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東京総合車両センター・・・夏休みフェア2011 見学記 [鉄道写真撮影記]

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2011.08.27 東京総合車両センター
夏休みフェア2011 見学
青函連絡船羊蹄丸
  

毎年恒例、8月の最終土曜日は東京総合車両センター(TK)の一般公開日。もちろん公開してくれるのはとてもありがたく、毎年楽しみにしているイベントなのですが、個人的に今年は事前に公表されていた展示車両の中で、とくにお目当てとなるような車両はありませんでした。しかし、昨年のように事前情報には無かったEF58 61(ロクイチ)の展示などというサプライズがあったりするので、なかなか一概には侮れないもの。あとは、まもなく完全撤退する山手線用E231系の6扉車(サハE231-500)などが、構内に転がっていれば撮影したいなどとも考え、昨年に続き今年もTKの公開へと足を運んでみることにしました。

8月27日(土)
今年は曇り空で気温もそれほど高くない。しかも天気がぐずついているせいか客足は鈍く、並び始めてから数分程度で、すんなりと入場することができました。天気が悪いのは嬉しいことではないけれど、猛暑の炎天下で並んだ昨年に比べると、だいぶ楽で助かります。

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入場門脇に鎮座しているのは、
昨年からTKの顔になった、209系試作車ことクハ901-1。

会場案内図を手渡されて正門をくぐり、さっそく車両展示コーナーから見て回ることに。今年もサプライズはあるのか、果たしてロクイチは・・・?

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昨年、ロクイチとDD51 842が展示されていた場所には
クモヤ143とE217系(更新車)が並べられていました。
それほど珍しい車両ではないけれど、事業用車のクモヤ143などは、
こういう機会にキッチリと押さえておきたいところ。

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こちらは車両展示のメイン会場。
時間帯が早いせいか混雑はなく、まったりと撮影することができます。

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E233系と209系改造の「MUE-Train(ミュートレイン)」。
在来線用試験車の「ミュートレ」も珍しい電車なのですが、
集まったファンの関心はE233系の行き先表示にあったみたい。
この時は「各駅停車・東所沢」を掲出していました。

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185系湘南色(OM03)とEF510-513。
事前の展示予定に「185系」とあったので、てっきり復刻塗装の
A8だと思っていたのですが、まさかの湘南色でした。

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その湘南色のすぐ脇に成っていたのは、立派な瓢箪。
重さに耐えられるようにくくり付けられているところを見ると、
職員の方が大切に育てているのでしょう。

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乗車体験コーナーで構内運転されていたのは豊田のスカ色115系。
「急行」幕の表示がちょっと嬉しい。(^^)

以上が今年の主なラインナップ。ほぼ事前情報通りで、残念ながら今年はロクイチの姿がありませんでした・・・。(´・ω・`) それでも、クモヤや「ミュートレ」などの事業用車が見られたり、E233系や115系が珍しい表示を掲出するのは、こういう車両展示会ならではのこと。それらが見られるだけでも、じゅうぶんに楽しい。続いては研修庫内にある入場中の車両を覗いてみます。

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昨年同様にE217系が更新工事のまっただ中。
このスカ色(旧塗装)もいずれは消えてしまうのかな?

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山手線用E231系も入場していましたが、
6扉車組み込みの編成ではありませんでした・・・。

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ずら~っと並んだ車輪。なかなか圧巻な光景です。

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車両工場公開のイベントとしては欠かせない「車体吊り上げ実演」。
吊り上げられたのはモハE231-1529。
宙を浮く電車に興味津々の子供たち。
お父さん、肩車おつかれさまです・・・。(^^;)

現在のTKで行われているメンテナンスは、新系列車両と呼ばれるステンレス車ばかりで、車両自体にはあまり面白みがありません。でも、庫内に佇んでいる山手線や検査を受けているE217系、吊り上げられたE231系とそれを見つめる子供たちなど、普段とは違う姿の車両たちは意外とフォトジェニックな被写体になるものです。
屋外展示、研修庫内と一通り見て回り、今年の
TK見学は終了。それにしても、会場内にずっと流れていたJR東日本の社歌が耳から離れなくなってしまった・・・。(^^;)

TK最寄りの大井町からりんかい線に乗って、次にやってきたのはお台場。夏休みも最終盤で、海浜公園のオープンデッキや某テレビ局のイベントなどは大賑わい。そんな光景を横目に見つつ私が向かったのは、「船の科学館」。

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お台場にある「船の科学館」。
客船をモチーフにした独特な形の建物です。

新聞報道などでご存知の方も多いと思いますが、この船の科学館は今年の9月末を持って一時休館。施設の見直しを図るとのことですが、再開時期が「未定」というのが気になります。ずいぶん昔に一度だけ、船好きの叔父に連れてきてもらった記憶ぐらいしか無い、船の科学館。休館前にもう一度訪れておきたかったのです。

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館内では模型を使った船舶の解説や、エンジンなどの各種機器が
展示されています。これは戦艦大和の大型模型。

とはいうものの、私はそれほど船に興味があるわけではありません。あくまでも鉄ですから・・・。そんな私がいちばん見たかったのは、船の科学館で屋外展示されているこの船。青函連絡船「羊蹄丸」。

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本館の展望塔から眺めた、元・青函連絡船「羊蹄丸」。
すぐ脇を新交通システムの「ゆりかもめ」が通り過ぎて行きます。

「JNR」の国鉄マークが誇らしい「羊蹄丸」。青函トンネルが開通した88年にお役御免となり、96年からここお台場で展示されていましたが、船の科学館休館に伴い、この「羊蹄丸」は展示を終了。今後は海外などへの売却が検討されているものの、解体される可能性もあるのだとか・・・。 いずれにせよ、休館までの残された期間が「羊蹄丸」を見学できるラストチャンス。展望塔から外観を撮影した後は、船内へと入ってみます。

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タラップを渡って船内へ。
青函連絡船の現役時代から付けられている
羊蹄山とイルカのシンボルマークがお出迎え。

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船内には、青函連絡船の旅客名簿や運賃表などが
展示されています。

現在の「羊蹄丸」の正式名は「フローティングパビリオン羊蹄丸」といい、船内展示のメインは昭和30年代の青森埠頭を再現した「青函ワールド」というパビリオン。青函連絡船当時そのままの内装などを期待している方には少々興ざめしてしまうかも知れませんが、意外とこのパビリオンがよくできていて、とくに鉄としては青森駅の情景が楽しい。

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ちょっとチープですが・・・(^^;)
左が青森駅の出札所で、右の方が青函連絡船へのタラップ。
上には時刻表が掲げられています。
過去の人(人形)と現在の人が入り交じっているのに、
あまり違和感が無いような・・・。

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時刻表のアップ。
実際に当時走っていた列車かどうかは解りませんが、
接続列車などが詳細に書かれていて、なかなかリアルです。

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出札所できっぷを買い求める親子。
父上が不在で、いったいどこまでいくのでしょうか・・・?

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駅待合室に置かれた薪ストーブ。
そういえば、今年の春に訪れた九州の大畑駅にも
こんなストーブがありましたね。

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荷物の運び屋、「赤帽さん」の姿も。
おや?奥の方に気になるモノが顔をのぞかせています・・・。

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奥へ進むと、何と本物のDE10 30の姿が。
ここは実際に車両甲板があった場所で、床下にはレールが敷かれています。

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連絡船の歴史を紹介するスクリーンの下に見える車両甲板のレール。
ここに北海道からの貨車が積み込まれていたのですね。

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車両はDE10の他にもう一両。
ブルーのスハフ44 25が「津軽」のサボを下げて置かれています。
車端部の検査表記には「58-1 五稜郭車セ」の文字が・・・。

実は私、青函連絡船には一度も乗れずじまいでした。学生時代にアルバイトして貯めたお金で初めて北海道を目指したのは88年の3月。そう、まさに青函トンネルが開通したときでした。もう半月早く旅に出て、最後の青函連絡船に乗ることも可能だったはずなのですが、その頃は無くなるものへの惜別の念よりも、新たに開通する青函トンネルの列車にいち早く乗ってみたいという感情の方が高かったのですね。今さらあの時のことを後悔などはしていないけれど、やはり一度くらいは現役の青函連絡船に乗って、「津軽海峡冬景色」の旅情を味わってみたかったな・・・などと、動かない羊蹄丸のデッキでお台場の景色を眺めながら思うのでした。

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最後にブリッジ(操舵室)へ上がってみました。
雨にも風にも、嵐にも負けず津軽海峡を往復し続けた「羊蹄丸」。
次はいずこへの船出となるのでしょうか。
願わくば解体されずに、再就職先が決まるといいですね・・・。

船の科学館なのに鉄道メインとなってしまいましたが、こんな楽しみ方もアリなのではないかと思っています。休館まであとひと月、今なら謝恩割引で入館料はなんと200円(通常700円)。船だけでなく鉄道に興味のある方にもココはオススメのスポットですよ~。(^^)



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総武本線・・・「ありがとう」マーク付き113系 撮影&乗車記 [鉄道写真撮影記]

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2011.08.05
総武本線
「ありがとう」マーク付き113系 撮影&乗車記
  

