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ONE-shot 133 埼京線205系 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 133 埼京線205系

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次世代車両・E233系への置き換えで、
徐々に数を減らしつつある埼京線の205系。
埼京線と言えば、首都圏近郊路線のなかでもとくに混雑率が高く、
同線を走る205系にはその対策として、
駅での乗降がスムーズに行えるように工夫された6扉車が、
10両編成中に二両も連結されているのが特徴です。
とくに大宮方先頭車の次位に6扉車が連続する組み方は面白く、
これぞ「"痛勤"路線・埼京線」を
よく表した編成といえるのではないでしょうか
(この2.3号車付近に池袋や新宿・渋谷の階段位置が重なるため、
混雑が集中するらしい)。

しかし、後継のE233系は
将来的なホームドア設置などを見据えているのか、
他車と扉位置の異なる6扉車の連結は見送られたため、
この特異な編成も205系の引退とともに間もなく見納めとなります。
個人的に埼京線は利用機会が少なく、馴染みも薄いほうなのですが、
この編成だけはよくわかるように記録しておきたいと思い、
サイドからの引き絵が撮れる川越線の荒川橋梁へと出撃してきました。

ロケーションはいいものの、
埼京線に比べると本数が半減してしまう川越線内での撮影。
今や、一本の205系でも貴重な存在です。
ところが、運良くすぐに205系が現れたにもかかわらず、
三両分の編成長を見誤って、
サイドからの流し撮りは大失敗・・・(´Д`;)アウ…。
気を取り直して再び撮影に臨むも、
その後にやってくるのはE233系と、りんかい線の70-000形ばかり。
結局、次の205系まで一時間も待つハメになってしまいました。
でもそのおかげで、練習はバッチリ、準備万端。
再び訪れた205系の撮影チャンスには、
落ち着いてフレーミングし、
今度こそ、その特徴的なTc-T-T(クハ-サハ-サハ)の三両を
ぴったりと納めることができました v(^^)。

13.9.28 川越線 指扇-南古谷

 
 
 
☆オマケ★

この日の夕方は、友人たちと中野で一杯。
イエーィ♪ ( ^O^)/CD\(^O^ ) カンパーイ♪
その友人のひとりが頼んだものが、
中野区内限定のご当地ハイボールで、その名も「ナカボール」。
このナカボールの専用グラスには
「サンプラザ」や「ブロードウェイ」といった
中野の名所がイラストで描かれているのですが、
そのなかになんと、今では中野の街から姿を消してしまった、
あのオレンジ色の電車が! Σ(゚∀゚)オオッ!
それを見て、思わず私も追加注文しちゃいました。

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気になるお味のほうは、
「ジョニーウォーカー(ウィスキー)」を「ハイ辛」という
ショウガとトウガラシの入った炭酸飲料で割ったもので、
ピリリとした、辛みが特徴のカクテルです
(なぜこれが中野のご当地カクテルになるのかと言うと、
「ジョニーウォーカー」を販売するキリンと「ハイ辛」の東京飲料、
ともに本社が中野にあるからなのだそうな)。
鉄ならば、このグラスを傾けながら、
在りし日の中央線201系に思いを馳せるのも、悪くない・・・か?
・:*:・アア…(*ノ∀`*)201…・:*:・


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東海道・伊豆急・・・185系「踊り子」撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.09.21
東海道線伊豆急行
各色そろい踏みの「185系祭り!?
特急「踊り子」 撮影
  

 

台風が直撃した前週とは打って変わって、晴天に恵まれた秋分の日を含む三連休。せっかくなら久しぶりに泊りがけの遠征に出かけたいところ・・・でしたが、撮りに行きたい車両の運用や、その地域の天気予報などを模索してギリギリまで悩んでいたら、そこへ向かう列車の指定券も、遠征先の宿も、すでに満員御礼。早い話が出遅れてしまったわけで、けっきょく今回の連休も近場での日帰り撮影となりました・・・(´Д`)ハァ… 。では、あらためてどこへ行こうかと考えてみると、私的にここしばらくご無沙汰となっている方面があります。それは東海道。

東京と大阪(神戸)を結ぶ東海道本線といえば、だれもが知る日本の大動脈。かつては数多くの寝台特急や長距離列車が走っていて、趣味的に見ても魅力のある路線でした。しかし近年は「合理化」や「輸送体系の見直し」という名目で行われた長距離列車削減のあおりを受けて、東海道線に現存する寝台列車は電車特急の「サンライズ瀬戸・出雲」のみ。昔ながらのいわゆる「ブルートレイン」と言われる列車は、すべて廃止されてしまいました (´;ω;`)サビシ… 。さらにJR三社(東日本・東海・西日本)にまたがる東海道線では、会社間を越えてのイベント列車なども設定しにくく、いつの間にか東海道線での趣味的な狙いは、貨物列車や新車の輸送列車(広義的にはこれも貨物の一部)といった、マニアックなものが撮影の主体となってしまった感が否めません(ここではあくまでも、関東近郊での東海道線とお話)。貨物列車には疎い私からしてみると、東海道から足が遠のいてしまうのも必然といったところでしょうか・・・(。-`ω´-)ンーム 。気が付けば、私が東海道線を主体に撮影したのは、臨時特急「上州踊り子」や団体列車「いず物語号」が集中して走った昨年三月のことで、もう一年半も前。この一年半というスパンが長いか短いかは個人によって異なると思いますが、私的に見ると他の東北線や上・信越線、中央線などと比べて、確実に訪れる頻度が低い。

そこで今回は、久々に東海道方面へと向かってみることにしました。前述したようにこの日の東海道線でも、とくにイベント列車やネタとなりそうな列車があるわけではないのですが(少なくとも出発前の時点では)、天気に恵まれそうなので、相模灘の海景色を眺めながらのんびりと撮影するのもいいかもしれない・・・そんな軽い気持ちで出撃を決定。それと、もうひとつコッチ方面にある「魅力的なモノ」にも、つい惹かれてしまいました・・・(こちらは後述)。


9月21日(土)

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久しぶりに東京駅から乗る、東海道線の普通列車。
まあ、車両は東北線や高崎線で使われているのと同じ、
近郊タイプのE231系に変わりはないんだけれど…(^^;)
東海道本線 東京

目ぼしいネタは無い・・・と言いつつも、撮影へ出向くならば、やはり何か狙いとなる列車が欲しいもの。そう考えると、今の東海道線で注目すべき車両といえば、国鉄特急形の185系で運転されている特急「踊り子」でしょう。国鉄特急形と言っても、国鉄時代の晩年に登場した185系は、よくこのブログでも取り上げられる485系や183系よりも車齢が若く、リニューアルされながら現在も大半の車両が第一線の特急運用に就いています。しかしその地位がいつまでも安泰かといえばそうでもないらしく、最近になって公式発表ではないものの、中央線特急への新型投入に伴う玉突きで、現在の「あずさ」で使用しているE257系を「踊り子」に転用するという計画があることを示唆しています(某新聞記事参照)。いつものように置き換えが正式に決まってから焦るのではなく、晴天という好条件に恵まれたときに、しっかりと記録しておくのがいいかもしれません。

そんなことを考えながら、まずは相模湾沿いの撮影地がある早川か根府川あたりを目指そうとしていたところ、私を乗せて東京を7時40分に発車した熱海行きの普通列車が、次駅の新橋ですれ違った上り列車は・・・なんと、通称「あまぎ色」といわれる、特別色の185系(OM08編成)ではありませんか! Σ(゚□゚*)ナニッ!! 同じ185系でもこの「あまぎ色」は通常、高崎・上越線系統の特急「あかぎ」や「草津」に使用されることが多く、「踊り子」運用に就くのは珍しいこと。これはなんとかして撮りたい!しかし、いま回送で上って行ったOM08は東京8時ちょうど発の「踊り子103号」として、すぐに折り返してくるハズ。私が乗っている普通列車との差はわずか20分で、このままでは相模湾の撮影地どころか、大船で追い抜かれてしまいます。もう、撮影地にこだわっている余裕はない・・・ アタヽ(´Д`;ヽ三 ノ;´Д`)ノフタ 。そこで私は乗っていた東海道線を川崎で降り、向かったのは京浜東北線の新子安。ここは午前の光線状態は悪いものの、編成はきれいに抜けてくれます。ただし、駅のホームはキャパが限られているため、先客が多いと撮影は諦めざるを得ないのですが・・・通過の5分前に着いてみると、待っていたのはお二方のみでした ε=( ̄。 ̄;)ホッ 。

