烏山線・・・「風っこ烏山号」撮影記 [鉄道写真撮影記]
まだまだ暑さを感じるものの、季節は晩夏から初秋へと移り変わり、早いところでは稲穂も黄金色になっている頃。そんな秋色の田園風景が期待できる路線のひとつに、栃木県を走る烏山線(宇都宮~烏山)があります。今や貴重な国鉄型気動車のキハ40が走ることで知られ、もうこのブログで何度も紹介している烏山線。私は今年に入ってからも4月に鯉のぼりと国鉄色キハの組み合わせを撮影に訪れたばかりなのですが、実はこの週末には同線で「びゅうコースター・風っこ」という名のトロッコ形車両を使用したイベント列車・「風っこ烏山号」が運転されるのです (゚∀゚*)オオッ!。黄金色に染まった田園風景をゆく「風っこ」、これは初秋の鉄道情景としてぜひとも撮影したいもの (・∀・)イイネ。降水確率がちょっと高めのお天気が気がかりではあるけれど σ(・ω・`)ウーン…、「青春18きっぷ」一回分を友人から譲っていただいたこともあり、思い切って出かけてみることにしました (/*´∀`)o レッツラゴー♪。
8月23日(土)
上野から宇都宮線(東北線)の下り列車へ乗り、
烏山線との接続駅、宇都宮を目指します。
▲東北本線 上野
私が乗った宇都宮行きの列車は、5時半に上野を発車。ちょっと朝早くて眠たいところなのですが (*´0)ゞoOフアアァァ…、今年のダイヤ改正で烏山線の列車は運転本数が削減されてしまい、この時間の宇都宮線へ乗らないとお目当ての「風っこ(1号)」を沿線で撮影するのに間に合わないのです (-"-;*)ウーン…。
ところで、烏山線を走る「風っこ」は毎年恒例のイベント列車で、私も昨年に一度撮影へ訪れています。そのときにも書いていますが、「風っこ」が烏山線で運転される際のいちばん大きな特徴は、何といっても普段の烏山線で使われている一般のキハ40と「風っこ」が、併結運転を行なうところにあります(「風っこ」の前後をキハ40で挟む形態)。しかも烏山線には緑色の「烏山色」と呼ばれる現行色の他に、国鉄時代の塗装を復刻したツートンカラーの国鉄一般色風(通称・ツートン)や朱色一色の国鉄首都圏色(通称・タラコ)があり、ファンとしてはそれらと「風っこ」とのコラボに期待が高まるところ (゚∀゚*)オオッ!。ちなみに一昨年は「ツートン+風っこ+ツートン」、そして昨年は「タラコ+風っこ+ツートン」の組み合わせでした。はたして今年はどんな組み合わせになるのでしょうか (*゚∀゚)=3ハァハァ!。さらにもうひとつ、現在の烏山線は従来のキハ40と新型の蓄電池車両EV-E301系「ACCUM(アキュム)」が交互に運転されるのが基本的な運用。ところが今回の「風っこ」は、本来の「アキュム」のスジ(時刻表)で運転されることになっています。ということは ・・・σ(゚・゚*)ンー、この日の烏山線は「アキュム」がお休みで、通常運用のキハと「風っこ」の「キハ祭り」になるってことではないですか! ワーイ!ヽ(´▽`*)ノキハキハ~♪ これは「アキュム」が運転を開始して以来、撮影効率が悪かった烏山線のキハを思う存分撮れるチャンスです。ひょっとしたらその普通運用の方にも、国鉄色が入るかも・・・エヘヘ(○´∀`).。o◯ なんて、私の妄想に近い期待度はMaxでした。そして、まさにその期待に応えるかのように、宇都宮で接続する烏山線の列車は・・・ツートン+タラコの国鉄色コンビ! キタ━━(゚∀゚)━━ッ!
宇都宮に到着した烏山線の列車は、ツートンの国鉄色。
これが私の乗る列車の折り返しになる・・・ハズ。
おや?よく見ると隣の電車も、なんだか賑やかな装飾ですね・・・。
▲東北本線 宇都宮
こちらは栃木のゆるキャラが車体に貼られた宇都宮線の205系、
その名も「とちキャラーズ」電車でした。
私は有名な「さのまる」と「とちまる」くらいしか知らないけれど、
ソネブロ仲間の「ゆるキャラさん」が喜びそうです(^^)
ところが、折り返しは烏山ゆきとなるハズのこの列車へ乗り込もうとすると、「この列車は回送で、車庫へ入ります」とのこと ( ̄△ ̄;)エ?。あれ~?この時間の列車(326D~327D)って、たしか運用が繋がっているんじゃなかったっけ・・・?(゚ー゚?)アリ? 以前とは違う車両運用に首を傾げながら、回送として車庫へ引き上げてゆく国鉄色キハをホームで見送ります。んじゃ、私が乗る予定の列車はというと、しばらくして代わりに入ってきたのは・・・(=゚ω゚=;)ンン!? ななななんと、「アキュム」じゃないですか!Σ(゚□゚(゚□゚*)ナ、ナニーッ!!
国鉄色キハの代わりに同ホームへ入ってきたのは、
蓄電池車両の「アキュム」でした・・・。
いったいこれはどーゆーこと!?
'`ゥヽ(ヽ′□`; 三 ;′□`ノ)ノゥ'`
▲東北本線 宇都宮
どうやらこの日は、イベント運転を行なうのに時間帯がよい従来の「アキュム」のスジ(運用)を「風っこ」に差し替え、さらに従来のキハのスジを同線の目玉である蓄電池車両の「アキュム」へと差し替えたらしい。つまりこの日の日中は私が期待した「キハ祭り」ではなく、「風っこ」と「アキュム」の二本体制で運転されるようです (-ω-;)ナルヘソ。私は「風っこ」のスジを見ただけで「アキュムはお休み」という勝手な思い込みをしてしまい、なんだかひとりで肩すかしを食らった気分 (・ε・`)チェ。でも、まあ今日は本命の「風っこ」がしっかりと撮れれば、それでいいか・・・と、とりあえず自分を納得させて「アキュム」へと乗車し、烏山線沿線の撮影地を目指します。
宇都宮から二駅目の宝積寺(ほうしゃくじ)で宇都宮線と分岐し、烏山線へと入った「アキュム」は、のどかな田園風景の中を軽やかに快走。車窓から見る沿線の稲穂はなかなかいい色付き具合です。今までの撮影地パターンだと、駅から近いところで手軽にスッキリとした画が撮れる、下野花岡(しもつけはなおか)や滝(たき)の周辺を選ぶことが多かった私ですが、今回は昨年の「風っこ」と撮影地を変えてみようと思い、下車したのは大金(おおがね)。
撮影地最寄り駅の大金で降りると、
反対のホームで交換待ちをしていたのは、
「タラコ+ツートン」の黄金コンビ! w(゚0゚;)wワオッ!!
ちなみにこの列車は宇都宮到着後に入庫してしまいます。
▲烏山線 大金
大金は烏山線のほぼ中間に位置し、線内途中駅で唯一の列車交換が可能な配線となっています。そんな大金で交換した上り列車は、なんと国鉄色の「タラコ+ツートン」編成ではありませんか! Σ(゚Д゚;ノ)ノヌヲッ!。 もし大金よりも手前にある下野花岡あたりで降りていれば、撮影地でコレの走行写真が撮れたのか・・・σ(・ω・`)ウーン… と、思うとちょっと残念な気もしますが、そうすると本命の「風っこ」も下野花岡でしか撮ることができず、それでは昨年と同じパターンになってしまいます。今年の「風っこ」は大金で撮ると決めた以上、惜しいけれどこの国鉄色編成の沿線撮影は諦めざるを得ませんでした (・ε・`)シャーナイネ。
今年に入って新しく建て直された大金の駅舎。
大金はその名から、縁起のいい駅として有名で、
駅舎脇には「大金神社」という小さな祠があります。
お参りすれば金運が上がるかも!? (。-人-)オネガイシマツ
▲烏山線 大金
上野0546-(東北525M)-宇都宮0729~0805-(烏山9327M)-大金0844
大金駅から撮影地までは徒歩で30分ほど。残暑がちょっと堪える距離ではありますが、頑張って歩みを進めます ε=ε=ε=┌(;・_・)┘テクテク。事前の天気予報では「曇り時々雨」で、降水確率もけっこう高かったのに、実際は薄曇り。雲間から日が差す時間もけっこうあり、相変わらず天気運のよさは継続しているようです。ただし、ここは天気の急変で名高い栃木県。油断は禁物で、怪しい雲が現れたら早めに退避することも頭に入れておかなくてはなりません。とくに最近のゲリラ豪雨や落雷は、凶暴だからなぁ・・・(((lll;・Д・)))ビクビク。
撮影地へ行く道すがらにあった、バス停(?)。
時刻や行先などは書いていないけれど、
このマークからして、温泉へ連れていってくれる
バスの乗り場なのか? ヘ(゚д゚)ノ ナニコレ?
ちなみに、この近辺でバスを見かけることはありませんでした。
道中に立つ不思議なバス停などに目をやりながら線路沿いを歩き続けると、やがて集落の一角にある田園地帯に辿り着きます。この辺り一帯がお目当ての撮影地で、ここの稲穂もきれいな黄金色に染まっていました (・∀・)イイイネ。それにしても、ちょっと気になるのは同業者の少なさ。昨年の同列車には、結構な人数が撮影に集まった覚えがあります。ところが今回は沿線随一のお立ち台と称される人気ポイントでも、先客は10人ほど。そこから少し離れた私の選んだ場所には、まだ誰もいませんでした σ(゚・゚*)ンー。
到着した撮影地、
稲穂はちょうどいい具合の色づきなのに、
先客は0でした・・・「(゚ペ)アリャ?。
これにはちょっと拍子抜け。時間が早すぎるわけでもなく、「風っこ」の通過まではあと一時間ほど。やはり事前の天気予報が悪かったからか? それとも・・・。実はこの同業者の少なさを見て、私には不安に感じていることがひとつあるのです。それは「風っこ」に併結される一般形車両・キハ40のこと。先述したように烏山線を走る「風っこ」には、前後に普段の烏山線で使用されているキハ40が一両ずつ連結されます。一昨年、昨年はそれに「ツートン」や「タラコ」などの国鉄色が充当されてファンを喜ばせました ヾ( ゚∀゚)ノ゙ワーイ♪。そこで私は、今年もこのイベント列車には当然、国鉄色が優先的に入るものだとばかり思い、疑いもしませんでした。しかし、実際に見たこの日の運用を思い返してみると σ(゚・゚*)ンー、ツートンとタラコそれぞれ2台ずつの計4台しかない国鉄色が、朝の時点ですべて通常運用に就いていました・・・(;゚ロ゚)ハッ!(宇都宮で見た回送列車と、大金で交換した上り列車)。はたしてあの後に宇都宮で編成を組み直して、「風っこ」に国鉄色が連結されるのだろうか? それとも・・・今、私のアタマの中よぎっているイヤな予感そのままに、今回の「風っこ」に国鉄色は使われず、現行の烏山色なのではないだろうか・・・(-"-;)ウウム…。そう考えると同業者が少ないのも、何となく頷けるというもの。きっと情報通の方は事前にどの車両が使われるのか解っているのだろうし・・・。そんな不安を感じているところへ、私一人だった撮影地にお二方の同業者が加わりました (*・ω・)ノチワッ!。その方たちの見解も、現時点で何が入るのかは解らないけれど、どうも今年は烏山色っぽい気がする・・・とのこと。ああ、やっぱりそうなのかなぁ・・・(´□`;)アア…。そんな「風っこ」は、そろそろ最初の「1号」が始発駅の宇都宮を発車する頃。ここでSNSなどの目撃情報を検索すれば、何色が充当されたのかすぐに解るのですが、私はあえてそれを見ずに、列車がやってくるのを待つことにしました。何となく、最後まで国鉄色が入ることを信じたかったんです 八(゚- ゚) タノム!!。雲の流れで晴れたり曇ったりを繰り返すなか、少し日差しが遮られたときに傍らの踏切は鳴り出しました。はたして、向こうから見えてきた列車の色は・・・(°Д°;)┣¨キ┣¨キ…
黄金色が広がる初秋の烏山線へ乗り入れた
「びゅうコースター風っこ」。
今年は烏山色のキハ40がエスコートしました。
▲烏山線 仁井田-大金
国鉄色、コネ━━━━━('A`)━━━━━……‥ ‥
ああ、イヤな予感的中。今年の「風っこ」を挟んでいたのは、白と緑の烏山色でした (_ _|||)ガクッ。一緒に撮られていた方は「風っこも烏山色も、ともに白と緑。これはこれで編成的に悪くないですね」とおっしゃられており、たしかに同系色編成による落ち着いたまとまり感はあるのですが・・・でもやっぱり、国鉄好き、ネタ好き、派手好きの私としては、たとえ編成美が崩れたとしても、国鉄色が入って欲しかったな・・・というのがホンネ。この結果、今日の日中は国鉄色が全く動かないということになります (´・ω・`)ショボーン。大金駅の神社で鉄運ではなく、思わず金運を願っちゃったのがいけなかったのかなぁ・・・。 本来なら通過時に日が陰られたのも落胆するところなのですが、もうそっちの事などあまり気に留まらないくらい、烏山色で私のテンションはだだ落ちです・・・ε-(´Д`;)ハァ…。
反対側からは大金で「風っこ」と交換した、
「アキュム」がやってきました。
今年の春にデビューした「アキュム」にとっては、
初めて目にする黄金色の風景です。
▲烏山線 大金-仁井田
とは言え、せっかく早起きしてここまで来たのに、これで撮影を終えてしまうのはもったいない σ(・ω・`)ウーン…。「風っこ」が国鉄色じゃなかったのは残念だけれど、烏山色のキハも貴重な国鉄型には代わりなく、色合いだって決してキライなわけではありません。それに、鮮やかな黄金色に染まった田園風景は、秋の訪れを感じさせるのに最高のシチュエーション。もはや車両の色が云々よりも、この情景で鉄道写真が撮れる事を喜ぶべきなのかもしれません (´ω`)ソウ…ネェ。国鉄色を期待していた時のテンションまでは上がらないけれど、もう一度気持ちを立て直して、烏山から折り返してくる「風っこ2号」に備えます (`・ω・´)-3フンス!。
秋風に揺れる稲穂の向こうに、
再び姿を見せた「風っこ」編成。
黄金色の情景に烏山色のキハがよく映えます
(皮肉じゃないよ ^^;)。
▲烏山線 大金-仁井田
オープンデッキ構造の「風っこ」。
まさにその名のごとく、
乗客の皆さんは心地よい風を受けられた事でしょう。
なかには沿線のカメラマンを見つけて、
手を振ってくれる乗客の方もいらっしゃいました。
ヾ(´▽`*)ノシ ワ~イ♪
一枚目はちょっと遠目に車両を置いて黄金色の田んぼを強調し、二枚目は近づいてきたところで、中間に組み込まれた「風っこ」のみを狙ってみました p[【◎】]ω・´) パシャッ!。オープンデッキが特徴の「風っこ」は流し撮りなどで絵に動きをつけてあげると、乗っている方の楽しさが写真で伝わるように思います ヾ(´▽`*)ノシ ワ~イ♪。それにしても、こうやってみると子供連れのファミリーより、大人同士で乗られる方が多いのは、ちょっと意外でした。みなさん、爽やかな風を感じながらの「飲み鉄」を楽しんでいるのかな? 「2号」の始発駅となった烏山の町には、いい酒蔵もありますしね(笑) σ(・∀・`)イイナァ…。
田んぼの黄色と森の緑色、
自然が作り出す色彩が美しい烏山線沿線。
ここを走る列車は新型の「アキュム」よりも、
やはり昔ながらのキハが似合うように思います。
▲烏山線 大金-仁井田(後追い)
宇都宮と烏山の間で二往復が運転される「風っこ」。続く宇都宮からの「3号」は当初、現在の撮影地から一時間近くも歩いたところにある俯瞰撮影ポイントを目指そうと考えていたのですが、遠景に映える国鉄色が「風っこ」に充当されなかったこと、さらに天気も曇りがちで冴えないこともあり、遠くの俯瞰ポイントへ行くほどのモチベーションが上がりませんでしたσ(゚ペ)ウーン…。結局、移動せずに同ポイントで「3号」も迎えて(上写真)、今回の「風っこ」撮影は終了です。
烏山色のキハ40が連結された今年の「風っこ烏山号」。期待の国鉄色が入らなかったのは私にとって残念でしたが、黄金色の風景をゆく「風っこ」で、一足早い秋を切り取ることができたのは、まさに「いい収穫」だったと思います。この稲穂たちが刈り取られると、沿線には本格的な秋が訪れることでしょう。
それにしても・・・どうも先日の八戸線といい、国鉄色キハの空振りが続いているなぁ・・・(^^;)ゞポリポリ。
大金から宇都宮へ戻る際に乗ったのは、
烏山で折り返してきた「風っこ4号」(゚∀゚)オッ!。
ただし「風っこ」車両は全席指定なので、
指定券を持っていない私は前後に連結された一般車両、
つまり烏山色キハ40にしか乗車できません。
▲烏山線 大金
「風っこ」の車内は木製の座席とテーブルが並びます。
天井の照明はランプ風の白熱灯。
そして最大の特徴はやはり大きな側窓で、
今回はガラス戸の無いオープン仕様で運転されました
(冬期などは側窓にガラスがはめ込まれます)。
機会があれば撮影するだけでなく、
乗ってみるのも楽しいかも知れませんね~(^^)
▲東北本線 宇都宮
終点の宇都宮に到着した「風っこ4号」。
また烏山線で運転されることを期待しています。
▲東北本線 宇都宮
上写真にもチラッと顔を覗かせていますが、
宇都宮の構内では「タラコ+ツートン」の国鉄色コンビが
お休み中でした・・・。(_ _).。oOzzz
ホントはコイツが撮りたかったんだけれどね~ (^皿^;)ゞ
▲東北本線 宇都宮
大金1552-(風っこ烏山4号)-宇都宮1640
さて、撮影を終えて宇都宮へと戻ってきました。宇都宮と言えば・・・そう、私がリスペクトしてやまない、ソネブロ仲間で「飲み鉄」の師匠でもある、「hanamuraさん」のお膝元です (゚∀゚*)オオッ!。師匠へ挨拶もなしに、ここを素通りしてしまうわけにはいきません(笑)。さらに、同じソネブロ仲間で旅画家の「sonicさん」も、たまたま(?)お仕事で日光にいらっしゃるというではありませんか!(゚∀゚*)オオッ! ・・・というわけで、三者が宇都宮駅にて合流で~す ワ━━( ´∀)人(´∀`)人(∀` )━━イ♪
宇都宮ではhanamura師匠にアテンドしていただいたお店で、
あんなものやこんなものをいただきました。
宇都宮へ来た本当の理由は烏山線ではなく、
コッチだったりして・・・(^^;)
ただ・・・私の悪いクセで、こういう気の合う方達との集まりに参加すると、楽しいお話や飲みの方に思いっきり集中してしまい、つい写真を撮り忘れてしまうのです。今回もカメラに残っていたのは、宴の開始直後に撮った上の4枚だけでした・・・。この他にも美味しいものや、いろんなお酒を飲んだ(・・・気がする)んだけれどなぁ・・・σ(´~`*)ンー。 hanamura師匠、sonic画伯、楽しいひと時をありがとうございました。m(_ _)m
宇都宮2115-(東北3552M)-赤羽2235
ONE-shot 159 ドコ行き? [PICK UP ONE-shot]
PICK UP ONE-shot 159 ドコ行き?