長いこと房総ローカル(普通列車)の顔として親しまれてきたスカ色の113系も、ついに今月末で引退・・・。残った一編成(マリ116+217・8連)には「惜別ヘッドマーク」が掲げられています。私もその最後の勇姿を記録するべく、8月の第一週に千葉へと向かいました。

8月5日(金)
新宿-(中央快速)-御茶ノ水-(総武緩行)-錦糸町0700-(565F)-千葉0734

それにしても、一本しかないマーク付きの113系を捕らえるのは容易ではありません。京葉線201系や常磐線203系のように、基本走行路線が決まっているのならば捕まえやすいのですが、113系の運用範囲は房総各線と広く、安房鴨川や銚子まで足を伸ばすこともあります。やはりこういうとき頼りになるのが、ネットの掲示板などに寄せられる目撃情報。この日のマーク付き113系は銚子発の成田線430Mから運用に入っていて、現在は千葉を目指して上っているとのこと。情報提供者には本当に感謝です。まずはこの列車を千葉で待ってみることにしました。

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千葉に入ってきたマークつきの113系(右)。
新旧交代を表すような209系との並びが撮れました。
総武本線 千葉

情報どおり430Mで千葉へと現れた113系。列車は引き続き、総武本線の成東行き(1331M)として折り返します。成東へ行った列車は再び千葉行き(1340M)となって戻ってくる、そしてさらに成東へ・・・。つまりこの日の運用は千葉と成東の間を何度も往復する、通称・「成東シャトル」。これは時間が読みやすい、ラッキーな運用に当たりました。さっそく、今停車中の1331Mを沿線で撮影するために、先行する快速に乗って移動します。向かったのは物井。

千葉0755-(快速エアポート成田)-物井0811

113系が「成東シャトル」運用に入って、ラッキーなことがもうひとつ。それはこの物井と佐倉の間にある撮影地・「モノサク」を通ってくれること。正直、外房線運用だったら、すぐには撮影地が思い浮かびませんでした・・・。モノサクなら駅から近く、キャパも広いので、徒歩鉄にはありがたい。しかも個人的に、何度か訪れているこの辺りは土地勘があり、何となく安心できるのです。次の狙いとなる1331Mは、私が乗ってきた快速のわずか9分続行。本来は無理をせずにホームの先端で撮ってしまうところですが、この物井なら駅から徒歩3分程度の場所でも沿線撮りができるのを知っていたので、慌てることなく撮影ポイントへ辿り着くことができました。もちろん練習電はなく、一発本番。

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通いなれた総武本線で、マークを掲げて最後の力走を見せる113系。
総武本線 物井-佐倉

後退角が付いた113系のお顔、ここでは完全順光とはなりませんでした。でもこのくらいの陰影があった方が、113系らしい表情なのかもしれません。お手軽な駅近撮影地からのカットとしては上出来かな・・・なんて思いながら、長玉を外して撤収しかけると、再び踏切が鳴り出しました。1331Mのさらに続行で姿を見せたのは・・・お、PFじゃないか。

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青い空、白い雲・・・夏空の下を行くEF65PFのカモレ。
総武本線 物井-佐倉

とっさに標準形ズームを装着して、一枚パシャリ。ところが、案外こういうカットがイイ具合に撮れたりするものなんですよね。。。意識して入れたわけではないけれど、モノサクへと続く線路沿いの道もいい雰囲気。う~ん、113系もこんな感じで撮れば良かったかな・・・? どうも私は、本命の列車を狙うときに力が入りすぎるところがあり、アングルの視野が狭くなってしまうようです・・・。ならば、折り返して成東から来る1340Mの方は、広めのレンズで撮ってみるか。

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色づき始めた稲穂と255系「しおさい」。晩夏のモノサクにて・・・。
総武本線 佐倉-物井

これぞモノサクって感じの広々としたアングル。列車が小さくて目立たないかとも思いましたが、白いボディと黄色い扉がいいアクセントになって、じゅうぶんに存在を主張してくれました。よし、113系もこのアングルで撮ろう。・・・ところが、なんと空が急変。一気に暗雲が立ち込めてきました。この広角系アングルは青空や白い雲だからこそ絵になるのに、空はどんより暗く、稲穂の色は沈み、遠景の列車も目立たなくなってしまった・・・(´・ω・`)。これではせっかくの113系がもったいない。広角系の情景写真は諦めて、またも長玉での編成重視にシフト。

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モノサクへと戻ってきた113系。今度は幌無し側のマリ116が先頭です。
スッキリした顔に、惜別マークが映えます・・・。
総武本線 佐倉-物井

この定番の亀崎踏切、午前中に撮影すると手前サイドには光が回りません。皮肉なことに曇ってくれたおかげで、きれいな編成写真を撮ることができました・・・。まあ、ヘッドマーク付きの記録という意味では、これでいいのかも知れませんが、なんとも煮え切らない気がします。。。(´ヘ`;)。
それでも、上下一本ずつのマーク付き113系が撮れたことには満足したので、沿線での撮影は終了。しかし、このまま113系と別れてしまうのは何だか名残惜しい・・・そこで、ここからは少し113系に乗ってみることにしました。東日本の113系に乗るのはこれが最後になるかもしれない、まさに惜別乗車です。乗るのは再び千葉から折り返してくる、成東行き1343M。

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物井に入ってきた、総武線・成東行きの113系。
これがスカ色113系、最後の乗車になるのかな・・・。
総武本線 物井

お盆前、平日午前中の下り・成東行きの車内はガラガラ。一般客はまだしも、同じように惜別乗車している同業者がいるかと思ったのですが、それすらほとんど見かけませんでした。さらに私の乗っていた車両の乗客は佐倉でみんな降りてしまい、私ひとりの貸切状態に。

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誰もいない静かな車内
113系のモーター音だけが響きます。
節電のために室内灯は消され

車窓に流れる緑がいっそう眩しく見える・・・
房総を駆け抜けたオールドタイマー、最後の夏。
総武本線 1343M 車内

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幕張区の113系へ対する労いの気持ちがこめられたヘッドマーク。
房総らしい、海と花、そしてレールがモチーフに描かれています。
総武本線 日向

結局、佐倉から終点の成東まで途中駅からの乗客はなく、113系との最後の時間をとても贅沢に過ごすことができました。ぷしゅーっと、聞きなれたエアを抜く音が聞こえ、冷房の効いた車内から灼熱のホームへ降りると、私の惜別乗車も終わりです。

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終点の成東に到着。
いつのまにか青空が復活していました。
総武本線 成東

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ラストカットは木造の跨線橋から顔を出して・・・バイバイ!

物井1055-(総武1343M)-成東1136

「成東シャトル」はまた総武線を通って千葉へと戻りますが、私はここ成東で113系とお別れです。折り返しの113系に乗ると新たに切符を買いなおさなくてはなりませんが、このまま東金線・外房線まわりで東京へ戻れば、物井からの片道運賃で済みます(いわゆる大回り)。理由はちょっとセコイけど、113系とは片道だけの惜別乗車でお別れしたほうが潔いとも思ったのです。それに例え113系に揺られるのだとしても、同じ路線を往復するのは面白くないしね。

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成東駅の0番線に停車している東金・外房線まわりの千葉行き。
0番線って響き、好きです

総武本線
成東

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九十九里浜に近いところを走っている東金線ですが、
車窓から海はほとんど・・・というか、まったく見えません。
東金線 求名-東金(車窓から)

成東1149-(東金・外房1642M)-千葉1234~1340-(総武快速1290F)-東京1422

この撮影&乗車は今月のアタマに行ってきたものですが、今はもう8月も後半。定期運用に就くスカ色113系の活躍も、残すところ10日を切りました。9月には房総各線や横須賀線などで団臨の「さよなら興行」が行われるようなので、時間が合えばそちらの撮影にも行きたいと考えていますが、乗車する機会はもうないでしょう。でも、私にとって最後の乗車が貸切状態だったなんて、ちょっと特別な想い出を作ることができました。ガラガラの車内から見た、あの緑の眩しさは忘れないよ・・・。さよなら、スカ色113系。


☆おまけ☆
先日、夏休み編で紹介した国鉄時代の103系1000番台を探していたところ、ついでにこんなカットも発掘できました。西日本の阪和色と東日本のスカ色、113系同士の並び。ここはいったいドコ?

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87.3.31 総武本線 千葉

実は国鉄時代の千葉です。今では考えにくい事ですが、国鉄時代には広範囲での転配が頻繁に行われ、塗り替えられずにそのまま使われていたんですね。ちなみにこの阪和色は両端の先頭車だけで、中間車はスカ色。そんなおもしろい混結をなぜ編成撮りしなかったのだろう・・・と今になって悔やんでいます。(^^;)



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夏休み2011 その5・・・KTR 由良川橋梁 撮影記 [鉄道旅行記]

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2011.07.30~08.01
夏休み2011 その5
北近畿タンゴ鉄道 由良川橋梁 撮影記
  

夏の休暇を利用しての鉄道旅、前回からの続きです。
福知山線で特急「こうのとり」を撮影後は、福知山で一泊。前回綴ったように、福知山へ来たのは予定外の流れ的に・・・というか、ぶっちゃけ行き当たりばったりで、先のことはほとんど考えていませんでした。福知山からスタートする三日目はどこへ行こう・・・二日目同様に「こうのとり」や「きのさき」の183系を重点的に撮影する「撮り鉄」か、それとも山陰本線を北上して、まだ架け替え後に渡ったことが無い「新・余部橋梁」を「乗り鉄」するか。いや、せっかく福知山にいるのなら「KTR」へ・・・。酒を片手に時刻表とにらめっこ。でも、こういう作業は楽しいもので、あっという間に夜が更けてゆきます。そこで決定した三日目の行き先とは?

