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常磐線・・・真夏日のトリフジ 旧客&E657系撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2011.07.17 常磐線
真夏日のトリフジ 旧客E657系撮影記

ちょっと鮮度落ちとなってしまいましたが、17日の日曜日。スイス出張の土産を届けるため、千葉・柏にある実家へ顔を出すことにしました。せっかくなら、そのついでに常磐線で何か撮れないかな~と、鉄道情報誌を調べてみると・・・お!この日はなかなか面白い列車が走るじゃないですか。天気が良かったこともあり、ちょっと気合いを入れて柏の先の取手まで行ってしまいました。

7月17日(日)
上野0949-(1355M)-取手1034

目指した撮影地は取手と藤代の間にある田園地帯、通称・トリフジ。都内から程近く、珍しい列車が走る時でもキャパが広くて撮りやすい、常磐線のお手軽な撮影ポイントです。でもここはちょっと駅から遠く、徒歩で30分くらいの距離。春や秋ならのんびりと歩くところですが、この日は30度越えの真夏日。少しでも楽をして撮影地へ行きたい・・・。そこで今回は取手駅から路線バスを使うことにしました。

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乗るのは関東鉄道バス(手前)の光風台団地行き
(竜ヶ崎駅行きでも可)。後の赤いのは大利根交通バス。

バスは徒歩ルートより少し大回りしながらも、10分程で撮影地最寄りの「川戸沼」停留所に到着。運賃は取手駅東口から川戸沼まで220円でした。撮影地へ行くのに便利なバスですが、休日の日中は40分~50分に一本程度。利用する際には関鉄バスのHPなどで予め時刻を調べておいた方がいいかと思います。

取手駅東口1040-(関鉄バス)-川戸沼1050

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川戸沼で降りれば、撮影地の田園地帯はすぐそこ。

広大な田園地帯が広がるトリフジ。一見どこからでも列車を撮影できるように思えますが、よくみると今の季節は線路際の夏草が伸び放題。唯一スッキリとしている場所(・・・誰かが刈ったのかな?)に、先客の皆さんは集中していました。皆と同じようなところで撮っても面白味無いけれど、やはり草で列車の足回りが隠れるのはイヤだなぁ・・・。結局、挨拶して私もそこへ仲間に加えさせていただきました。

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トリフジを駆ける、タキシードボディの651系「スーパーひたち」。
新車の投入で、今後が気になる車両です。
常磐線 藤代-取手

最終的には50人くらいが集まったトリフジ。ここまで大勢の「撮り鉄」が注目する列車とは、一体・・・? 実はこの日常磐線を走るのは、懐かしい茶色の旧型客車(旧客)。これは前日に水郡線で運転された団臨・「ハッスル黄門号」(何だ、その名前・・・?)で使用した旧客二両の返却回送なのですが、たった二両の回送とはいえ、日曜の日中に常磐線を旧客が走るとあらば、撮り鉄のテンションが上がらないワケがありません。
ところが・・・Σ(゚Д゚;)

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ヒサシ付きのEF81 133に牽引された
旧客二両(スハフ32 2357+スハ42 2173)。
ファンが喜びそうな、シブい組み合わせですが・・・。

ああ・・・モロに裏カブリ orz...。旧客にシングルアームが生えちゃったような、なんともショッパイ結果となってしまいました (´・ω・`)。まさに一同、溜息。せっかく暑い中トリフジまで来たのに、こんな結果だけでは切なすぎる・・・。でも、この日はもうひとつ「ネタ」がありました。それは常磐線の新型特急用車両E657系。まだ営業運転を開始していないこの車両ですが、取手へ来る途中の常磐線車内から試運転で上野方面へ走って行くのを見かけていたので、しばらくすると折り返して戻ってくるはず。気を取り直して、今度はそれを狙ってみる事に。

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E653系「フレッシュひたち」の連結面流し~。
このE653系もE657系に置き換えられる予定なのですが、
実際は震災・原発事故の影響でどうなるのか解りません。
コンバートされたE653系が使われることになる、
いわき~仙台の新規特急が走れるのはいつの日になるのやら・・・。
常磐線 取手-藤代

とは言うものの、私はE657系試運転列車の詳しい通過時刻など解りません。まあ、流し撮りの練習などをしながら、のんびりと待とうと思っていると・・・意外にもヤツはすぐにやってきました。

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炎天下の中、陽炎に揺られて・・・
E657系 キタ━(゚∀゚)━ッ!!
どんな車両でも、初見、初撮影のときはワクワクします。
常磐線 取手-藤代