八戸線で八戸から有家へ向かう途中で交換した列車には、
ちょっと面白い「サボ」が差し込まれていました。
列車の行き先を示して、車両に掲げられる板のこと
(正式には行先票といいます)。
このサボ、一昔前は日本全国の列車で手軽に見られたものでしたが、
車両の近代化に伴い、この行先票もサボから幕をロールにした方向幕、
そして最近ではLEDによるデジタル表示へと変化してゆき、
サボは一部のローカル線で見られる程度となってしまいました。
列車の行き先をより解りやすく明確に表すべきものなのですが、
ボタンひとつで自動に切り替わる方向幕やデジタル表示と違い、
サボの場合は終点に着くと、手作業で板を入れ替えなくてはなりません。
その手間を省くため、サボの中には単なる行き先だけを書いたものだけでなく、
折り返しや、さらにその先へ繋がる運用まで示した複雑なものがありました。
私もかつて乗り潰しをしていた頃は、
【猪谷⇔神岡→富山】とか、【熊本→三角→熊本⇔宮地】などのサボに、
行き先や方向を惑わされたものです(笑)
これは趣味的に見るとちょっと面白いけれど、
やはり行き先が解りにくい複雑なサボは見かける機会が次第に減ってゆき、
今ではもうほとんど残っていないものだと、私は思っていました。
三戸、八戸、鮫という三つの駅名を四つの矢印で結んだ、
まだこんなサボが残っていたんだなぁ・・・。
乗り馴れた地元の方や、駅名に詳しい鉄ちゃんならばまだしも、
初めて乗る方はちょっと戸惑っちゃいますよね。(^^;)ゞ
矢印がいっぱい書かれたそのサボを興味津々で眺めていました。
夏休み2014 その4・・・八戸線 キハ40 撮影記 [鉄道旅行記]
夏の休暇を利用して訪れている青森の鉄道旅、前回からの続きです。
三日目は当初、前日の夕方に青森とは別の街へ移動して一泊し、ソコで朝を迎える予定でした。しかし前回お伝えしたように、その日に撮った急行「はまなす」の出来に心残りを感じた私は (-"-;*)ウーン…、急きょ予定を変更 m9(`・ω・´)ケテイ!!。青森での延泊を決め、翌朝となる三日目の早朝に再び青森近郊の油川(あぶらかわ)にて、再び急行「はまなす」の撮影を敢行。今度こそ完璧!・・・とはいかないまでも、前日よりはいい結果を残せて、満足することができました ε-(´∇`*)ホッ。その後、油川から津軽線で青森へと戻ってきた私。ここからは当初に撮影を計画していた、とある路線を目指したいと思います (/*´∀`)o レッツラゴー!。ご存知のように青森は、弘前方面の奥羽本線と八戸方面の青い森鉄道、そして函館方面の津軽海峡線(津軽線)の三路線が乗り入れるターミナル。そのなかで私が乗った列車は・・・八戸行きの「青い森鉄道」です。
青森駅のいちばん東側を発着する、青い森鉄道。
背景に写る見事な斜張橋は
青森港に架かる青森ベイブリッジです。
▲14.7.29 青い森鉄道 青森
青い森鉄道は、東北新幹線の延伸(盛岡~新青森)によってJRから経営分離された並行在来線の東北本線を、岩手県側の「IGRいわて銀河鉄道(盛岡~目時)」とともに引き継いだ青森県の第三セクター路線で、青森県内の目時と青森の間を結んでいます (・o・*)ホホゥ。私などは今でも、つい東北本線の一部だと思い込んでしまう同鉄道ですが、実際に乗ってみるとJR時代よりも設備の簡素化(駅の無人化、車両のワンマン化)は感じられるものの、地域への密着度(例えばアテンダントによる案内サービスなど)は以前よりも高くなったように思います。でも鉄からすると、やはり日中に特急列車などの優等列車がまったく走らなくなったあたりには、一抹の寂しさも感じるかな。東北新幹線の延伸前には、特急「はつかり」によく乗ったっけ・・・(=ω=*)シミジミ。
青い森鉄道オリジナルの701系(100番台*)は、
JRの701系とほぼ同構造ながら、
車内はオールロングシートではなく、
一部にクロスシートが備わります。
(*JRからの譲渡車である0番台はオールロングのまま)
地方の第三セクター路線ですが、
電化複線をカッ飛ばすその様にはローカル線らしさは無く、
東北本線そのままって感じ。
ところで、私がこの青い森鉄道へ乗るにあたって手にしている切符(乗車券)は、JRが発行する「青春18きっぷ」。JR全線の普通列車が乗り放題となるお馴染みの切符です。・・・って、あれ?先述したように、現在の青い森鉄道はJRの路線ではないので、「18きっぷ」では乗れないのでは? σ(・・?)アレ?・・・と思われるかも知れません。たしかに「18きっぷ」では、たとえ過去にJRだった路線であっても、第三セクターに転換された路線に通常は使うことができません 乂`・д・´)ダメッ!。しかし、この青い森鉄道の八戸と青森の間に限っては、途中駅で分岐する八戸からの八戸線や野辺地からの大湊線が他のJR在来線と接続の無い、いわゆる「飛び地路線」として存在するため、特例として同区間は「18きっぷ」での通過が認められているのです オケ!(*`▽´)=b(ただし下車できるのはそれらのJR線と接続する、八戸、野辺地、青森の三駅に限られます)。そんな「18きっぷ」で乗った青い森鉄道。ということは、私の目的もそれに接続するJRの路線であり、青森から乗った列車を下車したのは八戸。そう、今回私が訪れることにしたのは、ここを起点とする八戸線です (・o・*)ホホゥ。
青い森鉄道と八戸で接続する八戸線。
前日に乗った津軽線と同色のキハ40(+48)が、
ホームに待機していました。(´▽`*)キハキハ~♪
▲14.7.29 青い森鉄道 八戸
八戸線は青森県の八戸から、太平洋岸の港町である鮫や種市を経て、岩手県の久慈(くじ)までを結ぶ、非電化のローカル線。三陸海岸の北部に沿って走るため、車窓からも海が臨める風光明媚な路線です (゚∀゚*)オオッ!!。しかし、東北地方の海沿いを走る路線としては、日本海側の五能線(東能代~川部)か、もしくは同じ三陸地方でも「あまちゃん」で一躍人気となった北三陸・・・もとい、三陸鉄道の方が有名で、八戸線はどちらかと言えば地味な存在だと言っていいでしょう。では、なぜそんな路線を私は訪れたのかというと・・・σ(゚・゚*)ンー
八戸を出てしばらくは市街地を走る八戸線ですが、
鮫を過ぎると、車窓左手に海が見えてきます。
傍らに鳥居が見える丘のようなものは、
ウミネコの繁殖地で有名な蕪島(かぶしま)です。
▲14.7.29 八戸線 鮫-陸奥白浜(車窓から)
実はこの八戸線は、私が国鉄・JRの全線完乗を果たしたときの最後の一線で、個人的にとても思い出深い路線なのです ( ̄。 ̄)ヘー。ちなみに、何か特別な理由やこだわりがあって八戸線を最後の一線にしたわけではなく、テキトーに乗り潰していったら、最後まで残ったのがこの八戸線と岐阜県の太多線(美濃太田~多治見)の二線となってしまい 「(゚ペ)アリャ、んじゃあ、住宅地ばかりを走る太多線よりは、海辺の八戸線で完了した方が雰囲気がいいかな・・・って、そんな感じ (^皿^;)ゞテキトー。でも、全線完乗に最北端や最南端などの終端駅を選ぶ方が多いなかで、この八戸線の久慈が完乗駅だったって言うのも、なんだか自分らしくていいかなと思っています。そういえば、自分が尊敬する旅行作家の故・宮脇俊三氏も、最後の一線は何となく乗り損ねてしまったという理由で、栃木県の足尾線(現・わたらせ渓谷鐵道)でしたっけ。
車窓に広がる海景色が八戸線の醍醐味。
非冷房のキハ40は、
窓を開けて潮風を楽しむことができます。
う~ん、気持ちいい!
ウミ━━━ヽ(´▽`)ノ━━━ッ♪
これぞまさに「行くぜ、東北。」の気分。
車内に木村文乃チャンはいないけれど・・・。
▲14.7.29 八戸線 鮫-陸奥白浜(車窓から)
おっと、閑話休題。そんな思い出深き八戸線を、いつかは海を入れたきれいな景色で撮影して写真に残したいと思っていたのです。この線で私はJRの完乗を果たしたんだよって、お見せできるような・・・ソレ(・∀・)イイネ。しかし、完乗の日から時が経つにつれてその思いは徐々に薄れてしまい、いつしか八戸線を撮影することなどすっかり忘れていました 。゜(# ̄ ▽. ̄#) ボッケー°。。ところが昨年の夏のこと、ふと駅で私の目に留ったのはJRの東北キャンペーン(例の「行くぜ、東北。」ね)のポスター。なんとそのロケ地が、海辺をゆく八戸線だったのです (*゚ロ゚)ハッ!。
これが、2013年夏バージョンの「行くぜ、東北。」ポスター。
見覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その舞台は八戸線でした。
それを見た瞬間に、私の八戸線に対する気持ちが一気に再燃 o(炎◇炎)oメラメラ。私も海を背景にしたこの場所で、八戸線を撮りたい!o(≧▽≦)o・・・そして一年越しの今夏、こうやって八戸線を訪れることとなったのでした ( ´_ゝ`)フーン。しかし本来の計画では、前日の夕方に八戸まで移動して一泊し(冒頭に書いた「青森とは別の街」って言うのは八戸のことね)、今日は朝から八戸線を何カ所かで撮影をしようと考えていたのですが、予定を変更して急行「はまなす」の撮影を優先してしまったために、運転本数の少ない八戸線の撮影地をいくつも回る余裕は無くなってしまいました (・ω・`)シャーナイネ。もう、列車の本数的に行けるのは一カ所のみ。もちろん目指すのはあのポスターの場所です(`・ω・´)-3フンス!。ポスターの片隅には「有家~陸中八木」の撮影地表記がありました (゚∀゚)オッ!。 八戸から列車に乗ること一時間ちょっと、その有家(うげ)で下車。
海沿いを走る八戸線を撮りたくて、
私が降りたのは、有家。
ここはもう岩手県です。
▲14.7.29 八戸線 有家
目の前に海が広がる有家駅。
ホームに待合室があるだけの簡素な駅ですが、
ぼーっと海を見て過ごしたくなります。
しかしこの駅はその立地条件から、
東日本大震災のときには津波に襲われ、
甚大な被害を受けました・・・。
▲14.7.29 八戸線 有家
有家のホームからは、
私が乗ってきた列車が海沿いをゆく姿が見えました。
▲14.7.29 八戸線 陸中中野-有家(後追い)
青森0752-(青い森566M)-八戸0933~1007-(八戸433D)-有家1120
海辺に立つ無人駅、有家。下車したのは私一人で、列車が去ってしまうと波の音しか聞こえない、のんびりとしたいい駅です (´ー`*)マターリ。今日は雲ひとつない快晴で、気温もかなり高い真夏日。目の前に広がる白い砂浜と青い海を見ていると、思わず泳ぎたくなってしまいますが、ここはグッとこらえて撮影地へ向かいます ε=ε=ε=┌(;・_・)┘テクテク。ところでこの目指す撮影地、線路と海がスッキリと見渡せるような場所なので、お立ち台的な有名ポイントなのかと思っていたのですが、撮影地情報はまったくヒットしませんでした σ(゚・゚*)ンー…。でも地形はそれほど複雑ではなく、目的地の線路は海沿いのS字という特徴ある線形なので、地図である程度の目星はつきます。まあ、行けば何とかなるでしょう。ちなみに目星をつけた場所までは、駅から直線距離で一キロくらい。ただ、線路に沿った道は無いので、いったん山側の国道へ出なくてはならず、ルート的にはカタカナの「コ」の字のような遠回りをせねばなりません。その距離は単純に三倍となって、約三キロ・・・(;´д`)トホホ…。しかも国道までは延々続く坂道・・・ε~ε~ε~(((;´□`)ヒイイィィ.....。さらにそこへ、夏の強い日差しが容赦なく照りつけます 。゚(A′∩`;)qアチィィ・・・。まさにもう、こりゃたまらんらん・・・です。直線距離では有家の方が近くても、ひょっとしたら道のりは一つ手前(八戸寄り)の陸中八木の方が楽だったのかな? それでも、次に列車が通過するまでには二時間もの余裕があるので、焦らずにマイペースで歩みを進めます ((((A′0`;)=зハヒー。
汗だくになりながら、とりあえず高台の国道へと出ました。
先ほどは目の前に広がっていた海が、霞んで見えます・・・。
国道にバス停を発見!(゚∀゚)オッ!
