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ONE-shot 118 Objet? [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 118 Objet?

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先月に実車が引退してしまった、
「団子っ鼻の東北・上越新幹線」を
アパレルショップのディスプレイで発見 (゚∀゚)!
(よく見るとツッコミどころ満載なので、
あえて200系とは呼びません(笑))

オサレな内装には、
ちょっと似つかわしくない気がする
この "オブジェ" 。
まったく予期せぬところで、
「鉄道モノ」に巡り会うと、
なんだか嬉しい気分になります (^^)。
 
ちなみにコレ、売り物ではないらしい・・・。
 
13.04.25 東京都目黒区
(もちろん、ちゃんと撮影許可を得ています)


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ONE-shot 117 新顔 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 117 新顔

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初夏を思わせるような暖かさから一転、
まるで冬に逆戻りしてしまったような、冷たい雨の週末。
いったい、今年の春はどうなっているのだ・・・(ー'ー;)ウウム。
こうなると撮影意欲も萎んでしまいます。
そこで先週末は "ほぼ" 非鉄を決め込み、
久々に千葉・柏の実家へと顔を出すことにしました。
そのついでに撮ってきたのがこちらの電車。
ちょうどこの日から営業運転を開始した、
東武野田線用の10030系、11652Fです。
(なんだかんだで、結局は撮り鉄しているのね・・・^^;)
 
本線系統で巻いていたアズキ色の帯から、
野田線への移籍に伴い、帯色を淡い水色とグリーンに変更し、
ガラリと雰囲気を変えた10030系。
そのカラーリングが
某コンビニのコーポレートカラーに似ていることから、
早くもファンの間では「ファ〇マ色」なんて呼ばれているようですが、
なかなか爽やかで、いい色合いじゃないですか
(ちょっと小〇急1000形っぽい気もするけれど・・・)。
  
そんなコンビニカラー(?)の新顔くん。
いずれは大量投入されて、
従来の8000系を脅かす存在になるのかもしれませんが、
今はまだ、出会えるとラッキーな気持ちになれる、
野田線唯一のステンレス車です(^^)。
 
13.04.20 東武野田線 初石-流山おおたかの森
 
 


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中央本線・・・新府 桃源郷 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.04.13
中央本線
春、らんまん♪
新府 桃源郷 撮影記

 

久々に穏やかな晴れが期待できる週末、しかし関東の桜はすっかり終わってしまいました。ここは桜を追い求めて東北地方に遠征すべきか、それとも、早くも新緑へシフトすべきか・・・(゚^ ゚)ウーン...。そんな事を考えながら、週の中頃にいつもの定食屋でワンコインランチを食べていると、目に留まったのはお昼の情報番組。何という番組かは解りませんが(N◯Kだったかな?)、それは韮崎(山梨)にある桃畑からの中継で、桃の花は今が満開を迎えていると言うではありませんか。これを聞いて、私はちょっとビックリ。というのも、春の花はよく聞くフレーズどおり「ウメ、モモ、サクラ」の順に咲くもので、二月の梅と四月の桜、その間に桃が来るものだとばかり思っていました。そもそも三月三日のひな祭りは「桃の節句」ですし・・・。もちろん地域によって異なるのでしょうが、東北や北海道ではなく、もう桜が終わってしまったと思われる山梨で今ごろ桃が満開になるとは、まったくもって意外でした(このあたりは桜の開花も遅いのかな?)。でもこれは私にとって、嬉しい情報。中継のあった韮崎付近は中央本線の線路沿いにも多くの桃畑があり、なかでも韮崎の隣駅にあたる新府(しんぷ)のあたりは、桃と列車を組み合わせることができる撮影地が点在しています。これで週末撮影の行き先が決まりました。ただし問題は、中継のあった火曜日から四日後の土曜日まで、花がどれくらい持ってくれるかというところ。本当は中継のあった翌日にでも駆けつけたいところですが、さすがに二週連続の平日鉄で仕事を休むわけにはいきません(木曜に一枚、「仕事中鉄」はしちゃったけどね (^^;)ゞ)。まあ、この新府の撮影地は背景に八ヶ岳の山並みを入れることもできるので、もし桃がダメならば、そっち(八ヶ岳)をメインにすればいいか・・・。


4月13日(土)

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高尾駅のホームに鎮座する天狗像に見送られ、
おなじみの長野色115系で出発。
中央本線 高尾

自宅最寄り駅から中央線の下り快速電車で高尾へ出て、乗り継いだのは普通列車の小淵沢行き。これで一気にお目当ての撮影地がある新府まで行くことができます。週末の中央線下り列車、とくに朝の早い時間帯は登山客やハイキング客でけっこう混雑するので、東京方面から乗り継ぐ場合には接続処置がとられているギリギリの列車ではなく、高尾で少し並んで待つくらいの余裕を持つのが鉄則。やはり今回も高尾発車時点では立ち客がびっしりの混雑具合でした。とは言っても、ハイキング客の大半は相模湖や上野原で下りてしまい、大月へ着く頃には空席が目だつようになるのですが。

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勝沼ぶどう郷付近からの眺め。
この甲府盆地を見下ろす車窓は中央線屈指で、
いつ見ても雄大です (´▽`)。
中央本線 勝沼ぶどう郷付近(車窓から)

この日はまさに雲ひとつない快晴で、勝沼ぶどう郷付近からの車窓には、甲府盆地越しに南アルプスの山並みもクッキリ! まさに絶好の撮影日和です。天気が良好とくれば、あと気になるのは、やはり桃。列車は高台の勝沼から弧を描くように甲府盆地へと下りてゆき、やがて山梨市へ。実はこの山梨市付近も線路沿いに桃畑が多く、撮影地としても知られているのですが、その状況はというと・・・

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車窓から見た桃の木に、
花は・・・無い。Σ(°д°lll) ガーン
中央本線 山梨市-春日居町(車窓から)

山梨市の桃園ではすでに花摘みが終わり、桃の木はすっかり寂しい状態になっていました (´・ω・`) ショボーン。ちなみに桃園では桃の花が満開になると散るまで待つのではなく、「花摘み」という農家さんの手作業で花は摘まれてしまいます(桃の木は枝一本で作れるモモの実がたった一個だけなので養分がそこへ集中するよう、枝に咲いている桃の花はひとつを除いてすべて摘んでしまわなければならないのです)。つまり今年の桜のように、気温が低い日が続いていたから散らずに長持ちするなんてことはなく、すべては桃の花の開き具合を見た農家さんのスケジュール次第。はたして新府の桃はどれだけ摘まれずに残っているのだろうか・・・(´□`;)フアン...。山梨市から甲府、韮崎を経て、列車は順調に新府へ到着。

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高尾から普通列車で二時間半、新府で下車。
乗ってきた115系を見送ります。
中央本線 新府

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新府は相対式二面二線構造。
上下線のホームは改札内で繋がっておらず、
それぞれホーム別に階段が備え付けられています。
上写真が下りホームで、下は上りホーム。
中央本線 新府

高尾0726-(中央523M)-新府0950

まわりを農園に囲まれ、他にめぼしいものが何も無いような、無人駅の新府。ふだんは乗降客が少ない駅ですが、この日は三脚などのカメラ機材を担いだカメラマンのほか、イーゼルや画板などを持った、絵描き屋さんの姿も多く見受けられます。もちろん皆さんのお目当ては共通で、満開に咲き誇っているであろう桃の花。期待半分、不安半分で、桃畑が一望できる丘の上へと歩みを進めると、そこに見えてきたのは・・・まさに息を呑むようなこの景色!

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青空の下に広がっていたのは、桃色の丘!