東京0740-(東海道749M)-川崎0758~0806-(京浜東北605C)-新子安0813

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クリームと赤のツートンカラーに塗られた
185系「あまぎ色」の「踊り子103号」。
同車が「踊り子」運用に就く姿を、私は初めて見ました。
東海道本線 新子安

「あまぎ色」の「踊り子」、キタ━―━―━(゚∀゚)━―━―━―ッ !!
ご覧のように面潰れのガングロ状態ですが、まずは記録できただけヨシとしましょう。できればこの折り返し列車を、今度はどこかのきれいな撮影地で撮れないかな・・・と思って調べてみるも、この運用は10時半に伊豆急下田へ終着すると、半日ほど留置線で昼寝していて、折り返しは夕方の16時半発(「踊り子130号」)。すぐには戻ってこないことが解りました・・・ (´・ε・`)チェッ… 。

新子安から横浜へ出て、再び東海道線を下ります。しかし「あまぎ色」の寄り道によって、当初計画していた東京9時発の「踊り子105号」を早川から徒歩30分の石橋橋梁で撮るのは難しくなってしまいました。そこで私は早川ではなく、次駅の根府川で下車。ここは石橋橋梁ほどの自由度は無いものの、半分の到達時間で見晴らしのいいポイントへとたどり着くことができ、これならば30分後の「105号」にも余裕で間に合います。

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私が降り立ったのは、
ホームから相模湾が一望できる、根府川。
東海道本線 根府川

新子安0823-(京浜東北721C)-横浜0829~0831-(東海道757M)-根府川0936

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大幹線の東海道線上にありながら、無人駅の根府川。
乗降客は比較的少なく、静かにたたずんでいます。
東海道本線 根府川

根府川といえば、とくに30代以上の撮り鉄にとっては、ちょっと懐かしい場所ではないでしょうか。というのも、この駅の西側に架かる白糸川橋梁は、かつて東海道本線随一の撮影地といわれた名所でした。しかし、JR化後間もない86年に山陰本線・餘部橋梁で起きた、強風による列車転落事故の教訓が生かされる形で、この白糸川橋梁にも防風柵が設置。安全上の理由でやむを得ない処置とはいえ、以前のようにスッキリと列車を撮ることができなくなり、最近では前述の石橋橋梁のほうに人気が集まることとなりました。

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防風柵が設置される前の白糸川橋梁で撮影した
EF66牽引の寝台特急「みずほ」。
撮影場所とともに、列車自体もすでに懐かしい・・・。
86.1 東海道本線 真鶴-根府川

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同じ日に撮影した国鉄時代の185系。
もちろん、登場時の斜めストライプカラーです。
目立たないけれど、乗務員室扉脇にはちんまりと、
「JNR」マークも掲げられていました。

では、もうその白糸川橋梁で列車を撮ることはできないのかというと、実はかなりアングルは限られますが、防風柵を避けるように山の中腹から見下ろすと、かろうじて列車を抜くことができるのです。根府川駅から徒歩で15分ほどのみかん山へと続く農道からカメラを構えると、すぐに狙いの「踊り子105号」がやってきました。

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相模湾を背景に白糸川橋梁を渡る、185系「踊り子」。
これぞまさに東海道本線らしい情景です(^^)
東海道本線 根府川-真鶴

鉄橋自体をアップで撮ってしまうと、防風柵が目立って窮屈な感じになってしまいますが、引き絵で海まで入れれば、それほど気にならないかも。しかし、西側の斜面から撮るこの場所は午後が順光で、今はまだ手前側面に光がまわっていません。これでは、せっかくの赤い白糸川橋梁があまり目立たない・・・。ならば、次の上り「踊り子102号」は順光側へと回ってみましょう。

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青い海をバックに、赤い鉄橋を渡る、白い特急列車。
鮮やかな色の競演です。
東海道本線 根府川-真鶴(後追い)

う~ん、やっぱりバリ順での撮影は気持ちいい~(´∀`)。それにしても順光側から撮れるのならば、なぜはじめの「105号」もこちらで撮らなかったのか・・・というと、そこにはやはり件の防風柵が影響しているのです。写真を見ると、手前の下り線は完全に防風柵によって遮られてしまっているのがお解りかと思います。つまりこちらは上り列車の後追い専用の撮影ポイントということ。逆に「105号」を撮った方は上り線に防風柵がかかるので、下り列車専用になります。今回はあとから撮った方のポイントを重視していたので、午前中に訪れたかったのでした。贅沢をいうならば、このきれいな光線のなかで、一本だけ存在する国鉄復刻色のA8編成 (さきほどの「あまぎ色」とは異なる、185系デビュー当時の斜めストライプ) が撮りたかったところだけれど、まあそうウマくはいかないよね・・・(^^;)

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ちなみにこの場所は鉄橋の正面から撮ることも可能。
ためしに根府川を発車した下りの普通列車を狙っていたら、
上り線には予期せず、「リゾートやまどり」が通過。
私はノーマークだったこの列車は「貨物線の旅号」という団体臨時で、
ソネブロ仲間の
やまびこさんが早川で狙っていらっしゃいました。
東海道本線 根府川-真鶴(後追い)

上下一本ずつの185系「踊り子」が撮れたところで撤収。さらに少し移動してみるかと思い、根府川駅へ戻ると、下りホームには通過列車の案内放送が流れています。ああ、そろそろ次の「踊り子107号」の時間か・・・と、ホームに出て眺めていると、そこへ現れたのは・・・Σ(゚口゚;)ハッ!

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根府川駅を颯爽と通過してゆく、「踊り子107号」。
なんと、その色は・・・///
東海道本線 根府川

だああああああ!
復刻色のA8じゃないかああああああ!!⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク
こんなことなら、もう少し撮影地で粘っていればよかったよ・・・+゚(ノд`*)゚+。。 しかし、もう通り過ぎてしまった列車を悔やんだってしょうがない。いや、むしろこれは復刻色の運用を掴んだと喜ぶべきじゃないか!? 朝に撮影した「あまぎ色」のような運用でなければ、伊豆急下田へ下った「踊り子」はすぐに折り返してくるハズ。ならばそれを迎え撃とうじゃないか。撮影地の候補はいろいろとあるなかで、私にはこの機会にぜひとも訪れてみたい場所がありました。復刻色の続行でやってきた下り普通列車で熱海へ。そこから伊豆急へ直通する伊東線へと乗り継ぎます。

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熱海で乗り換えた伊東線は、
伊豆急行直通の伊豆急下田行で、
車両は伊豆急8000系(元・東急8000系)です。
東海道本線 熱海

私が目指しているのは、伊豆急の川奈と富戸の間にある有名な撮影地で、丘の上から海を背景に鉄橋を渡る列車が真横から狙える名ポイント。伊豆急のポスターなどで、目にしたことがある方も多いかと思います。本来、ここへのアクセスは伊東駅からバスが出ていて、それを使うのが便利なのですが、スマホで時刻を調べたところ、あいにく列車とバスの接続が悪くて、列車が12時02分着に対して、バスは12時ちょうど発。次のバスは13時・・・(´-ω-`) 。しかし目的地は最寄りの川奈、富戸の両駅からもかなり遠く、撮影地ガイドによる徒歩の所要時間はなんと90分!エッ? (;゚⊿゚)ノ マジ?  しかも上り坂の連続でかなり辛そう・・・。一時間半も歩くくらいならば、おとなしく一時間後のバスを待つべきか、それとも・・・。考えた末に、私は川奈からタクシーを使うことにしました。タクシーを使うのは決して悪いことではないのですが、私的に撮り鉄は、あくまでも趣味でやっている範ちゅうのことなので、なるべく無駄にお金をかけたくないっていう気持ちがあります。でも時間的にも今回は使わざるを得ませんでした。

