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スイスⅡ 03・・・SBB チューリッヒ空港線 乗車記 [あおたけ的 SWISS紀行]

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2011.01.23~29 スイスⅡ 03
後半はチューリッヒへ・・・
SBB チューリッヒ空港線 乗車

出張で訪れているスイス、02からの続きです。
今回のスイス出張、前半はジュネーヴを基点に仕事をしていましたが、後半はチューリッヒへ移動します。スイス最大の都市・チューリッヒ(Zurich)は、ジュネーヴよりも賑やかで活気がある印象(・・・というよりも、ジュネーヴの街が少々お堅いって感じ)。最近の私は乗り継ぎでチューリッヒ空港を通るぐらいで、街を訪れるのは三年ぶりになります。久々に街や駅を散策できるのが楽しみ。

1月26日(水)
移動日は滞在四日目。まずはコルナヴァン駅から列車でジュネーヴ(コアントロン)空港へ向かいます。ジュネーヴからチューリッヒへはもちろん列車でも移動でき、以前に紹介した特急のICN(InterCity-Neigezug)が約2時間40分ほどで両都市を結んでいます。やはり私としては列車に乗りたかったところですが、仕事で来ている以上、ひとりだけ別行動というワケにはいきません・・・(´・ω・`)。 行きと同じように、わずか6分の「乗り鉄」で空港着。

ジュネーヴ(Geneve)0807-(IR1406)-ジュネーヴ空港(Geneve-Aeroport)0813

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ジュネーヴの空港は国際空港ですが、
それほど大きくなく、規模は日本の地方空港並み。
就航路線も欧州各都市との短距離便がメイン。

ジュネーヴからチューリッヒ、飛行機では約50分。幸い進行右側の窓側席が取れたので、アルプス山脈を眺めることができました。窓外に広がる雄大な景色はヒコーキ嫌いの私でも、いい気分にさせてくれます。風の影響で揺れが大きかったけど、チューリッヒには定刻どおり到着。

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飛行機からの眺め~。
遠くにアルプス山脈、眼下には雪景色が広がります。

GVA1015-(LX2807)-ZRH1110

スイスの玄関口、チューリッヒ・クローテン空港。さすがに欧州五大空港のひとつに数えられるだけあって、先ほどのジュネーヴ空港とは比べ物にならない大きさです。空港施設の他にショッピングアーケードやフードコートなども充実しており、この日のランチはココのフードコートで採ることにしました。

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ガラス張りの天井と大きな吹き抜け構造で
明るいイメージの空港ターミナルビル。
上から出発ロビー・到着ロビー・ショッピングアーケード、
そして地下にはSBBの空港駅があります。

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数あるフードコートの中から私がチョイスしたのは
シーフード系ファストフード「NORD SEE」のフィッシュサンド。
付け合せは、オニオンリングだと思って注文したイカリング(^^;)
けっこうヘビーでした・・・。☆☆・・・

オナカが満たされたところで、さっそく空港からチューリッヒの市内へ向かうことにしましょう。ここチューリッヒでも、空港から市内までは鉄道を使うことにします。本当は同行者にタクシーで移動したいと言われたのですが、この短い区間くらいは列車に乗せてよ・・・と、私がムリに懇願したのでした。でもジュネーヴ同様に、チューリッヒの鉄道による空港アクセスも決して不便ではありません。むしろ安価で渋滞知らずな鉄道の方が、便利だと思っています(あくまでも「鉄」の意見ですが)。ちなみにチューリッヒでは、残念ながらジュネーヴのようなフリーチケットは無いらしく、市内までのきっぷは購入しなければなりません。

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自動券売機できっぷを購入。
市内のチューリッヒ中央駅まではCHF6.20(約550円)
参考までに、タクシーだと均一料金でCHF50もかかります。

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列車の出発案内板。上下列車混在で出発順に並んでいます。
左から発車時刻、列車の種別、そして経由と行き先。
経由か行き先に「Zurich」の文字があれば、どの列車もチューリッヒへ行きます。

時刻は12時20分。案内板によると先発のチューリッヒ方面は12時32分発「S16」。「S」とは近郊列車のSバーン(S-Bahn)を意味し、数字はその16系統ということ。しかしこのSバーンだと、確かにチューリッヒ中央駅には行くのですが、到着は地下ホームの通称・博物館通り駅になってしまいます。対して、次発の12時40分発 「IC(InterCity=特急)」の方は地平ホームのチューリッヒ中央駅・メインホール着。重いスーツケースを持って地下から移動するのは面倒だし、ここはちょっと「通」っぽい選択として、ICの方へ乗ることにしました。何よりも鉄としては、せっかく列車でチューリッヒ中央駅に着くのなら、薄暗い地下ホームよりも広大で雰囲気の良いメインホールに着きたいものなんです・・・ と、非鉄の同行者に説明しても理解してもらえないだろうから、「後発の特急の方が早く着く」とだけ言っておきました (スミマセン、本当は先発する方が早く着きます・・・^^; )。