これは移動に使えるかも・・・と見てみるも、
運転本数は一日二便のみでした。
なんだか、最近はこんなバス停をよく見かけるような・・・。
西へ一キロ、北へ一キロ、また東へ一キロ進んで・・・
再び線路端へと戻ってきました。
だらだらと歩き続けて40分ほど、ようやく海沿いにあるS字カーブのたもとへと辿り着きました。あとはこの地点を見下ろせる俯瞰ポイントへ上れば、そこがあのポスターの撮影地に違いありません。それらしき斜面は、パッと見だと木が生い茂っていてとても登れそうにないのですが、こういうところにはおそらく先人が築いたであろう、獣道ならぬ「鉄ちゃん道」があるハズ。それを慎重に捜索してみると・・・<(゚-゚=)キョロキョロ(=゚-゚)ゞ 上へ続く怪しげな階段を発見!(゚∀゚)オッ! でもそれは細い鉄ちゃん道ではなく、しっかりと手すりの付いた階段だったのは予想外でした。ちなみにコレ、どうやら津波対策の避難誘導路のようです。
線路脇にある避難誘導路の階段上からは、
こんな景色が臨めました。
その階段をあがると、ちょっと松の枝が邪魔ですが、どうにか線路と海が見下ろせる位置まで到達。ここまでくればもう楽勝ムードで、ポスターのポイントまではあと一歩 p(`・∀・´)qヨッシャ!・・・だと思っていました ( ̄△ ̄;)エ…?。ところが、その階段から続く細い道(避難誘導路)を抜けると、そこは明らかに民家の庭先 (・・∂) アレ? 。おっと、ここは入り込んじゃいけないな・・・と、少し戻ってから迂回。すると今度は普通の道には出たものの、線路や海などがまったく見えない、小さな集落内に迷い込んでしまいました エッ!?(゚Д゚;≡;゚Д゚)ドコ!?。
迷い込んでしまった集落。
海は見えないなぁ・・・σ(・ω・`)ウーン…。
家が数件だけの集落。おそらくここ一帯は皆が顔見知りの親戚同士のようなものに違いなく、そこへ私のような見知らぬヨソ者が現れたら明らかに怪しい (¬_¬;)アヤシイ…。私の方もなんだか居心地が悪くて、おどおどしながら路地を進んでみます オドオド…(((;・∀) 。そういう態度が余計に不審者っぽいんですけれどね(^^;)。あの角っこまで行って海が見えなかったら、もう一度線路脇に戻って探し直そう・・・などと思っていると、やはり私の姿を見て怪しんだのか、一軒の家からおじさんが出てきました (;・∀・)ア…。すると突然、クワを振りかざして追い返す・・・(((i|!゜Д゚i|!)))ヒィィィ ということは無いけれど、その表情はやはり怪訝そう (-"-#)ウン?。そこでこういう時は先手必勝!(`・ω・´)-3フンス! まず私の方から挨拶をして、ここにいる理由を素直に話します。スマホの画面に映し出した例のポスターを見せて、ココを探しているのだと・・・ヾ(;゚ω゚)ゝカクカクシカジカ…。すると、おじさんから返ってきた答えは「ココ・・・ウチの◯◯のウラだ」とのこと。え?そーなの!? Σ(゚∇゚;ノ)ノ エェ!? でもそれって、私有地じゃん・・・。おじさんによると、やはりポスターの影響からか、最近はよくこの辺で写真を撮る人・・・つまり撮り鉄を見かけるらしい。そこで私も恐縮しつつ、なんとか撮影許可をいただき、カメラを構えることにしました スツレイシマツ(o_ _)o))ペコリ。その高台から見下ろす先に広がっていたのは、たしかにあのポスターと同じ風景・・・w(゚0゚*)w オォー!
真っ青な三陸の海を背にして進む、白いキハ。
これぞ八戸線を象徴するワンシーンです。
▲14.7.29 八戸線 有家-陸中八木
手前まで引きつけて、もう一枚。
列車はゆっくりと海辺のS字カーブを走り抜けてゆきました。
海バックで、八戸線が撮れました~!ワ━━━\(≧▽≦)/━━━イ♪
何の変哲も無い盛岡色のキハ40ですが、この場所で、しかも快晴という絶好の条件で撮れたことに、もう大満足です。ああ、JRの全線完乗を果たしてから十数年・・・やっと八戸線らしい一枚を残すことができました ・:*:・感(*ノ∀`*)動・:*:・。有家から終点の久慈までは、あと残り四駅。あの日、私はどんな気持ちでこの海を眺めていたんだったかな・・・。ただ、私が乗り潰した時期は真冬の12月。小雪舞う天気で鉛色の空が広がり、海はもっと荒涼としていたんですけれどね(笑)。
このシチュエーションはまさしく「行くぜ、東北。」のポスターそのものなのですが、個人的な好みで列車の位置を少しだけ変えてみました。やはりここは列車を手前まで引きつけるよりも、海や空を大きく入れた方が気持ちのいい画になります(^^)。
念願の撮影地で撮ることができた八戸線の列車。一本でも撮れれば、もうそれでじゅうぶんなのですが、今の上り列車(八戸行き・442D)はすぐ先の陸中八木で下り列車(久慈行き・437D)と交換します (゚∀゚)オッ!。日中は二~三時間に一本しか無い八戸線なのに、ここは時間が接近しすぎていて他の場所へ移動する時間がなく、すぐにやってくる下り列車もそのまま同ポイントで狙うことにしました。ところで、八戸線に使用される八戸運輸区のキハ40・48には、現行の白い盛岡色と呼ばれる編成の他に国鉄時代の首都圏色、いわゆる「タラコ色」を復刻した編成があり、今度はちょっぴりそれに期待したいところσ(・∀・`)コナイカナァ~。ここは「鉄運」が試されるところですが、はたして現れたのは・・・Σ('0'*)ハッ!
盛岡色が三両連なった、下り列車。
三陸の海を横目に見ながら、終点の久慈を目指します。
▲14.7.29 八戸線 有家-陸中八木(後追い)
もう一丁、今度はタテ位置で。
個人的にローカル線の風景に三連は長すぎるように感じたので、
編成の長さがあまり目立たないような撮り方をしてみました。
残念ながらタラコではなく、盛岡色でした ズルッ☆(ノ_ _)ノ。まあ、そうそうウマくはいかないやね(^皿^;)ゞポリポリ。おそらくこの日の私の鉄運は、朝の津軽線で撮った「遅れ北斗星」で使い果たしてしまったのだと思います(笑)。それでも、このシンプルな盛岡色はご当地カラーの中でも個人的に好きな色なので、ヨシとしましょう。これで、海辺を走る八戸線の撮影は終了です。先ほどの地主さん(おじさん)にお礼を言おうかとも思ったけれど、家を訪ねて行ってまでする必要は無いかと個人的に判断し(逆にご迷惑かと思い)、そのまま失礼することとしました。m(_ _)mアリガトウゴザイマシタ
撮影後に近くの砂浜で食べたのは、
乗り換えの際に八戸駅で買ってきた
「八戸発 旬彩紀行 幕の内弁当」(¥1080)
何といっても、丸々入っているイカめしが目をひきます。
さらに、ホタテ、鴨肉、焼サバ、鶏唐揚、玉子焼、
きんぴら、おから、野菜の煮物・・・など
おかずが盛りだくさんで楽しい幕の内です(゚д゚)ウマー!
☆☆☆☆・
帰りは陸中八木の方へ出てみました。
徒歩での所要時間は有家と同じくらいでしたが、
国道から外れたクルマの少ない道を進むことができ、
さらに道中には自販機を備えた商店などもあったせいか、
幾分こちらの方が楽に感じました。
陸中八木も駅舎の向こうに港が見える、
なかなか雰囲気のいい駅です。
▲14.7.29 八戸線 陸中八木
撮影を終えて、行きに列車を降りた有家ではなく、陸中八木へとやってきました。この駅から私が乗るのは、八戸行きの上り列車です。実は八戸泊で考えていた当初の計画では、午前中から八戸線の撮影を始めて、先ほど撮影した下り列車(437D)に有家か陸中八木から乗る予定でした。そうすると、久慈で三陸鉄道北リアス線に、さらに宮古で山田線へとウマい具合に乗り継げて、18時過ぎに盛岡へと着けるハズだったのです (・o・*)ホホゥ(陸中八木1331-(437D)-久慈1405~1410-(三鉄114D)-宮古1546~1554-(山田653D)-盛岡1806)。しかし朝の「はまなす」撮影を選んだことでこの計画は崩れ、三時間後に陸中八木を出る次の下り列車(443D)では、本日中に本数の少ない山田線へ乗り継ぐことはできなくなってしまいました。仕方なくここは素直に八戸へ戻って、今夜の宿泊地である盛岡へと向かいます (・∀・`)シャーナイネ。
八戸行きの列車が、
西日を浴びて陸中八木へ入ってきました。
先ほど撮影した三連の折り返しです。
▲14.7.29 八戸線 陸中八木
駅で目にした一枚のポスターがキッカケで、再び訪れることになった思い出の八戸線。念願の撮影地はちょっと意外なところだったけれど、なんとか長年思い描いていたような青い海をバックにして走る八戸線の画を撮ることができて大満足です。この雄大な情景を見たとき、あらためて完乗を果たした最後の一線に八戸線を選んでよかったと思いました。そして、文中ではあまり触れませんでしたが、この八戸線も三年前の東日本大震災では甚大な被害を被った路線です。それが今、数々の苦難を乗り越えて復旧し、走り続けていることにも、感動を覚えずにはいられませんでした。今回は半日となってしまった八戸線訪問でしたが、また機会を見つけて再訪したいと思っています。
終点の八戸に到着。ここでキハ40とはお別れです。
どうやらこの八戸線にも近い将来、
新車が投入されるという話があるようですね・・・。
▲14.7.29 八戸線 八戸
さて、八戸から盛岡へ行くには、東北新幹線と第三セクター路線の青い森鉄道&IGRいわて銀河鉄道の二通りがあります。ここでふつうに考えるならば、新幹線は速いけれど料金が高い・・・σ(゚・゚*)ンー と、思われることでしょう。たしかに八戸~盛岡で新幹線に乗ると、乗車券1660円の他に1840円の特急料金(立席特定特急券)がかかり、その合計は3500円です。ところが、いっぽうの三セク路線はというと、青い森とIGRを通しで乗った場合、なんと乗車券だけで3040円 Σ( ̄ロ ̄;ノ)ノ タカッ!(先述したようにこの区間は「18きっぷ」の使用は不可)。これは全体的な利用者が少なく、一人当たりの運賃を高めに設定しなくてはならないという地方路線の厳しい事情によるものなのですが(IGRの運賃は全国でもトップクラスの高さ)、結果的に八戸~盛岡では新幹線と460円しか差が無くなってしまいました。そうすると、なんだか新幹線を使った方がおトクに感じるのですから、不思議なものです(決して新幹線が安いワケではない)。
八戸からはE5系の「はやぶさ」へ乗車。
盛岡までの所要時間は40分。
三セク路線を利用すると1時間45分かかります。
▲14.7.29 東北新幹線 八戸
全席指定で自由席の無い、
東北新幹線の「はやぶさ」や秋田新幹線「こまち」ですが、
盛岡以北(盛岡~新青森・盛岡~秋田)では、
座席指定を受けない特定特急券(いわゆる立席特急券)で
乗車することができます(料金は指定席の520円引き)。
ちなみに、この券面に印字された同区間のJR乗車料金は1660円。
やはりIGR線経由の3040円が、いかに高いことか解ります。
まあ、仕方ないんだろうけれどね・・・σ(・ω・`)ウーン…。
夕暮れの頃に盛岡へ到着。
私が盛岡を訪れるのは、今年の1月以来です。
▲14.7.29 東北本線 盛岡
陸中八木1532-(八戸446D)-八戸1648~1706-(東北新幹線 はやぶさ28号)-盛岡1744
新幹線でいっきに盛岡までやってきました。先述したように、本来は八戸線~三鉄北リアス線~山田線と乗り継ぐ計画を立てていたので、この盛岡に宿を取ったのですが、結果的に今日のルートだとあまり盛岡で泊まる意味はありませんでした。むしろあのまま八戸から新幹線で直接、東京へ帰ってもよかったくらいです。でも・・・盛岡の宿を泊まらずにキャンセルするのはもったいないし、ここは割り切って盛岡の夜を存分に楽しむことにしましょう! エンカイ♪ヘ(゚ω゚ヘ)(ノ ゚ω゚)ノエンカイ♪ (*一部のブログ仲間さんへ警告。この先、キケンです・・・笑)
盛岡のシンボルとも言える開運橋の周辺は、
ちょうどハイビスカスの花が満開でした。
(このカットは某記事を見て、急きょ差し込んだw)
今宵はちょっと贅沢に、前沢牛の瓦焼きで一杯。
青森を中心とした今旅はホタテやイカなどの魚介系が多かったので、
盛岡では肉が食べたかったんです。チョー(゚д゚)ウマー!
「♪ららら、はいっ! 行っくぜ、東北。
おいしく食べて、こりゃたまらんらん♪」
お供には東北の地酒を何種類かいただきました。
これはその内のひとつで、
おねーさんに進められた、地元盛岡の酒「慈空」。
さらに、麺どころ盛岡でのシメと言えば、
前回に訪れた時は冷麺を食べたので、
今回はじゃじゃ麺をチョイス。
平打ち麺にキュウリと肉味噌をまぜまぜしていただきます。
もちろん食後のちーたんたん(スープ)も忘れずに。(゚д゚)ウママー!
次回へ・・・続きま・・・せん!( ̄△ ̄;)エ?
ここで次回に続けてしまうと、翌日は盛岡からさらにどこかへ撮影に行ったのでは・・・と、思われるところですが、そうではありません。盛岡での飲み食いで散財した私が東京への帰路に選んだのは、一日かけて東北本線の鈍行列車をひたすらに乗り継いでゆく方法。もちろん使用する切符は「青春18きっぷ」です。そう、あと今旅に残されている行程は、東京へ帰るだけなのでした。(記事の上ではいつの間にか逆転されてしまった、「行程そっくりさん」www)。
7月30日(水)
早朝、5時半の初発列車で盛岡を出発。
東北本線乗り継ぎ旅の一番手は、
座席がロングシートの701系。
▲14.7.30 東北本線 盛岡
一ノ関からの仙台行きは、719系。
この車両の座席はセミクロスシート構造なので、
乗り鉄的には「当たり」の電車です (^^)
▲14.7.30 東北本線 一ノ関
仙台の手前にある岩切で、
支線の利府を始発とする福島行きに乗り継ぎ。
ちょうど通勤時間帯と重なって車内は混雑していましたが、
二駅目の仙台で座れました。
▲14.7.30 東北本線 岩切
福島で接続した郡山行きも719系。
これで一ノ関から郡山まで、
ボックスシートで車窓を楽しむことができました。
∩(´∀`)∩ワァイ♪
▲14.7.30 東北本線 福島
ちょうどお昼時の郡山で駅弁を仕入れます。
チョイスしたのは「海苔のりべん」(¥900)。
お弁当の定番である「のり弁」も、駅弁になるとちょっと新鮮です。
この駅弁は、焼鮭や厚焼き玉子、煮物など、
おかずの豊富さも嬉しいのですが、
なによりその名になっている「のり弁」の海苔が、
二段になっているところが素晴らしい! (゚∀゚*)オオッ!