まだ摘まれずに桃の花が残っていました~!☆;+。゚*ヾ(´∀`)ノ゙ヤター *゚。+;☆。・・・というより、ここは桃の郷として観光PRされているような有名な丘なので、ひょっとしたら農園の方が、あえてギリギリまで花摘みをせずに残しておいてくれたのかも知れません。いずれにせよ、これは期待通りの絶景。先月に同じ中央線の高尾梅郷を訪れた際、満開の梅林を見て思わず「これぞ桃源郷!(桃じゃなくて梅だけど・・・)」なんて感想を書いたけれど、今回は紛れもない正真正銘の「これぞ桃源郷!」です! では、さっそく桃源郷での「桃鉄 (桃◯郎電鉄ぢゃあないよ)」撮影をはじめましょう。

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桃畑のなかを行くのは、長野色115系の普通列車。
背景には八ヶ岳の雄大な山容が入ります。
中央本線 穴山-新府

まずは乗ってきたのと同じ、長野色115系の普通列車から。広い丘の上から桃畑と八ヶ岳、さらに列車がバランスよく入るようなところを探すのですが、意外とこれが難しい。周囲をウロウロしながら、ようやく上写真の場所に落ち着いたものの、ココも決してベストではなく、左手前に入り込む枝や奥の青いビニールシートがウマくかわしきれません。枝の方は枯れ枝ではなく花が付いているのでまだ許せるけれど、青いビニールシートは目障りだなぁ・・・(。-`ω´-)ンー 。実は、ここより少し右方向へ行ったところに、ビニールシートや枝がウマくかわせそうなお立ち台っぽいところがあるのですが、狭いそのスペースはお一人さま限定で、すでに先客がいらっしゃいました。なので、しばらくはその様子を見つつ、撮影を進めることに。

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この日は183系などの団体・臨時列車は設定されておらず、
ここを通る唯一の国鉄型特急車両が185系の「はまかいじ」。
八ヶ岳をバックに走る185系も、なかなかいいものです。
中央本線 穴山-新府(後追い)

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続いてやってきたのは、
485系改造の和式電車「華」で運転される
快速「お座敷桃源郷パノラマ号」。
まさに列車名通り桃源郷を走る同列車ですが、
濃紺の「華」はあまり景色に映えませんね・・・(^^;)

ネタとなる臨時列車の「はまかいじ」と「華」が撮れたところで、まずは一息。そこでふとお立ち台の方へ目をやると・・・先客の方が三脚をたたんで撤収準備をしているではありませんか!(゚∀゚)オッ!  しかも、なぜか大慌てで走り去ってゆく・・・ひょっとしてモヨオしてきちゃったのかな? なんて、くだらないことを考えながらも、私は入れ替わるようにして素早くお立ち台へ 。。。。。。(((((ノ`ω´)ノ サササッ

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再び長野色115系。
決して珍しい存在ではない長野色115系ですが、
車齢の高い国鉄型であることには変わりなく、
一本でもムダにはできません。
こういう日々の記録が大事なんです (`・ω・´)キリッ。
中央本線 穴山-新府

お立ち台からのカット、桃の入り具合は先ほどよりも減ってしまいましたが、画的にはスッキリとまとまった感じ。なにより列車が枝に遮られず、ワンスパンでも手前まで引き付けられるようなったのが嬉しい。もう185系などの臨時列車は行っちゃったけれど、ここでは定期の特急列車を何本か待ってみようと思います。しかし東京近郊で中央線を撮っていると特急は30分ヘッドで数多く運転されている感覚がありますが、半数は甲府止まりの「かいじ」。甲府より西にあたるこの区間に来るのは一時間に一本の「あずさ」のみで、しばらく時間が空きます。時刻表に載っている甲府の発着時刻を目安にすると、次の「あずさ」は約30分後か・・・と、気を抜いたその時、丘の裏から轟音とともに現れたのはコイツ。

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突如現れたのは、EH200牽引の貨物列車。
青い機体と桃のコントラストが、いい感じです。
でも貨物列車の後追いはサマになりませんね・・・(^^;)
中央本線 穴山-新府(後追い)

あああ、スリッパ・・・いや、EH200の貨物がぁ・・・(´Д`;)。そうか、それでさっきまでこの場所にいた同業者さんは急いで撤収し、逆の下り列車が撮れるアングルへと移動して行ったのね。モヨオしたわけじゃなかったんだ・・・(^^;)。結局、今年になっても貨物時刻表を買わず、相変わらず貨物列車には疎い私。情けないほどの情弱っぷりです。

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二階建て車両の215系で運転される、
「ホリデー快速 ビューやまなし」。
この区間では珍しいステンレス車ですが、
ステンレスは遠景だとあまり映えないので、
思い切って山を入れず、こんな撮り方をしてみました。
案外、悪くない?
中央本線 穴山-新府(後追い)

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八ヶ岳をバックに桃畑を走る二種の「あずさ」、
これぞ春の中央東線を表すカットと言えるのではないでしょうか。
個人的にはE351系の「スーパーあずさ」(下)が好みですが、
ここでは白が基調のE257系「あずさ」(上)の方が、
風景にはよく映えて見えます。
中央本線 穴山-新府

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上写真の同列車を追って、手前でもう一度撮影。
桃の花越しに、連結面を狙います。
まさに春爛漫の桃源郷~♪

貨物列車は中途ハンパな後追いで撮らざるを得なかったものの、特急のE257系「あずさ」、E351系「スーパーあずさ」ともに、キッチリと撮ることができて満足、満足~ (*^▽^*)。もうこのアングルではじゅうぶんに撮れたし、いつまでもこのお立ち台を一人で占領しているのは気が引けるので、ここで少し場所を変えることにします。移動しつつ、ちょっと振り返ると、次にそのお立ち台の住人となったのは鉄でなく、腰を下ろして絵を描きはじめたお婆さんでした。もう当分、お立ち台は空きそうにありませんね(^^;)。

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快晴の青空に桃色の花がよく映えます。
ここでは列車と八ヶ岳は小さく、
脇役程度に写し込んでみました。
中央本線 穴山-新府

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空に向かって伸びる桃の木を正面から。
桃をメインに普通列車でもブラそうかと、待ち構えていると、
ファインダーを横切ったのは予想外の215系。
「ビューやまなし」の回送列車ですね。
思いがけずステンレスがキラッと光って、結果オーライ(^^)。

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桃畑でやってみたかったのは、やはりこの撮り方。
花越しに特急「あずさ」を流し撮り~。
まるで「ピンクのカーテン」です!
・・・って、たしか昔、
そんなタイトルのポルノ映画があったような・・・(^^;)。

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桃畑をかすめて疾走する「スーパーあずさ」。
完全に車体を桃で覆ってしまうよりも、
このくらいの方が撮りやすくて、画的にも好みかも。

今度は丘を下り、桃畑の近くで撮影。俯瞰からの遠めだけでなく、いろいろな角度で撮影が楽しめるのも、この撮影地の魅力。花越しの流し撮りなども気負わずに遊び半分で撮ってみると、意外と成功するものです。そして先ほどまで撮っていた午前順光の八ヶ岳バックと対を成す、ここでのハイライトとなるのが、午後順光となるこの場所。

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桃畑の向こうにうっすらと見えているのは、
日本一の山、富士山のお姿!
中央本線 新府-穴山

そう、この撮影地からは八ヶ岳だけでなく、富士山をバックに桃畑を行く列車も撮ることができるのです。ただし冬の澄んで乾燥した空気と違って、桃の季節は晴れても春霞であまり富士山ハッキリ見えない日が多く、この日もちょっと霞みがちでうっすら。それでもやはり富士山は存在感があります。ここでもE257系とE351系、二種の特急を撮ってゆくことにしましょう。さっそくE257系「あずさ」が撮れたので、次はE351系「スーパーあずさ」の番。でもここではちょっとムリをして、こんなことにチャレンジしてみました。まずは富士山バックのポイントを離れて、先ほど流し撮りした桃畑脇へ・・・C= C= C=┌( ・_・)┘テクテク。ここで「スーパーあずさ」を迎えます。

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桃色の空気に包まれた「スーパーあずさ」。
木々の合間から「AZUSA」のロゴがウマく抜けてくれました。
もちろん、狙い・・・どおり!?
中央本線 穴山-新府