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地下のチューリッヒ空港駅に停車中のSバーン。
新型電車のRABe514、初めて見る車両です。
スイス国鉄 チューリッヒ空港 (Zurich Flughafen)

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私が乗車するのはこちら。チューリッヒ経由ブリッグ(Brig)行きのIC。
おなじみのRe460を先頭に入線してきました。

空港駅からチューリッヒ中央駅(ZurichHB HBはHauptBahnhof=中央駅の略) までは約10分。地下駅の空港トンネルを抜けると、車窓にはチューリッヒ近郊の街並みや鉄道路線のジャンクションが見え、短いながらもジュネーヴの空港線より楽しめます。何度も書いているように今回の出張では鉄道に乗る機会がほとんど無いので、このときばかりは食い入るように車内や車窓風景を眺めます。

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乗車したIC-2000形客車のセカンドクラス。
日本人にはゆったりめの大きいボックスシートですが、
座り心地はちょっと硬め。

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先ほどのSバーンが停車するエルリコン駅(Zurich-Oerlikon)。
空港駅~中央駅の間はノンストップのICは通過。

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チューリッヒ市街の中心部を流れるリマト川を渡ります。

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アルトシュテッター方面への本線をオーバークロスする
カーブで見えた、牽引機Re460の姿。

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車窓左手には車両基地が見えてきました。鉄には見逃せないポイント☆

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続いて機関区。Re460やRe420の姿が見えます。

リマト川を渡り市街地へ入ると、チューリッヒ到着を知らせる独語のアナウンスが流れます。メインホールの地平ホームだけで16もの番線(3~18番線)があるチューリッヒ中央駅、いくつもの分岐器を渡ってゆっくりと頭端式のホームへ進入。

チューリッヒ空港(Zurich Flughafen)1240-(IC824)-チューリッヒ中央(ZurichHB)1251

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頭端式ホームのチューリッヒ中央駅・メインホール。
ICNのRABDe500とICのRe460が並びました。
スイス国鉄 チューリッヒ中央 (ZurichHB)

スイス最大のターミナル・チューリッヒ中央駅へ到着。鉄にとっては堪らないこの「聖地」の様子は、次回にゆっくりお伝えしましょう。


・・・続きます



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スイスⅡ 02・・・スイス・ローカル鉄道 ドライブ撮影記? [あおたけ的 SWISS紀行]

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2011.01.23~29 スイスⅡ 02
スイス・ローカル鉄道 ドライブ撮影記?

出張で訪れているスイス、01からの続きです。
スイスに到着した翌日、滞在二日目はジュネーヴ市内での仕事でした。仕事が終わった後にはコルナヴァン駅へ「TGV」などを眺めに行きましたが、コルナヴァン駅ジュネーヴ市内の様子は昨年の秋に訪れたとき紹介しているので、もういいでしょう。半年じゃ、そう変わるものでもないですし・・・。今回はさらに翌日、滞在三日目です。

1月25日(火)
この日は少しジュネーヴを離れ、スイス北西部のフランス国境に近い方へ出かけるスケジュール。ただし移動はすべてクルマで、残念ながらのんびりと鉄道旅というワケにはいきませんでした。まずは早朝にジュネーヴのホテルを出発。一気にビエンヌまで高速道路を走ります(今回の経路はトップの地図を参照してください。クリックで少し大きめに表示されます)。

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走行中のクルマから見えた、朝日に照らされるレマン湖。
この時期のスイスは夜明けが遅く、8時頃にならないと陽が昇りません。

ビエンヌ(Bienne)は仏語・独語圏の境界に位置し、独語ではビール(Biel)。二カ国語が公用語で、都市の公式名も「Biel/Bienne」と両語が併記されてます。面白いのは、ジュネーヴ(仏語圏)発チューリッヒ(独語圏)行きの列車などに乗ると、自動の案内放送がこのビエンヌを境に仏語から独語(またはその逆)へ切り替わりるのです。ふつう、ひとつの直通列車なら、始発から終点まで仏語・独語両方の自動放送を流せばいい思うのですが、それぞれの言語のみというワリキリよう。親切なのか、そうでないのかよくわかりません。さらに伊語やロマンシュ語、ラテン語などと、言語がたくさんあるスイスは大変ですね・・・。そんなビエンヌで高速を降りて、一般道を北上。山をひとつ越えるとそこは雪景色でした。

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北部の田舎道は雪景色~。
行く手に見えるもみの木は、さしずめ天然のクリスマスツリー♪

いかにも冬のスイスっぽい情景ですが、今年は雪が少ないのだとか。たしかにこの程度なら、よっぽど今冬の東北や北陸の方がスゴいですよね。もっとも、スイス南部のアルプス山脈の方に行けばもっと大雪なんでしょうけれど。
そんな田舎道(・・・これでも重要な幹線道路)を走っていると、丘の向こうから線路が現れ、踏切を渡ります。

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スイスらしい雄大な鉄道撮影ポイント。
できることなら、ここで列車が来るまで待ってみたいっっ (>ω<)

ここからの道はしばらく線路に沿っているので、なんとか一本くらい列車が見られないかな・・・と、前方を注意深く眺めていると、林の向こうから赤い電車の姿が見えてきました!