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伊東から伊豆急に入り、二つ目の川奈で下車。
降り際に「東急さん」の並びを一枚パチリ。
伊豆急行 川奈

根府川1117-(東海道775M)-熱海1133~1140-(伊東5643M)-川奈1212

運ちゃんに「吉田のみかん園」というと、すぐに了解してクルマを走らせます。歩いたらさぞかしキツイだろうなぁ・・・(´∀`;) と、思われる小室山への坂道をクルマは物ともせずに進み、歩いて一時間半と言われる距離をわずか15分ほどで到着。料金は1500円でした(缶ビール五本分か・・・)。ちなみに私は「吉田のみかん園」を、吉田さんが経営している個人的なみかん園だと思っていたのですが、吉田はこの付近の集落名で、この一帯にあるみかん山が「吉田のみかん園」と呼ぶらしい。その近くにあるドライブイン(現在は空き店舗)駐車場から海の方向を眺めると、遠くに並行してかかる伊豆急の鉄橋が見えました。う~ん、これは絶景! +.*.。(´▽`)゚+..。 さっそくカメラをセッティングして列車を待ち構えると、最初にやってきたのは「踊り子109号」。

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鉄橋上から相模灘を臨み、下田へと向かう、
185系の特急「踊り子」
伊豆急行 川奈-富戸

ん? この「踊り子」、もちろん使用車両はおなじみの185系なのですが、なんだか違和感が・・・σ(゚ー゚*)オヨ? 。 目を凝らしてよ~く見てみると、なんとこの編成は通常の湘南ブロックサイン(緑+オレンジ)ではなく、赤+グレー+黄のブロックサインが特徴のOM編成ではないですか!w(゚o゚)w オオー!(この編成はサイドに「Express185」のロゴがあることから、「エクスプレス色」などと呼ばれています)

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上の写真をちょっとクローズアップ。
たしかに「エクスプレス色」です!

実はコレも朝に撮った「あまぎ色」同様、ふだんは東海道の「踊り子」よりも、高崎・上越線系統の特急に使われることが多い編成で、私はこの色の「踊り子」を撮るのも初めて。最近は185系の所属が大宮車両センターに集約されて、運用にも変動が生じているらしく、このようなケースは珍しくなくなってきているのかもしれませんが、やはり久しぶりに「踊り子」を撮影する私にとっては、衝撃と驚きの連続です スゲー!(゚Д゚ )三( ゚Д゚)スゲー! 。 とくにこの日は思い返してみると、「踊り子103号」が「あまぎ色」、「105号」が通常の「湘南ブロック」、「107号」が///の「復刻色」、そして今の「109号」が「エクスプレス色」・・・と、すべて違う色の編成が立て続けにやってきています。これはもう「185系まつり」と呼んでもいいような状況。たまたま「踊り子」を撮りにきてこんな条件に恵まれるとは、ひょっとしてツイているのか? いや、そのなかでも大本命と位置づけるべき、復刻色のA8編成を撮り逃している現状では、本当にツイているとは言えません。これは是が非でもここでキッチリとA8を決め、晴れて「185系まつり」を祝いたいところ(なんのこっちゃ・・・)。あらためて気を引き締めます (`・ω・´)キリッ! 。

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「踊り子」と言えば、こちらも忘れてはなりません。
リゾート列車の草分け的存在、251系の「スーパービュー踊り子」。
たしかこの「スーパービュー踊り子」がデビューしたときに
掲げられていたポスターのイメージカットが、
この撮影地で撮られたものだったと記憶しています。

この場所ではじめに撮った「エクスプレス色」のOM編成は7連。それでも編成を入れるのはギリギリで、後部(画面左側)は車体に木々がカブってしまいます。さらに次に撮った251系「スーパービュー踊り子」や、この後に来る本命の185系A8編成は10連なので、とても全編成は入り切りません。ならばもうここは編成重視ではなく、極力余計なものを排除した(例えば画面左下に写る、伐採部分など)構図でまとめてみました。このほうがスッキリするかも。

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伊豆急の看板列車「リゾート21」を更新した、
「リゾートドルフィン号」もやってきました。
やはり伊豆急に乗るなら、先ほどの「東急さん」よりも、
この2100系を選びたいものです(^^)

天気は朝から変わらずに快晴。午後になって所々に雲が湧いてきましたが、日差しが遮られることは無さそうで、安心してファインダーの方へ集中します。やがて185系の甲高いモーター音が、海風に乗って山の上まで響いてきました。キ、キタ…(・∀・;)ドキドキ

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大海原を背景に、鉄橋という舞台に躍り出た185系A8編成。
やはり特急「踊り子」の185系には、
この斜めストライプがよく似合います。

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架線柱とストライプが重ならないように、
慎重にシャッターを切ります。
グリーン車が二両も連結されているところに、
東海道特急としての貫禄を感じます(^^)

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追い続けて、さらにもう一枚。
線路と海の間には、ゴルフ場のグリーンが見えます。
こんなところも、なんだか伊豆っぽい情景ですね。

晴天順光、海バックで、A8が撮れました~!\(≧▽≦)/ヤターッ!
「185系まつり」バンザーイ! ワッショィ♪>ヾ(´∀`*)ツ三ヾ(*´∀`)ノ<ワッショィ♪
このA8が復刻色になってから二年。いつかは東海道らしい、伊豆特急らしい、海を背景にしたポイントで撮りたいと思ってきましたが、ようやくその願いが叶いました。これはタクシーを使ってでも、ここまで来た甲斐があったというものです。でも、一時間半を歩いてきていたら、もっと感動がひとしおだったのかもしれませんね(笑)。これでこの俯瞰ポイントからの撮影は終了です。

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帰りはちょうどいい時間にバスがありました。
これで伊東駅まで戻ります。
撮影地最寄りの「吉田みかん園」バス停から
伊東駅までの所要時間は約30分。運賃は490円でした。
伊豆東海バス 吉田みかん園

吉田みかん園1357-(伊豆東海バス)-伊東駅1425

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JR伊東線と伊豆急行の接続駅、伊東。
伊豆半島東側の付け根に位置する伊東は温泉に恵まれた町で、
某ホテルのCMでも有名です

伊東線 伊東

みかん園からバスに揺られて、伊東駅まで戻ってきました。行き当たりばったりの「踊り子」撮影ですが、思いがけない成果に大満足。じゅうぶんに撮影欲は満たされました。しかし食欲のほうはそろそろ限界で、かなりオナカが減っています (´ρ`)ハラヘッタ… 。ここで思い出していただきたいのが冒頭でちょこっと述べた、もうひとつの「魅力的なモノ」。今回の行き先に東海道・伊豆を選んだのは、もちろん「踊り子」撮影が第一の目的ではあったけれど、実はそのキッカケとなったのはテレビのとある旅行番組でした。そこで温泉とともに紹介されていたのが伊豆の名物・金目鯛。その映し出された料理のおいしそうなこと・・・私はテレビに釘付けとなり、絶対に近いうちに伊豆へ金目を食べに行くんだと、心に決めたのです。金目は本来、伊豆半島でも中腹の稲取や南端の下田あたりがとくに有名なのですが、ここ伊東でも食べられるお店は多くあります。さっそくそのうちの一軒へ ((((/*´∀`)o ゴー♪ゴー♪。

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金目鯛は新鮮な刺身などももちろんウマいのですが、
私が好きな食べ方は、何と言っても煮付け。
丁寧に骨が抜かれた肉厚の白身をつつきながら
一杯やるのは堪りません!(´∀`)ウマー!!

