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成田線・・・189系 成田臨 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2015.01.11
成田線
 「グレードアップあずさ色」を初撮り!
 189系 成田臨 撮影
 
  

しばらく年末の山陰線旅をご紹介していたことから、ちょっと・・・いや、もうかなり鮮度落ちとなってしまいましたが (=゚ω゚)ノ スマヌ 、今回は一月の半ばに撮影へ行った「成田臨」の撮影記です リン♪(゚▽゚)リン♪ 。成田臨とは、千葉県成田市にある真言宗智山派の大本山、成田山新勝寺への初詣参拝客を輸送するために設定された臨時列車の通称で、この列車を撮ることは関東の撮り鉄にとって新春の恒例行事、まさに初詣のようなものです (・o・*)ホホゥ。ただ、数年前までの成田臨はその列車にふさわしい「初詣」のおめでたい絵幕を掲げて運転されていたのですが、それに使用されてきた車両(大宮の183系)が一昨年に相次いで引退や転属してしまい、後任となった車両(大宮の185系)には「初詣」の絵幕が入っていないことから、撮影の楽しみが半減 σ(・ω・`)ウーン…。昨年の成田臨は遠目に撮影した185系を「ONE-shot」で紹介するに留めてしまいました。

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一昨年に撮影した183系大宮車(OM101編成)の成田臨。
私にとってはこれが最後の「初詣」絵幕の撮影となりました・・・。
▲13.1.12 成田線 成田-下総松崎

では、鉄道情報誌に掲載されていた今年の使用車種はというと、やはり昨年同様に185系が中心。しかし日によっては185系だけでなく、豊田の189系での運転も設定されています (゚∀゚)オッ!。残念ながら同車にも「初詣」の絵幕は入っていないのですが、豊田の189系と言えば所属する三編成がすべて違う色に塗られており、そのなかでも今ファンの注目を集めているのが、昨年末に復刻色として塗り替えられたばかりの「グレードアップあずさ色(M52編成)」(ちなみに残り二本の編成色は「あずさ色(M50)」「国鉄色(M51)」)。そしてどうやらその注目編成が今年の成田臨にたびたび使われているらしい (゚∀゚*)オオッ!。「グレードアップあずさ色」に塗り変わってからまだ一度も撮影したことが無い私にとって、これは初撮りする絶好のチャンスです (*°ω°*)-3 ムフーッ!。何日か設定されていた同編成の運転日のうち、お天気が良さげな11日の日曜日に私は出撃を決めました (/*´∀`)o レッツラゴー♪。


1月11日(日)

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ウチの最寄り駅から成田へ、
JRは高いので今年も地下鉄や私鉄を使います。
まずは中央線から地下鉄東西線へ直通する電車からスタート。
乗るのは東西線直通用のE231系800番台です。
▲中央本線 三鷹

中央線沿線のウチから成田へ行くには、JRの中央線、総武線、成田線を乗り継いでいくのがいちばん手っ取り早いのですが、実はこの他にも様々なルートがあり、ちょっと乗り換えが不便でも私鉄をウマく使った方が料金的には安く済みます (・o・*)ホホゥ。ちなみに、私の定期券外となる新宿~成田のJR普通乗車券は片道1317円(2015年1月現在のIC使用)。過去には都営新宿線と京成を乗り継ぐルートを試してみて、同区間を片道967円(2015年1月現在のIC使用)まで抑えることができましたが、今回はそれよりもさらに安くなりそうなルートを選んでみました ( ´_ゝ`)フーン。

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東西線を西の端から東の端まで乗り通して、終点の西船橋へ。
西船橋は東京メトロ東西線の他にJR総武線、武蔵野線、京葉線、
そして東葉高速鉄道が乗り入れる一大ターミナルです。
ちなみに東西線は同駅を介して、総武線の津田沼までと、
東葉高速線の東葉勝田台まで直通運転を行なっています。
▲総武本線 西船橋

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ここで京成に乗り換えるのですが、
東西線やJRの西船橋駅と京成の京成西船駅は少し離れています。
その間は約500メートルで徒歩10分ほど。
ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク

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JRの西船橋駅と比べるとこぢんまりとした印象の京成西船駅。
かつて同駅は所在町名にちなんだ葛飾という駅名でしたが、
葛飾町が船橋市に合併されたこと、
さらに同線も通る都内の葛飾区と混同するなどの理由から、
87年に現在の駅名へと改称されました ( ̄。 ̄)ヘー。
▲京成本線 京成西船

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京成西船は優等列車がすべて通過し、停車するのは普通列車のみです。
特急列車を一本見送ったのち、
ホームに入ってきたのは3000形の普通列車、京成津田沼行き。
▲京成本線 京成西船

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京成津田沼で成田空港行きの特急列車へ乗り継ぎます。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!
今度の車両は数少ない鋼製車体の3400形。
▲京成本線 京成津田沼

新宿の手前にある中野(ここも私の定期券内)から、まずは地下鉄東西線で西船橋へ。そこで500メートルほど離れた京成西船に徒歩で移動し ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク、京成の普通列車と特急列車を乗り継いで成田へと向かいます。西船橋での乗り換えが少々面倒ではありますが、こうすることによって今回の運賃は片道843円(東京メトロ308円・京成535円 2015年1月現在のIC使用)。以前に試した都営経由よりも100円以上安く (゚∀゚)オッ!、さらにJRとの差はなんと474円! (゚∀゚*)オオッ! これは缶ビール二本分ですから、決して小さな額ではありません! w(゚0゚*)w オオォー!! ・・・と、なんだかとってもセコい話のように聞こえますが、こうやって安いルートや変わった行き方を模索するというのも、鉄としてはゲーム感覚で楽しいものなんです (^皿^;)ゞポリポリ。

中野0714-(東京メトロ東西線)-西船橋0804…京成西船0820-(京成本線普通)-京成津田沼0831~0844-(京成本線特急)-京成成田0916

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ちょっと遠回りしながらも、無事に着いた京成成田。
駅は成田山新勝寺への初詣参拝客でにぎわっていました。
駅舎の庇部分は成田山新勝寺をイメージしているのだと思われます。
▲京成本線 京成成田

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京成成田から徒歩数分のところにあるJR成田線の成田駅。
やはりこちらの駅舎も、
成田山新勝寺をイメージしたものになっています。
京成よりもちょっと立派? σ(゚・゚*)ンー
▲成田線 成田

JRの臨時列車を撮影するのに、皮肉にも私鉄を乗り継いでやってきた成田。ここからは歩いて沿線の撮影地へと向かいます ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク。成田山新勝寺への初詣客で賑わいを見せる東口とは対照的に、閑静な住宅街が広がる西口を抜けて15分ほど進むと、やがて成田線の線路をオーバークロスする県道の陸橋が見えてきました (゚∀゚)オッ!。

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陸橋上から成田線を見下ろすことができる撮影地。
私が着いた時、ここにはまだ誰もいませんでした。
σ(゚・゚*)一番海苔?

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でも、陸橋下にある線路際の撮影ポイントには
すでに多数の同業者がセッティングされていました Σ(・ω・ノ)ノ ヌヲッ!。
お目当ての列車が通過するまでにはまだ二時間近くもありますが、
みんな早いなぁ・・・(´∀`;)オマエモナー。
▲成田線 下総松崎-成田

ここは一昨年にも成田臨を撮りに訪れた撮影地で、そのときはこの陸橋上から俯瞰気味に列車を撮影しています ◎】]ω・´)パチッ!。ならば今回は少し変化を付けて、もうひとつの撮影ポイントである陸橋下の踏切脇で撮ろうかとも考えたのですが、陸橋上からそちらの撮影地を見下ろすと(=゚ω゚=;)ンン!?、すでに多数の先客がありました w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!。今ならばまだポジション的に若干の余裕はありそうだけれど、何も混んでいるところへお邪魔することは無いし、陸橋上が空いているのならばそこでいいやと、結局私は一昨年と同じところにポジショニング m9(`・ω・´)ケテイ!。一昨年と代わり映えしないけれど、最終的に踏切脇はものすごい数(50人くらい?)になっていたので (´Д`;)人大杉…、まあここでよかったのかな・・・と。

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ここは成田空港に近いこともあり、
遠くに飛行機が飛んで行く姿を見ることができます (゚∀゚)オッ!。
一昨年の記事にもちょこっと載せましたが、
今年も列車が来るまでのヒマつぶしにヒコーキウォッチング。
この紺色の尾翼に赤いマークはアメリカのデルタ航空ですね。
ああ、本場のクラムチャウダーを食べに、
シアトルへ行きたいなぁ・・・σ(・∀・`)イイナァ…。
(トリミング済み)

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鮮やかな紺色のこのヒコーキはベトナム航空。
ああ、本場のフォーを食べに、
ホーチミンへ行きたいなぁ・・・σ(・∀・`)イイナァ…。
(トリミング済み)

天気予報通りの穏やかな晴天に恵まれ、成田空港から飛んでゆく飛行機の姿が澄んだ青空にクッキリ ⊂( ^ω^)⊃ ブーン!。この時期にしては気温も高くて、列車の待ち時間もさほど苦にはなりません (´ー`)マターリ。さて、この日にここを通過する成田臨は二本 v(゚ー゚)ニホン。一本目は、宇都宮と成田の間を東北線、武蔵野線、常磐線、成田線経由で結ぶ、快速「早春成田初詣号」(゚∀゚*)オオッ!。この列車には首都圏の波動輸送用としてすっかり定着した185系が使われています。個人的に183系や189系に比べるとちょっと魅力に欠ける185系ですが、これも立派な国鉄特急型。撮れるときにはしっかりと記録しておきたい形式です (`・ω・´)-3フンス!。

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まず成田臨の一本目に現れたのは、
湘南ブロック色の185系の「早春成田初詣号」。
立派な列車名はあるものの、
表示されていた幕は赤文字の「臨時快速」でした。
▲成田線 下総松崎-成田

185系の成田臨が撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
朝着いたとき(陸橋上から踏切脇の同業者を撮ったカット)には、まだ列車の手前サイドまでまわっていなかった光線状態は、二時間ほどの待ち時間ですっかりキレイなバリ順(バリバリ順光)となりました。やっぱり晴天順光下で撮れると、気持ちがいいものです キモチ(・∀・)イイ!。ところで185系と言えば最近、特急「踊り子」などの定期列車に使われている10連や5連の編成はこの「湘南ブロック色」から、登場時の斜めストライプ色に順次戻されているとのことですが、この波動用の6連などもいずれは塗り変わるのかな?σ(゚・゚*)ンー ちょっと注目してゆきたいところです(「あまぎ色」のOM08も、近々塗り変わっちゃうみたいですね・・・)。

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次の列車までの合間に飛んで行ったのは、
ドイツのルフトハンザ航空。
ああ、本場のアイスバインを食べに、
ベルリンへ行きたいなぁ・・・σ(・∀・`)イイナァ…。
(トリミング済み)

今通過した185系の約30分後にやってくる二本目が、いちばんのお目当てとなる豊田の189系「グレードアップあずさ色」。この日は遠路はるばる吾妻線・長野原草津口からの団体さん輸送です。冒頭でも触れたように豊田の189系は三編成三色あって、どの編成が成田臨に使われるのかは当日まで解らないことが多いのですが σ(゚・゚*)ンー、今回は長距離のため前日に高崎までの回送列車が設定されており、事前の情報によるとその回送に「グレードアップ色」が入ったとのこと (゚∀゚*)オオッ!。これでこの日の成田臨は「グレードアップ色」で確定です ヽ(´¬`)ノ ヤタ~!。もちろんそのような情報を皆が得ているからこそ、踏切脇に50人、そして陸橋上に20人もの同業者が集まることとなったのでしょう (´∀`;)スゴイネ。そんな大勢のファンが固唾をのんで見守るなか、やがて私にとっては久しぶりに目にする色の189系が姿を現しました ε-(°ω°*)キタッ!。

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早春の成田線を行く、189系「グレードアップあずさ」色。
私にとって同色編成は復刻後の初撮りです。
冬枯れの雑木林に、特徴的な白いボディカラーが映えました。

グレードアップあずさ色が撮れました~!ヽ(≧▽≦)ノ ワ~イ♪
復刻色に塗り変わってから約ひと月。お披露目運転を逃し、さらには年末に臨時の特急「あずさ」へ同編成が充当された際も私は山陰線へ行っていたことで撮れず、今回ようやくこの色をカメラに収めることができました。う~ん、たしかに懐かしいかも・・・(*´ω`*)ナツカシス。
そもそもこの「グレードアップあずさ色」と呼ばれるカラーリングはというと、国鉄からJRへ転換された直後の87年、料金面で高速バスに利用客を奪われかけていた中央本線特急「あずさ」のテコ入れのため、従来から使用されていた国鉄特急型183系の内装を大幅にリニューアル。料金の安さではなくゆとりあるハイグレードな内装(座席のハイデッキ化や側窓の拡大、読書灯の設置など)で高速バスに対抗し、通称を「グレードアップあずさ」と命名。その際に外観の塗装を国鉄特急色から塗り替えたのがこの色でした ( ̄。 ̄)ヘー。しかし、この色が不評だったのかどうかは定かではありませんが、92年に「あずさ」用の車両が信州をイメージした爽やかなスカイブルーの通称「あずさ色」に統一される際、国鉄特急色とともにこの「グレードアップ色」も塗り替えられてしまいました。実質「グレードアップ色」の活動期間は、せいぜい5~6年程度だったのではないでしょうか。

