ONE-shot 162 丘の上から。 [PICK UP ONE-shot]
PICK UP ONE-shot 162 丘の上から。
「太平洋沖に前線が停滞し、曇り、または雨でしょう」\_(・o・`)
って、イダさんも、ハヤシさんも、クニモトさんも、ノアちゃんも、
美女がみ~んなそう言っていたので、フーン( ̄- ̄*)ソーナンダ…
私は週末に撮影へ出かけることはせず、仕事や人と会う約束など、
いろいろと非鉄の用事を入れてしまいました。
自称・晴れ男を豪語している私ですが、その実態は
単に晴れ予報が出ている日にしか出撃しないだけだったりします。
(^^;)ゞポリポリ
Σ(゚∇゚;)エッ!?
目に飛び込んできたのは、
眩しい朝日と抜けるような青空!
まさにドぴーかん(快晴)ではありませんか!
なんだよ~、絶好の「撮り鉄日和」じゃん・・・ヾ(*`ε´*)ノブーッ
って、別にお天気おねーさんが悪いわけではないけれど、
この秋晴れを無駄にするのはもったいない・・・。
ワンカットでもいいから、この青空のもとで列車を撮ろうと思い、
とある丘の上へと向かいます。
C= C= C=┌(*・ω・)┘テクテク
街に留まらなくてはならない私は、
それを丘の上から羨ましそうに見送るのでした。
σ(・∀・`。)イイナァ…
こんな珍客がいらっしゃいました。(゚∀゚)オッ!。
そういえば、11月に日立と高尾の間で運転される
快速「ぶらり高尾散策号」には、同車が使われるんでしたね。
今はその試運転が行われているのかな?
大井川鐡道・・・「きかんしゃトーマス」撮影記 [鉄道写真撮影記]
すっかり暑さも和らぎ、鉄道写真を撮りに行くのに最適な季節となりました。まさに「撮り鉄の秋」(笑)。週末はお天気も良さそうだし、どこへ撮影に行こうかな・・・σ(゚・゚*)ンー。な~んて、しらじらしい前置きが必要ないほど、インパクトのある”お顔”をタイトル写真に載せてしまいました Σ(=д=ノ)ノ ヌヘッ!? 。そう、今回のターゲットは、いま話題沸騰中の「きかんしゃトーマス」くんです (゚∀゚*)オオッ!。
実際のSL(蒸気機関車)を、架空のキャラクター「トーマス」に仕立ててしまったという、この大胆なこころみ。鉄道ファンではない方でも、一度はテレビやネットなどで目にしたことがあるのではないでしょうか。この列車、今や乗車指定券がまったく手に入らないほどの人気っぷりなのだそうです ( ̄。 ̄)ヘー。そんな「トーマス」ですが、この企画が鉄道会社から発表された時、正直私は、「SLに顔をくっつけるだなんて、遊園地のアトラクションじゃあるまいし・・・ε- (´ー`*) フッ」 なんて、冷めた目で見ていたもの。おそらく純粋な鉄のなかには、同じような見方をする人も少なくなかったのではないかと思われます。ところが、いざ実車が完成して、お披露目の走行シーンがテレビのニュースなどに流れると・・・(*゚ロ゚)ハッ!! その完成度の高さと、実際の風景を走る「トーマス」のユーモラスさに、思わず身を乗り出して映像に見入ってしまいました (=゚ω゚) ムムムッ! 。ぎゃははは、「トーマス」だよ!これは本物の「トーマス」だよ!!。゚( ゚^∀^゚)σ゚。ギャハハハ。そこには遊園地のアトラクションでは絶対に出せないような、一般の鉄道路線だからこそのリアルさがあったのです。固定観念に縛られた私の無粋な感覚などはあっさりと崩され、むしろこんな楽しい列車は撮り鉄として見逃すべきではなく、ぜひとも記録したいとまで思うようになりました。何とも都合のいいハナシです (^皿^;)ゞポリポリ。「トーマス」の運行は期間限定で、今秋10月中旬までの予定。それまでに何とかして撮りに行きたいと考えていましたが、ようやくその機会を作ることができました。
9月13日(土)
今回の目的地は静岡県なので、
東京駅から乗るのは東海道新幹線「こだま」です。
朝イチの「こだま631号」は、N700系でした。
▲東海道新幹線 東京
今秋、開業50周年を迎える東海道新幹線。
せっかくなのでこの日の朝食はちょっと贅沢に、
「東海道新幹線50周年記念弁当(¥1000)」
を買ってみました。
このお弁当は地域によって中身を一部変えており、
東京駅で買えるのは、深川めしや、アナゴの蒲焼、
べったら漬けなどの東京名物が入った東京版です。
☆☆☆・・
オマケの記念カード(全50種!)は100系のG編成でした
(このカード、ソネブロ仲間ではたしか、師匠と画伯が700系で、
やまびこさんがドクターイエローを引いていたな・・・)。
朝6時半の東京駅から今旅はスタート。まずは東海道新幹線の「こだま」で、静岡へと向かいます。お目当ての「トーマス」が走っているのは、静岡県の金谷(かなや)で東海道本線と分岐する、「大井川鐡道」という地方私鉄です (・o・*)ホホゥ。大井川鐡道・大井川本線は金谷を起点に、その名の通り大井川沿いを北上し、お茶で有名な川根本町の千頭(せんず)までを結ぶ、全長39.5キロのローカル線(大井川鐡道にはさらに、千頭から井川までを結ぶ、井川線もありますが、今回の記事は大井川本線に限っての内容で、呼称も一般的な大井川鐡道で話を進めてゆきます)。この路線の特徴はなんといっても、古くからSL列車の運転が盛んに行われており、観光用SLの草分け的存在。もはや、大井川鐡道=SLのイメージが定着しているといっていいでしょう。そんな同鉄道が保有するSLのうちの一機(C11 227)が今回、件の「トーマス」仕様になりました。
晴天予報が出ていたこの日でしたが、
けっこう雲が多めの空模様・・・(・ω・`)ウーン…。
車窓からの富士山も、かろうじて山頂が見える程度です。
▲東海道新幹線 三島-新富士
ところで、本来は東京から金谷くらいの距離ならば、新幹線などを使わずに在来線の東海道本線で、のんびりと揺られていきたかったところ。しかしそれだと、「トーマス」よりも先行する一本前の普通列車へは間に合わず、私が目指す沿線の撮影地で「トーマス」を撮ることができないのです。大井川鐡道を訪れるのは久々なので詳しくは解りませんが、ひょっとしたらこれは例の「普通列車大幅削減問題」が影響しているのかもしれません (゚ペ)ウーン…。その「問題」と言うのが・・・実はこれから訪れる大井川鐡道、赤字による苦渋の決断として、今春に実施されたダイヤ改正から日中の普通列車をなんと全体の四割も削減してしまったのです ∑(`□´/)/ ナニィィイイイ!!。一日14往復あった普通列車は、わずか9往復にまで減少(金谷~新金谷の短区間運用を除く)。しかも、そのうちの一往復は途中駅(家山)止まりです。その結果、駅によっては二時間から四時間も列車が来ない空白の時間帯ができてしまいました (-"-;*)ウウム。これは列車利用の徒歩鉄にとって・・・という以前に、地元の利用者にとっては死活問題とも言えるでしょう (・ω・`)コマルヨネ…。今回の「トーマス」人気による増収入で、少しでも普通列車の本数が復活するとよいなぁ・・・。そんなワケで、本数の少ない大井川鐵道の普通列車へ間に合わせるためには、静岡まで新幹線を利用せざるを得なかったのです。
静岡で乗り継いだ東海道線は211系。
東海の5000番台は、正面窓の助手席側が広いのが、
東日本車と異なる所です。
▲東海道本線 静岡
静岡で新幹線から東海道線の浜松ゆきへ乗り継いで、さらに西へ。東海道線の列車が大井川の鉄橋を渡り切ると、やがて川の上流にあたる右手の方から単線の線路が大きくカーブして近寄ってきます。これが大井川鐡道で、線路が合流すると程なくして金谷に到着。
静岡から約30分の金谷で下車。
同列車の後方は313系でした。
▲東海道本線 金谷
東京0633-(東海道新幹線 こだま631号)-静岡0754~0806-(東海道425M)-金谷0838
同じ列車からは、私とともに多くの家族連れが下車。とくに小さな子供を連れた方が目立ちます ワーイヽ(゚▽゚@)人(゚▽゚@)ノ ワーイ。そう、もちろんこの方たちの目的も「トーマス」に他なりません。むしろ、単身で大きなカメラバックを背負った私の方が、ここではアウェー感たっぷりです (^皿^;)ゞポリポリ。家族連れに混じってJRの改札を抜け、隣接する大井川鐡道の駅へ向かうと、そこにはさらに驚愕の光景が・・・(゚∇゚;)エッ!?
