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常磐線・・・651系「スーパーひたち」撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.02.23
常磐線
 海バック651系を残したい…
 特急「スーパーひたち」 撮影記

 

春の兆しを感じ始めたと思ったら、早くも二月の終わり。3月16日に行われるJRのダイヤ改正まで半月ほどとなり、引退する列車や車両の記録もいよいよ大詰めを迎えています。最近は引退する車両ばかりを追いかけているせいか、すっかり「葬式鉄」キャラが定着してしまった私ですが、それでもすべての引退車両を記録することはできません。おそらく、東海の117系や西日本の183系などは、もう撮ることなく最終日を迎えてしまうことでしょう。もちろんそれはそれで残念ですが、私の鉄道趣味は「あまりのめり込みすぎず、自分のできる(撮れる)範囲で楽しむ」をいちばんのモットーとしています。なので、もうこの時期ともなれば無理な日程を組んで遠征するよりも、近場で愛着のある車両をしっかりと記録すべきではないかと考えました。そこで真っ先に思い浮かんだのは、何といっても常磐線で活躍する「スーパーひたち」の651系と「フレッシュひたち」のE653系。この両形式は後継のE657系に置き換えられ、今改正での撤退が決定しています(E653系の一部は臨時に残る模様)。

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88年にデビューした651系。
主に特急「スーパーひたち」に使用されています。
11.09.18 常磐線 南柏-北小金

常磐線沿線にある柏育ちの私にとって「ひたち」は最も身近なところを走っていた特急列車。651系、E653系共にデビュー当時からずっと見続けてきて、それだけに人一倍愛着もあります。国鉄時代の「ひたち」といえば、数ある特急列車のなかでもとくにボロばかりが集められており、ボンネット型の485系初期車が主力。そこへJR化を機に投入されたのが、JR東日本初の新型特急車両である651系でした。真っ白なボディにキラキラ輝くLEDヘッドマーク、今までの「ひたち」ではありえないような斬新なスタイルの特急列車が常磐線を颯爽と走ってゆく・・・あのとき受けた衝撃は、今でも忘れることができません。そしてさらなる「ひたち」のサービス向上を目的に追加投入されたのが、カラフルなボディカラーが特徴のE653系。しかしこのE653系の方はファンにとって必ずしもウェルカムで迎えられた車両ではありませんでした。なぜなら、このE653系の増備によって国鉄型の485系が次々に引退へと追い込まれていったから・・・。それでも、485系撤退後は651系の「スーパーひたち」をサポートする「フレッシュひたち」として活躍し、そのご自慢のカラーで目を楽しませてくれました。

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E653系は97年にデビュー。
こちらは特急「フレッシュひたち」に使われています。
12.12.29 常磐線 藤代-取手

そんな651系とE653系の撮影ですが、ちょうど一年前となる昨年の春には梅林で有名な水戸偕楽園での撮影記を紹介済み。さらに柏の実家へ帰る際などにもちょくちょく撮影をしており(上写真など)、今さら葬式鉄をしなくても、私のなかである程度の記録はできていたつもりでした。ところが、先月発売された某鉄道誌の651系グラビア写真、さらにソネブロ仲間のやまびこさんが撮影されていたのは、私が思いもしなかった北茨城の太平洋岸を走る651系の姿。常磐線は水戸以南の印象が強く、内陸部を走るイメージだった私からすると、このシーンはまさに目からウロコでした。海をバックに走る651系、これは引退前にぜひ撮ってみたい!

・・・と、なんのかんの言いながら、結局今回も葬式鉄 (^^;)。おそらく最後になるであろう海バックの651系「スーパーひたち」を求めて、常磐線を北上することとしました。


2月23日(土)

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上野から常磐線の快速電車に乗りこみます。
この緑帯のE231系は直流専用電車で、
電源が交流に切り替わる取手以北へは乗り入れることができません。
東北本線 上野

早朝6時過ぎの上野駅、ここから今旅が始まります。もうご存知の方も多くて今さら説明の必要はないでしょうが、常磐線は東京近郊を走る路線ながら、途中の取手と藤代の間に直流電化と交流電化の境(デッドセクション)があるため、同じ普通(快速)列車でも、取手まで運転される直流電車E231系と、取手以北へ直通する交直流両用のE531系の二種類が運転されています。では北茨城が目的地の今回は、当然ながらE531系の方・・・ではなく、まず私が乗ったのは取手行きのE231系。実は北茨城へ行くにあたり、いったん取手で下車しなくてはならない理由があったのです。それはこの切符を手に入れるため。

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フリー切符「ときわ路パス」
券面の区間が乗り降り自由で、なんと2000円!

取手駅のみどりの窓口で購入したのは、「ときわ路パス」という名のフリー切符。この切符は茨城県内の主要駅限定発売で、都内や他県では購入することができません。そこで茨城県最南、つまりもっとも東京寄りにある取手でわざわざ途中下車したのですが、その手間をかけてでもこの切符は手に入れる価値があります。というのも「ときわ路パス」は、茨城県内のJR線(常磐線・水戸線・水郡線・鹿島線)と関東鉄道常総線、鹿島臨海鉄道全線、ひたちなか海浜鉄道全線が乗り放題で、2000円という超破格値!w(゚ロ゚)wウワォ!! 単純に常磐線だけを考えてみても、フリー区間内最南の取手から最北の大津港まで普通乗車券だと片道だけで2520円かかるので、当日中に往復すれば半額以下。しかも現在の常磐線はいわきまでが東京近郊区間に含まれてしまって、普通乗車券では途中下車ができなくなってしまいましたが、この切符ならば券面区間内が乗り降り自由。改札でパッと見せるだけで気兼ねなくいろんなところへ立ち寄れます。う~ん、これはまさに茨城だけに黄門様の印籠並みの効力だね・・・ ロ\( ̄^ ̄) ヒカエオロー! (ちなみにこの「ときわ路パス」の利用期間は、春季が2月16日から5月12日までで、秋季が9月1日から11月30日まで。いずれも土休日の一日のみ有効です)。そんな「ときわ路パス」を手にし、あらためて常磐線を北上します。

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取手からはもちろん
青帯の交直両用電車E531系に乗車。
常磐線 取手

取手から乗った勝田行き普通列車はほぼ満席。始発駅の上野ならば確実に座れたはずですが、「ときわ路パス」を手に入れるためには仕方ありません。この時間帯(土曜朝)の下り列車では通学の高校生の他に、大きなゴルフバックを持ったゴルファーの姿が目立ちます。私はゴルフはやらないので詳しくは知りませんが、たしか佐貫や牛久周辺にはゴルフ場が多いんですよね。私の前にいたゴルファーの方も牛久で下車したので、ここで席にありつくことができました。さらに土浦では学生の大半が降り、車内は一変してガラガラ状態に。

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私が乗った普通列車(1327M)は途中の高浜で特急の通過待ち。
この特急「スーパーひたち 3号」は貴重な651系使用列車です。
もちろん通過待ち時間を利用して撮影。
ホーム上に一陣の風を巻き起こし、あっという間に去ってゆきました。
常磐線 高浜

ところで、私が目指している北茨城の撮影ポイントは午後が順光で、このまままっすぐ行くと時間が早すぎます。ならばもっとゆっくりと家を出てきてもよかったのですが、せっかく乗り降り自由のフリーきっぷを持っているのなら、この機会に海バック以外の場所でも引退が迫る651系やE653系を撮ってゆきたい。そこで午前中は海バックとは別に前々から行ってみたいと思っていた、常磐線の有名撮影地へと寄ってみることにしました。下車したのは水戸の二つ手前にある内原。

上野0615-(常磐681H)-取手0655~0710-(1327M)-内原0818

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水戸市内に属する内原駅。
とくに目立った特徴のない駅ですが、
駅のすぐ近くに大型ショッピングモールができてから、
乗降客が飛躍的に伸びたのだとか…恐るべし、イ〇ン。
常磐線 内原