☆☆☆☆・
そんな駅弁を携えて乗り込んだ、
郡山発の黒磯行きは・・・、
ロングシートの701系(左)(・ε・`)チェ。
でも、白河を過ぎると空いたので、
車内でおいしくいただきました。≠( ̄~ ̄ )モグモグ
▲14.7.30 東北本線 郡山
黒磯からは電化方式が直流区間になります。
接続した宇都宮行きは湘南色205系。
もちろんロングシートです。
▲14.7.30 東北本線 黒磯
そして宇都宮からのラストランナーは、
E231系の湘南新宿ライン。
盛岡から途中にどこへも立ち寄らずに乗り続け、
11時間かけて東京へと帰ってきました。
▲14.7.30 山手線(湘南新宿ライン) 新宿
盛岡0525-(東北1522M)-一ノ関0653~0700-(522M)-岩切0822~0839-(576M)-福島1015~1028-(1136M)-郡山1116~1145-(2136M)-黒磯1258~1326-(1550M)-宇都宮1417~1436-(4150Y)-新宿1614
長々と続けてきた、私の夏休み旅行記はこれで終了です。
東北新幹線のグリーン車へ乗るところから始まった今旅。青函トンネルのケーブルカーが目的で津軽半島の突端にある竜飛岬を目指したり、駅ばりポスターで見かけた情景を求めて海沿いの集落を右往左往したりと、一見変化に富んだ旅ができたように見えますが、個人的な感想としてはやはり、いちばんの目的として掲げていた急行「はまなす」の撮影に少しとらわれすぎて、旅程が萎縮しまった気がしています。それは延泊した三日目だけでなく全体を通して。ただ、それが後悔や心残りかというとそうではなく、旅先であらためて計画を建て直しながら進むというのは、むしろ楽しかったように思います。完璧な計画なんて無い。だから旅は面白いんですよね (^^)
補足・・・私が訪れた有家~陸中八木の撮影地ですが、旅行後にちょっと調べてみたところ、以前(二年くらい前?)は私有地手前の斜面全体から手軽に海バックで列車を撮ることができたそうで、必ずしも私有地内で撮られたものとは限らないようです(JRのポスターに使われた写真も、その頃に撮られたものかも知れません)。ただし、現在はその斜面に草木が生い茂り(とくにクマザサが厄介)、結果として私有地からしか撮れない状態となっています。
夏休み2014 その3・・・も一度、ED79「はまなす」撮影記 [鉄道旅行記]
夏の休暇を利用して訪れている青森の鉄道旅、前回からの続きです。
二日目は早朝に青森近郊の油川(あぶらかわ)で急行「はまなす」を撮影後 、津軽線の下り列車に乗って、終点の三厩(みんまや)へ。さらにそこから町営の路線バスに乗り継いで津軽半島を北上し、竜飛岬にある青函トンネル記念館や龍飛灯台などを巡ってきました。ここまでの行程はいたって順調で、変化に富んだいい旅になっていると思います。それなのに、どうも気持ちにモヤモヤを感じる私・・・(≡"≡;*)モヤモヤ…。そう、その原因は朝方に撮った「はまなす」です。
私が今回の旅先に青森を選んだ理由は、「はやぶさ」のグリーン車乗車や青函トンネル記念館の「竜飛斜坑線」訪問など、いろいろとありますが、何といっても最大の目的は「現役最後の客車急行列車」である「はまなす」をキッチリと記録することでした (`・ω・´)-3 フンス!。北海道新幹線の開業を再来年に控えて、その動向が気になる同列車。ひょっとしたら私にとっては、今夏が最後の撮影チャンスになるかも知れません。しかし前々回でお伝えしたように、晴天で朝日が当たることを期待したものの、結果は通過時に日差しが雲に阻まれた薄曇り・・・ (´д`;)アウ…。もちろん、雨に降られるような条件よりはずっとマシなのですが、その後に好転して快晴となった空を竜飛岬で見上げていたら、どうも煮え切らない気持ちになったのです。やっぱり晴れた状態で、朝日を浴びた「はまなす」が撮りたかったなぁ・・・(・ε・`)チェ。雄大な津軽海峡の景色を目の前にしながら、なんともみみっちくて未練がましいことなのですが、さらに何となくこの先の天気予報をスマホで見てみると、明日(旅行三日目)の青森は快晴で、降水確率0%(ちなみに前日に見た今日(同二日目)の予報は、晴れときどき曇り。降水確率は忘れたけれど、たしか30%くらいでした)。そうか、明日の青森は晴れるのか・・・。これを見たら、ますます「はまなす」への未練が膨らんでしまいました σ(・ω・`)ウーン…。
スマホで見た翌日の天気は、
スッキリとした晴天予報。
青森県にお日様マークが並びました。
当初の旅行計画だと、竜飛岬からバスで三厩駅へ戻ったあとは、津軽線で寄り道をせずに青森へ出て、さらに接続する列車で乗り進み、今夜は青森とは別の街で泊まる予定でした。しかし、この翌日の晴れ予報を見たことで、私の心はぐわんぐわん揺れ動きます (・m・`)ウウウ…。このまま予定通りの旅を進めるべきか・・・、それとも青森でもう一泊して、明日の朝に「はまなす」を撮るべきか・・・ドースル?p(・ω・q`三´p・ω・)qドースル?。 竜飛の灯台で青空を見上げ、悩みながら階段国道を降り、漁港脇にある太宰の文学碑に辿り着いたとき、私は思い切って決断しました。よし、今夜も青森に泊まって、明朝にもう一度「はまなす」を狙おう! m9(`・ω・´)ケテイ!!
やっぱり第一目的の「はまなす」は、少しでも好条件が期待できるのならば撮り直したい。もちろん、いくら晴れ予報が出ていても確実なものではなく、残念ながら今朝のように流れ雲に阻まれたり、ひょっとしたら靄や霧が発生したりするかもしれません (´~`;)ウーン…。それでも結果としては、トライしてダメだったよりも、せっかく晴天に恵まれたのに、迷ったあげく撮影を見送った・・・という方が、後々にずっと悔しい思いをするハズです o(≧ω≦;)oクゥ~ッ! 。
はたして、この決断は吉と出るのか、それとも・・・。旅行記の内容としては、二日連続で同じようなことを繰り返していてツマラナイかも知れませんが、なにとぞ呆れずに、おつきあいいただけたらと思います (^^;)ゞポリポリ。ちなみに、急きょ取り直した青森のホテルで見たテレビニュースによると、今日の午後と明日以降の天気から判断して、東北地方の梅雨明けが発表されたらしい (゚∀゚*)オオッ!。これはますます明朝の天気に期待が高まります。
青森港で見た夕焼け空。
どうか明日、晴れますように・・・八(゚- ゚) タノム!!。
青森港に停泊・・・というか、保存されているのは、
元・青函連絡船の八甲田丸です。
7月29日(火)
翌三日目。なんだか眠れたような、眠れなかったような、ビミョーな感覚で起床 (*´0)ゞoOフアアァァ…。もし、タクシーが捕まらなかったらどうしよう・・・などと言うような不安はさすがになく、出発は昨日よりも40分ほど遅めた3時40分。この日もタクシーの運ちゃんに「油川まで」とだけ伝えると、「ああ、保育園のウラね・・・」との返しが・・・(´△`;)エッ?。何を隠そう、踏切脇に建つ保育園のウラこそ、私の目指す撮影地に他なりません。どうやらこの早朝タクシーで「はまなす」撮影へと向かう撮り鉄の存在は・・・(ry (以下略)。ただ、前回と違うところは、早朝にもかかわらず運ちゃんがよくしゃべる方で、「5月の連休には、毎日のように青森から油川まで鉄道マニヤを乗せたよ ヽ(゚∀゚)」とか、「その客を時間指定で油川へ迎えに行ったら、今度は(津軽)新城へ向かってくれっていわれてさぁ ヽ(´∀`)」・・・などと話されていました ( ´_ゝ`)フーン。その油川のあとに奥羽本線の津軽新城へ向かわれた同業者は、間違いなく「あけぼの」狙いでしょう(笑)。それにしても、もし「はまなす」が廃止になったら、油川を訪れる撮り鉄も少なくなってしまい、タクシーの運ちゃんがガッカリするかもしれませんね (^皿^;)ヒヒ…。 油川駅までの料金は昨日よりも130円高い、2,370円 σ(・・?)アレ? 。このくらいは運転手別による誤差の範囲か・・・。
やはり直接撮影地には乗り付けず、油川駅へ。
でも今日は時間調整する必要がないので駅舎には入らず、
すぐに徒歩で撮影地へと向かいます。
ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク
▲14.7.29 津軽線 油川
昨日と同じあたりで空を見上げると、
今日は東の空に雲は見当たりません・・・
晴れるか!?(゚∀゚)オッ!
今日もこの場所は私が一番乗りでしたが、
少し離れた別ポジション(神社脇)には、
すでに三脚が置いてありました。
油川駅から歩いて撮影地に着いたのは、昨日とほぼ同じ4時頃。もちろん今日も4時半頃に同地を通過する寝台特急「北斗星」から狙います。でも日の出前で、まだ薄暗いこの時間。昨日の「北斗星」はヘッドマークを掲げた機関車を主体にしての流し撮りで対応しましたが、今日はなるべく後ろの青い客車まで編成が解るように撮りたい σ(゚・゚*)ンー。そこで今回は画質が荒れることを承知でISO感度を高めに設定し、それでも足りないシャッタースピードの遅さは、ズームしながら追うことで補うこととしました。
昨日は来た覚えがなかったのですが、
今日は4時10分頃にEH500の貨物列車が現れました。
とりあえずカメラの設定は
感度がISO3200で、シャッタースピードは1/100sec。
▲14.7.29 津軽線 油川-津軽宮田
貨物列車で試し撮りをしながら待っていると、そこへお一人の同業者が現れます (。・ω・)ノ゙オハヨッス♪。すると、その方からは挨拶がてらに、「今日の北斗星って、どのくらい遅れているんですか? ヽ(゚o゚) 」と尋ねられます。へ?「北斗星」、遅れているの!? (゚∇゚ ;)エッ!? 恥ずかしながら私はこの時に初めてその事実を知りました。どうもその方によると、前夜に宇都宮線の小山で輸送障害があり、「北斗星」にも遅れが出ているとのこと (=゚ω゚=;) マジ!?。はたしてその遅れは現在、どのくらいになっているのか・・・慌ててスマホで運転状況を確認してみるも、JR東日本の方は前夜に出発した下り「北斗星」の情報はもう載ってなく、JR北海道の方はと言うと、運転情報の提供時間は午前5時からとのこと。う~むダメだ、公式HPで「北斗星」の遅れ具合は解らない・・・(-"-;*)ウーン…。そうこうしているうちに、定時ならば通過する時刻の4時半を回りましたが、やはり「北斗星」は現れませんでした (´д`;)コナイ…。
でもこの状況、考えようによっては決して悪くない σ(゚・゚*)ンー。というのも、このまま時間が経てば、当然ながら日が昇って明るくなり、撮影が困難とされていた「北斗星」の撮影条件がグッとよくなります (*゚ロ゚)ハッ!! 。これは「ナックトセイ(ED79北斗星)」を明るい日の下で撮れる、千載一遇のチャンスになるかもしれません w(゚0゚*)w オォー!。ただし問題がひとつ。それは「北斗星」と「はまなす」、いったいどっちが先に通過するのかということ ( ̄△ ̄;)エ…。ここの撮影地を上り「はまなす」が定時に通過するのは5時半。いっぽうの下り「北斗星」は定時ならば4時半の通過ですから、その遅れが一時間以内ならば、先に「北斗星」がやってきます。しかし遅れが一時間を越えるとなると、今のところ定時運行されていると思われる「はまなす」の方が先。この場所は広い田園地帯ではあるものの、上りと下りを同地点で撮ることはできず、どちらかを選んで移動しなくてはならないのです トセイ?o(゚д゚o≡o゚д゚)oハマナス?。ああ、「北斗星」の現在位置(運転状況)が知りたい・・・(・m・`;)アウウ…。そんな時に公式HPの運行情報よりも頼りになるのが、沿線での目撃や乗客が発信する、ツイッターなどのSNS情報。ためしに検索してみると、リアルタイムで「北斗星、八戸を発車」との貴重な書き込みを発見!(゚∀゚*)オオッ!! この情報を信じると、少なくともあと一時間以内に「北斗星」が油川まで到達することはなく(青森での機関車交換もあるし)、よって、通過は「はまなす」の方が先ということになります ε=ε=ε=┌(;´∀`)ノ コッチダ!。 さらに、一時間以上も遅れているのならば、「北斗星」にもじゅうぶんに日が当たるハズ。なんだか鉄運が上がってきたぞ! ε-(°ω°*)ムフーッ!! ところで、その肝心の朝日はと言えば・・・
まるで赤玉ポートワインのラベルのように、
東の空にぽっかりと浮かんだお日様・・・
んんっ?たしかに日は出ているけれど、ギラッとした眩しいものではなく、ぽわわ~んって感じ。おそらくこれは朝靄によるものだと思いますが、なんだか頼りないなあ・・・σ(・ω・`)ウーン…。それでも、雲がかかっていた昨日よりは光量があり、ISO感度も低めに設定することができます。先に「はまなす」を狙うべく上りアングルでカメラを構えていると、まずは昨日同様にEH500の貨物列車がやってきました。連日に同じポイントで同じ列車を撮っていると、まるでデジャヴを見ているような感じです・・・(^^;)ゞポリポリ。
EH500が牽引する上りの貨物列車。
ひょっとしたら前日の午後に蟹田で見かけた、
トップナンバー(EH500-1)が折り返して来ないかな・・・
と期待するも(←私はカマの運用を知らない貨物オンチ)、
やってきたのは量産型の18号機でした。
▲14.7.29 津軽線 津軽宮田-油川
「はまなす」の10分前に通過する貨物列車。昨日はこの列車がいちばんいい明るさで撮れ、以降は徐々に雲が広がってゆきました。では、今日はと言えば・・・相変わらず朝霧でモヤッとはしているけれど、雲で日が遮られることは無さそうです ε-(´∀`;)ホッ。梅雨明けの晴天予報が出ていたこの日は、やはり前日よりも人出が多くて、最終的に私のまわりに5~6人ほど、そして少し離れた位置(神社脇)にも数人が集まり、本命の「はまなす」を迎えます。やがて聞こえてきたのは、早朝の凛とした空気の中に響き渡る、ジョイント音・・・(゚∀゚;)キ、キタッ!