多くの人でごった返す大井川鐡道の金谷駅。
駅の外にまで行列ができています・・・。
▲大井川鐡道 金谷
なんじゃこりゃ~! Σ(゚□゚*)ナニーッ!! 狭い待合室内は家族連れでごった返していて、カオス状態です。以前に大井川鐵道を訪れたとき、この待合室は閑古鳥が鳴くほど空いていたのに・・・。あらためて「トーマス」効果のスゴさを思い知らされます (´∀`;)スゴイネ。私が乗る(というか、おそらくココにいる皆が乗る)普通列車の発車時刻までは、まだあと30分くらいの時間があります。混雑する駅舎内で待っていても落ち着かないので、私はちょっと外へ繰り出してみました オデカケ...((((o* ̄-)o。向かったのは駅裏にある高台。発車の10分前に折り返し列車が入線してくるので、それを狙ってみたいと思います。
金谷の町を見下ろす高台で待っていると、
二両連結の普通列車が入ってきました。
このヨモギ色の電車は元・南海電鉄の21000系です。
空には夏を思わせるような入道雲が浮かんでいますが、
この雲、なんだかイヤな存在になりそうなんだよなぁ・・・。
▲大井川鐡道 金谷付近
やってきたのは元・南海の急行型車両21000系。かつての南海時代には「ズームカー」の愛称で親しまれた名車です (゚∀゚*)オオッ!。大井川鐡道の一般型車両は、すべて大手私鉄からの譲渡車(いわゆる中古車)で賄われており、現在はこの21000系のほかに、元・近鉄の特急型車両16000系が活躍しています。さらに最近までは、元・京阪の特急型車両3000系も走っていたのですが、件の普通列車削減により運用を離脱してしまいました。そんな大手私鉄の中古車やSLが現役で活躍していることから、大井川鐡道は「動く鉄道博物館」などとも呼ばれています ( ̄。 ̄)ヘー。
急いで金谷駅へ戻り、発車時間までホームから
「ズームカー」をじっくりと観察します。
▲大井川鐡道 金谷
一世を風靡した二枚窓の湘南フェイス。
年季の入ったアナログの運転台。
転換クロスシートと小窓が並ぶ室内。
荷棚下の照明も同車の特徴ですね。
正直なところ、SLの現役世代ではない私にとっては、SLよりもこのような味のある中古電車の方に惹かれます。ここで往年の名車である「ズームカー」に乗れるのは、嬉しいなぁ・・・。゚(つ∀`゚)゚。ナツカシス。つい車両の撮影に熱中していたら座席はすべて埋まってしまい、金谷発車の時点で私は座ることができませんでしたが、「トーマス」の始発駅となる次の新金谷で半数近くの方が下車したため、立ちんぼはわずか一駅だけで済みました。「ズームカー」のクロスシートに身を委ねて、車窓風景を楽しみます。
大井川沿いに北上する大井川鐡道。
その車窓からは、爽やかな川景色を楽しむことができます。
▲大井川鐡道 福用-大和田(車窓から)
車窓に大井川の流れが広がる大井川鐡道。やはりできることならば、その大井川を入れたポイントで「トーマス」を撮りたいところ。しかし、過去に訪れたのは片手で数えられるほどと、あまり馴染みの深くない大井川鐡道の撮影地など、私はほとんど知りません σ(゚・゚*)ンー。そこで今回は、ネットで見つけた同線の撮影地ガイドを参考にさせていただき、私が目指したのは金谷から一時間ほどの田野口。事前には撮影地の情報しか頭に入れてきませんでしたが、そこで下車してみると、なんとも味わいのある古い木造駅舎が私を出迎えてくれました (*゚0゚)ハッ!!。
田野口で降り、去りゆく「ズームカー」を見送ります。
まるでタイムスリップしたような情景・・・。
ちなみにこの駅で下車したのは私一人だけでした。
▲大井川鐡道 田野口
金谷0901-(大鐡5列車)-田野口0958
勉強不足で、予備知識を全く持たずに降りた田野口駅ですが、
そこに佇んでいたのは、長い歴史を感じさせる
とてもステキな木造駅舎でした。(´▽`*)イイネ~♪
▲大井川鐡道 田野口
そんな駅舎を背にして、駅前の道を上り(金谷)方向へしばらく進むと ε=ε=ε=┌(*・ω・)┘テクテク。、やがて大井川と大井川鐡道の線路を一気に跨ぐ、細い橋(中徳橋)へと出ることができました。その橋上が目的地の撮影ポイントです。撮影条件を説明する前に、まずはためしに「トーマス」を先行して走る、急行列車を狙ってみることにしましょう。
大井川沿いを行く、急行列車。
この電車は元・近鉄の16000系です。
車体には「トーマス」をアピールする
ステッカーが貼られていました。
▲大井川鐡道 下泉-田野口
やってきたのは元・近鉄特急の16000系 (゚∀゚)オッ!。個人的な好みにもよるけれど、シブさでは先ほどの元・南海車の方が上のように思います。ちなみに、繁忙期にのみに運転されるこの急行列車ならば、静岡まで新幹線を使わずに東海道線だけでも金谷で乗り継ぐことができるのですが、この列車の途中停車駅は家山の一駅のみ。これではあまり使えません (・ε・`)チェ。
撮影条件に目をやると、実はこの場所、午前の下り列車は逆光。でも、ちょうど線路が山影になるため、ウマくフレーミングすれば晴れていても列車のコントラストは弱くなります。ホントは山影などかからない順光ポイントでスッキリと狙いたいところなのですが、基本的に北へ向かう大井川鐵道の下り列車は、光線状態の良好なポイントが少ないのです (゚ペ)ウーン…。そこで今回は日当たりよりも、大井川沿いというロケーションと、「トーマス」の顔がハッキリ解るというところに重点を置いて、撮影地を選んでみました。まあ、すごくいい場所ではないけれど、決して悪くもないってところか。
はじめは私一人だったこのポイントも、徐々にクルマやバイクで訪れるギャラリーが増えてきて(追っかけなどではなく、純粋な(?)見物客のようです)、やがて「トーマス」を迎える時間となりました。さあ、架空の物語から現実の世界へと飛び出してきた「トーマス」、いったいどんな走りを見せてくれるのでしょうか。
(*゚Д゚)ノ やあ。
トボけた表情で姿を現した「トーマス」くん。
ファインダーを覗きながら、思わず笑みがこぼれてしまいます。
「ボクはトーマス。はたらきものの機関車さっ!」o[(○'O'○)]o
・・・って声が聞こえてきそう(^^)
感度とシャッタースピードの設定を変えながら、
手前まで引き付けて、「トーマス」を流し撮り!
実はこの撮り方を「トーマス」で、やってみたかったんですよね~♪
うわ~い!ヾ(@⌒▽⌒@)ノ ホントに「トーマス」が走ってきたよ!!