実は内原へは今から15年前にも651系「スーパーひたち」の撮影で訪れたことがあります。そのときは駅から上りの友部方向へ進んだところにある直線の撮影地で、夕日に輝く「スーパーひたち」が狙いでした(ご記憶されている方も多いかと思われますが、今年のお年始に紹介した「ONE-shot」の写真です)。しかし今回向かうのは、前回とは逆に下りの赤塚方向にある撮影地。ここは大きく弧を描くカーブの内側から迫力ある写真が撮れることで有名なポイントです。ただし午前のこの時間帯は正面に日が回らないこともあってか、同業者はゼロでした。撮影地に着いてカメラを構えると、さっそくやって来たのはこの列車。

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快晴の空のもと、豪快にカーブを駆け抜ける
E653系「フレッシュひたち」(16号)。
常磐線 赤塚-内原

高速で走る「フレッシュひたち」をローアングルから狙ってみました。これは迫力満点です (゚∀゚)!(線路に近づきすぎて危ないのでは・・・?と、思われるかもしれませんが、ちゃんと鉄道敷地外の農道から撮影しています)。この撮影では標準系ズームレンズ(24-105mm)を使用していて、今撮ったのは標準の50ミリ画角。ふだん鉄道写真に多く用いられる望遠系レンズに比べて、標準や広角レンズを使うと車体に極端なパース(パースペクティブ=遠近感)が付くので、迫力ある写真を撮ることができます。ただし圧縮された望遠レンズの画角よりもファインダー内の被写体移動速度は高く、狙った位置で仕留めるのはなかなか難しい。さらにそこで重要となるのは列車の引きつけ度合いで、シャッタータイミングが遅いとフレームアウトしてしまうし、それを怖がって引き付けが甘いと迫力に欠ける。フレームギリギリまで引き付けて、ピンポイントでシャッターを切る、このチキンレース並みのスリルがインカーブ撮影の醍醐味とも言えるでしょう。そして広角にすればするほどその迫力は増し、同時に難易度は高くなります。E653系を撮った50ミリでもいい感じですが、もう少し広角側にして迫力を出したいなぁ・・・。

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普通列車のE501系。
この車両は緑帯の通勤形ながら交直両用の異端児です。
以前は上野まで乗り入れていましたが、
現在は土浦以北で活躍中。

続くE501系は広角の35ミリでトライ。若干ですが、E653系のときよりも車体のパースが増しているのが解るかと思います。シャッターの切り位置もよく、これがベストの画角か?・・・いや、前述したようにこの時間は正面に日があたらず、顔が潰れてしまいます。ならばもっと広角にしてサイドを強調した方がいいのではないだろうか・・・? 35ミリで止められたのなら、28ミリでもイケるはず。次の列車が本命の651系「スーパーひたち 18号」です。やがてカーブの奥から青空に映える真っ白な車体が見えてきました。

焦らず、落ち着いて・・・

引き付けて・・・

ひきつけて・・・

ヒキツケテ・・・

・・・・・

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651系「スーパーひたち」の営業最高時速は130キロ!
その速さはフレームから飛び出してしまうほどの勢い!?

だああああああああ!やっちまったあああああああ!
痛恨の遅切り・・・⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク...。

考えてみたらすぐ近くの内原駅に停車するために速度を落としたE501系と、通過列車でトップスピードにのっている「スーパーひたち」を単純に比べてはいけなかった。いや、そもそも己の技術を過信して、深みにハマってしまったことがいちばんの敗因。これじゃあ高をくくってチキンレースに挑み、勢い余ってガケから落っこったようなものじゃないか・・・ア━レ━━ッY⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(:。A。)  いちばんの本命でやらかした大失敗、これはあまりにも悔しい。651系の上り「スーパーひたち」はこの二時間後にもありますが(26号)、それでリベンジするべきか・・・? おそらく光線状態もその方が良くなっているはず。しかしそうすると、今回の真の目的である海バックでの撮影に余裕が無くなります。カーブのリベンジか、海バックか・・・悩んだ末、私は機材を撤収して内原駅へと戻ることに。結論としては海バックを優先した形となりましたが、それ以前に自分の情けない度胸だと、きっと先ほどの失敗が頭から離れずに萎縮してしまい、次の列車では思い切った引き付けができないように思います。ここはもう気持ちを切り替えて、まったく別の撮影に臨むべきだと考えたのでした。もう内原インカーブでの651系を撮る機会は無いかもしれませんが、そういう運命だったのだと思って諦めましょう。

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内原から再びE531系の下り列車に乗り、
常磐線を北上。
常磐線 内原

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今年はこの日が偕楽園駅(臨時駅)のオープン初日。
でも車窓から見る限りでは、まだ梅の花は咲いていませんでした。
見頃は二週間後くらいかな?
常磐線 赤塚-偕楽園(臨) (車窓から)

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水戸で415系のいわき行きに乗り継ぎ。
E501系同様、この415系も今では土浦以北か、
水戸線での運用が中心です。
常磐線 水戸

冒頭でも書いたように、東京・上野を出て、千葉県北部、茨城県南部と内陸部を走って来た常磐線は、水戸を過ぎてしばらく進んだ大甕あたりで少しずつ車窓右手に太平洋が見え隠れするようになってきました。しかし案外抜けが悪く、スッキリと撮れるところは少ない。もともと常磐線の海バックといえば、いわきの先にある末続と広野の間がきれいに撮れる名撮影地だったのですが、件の原発事故の影響により現在はいわき以北に特急列車は運転されておらず、同ポイントで651系を撮ることはできなくなってしまいました(13年2月現在の常磐線は、上野~いわきで通常運転、いわき~広野、原ノ町~相馬、亘理~仙台が普通列車のみの運転、そして広野~原ノ町、相馬~亘理は今も不通。そのうちの浜吉田~亘理は3/16に運行再開予定)。そこで私はもう海バックの651系は撮れないものだとばかり思って諦めていたのですが、実はいわきの手前にも海を入れて撮れる撮影地があったのです(DJ誌とやまびこさんにあらためて感謝です m(_ _)m)。そこは水戸から一時間の磯原。

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北茨城市の中心駅・磯原。
ここは童謡作詞家・野口雨情生誕の地で、
同駅の発車メロディには「七つの子」が使われています。
常磐線 磯原

内原0951-(1335M)-水戸1001~1004-(543M)-磯原1111

ところが上の駅舎写真を見ても解るように、磯原に着いたときには上空に大きな雲が広がり始めてしまいました。背景に海を入れるのならばやっぱり晴れて欲しいところ。内原で撮影に失敗し、磯原では曇りで撃沈なんてことになると、あまりにも切なすぎます・・・。晴れることを祈りながら国道沿いを歩くこと20分ほど、海上に浮かぶ穴の開いた不思議な形の島(タイトル写真)が見えてくると、その脇がお目当ての撮影地。この島は二ツ島という磯原海岸のシンボルで、列車の背景には海とともにこの島も入れて撮影します(この二ツ島、東日本大震災の影響で島の草木は全部落ち、大きさも以前の三分の二程度になってしまったのだとか・・・(´;ω;`))。

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撮影地に着いて最初にやってきたのは、
651系の後継車であるE657系の「スーパーひたち」(34号)。
まだ目新しさを感じますが、
いずれこの北茨城の景色にも馴染んでゆくことでしょう。
ちょうど上下列車が目の前で離合しました。
常磐線 大津港-磯原

まず初めにE657系の「スーパーひたち」を撮ってみましたが・・・曇られてしまった。やはり海バックで曇られると、寒々しくなってしまって魅力半減です。こんなことなら磯原へ来ずに、内原でインカーブを極めた方がよかったな・・・なんて未練がましい後悔も、つい頭に浮かんでしまいます。でも常に曇っているドン曇り状態かというとそうでもなく、雲の流れで晴れたり曇ったりを繰り返している感じ。

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EF510に牽引された安中貨物こと5388レ。
この貨物は毎年のように改正での運転時刻変更や牽引機交代などが
伝えられていますが、今年はどうなるのだろう?