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以前にもちょろっと紹介した
現役当時の「グレードアップあずさ」。
これは乗り鉄としての記録的なカットで、
このあとはコレに乗って東京へと帰りました。
あんまり記憶にないけれど、
グレードアップ色の「あずさ」に乗ったのは
この時の一度きりだったような・・・。
▲88.7 篠ノ井線 松本

ちなみに私は「グレードアップあずさ」の現役を知る世代ですが、正直この色は当時あまり好きになれず (´~`)ウーン、撮影もほとんどしたことがありませんでした o( ̄^ ̄o)彡プイッ。昔っから国鉄特急型にはやっぱり国鉄色がいちばん似合うと思っていましたし。そんな個人的に思い入れがあるような無いような「グレードアップあずさ色」。でも、復刻したからには一度は撮らにゃあなるまいというミーハーな気持ちで、今回は久々にこの色の列車へとカメラを向けてみました (*´∀`)ノ゙オヒサァ!。

185系と189系「グレードアップ色」の成田臨撮影、これで往路となる午前の撮影は終了です。折り返す午後の復路までは三時間以上の待ち時間がありますので、その間に成田山新勝寺などへ行って時間を潰したいと思います。そういや、一昨年も撮影する成田臨の往路と復路の間に、成田山をお参りしたんだっけ・・・。

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成田山新勝寺の山門。
成田山新勝寺は真言宗智山派の大本山。
本尊は不動明王で、家内安全、交通安全などを祈る
護摩祈祷のために訪れる人も多いのだそうな。
(この説明、一昨年のコピペです ^^;)

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一昨年に訪れた時はすんなりとお参りできた本堂。
でもこの日はお天気に恵まれたからか、ご覧のような大賑わい。
バチ当たりながらも並ぶのがメンドっちかったので、
遠目から一礼だけして失礼しました ( ̄人 ̄)スツレイ。

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成田山参道の名物と言えばウナギ。
歩いていると香ばしい匂いが漂ってきます (゚¬゚)ジュルリ。
なぜに成田の名物がウナギなのかと言えば、
江戸時代に遠路から訪れる参拝客の疲れを癒すため、
近隣の利根川や印旛沼で取れたウナギを料理して提供したことが
今も伝統として引き継がれているそうです ( ̄。 ̄)ヘー。
んじゃ、私も (゚∀゚*)オオッ!!・・・といきたいところですが 、
初詣客で鰻屋さんは大混雑(120分待ちだとか)。
それに、ウナギは決してお安くない・・・彡(-ω-;)彡ヒューヒュー

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そこで私は、屋台で売られていたウナギの肝焼きでガマン。
コレ、一串たったの200円也。
でもツマミとしては超一級品で、ウナギの風味は感じられます。
私にはこれでじゅうぶん。キモ(゚д゚)ウマー!

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そんな成田名物のウナギと
成田空港のヒコーキを組み合わせたのが、
成田のゆるキャラ「うなりくん」(゚ー゚)ウナリ?。
休日は参道にある観光協会にいることもあるそうですが、
私は今年も実物には会えませんでした・・・(・∀・`)ザンネン。

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うなりくんには会えませんでしたが、
成田駅に戻ってくると・・・あ!何かいる!!(゚0゚*)ハッ!

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成田駅構内で行なわれていた新春イベントにいたのは、
JR東日本・千葉支社のゆるキャラ「駅長犬」!
U・ェ・U ワンワン
これが今年一発目に出会えたゆるキャラとなりました。
でも午前中には、ここにうなりくんもいたらしい・・・。

成田山新勝寺(の本堂手前)でお参りをし、参道で名物のウナギ(の肝焼き)を食べ、さらに成田のゆるキャラ「うなりくん」(ではなく、千葉支社の「駅長犬」)にも会えて、短時間ながら成田観光を満喫(したつもり)(゚∀゚)アヒャ☆。時間も適度に潰れたところで、再び成田臨の撮影へと向かいます。ところで、この成田臨の復路撮影でいつも悩まされるのが、その運転時間帯。参拝や食事を終えた団体客を乗せて成田を出発するのが、だいたい15時半過ぎから16時台。始発駅の成田近辺ならばかろうじて日は持つものの、市街地では沿線にある住宅などの影がだいぶ線路に伸びてきてしまいます (゚ペ)ウーン…。冒頭で紹介した一昨年の写真を見ても、先頭には日が当たっていますが、編成の後方は住宅の影落ち。そこで今回は成田の市街地を避け、少し成田線に乗って郊外へ移動することにしました。

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成田から乗るのは成田線・・・ですが、
この成田は本線の上り千葉方面、下り佐原方面、
そして我孫子支線の我孫子方面、空港支線の成田空港方面と、
同一路線ながら四方向に線路が伸びる、ちょっと珍しい駅。
そのなかで私が乗ったのは当駅始発の我孫子支線。
常磐線快速と共通のE231系が使われています。
▲成田線 成田

成田線(我孫子支線)の列車は、成田を出てしばらくは市街地を走りますが、次駅の下総松崎(しもうさまんざき)を過ぎると車窓にはのどかな田園風景が広がるようになります。眺める車窓から抜けの良い場所に目星をつけ (゚∀゚)オッ!、私が下車したのは成田から二つ目の安食(あじき)。

成田1345-(成田862M)-安食1356

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成田市のとなり、栄町にある安食。
難読駅名として知られるこの駅は、
昔ながらの木造平屋造りの駅舎です。
▲成田線 安食

実を言うと車窓から見つけた撮影ポイントは、安食よりもひとつ手前の下総松崎の方がずっと近かったのですが ( ̄▲ ̄;)ア…、下総松崎へ戻る次の下り列車は約30分後。それならばちょっと遠くても、安食から歩いちゃった方が早く到達できそうな気がします σ(゚・゚*)ンー。列車利用の徒歩鉄が車窓から撮影地を探す場合には時おりこういうことがあって、下車駅の決定はなかなか難しいもの。ちなみに安食と下総松崎の駅間は4.1キロですが、地図アプリによるとお目当ての撮影地は安食から約3キロ地点。つまり下総松崎からは約1キロ・・・Σ(`ロ´;) ハッ! ついその場の勢いで歩いちゃったけれど、今になって冷静に考えると30分後の列車で戻っていた方がずっと楽で、到達時間もさほど変わらなかったような・・・βακα…_〆(・ω・`)。

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線路沿いの街道を歩いていると、
下総松崎方面へと走り去る電車に抜かれました。
あの電車に乗るべきだったのかな・・・(・ω・`)ゞウーン。
▲成田線 下総松崎-安食(後追い)

それでも30分以上かけて、なんとかお目当ての撮影地へと到達 ε-(´o`;A フゥ… 。ここは田んぼの真ん中なので日当り良好、建物の影を気にすることも無い (゚∀゚*)オオッ!・・・のですが、ここにきて空にちょっと雲が湧いてきてしまいました ( ̄▲ ̄;)エ…。当然ながらいくら抜けの良い場所でも、雲に遮られたら列車に日は当たりません。う~ん、今年初・・・というより新年早々、雲の流れにドキドキハラハラです ドキドキo(´・д・`;)o ハラハラ。試し撮りした一本前の普通列車は雲に陰られましたが、果たして成田臨はというと・・・まずは一本目の185系、快速「早春成田初詣号」。

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日が傾く頃、初詣参拝を済ませた人たちを乗せて、
成田から宇都宮へと向かう、快速「早春成田初詣号」。
運転される時間帯、距離を考えると、
飲み鉄をするのに、ちょうどいい列車かも知れませんね。
▲成田線 下総松崎-安食

雲間から日が当たってくれました〜!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
背景の空を見ても解るようにけっこう流れ雲が際どかったものの、通過前にはスッと抜けてくれて助かりました ε-(´∀`;)ホッ。でもこれで安心してはいられません。何と言ってもいちばんの本命は、さらに30分後の189系「グレードアップあずさ色」です。幸いにして185系通過後も太陽の方向に目立った雲は無く日差しが保たれているのですが、こういう時の時間経過ってスゴ~く長く感じるものですよね。次のまとまった雲が流れてくる前に列車よ早く来てくれ・・・八(゚- ゚) タノム!! と願ったところで、列車はダイヤ通りに走るもの。あとは運を天に任せると、やがて日が差す直線上にあの白い顔の189系が見えてきました  (゚∀゚*)キタッ!。

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西日に照らされた「グレードアップあずさ色」の189系。
白いボディがオレンジ色に染まりました。
ちなみに同編成はこちら側の先頭車のみ側窓の拡大が施されており、
「グレードアップあずさ」の現役時代をより忠実に
再現したようなスタイルとなっています。
今回は味気ない「団体」幕でしたが
やっぱりいつかは「あずさ」の絵幕で撮りたいところですね。

エロ光でグレードアップ色が撮れました~! \(≧▽≦)/ワーイ♪
日没間際の艶やかな光線(これを撮り鉄はエロエロ光線=エロ光と呼ぶ)が、「グレードアップあずさ色」を美しく浮かび上がらせ、さらには若干ながら顔(列車の正面)にも光がまわり、これは望んでいた以上のいい条件となりました。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。ただ・・・実は撮った時はま
ったく気付かなかったのですが、後になってよ~っく見てみると (=゚ω゚=;)ンン!?、いちばん後ろの6両目に木(?)の影が落ちているではありませんか ∑(゚Д゚;ノ)ノ アアッ!。185系にはこの影が見当たらないとすると、30分の間にここまで伸びてきたってことですよね σ(・ω・`)ウーン…。でも、それを差し引いても余りある良い光だったことだし、まあこのくらいは目をつぶるか・・・(・∀・`)マ、イッカ。これで今年の成田臨撮影は終了です。ちょっと流れ雲にヒヤッとさせられたけど、結果的に一日を通していいお天気に恵まれました ヨカッタ(*⌒∇⌒*)ヨカッタ。やはり新春恒例のこの列車を晴天のもとで撮ることができると気分がいいものです。年末の山陰線撮影で見放された晴れ運が、年を新たにして復活!・・・か? σ(゚・゚*)ドーダロ?

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帰りはもちろん安食ではなく下総松崎へ出ました。
下総松崎も木造平屋建てで、なかなかいい雰囲気の駅舎です。
▲成田線 下総松崎

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我孫子支線の下総松崎。
上り列車で我孫子まで乗り通し、
そこから常磐線経由で都内へ戻る方法もありますが、
私が乗るのは来た道を戻る成田行きの電車。
▲成田線 下総松崎

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成田からは京成の特急と普通列車を乗り継いで西船へ向かい・・・
▲京成本線 京成成田

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さらに西船橋で東西線に乗り換えます。
ホームに入ってきたのは東葉高速車の2000系。
往路と同じ最安ルートで東京を横断し、
私はウチへと帰るのでした (´w`*)ドツカレサン。
▲東京メトロ東西線 西船橋

下総松崎1621-(成田863M)-成田1628…京成成田1639-(京成本線特急)-京成津田沼1711~1715-(京成本線普通)-京成西船1726…西船橋1740-(東京メトロ東西線)-中野1822

 

 
☆オマケ☆

昨年末に復刻され、今回の成田臨で私が初撮影した189系の「グレードアップあずさ色」。本文でも触れたように、私自身はあまりこの色が好きではなかったことから現役当時は積極的に同色を撮影することは無く、乗車列車としての記録や何かのついで程度に撮ったものしかありませんが、それでも何枚か当時の写真を発掘することができたので、少しご紹介したいと思います。

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本文中にも紹介した松本駅での乗車前カット。
実は「あずさ」として撮ったのはこのときくらいで、
走行シーンなどは記録していませんでした。
左の381系「しなの」も今となっては懐かしいですね。
(*´ω`*)ナツカシス
▲88.7 篠ノ井線 松本

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ちなみに、オマケのオマケになりますが、
私がこのとき松本へ行った目的は、
松本電鉄(現・アルピコ交通)上高地線の乗り潰しでした。
当時使われていたのは元・東急5000系の譲渡車。
この一枚で、私もソネブロ仲間の「カエルくんブーム」に
乗れた・・・かな? (゚∀゚)アヒャ☆
▲88.7 松本電鉄上高地線 松本 (当時)

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当時の「グレードアップあずさ」編成は、
中央線の特急「あずさ」の間合い運用で、
東海道線の「湘南新宿ライナー」にも使われていました
(湘南新宿”ライン”ではありませんよ)。
表示されているヘッドマークは
現在の185系「湘南ライナー」と同じ
「かもめの水兵さん」マーク。
▲89.9 東海道本線 大船

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当時は「グレードアップあずさ」だけでなく、
「グレードアップあさま」や「グレードアップそよかぜ」、
さらには「グレードアップ・シュプール信越」なんてものも・・・
エエッ!?(゚∀゚;)マヂ!?
って、そんなことは無く、これは通常の「あずさ」から、
おそらく「回送」か何かに表示を換えている最中の
いわゆる幕回しの際にタイミングを合わせて撮ったもの
(´∀`;)ナーンダ。
あんまし記憶に無いのだけれど、
私ってば、こんなもんまで撮っていたんだなぁ・・・。
(^^;)ゞポリポリ
▲88.3 中央本線 新宿