淡い朝日を浴びて、津軽線をゆく
夜行急行「はまなす」。
この日も定時通過で青森を目指します。
朝日に照らされた「はまなす」が、撮れました~!ワ━━━\(≧▽≦)/━━━イ♪
うっすらと靄のベールがかかっていたので、ちょっと淡い光ではありますが、前日よりはずっといい感じ・・・のような気がします (^^;)ゞポリポリ。ホンネを言えば、天気予報が伝えた「梅雨明け後の快晴」というキーワードに、もっと強い日差しを期待していたのだけれど、靄がかかった状態でも天気の上では晴天に変わりなく、こればかりは運のようなもの。でも決して悲観するような結果ではなく、晴天の油川で念願の「はまなす」が撮れたことに、大きな満足を得ることができました。ああ、リベンジに来てヨカッタ・・・:*:・(゚ノ∀`゚)゚ヨカッタ・:*:・。 しかも・・・そう、忘れてはなりません。このあとには、もうひとつの大ネタが控えているのです (゚∀゚*)オオッ!!。
んじゃ、「はまなす」が無事に撮れたことだし、今度は遅れ「北斗星」を撮るために、下り方の撮影地へ移動を・・・しようと思うのですが、なぜかまわりの同業者は誰も動こうとしない アレ?(・ω・ = ・ω・)ドシタノ? 。なぜなら、それは昨日のことを思い返してみると、「はまなす」通過の約30分後には、貴重なED79重連の貨物列車(ナックカモレ)が上ってくるのです。おそらく皆さんはそれを気にしているのだと思われます ( ̄△ ̄*)ナルヘソ。しかし、この30分という時間はあまりにも微妙すぎる・・・ σ(・ω・`)ウーン…。先ほどの「八戸発車」という書き込み以降はSNSでも情報が無いものの、そろそろ「北斗星」が青森に着いてもおかしくない頃合い。まさに今度こそ、留まって上りの「ナックカモレ」か、移動して下りの「北斗星」かの、どちらかにヤマを張らなくてはならないようです カモレ?o(゚д゚o≡o゚д゚)oトセイ?。そう考えたとき、やはり私の優先順位は「ナックカモレ」よりも「北斗星」の方が上。ここは思い切って、「ナックカモレ」は捨てるくらいの覚悟で移動を決意 ε=ε=ε=┌(;´∀`)ノ ソッチダ!。まあ、元々「貨物オンチ」の私は、貨物列車を撮り逃すことなど日常茶飯事。なので、この決断にはあまり迷いがありませんでした (^皿^;)ゞポリポリ 。 結局、この選択をしたのは私を含めて三人。はたしてその判断は正しかったのかというと・・・「北斗星」が現れないまま、「ナックカモレ」の定時通過時刻、6時07分を迎えてしまいました。ああ、やっぱしカモレの方が先なのか・・・(´Д`;)アア…。しかし、その「ナックカモレ」は時間が過ぎてもやってきません。すると、不意に下り方向の信号が開き(青になり)、鳴り出したのは上り方(青森側)の踏切・・・∑('0'*)ハッ!
すっかり日が昇って明るくなった津軽線を、
ED79に牽かれた「北斗星」が走り抜けてゆきます。
通常、この辺りでは、夏至の頃でないと見られない光景です。
▲14.7.29 津軽線 油川-津軽宮田
「北斗星」、キタ━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━ッ!!!
なんと、先にやってきたのは「北斗星」で、その通過時刻は6時08分。もしあのまま上り方で「ナックカモレ」を待っていたら、撮り逃すところでした・・・ (´∀`;)アブネーッ。でも、だからと言って、移動しなかった方の判断が必ずしも間違っていたとは言いません。あくまでも撮影したい列車は個々によって違うわけで、残った方は「北斗星」よりも「ナックカモレ」の方に重点を置いていたのかもしれないし、せっかくセットしたカメラアングルを変えたくないって方だっていらっしゃると思います。ここはあくまでも私自身の判断としてですが・・・ああ、移動してきてよかった・・・:*:・(゚ノ∀`゚)゚ヨカッタ・:*:・。まさか、この明るさで「北斗星」が撮れるとは思ってもみませんでした ヽ(´▽`)ノワーイ♪・・・って、喜んでいる場合ではありません (゚∇゚;)ア…。今度は再び上り方のポイントに移動して、「ナックカモレ」を狙います ε=ε=ε=┌(;´∀`)ノ アッチダ!。
前日はドン曇りだったED79重連牽引の貨物列車、
この日はきれいに日が当たってくれました。
朝靄もだいぶ晴れてきたようです。
▲14.7.29 津軽線 津軽宮田-油川
晴天で「ナックカモレ」も撮れました~!ヽ(´▽`)ノワーイ♪
前日はドン曇りだった「ナックカモレ」。こちらも今日はきれいに日が当たってくれて、リベンジを果たすことができました。一度は撮影を諦めかけた「ナックカモレ」ですが、やっぱり重連牽引の貨物列車は迫力があり、撮れたのは素直に嬉しい。それにしても、この列車がやって来たのは「北斗星」の通過からわずか8分後(06:16)のこと。もう、慌ただしいなぁ・・・ε- ( ̄、 ̄A) フゥー なんて言うとバチが当たるような、なんとも濃ゆ~い朝練でした。これで、二日連続となった油川での撮影は終了です。
正直、せっかく遠出の旅行へ来たのに、同じ街で連泊し、同じ場所で、同じモノを、二日連続で撮るということには、かなりの迷いがありました (゚ペ)ウーン…。でも、やはり少しでもいい条件で「はまなす」を記録したいという気持ちが勝り、再びタクシーで向かった油川。結果的には完璧な日当りとはいかないまでも、前日以上の好条件で「はまなす」を迎えることができ、さらに「北斗星」が遅れていたという予想外のオマケまで付いてきて、前日のリベンジ以上の収穫を得ることができたように思います ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。 存廃のウワサが流れるなか、毎日ひたむきに走り続ける「はまなす」や「北斗星」。両列車の一日も長い活躍を願いつつ、この日残した記録や記憶をいつまでも大切にしたいものです。
撮影後は油川駅に戻って移動します。
今日乗る列車は、上りの青森方面です。
▲14.7.29 津軽線 油川
津軽線の車窓から見える青森車両センターには、
大量の211系が疎開留置中・・・・。
いったいここはドコって光景です。
ちなみに、青森周辺の電化区間は交流。
直流車の211系は電気機関車の牽引で運ばれてきます。
▲14.7.29 津軽線 油川-青森(車窓から)
青森に到着すると、
反対ホームには「普通」表示の485系が停まっていました。
485系の普通列車運用とは、珍しい・・・
と言っても、運転区間はわずか一駅だけの新青森行きです。
▲14.7.29 奥羽本線 青森
青森でとったこの日の朝食は、構内の駅そば。
青森らしく「めかぶそば」をチョイスしてみました。
ん、けっこうイケるかも。(゚д゚)ウマー
油川0655-(津軽324M)-青森0705
再び青森駅へ戻ってきた私。今度こそ、当初に予定していた方面へ向かいます。その乗り継ぎ列車は・・・弘前方面の奥羽本線? コッチ?o(- ̄*o)))) それとも、八戸方面の青い森鉄道(旧・東北本線)? ((((o* ̄-)oソッチ? いや、ここにきて、まさかの・・・津軽海峡線か!? ∑( ̄Д ̄;ノ)ノエッ!?
・・・続きます。
ONE-shot 158 夏の夜の彩り。 [PICK UP ONE-shot]
PICK UP ONE-shot 158 夏の夜の彩り。
ちょっとブレイク (^^;)。
お盆の今は、まさに花火大会シーズン。
残念ながら台風の影響で
中止になってしまったところもあったようですが、
それぞれに近所や帰省先などで、
夜空を彩る夏の風物詩を楽しんでいることでしょう。
でも、私が花火を眺めた場所は河川敷の本会場ではなく、
線路を跨ぐ陸橋上です。
辺りには、冷たいビールを売る出店や、
艶やかな浴衣姿のおねいさんは見あたらなかったけれど、
ここは私にとって、いちばんのビュースポットでした。
「た~まや~っ!」
ド━━゚+.\(*⌒∇⌒*)/.+゚━━ ンッ !!
14.8.11 関東鉄道常総線 取手
ちなみにコレ、もちろん合成ではなく一発撮り。
ここは停車時間が長いので、こんなカットも可能なんです。
ただ、大玉とウマく組み合わせることができたのは、
この一枚だけでした・・・。
夏休み2014 その2・・・青函トンネル竜飛斜坑線 乗車記 [鉄道旅行記]
夏の休暇を利用しての鉄道旅、前回からの続きです。
期限切れ間近だった「グリーン車利用券」を使って、私が今夏に訪れたのは、東北の青森。初日は東北新幹線での移動日に充て、翌二日目は早朝から行動開始 (`・ω・´)-3フンス!。青森近郊の油川(あぶらかわ)にて、念願だった客車急行「はまなす」の撮影へと臨みました。朝日が当たるのを期待しながらも、薄雲に阻まれるという結果になってしまいましたが (´д`;)アウウ…、とりあえず第一の目的は達成。撮影後に徒歩で油川駅へと戻ってきました。ここから、列車で移動します。
(*今回はいつもに増して、長めの記事となってしまいました。とくに速報性を重視したようなネタではありませんので、お盆休みなどのお時間がとれるときに、のんびりとお読みいただけたらと思っています。。。m(_ _)m)
油川へ入ってきたのは、701系の普通列車。
この6時22分発の蟹田行きが、下りの初発列車です。
▲14.7.28 津軽線 油川
津軽線で「はまなす」を撮影したあと、撮り鉄の青森遠征プランとしては、奥羽本線の寝台特急「あけぼの」へと転戦するのが、定石と言ったところでしょう (゚∀゚*)オオッ!。本来は私だって、そうしたかったところ。そう、「あけぼの」が走っているのならば・・・( ̄△ ̄;)エ?。というのも、ご存知「あけぼの」は、今年の3月で定期運転を終了。その後は多客期の臨時列車として残っているものの、今夏の運転は8月1日(青森発着基準)からの半月間。つまり私が訪れている7月末には、まだ運転されていないのです (・ε・`)チェ。前記事で、「お盆の時期を外した早めの夏休みは、交通機関が空いていて、案外悪くない」というようなことを書きましたが、お盆の時期に休めない私は、多客期の貴重な臨時列車を撮りに行けないという残念な面もあります (´・ω・`)ショボーン (ただ、「はまなす」の撮影でご一緒した方によると、やはりせっかくなら「はまなす」と「あけぼの」を合わせて撮ろうと考える方が多いらしく、「あけぼの」が運転されると、「はまなす」の撮影地も一気に同業者が増えるとのこと。なんでもGWには先ほどの油川で、午前3時には場所取りが始まっていたらしい・・・w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!)。 「あけぼの」の運転がない以上は、近辺で他に狙うものが思い浮かばない私 σ(゚・゚*)ンー。そこで今日は「撮り鉄」ではなく「乗り鉄」の方に重点を置いて、旅をしたいと思います (・o・*)ホホゥ。 実は青森で時間があるのなら、私にはぜひとも乗っておきたい「鉄道」があったのです。 油川から乗りこんだのは、青森とは反対の方向へ進む、蟹田行きの下り普通列車。
津軽半島の東側に敷かれている津軽線ですが、
海沿いを走る区間は意外と少ない。
乗った電車の終点にあたる蟹田付近で、
ようやく車窓に海景色が広がりました。
ここにきて、ちょっと日差しが回復してきたかな?
▲14.7.28 津軽線 瀬辺地-蟹田(車窓から)
津軽線は、奥羽本線の青森を起点に津軽半島の東側を北上し、蟹田を経て、外ヶ浜町の三厩(みんまや)までを結ぶ、全長55.8キロのローカル線(地方交通線)。このうち、青森と中小国(信号場)の間は交流電化されており、本州と北海道を結ぶ津軽海峡線(愛称)の一部を構成。前回に紹介した、特急「スーパー白鳥」や寝台特急「北斗星」、急行「はまなす」、さらには多くの貨物列車などが同線を通過しています。しかし、海峡線と分岐する中小国から先の末端区間は非電化のままで、運転本数が極端に少ないローカル線そのもの。使用される車両も、中小国のひとつ手前にある蟹田で、電車とディーゼルカー(気動車)に分けられます(一部、全線を直通する列車もあり)。この日の私の目的は海峡線での渡道ではなく、津軽線の方。なので、蟹田から乗り継いだのは三厩行きのディーゼルカー ノリカエ~...(((o*・ω・)o。
北緯41度、ニューヨークとローマを結ぶ町・蟹田
・・・で乗り継いだのは、
三厩行きのディーゼルカー、キハ40。
▲14.7.28 津軽線 蟹田
片手で数えられる程度の客を乗せて、蟹田を発車した三厩行き。ロングシートのステンレス電車から、ボックスシートのディーゼルカーへ乗り換えると、一気にローカルムードが増します。ああ、やっぱり国鉄型キハの振動はいいなぁ・・・(´▽`*)キハキハ~♪ まさに、もう、たまらんらん♪ しかも、北東北のキハはいまだに非冷房の車両が多く、窓を開けて思う存分に外の空気を吸うことができるのです。でもこの日、奥津軽の風はちょっと冷たかった・・・(^^;)ゞポリポリ 。窓越しにて、流れる風景を楽しみます。
蟹田の隣駅、中小国を過ぎると、
やがて津軽線と海峡線は分岐します。
右に別れる高架線が、
青函トンネルを経て北海道へと続く海峡線。
▲14.7.28 津軽線 中小国-大平(車窓から)
さらにほぼ同地点で、
建設中の北海道新幹線の下をくぐる津軽線。
ここが海峡線と北海道新幹線の合流点になります。
▲14.7.28 津軽線 中小国-大平(車窓から)
津軽線と海峡線の位置関係を地図で示すとこんな感じ。
(クリックで別窓拡大します)
赤が津軽線、緑が現在の津軽海峡線、
そして紫が建設中の北海道新幹線です。
海峡線の津軽今別駅は新たに、
新幹線の「奥津軽いまべつ駅」として生まれ変わります。
現在は新幹線駅の建設がまっただ中。
ちなみに、ここで接続する津軽線の駅は、
津軽二股と言う、別の駅名を名乗っています
(新幹線開業後に改名されるのかは不明)。
▲14.7.28 津軽線 津軽二股付近(車窓から)
せっかくのローカル線の車窓なのに、
なんだか鉄分の濃い、線路の分岐点や工事中の駅舎など、
無機質なものばかりを紹介してしまいましたが、
本来の津軽線は、のどかな情景が広がります。
終点の三廏が近づくと、車窓に津軽海峡が臨めました。
▲14.7.28 津軽線 津軽浜名-三厩(車窓から)
再来年に予定されている北海道新幹線の部分開業(新青森~新函館北斗)を間近に控えて、ちょっぴり沿線風景が慌ただしい津軽線。しかし、こういう変化に富んだ過渡期の情景は鉄にとっては楽しく、食い入るように車窓を眺めてしまいます (*゚∀゚)=3ハァハァ!。そんな工事中の新幹線や海峡線との接点である津軽二股(海峡線側の駅名は津軽今別)を過ぎると、車窓はローカル線らしいのどかな情景となり、進行右手に津軽海峡(三厩湾)の海景色が見えると、間もなく終点の三厩です。
津軽線の終点、三厩に到着。
ここで線路が途切れた津軽半島北端の終着駅には、
最果ての旅情が漂っていました。
▲14.7.28 津軽線 三厩
油川0622-(津軽323M)-蟹田0655~0707-(325D)-三厩0746
東北の駅・百選に認定されている、三厩駅。
列車の発着本数は一日5本と少ないですが、
ちゃんと駅員さんが配置されている有人駅です。
▲14.7.28 津軽線 三厩
ローカル線でもワンマン運転ではなく、
車掌が乗務する津軽線の単行列車を、
三厩の駅員さんが発車合図で見送ります。
乗客の姿はなくとも、しっかり確認して出発進行!