そして桃畑で流し撮りを撮ったあとは、プレビューも確認せずに上り坂を一気に全力疾走!
ダダダッ ε=ε=ε=ε=ε=ε=┏(# ゚Д゚)┛ウオオォォォォォォォー!!
すると・・・

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富士山を遠くに眺めつつ、
桃畑のなかを東京へ向かって走り去る「スーパーあずさ」。
中央本線 新府-穴山(後追い)

なんと、富士山バックに間に合っちゃうのです! まさに一粒で二度美味しい撮影地・・・ですが、体力的にキビシいので、もうやりません  ハァ...ハァ...(;;´Д`)=з ゼエ...ゼエ...。

でもこれで、富士山バックでもE257系とE351系の両方が撮れたし、もう撤収するか・・・と、考えていたところ、なぜかこの時間になって、まわりで散って撮影していた同業者が、一斉にこの富士山バックへと集結しはじめます。これは・・・なにかある!? (;¬_¬)アヤシイ...。 そこで、ためしに隣の青年に小声で尋ねてみると・・・ヒソヒソ(  ̄∀(・。・;)ナニ? 「もうすぐ山スカが来るんです」とのこと! エッ!Σ(=゚ω゚=;)マジ!?。山スカこと、国鉄色の115系(豊田車)は、中央本線内でも主に高尾~甲府間で運転されており、甲府以西まで乗り入れる運用は少ないのです。この日も朝から撮影を続けてきましたが、普通列車は長野色(長野車)ばかりで、一度も山スカを見ませんでした。その青年によると、あと一時間後に来る新府15時23分発の下り343Mが、そうなのだという (*・∀・)ノアリガトネ。一時間か・・・朝から列車内で食べた菓子パン一ケだけだったので、ちょっとオナカは減ってきたけれど、その程度で山スカが撮れるのであれば、短い待ち時間です。ところが一時間後に現れたのは・・・

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定刻通りに走ってきた343M普通列車は、
三両編成の長野色115系。
中央本線 新府-穴山

山スカ、コネ━━━━('A`;)━━━━……
残念ながら343Mは山スカではなく、長野色115系でした (゚ー゚*?)アレ?。でも予想が外れたのはムリもありません。この343Mはたしかに先月行われたダイヤ改正前までは山スカの運用に間違いなかったようで、ほかの同業者も意外そうな顔をしています。しかし、どうやらダイヤ改正により運用が変わってしまったらしい。もちろんこれで情報をくれた青年を責めるつもりは毛頭ないのですが、逆に彼の方が 「あ、あれ?おかしいな・・・あ、でも、このあとの小淵沢行き345Mは間違いなく山スカですよ。あ、いや、たぶん・・・アワヽ(´Д`;≡;´Д`)ノアワワ 」と、焦りまくり。きっとマジメでいいヤツなんだなぁ・・・(´・∀・`)。その345Mは新府16時36分発で、さらに一時間後です。でも、そんな風に言われるとなんだか撤収しづらくて、ついつい残業を決意。しかしそのおかげで、こんな収穫もありました。

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和式電車「華」の
快速「お座敷桃源郷パノラマ号」。
往路を撮ったときには
濃紺であまり風景に映えないなんていいましたが、
こうやってみると桃色の帯がアクセントになっていて、
意外と悪くないかも。
中央本線 新府-穴山(後追い)

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185系の特急「はまかいじ」。
やはり湘南色のブロックサインを纏ったこの車両には
富士山をバックに走る姿が似合います。
いずれは伊豆箱根鉄道などでも
富士山バックの185系「踊り子」を撮りたいところ。

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そして215系の快速「ビューやまなし」。
実は帰りには、韮崎か甲府から
この「ビューやまなし」に乗る計画を立てていたのですが、
撮影地で見送ることになっちゃいました・・・。

午前中に往路を撮った「華」や「はまかいじ」、「ビューやまなし」が次々に帰ってきて、富士山バックで撮ることができました~ヽ(´▽`)ノワーイ ♪。とくに185系の「はまかいじ」は、往路をお立ち台で撮ることができずにちょっと不完全燃焼だったので、復路がきれいに撮れたのは嬉しい。さらに夕方近くになって気温が下がってきたせいか、春霞が少しやわらいで、富士山もよく見えるようになってきました。そして「ビューやまなし」の通過から数分後、桃畑の向こうから甲高いモーター音とともに見えてきたのは・・・(゚∀゚;)ドキドキ

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富士山を背に桃畑を行く、スカ色115系。
今や春の一日に数回だけ訪れる、貴重な瞬間です。
中央本線 新府-穴山

山スカ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
富士山、満開の桃、そして国鉄色の山スカ・・・まさに最高の条件が出そろいました \(≧∇≦)/ヤッタァー!。これは本当に待った甲斐があったというもの。情報を教えてくれた青年には大感謝ですm(_ _)m。あらためてお礼を言うと・・・「あ、でも、次に来る17時05分の347Mもおそらく山スカですよ」とのこと。でも、この富士山バックではもうじゅうぶんなので、その347Mは駅へと戻りがてらに、桃と絡めて撮ることとしました。

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西日に照らされた桃の郷を行く山スカ。
これぞまさに桃源郷と呼ぶにふさわしい情景です。
中央本線 穴山-新府(後追い)

青年の言う通り、続く347Mも山スカでした。ここで二本連続で来るのではなく、もう少し時間的にバラけてくれると撮りやすいのですが、それはファンのわがままな願望ですよね(^^;)。とくに引退や置き換えが発表されたわけではない山スカですが、貴重なこの国鉄色115系には、日に日にファンの注目度が上がっているように感じます。甲府以西の運用は減ってしまったけれど、山スカの一日でも長い活躍を期待し、来年もまたここで鮮やかな桃とのコラボを見せて欲しいものです。

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撮影を終えて新府のホームで待っていると、
カーブを切って入線してきたのは山スカ!
最初に撮った345Mの折り返し(346M)ですね。
中央本線 新府

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甲府でのわずかな乗り継ぎ時間で、
思わず「甲州」の名に惹かれて買った駅弁は、
こちらの「ザ・甲州丼飯(こうしゅうどんぱん)(¥900)」。
内容は甲州ワインビーフの炒飯と、甲州豚のカツ丼、
甲斐味鶏の鶏飯、三種の肉飯が味わえるもの。
ボリュームがあって、若い人にはウケそうだけれど、
炒飯、カツ丼、鶏飯の飯もの三つって、
ちょっと雑さを感じちゃう駅弁ですね・・・。
☆☆・・・

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甲府から乗り継いだ高尾行きの564Mも
山スカ115系でした。
天狗像に出迎えられて、高尾に到着。
中央本線 高尾

新府1740-(中央346M)-甲府1757~1808-(564M)-高尾1940

うららかな春の日に、満開の桃に迎えられた新府の桃源郷撮影。思っていたよりもずいぶんと長丁場になってしまったものの、晴天のもと八ヶ岳や富士山をバックに多種多様な列車が撮影でき、最終的には貴重な山スカまで撮れてしまうという、大満足の一日となりました(^^)。これで今年の春は、いちおう「ウメ・モモ・サクラ」制覇です(そのうち二つは中央線だけれどね・・・^^;)。



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ONE-shot 116 たまたまたらこ。 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 116 たまたまたらこ。

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11日の木曜日に撮影した、関東鉄道キハ101。通称「タラコ」。
木曜ってことは二週連続、会社を休んでの平日鉄?
いやいや、今回は休んだわけじゃないんです。
実は・・・