今回の「グレードアップあずさ」復刻色は、私にとって89年以来25年ぶりの撮影となりました。たしかに久しぶりに見てちょっぴり懐かしさはあったけれど、でもやっぱり個人的に189系は国鉄特急色がいちばん好きかな・・・ σ(・∀・`)。



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冬休み03・・・播但線 乗車記 [鉄道旅行記]

 
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2014.12.28~30
冬休み03
「青春18きっぷ」の鈍行旅。
 播但線 乗車
 
  

冬休みを利用した年末の鉄道旅。初日に山陰本線の電化区間で国鉄型381系の北近畿特急などを撮影し 【◎】]ω・´)パチッ!二日目はさらに同線を北上。日本海岸の香住(かすみ)で今が旬の名物である「松葉ガニ」を堪能したのち ≧[゚∀゚]≦カニ!、かつては高い鉄橋のあったことで知られた鉄的名所・餘部(あまるべ)を10年ぶりに訪れました (´ω`)シミジミ。今回はその続き・・・になるのですが、実はこの旅行記の冒頭にも書いたように今旅の主な目的は二つ v(゚ー゚)フタツ。381系の特急を撮ることと、香住でカニを食べることで、それを達成した時点でこの旅は終わり。ぶっちゃけ、旅行記も前回までの二回にまとめるつもりだったのです ( ̄▲ ̄;)エ…。ところが、いつもの私の悪いクセでついつい記事が長引き (・・∂) アリ?、前回までで東京への帰路が収まり切らなくなっちゃいました アヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ。まあ、文末に乗車行程だけを載せてもいいのですが、せっかく多くの列車を乗り継いで行った遠征。できればその帰路もちょっとご紹介したい・・・σ(゚・゚*)ンー。そこで今回お伝えするのは、最終目的地となった餘部からの乗り鉄旅です。ただひたすらに列車へ乗っているだけの記事ですが、いっしょに乗車している気分でおつきあいいただけたらと思います。

 

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餘部から乗った上り列車は、
余部橋梁を渡ってトンネルへと入ります。
その様子を先頭車両の運転室越しにかぶりつき。
▲14.12.29 山陰本線 餘部-鎧(車窓から)

餘部が今旅の最終目的地であったことから、同駅で私が乗ったのは来た方向へと戻る山陰線の上り列車  モドロ...((((o* ̄-)o 。これで東京へと素直に帰るのならば、往路とほぼ同じようにこのまま山陰本線を乗り継いで、京都へ出るルートが距離的にも時間的にも最短になりますが、私が今旅で最初の新幹線(東京~京都)以外で使っている乗車券は、普通列車や快速列車のみが一日乗り放題となる、おなじみの「青春18きっぷ」。これで現時刻の13時過ぎに餘部を出発した場合、最短距離で普通列車だけを乗り継いで行ってもその日じゅうに東京へ帰着することはできず、どこかで一泊せざるを得ません(ちなみに、13時31分に餘部を発車する普通列車で東京方面へ向かうと、最短ルートでもたどり着けるのは、たぶん23時43分着の浜松までだと思われます)。ならば何も最短距離にこだわることは無く、別ルートを選んで適当なところで泊まってもいいわけです (・o・*)ホホゥ。要は二日間で餘部から東京へ普通列車で戻れれば、費用は一緒(泊まる都市によってホテルの値段は変わるけれど)。そこで私が選んだのは、山陰線の和田山から分岐する播但(ばんたん)線を通るルート (゚ー゚*)バンタン?。なんだか仰々しく説明したわりには、案外コレって普通のルートですよね ( ´_ゝ`)ナーンダ。 実はこの日の夜に私は大阪で現地の友人と会う約束を入れており、餘部から大阪までのルートにちょっと変化をつけたかっただけのことなんです (^^;)ゞポリポリ

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城崎温泉でさらに山陰線の上り列車に乗り継ぎ。
ここからは電化区間になるので、乗るのは抹茶色の113系です。
ちなみに温泉旅館でカニが食べられることで知られる城崎温泉、
この駅の列車接近チャイムは「カニ、食べいこう~♪」の
「渚にまつわるエトセトラ(PUFFY)」でした ≧[゚∀゚]≦ソーカニ。
ぜひカニの本場である香住にも採用してほしいところですね。
▲14.12.29 山陰本線 城崎温泉

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城崎温泉から一時間弱で播但線との乗換駅、和田山に到着。
ふたたび電車(手前)からディーゼルカー(奥)へ乗り換えです。
▲14.12.29 山陰本線 和田山

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和田山のホームには、
当駅を始発とする播但線の上り列車がすでに待機していました。
国鉄色を彷彿とさせるタラコ色のキハ41です
(´▽`*)キハキハ~♪
おや、よく見ると左端の方に
ちょっと気になるものが写り込んでいますね・・・(=゚ω゚=)ン?。
▲14.12.29 山陰本線 和田山

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ひとつ上の写真に写り込んだ味のある煉瓦造りの建物は、
1912年(明治45年)に建築された、
和田山機関庫(豊岡機関区和田山支区)趾  (゚∀゚*)オオッ!。
かつては播但線で活躍した蒸気機関車のC57や、
ディーゼル機関車のDD54などの姿があったそうです。
▲14.12.29 山陰本線 和田山

播但線は山陽本線の姫路から兵庫県の中央部を流れる市川・円山川に沿って北上し、山陰本線の和田山へと至る65.7キロの路線(起点駅基準)で、線名も前身である播但鉄道の時代より、旧国名の播磨(現・兵庫県南西部)と但馬(現・兵庫県北部)の頭文字を由来としています (・o・*)ホホゥ。そんな播但線へ私が乗るのはこれが三度目。一度目は同線自体の乗り潰しが目的で、西舞鶴と宮津を結んでいた宮津線とセットで訪れ、二度目はJRから北近畿タンゴ鉄道へ移管された宮津線を乗り直す目的で、そのついでに再び同線にも乗ったという、二度とも同じような経路を辿っています。そして今回も過去二回と同様、和田山から姫路方向の上り列車へ乗ることになりました。個人的に播但線経由で山陰や丹後へ入ると言う気にはあまりならないけれど、なぜか帰りには播但線を使ってみたくなるらしい ( ̄、 ̄)フーン。ちなみに播但線沿線での撮影となると、今から5年前に私としては珍しくレンタカーを使って訪れています。そのときのターゲットは、新型のキハ189系に置き換え間近となっていた、キハ181系の特急「はまかぜ」でした。

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乗り鉄のお供に駅弁を・・・と思ったのですが、
駅の売店にはシャッターが下ろされていました・・・orz。

上り列車の始発駅となる和田山には、ご当地名物の但馬牛を使った美味しい駅弁があったハズで、たしか最初に訪れたときに買って車中で食べています (゚∀゚*)オオッ!。ならば今回もと期待していたのですが、ホームの売店はシャッターが下ろされて営業していません (´д`;)アウ…。年末だから弁当屋は営業していないのかと思い、仕方なく改札脇のキオスクでビールとツマミだけを買って列車へ乗り込みます (・ε・`)シャーナイネ。あとから調べたところによると和田山の駅弁は現在、繁忙期の一部時間帯以外は駅の改札外にある喫茶店で販売されているらしい。う〜ん、これはちょっと解りづらいよね。せめてキオスク内に置けないものか・・・σ(・ω・`)ウーン…。

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仕方なく旅のお供はビールと些細なオツマミ。
それでも、ローカル線の旅でこれが手に入っただけマシか。

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車内はワンボックスに一人か二人程度の乗車率。
ちゃんと車端部にトイレも設置されていて、
これは飲み鉄するのに最適な環境?(~▽~*)ウィッ

私を乗せた播但線のディーゼルカーは、遅延していた山陰線下り列車の接続を待ち、数分遅れで和田山を発車 (/*´∀`)o レッツラゴー♪。ちなみに私は旅へ出てもメモなどの記録はいっさい取らない主義なので正確な時間は解りませんが、多分二、三分程度の遅れだったと記憶しています。発車後すぐに右へとカーブして山陰線と分かれ、進路を西へと向けた列車が次に停車する駅は、最近ちょっと話題の竹田。前記事で書いたように、私はこの日の朝に福知山線の丹波竹田で下車していますが、こちらがホントの「天空の城」や「日本のマチュピチュ」として知られる竹田城跡の下車駅です マツピチュ?(゚ー゚*)マチュピツ?。

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竹田城跡の最寄り駅・竹田。
山城である竹田城は海抜354mの虎臥山のてっぺんにあるため、
駅からは徒歩のみだと40分ほどかかります。
また、中腹の駐車場まではタクシーも利用が可能。
ちょっと解りづらいですが、
この写真の左上、山の頂上にあるのが竹田城で、
播但線の車窓からもその石垣を確認できます σ(゚・゚*)ンー…。
▲14.12.29 播但線 竹田(車窓から)

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播但線の車窓から見た竹田城跡 オッ!(゚∀゚*)ミエタ!。
上り列車だと竹田をでて少し進んだあたりで、
右上にスッキリと見ることができます。
そう言えば昨年夏の「青春18きっぷ」のポスターは
竹田城跡をバックにして走る播但線の列車でしたね。
▲14.12.29 播但線 竹田-青倉(車窓から)

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ちなみにこれは、
先述の「はまかぜ」をクルマで撮りに来た際に立ち寄った、
5年前の竹田城跡。
この頃はまだ観光客もまばらでした
(・・・というか、ほとんど人に会わなかった気がする)。

ガラガラの車内も竹田城跡を訪れた観光客がけっこう乗ってくるのかな・・・と思いきや、乗降客はほとんど無し (・・∂) アリ?。これもあとから調べたところ、どうやら現在の竹田城跡は史跡保全と事故防止のために冬期(12月3月)の入城を規制しているらしい。おかげで竹田発車後も車内は静かなままで、キハのエンジン音とレールのジョイント音だけが心地よく響きます。それを聞きながらぼーっと車窓を眺めていると、列車が南西方向へ進むに連れて上空には青空が見えてきました (゚∀゚)オッ!。日本海側が雨だったのに太平洋側は晴れ。この劇的変化がまさに山陰と山陽を結ぶ陰陽連絡線の醍醐味ですよね。撮影では曇りや雨で泣かされた一日でしたが、車窓を眺める乗り鉄的には最高の演出です (´▽`*)イイネ~♪

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ふと車窓から空を見上げると、
厚い雲が切れはじめて、青空がのぞくようになりました。
そんな夕暮れの播但路を列車はひた走ります。
▲14.12.29 播但線 青倉-新井(車窓から)

新井(にい)を過ぎると、やがて列車は上り勾配へとさしかかります。この先に待ち構えているのが最大斜度25パーミル(1000分の25勾配=1000メートル進むと、25メートル上がる)、播但線一の難所と言われる生野(いくの)峠。新井と生野の駅間距離は8.3キロながら、実に16分もの所要時間を要することからも、峠越えの険しさが伺えます (・o・*)ホホゥ

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上り勾配にさしかかり、徐々に高さを増してゆく車窓風景。
キハはエンジンを震わせて、峠越えに挑みます。
▲14.12.29 播但線 新井-生野(車窓から)

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じっくりと時間をかけて峠を登ってきたけれど、
サミット付近の車窓風景はイマイチ・・・か? (゚ペ)ウーン…
▲14.12.29 播但線 新井-生野(車窓から)

車窓風景を楽しむ乗り鉄的に峠越えと言えば、山岳路線のハイライト的なものであり、最高地点(サミット)からパッと眺望が開けるとテンションが上がるもの (゚∀゚*)オオッ!。しかしこの播但線の生野越えは、サミット付近でも山に囲まれていてあまり眺望が利かず、それどころか線路のすぐ脇を高速道路(播但自動車道)が並行していて、数ある峠越え風景のなかでも味気ない方かも知れません σ(・ω・`)ウーン…。脇をビュンビュン飛ばして行く高速道路のクルマを横目に、時速30キロ程度の鈍足でゆっくりと峠道を進んできたキハのエンジンがようやく落ち着くと、峠の最高地点に位置する駅、生野に到着。この駅で上下の列車は山登りを終え、あとはそれぞれに山を下ることとなります (´w`*)ドツカレサン。

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山を登り終えて生野に到着した上下の列車はここで小休止。
通常、列車は左側通行で交換しますが、
生野は右側通行でホームに停車するちょっと珍しい駅。
これは構内の勾配や線形の都合上、
かつて蒸気機関車が左側通行で走行するのが困難だったためで、
それが現在にも継承されているのだそうです。
▲14.12.29 播但線 生野(車窓から)

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そんな生野はかつて、銀の鉱山町として栄え、
鉱山が閉山した今も生野銀山の坑道は、
史跡として残されています。
機会があれば訪れてみたいところ。
▲14.12.29 播但線 生野(車窓から)

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生野を出ると並行していた高速道路が離れて、
少し山深い雰囲気のところを走るようになり、
車窓からは市川の流れを眺めることができます。
▲14.12.29 播但線 生野-長谷(車窓から)