これは鉄道写真というよりも、なんだか劇中のワンシーンを撮っている気分で、とっても楽しい~ (´▽`*)ワーイ♪ 望遠で狙った後に流し撮りへのシフト、こんな欲張った撮影をすると、たいていは失敗するところなのですが、「トーマス」のゆるい表情で変に力が抜けたせいか、狙い通りにスルッと流すことができました(笑)。ちなみに、「きかんしゃトーマス」はもともと英国で作られた物語で、モチーフになったSLも、もちろん英国のもの。しかし同じタンク式で小型のC11に施された「トーマス」は、まったく違和感のないものになっていますよね。ホントにその完成度の高さには脱帽です Σd=(≧ω≦*)グッジョブ! 。目の前を走る「トーマス」の姿に思っていた以上の満足感を得て、田野口駅へと戻ります。
田野口で待っていると、
ホームに入ってきたのは、元・近鉄16000系。
これで南海車と近鉄車の両方に乗れたこととなります。
▲大井川鐵道 田野口
転換式クロスシートが並ぶ、16000系の車内は
近鉄特急の時代とほぼ変わりません。
乗り心地は元・南海21000系よりも、
こちらのほうがいいかも。
無事に下りの「トーマス」を撮り終え、今度は折り返してくる上りの「トーマス」がターゲットになります。さっそく、あらかじめ考えていた撮影地へ向かいたいところなのですが、そこへ行く田野口からの上り列車(金谷ゆき)は、あと一時間半もありません。いっぽうその前に、下り列車(千頭ゆき)が30分後にやってきます σ(゚・゚*)ンー。次の上り列車は、この下り列車が折り返してくるものなので、とりあえず私は下り列車へと乗り込みました。こう見ると、単なる時間つぶしのために終点の千頭まで行くように思えますが、実は千頭には・・・そう、先ほど下って行った「トーマス」がいるのです (゚∀゚*)オオッ!。せっかくなら停まっているところで、もう一度じっくりとその姿を眺めてみたい。
田野口1201-(7列車)-千頭1217
大井川鐵道・大井川本線の終点、千頭に到着。
お!左隣に見えるオレンジの客車は・・・(゚∀゚)オッ!
▲大井川鐵道 千頭
オレンジ客車の先に「トーマス」がいると思って、
急いで先頭へ駆けつけましたが・・・ε=ε=ε=┌(;゚д゚)┘ハアハア
あれ?「トーマス」ぢゃない・・・(゚ω゚;)フーアーユー?。
茶色いこのコは、「トーマス」の走りを手助けする、
補助の電気機関車(補機)、ED501。
この機関車は元々、伊吹山の麓にあるセメント工場の専用線
(大阪窯業セメント伊吹工場専用線)で使用されていたため、
「いぶき501」の愛称があります。
▲大井川鐵道 千頭
んじゃ、「トーマス」はドコかというと <(゚-゚=)キョロキョロ(=゚-゚)ゞ、
ちょうど転車台による「回転ショー」の真っ最中でした (゚∀゚)オッ!。
職員さんが一生懸命に手で押して方向転換を行ないます。
「トーマス」の目線も職員さんに送られていて、
応援しているような感じ・・・ o[(○'ー'○)]o ガンバレ!
▲大井川鐵道 千頭
無事に方向転換を済ませた「トーマス」は、
発車の時間を迎えるまで、ファンサービスを行ないます。
隣に並べられているもう一台のSLは、
「トーマス」の仲間「ヒロ」に扮した、9600形。
こちらは静態保存機なので、動くことはできません。
▲大井川鐵道 千頭
千頭へ12時17分に着いた普通列車は、折り返しが45分発。わずか30分足らずの短い滞在時間でしたが、ちょうど「トーマス」の方向転換シーンを見ることができて、来た甲斐がありました(ただ、「トーマス」ばかりに気をとられていて、千頭駅の駅舎を撮り忘れた・・・orz)。再び同じ元・近鉄特急車に乗って、千頭を後にします。先ほどの田野口を通り過ぎて、次に私がやってきたのは、抜里(ぬくり)。
千頭で折り返した列車を抜里で下車。
抜里はまわりをお茶畑に囲まれたのどかなところです。
▲大井川鐵道 抜里
抜里も田野口同様に、趣のある木造駅舎でした。
無人駅の抜里ですが、休日には近所に住む
「サヨばあちゃん」という方が、
ボランティアでお茶や漬け物などを提供しておられ、
そのため、駅舎には「サヨばあちゃんの休憩所」の
看板が掲げられています。
▲大井川鐵道 抜里
千頭1245-(8列車)-抜里1323
この抜里の下り方にあるのが、大井川鐵道でもっとも有名な撮影地、大井川第一橋梁(鉄橋)。カーブを描く長いガーダー橋は、まさにお立ち台とも言えるド定番の撮影地ですが、それだけに私のような大井川鐵道ビギナーには、外せない場所でもあります (・o・*)ホホゥ。しかも、どうやらこのフォトジェニックな鉄橋を、高台から俯瞰できるポイントがあるらしい。本来は河原から見上げるようなアングルで撮られることが多い同ポイントですが、私はためしにその俯瞰ポイントを探してみることにしました キョロo(・ω・ = ・ω・)oキョロ。まあ、探すと言っても、車窓からの眺めである程度の目星が付けられたこともあり、そこへのアプローチとなる「鉄ちゃん道(撮影地へ続く獣道)」は、あっさりと発見。傾斜はちょっとキツいけれど、難なく到達することができました。
ここが目指していた、第一橋梁を見下ろすポイントです。
この場所は足場が相当に悪いので、
行かれる方は滑落せぬよう、じゅうぶんに注意してください。
高台から見下ろした大井川第一橋梁は、なかなか壮観な景色です w(゚0゚*)w オォー!!。光線状態も良好で、まさにバリ順(バリバリ順光)。俯瞰好きの私としては、ここで「トーマス」が撮れると思うと嬉しくなります (・∀・)イイネ♪ 。しかしここにきて、ちょっと厄介な動きを見せているのが、「流れ雲」( ̄△ ̄;)エ…。風に乗って流れてきた雲が、ときおり日差しを隠して影を落とし、鉄橋は晴れたり陰ったりを繰り返しています(よく見ると上の写真も鉄橋の真ん中らへんが、少し陰られている)。せっかく、バリ順の好ポイントに立っているのだから、陰られたくないなぁ・・・(・ω・`)ウーン…。でも、もうこればかりは自分でどうすることもできず、天に祈るしかありません 八(゚- ゚) タノム!!。自称・晴れ男と豪語する私。自分の運を信じたいところですが・・・。
空を見上げると、こんな感じで雲が流れています。
「これで陰られなければ、おめでとうってところだな」。
そんななかで迎えた「トーマス」の通過時刻。残念ながら願い空しく、ちょうど鉄橋がすっぽりと雲影に覆われてしまった時に「トーマス」の汽笛が聞こえてきてしまいました ∑(”ロ”;)ゲゲッ!!。ああ、もう万事休す (´Д⊂ モウダメポ。渋々カメラの露出設定を曇り空に対応して固定します。ところが、この日の雲の流れはまさに予測不能。なんと、なんと、「トーマス」が姿を表した瞬間、雲間から急に日が差しはじめたではありませんか!∑(=゚ω゚=;) マジ!? 慌ててカメラの設定を変更っ! アセアセヽ(ヽ′□`; 三 ;′□`ノ)ノアセアセ そして「トーマス」は・・・
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真っ赤な鉄橋を力強く走り抜ける「トーマス」。
河原へ駆けつけた、大勢のギャラリーに
心なしか「トーマス」も嬉しそうです。
「みんな!お見送り、ありがとう~♪」o[(○’▽’○)]o
大井川鐵道 川根温泉笹間渡-抜里
だあああああ!マンダーラになっちまったああああああ!!