ちょうど晴れ間に現れたのは、EF510牽引の安中貨物。できればこの貨物もここで撮ってみたい列車のひとつでした。まだ手前サイドには日が当たらない状態ですが、やはり海バックは晴れてくれた方がいいですね。それにしても画的にちょっと目障りなのは、背景にある白い建物。海や二ツ島を入れて撮るとどうしても入って来てしまうので仕方ないのですが、アレが無ければもっとスッキリするのになぁ・・・(-"-;)ウーン。ちなみにこの建物はシーサイドホテルで、列車の待ち時間にヒマつぶしでHPを見てみると、地元水揚げ中心の新鮮な地魚が自慢の割烹料亭やレストラン、さらに太平洋が一望できる屋上露天風呂などを備えていて、なかなかいい感じのホテルでした。目の前が海水浴場なだけに、夏は賑わうのでしょうね(でも個人的には名物のアンコウが食べられる、冬の方がいいかな)。

おっと、ホテルのことはさておき、ここは海を背景に走る上り列車がメインの撮影地。しかし次に逆側からやってくる下りの「スーパーひたち 19号」は貴重な651系使用列車です。これは見逃すわけにいきません。幸いこの跨線橋の逆側は光線状態が悪いものの線形はスッキリとしていて、意外と撮りやすそう。本来は橋上から列車の顔をアップで狙うようなポイントですが、ここはあえて海や町並みを入れた引き画を撮影してみることにします。

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海沿いにある北茨城の街を行く、651系「スーパーひたち」。
常磐線 磯原-大津港

これはオマケ的に撮ったようなもので、カメラを構えたものの実はあまり期待はしていませんでした。でも、海と線路の間に町を挟むこの距離感がいかにも常磐線北部らしくて、案外いい感じかもしれません (^^)。ところで、ファインダー越しに向かってくる651系を眺めていると、ちょっと違和感を覚えたのがLEDヘッドマーク。いつもの「スーパーひたち」にしては、なんだか明るいぞ・・・!? (・_・*)ン?

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上写真のヘッドマークを拡大してみると・・・

な、なんとこれは、この時期限定・・・いや、幻とも言われる「偕楽園マーク」じゃないですか~!Σ(゜ロ゜ノ)ノ エエッッ!? このマークは偕楽園の梅まつりシーズンに合わせて掲出されるスペシャルマークで、梅の花と好文亭がモチーフに描かれています。ただしこの時期に必ず表示されるというものではなく、まさに運次第。しかもその確率は極めて低く、私も実際に見たのはこれが二度目で、撮影できたのは初めて。これならば引き画ではなく、列車の顔をアップで撮れば良かったかなぁ・・・なんだか、ツイているんだかいないんだか (´д`;)ハァ...。そんなスペシャルマークを出して下って行った今の折り返しが、海バック撮影の本命となる「スーパーひたち 42号」です。再び上りポイント側に戻って、それを待つことにします。

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ぼーっと海を眺めていたら、
突如現れたEF510牽引の貨物列車。
貨物は一般の時刻表に乗っていないので、
すっかり気を抜いていました(^^;)。
2092レかな?
常磐線 大津港-磯原

だいぶ日の当たり具合が良くなった上りの定番ポイント。相変わらず雲は多いものの、一時よりも晴れている時間が長くなりました。油断は禁物ですが、この分なら天気は大丈夫そう。でもそれと引き換えに、今自分の立っている跨線橋の影が伸び始めて、ちょっと気になります。上写真の貨物でも若干右下に入ってしまいました。651系が通過する頃にはもっと伸びてしまうことになるので、少しアングルを変える必要がありそうです。この他にも架線柱の処理が難しいなど、なかなか制約が多くて一筋縄ではいかない撮影地ですね・・・(^^;)。ひとつひとつの条件をなんとかクリアしてアングルが落ち着いた頃、ようやく651系の通過時刻を迎えました。

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真っ青な太平洋を臨みながら一路上野を目指す、
651系の特急「スーパーひたち」。
このシーンが見られるのも、あとわずか・・・。

晴天バリ順で、海バックの651系が撮れました~\(≧▽≦)/ワーイ♪。最終的には青空が広がってくれたので、思い切って空を多めに入れてみました。これだけ見ていると曇る気配などなく余裕がありそうですが、実際は通過の直前まで太陽に雲がかかっていて、ヒヤヒヤものだったのです。何にしても、今旅いちばんの目的であった海バックの651系が好条件で撮れてヨカッタ・・・ε-(´∇`*)ホッ。内原での失敗があっただけに喜びもひとしおです。

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上りの通過直後には、下りにも651系が通過します(27号)。
先ほどのこともあり、今度は列車主体で撮ってみましたが、
ヘッドマークは通常の「スーパーひたち」。
やはり「二匹目のどぜう」はいなかったか・・・(´・∀・`)
常磐線 磯原-大津港

これで651系を中心とした常磐線撮影は終了。磯原駅へ戻って、北茨城を後にします。

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せっかく「ときわ路パス」を持っているので、
磯原の隣駅、茨城県最北の大津港まで行ってみました。
大津港の駅舎入り口はすぐ近くにある景勝地、
「五浦六角堂」を模したものになっています。
常磐線 大津港

磯原1524-(561M)-大津港1530

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そしてここまで来たからには寄らねばならぬのは、
ソネブロ仲間・
まー坊さんのお膝元である高萩。
・・・とはいっても、
駅周辺をぐるりと一周しただけですが。。。(^^;)
まー坊さん、おじゃましました~。
常磐線 高萩

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高萩駅の構内には、
ダイヤ改正後の運転開始を待つE657系がズラリ。
常磐線の定期特急が一形式に統一されるのは、
485系以来ということになりますね。
常磐線 高萩

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高萩からはE653系「フレッシュひたち」で帰京します。
大好きな「黄色」編成だったというところに、
何となく運命的なものを感じるジェフサポでした(^^;)
常磐線 高萩

今旅のラストランナーは、高萩からのE653系「フレッシュひたち」。「ときわ路パス」でも、別途に特急券を購入すれば特急列車に乗車することができ、今回の私のように帰りは上野まで乗り通す場合は、車内で取手~上野の乗り越し清算もしてくれます。
久々に乗ったE653系の乗り心地は快適。完全撤退する651系に対して、こちらは今後も臨時の「フレッシュひたち」などに使用される予定ですが、あくまでも臨時なので乗車機会はグッと減ってしまうかもしれません。しかしながら車齢の浅いE653系は他路線へのコンバートが予想され、今後どの路線で使用されるのか楽しみでもあります(羽◯本線の「い◯ほ」?)。そんなE653系での飲み鉄を楽しみながら、旅を締めることとしましょう。

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「フレッシュひたち」の車内で食べるのは、
焼き鯖ずし「またべえ」(¥1050)。
脂ののった焼き鯖と酢めしの間に挟み込んだ
大葉と甘酢生姜がいいアクセントになっていて
お酒のお供にピッタリ。☆☆☆☆・
ちなみに高萩駅では駅弁は売っておらず、
これは車内販売で購入したもの。
奥に写っている「味噌焼き あんこう」は、
高萩駅で買ったものです。

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車窓には夕焼けに浮かぶ筑波山のシルエットが・・・
この景色を見ながらの一杯はサイコーです!
失敗もしちゃったけれど、いい旅でした。(^^)
常磐線 高浜-神立(車窓から)