生野から先は下り勾配となるため、列車の足取りは軽やか スイスイ〜ε=ε=ε=(  ̄3 ̄)。高速道路が離れた車窓には、代わって市川の渓谷が味わえるようになりました (゚∀゚)オッ!。播但線はこの市川に沿って走るあたりの景色がいちばんキレイで、コレをゆっくりと眺めながら峠越えに挑む下り列車の方が、雰囲気がいいかも知れませんね。もし四度目の乗車機会があれば、今度は下り列車へ乗ってみようかと思います。生野からの峠道を下り切ると、まもなくこの列車の終点・寺前。播但線は今まで乗って来た和田山と寺前の間は非電化でしたが、この先の寺前から姫路の間は電化されており、ここで運行体制も大きく分けられます(現在の播但線を全線にわたって直通する定期列車は、特急「はまかぜ」のみ)。姫路へ向かう私も、ディーゼルカーのキハ41から直流電車の103系へと乗り換えなくてはなりません ε=┌(*・ω・)┘ノリカエ!。

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寺前は電化と非電化の境界駅。
向かって左のキハから、右の電車へ乗り換えます。
一路線で電化と非電化が混在する駅の光景って、
個人的に結構好きです
(八高線の高麗川とか、豊肥線の肥後大津とか)。
▲14.12.29 播但線 寺前

比較的本数の多い電車で運転されている寺前より先の区間は、今までののどかな情景から一変し、沿線には住宅地が目立つようになりました。乗り換えた車両的にも、103系に個人的な懐かしさはあるけれど、ロングシートの通勤形電車では車窓を眺めるのに不向きです σ(・ω・`)ウーン…・・・と、まあ言い訳っぽいことを書いていますが、実は寺前から乗った電車が部活帰りと思われる学生などで混雑しており、さらに日暮れで車窓もだいぶ暗くなってしまったことから、もう写真で記録するのを辞めてしまったんですけれどね (^^;)ゞポリポリ。でもローカル線好きの私としては、日暮れ前に非電化区間の寺前まで楽しめたことで、じゅうぶんに満足した播但線の乗り鉄でした ヨカッタ(*⌒∇⌒*)ヨカッタ。寺前から103系に揺られること45分、車窓の右手に白鷺城の別名を持つ真っ白な姫路城が見えてくると、列車は終点の姫路に到着です。

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このぶれっぶれの写真はいったいナニかというと (-"-;*)ナニコレ、
播但線の車窓から見た姫路城です。
夕景に真っ白な城がきれいに映えていたのですが・・・
さすがにオートのコンデジで撮るにはムリがあったか (^^;)ゞ。
▲14.12.29 播但線 野里-京口(車窓から)

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日が暮れた頃、終点の姫路に到着。
いちばん北側の1番線は播但線ホームですが、
1~4番線は一つの島式ホーム上にあり、
大阪側の2番線は播但線の切り欠きホーム、
岡山側の3番線は姫新線の切り欠きホームになっています。
(1・4番線はスルー式)。
▲14.12.29 山陽本線 姫路

餘部1331-(山陰174D)-城崎温泉1431~1443-(438M)-和田山1536~1548-(播但238D)-寺前1642~1646-(5652M)-姫路1731

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車窓からのぶれぶれ写真だけだと
お城好きの某お方に怒られそうなので(笑)、
姫路到着後にちょっくら歩いて姫路城へ行ってみました。
ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク
2014年に「平成の大修理」を終えて、
真っ白な美しい姿が公開された姫路城。
でも夜だと、本当に白いのか、
ライトアップの光でそう見えているのか、
よく解りませんね・・・(^^;)。

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駅へ戻って姫路から乗るのは、
山陽本線と東海道本線を直通する、
長浜行きの新快速。
転換クロスで乗り心地がよく、韋駄天の新快速は、
関東人にとって羨ましい存在です。
σ(・∀・`)イイナァ…
▲14.12.29 山陽本線 姫路

播但線を乗り終えた私は、姫路でちょこっとお城を眺めてから山陽本線の上り新快速列車に乗って、友人との約束がある大阪へと向かいます。本来なら缶ビールでも買って乗り心地のいい新快速の走りを一杯やりながら楽しみたいところですが (σ´∀`)σイイネ、この日は仕事を終えてから会ってくれる友人のことを思うと、ちょっとガマン (`ω´*)ガマン!。会って乾杯してから、グイッといきたいところです(まあ、私は播但線で飲んじゃっているんだけどね (^^;)ゞ)。19時半に着いた大阪駅にはすでに友人が迎えに来ており、私たちは改札を抜けたその足で赤提灯を目指すのでした ヤアヤア (*゚∀゚)乂(゚∀゚*) オヒサ~。

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姫路から新快速で一時間、大阪に到着。
今年(2014年)は仕事で何度か関西へ来る機会がありましたが、
大阪駅へ立ち寄るのはかなり久しぶりのことです。
リニューアルしてからは初めてかな?
▲14.12.29 東海道本線 大阪

姫路1826-(山陽3318M)-大阪1928

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大阪在住の友人が連れて行ってくれたのは、
大阪名物の串揚げ屋さん (゚д゚)ウマー!。
ソースは「二度づけ禁止」がキホンなんですよね(笑)。
ちなみに、いつもながら飲み会になると写真を撮らなくなる私。
今回もこの最初の一盛り(写真は三人前)くらいしか、
写真は残っていませんでした。

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飲み会のあと、
非鉄の友人たちを(無理矢理に)引っ張って、
いったん大阪駅へ戻ってきました。
私の狙いは新型車両の投入が決定している
大阪環状線の電車です。
まずやってきたのはブラックフェイスの201系。
▲14.12.29 東海道本線 大阪

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車内吊りのポスターでも告知されていた、
大阪環状線に投入される新型車両。
そのシャープなデザインもさることながら、
今までの4扉車から3扉車への変更が、
いちばん驚かされました w(゚0゚*)w オォー!。
2016年に予定されている、実車のデビューが楽しみですね。

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そして、
「どれでも一緒じゃん!早く二軒目に行こうよ!」ヽ(`ε´*)ノ ブーブー
という友人の言葉を尻目に、103系が来るまで待っちゃいました。
人( ̄ω ̄;) スマヌ
今回は夜の大阪駅でのチョイ撮りで済ませてしまいましたが、
いずれは日中の沿線で環状線を撮りたいですね。
▲14.12.29 東海道本線 大阪

これで、今旅の行程はほぼ終了。あとは翌日の三日目にひたすら普通列車や快速列車を乗り継いで東海道本線を東上し、東京を目指すだけです。国鉄型381系で運転されている北近畿特急の撮影と本場の香住で松葉ガニを食べるという、二つの目的を組み合わせた今回の鉄道旅。時期的に冬枯れの季節で、さらにお天気も曇りや雨だったことから、撮り鉄的にはあまりパッとしない結果になってしまいましたが (´・ω・`) ショボーン、久しぶりに訪れた山陰本線や播但線の乗り鉄、さらに香住で食べたカニなど、むしろお天気が悪かったぶん撮り鉄だけに偏らない旅になったようにも思います。たまにはこんな旅もいいかも知れません (´∀`;)マ、イッカ。ちなみに今旅に使用した「青春18きっぷ」は一日一回で、計三回分。実は初日の京都~福知山(正式には新幹線で使用した京都市内までの切符が無効となる保津峡~園部、船岡~下山、下山~福知山)では、18きっぷ一回分(¥2370)の金額に満たないのですが、二日目の福知山~餘部、餘部~大阪、二日目の大阪~東京のトータルでじゅうぶんにモトが取れたのですから、「18キッパー」としての面目は保った・・・かな?(笑)。 2014年暮れの旅でした m(_ _)mオソマツ。


12月30日(火)

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大阪~東京、東海道線乗り継ぎの旅。
一番手は大阪始発の快速の米原行きで、
車両は223系。
▲14.12.30 東海道本線 大阪

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米原より先はJR西日本からJR東海へ入ります。
乗るのは新快速の豊橋行き。
転換クロスシート仕様の313系でした。
▲14.12.30 東海道本線 米原

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ここで朝食にいただくのは、
前日に姫路で買っておいた「名代 あなご寿司(¥1350)」。
ちょっとお値段の張る駅弁ですが、
焼きアナゴの下に隠し味として敷かれた
椎茸煮のみじん切りと山椒の実が
絶妙な風味を醸し出す、素晴らしいお味です
(゚д゚)ウマー!
☆☆☆☆・
朝からお酒を飲みたくなっちゃいますね(笑)

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名古屋を素通りして、豊橋で乗り継いだのは、
浜松行きの普通列車。
この311系も転換クロスシート車です。
▲14.12.30 東海道本線 豊橋

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浜松では興津(おきつ)行きの普通列車へ。
今度はロングシートの211系で、
ここまではすべて違う種類の電車に当たっています (゚∀゚*)オオッ!。
ちなみに、私は座れましたが、
帰路の行程中でこの電車がいちばん混んでいた・・・。
▲14.12.30 東海道本線 浜松

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浜松から乗った興津行きを途中の島田で降り、
そこから乗り継いだ普通列車は国府津(こうづ)行き。
JR東日本管内にある国府津までの直通列車とは珍しい (゚∀゚)オッ!
・・・と思ったら、JR東海の管轄である御殿場線経由でした。
車両は先ほどの米原から乗ったのと同じ313系ですが、
こちらはロングシート仕様の2000番台で、
気分的にはかろうじて違う車種?ヾ(´∀`;)オナジダロ
▲14.12.30 東海道本線 島田

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ロングシートに座って、対向の窓越しに見えたのは富士山のお姿。
こういう一日じゅう乗りっぱなしの日に限って、
いい天気なんだよなぁ・・・(・ε・`)チェ。
▲14.12.30 東海道本線 富士川付近(車窓から)

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御殿場線と分岐する沼津で、
国府津行きから熱海行きへ乗り換え。
待機していたのはロングシートの211系で、
これは先ほど浜松から乗った電車と一緒。
乗り換え時間がわずかなので、
みんなちょっぴり急ぎ気味です
ε=┌(;゚д゚)┘イソゲ!
▲14.12.30 東海道本線 沼津

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ここまではけっこう列車の乗り継ぎ時間が短くて、
朝のあなご寿司以外は食事ができませんでしたが、
東京近郊の熱海まで来たら
一本くらいは列車を見送ってもいいだろうという
気持ち的な余裕ができましたので、
駅そばスタンドで「きつねそば」を注文。
そう言えば、今旅はせっかく関西へ行ったのに、
昆布だしのそばやうどんを食べ損ねたなぁ・・・( ̄▲ ̄*)ア…。

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熱海からはJR東日本となり、
乗車するのはお馴染みのE231系。
西日本の223系や東海の313系は乗り心地がいいのですが、
なぜかE231系のカタいシートに座るとホッとします。
それだけオシリがこのシートに馴染んでしまったということか・・・(^^;)。
▲14.12.30 東海道本線 熱海

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同じE231系ですが、
最後に小田原で湘南新宿ラインの高崎に乗り換えて、
新宿に到着
ヽ( ´¬`)ノ ゴール!。
大阪から10時間の乗り継ぎ旅でした。
せっかく東海道を乗り継いで来たのに、
フィニッシュを東京にしないところが、なんとも私らしい(笑)
そう言えば、夏に東北本線を乗り継いで帰ってきた時も、
上野へ行かず、新宿着だったっけ・・・。
▲14.12.30 山手線(湘南新宿ライン) 新宿

大阪0621-(東海道702K)-米原0806~0825-(5316F)-豊橋1024~1042-(936M)-浜松1116~1129-(774M)-島田1213~1224-(2776M)-沼津1355~1400-(1452M)-熱海1420~1435-(866M)-小田原1456~1504-(3660E)-新宿1618



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ONE-shot 173 山スカ、後追い。 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 173 山スカ、後追い。

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週末に行なわれた115系豊田車の惜別運転。
今回ばかりは正面に掲げられた記念のヘッドマークを重視しようと、
列車のお顔がキッチリと狙える撮影ポイントを探します。
この日は雲ひとつない快晴で絶好の撮影日和。
でも、路線が東西に伸びる中央線に於いて、
午前に西へ下リ、午後は東へ上るこの列車は、
正面に光が当たるポイントが少ないんですよね・・・σ(゚・゚*)ンー…
 

そこで私が思い切って選んだのは、
列車を後ろから撮る「後追い」 m9(`・ω・´)ケテイ!。
正面が逆光ならば、当然後ろは順光です。
尾灯が点灯する後追いを嫌う方も多いですが、
私はあまり気にしないタチで、
光線状態などの条件が良ければ、後追いでも「OK牧場」(笑)
(もちろん、条件がよくて正面から狙えるのがベストだけれど)
 
尾灯を点灯し、走り去るスカ色115系。
その向かう先には山々の稜線がクッキリと見え、
「山スカ」の愛称で親しまれた同車の最期に、
花を添えてくれました
サイナラ…(´;ω;)ノ~~~

 
15.1.18 中央本線 鳥沢-梁川(後追い

 
 
 
ホントは光線状態がよさそうな
土曜日の富士急入線を撮ろうと考えていたのですが、
金曜日の新年会でちょっち飲み過ぎてしまい、
時間ギリギリに慌てて飛び起きて撮影地へと向かう列車に乗ったものの、
途中でカメラにメモリーカードが入っていないのに気付き、
撮らずに高尾で折り返して、家でふて寝していたのは
ここだけのハナシ・・・(^^;)ゞポリポ