∠(・`_´・ ) ビシッ!
今、こういう光景って、少ないですよね・・・。
▲14.7.28 津軽線 三厩
私が三厩を訪れるのは、これが三度目。過去の二回は津軽線に乗ることが目的だったので、三厩での滞在は短く、乗ってきた列車の折り返しですぐに戻っていました ンジャッ!( ゚д゚)ノシ。しかし今回の私の目的は津軽線の乗車ではなく、ここからさらに先へ進んだところにあります。と言っても、ここは津軽半島北端の終着駅で、この先に続く鉄道路線はないハズ・・・σ(゚・゚*)ンー… そう、実はここから先は列車ではなく、路線バスでの移動になります (゚∀゚*)オオッ!。折り返してゆく列車を見送ってから駅舎を出ると、そこにはすでに一台のバスが停まっていました。それが私の乗る、外ヶ浜町営循環バス。(´▽`*)バスバス~♪
列車に接続する形で駅前に待機していた、
外ヶ浜町営循環バスの三厩線。
三厩駅から竜飛方面へ、一日7便が運行されています。
おや?よく見るとバスの車体に、目的地のヒントが・・・( ̄▽ ̄;)ア…
(いや、ヒントではなくて、ズバリそのものか ^^;)。
▲14.7.28 外ヶ浜町営バス三厩線 三厩駅前
ところで路線バスの場合、料金前払いの運賃均一制か、整理券方式で料金後払いの距離別運賃制のどちらかが一般的。 このバスには乗降口に整理券の発行機らしきものが見当たらなかったので、運ちゃんに料金を訪ねてみると ホホホノ( ̄o ̄*)オイクラカシラ? ・・・え!?いっぴゃくえん!?Σ(゚□゚*)ナニーッ!! 調べた時刻表によると、この先は30分以上も時間がかかる距離を乗るというのに、なんと運賃は全区間100円だと言う (=゚ω゚=;) マジカ!? 。町営のコミュニティバスとはいえ、この安さにはちょっと驚きでした。三厩駅からの乗客は、私以外にも列車から乗り継いだ方が5人ほど。うち一人は地元の方で、残りは観光客のようです。
三厩駅を発車したバスは、
すぐに三厩湾沿いの国道339号線に出ます。
車窓に海を見ながらのローカル路線バスの旅・・・
なんだか、元アイドルの隊長と漫画家が
マドンナを迎えて旅をする、
「アノ番組」っぽい感じになってきたな・・・(´∀`;)ハハ。
基本的にバスは海沿いの国道を走りますが、
所々で立ち寄る、ひなびた漁村集落の風景が、
これまたいい雰囲気です (・∀・)イイネ!。
三厩から海岸沿いに北上を続けて、ひた走る外ヶ浜町営バス。その行き先は津軽半島の突端にある竜飛(たっぴ)岬です。ふだんは鉄道に乗るばかりで、観光地などほとんど立ち寄らない私の旅。ではなぜ、今回はバスで竜飛岬などへ向かっているのかというと、実はここに私がまだ乗ったことがない「とある鉄道路線」があるからなんです ( ̄。 ̄)ヘー。一般の時刻表には運転時刻はおろか、路線図すら掲載されていない鉄道。それを求めて私がバスを下車したのは、竜飛岬の少し手前にある「青函トンネル記念館」。
三厩駅から30分、「青函トンネル記念館」で下車。
バスの向こうに見えるのが、目的の施設です。
▲14.7.28 外ヶ浜町営バス三厩線 青函トンネル記念館
三厩0807-(外ヶ浜町営バス 2便)-青函トンネル記念館0837
ご存知、世界最長の海底トンネル「青函トンネル」の
歴史や構造を紹介している「青函トンネル記念館」。
本館の資料室では解説のパネルや模型が並びます。
正面壁のアーチは、青函トンネルの内径と同寸なのだとか。
三線式スラブ軌道(三線軌条)の模型では、
200系新幹線とED79がトンネル内ですれ違うシーンを再現
(パンタがでかいから、ナックではなくナナゴかも・・・w )。
説明的にはわかりやすいけれど、
実際には標準軌の新幹線はH5系(E5系)、
狭軌の貨物列車はEH800形の牽引になります・・・(^皿^;)シシシ
ちなみに記念館の屋外には、
実物の三線軌条が、無造作に展示(?)されていました。w( ̄▽ ̄;)wワオッ!
まさかこんなところで、こんなモノが間近に見られるとは・・・。
竜飛岬からほど近いところにあるこの青函トンネル記念館は、その名のとおり青函トンネルの開通を記念して造られた資料館で、館内には青函トンネルの歴史、構造などを紹介した、パネルや模型が展示されています (・o・*)ホホゥ。もちろん鉄として、この資料を見て学ぶことは多いのですが、ここでの第一目的は青函トンネルのお勉強ではありません。ざっと資料室を一巡したのちに私が向かったのは、この記念館に併設されている「駅」。こんなところに駅があるのか?と、不思議に思うかも知れませんが、何を隠そうこの駅を発着する鉄道こそ、はるばる私がここまでやってきた目的である「青函トンネル竜飛斜坑線」です w(゚0゚*)w オォー。
青函トンネル記念館に併設されたこの建物が、
青函トンネル竜飛斜坑線の「青函トンネル記念館駅」。
何やら、外側に物々しい滑車のようなものが見えますね・・・σ(゚・゚*)ンー。
▲14.7.28 青函トンネル竜飛斜坑線 青函トンネル記念館駅
じゃ~ん、\( ̄^ ̄)/
このオレンジのハコが、青函トンネル竜飛斜坑線の車両。
そう、いわゆるケーブルカーです (^^;)ナーンダ…。
▲14.7.28 青函トンネル竜飛斜坑線 青函トンネル記念館駅
青函トンネル竜飛斜坑線は、青函トンネル記念館駅と体験坑道駅を結ぶ、全長0.8キロの鋼索線(こうさくせん)。この路線は現在、青函トンネル記念館の施設として観光用に利用されていますが、もともとは青函トンネル工事の作業員や物資を輸送するために建設された作業用の斜坑線で、なんと海面下140メートル(海抜-140m)の地点へと線路は延びています ( ̄。 ̄)ヘー。
ふつう、ケーブルカーとは山の斜面などにあって、
その眺望を楽しみながら進むのが醍醐味。
しかしこの竜飛斜坑線は地下・・・と言うか、海底下へと進むので、
全区間がトンネルで車窓も真っ暗です。
((((;゚Д゚))))クライノ、コワイヨー!
そのため、愛称は「もぐら号」(笑)。
ちなみに、鋼索線とはいわゆるケーブルカーのことで、これも立派な鉄道です。今までにJRや私鉄の旅客営業路線の全線を乗り潰してきた私。そのなかには、地下鉄や路面電車、モノレール、新交通システムなども含まれます。しかしこの鋼索線は、個人的な乗り潰しの対象から除外してきました。それは、私がいちばん鉄道に惹かれる理由である、「一般市民が日常生活で、誰もが気軽に利用できる乗り物」というところに、観光用を主目的としたケーブルカーはそぐわないと思ったから(ケーブルカーの中には観光用ではなく、普通鉄道の延長のような形で運行されているところもあり(近鉄の生駒ケーブルなど)、もちろんそれらには完乗路線のカウントに入れる、入れないは別として、乗車しました)。でも、そのおかげで私のタイトルには必ず、「日本の鉄道路線完乗(鋼索線を除く)」と言う、カッコ付きの注釈がつきまといます( ´_ゝ`)フーン…。実は今、国内に全23線ある鋼索線の全線完乗を目指そうか、目指すまいか、迷っているような状態なのですが、頑に拒むこともなく、機会があれば乗ってみようか・・・というような気持ちに傾いています。そんななかで先日、ソネブロ仲間で「ケーブルカーの乗り潰し」を目指していらっしゃる「nozzyさん」が、この青函トンネル竜飛斜坑線に乗られており (゚∀゚*)オオッ!!、ちょうど夏休みの青森行きを決めたばかりの私は、その記事を見て大いに刺激を受けていたのでした (*゚∀゚)=3ハァハァ!。
閑話休題。青函トンネル記念館の施設として見なされているため、一般の時刻表には掲載されていない竜飛斜坑線の運転時刻ですが、定期便は50分に一本の間隔で運転され、多客期や団体利用時には臨時便も運行されるとのこと。私が乗ったのはこの日の初発列車にあたる、9時ちょうどの1便で、乗客は10人くらい。発車時刻になると線路を塞いでいた風門が開き、地底へと続く進路が現れます(゚∀゚)オッ!。
発車時刻が近づくと、
地下からの強い風を遮る鉄製の風門が上へ開きます。
うおおお、なんだか某アニメに出てくるハッチみたいだ!
「進路クリア! あおたけ、いきまああああす! p(`・ω・´)q 」
もちろん、運転室かぶり付きで前方を眺めます。
地底奥深くへ、まっすぐと延びる線路・・・
トンネル内にはケーブルカーが発する
接近警告音が鳴り響きます。
全区間がトンネルの竜飛斜坑線、この路線にはもうひとつ珍しい特徴があります。それは一般的なケーブルカーにはある、交換設備がないこと σ(゚・゚*)ンー。通常のケーブルカーは二台の車両がお互いをケーブルで吊り合って、中間地点ですれ違うものが多い(交走式)。ところが、この竜飛斜坑線は車両をケーブルで巻き上げるだけの単走式で、一台が往復するピストン運転になっています。そこで思い出してほしいのが、先ほどの青函トンネル記念館駅の外にあった大きな滑車。実は車両に繋がれたケーブルはあの滑車を経て、外にある巻き上げ機に繋がっており、その巻き上げる力によって車両が上下に動くのです(この説明は、先出のnozzyさんの記事が、詳しくて解りやすいです!)。そんなちょっと変わったケーブルカーに揺られて、奥深くへ進むこと8分。前方に終点の体験坑道駅が見えてきました。
終点の体験坑道駅付近では、これまた鋼索線では珍しい、
作業坑道への分岐点が見られます。
「まるでアリじゃねえか・・・( ̄o ̄;)ボソッ」
終点の体験坑道駅に到着。
簡素なホームがあるだけの造りですが、
ここは海面下140メートル地点(海抜-140m)にあり、
海峡線の吉岡海底駅(海抜-149m)が廃止となってからは、
この駅が日本一・・・いや、世界一、
低い場所にある鉄道駅となっています。
そう考えると、スゴい駅でしょ!w(゚0゚*)w オォー
▲14.7.28 青函トンネル竜飛斜坑線 体験坑道駅
青函トンネル記念館駅0900-(竜飛斜坑線1便)-体験坑道駅0908
体験坑道駅に到着し、青函トンネル竜飛斜坑線を完乗。これで私の目的は達成されました。しかし、んじゃ、すぐに折り返して戻ろう ンジャッ!( ゚д゚)ノシ ・・・というわけにはいかず、この竜飛斜坑線の乗車は、青函トンネル工事で使われた作業坑道の一部を歩いて体験できる見学ツアーとセットになっており、ケーブルカー降車後はその体験坑道を一周する仕組みになっているのです σ(・ε・*)ソーナノ? 上りのケーブルカーが発車するのはその見学ツアー終了後。それまで約30分の見学時間が設けられています。せっかくですので案内係の方にくっついて、体験坑道の見学ツアーを楽しみましょう (´▽`*)))…ワ~イ♪。
海底下に掘られた青函トンネルの作業坑。
その様子は、まるで秘密基地みたいです。
「見つけたぞ・・・これがジ◯ブローの入り口だ」って感じ。
床には作業用トロッコのレールが見られます。
そんな坑道内には、青函トンネル建設時に
資材や作業者を運んだモーターカートロッコが展示されています。
鉄的に、こういうものが見られるのはちょっと嬉しい(^^)
「コ、コイツ、動くぞ!(`・д・´;)」 ・・・いや、動きません。
展示物の中にはこんなモノも。
「あのね~、ジ◯ンがね~、ばくだんしかけたの~!ヽ(゚∀゚*)」
・・・ってワケではなく、
これは青函トンネルを掘削する際に使用したダイナマイト。
展示コースの最後に辿り着いたのはこの場所。
「話をすればわかるんだ、出してください!ブ◯イトさん!」
って、檻に閉じ込められたのではなく、(もう、いいですね・・・^^;)
柵越しに見える鉄扉の向こうは本坑、
つまり現在の海峡線の本線が通っており、
旧・竜飛海底駅と繋がっています。
万が一、青函トンネル内で災害や事故等に遭遇した場合には
ここが避難経路となって、地上へと脱出することになります。
これは壁に掲げてあった青函トンネルの略図。
青い太線が本坑(海峡線の本線)で、
左のタテに伸びる細い赤線が、竜飛斜坑線です。
体験坑道駅0937-(竜飛斜坑線4便)-青函トンネル記念館駅0944
一周30分の体験坑道ツアー、トンネル内を通過する列車などは見えないけれど、世紀の大工事と言われた青函トンネルの作業坑道や、実際に使われていた機器などを解説付きでじっくりと眺めることができ、さらにちょっとした探検隊気分も楽しめて、存分に「オトナの社会科見学」を堪能しました(その割に記事内で、あまり活かされていないけれど・・・^^;)。再び、体験坑道駅から竜飛斜坑線のケーブルカーに乗って、地上の青函トンネル記念館へと戻ります。これで竜飛斜坑線の乗車を含めた、青函トンネル記念館の見学は終了です。乗車距離はわずかでも、この辺鄙なところにある鋼索線を乗り潰せたことは、私にとって大きな収穫でした。ちなみにこの青函トンネル記念館、冬期となる11月中旬から4月下旬までは閉館となりますので、もし訪れようと考えている方がいらっしゃいましたら、その点にご注意ください(開館時間は8時40分から17時、ケーブルカーの定期最終便は16時30分発)。
ランチは記念館内にある食堂で、
「海鮮五目ラーメン」をいただきました。
正直、値段のわりには・・・って感じでしたが、
こういう、観光地食堂のラーメンって、
無性に食べたくなることがあります。(゚д゚)ウマ-??
(何気に失礼でスミマセン・・・(^^;)ゞポリポリ)
さて、このあとの予定ですが、三厩駅まで戻るバスの発車時間には、まだ一時間半もの余裕があります。そこで、青函トンネル記念館の先にある竜飛岬や灯台など、少し周辺を散策してみることにしました ε=ε=ε=┌(*・ω・)┘テクテク。う~ん、鉄道旅というより、なんだか単なる観光になってきたような・・・"o(-ω-;*) ウゥム…。
青函トンネル記念館から、竜飛岬への道のりでは、
高台から龍飛漁港が見渡せます。
記念館を出る頃には、すっかり青空になっていました。
できれば朝の「はまなす」で、晴れて欲しかったな・・・。
ハレタネ。( ´・ω) (ω・` )ウン。
津軽半島の突端に立つ、龍飛崎灯台。
津軽海峡の海の安全を見守ります。
晴天で空気が澄んでいれば北海道まで見えるそうですが、
あいにくこの日は、晴れていても視界はスッキリせず・・・。
ε-(≡"≡;*)モヤモヤ…
竜飛岬から見える津軽海峡と言えば、やっぱりこの歌。
石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」です。
ボタンを押すと曲が流れるこの歌碑、
おかげで散策中はずっと、
あの曲がアタマの中でヘビロテしていました。
♪ああああ~、つがる~かい~きょう、ふ~ゆげ~しき〜♪
(* ̄0 ̄)θ~♪
・・・って、今は真夏ですけれどね。
龍飛崎灯台のたもとから、漁港の方へと伸びているのは、
全国で唯一の「階段国道」である国道339号線 (゚∀゚*)オオッ!