大津港1540-(572M)-高萩1554~1612-(フレッシュひたち48号)-上野1807



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ONE-shot 110 青空×青電 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 110 青空×青電

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京成のリバイバルカラー車「青電」(3356F)。
この旧塗装が復刻されてから何度か撮影機会があったものの、
なぜか私と青電が出会う日は、
毎回のようにあまり天気が良くありませんでした。
青電塗装はただでさえ地味な色合いなのに、
曇り空ではとくに映えず、パッとしない写真ばかり。
この趣味を長く続けていると、
相性の悪い車両や列車って少なからずあるものですが、
私にとっての青電は、まさにそのひとつと言ってもいいでしょう
一度だけ晴天に恵まれるも、
国府台駅で待ち構えていたら、モロにカブられたし・・・^^;)。
 
しかし、そんな青電もついに引退が宣告され、
先週末が最後の撮影チャンス。
典型的な葬式鉄なので、
もう天気のことは考えないようにして撮影へ向かうと、
そこには今までとはまったく異なる
スッキリとしたクリアな青空が広がっていました。

念願の晴天順光下で捕らえることができた青電。
最後の最後で、相性の悪さを払拭できたかな・・・?

13.2.16 京成千葉線 京成幕張-検見川



☆オマケ☆
私の世代の京成カラーは、
赤+クリームのツートンのいわゆる「赤電」や、
赤一色の「ファイアーレッド」が主流の世代で、
「青電」と言われてもいまいちピンと来ないのが正直なところ。
でも実は過去に一度、今回のリバイバルカラー以前に
青電を撮ったことがあるのです。

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これは今から25年前に運転された、2100形の「さよなら運転」。
当時すでに青電塗装は消滅していましたが、
2100形の引退を記念して、やはり復刻されたものでした。
日めくり形の行き先板などが懐かしいですね (^^)。

88.3.30 京成千葉線 千葉中央


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TWO-shots 109 渋谷、二つのタイミング。 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP TWO-shots 109 渋谷、二つのタイミング。

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今回は「ONE-shot」ならぬ、掟破りの「TWO-shot」。
どちらも同日に渋谷付近で撮った、
ラッピング電車「みどりの山手線」の写真です。
 
まず一枚目は、
先々週の東急東横線撮影記でも訪れた
東横線と山手線の立体交差から。
来月には東横線の地下化によって見られなくなるこのシーン。
期間限定の「みどりの山手線」で記録したいと思い、
チャレンジしてみましたが、前回はあえなく撃沈でした。
どちらも比較的運転本数の多い、山手線と東横線のクロス
実は日中でも15~20分くらい粘れば、一回くらいは成功します。
しかし、それが一本しかない特定の編成となると至難の業で、
そうそうウマくはいきません。
でも、地下化までに残された時間はあとわずか。
ダメ元で翌週にもう一度、同ポイントへと行ってみました。
すると・・・
まずは先に上を走る東横線の電車が現れます。
続いてガードの向こうから「みどりの山手線」見えてきました。
あとは東横線が走り切る前に
山手線が下を通れば成功ですが・・・イケるか!?
 
結果はご覧のとおり。
先頭車同士とはいかないまでも、
なんとか東横線5050系の下をくぐる「みどりの山手線」を
記録することができました~ヽ(´▽`)ノ

 
 
7002.jpg
続いて二枚目は、
その一時間後、山手線的に言うと一周後です。
今度は渋谷らしい情景のなかで「みどりの山手線」を撮りたい。
それならばと、世界的にも有名な
渋谷駅前の「スクランブル交差点」を入れて
狙ってみることにしました。
いつも多くの人でごった返している渋谷駅前。
できれば人々が縦横無尽に交差点を行き交う瞬間を
撮りたかったのですが・・・
残念ながら「みどりの山手線」が来たときの歩行者信号は
緑ならぬ赤でした。
う~ん、コッチは失敗かぁ (´・ω・`)。
 
山手線ならばもう一周待てばいいじゃないか
と、いう声も聞こえてきそうですが、
あと一時間後では交差点がビルの影に埋もれてしまいます。
いくらでもチャンスがありそうな山手線撮影。
でも本当にベストのタイミングは、
ほんの一瞬でしかないのです。
 
 
成功と失敗。
同日で二つのタイミングを味わった、
渋谷の「みどりの山手線」撮影でした。
 
上・13.2.9 11:48 山手線 渋谷-恵比寿  
下・13.2.9 12:46 山手線 渋谷


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富士急行・・・京王色1000系 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.02.10
富士急行
 見えるか!?富士山!
 京王色1000系「甲斐の開運 蔵開き号」
 撮影記
 
  
   
 
    

中央線の大月を起点とし、富士山駅(旧・富士吉田)を経由して河口湖へと至る、山梨のローカル私鉄「富士急行」。地元の足としてだけでなく、首都圏から日帰り圏内の観光スポット、富士五湖や富士急ハイランドへのアクセスとしても有名な路線で、週末にはJRからの直通列車も運転されています。そんな富士急で現在の主力車両となっているのが、元・京王5000系の現・1000系。

京王5000系は東京オリンピック開催を翌年に控える1963年(昭和38年)に登場した18メートル片側三扉の通勤型電車で、裾を絞ったスタイリッシュな車体や運転台の窓をサイドに巻き込んだパノラマミックウインドウの採用など、その美しいエクステリアデザインからファンに人気の名車でした。しかし京王の近代化に貢献してきた名車も寄る年波には勝てず、本家の京王からは96年までに全車が引退。そのうちの何本かは地方のローカル私鉄へと譲渡され、現在も大半が各地で元気に活躍しています。このブログでは昨年夏に島根の一畑電車に残る5000系をご紹介しましたが、今回訪れる富士急はその第二弾ともいうべきでしょうか(その前に香川の高松琴平電鉄でも、ちょろっとだけ紹介していますね)。富士急では昨年末、京王5000系の生誕50周年を記念して、自社が保有する1000系一本をアイボリーホワイトにえんじ帯を巻いた、いわゆる「京王色」への復刻を行いました。この復刻色は一畑電車に続くもので、それが今回のお目当てです。

中央線沿線に住んでいる私からすると、大月から分岐する富士急は比較的行きやすい路線で、本当はもっと早くこの5000系・・・もとい、京王色1000系を撮りに行きたいところでした。しかし京王色は当然のことながらファンの人気が高く、復刻直後は多くの同業者が集まるだろうと判断。しばらくしてファンの熱気が落ち着いてから訪れようと思っていたのです。さらにもう一つ、行きあぐねていた理由が天気。「富士急」ということならば、やはり富士山を背景に撮りたい。しかし山の天気・・・というか、雲のかかり具合を読むのは容易なことではなく、昨年の御殿場線撮影でも苦労したように、たとえ天気予報が晴れであってもスッキリと富士山が見えるかどうかは解らないのです。でも、いつまでも天気予報とにらめっこしていたって始まりません。気温が上がる春になると空気が霞み、ますます富士山を撮るのは難しくなるので、そろそろ決着をつけたい・・・。そこで満を持して(?)、山梨県東部に晴れ予報が出ていた日曜日(10日)に富士急へ行くことを決めました。果たして富士山は微笑んでくれるのか?