実はそろそろ先ほどの「エクスプレス色」185系が戻ってくる時間で、鉄的にはのんびりと一杯やっているヒマなど無いはずなのですが、私としてはもうエクスプレス色よりも金目。何人たりともこの至福の時間を邪魔することは許されないのです(*`ω´*)-3 フンス!! 。結局、休日の午後はずっと開店状態だと言う小料理屋さんに一時間ほど滞在。もちろんその間に、エクスプレス色の「踊り子」は伊東を発車してゆきました。ま、いいか・・・。

金目鯛を存分に堪能したのち、再び伊東駅へ。日は傾きはじめ、気分的にもほろ酔いでいい感じ Oo。(~∀~*)ウィ~。もうあとは伊東線と東海道線を乗り継いで帰るだけ・・・って、ちょっと待った。もうひとつ何か忘れてないか?(´-`) ン-…? そう、それは朝イチに撮った「あまぎ色」185系 ( ゚д゚)ハッ! 。日中はずっと伊豆急下田の構内で昼寝していた同編成が、そろそろ復路の運用に就く時間なのです。エクスプレス色は撮影を見送ったけれど、この「あまぎ色」の方はやはり撮っておきたい。そこでもう一度撮影意欲を奮い立たせ、伊東から伊豆急の下り列車へ乗って私がやってきたのは、伊豆北川(ほっかわ)。

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この日は「ドルフィン」と「黒船」、
二本のリゾートが運用に就いていたので、
ちょっと期待したけれど、
伊東から乗った電車はまたしても東急さんでした・・・。
ちなみに伊豆急の駅名板は
画材のパレットを模したものになっています。
伊豆急行 伊豆北川

伊東1531-(伊豆急5653M)-伊豆北川1606

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北川温泉の最寄り駅、伊豆北川。
ガード下の通路をくぐったところに駅舎があります。
このときは、もう夕方だったので
駅員さんがいないのかと思っていたのですが、
後で調べてみると、昨年から終日無人駅となってしまったらしい。
伊豆急行 伊豆北川

でも、もうお酒も入っていることだし、あまり歩きたくないな・・・ε-('A`;)ハァ… と、そこで思い出したのが、以前にソネブロ仲間のやまびこさんが撮られていた、伊豆北川の撮影ポイント。ここは駅近くの手軽な場所から、海と列車を入れた俯瞰撮影ができるらしい。たしかにスマホの地図を見ても、駅と撮影地は目と鼻の先ほど。しかし実際は、距離的には近かったものの、そこで待っていたのは、まさに肝臓・・・もとい、心臓破りの急坂! ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ  考えてみたら、俯瞰撮影のポイントなので、坂や斜面を上がることくらい容易に想像できたハズなんですけれどね・・・(^^;)。急坂を上がって撮影地へ到達した頃には、飲んだアルコールの大半が汗となって流れ出てしまったような気がします。大瓶じゃなく、中瓶にしとけばよかったかな?

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この日ラストの撮影地は、伊豆北川駅裏の高台から。
伊豆急の線路、そして北川の集落の向こうに
海を臨むことができます。
伊豆急行 伊豆大川-伊豆北川

汗だくになって上ってきた甲斐があり、なかなかの眺望。しかし時刻はすでに午後5時近くで、西日が当たりづらい東伊豆の伊豆急を撮るには、かなりキビシい条件です。上写真の東急さんのときは日が雲に遮られていますが、たとえ雲がかからなくても、日が当たるかどうかは微妙なところ。クリーム色の「あまぎ色」は、少しでも日が当たれば明るく出てくれるはずなので、それを期待して通過を迎えますが、はたして結果は・・・

0027.jpg

日暮れ間近の伊豆北川。
うっすらと西日を受けて、赤みがかった
「あまぎ色」の185系が伊豆を後にします。
伊豆急行 伊豆大川-伊豆北川(後追い)

かろうじて、薄日が当たってくれました~!ヽ(´▽`)ノワーイ♪
かつての伊豆特急、157系「あまぎ」を模した塗装を纏うことから、通称「あまぎ色」と呼ばれるこの編成。伊豆の海を眺めながら走る姿は、やはりどこかしっくりとくる気がします。西日を受けた「あまぎ色」、この日の「185系まつり」のトリを務めるにふさわしい一枚になりました(^^)

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ズームリングを望遠側にまわして、もう一枚。
このくらいの大きさで撮れば、「踊り子」マークが解るかな?

これでこの日の撮影はすべて終了です。何となく、久しぶりに東海道・・・。金目鯛が食べたいから伊豆へ・・・。そんな安易な理由から、行き当たりばったりで訪れた今回の「踊り子」撮影でしたが、予想外の収穫に大満足の一日となりました。でもひょっとしたら私の引きがいいというよりも、今は185系自体が過渡期にあり、「踊り子」でいろいろな編成が楽しめる時なのかもしれませんね。文中にも触れたようにチラホラと置き換えのウワサが出てきた「踊り子」の185系。また機を見て、撮影に訪れたいと思います。そのときはまた、金目で一杯・・・かな?(^^)

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この日に乗った伊豆急は、最後まで東急さんでした。
乗りの方ではあまりツキが無かったか・・・。
伊豆急行 伊豆北川

伊豆北川1711-(伊豆急722)-伊東1743~1744-(東海道522M)-東京2003



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ONE-shot 132 台風一過の夕焼け空。 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 132 台風一過の夕焼け空。

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先日、日本列島に上陸し、
各地に大変な被害をもたらした台風18号。
東京でも朝から強烈な暴風雨に見舞われました。
 
私もこの日は非鉄を決め込み、
家でおとなしくパソコンに向かって、
烏山線の記事などをまとめていたのですが、
ふと、風の音が止んだことに気づき、窓の外を見てみると、
そこには、さっきまでの荒天がウソのように、
見事な夕焼け空が広がっているではありませんか。(゚∀゚)オオッ!

こんな幻想的な空は、そうそうあるもんじゃない・・・
私はデジイチの入ったドンケ(カメラバック)を肩に引っさげると、
「タッチの西村くん」ばりに慌てて自転車を漕いで、
線路のある方へと向かいます。
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┏(# ゚Д゚)┛ウオオォォォォォォォー!!
 かろうじて夕焼けが残るなか、息を切らせてやってきたのは、
わが町で唯一と言っていい、列車が広く見渡せる場所。
それは、中央線の車庫(三鷹車両センター)にかかる跨線橋です。
 
台風の影響により、
運休や間引き運転などの処置がとられたこの日の中央線。
対応に追われて大忙しだったと思われる現場の人たちとは対照的に、
茜色の空の下で静かに佇むE231系の姿が印象的でした。

13.9.16 中央本線 三鷹車両センター


 
ちなみにこの場所、ちょっと角度を変えると・・・

0916.jpg
「世界遺産」に認定された、あの名峰のシルエットも
車両越しにクッキリと見えました。 v(^^)


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烏山線・・・「烏山線90周年風っこ号」 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.09.14
烏山線
これぞ烏山線名物、「国鉄色サンド」!?
「烏山線90周年風っこ号」 撮影
  

 

はじめに、先の台風により災害に遭われた地域の皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

同じ秋の風物詩でも前回のサンマとは異なり、あまり歓迎したくないものが大きな被害をもたらす台風。週末は敬老の日を含む三連休(9/14~16)でしたが、せっかくの連休も台風の接近により、予定の変更を余儀なくされたという方も多いでしょう。とくに今回の台風は勢力を保ったまま本州に上陸する恐れがあると予め報じられており、この連休は遠出することなく、おとなしくしていた方がいいみたい・・・ε=(´Д`;)ハァ…。

しかし事前の天気予報によると、台風の上陸は連休二日目の日曜日から、翌、月曜日にかけてとのことで、初日の土曜日はかろうじて天気が持ちそうです。そこで、土曜日に関東近郊の近場で走るイベント列車に的を絞って、私が目を付けたのは、栃木県にあるJRのローカル線、烏山線。この時期の烏山線ではここ数年、トロッコ型展望車両の「びゅうコースター風っこ」を使った臨時列車が企画されていて、今年もこの土日に運転が計画されています(今年の列車名は「烏山線90周年風っこ号」で、運転区間は宇都宮~烏山)。仙台(小牛田)に所属する「風っこ」は、東北地方を中心に各路線で臨時運行されていますが、この烏山線での運転に際しては、他路線とは違ったちょっと変則的な運転形態をとっていて、私も一度はその「変則列車」を撮ってみたいと思っていたのです。はたしてその変則的な列車とは・・・? そして台風が近づくなか、無事に天気は持ってくれるのでしょうか・・・?


