後追い)

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さらに去りゆく115系をもう一枚。
撮影地周辺はこんなにのどかな情景です。
ちなみにこの写真の115系がいるあたりが、
さきほど順光で「パノアル」を撮った場所。
▲富士急行 三つ峠-寿 (後追い)

ところで、朝の大月駅に留置されているときにも触れましたが、「パノアル」色になった2000系第2編成(2002F)の下り方は、今まで撮ってきた展望席の「パノラマ車」ではなく、貫通型の地味なお顔。私としてはメインの「パノラマ車」がしっかり撮れたので、オマケ的にこの貫通型も記録しておくか・・・程度だったのですが、意外とコッチの顔もマニアックな人気があるらしく、隣でカメラを構えていた高校生くらいのおにーさんは、「ボクはどちらかというと、165系の面影が残る貫通型の方が、パノラマよりも好きなんです。ヾ(゚∀゚*) 」と話されていました。なるほど、好みは人それぞれだね (*´▽`)。

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貫通型のクモロ2202(旧・クモロ165‐4)を先頭に
カーブをゆく「フジサン特急5号」。
種車の165系とは、ヘッドライトの角形化などにより、
だいぶ顔つきが変わっていますが、
運転席から上の部分などには165系の面影が感じられます。
▲富士急行 三つ峠-寿

正面まで日がまわりきらなかったものの、貫通型の顔も撮れました。これで撮影的にはじゅうぶんに満足なのですが、この後の行動予定を考えると、もう一本だけ「フジサン特急」を狙う余裕があるので、ラストは少し変化を付けて撮ってみることに。

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今度は「パノアル」いちばんの特徴である
展望席部分をサイドから流し撮り。
屋根上にある運転台よりも前に突き出た、
展望室の長さがよく解ります。
ちなみに運転台からの死角を補うため、
前面のバンパー部にはテレビカメラが設置されています。
▲富士急行 寿-三つ峠

流し撮りの効果といえば、やはりスピード感が出ること。しかし、この付近は遮断機の無い(もしくは手動式の)第四種踏切が多く存在しており、列車はかなりの低速で通過してゆきます。そのため背景を流すには、こちらも低速でのシャッタースピードが求められ、思ったよりも難しい撮影となってしまいました。1/15secで撮った上写真をよく見ると、残念ながら若干のタテブレ・・・(´Д`;)アウ…。それでも、チャレンジすることが成功への一歩だと思っています (^^;) 。

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「パノアル」の通過前、同じカメラ設定で
試しに流してみた5000系の「トーマスランド号」。
コチラはウマい具合にピタリと止めることができました。
絵的にもこの車両の方が面白いかも!? o[(○'ー'○)]oトーマス
▲富士急行 三つ峠-寿

大月へ向けて走り去る「フジサン特急4号」を見送って「パノアル」色の沿線撮影は終了。最後の流し撮りはちょっと失敗したけれど、念願の富士山バックと前後の編成撮りができ、引退する「パノアル」を記録するというミッションは、とりあえず達成です。気が付けば「フジサン特急」二往復分、四時間も滞在してしまった撮影地をあとにして、三つ峠駅へ戻ります。

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この日のオヒルは、名物の「吉田うどん」。
非常にコシが強い歯ごたえのある極太麺に
茹で野菜と馬肉が乗っかっているのが特徴。
本来はその名の通り富士吉田の名物ですが、
富士急沿線の三つ峠や寿の駅付近でも、
手軽に食べることができます。
このあたりに撮影へ訪れた際にはぜひ立ち寄って、
食べていただきたい名物です。チョー(゚д゚)ウマー!

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食事を済ませたのち、
三つ峠から再び、河口湖行きの下り列車へと乗車。
ホームに入ってきたのは6000系。
富士急なら、いずれはこの車両も帯色を変えて、
山手線や埼京線の復刻などをやりそうな気がします・・・(^^;)
▲富士急行 三つ峠

三つ峠1253-(17列車)-河口湖1316

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三つ峠から30分弱で終点の河口湖に到着。
駅前は多くの観光客で賑わっていました。
これも富士山の世界遺産効果かな?
▲富士急行 河口湖

三つ峠から下り列車に乗って、次にやってきたのは富士急の終点、河口湖。ここまでやってきたのは、なにも全線乗り降り自由のフリーきっぷをフルに使い倒すと言ったセコい考えではなく、私には河口湖(駅)で二つの目的があったから。ひとつは鉄とは関係なく、河口湖の造り酒屋が出している「甲斐の開運」という美味しくて縁起のいい名前のお酒を、お年始の挨拶用に買って帰ろうと考えていたのです。