木曜日の仕事は一日中、茨城方面へクルマでの外勤。
ただし、今回のスケジューリングは同行する後輩が主導で、
クルマの運転も彼任せ。
私は助手席に乗っかっているだけで、
ドコへ連れて行かれるのかもよく解っていませんでした
(それでいいのか?先輩よ・・・ (=ω=;) )。
そこで当日、車中ではこんなやり取りが・・・
「最初に向かう現場は?」と私が尋ねると、
「え~っと、筑西市です」と返す彼。
「チクセイシ???」
恥ずかしながら「鉄道◯カ」の私は、
地名を鉄道路線や駅に頼っているところが大きく、
駅名にない地名はサッパリ見当がつきません。
たしか茨城に「筑西」なんて駅はなかったハズ・・・
「チクセイシって、どの辺? 駅で言うとドコ?」
「ボクは通勤以外で電車に乗ることがないので、駅は知りません。」
「・・・。」
...アッソ( ・ω・)(・ω・ )ハイ...
まあ、どっちもどっちなので、
とりあえずカーナビ任せで走ってゆくと、たどり着いたのは、
JR水戸線、真岡鐡道、そして関東鉄道常総線の三路線が集う街、下館。
ここって下館市じゃなかったんだ。知らなかった・・・
(05年に下館市周辺の3町と合併されて、筑西市となったらしい)。
そんな下館駅の前を通りかかった際、
チラッと目に入ったのが、このタラコ色のキハでした (゚∀゚)オッ!。
もちろん、ちょっとだけ止めてもらって、一枚撮影。

関鉄キハ100形は、元・国鉄キハ30の貴重な生き残り。
以前にも紹介したように、この車両の運用は関鉄のHPに公表されており、
調べれば容易に捕まえることができます
(一日一往復なので「容易」ではないか・・・^^;)。
しかし後からそのHP見てみると、私が見たこの列車は、
関鉄が公表しているキハ100のスジとは異なり、
どうやら何らかの事情で発生した、従来車の代走だったみたい。
つまりこれは、たまたま通りかかったところに、
これまた、たまたま代走で動いていたキハ101がいたという、
偶然に偶然が重なった、平日のタラコ撮影だったのでした
単なる駅撮りだけれど、やっぱり撮れると嬉しい国鉄型
う~ん私ってば、「鉄運」持ってる!?

13.04.11 関東鉄道常総線 下館



ちなみに写真の列車は下館発11:43の3100列車。
通常キハ100で運転されるのは下館着12:20の5087列車で、
そもそも木曜日はタラコではなく紺色のキハ102が担当。
・・・ということは、ひょっとして、
この日、3100レと5087レが交換する騰波ノ江駅では、
101と102、キハ100同士の並びが見られたってことか。
この交換シーンをゲットしてこそ、
本当に鉄運を持っているといえるのかもしれませんね・・・(´・∀・`)。



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秩父鉄道・・・1000系 「桜鉄」撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.04.05
秩父鉄道
今年が最後のお花見になるのか!?
 国電型 1000系 「桜鉄」 撮影

 

異例の早咲きとなった、今年の桜。もう東京では花が散り、すっかり葉桜となってしまいました。満開だった先週末に体調を崩して非鉄を余儀なくされた私、なんだか今年の「桜鉄(=桜と列車を絡めた撮影)」は不完全燃焼だったなぁ・・・(´・ω・`)。 いや待て、あきらめるのはまだ早い。さすがに東京近郊では厳しいものがあるけれど、少し郊外に出ればまだまだ満開の桜は見られます。むしろ東北地方などはこれから咲き始め。あきらめたら、そこで試合終了・・・いや、今年の桜鉄は終了だよ (ア〇ザイセンセー! (`;ω;´) ブワッ)。 ・・・とはいうものの、今年の桜鉄が自分的にノリ切れなかった要因が体調のほかにもう一つあります。それはお天気。どうもこのところの関東は週末の天気がスッキリしない。あきらめずに桜を求めて郊外へ・・・などと思ってはいたものの、今週末の土・日も晴天が期待できないどころか、春の嵐で暴風雨になるというではありませんか。いちおう病み上がりだし、風雨にさらされてまで撮り鉄はしたくない。どうして平日は晴れるのに、週末に限って雨なんだ!ヽ(#`Д´)ノムキー!!  ・・・ん?ならば、平日に撮影へ行けばいいんじゃね?m9(・∀・)ソレダ!!  新年度に入ったばかりだけれど、忙しさのピークだった年度末よりは落ち着いていて、一日くらいなら休暇が取れそう。そういえば昨年も桜の満開状況に合わせて平日に休みを取って小湊鐡道へ行ったっけ・・・。そこで5日の金曜日、一日休みを取って撮影へと出かけることにしました(本当は木曜の方が天気はよかったんだけれど、さすがに新年度一発目の会議をすっぽかすわけにはいかなかった・・・^^;)。


4月5日(金)

さて、無事に休みは取れたものの、いったいどこへ行くのか。今現在(金曜時点)桜が満開となっていて、なおかつ撮り鉄としては撮影する車両にもある程度のこだわりが欲しい。そんな都合の良い路線があるのかって? そこで私が向かったのは、埼玉県北部のローカル私鉄・「秩父鉄道」。このブログでも何度か紹介しているおなじみの路線ですが、ここを走る元・国鉄101系の現・1000系は新車(・・・というか東急の中古車 ^^;)への置き換えが進んでおり、桜との組み合わせが見られるのは、おそらく今シーズンが最後になるのではないかと思われます。秩父鉄道には桜と列車がコラボできる撮影地も多く、これはぜひとも記録しておきたいところ。さらに秩父鉄道といえば、ソネブロ仲間・やなぼーさんのお膝元で、そのブログ情報によると埼玉北部の桜は今がまさに満開とのこと (゚∀゚)オッ!。 これは期待が持てる嬉しい情報です(^^)。これで「満開の桜」と、元・国電という「こだわりのある車両」、秩父鉄道は二つの条件を満たしたことになります。

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今旅、まずは熊谷を目指して高崎線を北上。
平日朝の下り列車は空いているイメージがありますが、
沿線に大学や工業団地などが多く存在する高崎線は
下り列車も結構な混雑。
赤羽から乗って、ようやく座れたのは鴻巣でした・・・。
東北本線 赤羽

赤羽0734-(高崎837M)-熊谷0829

しかし問題は、肝心の1000系が動いているかどうかということ。最近は新型の活躍に押されて、稼働率が低いとも言われています。はたして、高崎線から乗り換えた熊谷で、秩父鉄道ホームへ降りてみると、そこには・・・

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元・国鉄101系の現・秩父鉄道1000系。
この1003Fは国電リバイバルカラーとして、
中央線や武蔵野線での活躍を彷彿とさせる、
オレンジ色が復刻されています。
秩父鉄道 熊谷

パンタを下して側線に停留している、オレンジ1000系の姿がありました (´・o・ill)ぁ...。現在残っている1000系は、白を基調とした秩父鉄道オリジナル色の1010Fと、国電リバイバルカラーのスカイブルー色1001F、そしてバーミリオン・オレンジ色1003Fの三編成のみ。そのなかで個人的にいちばん撮りたかったのが、このオレンジだったのですが、どう見ても完全にお休み状態。もう今日は動かないのかなぁ・・・(´・ω・`)ショボーン。 でも残りの二本、白(オリジナル)と青(スカイブルー)は見当たらないので、運用に入っているのでしょうか? ならば撮影地で待っていれば、少なくとも二本の1000系は必ず撮れるのかというと、実はそう簡単ではないのが秩父鉄道撮影。以前にもちょろっと説明していますが、秩父鉄道は羽生から熊谷、寄居、秩父を経て、三峰口までを結ぶ全長71.7キロの単線電化路線。全線を片道二時間もかけて走り通す列車があれば、途中や末端部での区間運用も多く、さらにそれらを組み合わせた運用はとても複雑で、秩父鉄道の旅客線は支線などが無い単純な路線なのに、意外とお目当ての車両を捕まえるのが難しいとされています。私がこれから行こうとしている桜の撮影ポイントへ、運用に就いていると思われる二本の1000系が、ウマく現れてくれればいいのだけれど・・・。

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停留中のオレンジを横目に、
私が乗る影森行きの下り列車が入線。
車両は元・東急8090系の現・7500系。
先頭には漫画「のだめ・カンタービレ スタンプラリー」の
ヘッドマークが掲げられていますが、
これは作者が沿線の皆野町出身によるものなのだとか。
秩父鉄道 熊谷