il||li _| ̄|◯ il||li
(注・「マンダーラ」とは、雲や建物などの影によって中途半端に日差しが遮られ、列車の編成に明るい部分と暗い部分の不自然なまだら模様ができてしまうことで、「マンダーラ」は「まだら(斑)」を意味します。ちなみにこの「マンダーラ」は、一般的な撮り鉄が嫌う、失敗例のひとつ。マソダーラ♪ヽ(・ω・。ヽ)(ノ。・ω・)ノマソダーラ♪ )。
まさに急変、急転、どんでん返し。目の前で繰り広げられた見事なマンダーラ劇に、私は思わずのけぞって、危うく崖上から大井川へと転落するところでした ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク...。ああ、撃沈・・・。撮った直後はマジでそう思い、ショックでカメラのプレビュー画面を確認することすらできませんでした (;´д`)トホホ…。
でも・・・ウチに戻ってからパソコンに取り込んで、じっくりとこの写真を眺めていると、意外と悪くないのではないかとも思えてきました σ(゚・゚*)ンー。もちろんこれは、列車の編成前部にだけ日が当たって後方は陰られているという、典型的なマンダーラのカットですが、ウラを返せば「トーマス」にのみ日が当たってくれたんだとも言えます。むしろこんなカットは狙ってもそうそう撮れるものではないし、逆に「トーマス」だけが暗くて、後ろの客車が明るいなんて状態になるよりは、ずっとラッキーだったのかも知れません。かなり強引なポジティブシンキングですが、こんな光線状態も「トーマス」ならばアリかな・・・なんて思ったりして (´ω`)ソウ…ネェ。 そして、このカットで重要な役割を果たしてくれたのが、河原に集まった多くのギャラリー。ふだんの鉄道写真ではあまり人の姿などを入れたがらないものですが、今回は「トーマス」を見送るギャラリーのおかげで、ちょっと楽しい画を撮ることができました ヾ(´▽`*)ノシ トーマスー♪ 。今ではこのマンダーラという臨場感も含めて、ちょっとお気に入りの一枚になったと言えるかも。
しかし撮った直後は、マンダーラ撃沈にガッカリし、沈んだ気分で傍らを通り過ぎてゆく「トーマス」を見送りました ε-(´Д`;)ハア…。モヤモヤを残しつつも、これで「トーマス」の撮影は終了。
ところで、実はあと一時間弱でもう一本、今度は純粋な(?)SL列車の「かわね路号」がやってきます。当然、撮り鉄ならばこの列車も見逃せないハズ (゚∀゚*)オオッ!。でも、私は「トーマス」の待機中からずっと、この「かわね路号」を撮るかどうかで悩んでいました ( ̄△ ̄;)エ?。というのも、まずはこちらの時刻表をご覧ください。
抜粋した大井川鐵道の時刻表。
水色が「トーマス」、ピンク色が「かわね路号」です。
私の現在地は抜里から徒歩20分ほどのところ。
「かわね路号」の通過は「トーマス」の46分後。この待ち時間は大したことありません。しかし問題はそのあと。ここで「かわね路号」まで撮影してしまうと、その後に抜里へ停車する普通列車は約二時間後の17時28分までありません (゚ペ)ウーン…。いっぽう、「トーマス」だけを撮って、すぐに抜里駅へ急げば、15時12分発の列車へギリギリ間に合います (・o・*)ホホゥ。別にSLを撮ってから17時半の列車へ乗っても、その日じゅうに東京へ着くことはできるけれど、私としてはせっかく久しぶりに静岡まできたのならば、帰りにちょっと立ち寄って、静岡名物の「しぞ~かおでん」などで一杯やって行きたいところなんです ( ´_ゝ`)アッソ。そう考えると、この二時間差は大きい・・・。しかも、「トーマス」がマンダーラになってしまったことで、テンションが下がり気味。こんな時はもう、ぱぁーっ\(゚▽゚=)/ と、酒でもあおりたい気分です。ということで、私の出した決断は・・・抜里駅へダッシュ!ε=ε=ε=┌(;゚д゚)┘イソゲッ! SL撮影を捨てて、「しぞ~かおでん」での一杯を選ぶとは、撮り鉄にあるまじき行為。でも、これが私の鉄旅スタイルなんです アヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ。 ちょっと選択を迷った時間もあって、私が駅へ着いた時には、もうすでに列車はホームへと入っていました。なんとかこれに飛び乗って、出発点の金谷へと戻ります。車内は「トーマス」直後の続行列車と言うこともあって大混雑。抜里から金谷まで座れることはありませんでした。
抜里ではいつもの入線シーンが時間ギリギリで撮れなかったので、
金谷へ到着後に記録撮影。
乗車したのは元・近鉄16000系でした。
▲大井川鐵道 金谷
今旅の大井川鐵道撮影で使用したのは、
大井川本線の新金谷と千頭の間が一日乗り降り自由となる、
「大井川自由キップ(¥3620)」
往路の金谷で入鋏し、復路の金谷到着時に回収されます
(金谷と新金谷の間はフリー区間ではないので、注意が必要)。
このキップのデザイン、なんだか昔の「青春18きっぷ」に似ていますね。
抜里1512-(大鐵10列車)-金谷1556
あの「トーマス」が、目の前を走ってゆくという非現実的な光景は、ふだんの鉄道撮影とはまた違った楽しさを味わわせてくれました。なによりも駅や沿線で「トーマス」を目にした方々が、老若男女一様に笑顔となるところがいいですね。私も真剣に撮影へ取り組みながらも、なんだかあのとぼけた顔に癒された気分です(笑)。最後はちょっとドタバタしてしまったけれど、「トーマス」を追った大井川鐵道の撮影をじゅうぶんに堪能した一日でした。ありがとう「トーマス」! o[(○'▽'○)]o。
さっ、東京へ帰る前に、「しぞ~かおでん」で一杯やっていこっと♪
金谷で東海道線に乗り換えて、静岡へ。
最近は個人的に静岡出身の方と縁があるような気がして
(某師匠とか、某画伯とか)、
久々に訪れてみたいと思っていたところです。
▲東海道本線 静岡
金谷1608-(東海道958M)-静岡1640
SL撮影よりも優先させた「しぞ~かおでん」。
現地で食べるのは初めてです(以前にお土産モノはいただいた)。
とりあえずカメラ機材をコインロッカーへ預けて、
駅から近い飲屋街へと向かってみました。
そこは横丁に赤提灯が並ぶ、いい雰囲気です (´▽`*)イイネ~♪。
黒い出汁が特徴の「しぞ~かおでん」。
玉子や大根も真っ黒です。
でも、思ったほど味が濃いわけではなくて、
むしろふつうのおでんよりもあっさりした感じ (゚д゚)ウマー。
鰹節や青のりなどの出汁粉をかけていただきます。
・・・でも、ちょっとかけすぎて、
これでは具材がなんだか解りませんね(^^;)ゞ
(手前から黒はんぺん、大根、玉子です)。
直感でふらっと入ったのは、カウンター10席ほどの小さなお店。
ちょっと辛口のママですが、おでん作りには拘りがあり、
煮崩れしなくて美味しい地元産のジャガイモを求めて、
自ら静岡中を回ったとのこと(藁科川流域も行ったそうです)。
ちなみに今年のジャガイモは天候不順の影響で、まったくダメらしい。
緑色のお酒は常連さんに勧められた、焼酎の抹茶割り。
静岡では定番の飲み方なのだとか (゚д゚)ウママー。
美味しい「しぞ~かおでん」と楽しいお話で、
気がつけば一軒で三時間近くも居てしまいました。
帰り際にママから「今度は大道芸の時においで」なんて言われて、
お店を後にします (((~∀~*)))ウィ~。
今旅のラストランナーは700系の「こだま」でした。
▲東海道新幹線 しぞ~か
静岡2019-(東海道新幹線 こだま678号)-東京2147
☆オマケ☆
静岡と言えば個人的に思い出したのが、この113系の「するがシャトル」。静岡の都市圏を中心に、等間隔のパターンダイヤが組まれ始めた時の普通列車の愛称です。デカ目、非冷房グロベンの湘南色113系に「するがシャトル」のマーク。いつもいろいろとお世話になっている、静岡出身のソネ鉄ブロガーさんへこの写真を捧げます(笑)。
▲86.6 東海道本線 静岡
▲86.6 東海道本線 島田
ONE-shot 161 復活のお召機 [PICK UP ONE-shot]
PICK UP ONE-shot 161 復活のお召機
往年のローズピンク色(赤13号)、しかもお召仕様が再現された、
田端のEF81 81。
その美しい姿をふたたびこの目で拝むことができようとは、
もう、大感激ですっ!。゚(つ∀`゚)゚。スンバラシィ。
鉄分(鉄ちゃん要素)がそれほど濃くない方にとっては、
いったい、なんのこっちゃ? (゚Д゚)ハア?
みたいな感じですよね。(^^;)ゞポリポリ
今から30年ほど前の1985年に
その御乗用列車(いわゆる「お召列車」)の牽引機に抜擢されて、
常磐線や水戸線を走った、由緒ある電気機関車なんです。
車体側面にビシッと引かれた銀の帯が、その「お召機」である証。
地元の路線に日章旗をはためかせたお召列車が走るなんて、
これはもう私の撮り鉄人生で、最高、最大の大ネタでした
(お召列車を”ネタ”扱いするとは、失礼な話ですが・・・)。
しかし、お召列車が運転されるのは平日の日中。
まだ学生だった私が学校をサボって撮影に行けるはずはなく、
後日、友達の兄貴が撮ったお召列車の写真を、
それはそれは羨ましく眺めたものでした。
あの写真に写っていた81号機の勇姿は、凛々しかった・・・。
銀帯などのお召仕様が残されていた81号機でしたが、
いつしか他の同型機と同じ色(赤一色→流星)に
栄光のお召機は過去のものとなってしまいました。
工場から出場してきた81号機には、
なんと、なんと、
w(゚0゚*)w オォー!!