まさにその名のとおり、国道に指定されている階段で、
ちゃんと逆三角形の国道標識も立てられています。
沿道の紫陽花がちょうど満開でした (^^)。
その階段国道を降り切った龍飛漁港の集落にあるのが、
作家・太宰治や、板画家・棟方志功ゆかりの宿だった、
旧・奥谷旅館。
現在は竜飛岬の観光案内所「龍飛館」として使われています。
私は館内へ立ち寄らなかったけれど・・・。
「龍飛館」の前に立つのは、太宰さんの文学碑。
小説「津軽」の一文が刻まれています。
学生時代に一度読んだことがあるこの小説、
ここ竜飛を訪れたら、もう一度読んでみたくなりました。
ちなみに、私は決して太宰さん好きってワケではないんだけれど・・・
(;゚ロ゚)ハッ! ひょっとしてコレって、「なで肩珍道中」の伏線なのか!?
(スミマセン、わかるヒトにしか解らないネタで ^^;)
青函トンネル記念館まで戻らなくとも、
三厩行きの外ヶ浜町営バスは龍飛漁港からも乗車できます。
記念館から灯台、階段国道、龍飛館のルートは、
時間的にちょうどいい散策コースでした。
龍飛漁港1137-(外ヶ浜町営バス 3便)-三厩駅1152
竜飛岬観光で適度に時間を潰してからバスに乗り、三厩駅へと戻ってきました。この時点でようやく正午。う~ん、朝3時起きだったこともあるけれど、なんとも密度の濃い一日だなぁ・・・(´∀`;)スゴイネ。このあとは津軽線で青森へ出て、さらにそこから路線を乗り継いでゆく計画を立てていたのですが、ちょっとした予定変更(詳細は次回)があって、少し時間が余ってしまいました。そこでもう一カ所だけ寄り道をしようと、途中下車したのは蟹田。先述したようにこの蟹田は、津軽線の運転形態が分かれる駅であり、私が三厩から乗ってきたディーゼルカーの終点です。≧[゚▽゚]≦カニ…タ?
三厩から青森へ向かう途中、蟹田で下車。
ホームには私が三厩から乗ってきた
単行のキハ40が佇んでいます。
▲14.7.28 津軽線 蟹田
三厩1246-(津軽336D)-蟹田1326
灯台のモニュメントが建つ、津軽線の主要駅・蟹田。
津軽線と海峡線の分岐駅は隣の中小国ですが、
海峡線の列車はすべて中小国を通過するため、
実質的にはこの蟹田が分岐駅的な役割を果たし、
海峡線の特急「白鳥」「スーパー白鳥」も全列車が停車します。
ちなみに、同駅と北海道側の木古内との間には、
普通列車が一本も設定されていないため、
特例として同区間は普通乗車券のみで特急列車へ乗ることができます。
▲14.7.28 津軽線 蟹田
蟹田で下車したのは、何もカニを食べようと言うのではなく(蟹田って地名だけれど、カニが名物なのかは解らん)、この駅から歩いて15分ほどのところに、海を背景にして津軽(海峡)線の列車を手軽に撮ることができる、有名な撮影ポイントがあるからです オオッ!≧[゚▽゚]≦ソーカニ!。しつこいようですが、北海道新幹線が部分開業すると、大きく変わってしまう津軽海峡線の運転形態。現在、新青森と函館の間を走っている特急「白鳥」や「スーパー白鳥」も、新幹線にその役目を譲って近い将来に廃止となってしまいます。なので、その前にしっかりと現状の記録を残しておきたいところ (`・ω・´)-3フンス!。
撮影地へ向かっている途中で踏切が鳴ったので
足を止めてぼ~っと眺めていると、
やってきたのは、なんとEH500-1が牽引する貨物列車!
Σ(゚□゚(゚□゚*)ナ、ナニーッ!!
慌ててカメラを構えましたが、障害物に引っ掛けてしまいました。
(′Д`;)アア…
どうしてこういうときに限って、トップナンバーが来ちゃうんでしょ・・・。
▲14.7.28 津軽線 瀬辺地-蟹田
EH500を撮った写真の右側に、
チラッと見えている緑の斜面が撮影地。
線路脇から丘の上へと続く「鉄ちゃん道」が確認できます(笑)
丘の上の撮影地に着いて、さっそくやってきたのは、
789系の特急「スーパー白鳥」。
青い海に黄緑色のマスクがよく映えます(^^)。
▲14.7.28 津軽線 蟹田-瀬辺地
海を臨むお立ち台。同業者はおらず、ひとりで独占です。朝は雲が多めだったのに、今はすっかりと晴れ渡った青空。ここは午後が順光となるので、ちょうどいい時間にやってくることができました (・∀・)イイネ!。現在、日中の津軽海峡線を走る特急は二種類あり、JR北海道の789系を使用した「スーパー白鳥」と、JR東日本の485系を使用した「白鳥」。後者は485系と言っても、国鉄型の面影が薄い、大幅にリニューアルされた編成(3000番台)なのですが、やはり789系よりも、どちらかといえば485系の方が私の狙いです。次の485系は、約二時間後の「白鳥17号」。通過までには、まだだいぶ時間があるけれど、その間に一本くらい貨物列車が来るのではないかと期待しています。カモレ(o・ω・o)コナイカナー
続いては701系の普通列車。
今や同形式は東北地区の普通列車を代表する車両ですが、
残念ながらロングシートというところに、
ちょっぴり旅情が欠けるんです・・・。
ところが、本州と北海道を結ぶ大動脈であるはずの津軽海峡線なのに、一向に貨物列車など現れません カモレ、コネ━━━━('A`)━━━━…。う~ん、今はちょうど貨物列車のエアポケットにあたる時間帯なのかなぁ・・・(・ω・`)ウーン。やっぱりロクに調べもせず、偶然の通過に期待できるほど、貨物列車は甘くないか・・・。それにしても、蟹田に着いて唯一見かけた貨物列車が、撮影地への道中というのもなんだか皮肉なものです (^皿^;)ゞポリポリ(しかもEH500の1号機・・・)。結局、待ち時間の間に貨物列車はやって来ず、485系「白鳥」の時刻を迎えてしまいました。
津軽海峡を眺めながら函館を目指す、485系の特急「白鳥」。
特急「はつかり」時代から青函間を結び続けてきた485系も、
北海道新幹線の開業とともに、その役目を終えようとしています。
▲14.7.28 津軽線 蟹田-瀬辺地(後追い)
快晴の海バックで、485系「白鳥」が撮れました~!ヽ(´▽`)ノワーイ♪
大幅にリニューアルが施されている3000番台とはいえ、やっぱり485系の持つオーラは789系とは違います。夏休みの繁忙期で増結され、8連となったその姿には、特急列車としての貫禄がじゅうぶんに感じられました。おそらくこの列車が、現在残っている国鉄特急型電車のなかで、もっとも長い編成になるのではないでしょうかσ(゚・゚*)ン-。
貨物列車を撮ることはできなかったけれど、海を背景にした485系を順光で撮ることができ、私は多いに満足して撮影地をあとにするのでした ヨカッタ(*⌒∇⌒*)ヨカッタ。
蟹田から青森方面へと向かいます。
てっきり701系の普通列車かと思っていたら、
この時間の青森行きは、
三厩から直通してきたキハ40でした (゚∀゚*)オッ!
これは嬉しい誤算!
▲14.7.28 津軽線 蟹田
非冷房で窓の開けられるキハ40は、
思いっきり海風を感じることができます。
う~ん、気持ちいい~!(´▽`*)キハキハ~♪
(このカットは身を乗り出して撮っているわけではなく、
コンデジのレンズ部のみを窓枠に押し当て、
ビューファインダーで撮影しています)。
▲14.7.28 津軽線 蟹田-瀬辺地(車窓から)
蟹田から50分。
ホームに西日が差しこむ頃、青森に到着。
▲14.7.28 奥羽本線 青森
蟹田1600-(津軽340D)-青森1653
早朝の「はまなす」撮影に始まり、その後は津軽線と路線バスを乗り継いで、竜飛岬の青函トンネル記念館へと行ってきた二日目。冒頭にも書きましたが、もしもこの日に臨時の寝台特急「あけぼの」が運転されていたら、私は間違いなくそちらの撮影に流れていたことでしょう。その撮影が叶わないなかで選んだ今回の行程でしたが、むしろ変化に富んだ、ちょっと面白い旅になったのではないかと思っています。おそらく前記事の続きで、この行動を予想した方は少なかったのではないでしょうか?(笑)
さて、夕方に青森へと戻ってきた私。この先は・・・?
続きます。
夏休み2014 その1・・・ED79「はまなす」撮影記 [鉄道旅行記]
暑中お見舞い申し上げます(^^)。
毎年の事ですが、仕事の都合でお盆の時期には休む事ができない私。今年も皆さんよりもちょっと早く、7月末の先週に夏休みを取りました(・・・というより、半ば強制的に取らされた)。せっかくまとまった休みがあるのなら、やはり泊りがけでの遠出がしたいところ。では、どこへ行こうか・・・σ(゚・゚*)ンー…。実は私が初めに考えていた行き先は、関西や中国地方などの西日本方面。個人的にしばらくご無沙汰となっていたこともあり、いろいろと撮りたい列車があったのです。ところが、その旅行計画を立てている最中に、私はふと思い出したことがありました。それは以前にJR東日本の会員カード(ビ〇ーカードね)のポイント特典で交換した「グリーン車利用券」。それをずっと使わず、大事にとって置いたハズなのです (゚∀゚*)オオッ!。こういうモノの有効期限はたいてい、その年の年末か年度末までだろうと思いながらも、いちおう確認してみると・・・ □ヽ(・・。)ドレドレ…
これが、ポイント特典で交換した「グリーン車利用券」。
はたして券面に記載された、その有効期限は・・・∑(゚ロ゚;)ハッ!
なんと、今年の「8月4日まで」となっているではありませんか! Σ(゚□゚*)ナニーッ!! これに気付いたのは7月の半ば過ぎ・・・と、いうことは、すでに有効期限はひと月を切っており、まさに私の夏休み期間がラストチャンスということになります。う~む、こんなことならば、もっと早くどこかで使っておくべきだったか・・・。食事などでも好きなモノを最後までとって置くという、私のセコい性格がアダとなったようです "o(-ω-;*) ウゥム…。当然、この特典券はJR東日本管内の列車のみに有効で、私が行こうと考えていた西日本方面のJR東海やJR西日本などでは使用できません。かといって、使わずにこのままフイにしてしまうのはもったいない・・・(゚ペ)ウーン…。そこで私は、この特典券を無駄とせずに有効活用するため、目的地を大きく変えることとしました アヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ。この「グリーン車利用券」はJR東日本の新幹線・特急・急行・快速・普通列車に連結されているグリーン車の一列車に対して一回有効で、区間に制限はありません\_( ゚ロ゚)ココ、重要!(ただし別会社にまたがる「踊り子」は伊東まで、「はくたか」は使用不可)。つまり極端なハナシ、新宿から横浜までの湘南新宿ラインでも一列車ならば、東京から新青森までの東北新幹線「はやぶさ」や、東京から秋田までの東北・秋田新幹線「こまち」も一列車として有効。そう考えると、なるべく長距離の新幹線に乗った方がだんぜんオトクということです(ちなみに通常、新宿~横浜の普通列車グリーン料金は750円(平日事前購入)、東京~新青森の新幹線グリーン料金は5140円)。そんなワケで今年の夏休み、私の遠征先は東北の青森になりました m9(`・ω・´)ケテイ! 。ここまでを聞くと、なんともセコい理由での目的地決定ですが (´∀`;)セコイネ…、もちろんただ単に遠いからというだけでなく、青森には前々から撮りたかった列車や、行きたいと思っていたところもあったので、この機会に訪ねてみるのもいいかもしれません。いつものごとく、マニアックな鉄道写真撮影が中心となる旅行記ですが、お付き合いいただければと思います。
「ラララ、はいっ! 行っくぜ、東北。れ~るに乗って・・・♪」(コレって関東ローカルのCM??)
7月27日(日)
旅のスタートはE5系の東北新幹線「はやぶさ」。
E6系「こまち」との連結面は子供たちに大人気です (^^)。
▲14.7.27 東北新幹線 東京
出発当日。さっそく窓口に利用券を提示してグリーン券を発行してもらい、私が乗ったのは東京を昼過ぎに発車する、新青森行きの東北新幹線「はやぶさ19号」。一枚しかないこのグリーン券を往復のどちらで利用するかちょっと迷いましたが、帰りには途中に寄りたいところがあって、なるべくグリーン車を長距離利用したいという私のセコい考えにはそぐわない ( ̄△ ̄ )ハア 。一方、今旅最初の目的はズバリ青森にあり、一気に到達してしまってもためらいはありません ( ´_ゝ`)フーン。東京から新青森までの三時間、存分にグリーン車での優雅なひと時を過ごすことができます ヽ(=´▽`=)ノワーイ♪ 。人の価値観はそれぞれだと思いますが、私にとってのグリーン車はとても贅沢なもので、まさに憧れとも言える存在。たまに自分へのご褒美で、都内から高崎や宇都宮あたりまで普通列車のグリーン車に乗ることはあるけれど、新幹線のグリーン車なんて、いったいいつ以来のことだろう・・・(´ー`)トオイメ…。でも、あまりにきょろきょろして落ち着かないと、グリーン車に乗りなれないビンボー人だっていうのがバレバレなので、すまし顔を繕って座席に身をゆだねます モチツケ(`・∀・´;)モチツケ 。
私が乗るのは、9号車のグリーン車!
クッション性に優れた大きな座席に
前後のシートピッチは1,160mmの広さ。
背もたれは手動ですが、フットレストは電動で持ち上がります。
E5系にはさらに最上級の「グランクラス」がありますが、
私にはこのグリーン車でじゅうぶんです。
う~ん、快適、快適!(´▽`*)ラックチ~ン♪
そんなグリーン車で食べるのは・・・
場にそぐわない、なんともチープな「チキン弁当(¥850)」
最近は東京駅で各地の名物駅弁が手軽に買えるようになりましたが、
やっぱり東京の定番駅弁といえば、コレでしょう!