 
金曜日に集まった「鉄仲間」の皆さん、お疲れさまでした。
楽しいひと時をありがとうございました。



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冬休み02・・・ 山陰本線 余部橋梁 撮影記 [鉄道旅行記]

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2014.12.28~30
冬休み02
カニ、食っべいこう〜♪ ≧[゚∀゚]≦
 山陰本線 余部橋梁 撮影
 
  

冬休みを利用した年末の鉄道旅、前回からの続きです。
今旅は東京から東海道新幹線に乗って西へ向かい、京都を起点とする山陰本線を訪れています。初日は京都市郊外の園部や、山あいの町にある下山で、国鉄特急色の381系で運転されている特急「きのさき」「はしだて」を撮影 【◎】]ω・´)パチッ! 。残念ながら曇りのち雨と、あまりお天気には恵まれませんでしたが、編成写真や俯瞰撮影などを楽しむことができました。その後は福知山で一泊し、迎えた二日目です。


12月29日(月)

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旅の二日目は福知山からスタート。
まだ日の出前の早朝ですが、
前日同様、あまり天気はよく無さそう・・・ σ(・ω・`)ウーン…。
ちなみに駅前に停車しているバスは、
ここ福知山と、前日に撮影で訪れた園部を結ぶ、
JRバスの園福線(園部行き)。
けっこうな長距離の路線バスですね。
▲14.12.29 山陰本線 福知山

前回もちょこっと触れましたが、福知山は山陰本線、福知山線、北近畿タンゴ鉄道(KTR)・宮福線の三路線が乗り入れる「北近畿ビッグXネットワーク」の中心駅 (゚ー゚*)エックス?。「X」の文字を使って説明すると、向かって右下(京都)から中心点(福知山)を通って左上(城崎温泉方面)へ抜けるのが山陰線、左下(大阪)から中心点までが福知山線、さらに中心点から右上(宮津・天橋立)へ伸びるのがKTRを表し、前日の私は山陰線に乗って、右下の京都から中心点の福知山へとやって来たことになります (・o・*)ホホゥ。そして二日目に私がまず乗ったのは、Xの左下の路線である福知山線。

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改札を抜けてホームに上がると、
私が乗る列車はすでに入線していました。
福知山線の丹波路快速・大阪行きは、
新型の225系です。
▲14.12.29 山陰本線 福知山

福知山線は大阪と福知山の間を宝塚、篠山口経由で結ぶ路線(正式な路線区間は尼崎~福知山 106.5 km)で、乗車したのも直通の大阪行きでした。と言っても、私がこの列車に乗るのはわずか一駅だけ。福知山の次駅・丹波竹田で早くも下車します。せっかくの新型車(225系)も、乗り心地をじっくりと味わう間がありませんでした。

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福知山からの列車を降りたのは、次駅の丹波竹田。
わずか一駅区間ですが、
県境を越えて京都府から兵庫県へと入りました。
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田

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丹波竹田は交換設備のある無人駅。
ちなみに、同じ兵庫県内にあることから、
近年「天空の城」として一躍人気スポットとなった
「竹田城跡」の最寄り駅である播但線の竹田駅と、
勘違いされることがあるのだとか・・・。
オシロ…<(゚-゚=)キョロキョロ(=゚-゚)ゞ ドコ?
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田

福知山0659-(福知山2724M)-丹波竹田0707

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1005.jpg

竹田城の最寄り駅ではありませんが、
この丹波竹田の町も、
土蔵や古民家などが街道沿いに立ち並んでいて、
なかなかいい雰囲気です (・∀・)イイネ。

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杉玉発見!杉玉発見!杉玉発見!(Ⓒ.hanamura師匠)
そう、実は上写真の立派な古民家は酒蔵で、
丹波の地酒「小鼓」などを造る西山酒造さんです。
気になるけれど、残念ながらもちろんまだ開店前・・・。
この市島町には、前夜に私が福知山で飲んだ
「奥丹波」の山名酒造さんなど、多くの酒蔵があります。

駅から街道沿いに立ち並ぶ古民家などを横目に見つつ、足早に歩みを進めます ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク。なかなか風情のある丹波竹田の町並みですが、もちろん私の目的は町歩きでなく、目指すは福知山線の撮影地。駅から南へ20分ほど歩いて住宅街を抜けると、やがて開けた田園地帯へ出ることができました。

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田園風景に伸びる福知山線の線路。
緩やかなカーブの内側から
スッキリとした編成写真を撮る事ができます。
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田-市島

ここでの狙いは、大阪と城崎温泉の間を結ぶ、福知山線の特急「こうのとり」です。この「こうのとり」も、前日の山陰本線で撮った「きのさき」や「はしだて」同様に国鉄型の381系と新型の287系が使われており、次にやってくる上りの「こうのとり6号」は381系の運用 (゚∀゚*)オオッ!。そこで午前中に順光となるハズのこの場所へとやって来たのですが・・・上空は厚い雲が広がり、雨は降っていないもののドン曇り。薄暗くて気分的なテンションもカメラの露出も上がりません ε-(´∞`;)ハァ…。今旅はお天気がダメダメだなぁ・・・ (´・ω・`)ショボーン。それでも撮影地へと来てしまったワケだし、お目当ての列車は間もなく通過します。無理矢理にでもテンションを上げないとイージーな撮影ミスをしそうなので、たとえ曇り空でも6連の381系が撮れる貴重な機会だぞと自分に言い聞かせてファインダーに集中 (`・ω・´)-3フンス!。しばらくして国鉄色の381系は定時にカーブの奥から現れました。

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雨上がりでしっとりとした冬雲りの朝。
黄色いマークを掲げた特急「こうのとり」が、
大阪へ向けて丹波路を走り抜けます。
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田-市島

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すぐに振り返って後ろ姿も。
長い直線に6連の381系が収まりました。
▲14.12.29 福知山線 市島-丹波竹田(後追い)

381系の「こうのとり」が撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
緩やかなカーブをゆく国鉄特急型がカッコイイ・・・。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。まあ、曇天下の編成写真なので、撮っていても、今写真を見返しても、正直あまり面白みは無いのですが、国鉄色381系の「こうのとり」を撮ったという最低限の記録は残せました。これで前日の「きのさき」「はしだて」と合わせて、いちおう現在の381系で運転されている北近畿特急はコンプリートです(通常、「まいづる」には381系の運用がありません)。走り去る381系の後ろ姿を見送って、撤収。駅へと戻ります モドロ...((((o* ̄-)o。

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丹波竹田に223系の普通列車が入ってきました。
乗るのは・・・あれ?福知山行き? (・_・*)オヨ?
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田

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福知山の手前で車窓右手に見えるのは福知山城。
その下の高架線は山陰本線です。
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田-福知山(車窓から)

丹波竹田からは、さらに先へ進む大阪方面の上り列車・・・ではなく、私が乗ったのは下りの福知山行き普通列車 ( ̄△ ̄;)エ?。実は二日目の旅程、まずは手ごろな時間に381系の「こうのとり」が運転されていたので、とりあえず丹波竹田へと撮影に向かいましたが、この日のメインは福知山線の撮影ではありません。もちろん福知山線での381系「こうのとり」撮影も国鉄型好きとしては捨てがたい選択肢ですが、それ以上に私の気を惹いた「とある魅力的なモノ」があったのです エ?(゚Д゚≡゚∀゚)ナニナニ?。福知山から列車を乗り継いで、山陰本線を北上。国鉄色381系以上に魅力的なモノとはいったい、どんなに貴重な車両なのか o('∇'*)oドキドキ♪、いや、どれだけ素晴らしい風景の撮影地なのか o('∇'*)oワクワク♪ ・・・と言えば、なんと私の目的は、コレ! ∑(゚∇゚;)エッ!?


 
 
 
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カニ!≧[゚∀゚]≦

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カニっ!!≧[゚∀゚]≦

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カニ━━━≧[゚∀゚]≦━━っ!!!

そう、今がまさに旬である冬の味覚の王様「松葉ガニ」!≧[゚∀゚]≦カニ? この冬枯れの時期にあえて私が山陰本線を訪れた目的は、今まで撮影してきた381系のほかに、この山陰名物の松葉ガニがあったからでした w(゚0゚*)w オォー!。いや、むしろ381系の方がオマケのようなものかも・・・。というのも、実は今旅のキッカケはクリスマス前に行われた商店街の福引きにありまして、その特賞が何を隠そう「松葉ガニ」だったのです (゚Д゚)ハァ?。私は決してクジ運のいい方ではないけれど、今年(2014年)は抽選制の車両基地公開などに当選したこともあり、なんだかツイている気がする・・・そう思って手元の抽選券5回分のガラガラをまわしてみたところ ク-ル…(゚∀゚;)キットクル~…・・・、結果はポケットティッシュ4ケと300円の商店街お買物券が一枚 コネ━━━━('A`)━━━━…。カニは当たらなかった ≧[゚∀゚]≦)))…ヽ(´д`;)アア…。まあ、私のクジ運などこんなもんなのですが、この一件でアタマのなかにすっかり「松葉ガニ」が刷り込まれてしまった私は カニ…v(゚-、゚)vカニ…、今冬の旅先を思い切って松葉ガニの食べられる山陰本線へと決めたのでした m9(`・ω・´)ケテイ!。これが今旅の冒頭(前記事)に挙げた、二つの目的のうちの二つ目です ( ´_ゝ`)フーン。

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ここで、カニにたどり着くまでの行程を
ちょっちプレイバック。
福知山で乗り継いだ山陰線の豊岡行下り普通列車は、
緑一色(抹茶色)の113系二連 (゚ー゚*)マッチャ?。
この列車で「X」の中心点から左上へ向かいます。
▲14.12.29 山陰本線 福知山

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豊岡からの浜坂行きは、
気動車(ディーゼルカー)のキハ47 (´▽`*)キハキハ~♪
山陰本線東部の電化区間は、京都から城崎温泉までです。
▲14.12.29 山陰本線 豊岡

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城崎温泉の次駅・竹野を過ぎると、
車窓から日本海が臨めるようになります (´▽`*)ウミ~♪
お、雲間から少し日が差してきたか?(゚∀゚*)オッ!
▲14.12.29 山陰本線 竹野-佐津(車窓から)

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福知山から二本の列車を乗り継いで二時間、
目的地の香住に到着。
広い視野を持つ某画伯の影響を受け(?)、
雪深い地域のしっかりとした屋根の骨組みに、
思わず目が行ってしまいました (・∀・)イイネ。
国鉄キハが似合う、なかなかいい屋根ですよね。
▲14.12.29 山陰本線 香住

丹波竹田0823-(福知山2527M)-0831~0839-(山陰427M)-豊岡0955~0957-(167D)-香住1040

そんな松葉ガニを求め、私が山陰線を乗り継いでやってきたのは、兵庫県北部の日本海側に位置する香美町の香住(かすみ)。香住漁港はズワイガニ(松葉ガニ)の水揚げ量が日本一という本場中の本場で、毎年11月6日に蟹漁が解禁されると町中が活気づくといいます (・o・*)ホホゥ。そしてこの香住の松葉ガニと言えば、私が敬愛する旅行作家の宮脇俊三氏がこよなく愛した味で、著書でもちょくちょくそのエピソードが綴られていました(代表的なのは「途中下車の味」に収録されている「一円電車と松葉ガニ」かな)。ズワイガニは北陸地方の越前ガニも美味しいし、松葉ガニならば山陰線をさらに進んだ鳥取県の各地でも食べられるけれど、私としてはこの香住に拘りたかったのです。

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松葉ガニの本場である香住は、
駅のホーム上にカニ爪が・・・(゚∀゚)オッ!。
▲14.12.29 山陰本線 香住

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さらに駅前にもカニ爪が・・・(゚∀゚*)オオッ!。
▲14.12.29 山陰本線 香住

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そして改札口上には「カニ(ン)迎」の
ディスプレイが見られました ≧[゚∀゚]≦カニゲー?。

とはいうものの、宮脇氏のように松葉ガニが食べられる民宿を事前に予約してきたわけではなく、私はほぼ行き当たりばったり。香住に到着したのは10時40分で、お昼時にはちょっと早い中途半端な時間ですが、はたしてカニを食べることはできるのかしらん・・・σ(゚・゚*)ンー…と、宮脇氏が旅をしていた時代にはほとんど普及していなかったインターネットという現代ツールでちょいちょいと検索してみると、駅から歩いて10分ほどのところにある市場近くの食堂は、何軒かが早い時間から営業しているとのこと (゚∀゚)オッ!。さっそくそのうちのひとつへ飛び込んでみました ε=(*`∀´)ノ チワッ!。そして、ビールでのどを潤しながら待つことしばし・・・ o('∇'*)oワクワク♪

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カニ!≧[゚∀゚]≦

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カニっ!!≧[゚∀゚]≦

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カニ━━━≧[゚∀゚]≦━━っ!!!