8月1日(月)
もちろんこの日も「青春18」にスタンプを押してもらってからスタート。まずは山陰本線の「上り」普通列車へと乗車。餘部とは逆方向へ進みます。

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福知山から乗った普通列車は113系。
今旅はJR形の転換クロス車への乗車が続いていたので、
ちょっと懐かしい感じ。
11.8.1 山陰本線 福知山

この普通列車の20分後に続行で追いかけてくるのは、183系の特急「きのさき2号」。もちろん撮りたい衝動に駆られますが、私が乗った列車は途中の綾部で「きのさき」の走る山陰線と分かれ、舞鶴線へと入って行きます。目的が「余部」でも「183」でもないとすると、残るは・・・そう「KTR」。三日目に向かったのは、KTRこと「北近畿タンゴ鉄道」でした。乗ってきた舞鶴線をKTRの乗換駅・西舞鶴で下車。

福知山0541-(舞鶴321M)-西舞鶴0614

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西舞鶴には、特急「まいづる」の287系が停泊中。
右の方が、KTRホームです。
11.8.1 舞鶴線 西舞鶴

北近畿タンゴ鉄道は、未成線だった国鉄宮福線計画を引き継いで新規に開業させた宮福線(宮津~福知山)と、旧・JR宮津線を継承した宮津線(西舞鶴~豊岡)からなる、第三セクター方式のローカル線。今回のように福知山からKTRの旅をスタートするならば、そのままダイレクトに宮福線へ乗れば良さそうなものですが、この宮福線の初発列車は福知山発6時54分と遅く、これから行こうとしている目的地へは舞鶴線を経て西舞鶴から宮津線へと乗り継ぐ方が早く着くのです。そんな宮津線、時刻表によると次に乗るのは普通列車・豊岡行きのはず。ところがホームに停まっていたのは特急用のKTR8000形・・・。

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KTRの特急用車両 KTR8000形。
「タンゴディスカバリー」の名は廃止されましたが、
現在でも「まいづる」や「はしだて」として
山陰本線の京都方面へ直通運転しています。
11.8.1 KTR宮津線 西舞鶴

コイツはJRに入って行く特急かな・・・? と、行き先を見ると「豊岡」の文字が。お、これはひょっとして、特急用の間合い運用ってヤツ!? 念のため車掌さんに確認すると、間違いなく普通列車とのこと。これはちょっとラッキー! 乗り心地のよいリクライニングシートに身を委ねて、宮津線の車窓を楽しみます。乗車時間はわずか20分弱なのですが・・・。

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宮津線の車窓に見えてきたのは、由良川。
11.8.1 KTR宮津線 東雲-丹後神崎(車窓から)

西舞鶴から二つ目の東雲を出ると、列車は由良川に沿って走ります。由良川はこの先で日本海へと流れ、その河口付近に架けられているのが、宮津線屈指の撮影ポイント・由良川橋梁。ここが今回の目的地です。

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由良川橋梁を渡るところを、列車の最後部から眺めてみました。
11.8.1 KTR宮津線 丹後神崎-丹後由良(車窓から)

西舞鶴0624-(KTR宮津線613D)-丹後由良0642

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由良川の西岸にある駅、丹後由良。
11.8.1 KTR宮津線 丹後由良

丹後由良で下車して歩くこと10分、すぐに由良川のほとりに出ることができました。広い川幅に合わせ、まっすぐに伸びる由良川橋梁。552メートルものプレートガーダー橋は迫力があり、ここを渡る列車を一度は撮ってみたいと思っていたのでした。ただしこの場所、午前はド逆光。ちょっとキビシい条件だけれど、果たして絵になるのかしら・・・? 

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広大な由良川を跨ぐ由良川橋梁。
西舞鶴へ向けて走って行くのは、KTR800形の普通列車。
11.8.1 KTR宮津線 丹後神崎-丹後由良(後追い)

順光できれいに撮れるのが理想ですが、シルエット気味に写った長い鉄橋は、思っていたほど悪くないかも。しかし同じようなアングルの逆光写真は量産するものでもないので、河原ではこの一枚だけ撮って、次の場所へ移動することにしました。続いて向かったのは、俯瞰気味に由良川橋梁と日本海を一望できる、小高い丘の上にある公園。

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遠景で、真横から眺めた由良川橋梁。
その奥には日本海が広がります。
11.8.1 KTR宮津線 丹後神崎-丹後由良

もちろんここから狙ってみても、今の時間帯は列車に光は当りません。それでもなかなかスケールの大きな、気持ちのよい撮影地です。難を言うならば、車両と奥の陸地(?)のシルエットは重ねたくないところ・・・。もう少し裏山の崖を上ってタッパを稼げば、クリアできるか?

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穏やかな丹後の朝。日本海を望みながら、
二両編成の特急車両が長い鉄橋を渡ります。

手前の木々はちょっと重たくなってしまったけれど、車両の輪郭はスッキリ。しかもやってきたのは、宮津から特急「たんごリレー」となるKTR8000形でした。偶然ながらも、沖に見える船の向きも整ったし、由良川橋梁らしい一枚になったのではないでしょうか。ちなみに由良川から日本海へとそそぐ、その河口はというと・・・こんな感じ。

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由良川の流れが日本海へ・・・。
ちょうど河口部を渡る、単行の普通列車。

車両はスッキリ抜けるけど、国道沿いの家々や電柱の処理が難しいですね。やはりKTR8000形を撮ったあたりがベストなのかな・・・。
短時間ながらも普通列車と特急というバリエーションが見られ、なかなか充実した撮影ができた由良川橋梁。これで撮影地を後にして丹後由良駅へと戻り、ここからは少しKTRの「乗り鉄」を楽しむことにします。

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丹後由良からは野田川行きの普通列車に乗車。
夏休みですが、列車には少年たちの姿が・・・部活かな?
11.8.1 KTR宮津線 丹後由良

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日本三景のひとつ「天橋立」を沿線に擁する宮津線。
車窓にも日本海の青い海が広がります。
なかなかの絶景路線。(^^)
11.8.1 KTR宮津線 丹後由良-栗田(車窓から)

栗田湾沿いの美しい景色を横目に進み、列車は宮津へ。ここで同じKTRの宮福線へ乗り換えます。接続時刻表を見てみると次の宮福線の列車は、特急「たんごリレー6号」。ということは、先ほどと同じKTR8000形か・・・と思いきや、入ってきたのは「タンゴエクスプローラー」!

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宮津で接続するKTR001形の特急「たんごリレー」(左)。
右は丹後由良から乗ってきた野田川行き。
11.8.1 KTR宮津線 宮津

つい興奮して「タンゴエクスプローラー」と言ってしまいましたが、今年の春の改正でJRに直通していた特急「タンゴエクスプローラー」は廃止(287系「こうのとり」への置き換えという形)になったんだっけ・・・。「タンゴエクスプローラー」用だったKTR001形、今ではこのようなKTR線内の特急として細々と使われているのですね。

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天井まで回り込んだ大きな窓、ハイデッカー構造のKTR001形車内。
バブル期に製造された(90年製)車両っぽい内装ですね。(^^;)

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今度は正式な「特急」ですから、別途に料金がかかります。
宮津~福知山の特急券(630円)を車内で購入。

せっかく窓の大きなKTR001形に乗ったのですが、海景色が広がっていた宮津線とは異なり、内陸部を走る宮福線は、大江山などが見えるものの、車窓風景は単調でトンネルも多い。ちょっとウトウトしながら揺られていると、特急は快調に飛ばし、宮津から30分で終点の福知山に到着。KTRをミニトリップして、朝スタートした福知山へ戻ってきました。

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福知山のKTRホームに到着した「たんごリレー」。
11.8.1 KTR宮福線 福知山

丹後由良0855-(KTR宮津線321D)-宮津0907~0909-(たんごリレー6号)-福知山0942

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「たんごリレー」の隣に停まっていたのは、
183系の特急「きのさき10号」。
11.8.1 山陰本線 福知山

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こちらも183系で運転されていた「こうのとり1号」。
11.8.1 山陰本線 福知山

さて、旅も残すところあとわずか。ここからは東京へ向けての帰路になります。青春18を使っている以上は当然、東京まで普通・快速列車のみ・・・? それはさすがにちょっとキツいので、青春18のゴールを最初にスタンプ(入鋏)を押した名古屋に決めました。ラストは山陰本線と東海道本線の乗り継ぎ旅です。

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山陰線の立木付近で車窓に寄り添う川は、
先ほど撮影した由良川の上流です。
11.8.1 山陰本線 立木-安栖里(車窓から)

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途中の園部で乗り換え、221系の快速で京都着。
11.8.1 東海道本線 京都

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東海道線の米原から先は東海管内。関西線以来の313系です。
11.8.1 東海道本線 米原