 

2月10日(日)

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まずは中央線で富士急との接続駅、大月へと向かいます。
始発列車なので、回送表示で入線してきました。
中央本線 立川

基本的に富士山の北側に位置する富士急行線。日中は富士山に対してほぼ逆光となってしまうので、撮影するならば朝の早い時間帯が勝負です。早朝の5時過ぎに乗った列車は、立川始発の大月行き。てっきり115系かと思いきや、10両編成のE233系でした。折り返し、大月発東京行きとなる運用かな・・・?連休中日の車内には登山客の姿がちらほらと見受けられるものの、終始ガラガラ状態で大月着。

立川0524-(中央1319M)-大月0620

到着と同時に半自動ドアの開扉ボタンを押してホームへ出ると、一気に富士急のホームへダッシュ!ε=ε=ε=┏(;´Д`)┛コンカイモ、ハシルノネ ・・・というのも、ここの接続がわずか二分しかないのです。まあ、だいたい接続処置がとられているので乗り遅れることはないだろうけど、どうも気が逸ります。しかも連絡改札を抜けて、そこにいたのは・・・

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富士急ホームで接続待ちをしていたのは、
なんと、お目当ての京王色1000系(1001F)!
ちなみに左隣は「フジサン特急」用2000系です。
富士急行 大月

京王色 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!  なんと、いきなりのご対面です。この京王色、実は事前に富士急行のHPで運用を確認することができるのですが(土日運用のみ)、この日はお昼ごろに大月から河口湖へ向けて運転される企画列車「甲斐の開運 蔵開き号」と、その前運用にあたる午前中の上り普通列車(10列車)にばかり目がいってしまい、この朝イチの列車を見落としていました。これでは鉄として失格ですが、知らずに出会えたことで嬉しさは倍増。無我夢中で写真を撮っていると、車掌さんに「発車しますよ~、乗りますか~」とせかされます。あ、そういえば、二分接続だったっけ・・・f(^_^; ワスレテタヨ。

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側面に掲げられた5863の表記。
京王に用いられる独特な書体です。

今回の京王色復刻は塗装のみならず、車体に貼られた車号表記(現・1000系なのに5000系の車番である5113・5813を表示)や「前後で違う音色」の警笛、さらに床下の機器も京王5000系に準じたものへ再塗装するというこだわりよう。これは思わず外観ばかりに注目が集まりがちですが、実はこの復刻に選ばれた1001F(1001+1101)の室内は、広幅貫通路やロングシートなど「京王5000系」の面影を色濃く残す編成で、外観だけでなく車内も要チェックなのです。撮影を第一にと考えてはいましたが、できれば乗車もしたかったので、ここで乗ることができたのは本当に嬉しい誤算。しかも途中の都留市まででほとんどの方が降りてしまい、残った乗客は私と、端の方で寝こけているおじさんだけ・・・。これはもう、気兼ねなく車内を撮りまくります!(おじさんを起こさない程度にね ^^;)

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ロングシートが並ぶ、1001号の車内。
側扉は今や珍しくなった、一枚片扉です。

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5000系の特徴のひとつである広幅貫通路を、
中央からでーんと。
ね、本当に誰もいないでしょ・・・(^^;)。

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その貫通路上にある車端部の中吊りスペースには、
昔の京王の広告が掲示されています。
上は96年の「さよなら5000系」。
下は車両増備を知らせるもの(左)と、
「国電が近くなります」がキャッチフレーズの
新宿駅中央地下道開通の告知。
30~40年前のものかな・・・?
あ、奥に寝ているおじさんが写っちゃった・・・。

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車外の車号表記はエッチング加工で丁寧に再現していますが、
車内の表記はシール張り。
それでも表記を変えちゃうんだから、スゴいことです。

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車内外の表記を5000系に変えてしまった1000系。
本来の形式表記はというと・・・
あ、こんなところに「モハ1100」の文字を発見!(^^)

車内であれこれ撮っているうちにも列車は進み、やがて外も明るくなってきました。車内の様子もいいけれど、ここでいちばん気になるのは、なんといっても富士山。車窓的には東桂を出たあたりで、そのお姿が見えてくるハズ・・・。

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やがて左の車窓には、
朝日に照らされた富士山が・・・。
富士急行 東桂-三つ峠(車窓から)

むむむ、ちょっと雲が多めで微妙・・・?でも少なくとも、ドン曇りで全く見えないってことはなさそう。いま乗っている京王色が折り返してくるのは一時間半後ですから、その時に雲がどうなっているのか、こればかりは現時点で解りません。あとは運を天に任せ、私は富士山ポイントの最寄り駅、三つ峠で下車。

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三つ峠を出発する京王色と
ホームに置かれている「三ツ峠開運山達磨石」

左上にはうっすらと富士山も見えています。
富士急行 三つ峠

大月0622-(富士急1列車)-三つ峠0651

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赤い屋根でちょっとカワイイ雰囲気の三つ峠駅。
富士急行 三つ峠

富士急を撮影するのは、三年前に運転された中央線201系のさよなら運転以来。中央線の列車は定期で富士急・河口湖への直通運用を持っており、なじみ深い201系の「さよなら行脚」には富士急も組み込まれていたのでした。その時は201系の富士急入線が昼過ぎだったこともあって、逆光となる富士山バックは初めから頭になく、時期的に桜と絡めて撮影しています。なので、富士急のド定番である富士山バックを訪れるのは今回が初めて。知り合いが京王色の運転開始直後に訪れたときには、同業者が20人も集まったと言っていましたが、この日はというと・・・お、私が一番乗り (゚∀゚)! カメラをセットすると同時に踏切が鳴りだしたので、まずはためしに一枚。

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富士山を目指して走りゆく下り列車は、
富士急復刻色の1000系(1202F)。
これも撮りたかった編成のひとつです。
富士急行 寿-三つ峠(後追い)

富士山は出ているのに、手前が雲に遮られて撃沈・・・ではなく、まだ山の陰で日が当たっていないだけ。それよりも富士山、先ほど車窓から見たときよりも雲が流れて、てっぺんが顔を出しています。これならばイケるか!? しかしそのわずか15分後には・・・

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次の上り列車も1000系(1206F)。
これは富士山をモチーフにした現行色。
現行色といっても、1000系は現存する6編成すべてが
色違いなんですけれどね・・・。
富士急行 寿-三つ峠

う~ん、流れ雲で富士山が隠されてしまった・・・(・Д・`)。先月に訪れたしなの鉄道の浅間山バックでもそうでしたが、ホントに山の撮影って難しいっっっ(>ω<;)。雲の流れで富士山が現れたり、隠されたりで、もう、やさもさ*・・・いや、やきもきしながら列車の通過を待つのは心臓に悪いです (*やさもさ=千葉県木更津市を代表する踊り「やっさいもっさい」を縮めた言葉で、一部の千葉県民やジェフサポには有名なローカルネタ ^^;) 。 では本命の京王色は、いったいどうなったのかというと・・ドキドキ(´・Д・`;)ハラハラ

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晴れ渡った青空のもと、
京王の名車が雄大な富士を背に走り抜けます。

無事に富士山バックで京王色を撮れました~ヽ(*゚▽゚)ノ バンザーイ♪  もう見事なまでの晴れっぷり!!実は雲の流れにやきもきしていたのは最初だけで、線路上に日が当たるころには富士山にかかっていた雲もスッキリと取れていったのです (・ω< ) テヘ☆。

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ちょっと時間をさかのぼって・・・京王色の前には、
先ほど下って行った富士急復刻色が一足早く戻ってきました。
この頃はまだ少し麓に雲が滞っていますが、
もうほとんど気にならない程度。

上の富士急復刻色の通過が京王色の30分前。もうこの時点で上空に遮る雲はなく、麓の雲も消えかけていたので、勝利を確信していました。最終的には京王色目当てで5人くらいが集まった富士山バックの撮影地。風は冷たかったけれど、大満足の結果を得ることができました(^^)v。

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同ポイントで、もうちょっとだけ粘って
JRの115系で運転されている1453Mを撮ってゆきます。
京王色よりも少し引いて、富士山の裾を広く入れてみましたが、
そうすると、手前の住宅も入ってきちゃうんだよね・・・。