実車を見るのはこの時が初めてでしたが、雑誌や他の方のブログなどで姿を見た時から、この車両は正面気味よりもサイドから撮った方がカッコイイのではないだろうかと思っていました。そこで、先ほどのE653系などで流し撮りの練習をしていたのです。

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水戸方の先頭車、クハE657-1のサイドビュー。
E653系の写真と見比べると、運転台高さはと同じくらいか?
657は「既存車種と極力機器配置を統一した運転台」なのだそうな。

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カラーリングは順光側の上野方先頭車(クハE656-1)
を見た方が解りやすいですね。スカートは薄紫色ですか・・・。

新しい常磐線特急の顔となるE657系。流線型の高運転台はスピード感のある、いかにも特急用車両らしいフォルムです。でもこの電車、どうも悪人顔に見えてしまうのは私だけ? (以前に他の方のブログに「フリーザの第二形態に似てる」ってコメントした事があるのですが・・・そうみえません? もちろん最終形態は・・・長野のアレ ^^;)。いずれにせよ、このE657系が本格投入されると、残念ながら私の好きな651系は撤退してしまうことになります。しばらくは常磐線から目が離せそうにありませんね・・・。

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EF510-505牽引2097レ。線路際は夏草が延び放題・・・。
常磐線 取手-藤代

もう既に光が回らなくなってしまった2097レまで撮って、撤収。帰りは取手駅まで歩こうかと思っていたのですが、逆に撮影列車を待っている間に体力を奪われてしまい、熱中症寸前(・・・大げさ)。やはり帰りも関鉄バスのお世話になっちゃいました。

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帰りのバスの中で、何気なく前の席に目をやると・・・
あ!「ハッスル黄門」!
茨城県のマスコット・キャラクターだったんですね。
でもなぜに黄門さまが「ハッスル」・・・?

川戸沼1303-(関鉄バス)-取手駅東口1313
取手1325-(3382M)-柏1332~1335-(1306K)-南柏1338

取手から常磐線に乗り、続いてやってきたのは実家のある南柏。実家に寄るのが本来の目的なので、降りるのは当然なのですが、ここではもうひとつの狙いがありました。前回の「One-shot」にも載せたように、前日の土曜日には14本目のE233系が出場し、ついに残り数本となってしまった緩行線の203系。ここまで来たのなら、やはり一本くらいは撮っておきたいところ。しかし暑さで移動するのが面倒になってしまったので、そのまま南柏での駅撮りです。午後順光となる下り方でしばらく待っていると・・・突如、緩行線ではなく快速線にコイツが現れました。

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試運転で快速線を走行する緩行線用のE233系。
前日に出場したばかりのマト14編成です。
常磐線 南柏

キッチリとした編成写真ではなく、左にホームなどが写っちゃっている変な構図ですが、これはあえてE233系が快速線で南柏を通過するシーンを記録したかったから。快速・緩行の形態がクッキリと分かれている常磐線で、緩行線の車両が快速線を走行する姿は非常に珍しく、とくに松戸以北となると今回のような試運転時くらいに限られます(松戸以南では工場への入場時に時折見る事ができます)。このマト14は、前日に武蔵野線での出場・試運転も撮影しているので、私にいろいろと貴重なシーンを提供してくれた編成となりました。そのマト14が走り去った直後、緩行上り線に見えてきたのはお目当ての203系。隣駅の柏付近で新旧の車両がすれ違った事になります。

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残りわずかとなった203系。
この日はマト54編成が21K運用に就いていました。
常磐線 南柏(トリミング済み)

爆音を唸らせて南柏に入ってくる203系。南柏の柏寄りで撮るこのアングル、本来なら300ミリにテレコンを噛まして、銀塩400~500くらいの焦点距離が必要なのですが、テレコンを忘れてしまったのでトリミング処理しています。

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南柏に停車中のマト54。
何の捻りも無い面撮りですが、元・地元駅で見る203系には
個人的に特別な思いがあります。
あと何回、ここで203系を見られるのだろうか・・・。
常磐線 南柏

203系を見送って、この日の撮影は終了。
いちばんの目的だった旧客の返却回送は残念な結果になってしまいましたが、E657系やE233系の試運転など、面白いモノがいろいろと撮れた常磐線での一日となりました。そして、残り5本となった203系(マト14営業開始前の時点)。すでにカウントダウンまっただ中にありますが、完全撤退の前にもう少し記録を残しておきたいところですね。。。

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この日、南柏の駅前では夏祭りが行われていました。
「駅前パレード(Fete des Ecoles)」ならぬ、「駅前盆踊り」(笑)。
でも久しぶりに聞いた「柏おどり」は懐かしかった・・・。
ちなみに今週末は「柏まつり」です。