この復刻はファンサービスのようなものでしょう。
それでも当時を知る者として、
・:*:・感(*ノ∀`*)動・:*:・
そこには塗装や装備の復刻だけでなく、
お召機の持つ威厳や風格といった独特なオーラも、
復活していたように感じました。
本文にも書いたように、
その後の団体列車や貨物列車などで、
ここではそんなシーンを、少しご紹介したいと思います。
田端機関区(現・田端運転所)の一般公開から。
EF81 81のほか、ED75 121、EF58 61といった、
お召機が揃って展示された豪華な内容でした。
日章旗を掲げたこの姿が、正調のお召装備です。
当時は一般公開イベントなどで、よくこの姿を見ることができました。
86.8 田端機関区(当時)
時には貨物列車牽引という地味な仕事にも就きました。
お召機のシンボルである銀帯は残されているものの、
今ほど注目を集める存在ではなかった同機。
たしかこの二枚も狙って撮ったわけではなく、
たまたまやってきた貨物列車が
上・87.10 武蔵野線 南流山
下・88.9 常磐線 南柏-柏
今はなき上野駅の18番線に到着した81号機。
JR化直後の当時は、数多くのジョイトレが活躍していましたが、
意外と81号機との組み合わせは少なかったように思います。
ちなみにこの頃、同じ田端のEF81と言えば、
レインボー塗装の95号機の方に注目が集まり、
ジョイトレ牽引も95が優先的に入れられていた印象があります。
私も81より、95ばかり追いかけていたっけなぁ・・・。
88.6 東北本線 上野
この日は常磐線に入線した「オリエント急行」をエスコート。
81号機の輝かしい実績のひとつです。
日没後の厳しい撮影条件でしたが、
かろうじて81号機の特徴である銀帯が輝いてくれました。
88.11 常磐線 天王台-取手
この頃になると田端のEF81は徐々に濃い赤色(赤2号)の
「北斗星色」や「貨物色」へと塗り替えられてゆき、
ローズピンクで残っていた同機の人気は高まっていました。
89.10 東海道本線(貨物線) 新鶴見信号場
銀帯の撤去はもちろん、手すりや連結器の銀挿しも
無くなってしまいました。
もはや、お召機としての面影はありません・・・。
90.8 常磐線 水戸
近年はサイドに流星の描かれた「北斗星色」となり、
文字通り寝台特急「北斗星」の牽引などに活躍しました。
ちなみに北斗星色ながら、お召機の特徴である銀挿しが施されたのは、
96年に両毛線で運転されたお召列車(いわゆるベルギーお召)の
予備機に同機が指定されてからでした。
上・07.4.30 東北本線 蓮田-東大宮
下・09.7.24 東北本線 片岡-蒲須坂
こうやってみると当時とは
窓回りのHゴムの色などに違いが見られますが、
それでもこの復活には感慨深いものがあります。
現在、田端のEF81に定期列車の運用は無く、
今後は臨時列車などで、
14.9.11 東北本線(貨物線) 田端信号場
TWO-shots 160 unlucky... (´Д⊂ [PICK UP ONE-shot]
PICK UP TWO-shots 160 unlucky... (´Д⊂
「鉄運(てつうん)」 (・∀・) Train Lucky。
鉄道趣味界に浸透しているのかは解りませんが、
写真撮影のなかでも、とくに鉄道というジャンルは、
列車通過時の天候状態や光線の当たり具合、
お目当てとなる車両の運用、運転時間帯、
さらには鉄道イベント参加への当選・・・など、
運に頼らざるを得ない、不可抗力的な条件が多い。
もちろん、なかには事前に状況を調べられるものもあるけれど、
望んだすべての条件を満たすには、
やはり多少の運が必要なのではないか・・・
と、個人的には思っています。
前週の関山で撮った「妙高3号」など、まさに「鉄運」に恵まれた感じ。
ヽ(´▽`)ノワーイ♪
まさにこの週末は鉄運に見放された結果になってしまいました。
( ̄△ ̄;)エ…
貴重な583系が、珍しく夜の首都圏(山手貨物線)を通るということで、
私はこの機会に、ぜひ狙ってみたい画がありました。
それは583系とライトアップされたスカイツリーとの組み合わせです。
(゚∀゚*)オオッ!
暗い夜間だけれど、ホームの照明が当たればなんとかなるかな・・・
と思い、向かったのは大塚駅前の跨線橋。
ホームの灯りは遮られて583系の顔に届かず、
あえなく撃沈。(´д`;)トホホ…
実はこの583系、夕方に京浜東北線で起きた輸送障害の影響を受けて、
40分ほどの遅れが出ていたんです。
はたして定時に通過していたら、どうだったのでしょうね・・・。
この週末は中央線の「ホリデー快速・富士山」号に、
国鉄色の189系が使われているとの情報が入りました。(゚∀゚)オッ!
天気は雨模様なので遠征する気はおきませんでしたが、
近場でこの雨というシチュエーションを活かした撮り方をしてみようと、
向かったのは西荻窪駅のホーム。
見事、緩行線を走る東西線にカブられますた・・・orz orz
時刻表を見てキワドいタイミングだとは思っていたけど、
ここまでドンピシャにカブるとはね・・・。
(´д`;)トホホのホ…
でもこれは、とくに列車の遅延などはなかったようなので、
単なる下調べ不足による必然の撃沈かも。
鉄運に恵まれる時もあれば、見放される時もある。
だからこそ、この趣味は面白いんだ
・・・と、自分に言い聞かせて納得するものの、
なんともモヤモヤの残る週末となりました (´・ω・`)ショボーン。
まあ、この撃沈が遠征先ではなく、近場だっただけまだマシか・・・。
上・14.9.5 山手線 大塚
下・14.9.7 中央本線 西荻窪
ちなみに週末のJリーグ・千葉vs京都の結果も、
アディショナルタイムを超えた最後のワンプレーで同点に追いつかれ、
貴重な勝ち点2がこぼれ落ちたよ・・・(´Д⊂モウダメポ
信越本線・・・189系「妙高号」撮影記 [鉄道写真撮影記]
金曜日に仕事の出張で長野へ行くことになりました (゚∀゚)オッ!。会社へ提出した予定表には一日仕事の日帰りとしましたが、当然、私がこのチャンスを逃すわけがありません (☆∀☆)キラーン!!。そう、2月の札幌以来となる、出張ついでの鉄活動、通称「出張鉄」です ψ(`∇´)ψウケケケ。予定の上では日帰り出張なので、会社から支給されるのは長野往復の交通費のみ。宿泊費などは自腹となりますが、それでも週末休みに絡めて長野へ行けるのですから、じゅうぶんにオイシイ話です (゚¬゚)ジュルリ 。同じ長野県でも、松本へは7月にクモユニを撮りに行ったばかりだけれど、長野の方は久しぶりになります。
東京から長野へは長野新幹線「あさま」で約二時間。
乗車した列車は北陸新幹線用に投入された新型車両
E7系でした (゚∀゚*)オオッ!!。
私にとってはこれが初乗車です。
▲14.8.29 東北新幹線 東京
今、長野で気になる鉄道の話題といえば、なんといっても半年後(来年3月)に長野から金沢へと延伸開業される「北陸新幹線(現・長野新幹線)」でしょう (・o・*)ホホゥ。ちなみに私が東京から長野へ向かうのに乗った新幹線「あさま」は、その北陸新幹線用に先行投入された新型のE7系でした。ところで、「北陸新幹線の開業が気になる」という書き方をしたものの、大多数の鉄道ファンが気にしているのは北陸新幹線そのものよりも、その開業によって大きく変化することになる並行在来線の信越本線や北陸本線の方だと思います ( ̄。 ̄)ヘー。もちろん私もそう。そこで今回の出張鉄では、北陸新幹線の開業を半年後に控えた、信越本線を訪れてみることにしました。
名物料理や地酒を楽しむのも、地方出張の醍醐味。
選んだ酒は定番の「真澄」で、
そのお供は信州サーモンと・・・イナゴの佃煮!