いま大月方面へ上って行った京王色は前述したように、お昼過ぎの12時10分に大月を発車する「甲斐の開運 蔵開き号」へと充当される予定で、次の狙いはその列車。でも今はまだ10時前、まだ二時間以上もの時間があります。そこで少し沿線を歩きながら、午後の列車が撮りやすそうな撮影地を探してみることにしました。

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新宿から直通してくる183系の「ホリデー快速 河口湖」号は、
富士山バック近くのインカーブで狙ってみます。
でも編成長を読み切れず、後ろがギリっギリに・・・(´Д`;)。
(いちおう、入っていますが・・・^^;)
二~三両編成ばっかし撮っていたから感覚が鈍ったかな?
富士急行 三つ峠-寿

しかし列車がきれいに撮れる場所などというものは、適当に沿線を歩いていたって、そう簡単に見つかるものではありません。そんな事は今までの経験から重々承知の上で、今回も新たな撮影地が見つかればラッキーくらいの心持ちで探してみたものの、いちおう「押さえ」としての撮影地はアタマの中にありました。しばらくは線路沿いを歩くも工事箇所などがあったりして思うような撮影地は見いだせず、結局、その押さえのポイントへと向かうことに。そこは三年前の前回に201系を撮影に来た寿駅界隈。寿は三つ峠の下り方次駅で、結果的に一駅間(3.0キロ)を歩いたことになります。

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まずは寿駅近くにある日月神社へと向かいます。
撮影地はこのお社の裏山になるのですが、
撮影前にまずはお参りをば・・・ (-人-)パンパン。

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その神社の裏山から俯瞰で狙ったのは、
先ほど富士山バックで撮った115系の折り返し4542M。
国鉄型の115系もいつまで安泰か解らず、
撮れるときにしっかり撮っておきたいものです。
富士急行 三つ峠-寿(後追い)

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暮地(くれち)という名の集落を入れて、もう一枚。
インカーブ側の方が光線状態が良くなります。
115系の真後ろでは、新たな道路が建設中。

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未練がましく、さらにもう一枚
・・・って、列車がどこにいるのか、解ります?(^^;)
ちなみにこの写真で115系が走っているのは、
先ほどの183系「ホリ快」を撮ったあたり。

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続いては、富士急の看板列車「フジサン特急」。
展望席を備えたこの車両(2000系)は、
元・JRのジョイフルトレイン
「パノラマエクスプレス・アルプス」です。
そういえば、この「フジサン特急」の置き換えに、
元・小田急のRSEが来るって聞いた覚えがありますが・・・
あのハナシはどうなったんだろう?

まずは寿駅近くにある神社の裏山から、115系の4542Mを中心に何本か撮影。ここは大きく弧を描く富士急の線路を俯瞰から眺めることができる、ダイナミックな撮影ポイントです。三年前にも訪れているお気に入りの撮影地ですが、実は三年前とは少しだけ情景が変わっていました。それは沿線の道路工事・・・ではなく、線路に沿って林立する架線柱。

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三年前に同ポイントで撮った1000系。
一見、今とあまり変わらないように見えますが、
よく見ると架線柱が違います。
10.4.10 富士急行 三つ峠-寿

そう、前回は木製の架線柱だったところが、コンクリート製に取り替えられていたのです。ローカル私鉄のストラクチャーとして、いい味を出していた木製架線柱。同じソネブロ仲間のしおつさんが、この富士急の木製架線柱についての近況報告をされていましたが、やはりこの界隈も取り替えられてしまったようです。ではもう木製の架線柱は見られないのかというと・・・実はまだ所々に何本かが残っていました。せっかくなら、この木製架線柱と京王色をウマく絡められないかな?

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神社から寿駅方向へ進んだ線路沿いで。
手前二本が木製のまま残されています。
しかしその奥は真新しいコンクリ架線柱となっており、
手前の木製が立て替えられるのも時間の問題か?
富士急行 三つ峠-寿

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そのうちの一本が踏切脇から撮りやすそうだったので、
クローズアップ。
光のあたり具合も良く、いい味だしています。
ちょうどシブい色の1000系、
「富士登山列車」がやって来てくれました。

ふだんは編成にかかることをきらい、最近では「串パン(パンタグラフが架線柱で串刺しになること)」なんて言葉があるほど、撮り鉄には厄介がられている架線柱。それをメインに撮影したなんて、撮り鉄人生で初めての経験かもしれません。でもこういうアングルも案外、面白い絵になるものですね。かといって、やはり本命の京王色をこのアングルで撮る余裕と勇気はなく・・・撮影地を変えて、いざ本番。

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短笛とともに、カーブの奥から顔を出した京王色。
ちょっと苦しいけれど、木製架線柱と絡めて・・・。
富士急行 三つ峠-寿

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手前まで引き付けて、端正なお顔のアップを。
側面まで回り込んだ大きなパノラミックウィンドウ、
中央には細い貫通扉があり、その上にヘッドライトを配した構成は
まさに無駄の無い美しさ。これぞ名車・5000系。
そしてこの顔にはやはりアイボリーの京王色が似合います。

きれいな順光で京王色「甲斐の開運 蔵開き号」を撮ることができました~ヽ(´∀`)ノワーイ! 。ここは三年前にも本命である201系を撮った場所で、前面にいい光が当たることは承知済み。残念ながら201系の時は直前に雲が沸いて撃沈に終わりましたが、今回は不安視するような雲はまったく無く、安心して京王色を迎えることができました。

これで撮影は終了ですが、今旅も乗り降り自由のフリー乗車券*で来ているので、やはり終点まで乗らにゃもったいない(すでに元は取れているけれど)。そこでこのあとは富士急の終点である河口湖まで乗り通してみたいと思います。(*JR発売の「河口湖・山中湖セレクトフリー乗車券」・・・この切符は大月までのJR往復乗車券と富士急行線内が一日フリーで、なんと都区内から3800円。都区内(西荻窪)から大月までは普通乗車券だけで片道2010円ですから、このフリーきっぷならば実質、富士急の乗車券代が0ということになり、超おトク!^^)

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下り列車は「甲斐の開運 蔵開き号」が出たばかり。
次の列車までは一時間の待ち時間があったので、
ここ寿駅近くでお昼をとることにします。
今回のお昼ゴハンは富士吉田名物の「吉田うどん」。
非常にコシの強くて、太い手打ちうどんは
食べ応えじゅうぶん! (゚д゚)ウマー!
茹でキャベツが乗っているのが特徴です。

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オナカが満たされたところで、寿駅へ。
おめでたい名前のこの駅、
春には満開の桜が咲き誇ります
富士急行 寿

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寿のホームへ入って来た、下りの河口湖行きは、
富士急の復刻色車1202F。
朝に乗った京王色に続く復刻色車で、
この日は乗り鉄的にもツイているかも~(^^)
富士急行 寿

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途中の下吉田では寝台列車と交換!?・・・ではなく、
これは下吉田駅の駅舎脇「下吉田ブルートレインテラス」
に保存されているブルートレイン(スハネフ14 20)。
元々は「北陸」に使用されていた客車ですが、
ここではもちろん「富士」のマークが掲出されています。
富士急行 下吉田(車窓から)

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今度は車窓にかつての国鉄急行型電車169系の姿が。
でもこれは先ほどのブルトレと違って保存車ではなく、
同系列が種車となっている「フジサン特急」(元・165系)の
補修用部品確保用なのだとか。
富士急行 富士山付近(車窓から)

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主要駅の富士山は、一昨年に富士吉田から改称された駅名。
この改名で「富士山に一番近い鉄道としてのイメージを
より強調し、旅客誘致につなげていきたい」とのことですが、
個人的には富士山駅といわれても、いまいちピンと来ません・・・。
この富士山で列車は進行方向を変え(スイッチバック)、
河口湖へと向かいます。
富士急行 富士山