9月14日(土)

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まずは、上野から宇都宮線(東北線)で宇都宮へ向かいます。
とくに記録する必要もないのだけれど、
いちおう出発前のお決まりということで・・・(^^;)
東北本線 上野

烏山線は、栃木県の宝積寺(ほうしゃくじ)と烏山の間を結ぶ20.4キロが正式な路線区間ですが、ほとんどの列車が宝積寺から東北線へ二駅ほど乗り入れて、宇都宮発着となっています。この線は関東近郊としては貴重な全線単線・非電化の路線で、とくに最近ではここを走るキハ40形ディーゼルカーの一部が、懐かしい国鉄色に塗り替えられたことでファンの注目度が高まっており、私も国鉄色目当てに何度か撮影へ訪れています。ならば今回も本命の「風っこ」だけでなく、やはりこの国鉄色キハ40も撮りたいところ。そんな期待を持ちつつ宇都宮に降り立ち、接続する烏山線の入線を待っていると、見えてきたのは・・・お!「タラコ」だ!(゚∀゚)オッ!

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朱色一色で、通称「タラコ色」と呼ばれる、
国鉄首都圏色のキハ40を先頭にした烏山線の列車。
♪ターラコ~o(・。・o)(o・。・)oターラコ~♪
ちなみに先頭部には烏山線90周年を記念した
ステッカーが貼られていました(タイトル写真も参照)。
東北本線 宇都宮

幸先よく、「タラコ」こと国鉄首都圏色に出会うことができました~(^▽^)。烏山線の国鉄色というと、以前に紹介したツートンカラーの国鉄標準色(風)が思い出されますが、最近になって新たにこのタラコ色も復刻色のレパートリーに加わったのです。私が烏山線のタラコを見るのはこれが初めて。ただし、いつものことだけれど、列車利用の徒歩鉄の場合、乗車列車を沿線の撮影地で撮ることはできません。まあ、烏山行きの下り列車は単純に折り返してくる運用なので、その上り列車を沿線で撮ればいいか・・・。ちょうど通学時間帯にあたり、二両の列車はほぼ満員状態で宇都宮を発車。烏山線のキハ40はすべてロングシート化改造が施されていますが、その処置もうなずける混雑ぶりです。烏山線内は前降り(一番前の扉のみが降車口)のワンマン運転となるため、私はなるべく前の方に立ち、烏山線に入って一駅目の下野花岡で下車。

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下野花岡で降りて、列車を見送ります。
後方に連結されていた白+緑は、本来の烏山線色。
烏山線 下野花岡

上野0608-(東北527M)-宇都宮0751~0805-(烏山327D)-下野花岡0827

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下野花岡は一面のみの簡素な構造で、
駅舎はありません。
烏山線 下野花岡

まわりを田んぼに囲まれたような下野花岡駅。ここは駅の近辺でも抜けの良い場所が点在している、徒歩鉄には手軽な撮影ポイントです。しかし、私はこの駅に過去二度の撮影でも訪れており、今回は別の場所で撮ろうと考えていたのですが、はじめに下調べした鴻野山~大金の有名なポイントは、駅から徒歩で30分以上もかかるらしい。だいぶ残暑は和らいできたけれど、やはりまだ気温は高くて、30分も歩くのは正直シンドイ・・・(-ω-`;)ゞ ンーム…。さらに私はこの後、烏山線撮影のついでに別路線での撮影も企てていたこともあって、効率よく移動するにはこの下野花岡近辺がベストだったのです。ただし同じ場所でも過去二度の時と違うのは、沿線の田んぼが収穫前の稲穂で黄金色になっていたこと。せっかくなので、これをウマく絡ませて季節感を出したいと思います。日中は一時間半に一本と列車の運転本数がそう多くない烏山線、さっそく次の下り列車が本番の「風っこ1号」で、やがて広大な田園の向こうから特徴的な「変則編成」の列車が見えてきました。

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黄金色の田んぼに姿を見せたのは、
先頭に国鉄標準色、後方をタラコ色にサンドされた、
緑色の展望車両「びゅうコースター風っこ」。
烏山線 宝積寺-下野花岡

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首を垂れた稲穂を強調すべく、広角でもう一枚。
実りの秋を迎えた烏山線に、賑やかな列車が走り抜けてゆきます。

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もちろん、後ろのタラコ側も撮影。
ゆっくりとした足取りで、烏山へ向かいます。
烏山線 下野花岡-宝積寺(後追い)

国鉄色サンドの「風っこ」が撮れました~ヽ(´▽`)ノワーイ♪
そう、烏山線ならではの変則的な編成とは、この両端を国鉄色キハ40に挟まれた、「国鉄色サンド」のこと。実はこの臨時列車は、本来の定期列車のスジ(運転経路・時刻)をそのまま使用しており、先頭の一両目(ツートン)は一般客も利用可能な普通列車(当然、自由席)、二・三両目が全車指定席の臨時列車「烏山線90周年 風っこ号」、そして後方の四両目(タラコ)は「風っこ」利用者の控室(東北線の電化区間にあたる、宇都宮から宝積寺の間は窓のない「風っこ」には乗れず、この控車で待機することになります)という構成になっています。両端の一般車が烏山色ではなく、二種の国鉄色が使われているのは、粋な計らいと言ったところでしょうか(^^)。残念ながらお天気の方は、時折薄日が差すようなことはあったもののスッキリと晴れるようなことはなく、通過時も曇り状態でした。しかし台風の影響で風が強いせいか、雲は流れつつあります。折り返して二時間後に戻ってくる上り列車(2号)の頃には、日が差してくれるかな?

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往路の撮影を終えて、
地面に置いてあったカメラバックを見ると・・・
カエルさんが二匹も乗っかっておりました  Σ(゚∀゚ノ)ノ アラ!?
(カエルが苦手な方もいらっしゃると思いますので、
ここでは画像を小さく表示しています。
クリックすると、いつもくらいの大きさで表示されます)。

前述したように、今の「風っこ1号」は定期の普通列車も兼ねているので、次の下り列車はさらに一時間半後となります。これでは他の区間へ列車で移動して撮影するのは難しいので、引き続きこの下野花岡と宝積寺の間で撮影ポイントを探すことに C=C=C=┌( ・ω・)┘トコトコ…。宝積寺方向へしばらく進むと、やがて線路は高台の築堤に上がりました。この付近にも刈り取り前の稲穂が残されていて、なかなかいい感じに撮れそうです。まずは私がここへ来るときに乗ってきた、タラコの普通列車を狙います。

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築堤上をゆく、烏山色+タラコ。
タラコと標準色の国鉄色は、ともに二両ずつあるので、
「風っこ」のみならず、普通列車でも国鉄色絡みが楽しめます。
見上げるような形になるこのアングルでは、
できれば青空バックで撮りたかったところ・・・。
烏山線 下野花岡-宝積寺

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さらに折り返してきた同編成は、稲穂の方に焦点を合わせてみました。
この田んぼの稲はまだ黄金色ではなく、少し若いみたいです。
烏山線 下野花岡-宝積寺(後追い)