昨年の秋に運転されたイベント列車「EL五重連」の撮影など、ちょくちょく訪れている秩父鉄道ですが、熊谷から乗るのは久しぶり。というのも、最近の秩父鉄道撮影では長瀞や秩父の近辺が多く、ウチから行くには東武東上線で寄居か、西武秩父線で秩父(御花畑)へ出る方が便利で料金も安い。しかし今回最初に訪れようと思っている撮影地は、いつもと違って熊谷の近くにあるため、東武や西武よりもJR高崎線を経由した方がアクセスしやすかったのです。熊谷から下り列車に揺られること10分、やがて車窓には撮影地の桜並木が見えてきました。

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後方の乗務員室越しに見た桜並木。
車窓から見た限りでは、
まだ満開に近い状態を保っているように見ます。
秩父鉄道 ひろせ野鳥の森-大麻生(後方の車窓から)

熊谷0850-(秩父鉄道1515列車)-大麻生0901

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撮影地最寄りの大麻生駅。
木造でなかなか味のある駅舎です(^^)
秩父鉄道 大麻生

車窓から桜の状態を確認し、大麻生という小駅で下車。この駅の南側には荒川が流れており、車窓から見えた桜は、その荒川の土手に沿って立ち並んでいるものです。これはなかなか見事な桜堤ではありませんか!

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警報機のない第四種踏切を注意して渡ると、
その先には見事な春景色が広がっていました~!
ハルヽ(´▽`)ノ ランマン ♪
秩父鉄道 大麻生付近

でも、近づいてよく見てみると、やはりちょっとピークは過ぎていて、木によってその咲き具合・・・というか、散り具合に差があります。ここはなるべく花の淋しい木は目立たせず、満開状態を保ったボリュームのある木をメインにして撮りたい。そんな元気で枝ぶりのいい木を探して土手上をウロウロしていると、桜並木の向こうから列車の音が近づいてきます。 あれ?スマホで開いた大麻生の時刻表によると、次の列車はあと20分後のはずなんですが・・・(゚ー゚*?) オヨヨ?

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撮影地に着いての一発目、
不意に現れたのは6000系の急行「秩父路」。
この6000系は、元・西武101系です。
秩父鉄道 大麻生-ひろせ野鳥の森

通過していったのは大麻生を通過する、急行「秩父路」号。そりゃ、この列車が大麻生の時刻表に載っているわけないわな・・・(´д`;)。鉄にあるまじきイージーミス、それでも慌てて撮ったにしては案外悪くなく、桜並木もいい感じに入りました。しかし、あまり天気が良くないのが残念。写真をさかのぼるとわかるように、熊谷にいたころは晴れて日が差していたんです。しかし大麻生に着くと、空は真っ白のドン曇りに。結局、平日に出撃しても、今年の桜鉄は青空に恵まれなかったということか・・・ε-(-ω-`)ハァ…。それでも桜が満開なので、先週の非鉄分くらいは取り戻せたかな? あとはここで、お目当ての1000系が撮りたいところ。次は時刻表に載っていた上りの普通列車です。普通列車には1000系が入っている可能性があるので、どの列車も気を抜けません。

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多摩川ならぬ、荒川の桜堤を眺める元・東急車。
東急時代は赤い帯を巻いていましたが、
緑の帯もなかなかお似合いです(^^)。
秩父鉄道 ひろせ野鳥の森-大麻生(後追い)

う~ん、1000系ではなく、7500系の「東急さん」でした。やはり、残り少なくなった1000系とはそう簡単に出会えず、根気よく待ち続ける覚悟が必要か・・・と思われたそのとき、先ほどの東急さんと交換してやってきた下り列車は、懐かしいモーター音を響かせて現れました!

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立派な桜に見守られ、一路、秩父を目指す1000系。
今年が最後の花見となってしまうのか?
秩父鉄道 大麻生-ひろせ野鳥の森(後追い)

白1000、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
やってきたのは秩父鉄道色の1010F。リバイバルカラーではありませんが、今やこれも貴重な国電101系の生き残りです。なんとか一本でも1000系と桜とのコラボが残せてよかった・・・。まずは、ホッとひと安心 C=(^◇^ ; ホッ! 。 ちなみに今の列車は、羽生発の影森行き1517列車。時刻表を見ると、終点の影森には10時49分に着くので、折り返しは同駅11時09分発の羽生行き1528列車かな・・・と、ある程度の運用予測をつけておきます。できれば折り返し列車を狙って、もう一回くらい桜とともに撮りたい。

ところで、1000系を待ちながらも、先ほどからちょっと気になっていることがあります。それは時折聞こえてくる「汽笛」の音。実はこの撮影地から少し熊谷方向へ進んだところにあるのは、秩父鉄道の車両基地である「広瀬川車両基地」。ここは1000系や7000系などの普通車両のほか、SL「パレオエクスプレス」の牽引機である蒸気機関車、C58 363も所属しており、汽笛はそのC58のものだと思われます。この日は平日で「パレオ」の運転は無いハズですが、汽笛が聞こえたということは、構内での整備運転でも行われているのかな? とりあえず白1000が撮れたことだし、ちょっと撮影地を離れて、その様子を覗きに行ってみましょう C= C= C= ┌(*・_・)┘トコトコ。

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広瀬川車両基地で待機中のC58 363。
罐には火が入り、後ろには12系客車が連結されています。
秩父鉄道 広瀬川(貨)

おろ?C58が12系を従えて、まさに「パレオエクスプレス」の編成が組成されている・・・。ひょっとして今日は「パレオ」の運転があるのか? 手持ちのスマホで秩父鉄道のHPを調べてみると、たしかに5日の金曜は運転日となっています。平日なのに・・・?と思っていると、そこへ小学生くらいのお子さんを連れた家族連れがSLを見にやってきました。あ、そうか、学生はまだ「春休み」でしたっけ。今日は春休みに合わせた運転なのね。

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せっかくなので、SLと桜の組み合わせ。
この後「パレオ」は始発駅の熊谷へ向けて回送されてゆきました。
イッテラ~ (*・ω・*)ノ~~

でも、あくまでも私の本命は1000系。白は撮れたけれど、青はまだ見ていません。しばらく「パレオ」見物で時間をつぶしていたけれど、そろそろ次の普通列車がやってくる時間です。ふたたび形の良さそうな桜の木のたもとでカメラを構え、待つことしばし。木々の隙間から見えてきたのは・・・やたっ、スカイブルー!!

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満開の桜をかすめて走りゆく、青い1000系。
花曇りの天気ですが、青い車体は桜によく映えます(^^)。
秩父鉄道 大麻生-ひろせ野鳥の森

青1000、キタ━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━!!!!
先ほどの白1000も、もちろん貴重なのですが、やはり国鉄型好きとして、このリバイバルカラーが来てくれたのは、とても嬉しい!念願の桜と国電のコラボを撮ることができました~ヽ(^◇^*)/ ワーイ 最近は個人的に、単色の国電カラーをラッピングで復刻した「みどりの山手線」をよく撮っていますが、やはりモノホンの単色国電となると重みが違うよなぁ・・・(´▽` )。この青1000で運転された列車は、三峰口発の羽生行1520列車。先ほど同様に時刻表で追ってゆくと、終点の羽生には10時34分着で、その折り返しはというと同駅10時43分発の111列車か、11時00分発の113列車になると思われます。しかしこの折り返し列車は両方とも熊谷行で、この大麻生まではやってきません。しかも熊谷止まりということは、そのままオレンジのように入庫してしまう可能性もあり、もう今日は出てこないかも・・・(´・ω・`)ソーナノ?。まあ一回でも、撮れただけヨシとしますか。運用に就いている二本の1000系が撮れたので、とりあえずは目標達成。しかしまだ撤収時間には早いし、桜鉄もちょっと撮り足りない。説明したように、もういちど青1000の方を撮るのは望み薄ですが、白1000の方はおそらく単純に影森から折り返してくると思われるので、それを待ちつつ、もうしばらく桜堤での撮影を続けることにします。すると、汽笛が再び。