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寿から20分、
大月から乗り通すと約一時間(普通列車)で、
富士急の終点、河口湖着。
二面三線の(留置線除く)の構内に顔を揃えたのは、
左から元・JR205系の6000系、
私が乗って来た富士急復刻色の1202F、
そして先ほど撮った京王色の1001F。
6000系が増備されると、1000系は順次、
離脱してゆくことになります。。。
富士急行 河口湖

寿1347-(19列車)-河口湖1407

寿から下りの普通列車に乗車し、スイッチバック構造の富士山を経て、終点の河口湖まで乗り通してきました。この日の河口湖では、先ほど撮った京王色にもヘッドマークが掲げてあったように、地元・富士五湖唯一の造り酒屋「井出醸造店」で新酒のお披露目会、いわゆる「蔵開き」が開催されています(列車名にあった「甲斐の開運」とは、この醸造店の代表的な銘柄)。しかし残念ながら、酒造所まで行って蔵開きを見学するほどの時間的な余裕はなく、駅構内の売店で「甲斐の開運」を買って帰路へつくこととしました(hanamura 師匠、スミマセン ^^;)。

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河口湖で購入した「甲斐の開運」。
迷いながらも、さすがに3000円の大吟醸には手が出せず、
私が買ったのは、富士山の水と北麓の米で作られた
吟醸「雪解流(720mL¥1500)」。
ちなみにこれは車内での飲み鉄用ではなく、
家に帰って、ゆっくりと楽しみます。

河口湖1421-(24列車)-大月1514~1521-(中央1650M)-立川1632


京王色1000系と富士山のコラボを求め、三年ぶりに訪れた富士急。富士山がクッキリ見えるという絶好の撮影日和に恵まれて、気持ちのよい撮影ができました。蔵開きでの試飲はできませんでしたが、この日撮れた写真を見返しながら口にする「雪解流」の味は、もうサイコーです (^^) 。

元・JR205系の譲渡による6000系の増備で、1000系や5000系(富士急オリジナル車)の将来が気になる富士急。個人的には車両ばかりに目がいってしまいますが、今度は豊かな自然のなかを走る列車の姿などといった情景写真も撮りに、また訪れたいと思っています。



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東急東横線・・・切換え前の渋谷・代官山界隈 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.02.03
東急東横線
 副都心線への直通目前!
 切換え前の渋谷・代官山界隈 撮影記
   

先日の日曜日、夕方から渋谷で人と会う約束をしていました。ご存知、若者の聖地と称される、日本一のオサレタウン・渋谷。ふだんの私ならまったくと言っていいほど縁のないこの街に今、にわかに鉄の注目を集めているスポットがあります。それは東急東横線・渋谷駅。もうご存知の方も多いと思われますが、来たる3月16日に予定されている東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転開始に伴い、地上(高架)にある現・東横線渋谷駅は前日の15日で、その役目を終えることとなります。残すところあと一ヶ月半となり、その駅の様子を記録する方も増えていることでしょう。そんな東横線渋谷を私はといえば、昨年9月に先行営業運転に就いた東京メトロ10000系を撮りにいった程度。そこで今回、せっかく待ち合わせで渋谷へと行くのならば少し早めに家を出て、渋谷駅を初めとした現在の東横線を少し記録することとしました。

2月3日(日)

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東横線渋谷駅の脇には
副都心線との直通運転日を知らせるカウントダウンボードが
マスコットキャラの「のるるん」とともに掲げられています。
直通運転開始まで41日(2/3現在)ということは、
現・渋谷駅の廃止まであと40日ということ・・・。
東急東横線 渋谷

頭端式の私鉄ターミナルというと、個人的には大阪の阪急・梅田駅とこの東横線・渋谷駅が真っ先に思い浮かびます。発着番線の数や列車の運転本数などは梅田駅に適わないものの、改札を抜けるとすぐに見える、ズラリと顔(お尻?)を揃えた列車の様や、空間の広さを感じさせる高い天井、乗降しやすいよう機能的に振り分けられたホームなど、ここは東(関東)を代表するターミナルと言っていいでしょう。

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頭端式ホームで折り返しを待つ東横線の列車たち。
これこそが「ターミナル(終着駅)」という言葉に相応しい
東横線渋谷駅の姿です。

しかしこの渋谷駅、私はあまり東横線沿線に縁が無く、それほど利用機会が無かったのが実情。ひと昔前までは仕事で横浜へ向かうのによく、この渋谷から東横線を利用していたのですが、JRの湘南新宿ラインが開通してからはそちらを使う頻度が増えてしまいました。そんな湘南新宿ライン開通前の東横線では、8000系や8590系、9000系など、いかにも東急の車両らしい切妻形の食パン電車を多く見かけたものでしたが、現在の主力である5000系列(5050系)はずいぶんとスタイリッシュでモダンなスタイルとなりました。それにしても今や、来る電車来る電車、そのほとんどがこの5050系。たまに青い色をした横浜高速鉄道からの直通車・Y500系が見られるものの、コレも基本的には同じ顔であまり面白味が無い。もう東横線はすっかり5000系天下になってしまったのね・・・。そんななかでひとつだけ、今の東横線で注目すべき運用があります。それは以前にも紹介したメトロ車の先行営業運転。いつの間にかご丁寧に東急のHPにもその運用が公開されており、それによるとこの日は06K運用にメトロの7000系が就くとのこと。以前撮った渋谷駅でのメトロ車は10000系で、7000系の方はまだ未撮影。個人的には10000系よりも7000系の方が好きな電車なので、ぜひとも現・渋谷駅へ入線する姿も撮っておきたいところです。しかし定時に現れたのは・・・

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側壁に特徴のある、渋谷駅1番ホームに入線して来たのは、
特急運用の9000系9101F。

ありゃ? 9000系(東急)だ・・・r(・_・。)アレ?。この日はとくに遅れなどないし、運番を見ても06K運用に間違いない。と、いうことは、運用のHPに注釈で書かれていた「スケジュールは予告なく変更となる場合があります」というのに、当たってしまったらしい。スケジュールを見るとこの日はメトロ7000系が現・渋谷駅に顔を見せる(予定だった)最後の休日だっただけに、車種変更は残念・・・(´・ω・`) ショボーン(それ以前にこんなギリギリではなく、もっと余裕を持って撮っておくべきだったんですけれどね)。でもこの9000系も副都心線への乗り入れには対応しておらず、どうやら直通開始前には東横線から撤退してしまうとのウワサなので、コレはコレでいい記録になったか。トップナンバーだし。それに何よりも、この駅にはやはり切妻形のステンレス車がいちばん似合うと思います(半分本音、半分負け惜しみ^^;)。

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折り返し、各停の元町・中華街行きとなり、
発車を待つ9000系。
駅前バスターミナルを入れたつもりでしたが、
露出差があって、外が飛んでしまいました。

この9000系は、現在の鉄道車両の駆動方式で主流となっているVVVFインバータ制御の黎明期にデビューした車両で、その独特な唸り音(インバータの駆動音)が「音フェチ」には堪らないんですよね~ (´∀`*) フイ~ン♪ フイ~ン♪...。そんな9000系の各駅停車に乗って一駅、次に私がやって来たのはお隣の代官山。

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代官山もオシャレな街の代表格。
渋谷同様、やはり私にはあまり縁がありません・・・。
路線切換えによってホームなどに若干の変化があるようですが、
駅舎などは基本的に変わらない模様。
東急東横線 代官山

廃止の決まっている現・渋谷駅を見るかぎり、ほとんど変化のないように見える副都心線直通工事ですが、旧線と新線の分岐点に近い代官山付近では、今まさに切り替え工事のまっただなか(というより、最終段階か)。無数の鉄骨が線路沿いに張り巡らされています。せっかくならばその様子も記録しておこうと、代官山で下車したのでした。

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現在の副都心線渋谷駅(地下駅)へ直結するために、
路線切換え工事中の代官山付近。
5050系の下り列車が通過してゆきます。
東急東横線 代官山付近

副都心線との直通開始に伴い、渋谷~代官山の1.4キロが地下化される東横線。その地下への入り口・・・つまり現路線との切換地点が、この代官山駅の渋谷側にある「渋谷1号踏切」付近になります。現段階ではまだその地下への開口部が見えるわけでなく、いまいちピンと来ないのが正直なところですが、上写真の5050系が走っている線路の下にはすでに新しい線路が敷かれているはずで、開通前夜(3/15)の終電後から開通当日(3/16)の初電に向けて、一晩で一気に切換えが行われます。東急では過去に同様の工事を何度か行って来た前例がありますが(みなとみらい線直通に伴う、横浜付近の地下化など)、それにしても深夜の数時間で路線が地上から地下へ切り替わるとは、スゴいことですよね~!