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井出醸造店が作る河口湖の地酒「甲斐の開運」。
河口湖の駅構内にある土産物店でも購入ができます。

そしてもうひとつは、先ほどまで撮影していた「パノアル」こと「フジサン特急」に、ここ河口湖から乗ること。前述したように「フジサン特急」は、元・小田急20000形「RSE」と言う後継車も決まり、現在運用に就いている元・「パノアル」の2000系は、第2編成が2月まで。検査中の第1編成も、夏までには置き換えられて引退してしまいます ヾ(;ω;)サヨナラ…。そこで今回は惜別乗車の意味も込めて、かつてはジョイフルトレインとして活躍した、2000系「フジサン特急」の乗り心地を味わってみることにしました。「フジサン特急」へ乗車するには普通運賃の他に300円の特急券が必要で、私の持っている「世界遺産・富士山フリー乗車券(JR発行)」も同様。さらに先頭の展望車両は座席指定ではない定員制で、別途に100円の着席整理券も必要なのですが、すでに改札前には展望席狙いと思われる同業者の列ができていたので展望席は諦め、私は300円の自由席特急券だけを購入してホームへ向かいます。

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河口湖の2番線に入線していた「フジサン特急10号」。
これに乗れると思うと、ちょっとワクワクします(^^)。
▲富士急行 河口湖

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発車までは少し余裕があったので、細部をチェック。
富士急では2000系の形式が与えられている同車ですが、
「パノアル」色の復刻に合わせて、JR時代の形式も再現されました。
クロ2002は、クロ165-4に・・・。

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富士急の列車にグリーン車の設定はありませんが、
扉脇にはちゃんとJRのグリーンマークも復刻されています。
これぞジョイフルトレインの証と言えるもの。

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室内はオーソドックスな2+2の座席配置ですが、
床面から170ミリ嵩上げされたセミハイデッキ構造。
さらに驚くべきはそのシートピッチ。
前席との間隔1350ミリは、国鉄最大級の広さを誇りました。
ちなみにリクライニングの傾斜角度は最大50度!

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3号車・クロ2002の展望席。
この視界の広さが同車最大の魅力ですが、
展望席のシートは先に紹介した一般席よりも
シートピッチが狭く(900ミリ)、
リクライニングもしません・・・。
乗る時には、眺望の良さか、座り心地の良さか、
どちらかの選択を迫られることになります(^^;)

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2号車・モロ2102の車端部にある6人用個室。
ここは部屋単位の料金設定となっていて、
人数・区間に関わらず別途1000円の個室料金が必要。

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そんな「パノアル」の車内で味わうのは・・・
地ビールならぬ、地コーラの「富士山コーラ」。
真っ白という不思議な色をしていますが、
味はちょっと甘めのコーラでした。(^^;)

私は中間の2号車に座席を確保。さっそく腰を下ろしてみると、やはり元・グリーン席は座り心地が上々。とくにそのシートピッチの広さときたら、短い私の足だと前の席に触れることができないくらい・・・(^^;)。これぞまさにバブリーなジョイトレ!って感じです d(゚Д゚)バッチグー! 。ジョイトレ時代には乗ることができなかったビンボー人が、思わずそんなところに感動していると、「パノアル」色の「フジサン特急10号」は定刻に大月へ向けて発車。座席は始発の時点で八割方、そして二駅目の富士山(駅)でほぼ満席となりました。河口湖から乗ってよかった・・・ε-(´∀`;)ホッ

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富士山の構内に留置されているのは、
「フジサン特急」2000系の部品確保用クモハ169-27。
2000系の引退とともにこの車両も解体されちゃうのかな?
▲富士急行 富士山付近 (車窓から)

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この日、撮影地では一度も見かけなかった、
京王復刻色の1000系と富士山で交換。
できれば沿線で走行写真を撮りたかったな・・・(´・ω・`)ショボーン。
▲富士急行 富士山 (車窓から)

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これは下吉田駅に隣接する「ブルートレインテラス」で
保存されている、スハネフ14 20。
ブルーの車体には、私が乗っている「パノアル」の
鮮やかな色が映り込んでいます。
▲富士急行 下吉田(車窓から)

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「パノアル」の側窓は、
座席のリクライニングを倒した時に、
ちょうど目線と合うような配置になっています。
そんなリラックス姿勢で見る富士山はまた格別?
▲富士急行 下吉田付近 (車窓から)