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満開の桜を眺めながら、ゆっくりと走るC58 363。
平坦な場所なので、あまり煙は出ていません・・・(^^;)。
秩父鉄道 ひろせ野鳥の森-大麻生

先ほどのSL「パレオエクスプレス」が、熊谷で客扱いして戻ってきました。「パレオ」っていつも観光客向けの派手なヘッドマークが掲げられている印象があったのですが、この日はヘッドマーク無しで、なかなかシブい。それにしても、やはり私はSLを撮るのがあまり得意ではありません。桜とのコラボを優先したものの、テンダー(炭水車)が見えない構図って、どうなんだろうか・・・(-ω-;)ウーン。

「パレオ」が通過すると、ほとんどの同業者が撤収(・・・といっても、平日なのでパラパラといた程度でしたが)。そこで、良さそうなアングルだと思っていたけれど、先ほどは先客がいたので遠慮していた撮影ポイントへと行ってみることに。

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桜と菜の花が咲きほこる、
春景色のなかをゆく、東急さん。
この時は薄日が差し、少し青空も見えました。
秩父鉄道 ひろせ野鳥の森-大麻生

桜と菜の花、「春の二点セット」が入るこの場所、さすがに先客がいただけあって、いい感じ(^^)。しばらくここに腰を据えて、白1000がやってくるのを待つことにします。予測だとあと一時間程度で戻ってくるはず・・・と、スマホの時刻表を眺めていると、そこへおひとりの同業者から声をかけられました。「ここはきれいですね~、お隣で撮ってもよろしいでしょうか?」。顔を上げるとそこに立っていたのは、渡辺篤史さん似のちょっとダンディな方。礼儀正しくて好感が持てますので、もちろん相席を快諾。この方、てっきり「パレオ」を撮ってから移動してきたのかと思いきや、1000系狙いで今来たばかりだという(実はこの方も、この日「パレオ」が運転されているのを知らなかった・・・^^;)。「今日の1000はどうです?撮れましたか?」と尋ねられたので、オレンジは熊谷留置、青は羽生へ上って行ったものの折り返しは熊谷止まり、白は下り方からそろそろ戻ってくる頃・・・と、今までの経緯と通過時刻をお教えしました。すると即座に時刻表(スマホではない)を開き、運用をチェックし始めます。お、この渡辺篤史さん、ひょっとしてただ者ではない!? (・。・ )オッ!?。 しばらく時刻表とにらめっこしたのち、ボソッと低い声で「次の下り・・・青が来るんじゃないか?」と、私からすると意外ともいえる発言が!Σ(・ω・ノ)ノエッ! え?だって、青は羽生へ上って行って、折り返しは熊谷止まり。もう、ここへは来ないんじゃ・・・と、聞き返すと、「いや、熊谷で入庫せずにそのまま運用が繋がると、羽生に10:34に着いた1520列車(←さっき私が撮った列車)は10:43発の熊谷行111列車となり、熊谷に11:04着。ここで入庫せずにすぐ折り返すと、熊谷11:11発の羽生行となって、羽生には11:32着。さらにそれが折り返すと、11:38発の影森行1525列車となり・・・大麻生には12時10分」・・・との、驚くべき見解!私など羽生からの折り返しが熊谷止まりと見ただけで、即入庫だと思っていましたが、運用が続くとは・・・。はたしてその方の読み通り、上り方の直線上に見えてきたのは、紛れもないブルーの車体!

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桜と菜の花に迎えられ、再び姿を見せた青1000。
下り方の先頭は前パンなので、
なるべく桜の枝にかからぬよう、慎重にシャッターを切ります。

オオオオw(゚0゚*)wォォォォォォ-!! ホントに青1000が来たよ・・・。さすが多くの「建ものを探訪」をして、見聞が広い渡辺篤史さん(・・・ちがうって)、素晴らしい読みです! おかげで再び、桜と国電のコラボが撮れました~ヽ(^◇^*)/ ワーイ。いっぽう、私が白1000と読んでいた上りの普通列車はといえば・・・東急さん。う~む、まだまだ読みが甘いなぁ・・・f(^^;) ポリポリ。でも白1000以上に嬉しい、青1000が撮れたことで大満足。ここで撤収することにしました。去り際に渡辺篤史さんへ挨拶すると、「お疲れ様でした。オレンジも・・・来るといいですね」とのこと。白ではなくオレンジ? これは何かを予感・・・いや、読んでいるのか!?

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大麻生へ進入してきた7500系。
ホームからもこのように桜鉄することができます(^^)。
秩父鉄道 大麻生

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大麻生から下り方へ二つ目の武川で交換したのは・・・白1000。
私の読みよりも一本ズレていたのか・・・(。-`ω´-)ンー…。
秩父鉄道 武川(車窓から)

大麻生から下り列車に乗り、私が次にやってきたのは、JR八高線、東武東上線との接続駅で、沿線の主要駅である寄居。このまま東上線に乗り換えて東京へ帰る・・・わけではなく、寄居にはお昼ゴハンをとるために立ち寄ったのです。わざわざ途中下車してでも食べたい、そんな寄居の名物というのがこちら。

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寄居駅前にある食堂・今井屋さんの「たれカツ丼」。
ここのカツ丼は、卵とじでも、ソースでもなく、
揚げたてのカツを、甘辛いしょうゆだれにくぐらせたもの。
甘辛いカツがゴハンに合って、これは美味しい!
ボリュームも満点で、食べごたえじゅうぶんです。
やなぼーさん、リベンジ果たせました~(^^)

地元の方がおススメだという、今井屋さんのカツ丼。これまでも何度か秩父鉄道撮影に来るたびに寄りたいと思っていたのですが、このお店は日曜・祝日が定休日。休日に多く運転される秩父鉄道のイベント列車撮影とは、なかなか都合が合わなかったのです。でも今日は金曜でもちろん営業日。ようやくその名物を味わうことができました ( ´З`)=3マンプク!。

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途中下車ついでに寄居で購入した、
「2013年、パレオエクスプレス運転開始記念
ペーパークラフト付 硬券入場券」。
昨年は整備中の脱線事故で運休続きだったC58 「パレオ」。
今年の運転にかける意気込みは、例年以上のものがあるでしょう。

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寄居からは再び下り列車へ乗車。
毎回訪れるたびに1000系の「乗り鉄運」があった私ですが、
今回は次の列車も東急さんでした。
まあ、仮にここでオレンジ1000なんかが来ちゃうと、
泣くに泣けないけれど・・・(^^;)。
秩父鉄道 寄居

カツ丼でオナカが満たされ、次に向かうのは上長瀞。実は秩父鉄道での桜鉄をするにあたり、私が真っ先に思い浮かんだのは、昨年の秋に訪れた長瀞と上長瀞の間にある通称・「桜の小径」。もちろん秋に行ったときに桜は咲いていませんでしたが、その代わりに小道を赤く彩った曼珠沙華ことヒガンバナの群生が見事でした。でもやはり「桜の小径」と呼ばれるそこへは、桜の季節に訪れたいもの。今井屋のおばちゃん おねーさんによると、長瀞の桜は今がちょうど見ごろですよ~とのこと。

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長瀞~上長瀞にある「桜の小径」を前方から眺めてみます。
外からの撮り鉄もいいですが、
こうやって車窓越しに見る桜も、旅情感あっていいですね~。
秩父鉄道 長瀞-上長瀞(前方の車窓から)

大麻生1238-(1527列車)-寄居1257
寄居1337-(1529列車)-上長瀞1356

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線路沿いに続く 「桜の小径」は、まさに今が満開!
心落ち着く、いい散歩道で、
鉄抜きにして、しばし散策したいところ。
秩父鉄道 長瀞-上長瀞