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二日前に快速「みえ」でスタートした、
名古屋へ戻ってきました~。
11.8.1 東海道本線 名古屋

福知山0954-(山陰1134M)-園部1112~1115-(快速2214M)-京都1151~1200-(新快速3448M)-米原1253~1259-(216F)-大垣1332~1341-(新快速2334F)-名古屋1413

福知山から約4時間で名古屋に到着。ちなみにこのまま東海道を上り続けると、さらに6時間半かかって、東京には20時53分着。まだ倍以上も乗らなくてはならないことを考えると、やはり東海道は長いんだなぁ・・・。青春18のヘビーユーザーの方々からはお叱りを受けそうですが、私は名古屋で離脱。新幹線へと乗り換えます。

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今旅のラストランナーはN700系「のぞみ」。
東京までは1時間40分・・・新幹線は速い!
11.8.1 東海道新幹線 名古屋

名古屋1630-(のぞみ34号)-東京1813


これで今年の夏休みに回った鉄旅は終了です。目的が散漫で、とくに後半は行き当たりばったりの無計画な旅でしたが、それなりに鉄分が濃くて、鉄の方には楽しんでいただけたのではないでしょうか。でも、むしろ鉄要素が強すぎて、観光はおろか名物料理などもほとんど食べない、余裕の無い旅だったようにも感じています。しゃかりきに鉄道を追いかけるのもいいけれど、次回はもう少し「大人の旅」にしたいところですね・・・(^^
;)。



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夏休み2011 その4・・・福知山線 183系「こうのとり」 撮影記 [鉄道旅行記]

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2011.07.30~08.01
夏休み2011 その4
福知山線 183系「こうのとり」 撮影記
  

夏の休暇を利用しての鉄道旅、前回からの続きです。
奈良で迎えた二日目は、朝から桜井線で臨時列車などを撮影。その後は高田から和歌山線を経由して紀伊半島の南紀・白浜へと向かい、紀勢本線の特急「くろしお」などを撮るつもりでしたが、残念ながら天気が思わしくなさそう。紀勢線で期待していたのは、夏らしい青い海景色。曇り空の海では寒々しい・・・。悩んだ末、今回は紀勢線での撮影は見送ることにしました。結局、高田では乗り換えず、そのまま大和路線(関西線)への直通快速に乗り続けて、大阪の天王寺へ。

櫟本0810-(大和路快速4529T)-天王寺0922

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王寺から大和路線に入って、天王寺へと到着した221系の快速。
11.7.31 関西本線 天王寺

急遽、目的地を変更しても、柔軟に対応できるのが「青春18」のいいところ。とはいうものの、ではどこへ行こうか・・・。今旅では四日市の可動橋や天理臨の撮影、伊賀鉄道や桜井線の「乗り鉄」と、自然のなかでの撮影に乏しい気がします。せっかく遠征に出たのなら、一枚くらいは自然豊かな情景で列車を撮りたい。でも天気は曇り・・・ならば、山へ行こう。もちろん山や渓谷だって晴天で青空の方がいいのですが、まだ海より山のほうが曇り空でも絵に幅が利きそう(・・・に思います)。海がダメなら山へ・・・夏休みの小学生的な発想ですが、まったくの適当というわけではありません。これから向かうところも、一度は行ってみたいと思っていた場所なのです。

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まずは環状線で大阪へ。
乗ったのは阪和線から直通の関空快速。
西日本の最新車・225系には初乗車でした。
11.7.31 大阪環状線 大阪

天王寺0927-(関空快速4120M)-大阪0944

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大阪では福知山線(JR宝塚線)に乗り換え。
この日は221系→225系→223系の快速リレーです(^^)
11.7.31 東海道本線 大阪

進路を山へと向けて乗り込んだ列車は、福知山線の「丹波路快速」。福知山線は大阪から30分の宝塚を過ぎると、すぐに六甲山地の山間へと入って行くので、大阪圏から山への手軽なアプローチとなります。しかもこの線には、国鉄形の183系を使用した特急「こうのとり」が走っており、「撮り鉄」的には絶好の被写体。新型の287系と合わせて、渓谷沿いのキレイな撮影地で狙ってみようと考えたのでした。

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福知山線と阪急宝塚線・今津線が乗り入れる宝塚。
道路を挟んだ向こう側にあるのが阪急宝塚駅。
11.7.31 福知山線 宝塚(車窓から)

ところで、この福知山線の大阪~篠山口には「JR宝塚線」の愛称が付けられています。先ほど乗った関西本線のJR難波~奈良にも「大和路線」の愛称があり、こちらは大雑把な「関西線」よりも親しみがわいて使いやすいので、私もフツーに「大和路線」と呼んでいますが、「宝塚線」の方はどうしても「阪急宝塚線」の方を先に連想してしまうので、正式名称の「福知山線」を使っています。まあ、どちらでもよいのでしょうけれど、桜井線など、愛称の「万葉まほろば線」で呼んでいる人がいるのかな・・・? そういえば、東の「宇都宮線(東北本線・上野~黒磯の愛称)」も、できた当初は「誰も呼ばねえよ・・・」なんて思っていたのに、すっかり定着しましたね。。。

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宝塚を過ぎてトンネルをいくつか抜けると、
車窓には緑豊かな自然の風景が広がります。
11.7.31 福知山線 西宮名塩-武田尾(車窓から)

軽快に飛ばしてきた「丹波路快速」は、三田から各駅停車となり、大阪から一時間強で終点の篠山口着。すぐに福知山方面への列車が接続していましたが、私はそれには乗らずに、ここで下車します。

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福知山線はこの篠山口を境に南北で運転系統が分けられ、
「JR宝塚線」も、この篠山口以南の愛称。
ここから北部は単線となり、列車の編成も短くなります。
11.7.31 福知山線 篠山口

大阪0952-(丹波路快速2717M)-篠山口1058

目指す渓谷沿いの撮影地があるのは、この篠山口ではなく、隣の丹波大山と下滝の間。しかしそのポイントは駅間の離れている両駅のほぼ中間付近にあり、丹波大山から徒歩で一時間近くかかります。一時間に一本程度の普通列車しか停まらない丹波大山、さらにそこから徒歩で一時間では効率が悪い・・・。しかし、その丹波大山のひとつ手前、ここ篠山口に強い味方がありました。そう、またしても「レンタサイクル」の出番です。前日の四日市に続き、二日連続の「チャリ鉄」。しかもここでは「電動アシスト付き」を借りることができました。アップダウンの激しい道が予想されるので、これは嬉しい!!

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篠山市の玄関口・篠山口駅。
レンタサイクルは東口の駅前で借りることができます。
11.7.31 福知山線 篠山口

それにしても、ほぼ行き当たりばったりで篠山口まで来たのに、よくレンタサイクルがあるのを知っていたとお思いでしょう。実は、この篠山口でレンタサイクルを借りて福知山線の「こうのとり」を撮影するというプランは、前に計画して調べたことがあったのです。できれば381系が健在な今年の春先に実行したかったのですが、計画倒れしてしまいました。しかし381系はムリでしたが、何とか183系の方はギリギリ間に合った・・・。おそらく今回こそ、私にとって福知山線を走る国鉄特急形を撮るラストチャンスになるのは、間違いありません。

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篠山口駅に貼ってあった「こうのとり」の編成表。
「新型車両で運転」の表記が無いのが
183系ということになりますが・・・。

その183系で運転されている「こうのとり」は、一時間後の12時03分に篠山口を出る「7号」。当然この列車に狙いを定めて、自転車を走らせます。おそらく撮影地までは30~40分くらいで到達できると思われるので、ちょうどいい頃合いです。

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篠山口の隣駅、丹波大山は小さな無人駅。
11.7.31 福知山線 丹波大山

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途中で見えてきたのは川代ダム。
写真的に曇り空は残念ですが、
真夏のサイクリングには曇ってくれた方が助かります。

ところが、撮影地の目印となる浄化センターが一向に見えてきません。快適な電動アシスト付き自転車で調子に乗って、地図も見ずに国道をひたすら進んでしまい、途中で県道へと入らなければならなかったのを忘れてしまいました。慌てて来た道を引き返して県道へ。何とか撮影地へと着いたのは「7号」の篠山口発車5分前。ふう・・・危ない、危ない。すぐにカメラをセッティングして、ぶっつけ本番。

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木々の緑が深い、夏の川代渓谷を横目に走る、
183系の特急「こうのとり7号」。
11.7.31 福知山線 丹波大山-下滝

雲の流れが速く、晴れたり曇ったりを繰り返していましたが、通過時にはウマい具合に薄曇り状態。ここは晴れるとサイドに光が当たらず、顔だけが飛んでしまいます。かといって、ドン雲りでは緑や川の色が沈んでしまう・・・そんな撮影地では薄曇りがベストなのです。4両の短編成がちょっと寂しいけれど、やはり自然の中を走る国鉄特急色(正しくは准国鉄色?)はいいですね!  撮影地に着いて数分しか経っていませんが、もうこれで満足(^^)。でも贅沢なことに、次に逆方向から上ってくる「14号」も実は183系なのです。

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撮影地となるこの橋、反対側(下り方)の景色もいい感じ。
ただしお昼過ぎは逆光なので、晴れると列車は陰ってしまいます。
11.7.31 福知山線 下滝-丹波大山