茹でたてで真っ赤に染まったカニが運ばれてきました!ε-(°ω°*)カニー! さすがに、大きくなオスの松葉ガニをまるまる一匹はそれなりにお値段が張るので、メインは小ぶりなメスガ二一匹とし、オスの松葉ガニは手足だけを注文。それでもこの陣容は私にとって夢のような豪華さです・:*:・(゚ノ∀`゚)゚シヤワセ・:*:・。ここで僭越ながら宮脇氏の言葉を借りると、「ひとがうまいものを食べた話など、読まれる方は迷惑だからこれ以上は記さないが」、最後はしっかりと甲羅酒まで堪能させていただきました (○~▽~○)ウィッ♪。ちなみに、これだけ飲み食いしても「一葉さん一枚」でおつりがくるのですから、本場は驚きの安さですよね (*´艸`*)クフフ。お目当てのカニを存分に満喫した私は、お酒も入っていることから上機嫌で旅をつづけます。ところが、カニを食べている間に天気は暗転。店を出て駅へと戻る途中で、大粒の雨が降り出してしまいました ヽ`、┐( ̄o ̄;)アメダ…。さっき香住に到着した時には日差しがあったのになぁ・・・σ(・ω・`)ウーン…。

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私が乗るキハの普通列車は、
雨を突いて香住のホームに入ってきました。
▲14.12.29 山陰本線 香住

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上の入線写真では解りづらいですが、
けっこう激しい雨です。
ザアアァァ…:il!:il|(´д`;)!l|il:|;
▲14.12.29 山陰本線 香住

しばらくはやみそうもない雨、これにはちょっと弱りました ε-(´∞`;)ハァ…。というのも、せっかく香住まで来たからには、このあとさらに下り列車でもう二駅だけ進んでみたいと思っています。そこが今旅の最終目的地。できることならばそこで少し撮影や散策を楽しみたいところなのですが、この雨では・・・"o(-"-;*) ウゥム…。

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雨に煙る車窓に見えるのは、
ホームから海が見渡せる駅、鎧(よろい)。
このいい雰囲気の駅は「青春18きっぷ」ポスターの
ロケ地にも選ばれたことがあります (・o・*)ホホゥ。
▲14.12.29 山陰本線 鎧(車窓から)

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鎧を出ると列車はトンネルへと入り、
次に明るくなったところで車窓に広がるのは、
この入り江を見下ろす雄大な景色!(*゚ロ゚)ハッ!!
列車は今、あの有名な橋の上を走行中です。
▲14.12.29 山陰本線 鎧-餘部(車窓から)

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香住から10分ほどで、目的の駅・餘部に到着。
同じ列車からは私以外にも
何人かの同業者と思われる方々が下車しました。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

香住1228-(171D)-餘部1239

雨のなか私が降り立ったのは餘部(あまるべ)。鉄道好きの方ならば、一度はこの駅名を聞いたことがあるのではないかと思われます σ(゚・゚*)ンー。かつてこの駅のすぐ東側(鎧方)にあったのが、トレッスル橋(橋脚がやぐら型に組まれた橋)として日本屈指の高さと美しさを誇った「余部(あまるべ)鉄橋」(゚∀゚*)オオッ!。そこを渡る列車から見下ろす車窓風景も、そしてその姿を外から眺めることでも、山陰本線随一の絶景として知られ、多くの鉄道ファンに愛された鉄橋でした(ちなみに読み方は同じ「あまるべ」ですが、駅名は「餘部」、橋梁名には「余部」の字が正式に使われます)。

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やぐら型に組まれた橋脚が集落を大きく跨ぎ、
まるで天空を列車が走りゆくようなシーンが展開された
かつての余部鉄橋。
この鉄橋を列車で渡ること、そして撮ることは、
私も鉄道ファンの一人として憧れたものです。
04.7 山陰本線 餘部-鎧

そんな名所・余部鉄橋ですが、完成から100年近くもの長きにわたり日本海から吹き付ける潮風に晒され続けるという過酷な条件で鉄骨の老朽化が進み、2010年に近代的なコンクリート橋(エクストラドーズドPC橋)へと架け替えられてしまいました。安全性や地域住民のことを考えれば丈夫で騒音の少ない新橋への架け替えはやむを得ないことですが、やはり鉄道ファンの一人としてはあの美しい鉄橋が役目を終えて解体されるという残念な気持ちの方が正直強く、私が最後に餘部を訪れたのは橋梁の架け替え工事が本格化する直前の2004年。それっきり、新橋梁になってからは一度も渡ったことがありませんでした。あれからちょうど10年。今旅の目的はカニがメインではあるけれど、そろそろ新橋梁の餘部を訪れてもいいかなと思えるようになったのです ( ´_ゝ`)フーン。

橋梁の架け替えに伴い、駅も若干のリニューアルが施された餘部。以前は下り列車の進行方向左側にあったホームは右側になっていました (・.・∂)アレ?。なんだかさっそく軽い違和感・・・いや、そもそも鉄橋の轟音が聞こえない余部橋梁を渡ってきた時点で、すでに違和感はあったか・・・。ここでは10年前に訪れた時の写真を少し交えながら、現在の餘部をご紹介してゆきたいと思います。

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橋梁の架け替えと同時に新装された餘部駅のホーム。
上り方の鎧方向を見ています。
ちょっと解りづらいですが、
手前に見える線路はモニュメントとして残された旧線で、
現在の列車は写真の右側(点字ブロックの奥)に入ります。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

1038.jpg

今から10年前に撮影した、
橋梁架け替え前の餘部のホーム。
列車は向かって左側に入っていました。
でも、ひとつ上の写真で旧線とホームの位置関係を見ると、
ホーム自体は以前と変わらず同じ場所なのかな? σ(゚・゚*)ンー
▲04.7 山陰本線 餘部

1040.jpg

今度は昔の写真から先にご紹介。
ホームから鎧方を臨むと、すぐ先に余部橋梁が見えます。
そして鉄橋の左に広がるのは日本海。
▲04.7 山陰本線 餘部

0700.jpg

こちらがほぼ同位置から見た現在。
バラストが敷かれてしっかりとした路盤は、
橋梁との境目があまりハッキリせず、
乗車していても音による変化は感じられなくなりました。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

0901.jpg
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ちなみに旧・余部橋梁は現在も一部分が残され、
日本海の景色が眺められる展望施設「空の駅」として、
整備されています。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

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全長310メートル、やぐら形の美しい橋脚が11基も立ち並び、
圧巻の迫力を誇っていた旧・余部橋梁。w(*゚o゚*)wオオー!
ひとたび列車が通過すると轟音が下の集落に響き渡りました。
ただ、その音に悩まされていた住民も少なくなかったとか・・・。
▲04.7 山陰本線 餘部

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これが現在の姿。
先述したように旧橋梁は餘部方の三基分が、
展望施設「空の駅」として残されています。
その向こうに見えるコンクリート橋が、新・餘部橋梁。
旧橋梁に比べると風情は無くなってしまいましたが、
騒音面ではだいぶ解消されたことでしょう。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

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橋梁の下まで降りてみました。
高台にある餘部駅と橋梁下にある集落との高低差は41メートル。
現在でも列車を利用するには、
この高さを階段で上がらなくてはなりません。
ε~ε~ε~((((lll′□`)ノ ヒイイィィ...
▲14.12.29 山陰本線 餘部

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集落を通る国道沿いには旧橋梁の橋桁が保存されています。
「余部橋りょう」の文字が入っていたこの桁は、
ちょうどこの国道178号線を跨いでいた部分の9番桁。

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旧・余部橋梁を横から眺めたカット、
橋上をゆくのはキハ181系の特急「はまかぜ」で、
右から二両目のさしかかっている橋桁が、
「余部橋りょう」の文字が入った9番桁です (゚∀゚)オッ!。
▲04.7 山陰本線 鎧-餘部

駅のホームなどを眺めたのちに、同駅の名物とも言える急な階段を下り、橋の下を通る国道のあたりまで行ってみました …(((o*・ω・)。当たり前のことかもしれないけれど、新しくなった橋梁や駅以外は10年前とほとんど変わっておらず、階段の途中から眺めた集落越しに見える日本海の情景には懐かしさも感じました (*ノ∀`*)ナツカシス。しかし、やはりこの餘部においては何よりも鉄橋の存在が大きく、ふと見上げた先にあるのが鉄橋ではなくコンクリート橋という事実には、今さらながらあらためて寂しさが募ります (・ω・`。)サミシ…。あくまでも一観光客としての感想に過ぎないのですけれどね。

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そして餘部へ来たからには、
ここに手を合わせて行かねばなりません。
1986年に同地で起こった列車転落事故の慰霊碑です。
鉄橋上を通過していた列車は日本海からの突風にあおられて転落。
回送列車だったので乗客はいませんでしたが、
橋梁の真下で落下した列車の直撃を受けた水産加工工場の職員5名と
列車の乗務員1名の合わせて6名が犠牲となりました。
この事故の衝撃は、今も私の記憶のなかに残っています。
そして奇しくも今回訪れた前日の12月28日は、
28年前の事故発生日でした。合掌

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こちらは旧橋梁時代の慰霊碑。
もちろん現在と場所は変わっていません。
新橋梁になっても安全を見守り続けています。

さて、餘部と言えばもう一カ所、撮り鉄として立ち寄りたい場所があります。それは駅裏にあった「お立ち台」(゚∀゚*)オオッ!!。お立ち台と言っても、単なる山の斜面をファンが勝手にそう読んでいただけなのですが、ここは余部鉄橋を渡る列車の姿を手軽に撮ることができるスポットとして、人気のあった撮影地です。私も過去に何度か訪れたことがあり、なかでもDD51が牽引するブルートレイン「出雲」を、憧れのこの場所で撮ることができた時は嬉しかったなぁ・・・(´ー`)シミジミ。

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餘部駅の裏手にある斜面からは余部鉄橋が一望できました。
写真はそのお立ち台から撮影した、寝台特急「出雲」。
東京と山陰地方を結んでいたこのブルートレインも、
余部橋梁の架け替え工事が本格化する直前の06年に廃止。
現在は伯備線経由の「サンライズ出雲」が残されています。
▲04.7 山陰本線 鎧-餘部

そんな思い出の駅裏撮影地は今どうなっているのかというと、新橋梁への架け替えで駅とともにきれいに整備され、どうやら本当の「お立ち台」となっているらしい (・∀・`)ヘー。さっそく駅から続く細い道を辿ってゆくと、そこには確かにそう呼ぶにふさわしい展望台がありました。

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以前はホーム脇の獣道から上がっていたお立ち台ですが、
現在はこのように整備され、立派な手すりも設置されています。
その先に見えるのは新たな余部橋梁。
▲14.12.29 山陰本線 鎧-餘部

もちろん、ここで新橋梁だけを眺めていたって面白くありません。ちょっと列車がやってくるのを待ってみたいと思います。次に通過するのは、浜坂行きの特急「はまかぜ1号」 (゚∀゚)オッ!。どうせならばここで普通列車よりも特急列車を狙いたいと思って、香住で先にカニを食べてから餘部へ来るという特急の通過時刻に合わせたスケジュールを立てたのですが、カニを食べている間に降り出した雨はここにきていっそう強くなってしまいました ザアアァァ…:il!:il|Y_(´д`;)!l|il:|;。う~む、ひょっとしてこれは私に食べられたカニのたたりか? ≧[`∇´]≦ ウケケケケ そんな雨が容赦なく打ち付けるコンディションのなか、余部橋梁上に姿を表した特急列車・・・。

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日本海を臨みながら余部橋りょうを渡る、特急「はまかぜ」。
コンクリートの新橋梁にステンレスのキハ189系は、
お似合い・・・・か?
▲14.12.29 山陰本線 鎧-餘部

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こちらは10年前の同ポイントで撮った「はまかぜ」。
このころはまだキハ181系が使われていました。
▲04.7 山陰本線 鎧-餘部

余部橋梁で「はまかぜ」が撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
お天気はイマイチ・・・どころか、サイアクですが、お立ち台から眺めた新橋梁の情景は、過去の思い出にとらわれずに見てみると、日本海の海景色をバックにしてスッキリと列車が撮れる、なかなかいい撮影地です (・∀・)イイネ。きっと晴れた日には透明度の高い海の青さが際立って、さらにきれいなことでしょう。本来は天気がよければ、もう一本くらいここで普通列車を待ってみたり、昔に訪れた余部橋梁を遠目から眺められるような撮影ポイントへも行ったりしたかったところなのですが、この「はまかぜ」一本を撮っただけでもずぶ濡れとなった私は、気持ちがすっかり折れてしまい、これにて撤収を決意 (´Д⊂ モウダメポ。ここにはいずれ、天気のいい日にまた再訪したいものです (´∀`;)ソレバッカ…。

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新旧の比較としては、こんなものまで撮っていました。
駅に設置されていた周辺の案内看板です。
こうやってみると、昔の看板は味がありましたね~。
「旅どころ香住は 美の町 味の町」・・・か。

ところで、今回は10年前に撮った写真を比較で載せてみましたが、実は昔の写真を見てから現在の写真を撮ったわけではなく、現地ではとくに意識せず適当にスナップを撮り、家に帰ってから10年前の写真を引っ張り出したのですが、意外にも過去と現在の写真がウマい具合にリンクしていたということに、ちょっと驚きました w( ̄▽ ̄*)wワオッ!。我ながら、列車だけでなくホームや案内板などをよく撮っていたなぁなんて、感心しちゃいます。でもウラを返せば、私の撮影スタイルが10年間ほとんど変わっていないということかも・・・(^^;)ゞポリポリ。

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撮影を終え、ホームで列車を待っていると・・・
▲04.7 山陰本線 餘部

1058.jpg

タラコ色のキハ47が入ってきました。
コレに乗って餘部をあとにします。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

いちばんの目的が松葉ガニを食べることだったという二日目。もっとハードでコアな撮り鉄・乗り鉄を期待していた方には申し訳ないけれど m(。・ε・。)mスンマソ-ン、時には国鉄色の撮影よりもカニを優先する、これも私の鉄旅スタイルなんです。個人的には存分に魅力を満喫した、香住と餘部の旅でした。それにしても、今旅はお天気に恵まれないなぁ・・・(・ε・`)チェ。2014年末を持って、もう「自称・晴れ男」の称号は返上か!?