(ところで、私はすでに現路線と地下新線が仮に繋がっていて、そこでメトロ車や東急車の貸し借りを行っていたのだと思っていたのですが、どうやらそうではなく、車両の運搬には別ルート〈例えばメトロ副都心線の車両を東急東横線へ運ぶ場合は、メトロ副都心線→有楽町線→南北線→東急目黒線→東横線を経由〉が使われていたとのこと。東急ファンならば常識ですよね・・・^^;)。

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代官山と渋谷の間にある唯一の踏切、「渋谷1号踏切」。
ドラマなどでよく出て来たこの踏切も廃止されることに。
東急東横線 代官山-渋谷

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そして地下化に伴い、この山手線との立体交差も見納めに。
ウマく上下の列車が交差しないかな・・・と、数本待ってみると、
5050系と湘南新宿ラインのE231系を一枚に納めることができました。
山手線 渋谷-恵比寿/東急東横線 渋谷-代官山

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ちなみにこの日は前回の「ONE-shot」で紹介した、
「みどりの山手線」も運用に就いていましたが、
東横線との立体交差は実現せず。
そんなにウマくはいかないよね・・・(^^;)
山手線 渋谷-恵比寿(後追い)

さて、渋谷、代官山と、地下新線への切換え工事が行われる区間をざっと巡ってきましたが、渋谷での待ち合わせ時間にはまだ少し余裕ががあります。そこで今度は、直通運転が開始される副都心線とは逆に、その前日をもって東横線との直通が廃止されるという、メトロ日比谷線の直通電車を記録することにしました。日比谷線の車両が乗り入れて来るのは、代官山の隣駅・中目黒からなので、それよりも先の撮影地へと移動します。やってきたのは学芸大学と都立大学の間にある編成撮りで有名な撮影ポイント。

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まずは東横線の主力、5050系4102Fで試し撮り。
副都心線との直通開始後は10両固定となるこの編成には、
4000台の車番が与えられていますが、
4000系とは呼ばずに、5050系4000番台というらしい・・・。
東急東横線 学芸大学-都立大学

日比谷線から東横線への直通電車など今まであまり意識したことが無く、時刻を調べなくてもすぐにやってくるだろう・・・なんて軽く考えていたのですが、撮影地に着く直前に一本、メトロ03系で運転されていた直通電車を逃してしまい、その後は待てども待てども直通電車がやって来ない。シビレを切らしてスマホで時刻表を検索してみると・・・なんと日比谷線との直通電車は、30分に一本程度(日中)しか無いことが判明。よく日比谷線内で東急の車両を見かけたりしていたけれど、あれってこんなに本数が少ないものだったんだ・・・(ひと昔前はもう少し本数が多かったらしい)。ということは、メトロ車(03系)と東急車(1000系)の両方を後追いではない正向きで撮ろうとするならば、最低一時間は粘らないとならないということ。こりゃ、案外大変だなぁ・・・ε-(‐ω‐;)フゥ…。それでも待ち続けること30分、ようやくステンレスの東急車とは明らかに異なった鈍い光を見せる、アルミ製のメトロ03系が姿を現しました。

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東横線を走るメトロ日比谷線用の03系。
菊名の行き先を掲げてゆく姿も、あとひと月半・・・。

う~ん、撮るには撮ったけど・・・今さらながら、単なる編成写真ではここが東横線内かどうか解りづらいですね。地上区間を走る03系の姿など東武伊勢崎線でも見られるし、果たしてここで撮る意味があったのか? (-"-;)ウゥム…。 でもその直後に通過した上り直通電車の後追いでは・・・

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東横線内から日比谷線へ直通して北千住へ向かう03系と、
横浜方面へ向かう東急5050系がすれ違います。

お、メトロ03系と東急5050系が離合した (゚∀゚)! ちょっと5050系が遠めですが、まあこれで東横線内を03系が走っているという記録写真にはなったでしょう。あとは東急側から日比谷線への直通に使われている1000系を撮るだけ。さらに30分ほど待ちます。

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1000系を待つ間にやって来たのは、
先ほど渋谷で撮った9000系9101F。
もちろんコレもキッチリと押さえておきます。

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そして上の9000系と似たような顔ですが、
車体長が異なる、日比谷線直通用の1000系。
日比谷線との直通廃止後、その去就が気になります。
池上・多摩川線への移動か、はたまた地方私鉄への譲渡か・・・。

それにしても、50年近くも続いた東横線・日比谷線直通運転の廃止。現在の東横線では車体長20メートル車が主流になっているに対して、日比谷線の直通には18メートル車を用いなければならず、その辺が運用上のネックになっているとのこと。しかし、すでに確立した直通ネットワークを解消するというのは過去にあまり例がなく、利用者としては腑に落ちないところもあるでしょう(利用者でソネブロ仲間のCedarさんも、ブログ上で怒りをあらわにしていらっしゃいます・・・^^;)

副都心線との直通開始、日比谷線との直通廃止、生まれ変わる渋谷駅、乗り入れ車両の多様化、賛否両論、悲喜交々・・・いろいろな意見や思いが飛び交うなかで、来たる3月16日土曜日、渋谷を中心に新たなネットワークが始動します。いち鉄道マニヤとしては・・・東横線を走る西武の電車や東武東上線で東急の車両が日常的に見られると思うと、ちょっと楽しみかな~(^^) 。



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ONE-shot 108 みどりの山手線 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 108 みどりの山手線

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山手線のラインカラーが黄緑色(ウグイス色)になってから
今年で50周年を迎え、それを記念して運転されている、
黄緑のラッピング電車「みどりの山手線」。

「みどりの山手線」と言われて思い浮かべるのは、
やはり某カメラ屋(今や家電量販店?)のCMソング。
♪ ま~るい緑の山手線、真ん中通るは中央線 ♪
・・・ってことで、
この記念電車は、まず最初にここで撮るべきだろうと、
「新宿西口駅の前~♪」に向かいました。

この企画が発表されたときは、
ステンレスのE231系に黄緑のラッピングをしたって、
昔の103系のようにはならんだろう・・・なんて思っていましたが、
なかなかどうして、案外いい感じになっているではありませんか。
約一年間(今年12月まで)運転される「みどりの山手線」。
機会があれば、いろんなところから狙ってみたいものです。


ところで先日、
偶然にも恵比寿駅でこの「みどりの山手線」に遭遇し、
私はしげしげと眺めながら懐かしんでいたのですが、
すぐ近くにいた女子高生の集団からは
(* ゚∀゚) 「えー!ナニこの緑の電車~
イモムシみたいで、ちょーキモイんデスけど~」
との声が。
103系時代を知らないワカモノにはそう見えるのかな・・・と、
ジェネレーションギャップを感じてしまいました。(^ω^;)

13.1.26 山手線 新大久保-新宿


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