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日が陰ったときに、183系の「14号」が通過。ツイているのか?
でも、風景的には晴れていた方が明るくていいですね。

ここで上下一本ずつの183系が撮れたので、目的達成。紀勢線の方に行っていたらどうなっていたのかは解らないけれど、結果オーライかな・・・。これで183系はしばらく来ないのですが、せっかく自転車でここまで来たことですし、もう少し撮影を続行することに。今度は川を挟んだ県道側から撮影してみます。

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山にへばりつくように、渓谷沿いを走る223系。
11.7.31 福知山線 丹波大山-下滝

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上と同ポジションからタテ位置で。
川代渓谷の夏景色には、新型の白い「こうのとり」もよく合います。

荒々しい岩と激しい川の流れ。渓谷の雰囲気がよくでている、思ったよりもずっといいポイントです。ここでも183系を撮りたいという欲が出てきましたが、次の183系まではあと二時間半・・・。しかも次第に空に暗雲が立ちこめてきました。

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上の287系通過からわずか10分後の空。
この雲の色はちょっとキケンかも・・・。

前日も亀山で遭遇した突然の強い雨、いわゆるゲリラ豪雨。この山あいの撮影地で降られてしまうと、逃げ場がありません。体が濡れるのはまだしも、カメラ機材の方が心配。雷鳴も聞こえてきたことだし、ここは勇気ある(?)撤退を選択。

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篠山口で借りたレンタサイクル。
坂の多い山道では、電動アシストが助かります。
レンタル料は普通自転車で一日600円・電動アシスト付きで800円。

何とか雨が降り出す前に篠山口へと戻り、自転車を返却。ここから再び福知山線の列車に揺られます。行き当たりばったりの旅、大阪方面へ戻ることも考えたのですが、気分的に福知山線を下りたくなり、この日の宿泊地は福知山に決めました。

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福知山線の車窓から見た、川代渓谷の撮影地付近。
奥に見えるガードレールの辺りが、287系を撮った場所です。
11.7.31 福知山線 丹波大山-下滝(車窓から)

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途中の石生では183系の「こうのとり18号」と交換。
11.7.31 福知山線 石生(車窓から)

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車窓右手に見えてきたのは福知山城。
下を走る高架線は山陰本線です。
11.7.31 福知山線 丹波竹田-福知山

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福知山に到着した、福知山線の223系。
おや?奥に見えるのは湘南色?
11.7.31 山陰本線 福知山

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停まっていたのは湘南色に細い白帯の入った、
ワンマン仕様の113系でした。

篠山口1532-(福知山2547M)-福知山1630
  
   


・・・続きま



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夏休み2011 その3・・・桜井線 24系天理臨 撮影記 [鉄道旅行記]

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2011.07.30~08.01
夏休み2011 その3
桜井線 24系天理臨 撮影記
  

夏の休暇を利用しての鉄道旅、前回からの続きです。

7月31日(日)
奈良で迎えた二日目、この日も早朝から「青春18きっぷ」で行動開始です。奈良から乗るのは、大阪方面への大和路線(関西線)や、京都へ向かう奈良線ではなく、前日にも乗った桜井線。ということは、またも桜井線を走る105系が狙いか・・・? もちろん105系も気になるのですが、狙いは他にありました。

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奈良で待機していた、桜井線の105系。
青緑ですが、両側が増設運転台顔(500番台)の
編成でした。103系顔じゃなくて、残念。
11.7.31 関西本線 奈良

実はこの日、桜井線には「ブルートレイン」が入線するのです。桜井線を走るブルトレ、ちょっと詳しい方ならもうお解りでしょうが、今回のターゲットは「天理臨」。
桜井線には天理教本部の最寄り駅である天理があり、毎年この時期に行われる(らしい)天理教のお祭りに合わせて、各地から多数の団体臨時列車が設定されます。それが、通称・「天理臨」。なかでも注目なのが、東北地方から日本海縦貫線を通ってやってくる24系寝台車、いわゆるブルートレインで、しかも奈良線・桜井線区間での牽引機は宮原のDD51。朱色の国鉄色DD51とブルトレの組み合わせは、06年の客車「出雲」なきあと、この天理臨くらいでしか見ることができません。いつか撮影したいと思っていたこの列車、今年はうまくタイミングを合わせることができました。
そんなわけで、桜井線を走るDD51ブルトレを撮影すべく、やってきたのは奈良から二つ目の小駅、帯解(おびとけ)。

奈良0523-(桜井521S)-帯解0530

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桜井線・帯解駅。
近くには皇室の方が安産祈願されることで有名な
帯解寺があります。
11.7.31 桜井線 帯解

私にとって初めての沿線撮りで、撮影地など全然知らない桜井線。前日に乗ったとき、車窓から目ぼしいところ探していると、この帯解と隣駅の櫟本(いちのもと)の間に広がる田園地帯が撮りやすそうに感じました。そこでとりあえず帯解で降りてみたのですが、やはり同業者の姿がチラホラ・・・。私もその後に続きます。いくつか撮れそうなところを物色しつつ辿り着いたのは、両駅のほぼ中間にある撮影地。ここは片支持の架線柱が反対側に立ち、編成写真をスッキリと撮れそうなポイントです。試しにカメラを構えてみると、さっそくもうひとつの狙いだった105系がやってきました。撮りたかった青緑ではなく、従来のツートンでしたが、考えてみたらこの色の方が後々貴重になるんですよね。

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朝日を浴びて桜井線を走る、従来色の105系。
この編成は、一見、非冷房に見える簡易冷房を搭載し、
戸袋窓も残る、原形度合いが高い編成 (^^)。
11.7.31 桜井線 帯解-櫟本

京都から奈良線を経由してやってくるブルトレ団臨。はじめは有名な奈良線の宇治川橋梁で撮ろうかとも考えましたが、せっかくなら青緑化で注目の105系もついでに撮りたいと思って、桜井線の方を選んだのです。本命のブルトレが通過するまでの一時間余り、単線を行き交う上下の105系をバンバン撮影できる。きっと青緑もやってくるハズ・・・そう思っていました。ところが・・・。

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次に通過したのは、関西線直通快速に使われる221系。
4+4の8連、桜井線では長く感じます。
11.7.31 桜井線 帯解-櫟本(後追い)

3005.jpg

続いては、ウグイス色の201系。
関東では引退してしまった201系ですが、
関西ではまだまだ元気です。
11.7.31 桜井線 帯解-櫟本

221系、201系、103系、そしてまた221系・・・。バラエティに富んだ車種が次々現れるのは面白いのですが、撮りたい105系がまったく来なくなってしまいました。どうやら通勤・通学時間帯の桜井線では、二両でワンマンの105系ではなく、車掌が乗務する編成の長い車両が使われているらしい。結局、105系は朝イチに撮った一本のみで、まもなくブルトレが通過する時刻を迎えることに。

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本命前、最後の試し撮りは103系。
甲高いモーター音が田園地帯に響き渡ります。
11.7.31 桜井線 帯解-櫟本(後追い)

それにしても、気になるのが空模様。201系や103系を撮った頃は清々しい青空が広がっていたのに、次第にどんよりとした曇り空になってしまいました。この日の予報は元々曇りだったので、晴れていた方が意外だったのですが、やはりきれいな青空が欲しかったな・・・。しかし幸か不幸か、かろうじて線路上にはまだ日が当たっています。そんな際どい光線状態のとき、ブルトレを牽引する朱色の機関車が見えてきました。

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国鉄色のDD51 1193に牽かれ、桜井線を行く24系。
編成は短いものの、かつての「出雲」を彷彿とさせる姿です!
11.7.31 桜井線 帯解-櫟本

背景は鉛色ですが、列車には日が当たっている・・・ちょっと不自然で、いっそのこと全体的に曇ってくれた方が良かったか? いや、やはりこの原色DD51の朱色は、強い光を浴びてこそ美しい。ここは「列車だけでも、日が当たってくれた」と前向きに捕らえることにしましょう。むしろこの写真は、不安定な天気の今夏を象徴する一枚と言えるのかも知れません・・・。そして通過直前まで悩んでいたのが、アングル。空が曇ってしまったので、105系や221系を撮った望遠系にシフトしようかとも思ったのですが、以前に私が望遠で撮った、北海道でのDD51ブルトレの写真を見た友人に、「望遠で撮ると迫力あるけれど、DD51は凸形がキレイに見える角度がいちばんカッコいいと思う。」と言われたのを思い出し、そのまま凸形が強調される広角で撮ってみました。まあ曇り空は残念だけど、満足のいく一枚が撮れたかな・・・。これで、桜井線での撮影は終了です。

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一緒に撮影した方によると、この撮影地は
帯解よりも櫟本の方が近いということだったので、
帰りは櫟本駅へ。帯解同様、立派な木造駅舎です。
11.7.31 桜井線 櫟本

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ちょっと櫟本の時刻表をクローズアップ。

ところで、上の櫟本の時刻表を見てみると・・・6時台~8時台、赤枠で囲まれているのは車掌が乗務する列車。つまりワンマンの105系ではない列車ということになります。赤枠の無い列車は、5:33が私の乗ってきた下り初電で、6:05の上り初電は撮影地を探してる間に通り過ぎました。で、6:38の下りが、唯一撮影できた105系というワケ。105系を狙うのなら、この時間帯は避けた方がいいのですね・・・。次に私が乗るのは8:10の下り列車。これも赤枠があるので、車掌が乗務。さらに緑地なのは、大和路線への直通快速を表します。