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姿を拝むことができたローカル線の電車。
これはラ・ショード・フォンからグローヴリエ方面へ伸びるジュラ鉄道。
スイス ジュラ鉄道(CJ) ル・ボエシェ(Le Boechet)付近

フロントガラス越しになんとか一枚撮ることができましたが、やはり走行中のクルマから走行中の列車を撮るのは難しいですね・・・。
さらに線路沿いを先へ進むと、左手に小さな駅があり、そこには列車が停車しているのが見えます。先ほどの列車とこの駅で交換したらしい。

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クルマから見えた、駅に停車中の赤い電車。
スイス ジュラ鉄道 (CJ) ル・ノワールモン(Le Noirmont)

これはチャンスだと思い、先回りしてクルマを少し路肩に止めてもらいました。そこで撮影できたのが、先日公開した一枚です。決していい場所ではないけれど、一枚でも鉄道の走行写真が撮れたのには満足でした。

  
 
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ランチはこの地方の川で獲れた魚のムニエル。
淡白な白身にバターソースとアーモンドが合います。
身は柔らかくて食べやすい。☆☆☆・・

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デザートはアップルタルト。
長野や青森同様、寒い地方はリンゴの名産地みたいです。
生地は薄く、焼きリンゴが山盛り~。☆☆☆・・


数件の仕事先へ寄りながら、西へ移動。時計産業で有名なラ・ショード・フォン(La Chaux-de-Fonds)を抜けて、フランス国境沿いを縫うようにクルマは走ります。しばらくするとまた線路が現れて、今度は先ほどとは違う電車の姿が見えました。

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これもローカル私鉄ですが、ジュラ鉄道とは形や色が違いますね・・・。
スイス TRAVYS ???(撮影場所の地名が解りません ^^;)

車体に「travys」の文字が見えるので、どうやらこれは「ヴァレ・ド・ジュー=イヴェルドン・レ・バン=サン・クロワ交通 (TRAVYS)」という、やたら長い名前の鉄道らしい。ここでも線路沿いの道を走っていると、TRAVYSの終着駅 「サン・クロワ (SAINT-CROIX)」に出ました。ちょうど折り返しの列車が停車中だったので、また少しだけ時間をもらって撮影。

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田舎町の小さな終着駅・サン・クロワに停車中のTRAVYS。
トラムのような電車です。
スイス TRAVYS サン・クロワ(SAINT-CROIX)

このサン・クロワ、いったいどんな町なのか日本に帰ってからググってみると、ここはオルゴール産業が盛んで、「オルゴール博物館」なんてものもあるのだとか。オルゴールが名物なんて、素敵な町ですね。カワイイ電車に揺られて来て、のんびりと町を散策してみたいものですが、私たちはクルマで素通り。なんとも勿体ない話です・・・。

クルマはサン・クロワから一般道で山を越え、イヴェルドン(YVERDON)で行きに通った高速に合流。予定通りの仕事をこなし、一路、宿のあるジュネーヴへと戻りました。

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ジュネーヴへ戻ると、すでに日が暮れていました。
市内のノートルダム教会を横切るジュネーヴのトラム。


・・・続きます


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ONE-shot 47 「小田急顔」 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 47 「小田急顔」

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長年親しまれてきた「小田急顔」。
最後の砦として走り続けてきた5000形にも終焉の時が近づき、
先日の土日には10両編成での「さよなら運転」が行われました。
しかし、私はスイスからの帰国日などと重なってしまい、
残念ながら5000形10連、最後の勇姿を見送ることはできませんでした。
今回引退したのは6連の5200形。4連の5000形は残っているとはいえ、
「小田急顔」との遭遇率はかなり低くなってしまったことでしょう。

グリーンレンズの大型ライトは「小田急顔」いちばんの魅力ポイント。
片側一灯のみを点灯するのが小田急流。決してタマ切れではありません。
片目点灯は子供の頃からずっと不思議でした。なぜ両方点けないの? 節約?
実は片方だけでも十分な明るさを保つことができ、
点灯していない方は予備なのだとか。
後年、9000形からの移設でシールドビームに更新された編成がありましたが、
せっかくのチャームポイントを整形してしまったようで好きになれず、
それが最近5000形を撮っていなかった理由でもありました。

1800形、2200形・・・4000形、そして5000形へ
引き継がれて来た「小田急顔」。
機能重視、飾り気のないデザインですが、同じシンプルさを売りにする
最近の新型車両よりもずっと愛嬌がありますよね。
小田急の通勤型車両、
私は今でも真っ先に思い浮かぶのはこの顔です。
  
06.09.22 小田急小田原線 渋沢-新松田


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