もうちょっとだけ、続きます・・・。
ザアアァァ…:il!:il|Y_(´д`;)!l|il:|;。



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ONE-shot 172 撮り初め。 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 172 撮り初め。

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新年の撮り初めは、
富士山バックの「ホリデー快速 富士山」
 

この日の本来の目的は「甲斐の開運」っていう
縁起のいい名前の酒をお年始に持って行こうと思い
お店のある河口湖へ列車で向かっていたのですが、
あまりにもクッキリと富士山が車窓に見えていたので
以前にネットで見かけて気になっていた撮影地へ
立ち寄ってみました
 
初夢に富士山は出てこなかったけれど(鷹も、茄子も)
撮り初めでこんなにきれいな富士山を拝めたのですから、
今年もいい一年になりそうです(^^)
 
15.1.3 富士急行 寿-三つ峠(後追い)


共通テーマ:趣味・カルチャー

冬休み01・・・山陰本線381系 撮影記 [鉄道旅行記]

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2014.12.28~30
冬休み01
そうだ、京都へ国鉄色を撮りに行こう。
 山陰本線381系 撮影
 
  

年末年始は一週間ほどの休みが取れました。年越しの慌ただしい時期ではありますが、なんとか二泊三日くらいの旅には出かけることができそうです (゚∀゚*)オオッ!。振り返ってみると今年(2014年)の私は、春先に「ゾーゼーマエ(増税前=消費税が5%から8%へと上る前の駆け込み購入)」という言葉に踊らされ(?)ゾーゼィ♪ヘ(゚ω゚ヘ)(ノ ゚ω゚)ノゾーゼィ♪、思い切って愛機のデジタル一眼レフカメラを買い換えてしまったことから、趣味に賭ける金銭的な余裕が乏しくなり ε-(=ω=。)ボンビー…、例年に比べると遠征撮影の回数が少なかったように思います (´д`)ソウカ?。ちょこちょこ出かけているように見えて、実は出張鉄(出張ついでの鉄道趣味活動)以外での純粋な泊りがけ遠征は、わずか三回のみ(4月の宮城、7月の松本青森。まあ出張鉄では、盛岡札幌福井長野大阪和歌山へ行っているんだけれどね・・・^^;)。できれば年内にもう一回くらい、遠出をしたいと考えていました σ(゚・゚*)ンー。そんな一年を締めくくる鉄道旅、今回の旅には二つの目的を立てました。ひとつは、いつものように私の大好きな「とある国鉄型車両(もうタイトルに答えが出ているけれど)」を撮ること (゚∀゚*)オオッ!。そしてもうひとつは・・・それは旅を進めていく過程で、お教えすることとしましょう エ?(゚Д゚≡゚∀゚)ナニナニ?。はたしてその目的とは何なのか、そして旅先はいったいどこなのか、いつものごとくマニアックな鉄道旅行記ですが、気楽にお付き合いいただければと思います。


12月28日(日)

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まだ夜が明けきらぬ東京駅。
ホームに停車しているのは6時ちょうど発の
「のぞみ1号」博多行きです。
▲14.12.28 東海道新幹線 東京

東海道、東北、上越、長野の各新幹線が集う東京駅、今旅はここから朝イチの東海道新幹線「のぞみ1号」へ乗って、西へと向かいます バビューン!!-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ。この冬休みは北陸新幹線開業前最後の長期休暇ということもあり、同僚や友人の多くから「今度の休みは、やっぱり北陸?それとも信越? ヽ(゚∀゚)デショ? 」と私の旅先を勝手に予想されたのですが、「やっぱり」などといかにも定番っぽく言われちゃうと、むしろひねくれて違う方向へと足を向けたくなるもの o( ̄^ ̄o)彡プイッ。安易に行先が予想できちゃうような旅はツマラナイしね。たしかに激動を迎える北陸地区の鉄道は気になるけれど、この冬休みに訪れるのはやめておこう・・・と、早々と旅先の候補から外しました ( ´_ゝ`)フーン。「のぞみ1号」は北陸本線との分岐駅となる米原をスピード落とすことなく通り過ぎ、まもなく京都へと到着。私はここで新幹線を降ります。

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帰省ラッシュ真っ只中となったこの日、
私は何とか座席を確保できましたが、
自由席は通路までびっしりの大混雑でした。
(´д`;)人大杉…

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そんな「のぞみ1号」を、私は京都で下車。
朝日を浴びて発車してゆくN700系を見送ります。
▲14.12.28 東海道新幹線 京都

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新幹線から在来線ホームへと続くコンコースを歩いていると、
目に入ったのはホームに停車している奈良線の103系 (゚∀゚)オッ!。
関東人からすると、ちょっぴり懐かしさを感じる電車です。
▲14.12.28 東海道本線 京都

東海道線(JR京都線・琵琶湖線)、湖西線、山陰線(嵯峨野線)、奈良線、近鉄線など、さまざまな鉄道路線が乗り入れている京都。新幹線改札を抜けるとさっそく出迎えてくれた、奈良線の103系や湖西線の117系にちょっと心を動かされつつも σ(・∀・`)ノリタイ、それらの路線が発着するホームをコンコースで一気に跨ぎ、私がやってきたのはいちばん端っこにある山陰線ホーム。そう、今回の目的路線はこの山陰本線です (・o・*)ホホゥ。

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京都駅の西端にある山陰線ホームは、
行き止まりの頭端式。
ホームの番線も30番台が充てられています。
ちなみにここにある「34番線」は
日本で一番大きな数字の旅客ホームです。
▲14.12.28 東海道本線 京都

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私が乗るのは32番線から発車する
園部行きの普通列車。
転換クロスシート装備で乗り心地のいい、
221系が待機していました。
▲14.12.28 東海道本線 京都

乗り継いだ園部行きの普通列車は定時に京都を発車。ちなみに山陰本線の京都と園部の間には「嵯峨野線」という愛称が付けられているのですが、ここでは山陰本線(山陰線)に呼称を統一して、話を進めてゆきましょう。

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山陰線の列車は京都を出て少し進むと、
梅小路機関車館の脇をかすめます。
旧・二条駅舎を移築した資料館の脇には、
新たな
京都鉄道博物館が建設中。
▲14.12.28 山陰本線 京都-丹波口(車窓から

山陰本線は京都から、福知山(京都)、豊岡(兵庫)、鳥取、松江(島根)など、北近畿と日本海側にある山陰地方の各都市を経由して、最終的に山口県下関市の幡生(はたぶ)へと至る、全長673キロ(支線を除く)もの長大な路線です。といっても、今回訪れるのはそのなかのほんの「さわり」の部分 (゚ー゚*)サワリ?。山陰本線のうち、北近畿地区(北近畿ビッグXネットワーク)に含まれる京都と城崎温泉の間は電化されていて、特急列車が頻繁に運転されています。そしてその特急に使われている車両は大雑把に分けると新型と旧型の二種類。ここまで書くと賢明なこのブログの読者様ならお解りのことでしょう σ(゚・゚*)ンー。そう、その旧型と言うのが私の好きな国鉄特急型の381系なのです (゚∀゚*)オオッ!。この381系、北陸新幹線開業後には北陸本線を走っていた681・683系の一部を直流化して置き換えるなんてウワサがあり(あくまでもウワサね)、一度はキッチリと撮っておきたいと思っていました。北近畿ネットワークの国鉄型特急列車は、三年前の夏に福知山線で183系の「こうのとり」を撮影していますが、381系が運転されるようになってから訪れるのは今回が初めてです。

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景勝地・保津峡を高速で駆け抜けます。
かつてこのあたりの山陰線は渓谷沿いを通っていましたが、
高速化により今は大部分がトンネルとなってしまいました。
線路移設の理由や経緯は全然違うけれど、
先日訪れた
吾妻線と状況が似ていますね。
ちなみに旧・山陰線だった線路は現在、
嵯峨野観光鉄道として活用され、
保津峡沿いにトロッコ列車が運転されています。
▲14.12.28 山陰本線 嵯峨嵐山-保津峡(車窓から)

そんな381系がスッキリと撮れる撮影地を目指して山陰線を西へ。この日の京都府南部の天気予報は晴れのち曇りで、京都を出た時点ではスッキリとした青空が広がっていました (゚∀゚)オッ!。せめて午前中くらいはこのまま晴天が持ってほしいなぁ (・∀・`)ネー・・・と思いながら乗り続けるも、列車が保津峡のある愛宕山をトンネルで抜けて亀岡盆地に入ると、上空は一気に鉛色の曇り空に変わってしまいました (´д`;)アア…。天気ばかりは運のようなものだけれど、京都市内が晴れていただけにちょっとガッカリ (・ε・`)チェ。再び車窓に日が差すことがないまま、私が下車する園部に到着。京都から乗ってきた列車もこの駅どまりです。

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京都から45分ほどで園部に到着。
京都地区の山陰線の普通列車は
大半がこの園部で運転形態が分けられ、
嵯峨野線の愛称が付くのもここまでです。
▲14.12.28 山陰本線 園部

東京0600-(東海道新幹線 のぞみ1号)-京都0812~0844-(山陰235M)-園部0928

実は私の目指す撮影地は、この園部よりもさらにひとつ先に進んだ船岡の方が近いのですが、次の381系が使用される特急列車が通過するのは約30分後。園部で20分後に接続する下り列車に乗って船岡へ行き、そこから徒歩20分の撮影地へ向かったのでは到底間に合いません (゚ペ)ウーン…。そこで今回はここ園部から撮影地まで、タクシーを使うこととしました (゚д゚)ノ ヘイ!タクツー!。ちょっともったいないけれど、お目当ての列車に間に合わなくては元も子もないので致し方ありません。駅前から乗ったタクシーに告げたのは「コイケヤの工場まで」( ̄△ ̄)エ?。コイケヤ(湖池屋)とは、そう、あのポテトチップスで有名なお菓子メーカーです。というのも、撮影地はその工場の裏手にあり、目的地を示すいい目印なのでした (´∀`;)ナルヘソ…。園部駅から10分ほど、料金は1,200円。

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コイケヤの工場脇を通る山陰線。
やってきたのは園部で接続予定だった
下りの福知山行き普通列車で、
二連の223系です。
▲14.12.28 山陰本線 園部-船岡

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上写真と同じ場所から下り方向を見るとこんな感じ。
田園風景が広がり、スッキリと列車を撮ることができます。
▲14.12.28 山陰本線 船岡-園部

タクシーを使ったおかげで、381系の通過前に余裕を持って撮影地へと着くことはできましたが、天気は相変わらずのドン曇りで風も冷たく、テンションがイマイチ上がりません ( ̄~ ̄;)ンーム。せっかくタクシーで時間のアドバンテージを得たのに、なんだかモタモタとアングルを決めかねている間に通過時刻となり (-ω- ,,)))モタモタ、傍らの踏切が鳴りだしてしまいました ( ̄△ ̄;)ア…。

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鈍色の寒空の下を国鉄特急色の381系が
颯爽と走り抜けてゆきました。
ヘッドマークが赤紫色の「はしだて」は、
京都と天橋立の間を結ぶ特急列車です。
▲14.12.28 山陰本線 船岡-園部(後追い)

381系の「はしだて」が撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
曇り空は残念だったものの、やっぱり国鉄色の特急列車はカッコイイ。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。ふだん(通常時)の北近畿特急は4連が基本なのですが、多客の繁忙期には中間に2両増結されて6連となります。わずか2両でもその差は大きく、だいぶ見栄えが変わるもの。その6連の姿が撮りたくて私はこの時期を選んで来たのでした ( ̄。 ̄)ヘー。ただ、下り列車の「はしだて1号」は後追いとなるため、あまりテールランプを目立たせたくないとの思いから標準レンズでやや引き気味に撮ってしまい、結果として曇り空が大きく入ってしまうお寒いアングルになってしまいました σ(・ω・`)ウーン…。時間的にここで撮れる381系はもう一本、今度は正面から狙える上り列車の「きのさき10号」です。次は望遠レンズでビシッとした編成写真を決めたいところ (`・ω・´)-3フンス!。曇り空で下がっていたテンションに自ら気合を入れなおすと、それが天に届いたのか、雲間から若干ながら薄日が差すようになりました (゚∀゚)オッ!。そして迎えた「きのさき10号」・・・。

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京丹波路を力強く突き進む381系。
マークが青紫色の「きのさき」は、
京都と城崎温泉の間を結ぶ特急列車です。
▲14.12.28 山陰本線 船岡-園部