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赤枠で囲まれている通り、入ってきた4529Tは8連の221系でした。
桜井・高田経由、大和路線直通の快速・JR難波行き。
11.7.31 桜井線 櫟本

もう一度くらい、103系1000番台の面影を残す105系に乗りたかった気もしますが、転換クロスシートで乗り心地の良い221系が来てくれたのは、正直嬉しい。この列車で、しばし桜井線の車窓を楽しみます。

3012.jpg

天理には先ほどのDD51ブルトレが停車中。
今度は夜に、東北へ向けて天理を出発します。
11.7.31 桜井線 天理(車窓から)

3013.jpg

桜井線の車窓で、数少ない見所のひとつが、
万葉集に歌われている「天香久山(あまのかぐやま)」。
もっと高い山だと想像していたのですが、
意外となだらかです。。。
11.7.31 桜井線 香久山-畝傍(車窓から)

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桜井線には先ほどの帯解や櫟本、この畝傍など、
難しい読み方の駅名が多いですね。
ちなみにこの駅は「うねび」と読みます。
11.7.31 桜井線 畝傍(車窓から)

櫟本0810-(桜井4529T)-高田0843

櫟本から30分で桜井線の終点、高田着。高田からは和歌山方面への和歌山線が接続しており、当初の予定では和歌山へ出て、そこから紀勢本線を下り、南部(みなべ)や古座あたりの海岸で381系の特急「くろしお」を撮ろうかと考えていたのですが、香久山の写真を見ても解るように空はドン曇り。しかも天気予報では和歌山県の方がさらに降水確率が高い。これではせっかく南紀・白浜まで行っても、青い海は期待できません。さて、この先どうするか・・・。
  
  
・・・続きます。



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夏休み2011 その2・・・伊賀鉄道・伊賀線 乗車記 [鉄道旅行記]

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2011.07.30~08.01
夏休み2011 その2
伊賀鉄道・伊賀線 乗車記
  

夏の休暇を利用しての鉄道旅、前回からの続きです。
四日市で貨物線の跳上橋(末広橋梁)が可動するところを眺めた後、再び関西本線の下りに乗車。次の目的地も同じ関西線の沿線です。まずは普通列車でJR東海と西日本の分岐駅・亀山へ。関西線で名古屋方面から奈良方面へ向かう場合は、必ずここで乗り換えることになります。

四日市1338-(関西2309M)-亀山1407

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亀山の構内を見渡すと・・・お!標準色キハ40!
参宮線の100周年を記念して、塗り替えられた車両です。
この色のキハ40、東海バージョンは初めて見ました。
烏山線よりもちょっと色が薄め・・・かな?
11.7.30 関西本線 亀山

亀山では次の列車まで30分ほど時間があったので、駅の周辺をぶらぶらしていると・・・いきなり大粒の激しい雨が降ってきました。慌てて駅へと戻ります。ケータイで天気を調べてみると、東北から関西にかけ、広い範囲で大気の状態が不安定。たとえ晴れていても、突然の雨に注意との事。なんだか読みにくい空模様ですね。それにしても、四日市で自転車を漕いでいるとき、雨に遭遇しなくてよかった・・・(´Д`;)。

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突然降り出した、激しい雨・・・。
11.7.30 関西本線 亀山

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次に乗る加茂行きのキハ120が入ってきました。
11.7.30 関西本線 亀山

亀山からは非電化となった関西線。キハ120がエンジンを震わせながら、難所・「加太越え」に挑みます。激しい雨の中での峠越え、多少なりとも緊張が走ります。

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雨の中、急勾配をゆっくりと上がってゆきます。
カーブが連続するこの辺り、SL時代には撮影のメッカだったそうな。
11.7.30 関西本線 加太-柘植(車内から)

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06年に使用停止された、中在家信号所のスイッチバック設備。
この辺りが峠越えのピーク。
11.7.30 関西本線 加太-柘植(車内から)

亀山1444-(249D)-伊賀上野1531

列車は無事に峠を越え、次に下車したのは伊賀上野。忍者の里として有名なこの町ですが、私はもちろん忍者目的ではありません。前回、今旅の冒頭で書いた「ずっと気になっていた路線」というのが、ここ伊賀上野から出ている地方私鉄、「伊賀鉄道」だったのです。伊賀上野から上野市を経て伊賀神戸までを結ぶこの路線、かつては近鉄の支線・伊賀線で、近鉄時代には何度か乗ったことがありました。しかし07年に近鉄から経営が分離され、新たに伊賀鉄道・伊賀線となってからは未乗のまま。同時期に近鉄から経営移管された養老鉄道・養老線(桑名~大垣~揖斐 元・近鉄養老線)の方は、すぐに乗りなおしているのに、三重の山あいにある伊賀鉄道の方はなかなか来られず、「完乗マニア」的にずっと引っかかっていました。今回ようやく訪れることができ、近鉄時代からの変化を見るのも楽しみです。

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関西線と伊賀鉄道の接続駅・伊賀上野ですが、
伊賀鉄道の表記はありません・・・。
11.7.30 関西本線 伊賀上野

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券売機で切符を買いなおして、1番線の伊賀鉄道ホームへ。
すでに伊賀線の電車は停車中。
11.7.30 伊賀鉄道伊賀線 伊賀上野

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忍者の絵が描かれた、伊賀線の車両。
こ、この電車は、東急1000系!?

近鉄時代との変化・・・さっそく、車両が大きく変わっていてビックリ。伊賀線ホームに待機していたのは、元・東急1000系の200系。経営移管されたとはいえ、近鉄の子会社である伊賀鉄道に東急の車両が入っているとは驚きです。しかもこの東急1000系は、現在でも東横線の地下鉄日比谷線直通用や池上線・多摩川線などで活躍している、ステンレス車体のVVVFインバータ制御車両。なかなか贅沢な「お古」を使っているじゃないですか。前述の養老鉄道などは、そのまま近鉄時代の古い車両を使っているというのに・・・。

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種車の東急1000系はオールロングシートでしたが、
200系には一部にクロスシートが備わっています。
これにもちょっと驚かされました。

失礼ながら、周りの長閑な景色にはちょっと不似合いな気がするVVVF音を響かせて、東急1000・・・いや、伊賀線の200系は上野盆地を快走。伊賀上野~伊賀神戸間、全線で16.6キロと長くない伊賀線ですが、ほとんどの列車が途中の上野市止まり。伊賀線は上野市を境に、南北で運転系統が分けられています。これは北部の伊賀上野方面は関西本線との接続を重視しており、南部の伊賀神戸方面は等間隔ダイヤを採用しているため。そんなわけで、全線乗り通すには一旦上野市で乗り換えなければなりません。

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車窓に上野市のシンボル、上野城が見えてきました。
11.7.30 伊賀鉄道伊賀線 西大手-上野市(車窓から)

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伊賀線の中心駅・上野市。
11.7.30 伊賀鉄道伊賀線 上野市

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上野市では右から左の列車へ乗換。
どちらも元・東急1000系の200系。
11.7.30 伊賀鉄道伊賀線 上野市

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伊賀上野から乗ってきた200系をよく見ると、
上野市側のお顔は中間車に運転台を増設した「魔改造」でした。。。

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上野市の留置線には元・近鉄車(860系)の姿が!
パンタが上がっているという事は、まだ現役の様子。
個人的にはコッチの電車にも乗りたかった。

上野市からは漫画家・松本零士氏がイラストを手がけた「忍者列車」に乗って、伊賀線の旅を続けます。といっても、全線を通しての車窓風景は上野市周辺に市街地がある以外、ほとんど田園地帯。それほど大きな見所も無く、上野市から30分ほどで近鉄大阪線との接続駅、終点の伊賀神戸着。これで伊賀鉄道を完乗したことになり、スッキリすることができました(次はアルピコに変わった、松電を目指さなきゃ・・・^^;)

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200系、201Fに施された「忍者列車」ラッピング。
伊賀神戸の駅では編成写真を撮ることができました。
乗務員扉脇には松本零士氏の直筆サインが書かれています。
11.7.30 伊賀鉄道伊賀線 伊賀神戸

伊賀上野1550-(伊賀線1581)-上野市1557~1605-(1671)-伊賀神戸1632

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伊賀神戸の近鉄ホームで次に乗る列車を待っていると、
団体専用車両「あおぞらⅡ」が通過してゆきました。
ちょっとラッキー(^^)
11.7.30 近鉄大阪線 伊賀神戸

伊賀神戸からは近鉄大阪線。途中の名張から上本町行きの快速急行に乗りかえて(伊賀神戸にも快速急行は止まるので、本来なら名張で乗り換える必要は無かったんですけどね・・・快速急行の停車駅を把握していませんでした)、次に向かったのは奈良の桜井。

伊賀神戸1640-(近鉄普通)-名張1649~1706-(快速急行)-桜井1728

この日最後の目的は、奈良からこの桜井を経由して和歌山線の高田までを結ぶ、JR桜井線。沿線風景がとくに恵まれているわけではなく、優等列車なども走らない比較的地味な路線ですが、ここには私が個人的に注目する車両が走っているのです。それが二両編成の通勤電車105系。