鶏の唐揚げとトマト風味ライスの組み合わせが絶妙で、
お子様ランチ的な懐かしさを感じる駅弁です (゚д゚)ウマー。
☆☆☆・・
食後に寛いでいると、
タイミングよくコーヒーのサービスが・・・(゚∀゚)オッ!。
東北新幹線のグリーン車にドリンクサービスがあるとは、
知りませんでした (^^;)ゞポリポリ。
そんな私を乗せた「はやぶさ」は、最高320キロの速さで順調に北関東から東北地方へと北上を続けます バビューン!!-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ。ところで、ドリンクサービスのコーヒーをすすりながら眺める車窓で気になるのは、目まぐるしく変化する天気の様子。東京では日が照り付けるような晴天でしたが、那須を過ぎたあたりで徐々に曇り出し、福島付近ではかなり激しい雨。でも、仙台では再び青空が見えています w( ̄▽ ̄;)wワオッ!! 。どうも、天気が不安定ですね・・・。実はこの日(7/28)の時点で、東北地方はまだ梅雨明けをしていませんでした。いちおう出発前に確認してきた天気予報では、ここ数日の青森は晴れ、もしくは晴れのち曇りとなっていたのですが、天気に一抹の不安を感じます (゚ペ)ウーン…。
めまぐるしく変わる天気、
福島では激しい雨が新幹線の窓を叩きます。
▲14.7.27 東北新幹線 郡山-福島(車窓から)
しかし、一転して
仙台では爽やかな青空が広がっていました。
▲14.7.27 東北新幹線 仙台-古川(車窓から)
んで、盛岡では曇り空。
シンボルの岩手山も見えません・・・。
▲14.7.27 東北新幹線 盛岡-いわて沼宮内(車窓から)
7月末、日曜午後の東北新幹線。仙台までは出張の前入りか単身赴任への戻りかと思われるビジネスマンの姿を多く見かけましたが、その先は空席が目立つ状態 ( ̄△ ̄ )ガラガラ…。これがお盆の帰省ラッシュと重なると、座席の確保も難しいほどの混雑が予想されるので、この早い時期の夏休み取得も決して悪いものでは無いかもしれません。そんなまったりとした空気の中、列車は定刻に終点の新青森へ到着。
新青森に到着したE5系「はやぶさ」。
私のグリーン車体験は、
あっという間に終わっちゃいました。
さらに最上級の「グランクラス」にも、
いつかは乗ってみたいものですね・・・。
▲14.7.27 東北新幹線 新青森
新幹線の新青森駅と中心街のある青森駅の間は、
在来線の奥羽線で一駅移動しなくてはなりません。
ノリカエ~...(((o*・ω・)o
乗車したのは函館行きの特急「スーパー白鳥」ですが、
新青森と青森の間は、普通乗車券のみで
自由席を利用することができます。
▲14.7.27 奥羽本線 新青森
東京から三時間半、目的地の青森着。
私が着いた時には小雨が降る程度でしたが、
テレビのニュースによると、この日の青森は一時、
暴風雨が吹き荒れるような、大荒れの天気だったらしい。
▲14.7.27 奥羽本線 青森
東京1220-(東北新幹線 はやぶさ19号)-新青森1529~1539-(奥羽線 スーパー白鳥19号)-青森1545
東北新幹線の「はやぶさ」と奥羽線の「スーパー白鳥」を乗り継いで、青森へとやってきました。この日の行程はここまでです ( ̄△ ̄;)エ?。というのも、私の青森での目的は翌朝にあり、言ってみれば初日は移動日のようなものでした。翌朝というところでピンと来た方も多いと思われますが、実はここ青森には、日の長い夏の時期に撮り鉄たちを熱くさせる、貴重な列車があるのです (・o・*)ホホゥ。それが私の狙いでもある、急行「はまなす」。
ちょっと説明が長くなりそうなので、
まあ、一杯やりながら、お付き合いください。
グビグビ◇(ー` 三 ´∀`)-3 プハァーッ
青森に着いて、まずは軽~く地のモノで一杯・・・と、
今が旬の活イカとホタテのお造りを頼んだら、
値段以上の量の多さにビックリさせられました!Σ(・ω・ノ)ノ ヌヲッ!
「行っくぜ、東北。おいしく食べて、こりゃたまらんらん♪」
急行「はまなす」は、津軽海峡線・函館本線・室蘭本線経由で、青森と札幌の間を一日一往復する夜行列車。いったいこの列車の何が貴重なのかというと、なんといっても、今やJRの定期列車としては唯一の「急行」という種別であること。そして全国的に衰退が続き、風前の灯火となった「夜行列車」であること。さらにこの「はまなす」に使用されているのは、電車でなく昔ながらの「客車」、しかも「座席車+寝台車」の編成であること・・・など、絶滅危機キーワードがてんこ盛りで、まさに鉄道界の天然記念物的存在と言っても過言ではない列車なのです w(゚0゚*)w オォー(ちょっと、おーげさ?)。
なぜ、そんな列車が現代まで生き残っているのか、いちばんの理由は単純に利用者の需要があるからに過ぎません。多くの夜行列車が格安夜行バスの台頭によって廃止に追い込まれたのに対し、この「はまなす」の運転区間には津軽海峡が挟まれるために対抗する道路がなく、時間的にも値段的にもフェリー+バスより「はまなす」のほうが優位。さらにこの列車は青森と札幌の都市間輸送のみならず、新幹線などとの接続によっては効率のいい本州・北海道アクセスの手段となり、それも利用者の多い一因かと思われます(例えば、仙台を19時54分に出る「はやぶさ」から、新青森~青森経由で「はまなす」へ乗り継ぐと、札幌へは翌朝の06時07分着)。
では、この「はまなす」の運転は安泰なのかというと・・・実は再来年に予定されている北海道新幹線(新青森~新函館)の開業により、今のままでは「はまなす」が青函トンネルを通ることはできなくなります(架線電圧が在来線用から新幹線用へと昇圧されるため)、さらに現在使用されている客車(14系)も老朽化が著しく、今のところ正式な発表はないものの、廃止の危機に直面しているのは間違いないでしょう。ヘタをすれば、来春のダイヤ改正あたりで・・・(´・ω・`)ショボーン。
私は以前に、北海道側でDD51形ディーゼル機関車が牽引する「はまなす」を撮ったことはありましたが、青森側のED79形電気機関車が牽引する走行シーンはいまだに未撮影。そこで今回の青森遠征では、まずこの「はまなす」をメインに狙ってみたいと考えたのです。
以前に北海道側で撮影した、急行「はまなす」。
北海道では青いDD51が牽引を担当します。
このときは快晴に恵まれ、
朝日を浴びて力強く走る姿を撮ることができました。
▲11.6.5 室蘭本線 白老-社台
そんな夜行急行の「はまなす」。撮影に適した上り列車は早朝の5時半に青森着となっており、日の長い今の時期ならば沿線での走行写真もじゅうぶんに撮影可能です。しかし、問題はその撮影地までの移動手段。「はまなす」が走る津軽線の初発列車は6時半で、これではまったく間に合いません。列車移動での撮影が難しい「はまなす」は、大半の同業者がクルマで撮影地を訪れます。では、徒歩鉄の私は沿線での撮影をあきらめて、青森の駅撮りでガマンすべきか? σ(・ω・`)ウーン… いや、実は徒歩鉄でも沿線撮りができる手段が、無くはないのです エッ!(=゚ω゚=*)マヂ?。「ある」ではなく、「無くはない」というビミョーな言い回しですが、その手段とは二つ。ひとつは宿泊地の青森から、自分の足で歩いて到達すること。まさに「徒歩鉄」です。「はまなす」の撮影地に考えているのは、青森の隣駅である油川(あぶらかわ)。といっても、ローカル線の一駅区間は長く、その距離は6キロです。徒歩で約一時間半といったところ。頑張れば歩けなくはないけれど、決して楽な道のりではありません。しかも歩くことになるのは深夜だし・・・"o(-ω-;*) ウゥム…。では、もうひとつの方法はというと、青森駅からのタクシー利用。ふつうに考えるとやはりこっちの方が現実的で、ふだんは徒歩鉄のポリシーとしてタクシー移動をあまり好まない私ですが、どうやら今回ばかりは頼らざるを得ないようです (・∀・`)シャーナイネ。撮影地に4時ごろの到着を目指すとなると、青森駅は3時半発。今夜は深酒をせず、早めに就寝することとしました。明日、晴れるといいなぁ・・・。
7月28日(月)
午前3時の青森駅。
人影はなく、シーンと静まり返っています。
▲14.7.28 奥羽本線 青森
翌二日目。なんだか眠れたような、眠れなかったような、ビミョーな感覚で起床 (*´0)ゞoOフアアァァ…。ふと、もしタクシーが捕まらなかったらどうしよう・・・と考えると、つい不安になり、出発を30分ほど早めてしまいました。これならば、タクシーが捕まらずに歩いて向かったとしても、なんとか「はまなす」には間に合うハズ・・・。でもそんな心配は杞憂で、午前3時でも青森駅前には数台のタクシーが常駐していました ε-(´∀`;)ホッ。さっそく運ちゃんに「油川まで」とだけ伝えると、「ああ、西田沢の踏切ね・・・」との返しが・・・(´△`;)エッ?。何を隠そう、この西田沢(地区)の踏切こそ、私の目指す撮影地に他なりません。どうやらこの早朝タクシーで「はまなす」撮影へと向かう撮り鉄の存在は、青森のタクシー業界でかなり知られているようですね (^皿^;)ゞポリポリ。しかし、なんだかそう決めつけられるのも面白くなく、私はあえて「いや、油川の駅まで」と返答。運ちゃんは軽く頷いただけで特に反応は示さず、夜が明けきらぬ未明の街道を西へとクルマを走らせます。油川には15分ほどで到着。料金は2,240円でした。ちなみにJRの運賃だと、青森~油川は190円。
暗闇に佇む、津軽線の油川駅。
深夜は施錠されているのかと思っていましたが、
駅舎は自由に入ることができました。
▲14.7.28 津軽線 油川
時刻は3時20分・・・
思ったよりも早く着きすぎたので、
少し駅の待合室で時間を潰してゆくことに。
煌々とした唯一の灯りは、自動券売機のもの。
でも、なんだかちょっと不気味です・・・。
ヒィィィィ((((;゚Д゚))))クライヨ、コワイヨー!
▲14.7.28 津軽線 油川
4時になると、だいぶ東の空が明るくなってきました。
撮影地へ向けて移動します。
晴れているけれど、ちょっと雲が多め・・・かな?
駅から例の西田沢の踏切までは、徒歩で15分ほど ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク。不思議なもので、このくらいの距離ならば、やっぱり直接タクシーで現地へ乗り付けるよりも、駅から歩いて向かった方が落ち着くんです。4時過ぎにたどり着いた撮影地に人影はなく、どうやら一番乗りみたい。
広い田園地帯にある津軽線の撮影地。
まわりを見渡すも、同業者はまだいませんでした。
たしかに、本命の「はまなす」が通過するまでには、まだ一時間以上もあり、ちょっと早すぎる気もします。でもその前には下りの寝台特急「北斗星」もここを通過するので、もう少し同業者がいるものだと思っていたのですが・・・ちょっと拍子抜けでした (^^;)。まずは一人で「北斗星」を待ちます。ただし通過するのは4時半で、この日の日の出とほぼ同時刻。撮影条件は相当にキビシいものがあります (゚ペ)ウーン…。無理矢理に4ケタの高感度で撮るか、それとも低速のシャッターで流すか、写し止める方法はそのどちらかくらい。ならば私が選ぶのは、やっぱり後者です (`・ω・´)-3フンス!。
黎明の津軽を疾走する寝台特急「北斗星」。
真紅の機関車に青いヘッドマークが際立ちます。
▲14.7.28 津軽線 油川-津軽宮田
「ナックトセイ(ED79北斗星)」が撮れました~!ヽ(゚▽゚)ノワーイ♪
上野と札幌を結ぶことでお馴染みの「北斗星」。牽引機としては本州側のEF510か、北海道側のDD51にスポットが当たりやすいのですが、青森と函館の短い区間のみに充当される陰の立役者こそ、この青函トンネル用機関車・ED79。この機関車は元々国鉄時代にED75から改造されて誕生し、今も国鉄時代の面影を色濃く残す機関車として、コアなファンには人気が高いのです ☆:・゚.*(´▽`*)カコイイ*.゚・:☆。「北斗星」も廃止のウワサが流れているだけに、多少は撮影に難があっても、こういう機会は大事にしたいところ。
定刻に通過した下り「北斗星」の撮影を終え、今度は「はまなす」の通過に備えて上り側のポイントでカメラを構えます。それにしても、やはり気がかりなのは空模様。明け方よりも雲が増えてきて、日が当たるかビミョーになってしまいました (´д`;)アウ…。おそらく先ほどの「北斗星」もスッキリとした晴天ならば、もう少し明るく撮れたハズ。
日の出後の東の空はこんな感じ。
雲のスキマから青空は覗くものの、
朝日はちょっとキビシいか・・・。
ただ、決して薄暗いドン曇りというわけではなく、雲の流れによっては時おり薄日も差します。こうなれば、少しでも明るいときにタイミングよく列車が通過してくれることを願いますが、前回の篠ノ井線・聖高原での荷物電車撮影がそうであったように、雲の流れとはそう甘くないんですよね・・・。とくにここは東側に海(津軽海峡)があるので、雲が滞留しやすいようです (・ω・`)ゞウーン。
ウマく薄日が当たった時に通過したのは、
EH500が牽引する貨物列車。
本州と北海道を結ぶ津軽海峡線は、
旅客のみならず、貨物にとっても大動脈です。
▲14.7.28 津軽線 津軽宮田-油川
そんな雲の流れに一喜一憂しているなかで時間は進み、最終的に同業者は私の隣にお一人、少し離れた位置に数人が集まり、本命「はまなす」の通過を待ちます。数分前に通過したEH500の貨物列車には薄日が当たりましたが、はたして「はまなす」はどうでしょうか? ゆっくりと厚めの雲が日に近づき、徐々に光線が弱くなりつつある時、「はまなす」の接近を知らせる踏切が鳴りだしました。(°Д°;)┣¨キ┣¨キ…。
夏の津軽線。
ようやく緑に染まった北国の田圃を横目に見て、
ED79の牽く急行「はまなす」が走り抜けます。
現役最後の客車急行、いつまでもその勇姿を見続けたいものです。
念願の「ナックはまなす」が撮れました~ヽ(´∀`*)ノワ~イ♪。
う~ん、やっぱりこのD級交流機+14系座席車という編成はシブい!シブすぎる! これには「はまなす」という現役の急行列車ながらも、往時の東北本線を走っていた急行「津軽」や「八甲田」「十和田」など、名列車たちの姿を重ね合わせてしまいました。・:*:・(゚ノ∀`゚)゚ナツカシス・:*:・。日は貨物の頃に比べると、だいぶ弱々しくなってしまいましたが、かろうじて薄日が当たってくれただけでも、ヨシとすべき・・・かな? (´~`;)ウーン というのも、この「はまなす」の通過後はさらに雲が厚くなり、薄日すら当たらなくなってしまいました。ちなみに本命「はまなす」の通過後も私が撮影地に居残ったのは、隣の同業者さんから、このあとにED79の貨物列車が来るということを教えてもらったから (゚∀゚*)オオッ!マジッスカ!!。 相変わらず、私は貨物列車に対して疎いです (^^;)ゞポリポリ。
「はまなす」の30分後にやってきたのは、
ED79が重連で牽引する貨物列車。
同じED79でも先ほどの「はまなす」牽引機とは異なり、
この貨物用の50番台はJR化後に新製されたもので、
塗装も赤い国鉄色では無く、JR貨物カラーになっています。
「ナックカモレ」も撮れました~ヽ( ´¬`)ノ ワ~イ !!
教えていただかなければ「はまなす」撮影後に撤収して、おそらく油川の駅あたりでこの貨物列車を「見る鉄」していたところでした。情報を教えていただいた同業者さんに感謝です <(_ _*)> アリガトン♪ しかしご覧のように、この列車のカットは薄日すら当たらない完全なドン曇り。そう考えると、やっぱり「はまなす」はまだマシな方だったのか・・・。
これで津軽線の早朝撮影は終了です。北海道新幹線の部分開業を再来年に控えて、大きく変化することが間違いない津軽海峡線の「北斗星」や「はまなす」。宿泊地からタクシーを使ってまで敢行した沿線撮影でしたが、日の長い時期にここで走行シーンが記録できたことは大きな収穫だと思っています。ただ、ひとつ贅沢を言うならば、やはりきれいに日が当たった状態で「はまなす」を撮りたかったなぁ・・・(・∀・`)ネー。
撮影を終えて、
明るくなった油川駅に戻ってきました。
あらためて駅舎を眺めます。
もう不気味さはありません(笑)
さあ、この駅から二日目の旅を続けましょう。
▲14.7.28 津軽線 油川
続きます・・・。