一見すると誰もいないように見える、桜の小径。しかし実際は、木の幹ごとに鉄が張り付いて裏でカメラを構えており、ここはお互いに写り込まないよう、暗黙の了解で気を使いあっているのです。それでも平日の今日は鉄の数が少なめ。ここは週末ともなれば桜とSLのコラボなどを狙いに多くの同業者が集まる有名スポットで、場所取りもし烈で大変なのだとか。

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最初にやってきたのは、「のだめ」マークの東急さん。
ここは桜も重要ですが、さりげなく小道も入れたいところ。

ここでの狙いは、先ほどの大麻生で影森行きとして下って行った、青1000。渡辺篤史さんほど鋭くはありませんが、私なりに運用を仮想してみると、影森行き1525列車となった青1000は、終点の影森に13:14着。そこで折り返しとして繋がりそうなのは、同駅13:55発の1536列車で、この列車は上長瀞14時17分。しかし、先ほどの白1000のように、単純にすぐ折り返すのではなく、一本ズレるようなこともありそう。そうするとその次の影森始発は14:38の1538列車で、上長瀞は15時01分か・・・。いずれにせよそのどちらかには入ると思われるのですが、ひとつ気になるのは影森始発13:42で、上長瀞とは逆方向の三峰口行・下り列車(1707列車)があること。先ほどの羽生~熊谷のように、末端の区間運用に入る可能性も無くはないのか・・・"o(-_-;*) ウゥム…。でもここでいくら考えていたって、複雑な運用が解けるわけでなく、あとはやってくるのを信じて待つしかありません。ひょっとしたらその間に、先ほどの白1000も戻ってくるかもしれないし。

とりあえず、次に来る列車は青1000の可能性がない下り列車。どうせ東急さんだろうと思いながらも、いちおうカメラを構えると、「ヴ~~~ン」という、あの独特なモーター音が・・・まさか、白か!?Σ(゚д゚;)ナヌッ!?

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満開の桜をくぐるように、姿を現したのはオレンジ色の国電。
やはり元・国鉄101系にはオレンジ色が似合います。

オレンジ1000、キタ━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━!!!!
なんと、あの熊谷でお休み状態だったオレンジが、ここで運用に就いてくれるとは思ってもみませんでした! あまりのビッグサプライズに、もうパンタの抜けとか考えている余裕はなく、ひたすらに連写しまくったのですが、なんとか抜けのいいところで収まってくれていました。それにしても、大麻生で去り際に渡辺篤史さんが呟いたひとこと、あれはやはりオレンジが午後の運用に入ることを知っていたのだろうか・・・。なんにしても、思いがけず嬉しい大収穫を得ることができました。あとは反対方向から来るはずの青1000ですが・・・最初の1536列車は空振り。続く一本ズレの1538列車も違いました。やっぱり秩父鉄道の運用は一筋縄ではいかないなぁ・・・(´・ω・`)ゞウーン。でも、その1538列車で何人かの同業者が撮影地へ駆け付け、いそいそと下り方向へ向けてカメラのセッティングを始めます。ということは、次の列車に青1000が入っているのか!? ところが現れたのは、青ならぬ黒。

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桜花爛漫の秩父路をゆく、SL「パレオエクスプレス」。
やはりSLはヘッドマークが無い方が個人的に好みです。
秩父鉄道 上長瀞-長瀞

すっかり忘れていた、SL「パレオエクスプレス」。私は邪魔にならぬよう端っこに立ってスキマから狙ってみたのですが、意外と面白い絵になったかもしれません。「パレオ」はあまり煙を吐かないことで有名(?)なので、いっそのことこんな撮り方もありなのかも・・・(^^;)。しかし、やはり多くの同業者は1000系よりもSL狙いだったらしく、撮り終わるとすぐに撤収してしまいました。

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「パレオ」の続行で来た普通列車も、東急さん・・・。
SLが行ってしまうと、桜の小径には静寂が戻りました。

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線路沿いに200メートルほど続く桜の小径は、
いろいろなアングルが楽しめます。
でもやってきたのはまたしても、東急さん・・・。
同じ東急さんでも、この7000系は元・8500系です。

それにしても、おっかしいなぁ・・・いっこうに青1000がやってきません (o´・ω・`)。時間が経つにつれてだんだん露出も厳しくなってきたし、さすがに仮想していた列車より二時間以上も差があると、あきらめも出てきます。さらに追い打ちをかけるように、青1000を期待して待った次の上り普通列車は・・・

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朝に乗った「のだめ」マーク付きは顔アップで。
この日だけで、だいぶ秩父の東急さんを
撮り溜めることができました・・・(^^;)

「のだめ」マーク付きの7507F。これって、私がこの撮影地に着いて最初に撮った、三峰口行きの折り返しじゃないか・・・。なんで、青1000よりだいぶ後に下ったコイツが、先に戻ってくるんだよ!ヽ(#`Д´)ノムキー!!  もうこれでポッキリ心が折れました。この桜の小径では、いちばん撮りたかったオレンジが撮れただけでもじゅうぶん満足なので、これにて撤収を決意。

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桜舞い散る上長瀞のホームに、下り列車が入ってきました。
週末の暴風雨で、もうだいぶ散ってしまったことでしょう・・・。
秩父鉄道 上長瀞

今回の秩父鉄道撮影、運用をしっかりと把握している方からしたら、笑っちゃうくらいの情弱ぶりだと思いますが、やはり私からすると秩父鉄道の運用は把握しづらくて難しい・・・(>_<;;;)。でも、むしろこの複雑な運用を読み解いて撮影するのが、秩父鉄道撮影の醍醐味と言えるのかも知れません。そんななか読み通りとはいかなくとも、なんとか現存する三種の1000系を桜とともに撮れたのは、私にしては上出来でしょう。秩父鉄道1000系、引退が決まる前にもう一度くらい、じっくりと撮影へ訪れたいものです。

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結局、青1000とは、上長瀞から二つ目の皆野で交換・・・。
長瀞であと一本待っていれば、撮れたのね orz…。
ちなみにこの列車は三峰口発の1544列車。
やはり影森からいったん三峰口までの区間運用で
下っていたということか・・・。
秩父鉄道 皆野(後方の車窓から)

上長瀞1606-(1537列車)-御花畑1626

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帰りはいつものように、秩父からの西武経由で。
最近、降って湧いたような「廃止問題」で困惑している、西武秩父線。
都心から秩父への観光アクセスとしてだけでなく、
地元住民の重要な足である同路線は利用者も多く、
廃止になることなど、まず考えられません (`・ω・´)。
そんな西武秩父線の車窓を眺めながら飲むのは、
駅構内で売っていた、萌え地ビール(発泡酒)。
ちなみに、このアニメキャラの名前を僕はまだ知らない・・・(^^;)。

西武秩父1638-(西武秩父線)-飯能1726~1728-(西武池袋線)-所沢1751~1753-(西武国分寺線)-国分寺1818

平日である金曜日に休みを取って、撮影に向かった秩父鉄道の桜鉄。満開の桜のもと、お目当ての1000系を撮ることができて、満足のいく結果が得られました。ただちょっと残念だったのは、やはり思ったよりも天気が良くなかったこと。ちなみに、この日いちばん晴れていたのは、今井屋でカツ丼を食べている時間帯でした・・・(^^;)。

週末の暴風雨で、東京のみならず関東近郊の桜は、ほぼ終わってしまったのかな・・・? やはり桜花の命は短く、儚いものですね・・・。



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懐かしの撮影記・・・常磐線651系「スーパーひたち」編 [あおたけ的 懐かしの撮影記]

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あおたけ的、懐かしの撮影記
「タキシードボディのすごいヤツ
常磐線651系「スーパーひたち」