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桜井線や和歌山線で活躍する105系
これは以前に撮影したもの。
05.12.28 紀勢本線
和歌山

この電車、国鉄時代には103系1000番台を名乗り、関東の常磐緩行線で地下鉄千代田線への直通運用に就いていました。しかし、後継の203系投入に伴い余剰となり、ローカル線向けに短編成化改造されて生まれたのが105系なのです(105系には新造車も存在しますが、ここでは改造車を中心に話を進めてゆきます)。短編成化により運転台が増設された制御電動車(クモハ)側の顔は103系時代と異なりますが、元々の種車が生かされた制御付随車(クハ)側の顔は103系のまま。1000番台特有の非常用貫通扉も残され、むしろここでは増結時などに有効活用されています。そんな105系は、常磐線沿線で育った私にとって、とても懐かしい電車というワケ。しかもその105系に最近、ちょっと驚くべき大きな変化があったのです。105系は103系からの改造時から、30年近く上写真のようなクリーム地に赤帯の入った、いかにもローカル線っぽい色を纏っていました。ところが昨年からJR西日本が進めている節約策、いわゆる「単色化」によって、この105系もツートンではなく一色に塗り替えられることとなったのです。その色というのが、なんと「青緑」(゚∀゚)!!  青緑といえば、常磐快速線のカラー(青緑1号・エメラルドグリーン)じゃないですか

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105系への改造前、常磐緩行線を走ってい
103系1000番台オリジナルの姿

85.2 常磐線 亀有

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こちらは緩行線から快速線へ転用され、青緑1号時代の1000番台。
86.3 常磐線 南千住

顔が103系1000番台のまま残されているクハ105。それが青緑になるということは・・・まさに常磐快速線時代の1000番台がここに復活!? これはぜひともこの目で見てみたいと思っていました。そこで、はるばる桜井線へとやってきたのです。塗り替えられた車両はまだ半数くらいとの事ですが、果たして出会うことはできるのか・・? とりあえず桜井駅で次の列車を待っていると、そこに現れたのは「青緑」!

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桜井に入ってきた一色塗りの105系。
先頭は103系1000番台時代の面影を残すクハ105。
11.7.30 桜井線 桜井

う~ん惜しい。これは青緑っていうよりも、スカイブルーに近い色ですね。思っていたのとは、ちょっと違ったなぁ・・・。それでも、常磐線の103系が引退してから早五年。久しぶりに懐かしい雰囲気は味わうことができました。それにしても、常磐緩行線ではこの103系1000番台を追い出した203系が今や風前の灯、かたや地方へ飛ばされた1000番台こと、105系はお色直しされて延命工事とは・・・なんだか不思議なものですね。

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後ろは増設運転台のクモハ105-500。
こちらは飯田線の119系(旧塗装)から白帯を取った
って感じの顔かな・・・。
11.7.30 桜井線 桜井

まあ何はともあれ、ラッキーなことにお目当ての「青緑」105系が桜井ですぐ撮れたので、そのまま桜井線で奈良へ。この日は奈良に泊まります。

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桜井から私が乗った、この艶やかな105系は
奈良旅万葉ラッピングの「万葉の四季彩」。
桜井線には「万葉まほろば線」の愛称が付けられ、
利用促進と観光振興を図っています。
11.7.30 桜井線 桜井/関西本線 奈良

桜井1757-(桜井566S)-奈良1831

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奈良といえばやはりこの旧駅舎。今は観光案内所になっています。
現在の奈良駅は左後ろの高架。

 


・・・続きます。



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夏休み2011 その1・・・「四日市の動く橋」 撮影記 [鉄道旅行記]

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2011.07.30~08.01
夏休み2011 その1
「四日市の動く橋」 撮影記
  

仕事の都合上、お盆の時期には休みが取れない私。スイス出張での仕事が一段落したこともあり、先週ちょっと早めの夏休みをとりました。休暇とあらば、しっかりと計画を練って「撮り鉄」「乗り鉄」の遠征に出たいところ。しかし、出張の後処理などで7月は連日バタバタ。航空券や指定券の手配はおろか、どこへ行くかも決まっていないまま、気がつけば夏休み直前に・・・。そんなとき、たまたま東京駅で目にとまったのが、「ぷらっとこだま」の駅張りポスター。これは「こだま」限定ながら、通常よりも格安な値段で東海道新幹線を利用することができる、フリープラン型の旅行商品。名古屋まで7900円、新大阪まで10000円(普通車利用)で、これは確かに安い。「こだま」利用となると、中京か関西方面が主な旅先候補となりますが、実はその辺りで個人的にずっと気になっていた鉄道路線があったのです・・・。急遽、旅の目的地を決めた私は、そのまま東京駅のJR東海ツアーズへ入って、夏休み初日の「ぷらっとこだま」を申し込んでしまいました(「ぷらっとこだま」は通常の乗車券ではなく、JR東海ツアーズの旅行商品なので、みどりの窓口等では販売されていません。また、利用当日の購入も不可)。
ということで、今夏は東京から「こだま」に乗って西へと向かい、私的に気になる「鉄道スポット(路線・車両・撮影地)」を何箇所か巡る旅としました。

7月30日(土)
旅のスタートは、東京6時33分発の「こだま631号」。指定できる列車や座席数が限られている「ぷらっとこだま」のプラン、本当はもう少し遅い7時56分(637号)や8時26分(639号)の列車を取ろうとしたのですが、あいにく普通車・グリーン車ともに売り切れ。いい時間帯の列車はやはり人気があるのですね・・・。でも「こだま」だと名古屋まで3時間、新大阪までは4時間もかかりますから、この後の行動を考えると、早めの列車を選んでおいた方がいいのかもしれません。

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「こだま」=300系のイメージがありましたが、
「こだま631号」は700系でした。
11.7.30 東海道新幹線 東京

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700系のグリーン座席。
深めで座り心地が良く、快適に過ごせます♪

指定された車両は9号車、なんと贅沢にもグリーン車です。「ぷらっとこだま」には普通車とグリーン車のプランがあり、その差額は東京~名古屋で1000円、東京~新大阪で1500円。これはグリーン車へ乗った方が断然オトクだと思います。のんびり走る「こだま」の、ゆったりとしたグリーン座席。急ぐ必要が無いのなら、こんな優雅な新幹線旅もたまにはいいものです。掛川とか三河安城に停車する新幹線なんて、久しぶりに乗った気がするなぁ・・・。途中で数え切れないくらいの「のぞみ」「ひかり」に抜かれ、定刻の9時16分に「こだま631号」は終点の名古屋へ到着。

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「こだま乗車票」と「ワンドリンク引換券」。
「ぷらっとこだま」は「きっぷ」ではなく「旅行商品」なので、制約が多く、
手続きも多少面倒ですが、最大で通常料金の37%引きにもなります。
今回使用した東京~名古屋はG車で8900円でした(所定料金は14070円)。
ワンドリンク引換券はビールでも可なのですが、
さすがに朝イチだったので、お茶にしてしまいました。

東京0633-(こだま631号)-名古屋0916

「ぷらっとこだま」の乗車票は名古屋で回収され、この先は「乗り鉄」伝家の宝刀「青春18きっぷ」を使用します。名古屋から乗るのは、関西本線の快速「みえ」。観光地の伊勢・鳥羽へと向かう「みえ」は、土曜の午前中ということもあって大混雑。立ち客も多数見られます。まあ私はすぐに降りるので、立っていても構わないのですが、もしも伊勢までの一時間半を立ちっぱなしだったら、けっこうツライですね・・・。名古屋から快速で二駅目の四日市で、私は下車。

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四日市を発車してゆくキハ75の快速「みえ」。
サイドには「参宮線100周年」のステッカーが貼られていました。
11.7.30 関西本線 四日市

名古屋0935-(みえ3号)-四日市1006

今旅最初の目的地は、ここ四日市。中京工業地帯のド真ん中にいったいどんな鉄ネタがあるのかというと、狙いはまさにその工業地帯に出入りする貨物列車。四日市から四日市港や塩浜へと伸びる貨物線、そこにはDD51が牽引する貨物列車が頻繁に運転されています。

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更新色のDD51 890に牽引されて四日市へ入ってきた、
四日市港貨物線のタキ貨物。
11.7.30 関西本線 四日市

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四日市駅構内には単機のDD51 875も待機中。
この色のDD51は初めて撮りました。
11.7.30 関西本線 四日市

DD51の貨物列車、それだけでもじゅうぶん魅力的なネタなのですが、注目すべきはその走る線路。ここには全国的にも貴重な、とある「仕掛け」が存在するのです。それは貨物に疎い私をも引き寄せる、すんごい仕掛け・・・。さっそくその場所を目指して、四日市駅から貨物線沿いに散策を始めたいところ。
でもその前に、まずは「足」の確保から。懸命なる皆様なら、このブログでの足といえばもうお解かりでしょう。四日市では市を挙げて「レンタサイクル」の貸し出しに力を入れており、JR・近鉄の両駅で自転車を借りることができるのです。しかもレンタル料はなんと一日120円 (*゚▽゚*)! ジュース一本分で自転車が一日(7時~20時)借りられるとは、なんとも嬉しいじゃありませんか。