かつて日本各地を走っていた、華やかなジョイフルトレイン。「サロンエクスプレス東京」、「スーパーエクスプレスレインボー」、「ふれあいみちのく」、「ユーロライナー」、「アルファコンチネンタルエクスプレス」、「サロンカーなにわ(現役)」、「ゆうゆうサロン岡山」、「パノラマライナーサザンクロス」etc・・・。私も当時はブームに乗って、いろいろな列車を撮影してきましたが、いつも外から眺めるだけで、実際に営業運転で乗ったことがあるのは、北海道の「フラノエクスプレス」くらいでした(ちなみに「フラノ」はジョイトレの仲間でも、グリーン車ではなく普通車)。ジョイトレは一般客が乗れない団体列車としての使用がメインで、時おり多客期の臨時列車に使用されても、全車がグリーン車という高嶺の花。当時その憧れは、現在の「ななつ星」以上のものだったと言っても過言ではありません。そしてもちろん「パノラマエクスプレス・アルプス」もそのひとつでした。それが今、地方私鉄の特急として手軽に乗ることができる幸せ。そんなことは塗装の変更前から変わらないことで、何を今さら・・・とのご指摘もおありでしょう。でもやっぱり、ホームに停車している同車を目にして感じたのは、富士急の「フジサン特急」ではなく、ジョイトレの「パノアル」に乗れるんだという喜びからくる高揚感でした。今回の「パノアル」復刻塗装、私のような「ジョイトレ世代」には、撮影の被写体としての魅力だけでなく、あの頃の憧れをも思い起こさせてくれる、嬉しい列車でした ・:*:・キテ (゚ノ∀`゚)゚ヨカッタ・:*:・。

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大月に到着した「フジサン特急」。
撮り、乗り、ともに
じゅうぶん「パノアル」を堪能した年末の一日でした。
▲富士急行 大月

河口湖1355-(フジサン特急10号)-大月1440
大月1448-(中央552M)-立川1551

・・・というわけで、2013年の撮り納めは、富士急の「フジサン特急」でした。結局、撮影記を紹介できたのは年明けとなってしまったけれど、新年一発目のレギュラー撮影記が縁起のいい富士山となったので、これはこれでよかった・・・かも?
こんな感じで、相変わらず今年も速報性の無いゆるゆるなブログですが、どうぞよろしくお願いいたしまする。。。m(_ _)m


☆オマケ☆
冒頭に紹介した、原宿での「パノラマエクスプレス・アルプス」展示会。その同日には大宮で、こちらもジョイフルトレイン「スーパーエクスプレスレインボー」の展示会が行われており、同じネガのスリーブに記録されていました。ついでにその写真も一枚だけスキャン。

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東京西局の「パノアル」に対して
同日に展示会が行われた東京北局の「レインボー」。
牽引機はもちろん、現在も絶大な人気を誇るEF81 95です。
▲87.3.21 東北本線 大宮

それにしても、同日に二本のデビュー展示会が行われるなんて、この頃はホントに「ジョイトレ・ブーム」だったんだなぁ・・・。

(ところで全然関係ないのですが、この記事を書くにあたり、試しにジョイフルトレインを略した「じょいとれ」を変換してみたら、「女医撮れ」って表示されました・・・(´Д`;) マヂカ…。なんだか、ちょっとイヤらしい字面の誤変換ですね・・・。 インリン オブ(゚∀゚*)ジョイトレ? 



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ONE-shot 142 謹賀新年 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 142 謹賀新年

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新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

  

2014年元旦 あおたけ

   

    

今年の「お年始 ONE-shot」は、
内浦湾をバックに、室蘭本線の非電化区間をゆく、
DD51牽引の寝台特急「カシオペア」です
(2008年に撮影)。
 
  

  

ここ数年、衰退の一途をたどる夜行列車。
今春で上野と青森を結んできた「あけぼの」が姿を消し、
さらには「北斗星」や「カシオペア」、「トワイライトエクスプレス」といった、
いわゆる「北海道ブルトレ」たちも、
北海道新幹線が開業する2015年度末までには、
廃止されることが決定的だと報じられています。

   

そのいっぽうで、昨年の大きな話題となったのが、
クルーズトレイン「ななつ星in九州」の運転開始。
この超豪華列車は、従来の寝台特急とは異なるスタイルながらも、
夜行列車としては久しぶりに明るい話題を提供してくれました。

 

 

今年2014年は、
そんなさまざまな状況に置かれた夜行列車を撮影しに、
北海道や九州へ遠征できたらいいなぁ・・・と、思っています。
(あくまでも目標・・・というか、希望  ^^; )

 

08.7.12 室蘭本線 北舟岡-稀府

 

 

そして、今年は四年に一度の「ワールドカップ・イヤー」。
サッカーファンとしては、こちらのほうも楽しみです !(^▽^)!。

 




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