はじめに撮った上り列車の頃は厚い雲に覆われていましたが、同編成が下り列車として折り返してきたころには、薄曇りとなって日も差してきました。このぶんなら「風っこ」にも日差しが期待できます。個人的には下り列車で撮ったような、稲穂に焦点を合わせたカットも面白くて好きなのですが、本命の「風っこ」をアウトフォーカスにする勇気はなく、オーソドックスなアングルで「風っこ2号」を迎えることに。

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今度はタラコ色を先頭にした「風っこ」編成が、
黄金色の田んぼを横目に築堤を駆け上がってゆきます。
国鉄色+「風っこ」編成は、その乗客だけでなく、
外で眺めている者の目も楽しませてくれました(^^)。
烏山線 下野花岡-宝積寺

日差しを受けた「風っこ」が撮れました~ワ━ヽ(*´Д`*)ノ━ィ!!
実はココ、よく見ると背景を豪快に横切る高圧電線がちょっと目障りで、電線は入らないけれど手前に稲穂がないところか、電線が入るけれど稲穂も入るところの、どちらで撮るか直前まで悩みました。結局、後者の方を選びましたが、ここまでスッキリと抜けてくれれば、私的にはじゅうぶんに満足です (^^)。

「風っこ」の運転は午後にまだ二往復(3~6号)が残されているけれど、私はここで撤収。この後は予定通り、別路線へと転戦します。この移動で重要となるのが、現在の私がいる位置。クドイようですが、今の「風っこ2号」は上りの普通列車も兼ねていますから、次の上り列車はさらに一時間半後。下野花岡に戻って上り列車を待っていては、時間がもったいない。そこで「風っこ2号」はなるべく、烏山線と東北線の分岐駅である宝積寺寄りで撮ることにしたのです。これなら撮影後に宝積寺まで出れば、本数の多い東北線の列車へ乗って移動することができます。結果的には下野花岡から宝積寺までの3.9キロを歩いたことになりますが、ところどころで撮影しながら進んできたので、それほどキツくはありませんでした。

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撮影地から宝積寺駅へ向かうと、
なんと、先ほど撮った「風っこ2号」がまだ停車中でした。
宝積寺の停車時間は12分間(11:44~56)ですから、
その間に撮影地から駅まで辿り着けたということか・・・。
東北本線 宝積寺

さて、私が次なる撮影のターゲットとしたのは、このところ東北線の尾久~黒磯で頻繁に行われている、24系客車(ブルートレイン)を使用した乗務員訓練列車。この訓練列車の牽引には今まで、「北斗星」用のEF81やEF510などがよく使われてきたのですが、今月はなんと「あけぼの」用のEF64が登板しているとのこと。これはぜひとも撮影したいネタ列車です。そこで烏山線を午前中で切り上げて、午後は東北線へと向かったのでした。

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宝積寺ではウワサの「湘南色(?)205系」と初対面。
う~ん、なんだか似合っているような、いないような・・・(^^;)
東北本線 宝積寺

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いっぽう、私の乗車する上り列車は、なんと211系。
まだ、生き残っていたのね・・・(´∀`;)。

ところで、この訓練列車なるものは以前に八高線で撮ったDD51+旧客の時も説明したように、一般的には情報が入りにくいとされる業務列車(試運転や配給列車の類い)で、情弱な私の苦手とする分野です。しかし今回もこの業務列車の運転情報をもたらしてくれたのは、ソネブロ鉄仲間のtwingo583さん。しかも、運転日と時刻をメールで送ってくれただけではなく、なんと撮影当日は東北線の有名撮影地「ヒガハス(東大宮~蓮田)」の最寄り駅である蓮田まで、クルマでお出迎えしていただけるとのこと。さすがにそれは申し訳なくて恐縮したところ、「どうせ私も撮影に出向きますから、構いませんよ」とおっしゃられる。私としても、できればいただいた情報のお礼を直接会って言いたいし、蓮田からヒガハスまで徒歩20分ほどの距離をクルマで送っていただけるのは、正直とても助かります。結局、先月の秩父鉄道撮影に続き、今回もそのお言葉に甘えてしまうことになりました。アリガトォ<(_ _*)> ゴザイマス

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せっかく宇都宮まで来たのならば、名物のギョウザで一杯・・・
と、いきたかったところですが、
今回は時間の都合で、駅の立ち食い蕎麦でガマン。
でも、この宇都宮駅の階段下にある「野州そば」は
なかなか美味しいです (^^)。
東北本線 宇都宮

しかし、「風っこ」を撮った頃には薄日が差していた空は、再び厚い雲に覆われ、小山付近では車窓にポツポツと雨粒が付くようになりました。やはり台風の影響なのか、どうも天気が安定しません。twingo583さんが待っている蓮田で下車すると雨は降っていませんでしたが、空模様は怪しく、はたして訓練列車の通過まで持ってくれるだろうか・・・。

宝積寺1219-(東北1546M)-宇都宮1231~1256-(1200Y)-蓮田1401

蓮田駅からtwingo583さんのカッチョイイクルマに乗せていただき、撮影地のヒガハスへ、びゅ~んと直行! バビューン!!-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ 。余裕を持ったつもりで通過の一時間前に到着しましたが、すでに多数の同業者がスタンバイしていますw(゚Д゚*)wウワォ! 。やはりロクヨンが牽引する訓練列車は人気が高いと実感。それでもtwingo583さんによると、好天に恵まれた日はこの倍以上の人が集まるらしく、曇り空となったこの日はまだ少ない方らしい。

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「もうすぐ○○レが・・・いや、
金太郎(EH500)のコンテナ貨物が通過しますよ」ヽ(´・∀・`)  と、
twingo583先生は私にも解るよう、丁寧に教えてくださいます(笑)。
東北本線 蓮田-東大宮

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続いては、185系の修学旅行臨。
修学旅行臨といえば、長らく183系が使用されてきましたが、
最近ではこの185系が使われるようになってきたみたい。
185系の「修学旅行」幕は新鮮だけれど、
できれば183系(OM車)時代のような、
絵幕の追加を期待したいところ・・・。

ふだんの私は一人で行動することが多く、お目当ての列車が通過するまでの待ち時間は、とても長く感じるもの。でも今回はtwingo583さんと、お互いに鉄を始めたキッカケなどを楽しく話しているうちに時間はあっという間に流れ、はやくも訓練列車の通過時刻となりました。ここは晴れれば順光となるポイントなのですが、天気の方は相変わらず日差しは無くて曇ったまま。むしろ生暖かい湿った空気を感じるようになり、雨が降る前に訓練列車が通過してくれることを祈るほどの状況です ドキドキ(・д・`;)ハラハラ 。そんななか、教えられた情報の定刻通りに接近を知らせる踏切が鳴り、直線上に青い機関車が見えてきました。

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今にも泣き出しそうな灰色の空のもとを、
足早に走りゆく、EF64 1051牽引の訓練列車。
ヘッドマークの無い、ロクヨンの寝台車は、
急行「天の川」などを思い起こさせます(古っ…´Д`; )。

念願のロクヨン+ブルトレ訓練が撮れました~O(≧▽≦)O ワ~イ♪。
機関車の次位が緩急車ではない訓練列車とはいえ、やはり本番さながらのブルトレ編成は貫禄があります。「あけぼの」以外の客車編成を牽くロクヨン、しかも東北本線をゆく姿は、貴重な記録と言えるのではないでしょうか。それにしても最近は個人的にローカル線での撮影が多かったせいか、久しぶりに高速で走る本線級の撮影はちょっと緊張しちゃいました(^^;)。

これで、この日の撮影はすべて終了です。twingo583さんはこの後、さらに高崎線へ転戦して、安中貨物(5781レ)や485系の「一村一山」の撮影をされるとのことですが、私は夕方から別件の用事(飲み会ね・・・(゚ー゚*)ゞポリポリ…)を入れてしまってお付き合いできず、高崎線の宮原駅まで送っていただいて、お別れすることにしました。twingo583さん、短い時間でしたが一緒に撮影&お話ができて楽しかったです。また機会があればぜひご一緒できたらと思います(^^)。

宮原1542-(高崎934M)-上野1614


さて、少し烏山線の方へ話を戻しましょう。国鉄標準色やタラコ色などで、国鉄型ファンを楽しませてきた烏山線のキハ40。しかし、近年急激に加速するJR東日本の新車ラッシュは留まるところを知らず、烏山線に対しても来春から、新たに開発された蓄電池駆動の新型車両「EV-E301系」(*PDF注意)が導入される予定。当面は一編成のみとのことですが、もともと運用数の少ない烏山線ですから、本格的に新車が運用を開始すれば、必然的にキハ40を撮るのも簡単では無くなってくるでしょう。今回は臨時の「風っこ」をメインに、下野花岡付近での撮影にとどまりましたが、次こそは最初に行こうと考えていた大金や滝のあたりまで足を延ばし、一日かけて定期列車をじっくりと撮影したいものです。



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ONE-shot 131 早朝のデッドヒート! [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 131 早朝のデッドヒート!