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JR四日市駅。
レンタサイクルは駅舎の右側スペースで受け付けています。
11.7.30 関西本線 四日市

自転車が借りられたことで、移動が楽になるだけでなく行動範囲も広がります。そこで、本命の貨物線へ行く前にちょっと寄り道をしてみることにしました。じらすようで申し訳ないのですが、実はその貨物線の仕掛けが稼動する時刻は決まっていて、まだ時間的には早いのです。
四日市駅から自転車を走らせて向かったのは、JR駅と2キロほど離れている近鉄四日市駅。JR駅と近鉄駅がある四日市。近鉄の方が本数が多くて活気があり、繁華街も近鉄駅側に形成されています。そんな近鉄四日市から分岐する近鉄の支線、内部・八王子線が寄り道の狙い。この路線は軌間762mmの特殊狭軌線、いわゆるナローゲージの珍しい路線です。ナローというと、沿線のロケーションに恵まれている三岐鉄道・北勢線(桑名~阿下喜 元・近鉄北勢線)の方が有名で、どちらかというと内部・八王子線は地味な存在。でも、大手私鉄に籍を置きながらナローのまま存在するこの路線、意外と面白いのではないでしょうか。
近鉄本線(名古屋線)の立派な高架下からひっそりと分岐する内部・八王子線。その線路沿いに自転車を走らせると、さっそくマッチ箱のような小さな電車が現れました。

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四日市付近の住宅街を走る、内部線・内部行き260系。
11.7.30 近鉄内部線 赤堀-近鉄四日市(後追い)

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カラフルな色だけど、どこか垢抜けない感じの260系。
これは八王子線の西日野から来た列車。
11.7.30 近鉄内部線 赤堀-近鉄四日市

内部・八王子線を走るのは、特殊狭軌線用の260系。この電車、よく見ると先頭車と後部二両の車高が異なっていますね。付随車は先頭の電動車よりも年期が入っているらしく、側窓がなんとも懐かしい「バス窓」タイプでした。これはもっとサイドからしっかり見せたいところ。しかし、なかなか順光側からスッキリと撮れる場所がみつかりません。四日市から二駅目、内部線と八王子線が分岐する日永まで行ったところで、撮影地探しは断念。これ以上ハマると、本来の目的である貨物線の時間に間に合わなくなります。時間的に最後の一本を日永付近の築堤で無理矢理サイド気味に撮って、内部・八王子線から引き上げることにしました。

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夏空の下を行く、ミニ近鉄電車。
懐かしい吊り掛けモーター音が響き渡ります。
11.7.30 近鉄内部線 日永-赤堀

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結局ウマく撮ることができなかったバス窓の中間車。
上写真をトリミングしてクローズアップしてみました。

思った以上に内容の濃かった、内部・八王子線への寄り道。コッチをメインにして一日中沿線を自転車で走り回っても、面白そうに感じました。今度は久しぶりに乗る方も楽しんでみたいですね。ちなみに内部・八王子線を訪れたのは、乗りつぶしで乗車して以来二度目、実に12年ぶりのことでした。

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ナローの内部・八王子線。踏切に立つと軌間の短さを実感できます。
11.7.30 近鉄内部線 赤堀

さて、お待たせしました。そろそろ頃合も良さそうなので、四日市港貨物線の方へと向かいます。実は内部・八王子線の赤堀駅からお目当ての場所へは、臨港通りをまっすぐ進むだけで迷うことはありません。約4キロほどの道のりですが、自転車なら余裕です。

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途中で関西線をオーバークロス。
ちょうど踏切が鳴ったのでカメラを構えたら、
上りの快速「みえ」が通過してゆきました。
11.7.30 関西本線 四日市-南四日市(後追い)

近鉄名古屋線、JR関西線を続けて越え、しばらく臨港通りを走っていると、やがて前方にちょっと不思議な道路橋が見えてきました。

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踏切のような警報機と遮断機が設置された臨港橋。
廃線跡?それともモニュメント?

警報機と遮断機が付いた臨港橋。これはこの橋が大型の船が通る際に中央で開く「跳上橋(跳開式可動橋)」構造になっていて、橋が開くときには道路側をこの遮断機で封鎖することになるのです。そしてこの臨港橋のすぐ脇には、平行して件の貨物線が走っています。そう、もうお解かりですね。貨物線の鉄道橋もこの臨港橋同様に跳上橋となっているのです。その鉄橋が私の目指していた場所でした。

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四日市港の千歳運河に架かる、
四日市港貨物線の跳上橋こと「末広橋梁」。
11.7.30 関西本線 四日市-四日市港(構外側線扱い)

中央で折れ曲がった橋、ビシッと天へ伸びた線路・・・芸術的ともいえる鋼索型跳上橋。しかも交通量の多い道路橋と違い、本数の少ない貨物線では、常時開いた状態で静止しています。これこそ私が四日市でいちばん見たかった「貨物線の仕掛け」。

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橋のたもとまで近づいてみます。手前の小屋が橋の操作室。

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近くの踏切で、開いた橋を真正面からも撮ってみました。
しっかりと線路が立ってますね~!

う~ん迫力あるなぁ・・・。しかし、私は橋の構造や建築に興味があるわけではないし、橋マニアでもありません。鉄にとってこの末広橋梁最大の魅力は、「現役の鉄道橋」だということ。開いていた跳上橋が閉じて貨物列車が通過する、一日に数回行われるその光景をじっくりと眺めてみたい。そこでわざわざ時間を見計らって来たのです。次の列車通過時刻まであと30分・・・まもなく一連の作業が開始されるものと思われます。ただ、普段は貨物列車を撮り慣れない私、調べた時刻通りにちゃんと列車が来てくれるのかどうかが心配でした。貨物って土日運休も多いし・・・。そんな不安をあざ笑うかのように列車通過予定時刻の20分前、橋の作業員が自転車に乗ってやってきました。さあ、ショータイムの始まりです!

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12:25 橋のたもとに係員が到着。

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12:35 まだ直立状態の跳上橋。可動を知らせるサイレンが鳴り響きます。

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お、橋が・・・

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ゆっくりと・・・

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降りてゆく(゚∀゚)!!

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12:37 開始から二分、手前のプレートガーダー橋と一直線に繋がりました。

橋が動く・・・まるで「こち亀」で、勝鬨橋が動くのを眺めていた少年時代の両さんのような気分・・・(^^;)。そういう仕掛けなのは解っていても、やはり実際に見ると感激してしまいます! 本当にこれは一見の価値がある光景。四日市まで来てよかった・・・。おっと、鉄的な本番はこれからです。橋が閉じてからさらに20分後。対岸の踏切が鳴り、やがて汽笛が聞こえてきました。赤いDD51に牽かれた貨物列車のお出ましです。

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13:00 繋がった末広橋梁を渡るタキ貨物。
機能重視の無骨な装いをした跳上橋と貨物列車はベストマッチ!
11.7.30 関西本線 四日市-四日市港(構外側線扱い)

ゴン・ゴン・ゴン・・・と大きな音を立て、ゆっくりと進むDD51貨物。やはり鉄橋は列車の姿があってこそ絵になります。実は調べてきた時刻(12:49)よりも10分ほど遅い通過。橋が下ろされたので列車が来るのは確実だと思っていましたが、なかなか列車が現れずに、ちょっと焦りました。この通過時刻が定刻なのか遅れていたのかは解りませんが、とりあえず末広橋梁を渡るDD51が撮れて一安心。今度は対岸に移動して逆方向への列車を狙います。今、四日市港方面に渡ったDD51は、入換え作業をしてすぐに戻ってくるのです。その間、跳上橋は閉じたまま。

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13:12 12分後、入換え作業を終えたDD51が再び末広橋梁を渡ります。
11.7.30 関西本線 四日市港-四日市(構外側線扱い)

すばやい入換え作業により、短時間で対岸からの別アングルが撮れるのは嬉しい。牽引機のDD51 890が更新機だなんて野暮なこと言いっこナシに、ここでは大満足の撮影ができました。列車の通過後、しばらくすると跳上橋は再び開くことになるのですが、残念ながらその作業を見る時間はなく、すぐに四日市駅へと戻らねばなりません。

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今回借りた四日市の「こにゅうどうレンタサイクル」
四日市駅から末広橋梁までは自転車で15分ほど。
工場地帯なので大型車にはじゅうぶん注意が必要です。

自転車を返却して、四日市から関西線の下り列車へと乗り込みます。さて、次なる目的地は・・・?

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四日市に入ってきた関西線の快速。
右にいるのは、先ほど末広橋梁で撮った貨物です。
11.7.30 関西本線 四日市

  

続きます。



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ONE-shot 68 今年の「ひばり」は・・・orz [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 68 今年の「ひばり」は・・・orz
  
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見事なまでのモロカブりで、大撃沈。
300ミリの単焦点で構えていたため、後追いにも対応できず、
「ひばり」は去っていってしまいました・・・(´;ω;`)。
   
せっかく順光ポイントで、いい光に恵まれたのになぁ・・・。
う~ん、無念!
   
このリベンジは9月の「やまびこ」で・・・!?
  
11.08.06 東北本線 岡本-宝積寺


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