東京では桜の見頃も終わりかけ、もうすっかり暖かな春本番・・・かと思いきや、このところの気温は寒暖の差が激しい。20度近くまで上がる初夏のような日があれば 。゚(;-ω-A)゚。アツー 、一転して、その翌日には10度を下回り、二月並みの寒さになることも {{{(;´д`)}}}サムー 。こうなると感覚を惑わされるのは早咲きの桜だけでなく、人間も同じです。よく「◯◯は風邪を引かない」などといいますが、季節にあわせて体調管理がウマくできずに風邪をひいてしまうのが、本当のお◯◯さん。かくいう私も、先週の中頃からどうも調子が悪くて熱っぽい。これは花粉症のせい・・・? いや、長年花粉症を患っていると、そのだるさが花粉症なのか、そうでないのかは解るもの。これは明らかに花粉症ではなく風邪の症状です (+"+;)ウーン。先週末の東京は天気こそ優れなかったものの、桜は満開をキープしていて、今年二週目の「桜鉄」ができるチャンスでした。しかしムリして撮影に出かけて風邪が悪化し、新年度早々に欠勤となってしまっては情けない・・・というより、社会人として恥ずかしい。ここは散りゆく桜に名残惜しさを感じながらも、先週末は非鉄を決め、家でおとなしく静養することに・・・ (*´ー`*)オヤスミ。おかげで体調はすっかり回復。無事に万全の体勢で新年度を迎えることができました。しかし体は回復したけれど、そんなワケで今週は撮影記ネタがありません。


そこで今回は久しぶりに「あおたけ的、懐かしの撮影記」として、過去に撮った写真なんぞを引っ張りだしてみたいと思います。今回のネタはタイトルにもあるように、先月のダイヤ改正で常磐線の特急「スーパーひたち」から撤退した、651系。実はこの写真、ダイヤ改正の直後くらいにお見せしようと思ってスキャンしていたのですが、早咲きの桜や東横線渋谷駅のネタなどを紹介しているうちに流れてしまい、出しそびれていたのでした。651系の写真といっても情景写真や芸術的なものなどは一枚もなく、ほとんどが単なる「記録写真」。でも今となってはちょっぴり懐かしくて、貴重と言えるものもあると思われますので、651系「スーパーひたち」のメモリアルとして楽しんでいただけたらと思います (今回はいつもに増して、鉄分が濃くてマニアックな内容かも知れません・・・^^;)。

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89年のデビュー以来、24年もの長きに渡って
常磐線のエースとして活躍してきた
651系「スーパーひたち」。
今春のダイヤ改正で、ひとまず運転を終えました。
12.03.21 常磐線 馬橋

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まずご紹介したいのはデビュー前のチラシから、
キャッチフレーズは「タキシードボディのすごいヤツ」。
まだ正式な列車愛称はなく、一般での募集が行われていました。
完成前の通称で、すでに「スーパーひたち」と言われていた新型車。
一般公募までしたのだから、
まさかそのままの愛称にはならないだろうと思いきや、
結果は「スーパーひたち」に・・・ (´Д`;)ナンダカナァ...。

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常磐線の各駅に配布されていた651系のカタログ。
上の大判は一般者向けだと思われますが、
下の小冊子は編成表や主要諸元などが掲載された、
本格的なカタログ仕様(タイトル写真も参照)で、
これが駅のラックに配布されていたのは珍しいことかも。

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兵庫の川崎重工で落成した651系の甲種輸送。
東海道線の大船でPF1047号機牽引を撮影したものの、
ピン甘で撃沈・・・orz。
このときの甲種輸送は所属先である常磐線の勝田へ
直接搬送されるのではなく、
いったん東北線の小金井(電車区)へ輸送され、
後日、そこから試運転を兼ねて、
小金井から勝田へと自力走行したと記憶しています。
90.1 東海道本線 大船

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ピン甘撃沈のリベンジをすべく、二度目の甲種撮影。
今度はEF66 103の牽引でした。
今でこそ珍しくないロクロク100番台、通称「サメ」の甲種ですが、
当時は89年にデビュー(増備)したばかりの新型機関車で、
まだ数も少なく、甲種輸送に当てられるのは珍しいことでした。
でも今思えば同じロクロクでも、0番台の方が良かったな・・・(´・∀・`)
90.2 東海道本線 大船

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甲種輸送の後追い。
ちなみにこの写真の甲種輸送は三枚とも、
90年に増備された二次車のものです。
90.2 東海道本線 大船

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おまけ・・・①
同じ日のスリーブには先のダイヤ改正で無くなった、
185系の普通列車運用(521M)が写っていました。
よく見るとこの編成、横帯の「リレー号」塗装と、
斜め帯「踊り子」塗装の混結です(^^)。
90.2 東海道本線 大船

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営業運転を前に常磐線で試運転を行う、
ピッカピカの651系 ∠(≧∀≦)マブシイッ。
同車はこの先、定期列車としては一貫して
常磐線の特急で使われ続けることになります。
(過去、651系が多客臨時列車に使われたのは、
常磐線の勝田から吾妻線の万座・鹿沢口まで運転された
特急「オーク嬬恋」くらいだと思われます。
その時のマークは、たしか「臨時」表示だったはず)。
89.2 常磐線 我孫子

0007.jpg

上野で先輩の485系「ひたち」と並ぶ、
「スーパーひたち」の651系。
テールランプの形が今とは若干異なっています。
485系と651系の競演は、485系がE653系によって
完全に置き換えられる98年までの、約9年間続きました。
89.3 東北本線 上野

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89年にデビューした651系「スーパーひたち」。
翌年の90年には栄誉ある「ブルーリボン賞」を受賞。
常磐線では記念列車が運転され、特別マークも掲出されました。
90.7 常磐線 北小金

0009.jpg

晩年にはこのブログでも「偕楽園マーク」
盛り上がった651系の特別ヘッドマーク。
上の「ブルーリボン賞」の他に、
「常磐線100周年記念」などというのもありました。
これは勝田電車区で行われた撮影会でのカットですが、
実際にしばらくは営業運転の「スーパーひたち」でも
この「100周年」マークが掲出されていました。
走行シーンを撮っていないのが今となっては悔やまれます。。。
96.10 常磐線 勝田電車区(当時)

0010.jpg

おまけ・・・②
上写真の勝田電車区公開日に運転された、
常磐線100周年記念「レトロトレインときわ」号。
EF81 95+旧客という豪華編成、
駅撮りでなく沿線で走行を撮りたかったところですが、
実はこのイベント列車を私は撮る側ではなく、
乗る側として楽しんだのでした。
かつて常磐線を走っていた客レの雰囲気を、
味わいたかったんだよね・・・(^^;)
96.10 常磐線 水戸

0011.jpg

いっぽう、先のダイヤ改正で651系とともに、
常磐線の定期運用から離脱した「フレッシュひたち」用・E653系。
こちらもかろうじて一枚、甲種輸送のシーンを撮っていました。
E653系は651系とは異なり、
EF81牽引の輸送列車で直接、勝田へ搬入されたようです。
97.8 常磐線 北小金-南柏

0012.jpg

落成直後、勝田へ向かうE653系。
この日輸送されたのはグリーンカラーの編成でした。
97.8 常磐線 南柏-北小金(後追い)


以上、651系のデビュー当時などを中心に、写真を並べてきました。
JR東日本が初めて新製した特急形車両651系もデビューからはや24年が経ち、先のダイヤ改正で第一線となる特急「スーパーひたち」から完全撤退してしまいました。しかし定期運用は失ったものの、今のところ廃車になった車両はなく、一部は延命と見て取れる全般検査を通しているところなどをみると、まだまだ活躍の場が与えられるのではないかと個人的には思っています。651系の今後の動向について私は詳細を知りませんが、もう一度この「タキシードボディ」と再会できる時を楽しみにしたいもの。なので今、「さよなら」は言いません。いつかまたどこかで会おう、651系! (`・▽・´)ノ

1227.jpg

常磐線を颯爽と駆け抜けた白いヤツ、651系。
もう一度その力強い走りが見られることを期待しています!
12.12.29 常磐線 藤代-取手

 

今週も寒暖の差が激しい気まぐれ天気が続くようなので、みなさまも風邪などにはくれぐれもお気を付けください・・・。(´Д`;)オマエガナー
 

 

 



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