381系の「きのさき」も撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
バリ晴れとまではいかないけれど、どうにか通過時に薄日が当たり、国鉄特急色の美しさを引き立たせてくれました。画的にはあまり面白味がないオーソドックスな車両メインのカットですが、記録として一枚でもキッチリと381系の編成が解るもの(編成写真)が残せたことは個人的に満足です ヨカッタ(*⌒∇⌒*)ヨカッタ。これで「コイケヤポイント」での撮影は終了。場所がポテチ工場のウラとのことで、ひょっとすると香ばしい匂いが漂ってくるのかと思っていましたが ( ̄・・ ̄)クンクン、まったくそんなことはありませんでした(^皿^;)ゞヒヒ。来るときは園部からタクシーを利用したこの場所、今度は園部よりも近い船岡の駅まで歩きます ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク。

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船岡へ向かう途中、
ちょっと気になる高台があったので
ためしに上ってみました (「゚ー゚)ドレドレ。
ちょっとコイケヤの工場が目立つけれど、
なかなか見晴らしのいい俯瞰ポイントです (゚∀゚)オッ!。
二本あった381系のうち、
どっちかはここで撮ってもよかったかな・・・。
走ってゆくのは新型の287系が使われた、
特急「はしだて・まいづる3号」。
「まいづる」は京都と東舞鶴の間を結んでいます。
▲14.12.28 山陰本線 園部-船岡

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地図を見ながら船岡駅前まで来たけれど・・・
はて、駅はどこ? <(゚-゚=)キョロキョロ(=゚-゚)ゞ

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住宅に挟まれた路地を抜けると、
そこに船岡駅の入り口はありました。
ちなみにコレ、裏口とかではなく、
駅の入り口はここ一カ所です。
▲14.12.28 山陰本線 船岡

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船岡へ入ってきた普通列車は223系。
ワンマン列車なので、
一両目の後ろ扉から乗車します。
▲14.12.28 山陰本線 船岡

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船岡から乗った普通列車は途中の胡麻(ごま)で
381系の「きのさき3号」を退避。
できればこれも沿線の撮影地で撮りたかったところですが、
うまくスケジューリングできませんでした…(・ε・`)チェ。
列車内からほぼ「見る鉄」。
▲14.12.28 山陰本線 胡麻(後方の車窓から)

船岡から再び山陰線の下り普通列車に乗って、次の撮影ポイントへ向かいます。京都への通勤圏となる亀岡から園部にかけての車窓は新興住宅街が目立っていましたが、船岡より先へは進むにつれて次第に山々が迫り、だいぶ自然豊かなところを走るようになってきました。そこで今度はそんなのどかな情景のなかを行く381系を撮ってみたいと思います。私が次に降りたのは船岡から四つ目の下山(しもやま)。

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山あいの京丹波町にある下山。
小さな無人駅でひとり下車した私を、
駅前の立派な松の木が出迎えてくれました。
▲14.12.28 山陰本線 下山

船岡1150-(1131M)-下山1215

ちょっとした高台にある下山駅。しかし撮影地へ向かうのに使う国道はその高台から急坂を降りた谷底のようなところにあり、しかも撮影地となるのは駅とは反対側の山の上。単純に歩くだけでも30分くらいはかかりそうな距離があるのに、さらに急坂や斜面を上り下り(正確には下って上るんだけどね)しなくてはなりません ε~ε~ε~((((lll′□`)ノ ヒイイィィ...。幸い、次の381系が通過するまでにはまだ二時間もあるので、焦らず慌てずマイペースでの歩きを心がけます。しばらく国道を進んだのちに小さな集落を抜けると、撮影地へのアプローチとなる山道がありました (゚∀゚)オッ。

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集落を抜けたあたりから見た風景。
正面に見える赤い鉄橋が山陰線です。
ここでもいい感じに撮れそうなのですが、
もうちょっとだけ高さを稼いでみます。

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んで、結局こんなところを登ることに。
なぜ山に登るのかと問われれば、
そこに鉄道の俯瞰ポイントがあるからだ (`・ω・´)-3フンス!。

獣道に少し迷いつつも、木々をかき分けてひたすらに斜面を上ってゆくと ハァ...ハァ...(;;´Д`) ゼエ...ゼエ...、やがて視界がパッと開けるところに到達。そこから見下ろした景色は・・・(*゚ロ゚)ハッ!!

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眼下に広がる雄大なパノラマ。
左に見える赤い鉄橋上を
223系の普通列車が渡ってゆきました。
▲14.12.28 山陰本線 下山-和知

おお~!なかなか壮大な眺めではないですか! w(*゚o゚*)wオオー! 山あいの集落と山陰線の線路が一望できます。しかも視界には左右に二つの赤い鉄橋が確認できて、走りゆく電車を目で追っているとまるで鉄道模型の世界です (´¬`)タノスィ。せっかくの雄大な俯瞰ポイントなのに曇り空なのは残念ですが、元々晴れると午後は逆光っぽいので、まあよかったのかも・・・と前向きに考えましょうか (´ω`)ソウ…ネェ。さっそくカメラをセッティングしてアングルを調整します。

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望遠レンズでガーダー橋の部分
(先ほどの写真の左側)に寄ってみると、
鉄橋上にKTR8000形で運転されている
特急「はしだて5号」がやってきました。
▲14.12.28 山陰本線 下山-和知

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上写真のガーダー橋を渡り終えた下り列車は、
ほどなくして今度はトラス橋の方に姿を見せます。
ここは一粒で二度おいしい俯瞰ポイント!? (゚ー゚*)グリコ?
▲14.12.28 山陰本線 下山-和知

持参の時刻表をサクッと確認すると、次に通過するのは381系のチェックを入れていない特急「はしだて」だったので、てっきり287系だと思っていたら、やってきたのは北近畿タンゴ鉄道(KTR)のKTR8000形でした (゚∀゚)オッ!。「はしだて」のなかでも、非電化区間を走る宮津・豊岡発着の列車には、このKTRのディーゼル特急車が使われています ( ̄。 ̄)ヘー。アングルは初めに撮った二つの鉄橋を入れた「鉄道模型アングル」では、さすがにちょっと列車が小さくなりすぎてしまうので、ガーダー橋の方とトラス橋の方をそれぞれに分けて狙ってみることとしました。今度の381系は上り列車の特急「きのさき16号」で、先にトラス橋の方へ姿を現すことになります。トラス橋にレンズを向けて待つことしばし、山あいに列車の走る音が聞こえてきました (゚∀゚)キタッ!。

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山あいの赤いトラス橋を渡る特急列車。
モノトーンのような冬枯れの情景に
国鉄特急色の存在感だけが際立ちます。

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続いてガーダー橋へ躍り出た381系。
小さな集落に鉄橋を渡る列車の轟音が響き渡りました。

俯瞰ポイントで381系が撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
遠景で撮っても風景によく映える国鉄特急色。一度は撮ってみたいと思っていたこの俯瞰ポイントから、381系が撮れたことは満足です。ただ、やはり冬枯れの時期の山景色は画に彩りがなくて寒々しい・・・ σ(・ω・`)ウーン…。今度はぜひ新緑か紅葉の時期に訪れてみたいものです。これでここからの撮影を終えて下山します オリヨ...((((o* ̄-)o 。

次の381系は今の列車が京都から折り返してくるもので、約二時間後の「はしだて7号」。本来はこれをまた別の俯瞰ポイントで撮ろうと考えていたのですが、移動している途中でポツポツと雨が降り出してきてしまいました  ヽ`、┐( ̄o ̄;)アメダ…。とりあえず俯瞰ポイントのアプローチ付近までは行ってみたものの、その頃にはけっこうな本降りとなってしまい ザアアァァ…:il!:il|Y_(´д`;))!l|il:|;、ぬかるんだ斜面を登らねばならない撮影地は安全性を考えて断念。雨によって気温も一気に冷え込んだこともあり、仕方なく雨宿りをするために戻った下山駅の近くで、「はしだて7号」を撮ることにしました (・ε・`)シャーナイネ。

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冷雨を突いて下山駅を通過する特急「はしだて」。
ヘッドライトが濡れた軌道を光らせます。
▲14.12.28 山陰本線 下山付近

面タテで381系が撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
駅前の線路に沿った道から、長タマ(望遠レンズ)で正面気味に切り取るという、ちょっと苦し紛れの力技みたいな撮り方でしたが、意外と迫力があって悪くはないかも (・∀・`)イイジャン。ちなみに相対式ホームの下山ですが、当駅で交換する列車がない場合の通過列車は、上下線関係なく駅舎側の1番線(本線)を通ります。実は2番線(副本線)を通ってくれると、きれいな編成写真が撮れたんですけれどね・・・ま、いっか。雨天の4時過ぎで、あたりはもうだいぶ薄暗くなってきました。これで本日の撮影は終了とします (*´w`*)ドツカレサン。ところで、「そうだ、京都へ国鉄色を撮りに行こう。」という某広告をパクったタイトルを見て、京都の市内観光だと思われた方、スミマセン m(。・ε・。)mスンマソ-ン。いちおうこの日の381系の撮影は、すべて「京都府内」での撮影でした (゚∀゚)アヒャ☆。

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下山に入って来た下り普通列車の福知山行き。
先ほどと同様に下山のひとつ手前の胡麻で
特急「はしだて」を退避したため、
わずか5分後の続行でやってきました。
撮影地を駅前に変更したため、
予定よりも一時間早い列車に乗れちゃった。
▲14.12.28 山陰本線 下山

せっかくの遠征も曇りや雨で天気が優れず、あまりパッとしない結果となってしまった山陰本線の381系撮影。ちょっとモヤモヤの残る一日でしたが ε-(≡"≡;*)モヤモヤ…、園部の「コイケヤ裏」で撮った「きのさき」に薄日が当たってくれたのがせめてもの救いでしょうか。それでも、遠征に出て久しぶりに訪れる路線の「乗り鉄」「撮り鉄」はやっぱり楽しいもの。そして旅の醍醐味と言えばもうひとつ・・・(゚¬゚)ジュルリ…。今宵の宿は下山から乗り込んだ普通列車の終点・福知山に取っています。到着後、私はさっそく夜の街へと繰り出すのでした エーンカイ♪ヘ(゚ω゚ヘ)(ノ ゚ω゚)ノエーンカイ♪。

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下山から普通列車に揺られること40分で福知山に到着。
京都府北部に位置する福知山は、
山陰本線のほかに福知山線や北近畿タンゴ鉄道宮福線が乗り入れる、
「北近畿ビッグXネットワーク」の中心駅です。
▲14.12.28 山陰本線 福知山

下山1622-(1139M)-福知山1703

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福知山の南口駅前にはSLのC11 40が、
転車台にのせられた姿で保存されています。
これは現役時代を彷彿とさせるいい保存方法ですね (^^)
▲14.12.28 山陰本線 福知山

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街中でテキトーに見つけた赤提灯へ入ります。
まずは大将のオススメだと言う、寒ブリで一杯。
脂がのっていてとろけるようなウマさです!(゚д゚)ウマー!
合わせるお酒は福知山線の市島にある、
山名酒蔵の「奥丹波」。
香りのいい飲みやすいお酒でした ∪ヽ(>∀<*)クゥーッ!!。

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雨で冷えきった体を温めるため、
湯豆腐を頼んじゃいました。
いわゆる「ぼっち鍋(ひとりぼっちの鍋)」ですが、
それもまた一興です。(゚д゚)アツー!
湯豆腐は別に福知山の名物ではないけれど、
暮れの寒い日にこの街で温かい湯豆腐を食べたという
思い出が、私のなかに残りました。
お酒は同じものをおかわり (~▽~*)ウィッ。


明日は晴れるといいなぁ・・・ (・∀・`)
つづきます。



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ONE-shot 171 謹賀新年 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 171 謹賀新年

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新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

  

2015年元旦 あおたけ

   

    

2015年の「お年始 ONE-shot」は、
今年の三月に北陸新幹線が開業し、
まもなく大きく様変わりしてしまう北陸本線から、
489系で運転されていた急行「能登」を選んでみました
(2010年に定期列車廃止。写真は07年のもの)。
 

  

特急などの優等列車が頻繁に運転されていることで
かつては「特急街道」と呼ばれ、
さらに近年では、古い国鉄型車両最後の聖域として
ファンを楽しませてきた北陸本線。
しかし新幹線の開業により、

3月14日以降は金沢以東がJRから分離され、
趣味的にちょっと寂しくなっちゃいますね。
そんな北陸へ、

「撮り鉄」としては新幹線開業前の記録をしに、
そして「乗り鉄」としては開業後の新幹線を乗りつぶしに、
ぜひとも訪れたいところです。 
  

  

もちろん北陸地方以外にも、
撮りたい列車 (^_[◎]oパチリ、
乗りたい路線 【 】((・∀・*))ゝガタンゴトン、
食べたい駅弁 ≠( ̄~ ̄ )モグモグ
飲みたいお酒 ∪ヽ(>∀<*)クゥーッ!!
・・・などが、全国に山ほどあります。
そんな鉄道趣味に今年もこの拙いブログを通して、
お付き合いいただけたらと思っています。 
  

07.8.2 北陸本線 高岡-西高岡



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