Σ(`ロ´ノ)ノ ヌヲォ!
虫嫌いな方にはちょっと衝撃的かもしれませんが、
小エビのような食感で、意外と美味しいです。
そして信州といえば、やっぱり蕎麦は欠かせません。
のど越しのいい二八蕎麦は、飲んだ後の〆にサイコーです!
ソバ(゚д゚)ウマー
8月30日(土)
長野駅の善光寺口では北陸新幹線の開業に向けて、
新しい駅ビルの建設工事がまっただ中でした。
北陸新幹線の開業は北陸地方だけでなく、
信州の玄関口、長野に与える効果も大きいようです。
▲14.8.30 信越本線 長野
出張業務は前日の金曜日で問題なく済ますことができ、これで今日(土曜日)は心置きなく存分に鉄活動が楽しめます アヒャヒャヒャ(゚∀゚)ヒャヒャ。さっそく朝の6時過ぎにビジネスホテルをチェックアウトして、長野駅へ。構内のコインロッカーに本業の仕事道具を預けてから在来線ホームへ向かうと、そこに待機していた信越線の下り初発列車は・・・なんと、この色の115系! ∑(゚0゚*)ハッ!
朝イチの信越線・直江津行き普通列車、
この日は湘南色が復刻された115系N9編成が
その運用に入ってくれました。
▲14.8.30 信越本線 長野
湘南色、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!
長野地区で唯一の湘南色(復刻色)である、N9編成ではありませんか!(゚∀゚*)オオッ!! この編成は7月のイベントでクモヤ134(元・クモニ143)と組み、「懐かしの115系 湘南色号」として運転されたのが記憶に新しいところ。そんな貴重な編成にたまたま当たるとはラッキーです ∩(´∀`)∩ワァイ♪ 。前週の烏山線に然り、最近はちょっと下降気味だった鉄運・・・いや、「国鉄運」が、ちょっと上向いてきたか? その湘南色115系に乗って、長野から信越線を下ります (/*´∀`)o レッツラゴー♪。
信越本線は元々、群馬県の高崎から軽井沢、長野、直江津、長岡を経て、新潟に至る長大な主要幹線で、長年にわたり首都圏と信州や越後を結ぶ役目を果たしてきました (・o・*)ホホゥ。しかしその転機が訪れたのは、98年の長野新幹線(東京~長野)開業。これにより並行在来線の信越本線は、峠越えの難所である横川と軽井沢の間を廃止し、軽井沢と篠ノ井の間は長野県の第三セクター・しなの鉄道へ移管。信越本線は南部(関東側)の高崎~横川と、北部(長野・新潟側)の篠ノ井~新潟に分断されてしまいました。そして今度は、来年の3月に長野から金沢へと延伸開業する北陸新幹線により、長野と直江津の間も信越本線から、第三セクターのしなの鉄道(長野~妙高高原)と、えちごトキめき鉄道(妙高高原~直江津)へ移管されることになっています。これが意味するものとは・・・ここで、並行在来線問題などを語るようなことはしません(そもそも私が語るべきではないし)。あくまでも撮り鉄という趣味的見地からすると、あと半年後には現・信越本線の長野~直江津は第三セクターへ移管されて、JRの路線ではなくなってしまい、走っている車両の顔ぶれも大きく変わるということです ( ´_ゝ`)フーン。撮り鉄としては、その前に少しでも現在の記録を残しておきたいところ。
そんな信越線の長野~直江津で特筆すべき列車と言えば、やはり同区間を一日三往復する「妙高」号でしょう (・o・*)ホホゥ。日本百名山にも数えられる名峰「妙高山」に愛称名を由来するこの列車、いったいどんな特急列車なのかというと・・・いや、特急ではありません ( ̄△ ̄)エ?。んじゃ、急行か? σ(゚・゚*)ンー… う~ん、惜しい。たしかに昔の「妙高」は急行列車として走っていた時代がありました。ということは、急行から格下げされた快速列車だ!m9(・∀・)ソレダ!・・・と、一人で小芝居をしているのも阿呆らしくなってきましたが、実はこの「妙高」、特急でも、急行でもなければ、快速でもなく、実は「普通列車」なんです ( ̄。 ̄)ヘー(「妙高2号」のみは快速列車)。各駅に停車し、普通乗車券や定期券だけで乗れる普通列車なのに、「妙高」という立派な愛称があって、なおかつ使用車両は特急型の189系。しかも、それが特急列車の間合い運用などではなく、定期的に専用で使われている・・・私はこれを「日本一豪華な普通列車」なのではないかと思っています ( ´_ゝ`)フーン。しかしこの「妙高」も、残念ながら新幹線開業後は第三セクターへ引き継がれずに、廃止が決定してしまいました (´・ω・`) ショボーン。そんな「妙高」が今回のメインターゲットです。これをできれば信越線らしい、雄大な山々をバック(背景)にした撮影地で撮りたいところなのですが・・・
車窓から見える山々は、あいにくの天気で雲隠れ・・・。
▲14.8.30 信越本線 黒姫-妙高高原(車窓から)
この日の長野県北部、新潟県西部は、ともに「曇り時々雨」の冴えない天気予報で、降水確率も高め。これが出張鉄でなかったら、おそらく撮影を見合わせるような天候です σ(・ω・`)ウーン…。晴れていれば車窓から見えるハズの黒姫山も妙高山も、まったくその山容を拝むことができませんでした (・ε・`)チェ 。う~む、こりゃ山バックはムリだなぁ・・・さすがに、私の「晴れ男運」も尽きたか? (-"-;*)ウウム…。 ならば、山バックの風景カットは諦めて列車を主体に撮ることとし、私が降りたのは妙高高原の次駅、関山。すでにここは新潟県です。
小雨がパラつく関山で下車。
乗ってきた列車は前方三両が湘南色、
後方の三両は現行の長野色編成でした。
▲14.8.30 信越本線 関山
関山の駅舎はペンション風。
待合室には喫茶コーナー(駅舎サロン)が併設され、
二階は画廊(駅舎画廊)になっています。
▲14.8.30 信越本線 関山
長野0631-(信越341M)-関山0721
駅を出ると、小雨がぱらついているものの、傘をさすほどではありません。なんとか「妙高」の通過まで雨が本降りとならないことを祈りながら、撮影地へ向かいます ε=ε=ε=┌(;・_・)┘テクテク。線路沿いの道を下り方向へ歩くと、15分ほどで広大な田園地帯へと出ることができました。この距離は徒歩鉄にとって、かなり楽な方です(笑)。
関山駅の北側に広がる田園地帯が撮影地。
本来はここからも妙高山をバックにして
列車を撮ることができるハズなのですが・・・
妙高山はご覧の通り ε-(≡"≡;*)モヤモヤ…。
▲14.8.30 信越本線 関山-二本木(後追い)
そこで山バックは諦めて、線路際へ近づいてみました。
このあたりは妙高山を背景にした風景カットだけではなく、線路際に目立った障害物がないことから、列車を主体にした編成写真をスッキリ撮れることでも有名な撮影ポイントです。雲が低くてドン曇りのこの日は、線路際から「妙高」のヘッドマークが解るような、編成写真を狙ってみることにしました。画的にはあまり面白みがないけれど、廃止されてしまえば、こういうカットだって貴重な記録になるものです (´ω`)ソウ…ネェ。
でも、その「妙高」の前に、先ほど私が関山まで乗ってきた湘南色の編成が直江津から折り返してきます。これも最初はオーソドックスな編成写真で撮ろうと思っていたのですが、撮影地へ向かう道すがらで、ちょっと「面白いモノ」を見つけてしまいました (゚∀゚)オッ!。思い切って、湘南色はそれと絡めてみることに。
鮮やかな黄色い花の向こうをゆく、湘南色の115系。
この組み合わせを見て、ピンと来た方・・・います?