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日曜の早朝、午前5時半。
2020年のオリンピック開催都市が発表されるその日。
IOC ロゲ会長の「トーキョ!」の言葉を聞いてから家を出て、
私が向かったのは、中央線の高円寺駅。
狙いは115系で運転される団体列車の送り込み回送です。
通過予定時刻は6時過ぎで、
開催都市決定の一報を聞いてからでも、
じゅうぶんに間に合いました。

津田沼から甲府という、広い範囲で運転されたこの列車。
撮影地はいろいろとあるなかで、都市部の中央線複々線区間を選んだのは、
かつて新宿発着が残されていたころの、中央線中距離列車を
思い起こさせるような絵が撮りたいと思ったからでした。
日中はひっきりなしに電車が行き交うこの場所も、
早朝はまだ本数が少なめ。
よもや、カブるようなことなど無かろうと、
詳しく調べもせずに、高をくくっていたところ・・・

通過時刻が迫り、はじめにライトが見えたのは、
快速線を走る115系(右)の方。
ところがその速度がやたら遅くて、なかなか近づいて来ない・・・。
そんななか、やがて115系の背後から、
今度は緩行線を走るE233系の姿が見えてくるではありませんか。
Σ(゚ロ゚;)ナニーッ!
新型で加速力のいいE233系は、その差をぐんぐん縮めてゆきます。
それはまるで、スタートに出遅れたウサイン・ボルトが
一気に追い上げるかのような光景。
ε=ε=ε=ε=┏(# ゚Д゚)┛ウオオォォォォォー!!
気がつけば、リードしていた115系は、あっという間に追いつかれ、
高円寺駅にはE233系の方が先に到達してしまいました
(まあ、これは115系とE233系の性能の差と言うよりも、
そういうスジ(運行ダイヤ)が引かれていたんだろうけれど・・・)。

その結果、はじめに私が撮ろうと考えていたアングルでは、
ものの見事にド・カブり。
でも、遠目ながらも、
複々線らしい一枚は撮ることができました。

13.9.8 中央本線 高円寺




業務連絡・・・( ̄△ ̄;)ダレニ…?
"陸蒸気"で、サンマが始まりました。
もう、秋ですねぇ・・・。

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ONE-shot 130 みどりの時刻表! [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 130 みどりの時刻表!

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9月最初の日曜日(1日)に届けられた、私宛の小包。
その差出人は、なんと「JR東日本」!
そして中身はというと・・・
「みどりの時刻表」が、キタ━.∵・(゚∀゚)・∵.━ ッ!!

実はコレ、「みどりの山手線50周年」を記念した、
クイズ・スタンプラリーの景品。
簡単なクイズに答えながら、
指定された山手線の駅でスタンプを押し、
それを事務局宛に応募すると、
抽選でいくつかの景品が当たると言う企画です。
ラリーの実施機関は6月から7月にかけてのひと月。
つまり私は、このブログで紹介した
「みどりの山手線」とアジサイヒマワリのコラボ写真を撮りながら、
その一方で、地味にスタンプラリーなどもやっていたのです。

しかし、私が希望する「みどりの山手線」が表紙となった、
特別装丁版時刻表(非売品)の当選人数はわずか50名
(「みどり」と時刻表誕生の50周年をかけた数だと思われます)。
私は決してクジ運がいい方ではないので、
「ハズレて元々、当たればラッキー」
くらいの、軽い気持ちで応募してみることに。
するとそれは意外にも、
ラッキーが舞い込んでくる結果となりました~ヽ(´▽`)ノワーイ♪

一編成しか無く、巷では出会えるとラッキーと言われる
「みどりの山手線」。
それをいろんな角度から、しつこく追いかけていた効果が、
ひょっとして、こんなところにも現れたのかな?(^^;)

13.9.1 都内某所(自宅)にて。


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いすみ鉄道・・・初秋の国鉄形急行 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.08.31
いすみ
鉄道
猛暑のなかで感じる、房総の秋・・・
稲穂国鉄形急行 撮影
  

 

8月最後の週末。夏休みが終わり、「青春18きっぷ」の有効期限も近づいてきました(9/10まで)。その「18きっぷ」の残りを使ってどこかへ行こうと考えるも、台風崩れの温帯低気圧の影響で全国的にあまり天気は良くないらしく、晴れ予報が出ていたのは関東地方のみという、ちょっと珍しい状況。それも南関東の方が比較的安定しているらしい。そこで私が目指したのは、もうこのブログでもすっかりおなじみとなった「いすみ鉄道」。国鉄形の古いディーゼルカー(キハ52・28)を観光急行として走らせている、千葉・房総半島のローカル線(第三セクター路線)です。しかし思い返せば、いすみ鉄道へは三ヶ月前の6月にも撮影へ訪れたばかり。「また?」との声も聞こえてきそうですが、天気が良さそうな南関東で、最低限「18きっぷ」一枚分のモトが取れ、さらにフォトジェニックな列車が走るところ・・・というと、ボキャブラリーが貧困な私には他に候補が思い浮かびませんでした (´∀`;)。でも、この手軽さこそがまさにいすみ鉄道の魅力で、以前だと東京から国鉄形キハを撮りにいこうとすれば、大糸線や高山線、米坂線などに遠征しなくてはならず、そこへ到達するだけで半日がかりでした。その点、いすみ鉄道ならば普通列車で二~三時間程度の距離。朝に思い立ってから家を出てきても、午前中には撮影が始められます。そういえば昨年の晩夏も、同様の理由でいすみ鉄道を訪れたんだったっけ・・・。


8月31日(土)

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前回(6月)はいすみ鉄道を訪れるのに、
東京駅からアクアライン経由の高速バスを利用しましたが、
「18旅」の今回は、もちろん鉄道利用。
千葉で待機していた外房線は、"ノーマル"な209系か・・・。
ン?(・ω・)ノーマル?
総武本線 千葉

新宿0502-(中央線)-御茶ノ水0517~0518-(総武緩行線)-錦糸町0527~0529-(総武快速549F)-千葉0559~0629-(外房229M)-上総一ノ宮0719~0722-(2229M)-大原0739

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大原で外房線からいすみ鉄道へ乗り換え。
接続した上総中野行き普通列車は、
「キハ52モドキ」のキハ350形でした。
いすみ鉄道 大原

まだまだ残暑がキビシいものの、暦の上ではもう初秋。そこで、この時期にいすみ鉄道へ訪れたならぜひ撮ってみたいのが、黄金色になった稲穂と国鉄形キハの秋を感じさせる組み合わせ。しかし、ここ房総半島で育てられている稲は全国平気よりも収穫が早い「早場米」で、例年だと8月の中旬頃に黄金色となり、早くも下旬には稲刈りが行われてしまいます。9月に入ってから訪れた昨年は、もうすっかり稲刈りが終わったあとでした。本来ならばそれを踏まえて、今年はもう少し早めに訪れるべきところだったのですが、私はいすみの早場米のことを忘れて、秩父鉄道のイベント列車や東京総合車両センターの一般公開などへ行ってしまい、気がつけば今年も8月最終週。はたして沿線の状況はと言うと、広大な田園地帯が広がる西大原付近を車窓から見る限りでは、もうほとんどの田圃が稲刈り終了していました。ああ、どうやら今年も機を逸してしまったみたい・・・(´・ω・`)ショボーン。