きっといないよね・・・(^^;)。
▲14.8.30 信越本線 二本木-関山
湘南色115系と黄色い花、これのどこが面白い組み合わせなのかというと・・・σ(゚・゚*)ンー… 実はコレ、カボチャの花なんです (´д`)ハア。オレンジと緑のツートンカラーである湘南色は、東海道線(湘南電車)の沿線に多く見られた「みかんと、その葉っぱ」をイメージしたという俗説があることから、別名「みかん色」と言われますが、その他にもこの色合いからカボチャの実(皮と中身)をイメージして、「カボチャ電車」と呼ばれることもあるのです ハッ!(`ロ´;)マサカ…。そこでちょっとムリヤリではありますが、カボチャ繋がりってことで、こんな画にしてみました アヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ。でも、ちょっと列車が遠すぎてピントが弱く、カボチャ色・・・もとい、湘南色の塗り分けがよく解りませんでしたね (^皿^;)ゞポリポリ。
今、上っていった長野行きの普通列車(湘南色)は、関山で下りの直江津行き「妙高1号」と交換するので、急いであらかじめ決めておいた編成写真のポイントへと戻ります ε=ε=ε=┌(;´Д`)┘イソゲッ!。着いたと同時に踏切が鳴りだし、線路の向こうから姿が見えてきた189系「妙高」。その色は・・・∑(=゚ω゚=*) マジ!?
普通列車ながら、
専用マークを誇らしげに掲げて走る「妙高」。
この勇姿が見られるのもあと半年です。
▲14.8.30 信越本線 関山-二本木
国鉄色、キタ━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━ッ!!
なんと、この日の「妙高」には、国鉄特急色のN101編成が入ってくれました~!ヽ(´▽`)ノワ~イ♪ 実は「妙高」に使われる189系にも二つの色があり、ひとつはかつての特急「あさま」で使われていた、通称・「あさま色」。そしてもうひとつが、この国鉄特急色です。全3本中の2本が「あさま色」で、1本が国鉄色(波動用のN104を除く)ですから、確率的には三分の一で、それほど低いものではありませんが、最近の国鉄運の見放され方からして、まったく国鉄色を期待していなかったし、「あさま色」でもそれはそれでいいやと思い、事前の運用などはとくに調べてこなかったのですが・・・まさかの国鉄色登場!w(゚0゚*)w オォー! これは素直に嬉しいサプライズでした 。゚(つ∀`゚)゚。ウレシス…。それにしても、湘南色115系に続き、国鉄色189系が現れるなんて、仕事ついでの出張鉄にしては、ちょっとツキすぎじゃないか!?(^皿^;)ゞポリポリ でも、この日のラッキーはこれだけではないのです・・・( ̄▽ ̄;)エッ? 。 思いがけず国鉄色の「妙高」が撮れたのは嬉しかったけど、やっぱり残念なのはお天気。山が見えなくても、せめて日差しが欲しかったな (・∀・`)ネー・・・なんて思いながら、今度は今の「妙高1号」が直江津で折り返してくる、上りの「妙高4号」に備えます。撮影地は今の反対側を見る格好。
上り側のポイントへ移動してきました。
こちらもスッキリとした編成写真を撮ることができます。
通過したのは、三連の長野色115系。
▲14.8.30 信越本線 二本木-関山(後追い)
試し撮りした長野色115系のカットを見ると、相変わらず天気は曇り。でも、実はここに来て少しずつ雲が流れはじめ、ときおり雲間から青空も覗くようになってきたのです (゚∀゚)オッ。とはいえ、いくらなんでも晴れて日が差すことはないだろう・・・ハハ(´∀`;)マサカ…ネ と、過度な期待をせずに空を眺めていると、なんと驚くことに見る見るうちに青空が広がってゆくではありませんか! エッ!?(゚Д゚;≡;゚Д゚)エッ!? そして撮影地にも、やがて眩しいほどの日差しが降り注ぐようになりました ポカ―(o゚Д゚o)―ン。晴れれば上り方が完全順光(バリ順)となるこの撮影ポイント。ひょっとして、朝の時点では考えもしなかった「バリ順で国鉄色「妙高」」という、奇跡の画が撮れるのか!? (゚A゚;)ゴクリ… はたしてその結果は・・・「見せてもらおうか、自称・晴れ男の運とやらを!」
夏の忘れ形見のような入道雲を背に、
信越本線を走り抜ける189系「妙高」。
眩しい日の光が、
国鉄特急色を鮮やかに引き立たせてくれました。
▲14.8.30 信越本線 二本木-関山
バリ順、青空バックで、国鉄色「妙高」が撮れちゃいました~!!
(ノ゚Д゚)ノ オオオオォォォォォォ━━━!!!!!
私にとって、これはまさに理想的な編成写真と言っても過言ではありません。もちろん撮影自体は難しいものではなく、国鉄色が運用に就いた晴天日に、この場所へ来れば誰でも撮れるようなカットなのですが、今回の急激な天気の好転は久しぶりにシビレました (((*≧▽≦*)))シビレタッ!。はじめから晴天に恵まれるよりも、嬉しさは倍増です(笑)。でも、これだけいい天気になったのならば、妙高山も臨めたのではないかとお思いでしょう。しかし・・・
「妙高」通過直後の妙高山は、こんな感じでした。
妙高山は相変わらず雲隠れしたまま。というより、このように雲が広がるなかで「妙高」の通過時に日が差したのですから、これはやはりラッキーだったと思わずにはいられません ε-(´∀`;)ホッ 。妙高山バックで撮ることはできなかったけれど、この日の天候を考えれば、じゅうぶんに満足のいく結果を残すことができました。妙高山バックでの「妙高」は、残されたこの半年でリベンジ・・・・できるかな? (^~^;)ウーン…。 これで撮影を終え、関山から移動します。
関山からは再び、下り列車へと乗り込みます。
ホームに入ってきたのは、オーソドックスな長野色115系。
▲14.8.30 信越本線 関山
再び、下りの直江津ゆきに乗った私ですが、次に目指すのは撮影地ではありません ( ̄△ ̄;)エ?。 といっても沿線の観光地を巡るわけでもなく、実は今度の目的地は、次に下車する駅自体なのです σ(゚・゚*)エキ?。 先述したように北陸新幹線の開業を間近に控えた今、あるひとつの駅が大きく変わろうとしています。それが関山から四つ先にある、「脇野田(わきのだ)」。
車窓を眺めていると、脇野田に着く手前で
新しく敷かれた線路が分岐してゆくのが見えます。
そしてその先には立派な新幹線の高架駅が・・・
▲14.8.30 信越本線 北新井-脇野田(車窓から)
新幹線の開業によりJRから分離された並行在来線は、基本的に既存の線路や施設がそのまま第三セクター鉄道へと引き継がれます。それは今回の北陸新幹線でもほぼ同様。しかし、この脇野田は既存駅から少し離れた位置に新たな新幹線駅ができることから、その乗り換えの利便性を考慮して、付近の路線ルートを変更しなくてはなりません。そのため、脇野田も現在地から300メートルほど移動した新幹線直結駅となり、駅名も脇野田から新幹線に合わせた「上越妙高」へと改名されるのです ( ̄. ̄ ) ヘ~ェ。
北陸新幹線開業に伴う、脇野田周辺の移設図。
黒が既存の信越本線で、緑が北陸新幹線。
そして赤が移設される新線を表します。
駅の移設・名称変更なので正確には廃駅ではありませんが、これにより大正時代から使われてきた、味のある脇野田の木造駅舎はその役目を終えることになってしまいました (´・ω・`)ショボーン。この駅のことは、同じソネブロ仲間で地元在住の「TakiHaruさん」が定期的にリポートされておられ、それを見て私も移設前にぜひ訪れておきたいと思っていたのです。ちなみに、駅の移設は新幹線の開業を待たず、早くも来月には行なわれる予定で(駅名の変更は来年3月)、私にとっては今回の出張鉄がまさに現駅舎を訪駅するラストチャンスでした(もし出張がなくても、移設前に一度は訪れようと思っていましたが)。そんな脇野田に列車は到着。ここからは少し、駅の様子をご覧いただきたいと思います。
北陸新幹線開業に伴って移設される、脇野田で下車。
おそらくこのホームに私が降り立つのは、
最初で最後のこととなるでしょう・・・。
▲14.8.30 信越本線 脇野田
関山1128-(345M)-脇野田1153
真夏を思わせるような、晴天の昼下がり。
穏やかな情景のなかに佇む、脇野田の木造駅舎。
▲14.8.30 信越本線 脇野田
大正10年の開業以来、90年以上にわたって、
多くの人たちを出迎えてきた駅舎の入り口。
きっと、いろいろなドラマが繰り広げられたことでしょう。
窓口の向こうにいる駅員さんへ、定期券を見せる学生さん。
小駅ながらも、有人の脇野田で見られる、
いつもと変わらない日常の光景です。
駅の待合室には、地元の方が感謝を込めて綴った、
「ありがとう脇野田駅」の横断幕が掲げられていました。
この駅舎が、この駅名が、地元に根付き愛されていた証ですね。
吹きさらしのホームの向こうにそびえ立つのは、
新しくできた北陸新幹線の上越妙高駅。
小さな木造駅は大きな新幹線駅へ役目を譲り、
その歴史に幕を閉じることとなりました・・・。
静かに佇む脇野田の木造駅舎・・・と言いたいところですが、実際は週末ということもあり、別れを惜しむ多くのファンが訪れていました。ただ、大体の方が乗ってきた次の列車で引き上げてしまうため、列車が発着する直前の数分間は駅舎内に誰もいなくなり(みんなホームへと移動するため)、落ち着いた本来の脇野田駅らしい空気が流れます・・・な~んて、さも解っているような書き方をしている私も、「一見さん」のひとりなんですけれどね (^^;)ゞポリポリ。私はこの脇野田でもうひとつの目的があったので、次の列車ですぐには引き上げなかっただけ。その目的というのは、先ほど長野へ向かった「妙高4号」の折り返しとなる「妙高3号」を、この脇野田付近で狙うことでした。とくに撮影地のアテはないけれど、乗ってきた列車の車窓から見る限り、駅の南側(上り方)に田園が広がっていたので、そこならばスッキリと撮ることができそうです。
駅近くの県道沿いにあった「脇野田駅前」のバス停。
おそらくこれも改名されるのでしょうね
(どーでもいいけれど、なんだか最近は、
バス停をよく撮っているような気がする・・・σ(゚・゚*)ンー)。
しばらく歩くと、広い田園地帯に出ることができました。
撮影ポイントを模索している最中、
不意に現れたのはロクヨンの単機(EF64 1031)(゚∀゚)オッ!。
長野へ送った配給列車の帰りかな?
背景に見える高架線は、もちろん北陸新幹線です。
▲14.8.30 信越本線 脇野田-北新井(後追い)
目的地とした田園地帯までは、駅から20分ほどで辿り着くことができました。黄金色の稲穂もなかなかイイ感じです (・∀・)イイイネ。それにしても、ここ脇野田でも予想外の好天。天気予報では「曇りのち雨」だったんだけれどなぁ・・・。これならば、関山で撮った「妙高4号」に続き、ここでの「3号」もバリ順でいただきか? (`・∀・´)イタダキマン! しかし、そう甘くはなかったのです ( ̄△ ̄;)エ? 。先ほどとは逆に、今度はバリ順で撮れたロクヨンの単機以降は雲が広がりはじめ、見る見るうちに青空を消してゆきます エッ!?(゚Д゚;≡;゚Д゚)エッ!?。気がつけば、あっという間にほとんど日の当たらない状態に・・・ポカ―(o゚Д゚o)―ン。しかも上空では「ゴロゴロ」と、嫌~な音まで聞こえる始末 ((((lll゚Д゚)))ヒイイィィィ。そんななかで「妙高3号」の通過を迎えてしまいました。
黄金色の稲穂をかすめて走り去る、国鉄色「妙高」。
米どころ新潟の秋を象徴するような情景と
この列車の組み合わせも、今年が最後になります・・・。
▲14.8.30 信越本線 脇野田-北新井(後追い)
稲穂と国鉄特急色の組み合わせが撮れました~ヽ( ´¬`)ノ ワ~イ !!
・・・が、完全なドン曇り (_ _lll)ガクッ。まさにさっきとは真逆の展開です。こうなると、鉛色の空はなるべく入れたくなかったので、低い目線から稲穂を多めに入れるアングルにしてみました。まあ、これがこの日、本来の天気だと思えばいいのだけれど、なんだか今度はちょっぴり残念な気分 (・ε・`)チェ。それでも、黄金色の稲穂と国鉄特急色が撮れたのですから、ヨシとしましょうか (・∀・`)ヨシヨシ。 撤収作業中にポツポツと降り出してきた雨は、脇野田駅へ戻る頃には土砂降りとなってしまいました。撮影中に降られなかったのは、ラッキーだったのかも・・・ε-(´o`;Aホッ。
今度は天気が一気に暗転。
短時間の訪駅で晴天と雨天、
両方の脇野田駅を見ることができました。
▲14.8.30 信越本線 脇野田
本当ならば脇野田の窓口で、
「脇野田から東京都区内」という乗車券を
発行してもらいたかったところですが、
出張鉄で来ている私は「オトナの事情」により、
いったん長野で切らねばなりません・・・(・∀・`)シャーナイネ
(かといって、自腹で脇野田~都内のきっぷを買うほど、
経済的な余裕はない)。
仕方なく、自販機で長野までの乗車券(1140円区間)を購入。
これで、今旅の目的はほぼ達成できましたが、最後にもうひとつのお楽しみが残っています エ?(゚∀゚≡゚∀゚)ナニナニ!? 。それは脇野田から長野へ戻る際に乗る列車。そう、今度の上り普通列車は先ほど撮影した「妙高3号」の折り返しとなる、「妙高6号」なのです (゚∀゚*)オオッ!!。「日本一豪華な普通列車(だと私が思っている)」、しかも国鉄型ファンには堪らない国鉄特急色の列車に乗って、出張鉄を締めくくることにしましょう (´w`*)ドツカレサン。
雨が小降りになった脇野田のホームに入ってきた、
長野行き「妙高6号」。
この列車で脇野田をあとにします。
さようなら、脇野田の木造駅舎・・・。
(´;ω;`)ノシ~~~サヨ-ナラ-
▲14.8.30 信越本線 脇野田
今は普通列車に使われているとはいえ、
元々は特急用車両の189系
(今でも臨時では特急列車に使われています)。
座席はもちろんリクライニングシートです。
いよいよ北陸新幹線の延伸開業が半年後に迫り、先日にはついにJRから開業後の概要(*PDF)が発表されました。それによるとやはり予想通り、現行の特急「はくたか(越後湯沢~金沢)」や「北越(新潟~金沢)」、快速「くびき野(新潟~新井)」、そして今回撮影した「妙高」の廃止が正式に決定。いよいよカウントダウンが始まった思いです。そんななか、たまたま舞い込んできた本業の長野出張。今回はこれを利用して、廃止の決まった「妙高」の撮影と、移設まで間もない脇野田を訪駅することができました。ちょっとお天気に翻弄されたところはあったけれど、「妙高」、脇野田駅ともに、いい記録が残せたと思っています。あと半年となった信越本線。今回は時間の都合で撮ることができなかった、同じ信越線の快速「くびき野」などは、また機をあらためて撮影に訪れたいところ。今度来る時はサプライズではなく本当の快晴に恵まれて、妙高山がきれいに見えているといいなぁ・・・(・∀・`)。
湘南色115系で出発した長野に、
国鉄色189系で戻ってきました。
今回は国鉄運に恵まれていた気がします(笑)
▲14.8.30 信越本線 長野
長野からの帰りもE7系を選びました。
やっぱり新幹線は新型のほうが乗り心地いいです。
▲14.8.30 長野新幹線 長野
そんなE7系の初乗車を記念して選んだ今回の駅弁は、
E7系のデビューを記念した、「E7系記念弁当(¥1100)」
長野の地産品(おやきや野沢菜、信州豚の角煮など)を中心に、
北陸新幹線が走行する地域の名産品
(富山・鱒寿司、金沢・治部煮など)を盛り込んだ、
楽しいお弁当です (゚д゚)ウマー。☆☆☆・・
お供は長野の地ビール「善光寺浪漫」。
香り高く、ちょっぴり苦みの強いケルシュビールです。
鉄道に例えると、「211系のボタン式ドアを、
手でこじ開けようとしている女子高生を見て、
ああ、ここでは115系の手動ドアが根付いているんだな・・・」
って感じ (゚Д゚)ハア? (いみふ?)
脇野田1506-(信越線 妙高6号)-長野1631~1712-(長野新幹線 あさま574号)-東京1856