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大原から列車に揺られる事15分ほど。下車したのは
「風そよぐ谷」のキャッチフレーズ(ネーミングライツ)がある国吉。
駅舎入り口に「サイクルステーション」の幟が見えるように、
この駅では自転車の貸し出しを行っていますが(しかも無料!)、
利用時間は10時から。
着いたときにはまだ利用できませんでした・・・。
いすみ鉄道 風そよぐ谷 国吉

大原0744-(いすみ55D)-国吉0801

それでも一縷の望みを託して、下車したのは国吉。昨年にも訪れた駅近くの定番スポットは、やはり今年も早々と稲刈りを終えていましたが、そこから少し線路沿いを進んだところに、一反・・・いや正確には三分の二反ほど、まだ刈り取られていない黄金色の田圃が車窓から見えたのです。ひょっとすると国吉よりも先へ進めば、もっと広い範囲で稲穂が残されている田圃があるかもしれませんが、逆にもうココしか残っていないってことも考えられます。こういうとき、他の場所が確認しづらい徒歩鉄は判断が難しい・・・(´~`;)ウーン。正直、わずか三分の二反で絵にするのはツラいところではあるけれど、線路沿いに少しでも残っていただけでもありがたいと考えるか・・・。

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まずは、この付近(国吉~新田野)の定番とも言える撮影地へ。
しかし稲刈りはすっかり終わっていました。
この情景、一年前にも溜息をつきながら眺めたよなぁ・・・ε-(´ω`;)ハァ…。

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仕方なく定番地を諦めて、少し歩みを進めてみると、
わずかながら稲刈り作業を中断して
黄金色の稲穂が残されていたところがありました。
非電化路線なので解りづらいですが、
田圃の向こうに見える木々の下あたりに線路が敷かれています。

まさに、ほんの一角だけに残されていた収穫前の稲穂。量は少ないけれど、色づき具合は最高の黄金色です。思い切って農道に寝そべるようにして視線を下げて (熱した地面が、あっちいいいい!Σ(`Д´#)ヌヲォォォォォッ!!)、なるべく画面に多くの稲穂が入るようにカメラを構えてみます。狙う方向は逆光気味になってしまうのですが、残された稲穂を優先すると致し方ありません。キビシい条件のなかでアングルを決めて待つことしばし、やがて稲穂の向こうにツートンカラーの国鉄形キハが姿を現しました。

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黄金色に輝く稲穂の海を、滑るように走り抜ける
国鉄色のキハ28+52。
いすみ鉄道 新田野-国吉(後追い)

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タテ位置にしてもう一枚。
風に揺れる稲穂が、ひと足はやい秋を演出してくれました (^^)。

逆光気味で空は白く、列車はちょっと暗めになってしまいましたが、むしろ稲穂は反逆光でいい感じに浮き出てくれて、まずまずの結果に。国鉄形キハと黄金色の稲穂の組み合わせ、限られたスペース内でも、なんとか思い描いていたような絵が撮れて、ひと安心 ε=(´∀`)ホッ 。続いて一時間後に大原から折り返してくる同編成も、徒歩鉄的にはあまり移動時間がない事から、そのままこの近辺で撮る事にします。先ほどよりは列車の光線状態が良くなるハズなので、今度はなるべくそれを活かしたいところ。

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金色の野に再び姿を見せた、ツートンのキハ。
のどかな里山を行く異形式の凸凹コンビ(キハ52+28)は、
まさに国鉄時代のローカル線を思い起こさせてくれます。
いすみ鉄道 新田野-国吉

後部(写真右)に連結されているキハ28側から撮れば、前面と側面の両方に日が当たる、いわゆる「バリ順」状態なのですが、このアングルから少しでも角度を付けると田圃が欠けてしまうという苦しいウラ事情があり、いっそのこと真横から狙ってみました。結果的に午前の一往復は、上下列車どちらも稲穂を多めに配した引き絵という、同じような構図になってしまったところが反省点ではありますが、秋らしい稲穂と国鉄形キハのコラボカットとしては、じゅうぶんに満足できるものになりましたヽ(´▽`)ノワーイ♪ 。
それにしても気になるのは、この列車の乗車率。とくに真横から捕らえた下りの「急行1号」は車内の様子がハッキリと見え、自由席のキハ52、指定席のキハ28、ともに片手で数えられる程度の乗客しかありません・・・(´Д`;)スクナイネ… 。晴天に恵まれた夏休みなのに(最終日だけどね)この状況では、ちょっと危機感を覚えます。一ファンとして、私も沿線で撮っているばかりではなく、たまには乗車の方もしなきゃな・・・と、感じずにはいられませんでした(結果的に今回も乗る事はできなかったけれど・・・人( ̄ω ̄;)スマヌ)。そんな国鉄形キハの後ろ姿を見送って、ここでの撮影は終了。国吉駅へ戻ります。

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国吉駅へ向かって歩いている途中、
ちょうど先ほどの定番ポイントへさしかかった時に
通過したのは、いすみ200形の二連。
土曜の日中にしては珍しい増結運転ですが、
どうやら後部は団体の貸切列車のようです。
いすみ鉄道 国吉-新田野

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国吉駅で腕木式信号機とともに静態保存されているのは、
昨年までJR久留里線で活躍していた
国鉄色のキハ30 62。
ファンとしてはこちらも動態での復活を期待してしまいますが、
先ほどの急行の乗車率を見ると、キビシいかなぁ・・・(^^;)
いすみ鉄道 国吉

先ほど上総中野に向かった国鉄形キハはこのあと、急行運用の間合いで上総中野~大多喜の末端区間を普通列車として往復するダイヤが組まれているのですが、私のように鉄道利用で徒歩鉄の場合は国吉から次の列車で大多喜方面へ向かったとしても、結局その国鉄形キハの普通列車に接続乗車する事となってしまって、キハ自体を沿線で撮影することはできません (。-`ω´-)ンー… 。ならばもう奥地へは入らずに近場でじっくりと腰を据えて、午後に再び大原まで往復する急行列車に狙いを定めたほうが効率がいい。そうすると次の急行までは二時間ほどの余裕があります。そこでこの時間を使って、兼ねてから一度は訪れてみたいと思っていた、とある撮影地を目指してみることにしました。

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下っていった国鉄形キハを追わずに、
国吉からは上り列車へ乗り込みます。
ホームに入ってきたのは、
先ほど沿線で撮った、二連のいすみ200形。
一般客が乗車できるのは前の一両だけです。
いすみ鉄道 国吉

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次に私が下車したのは、
終点・大原のひとつ手前にある駅、西大原。
駅名板は見当たらず、待合室のみの簡素な造り。
いすみ鉄道 西大原

国吉1133-(58D)-西大原1146

海に囲まれた房総半島とはいえ、内陸部を走るいすみ鉄道の車窓から海が見えるところは皆無。当然、海と絡めて撮れる撮影地などもあるはずが無い・・・と思いきや、実は私が知る限り一カ所だけ、いすみ鉄道の列車と海を臨める場所が存在するのです。それはまだキハ52がいすみ鉄道で走りはじめたばかりの頃に、ソネブロ仲間のFTドルフィンさんgardenwalkerさんが訪れて、ブログ上で紹介されていた大俯瞰ポイント。ここは私もいすみ鉄道を訪れるたびに気になっていて、地図や車窓から何となくポイントの目安は立てていたのですが、ひょっとしたらとっておきの秘密ポイントかもしれない・・・と、訪れるのには、少しためらいがあったのです。しかし時が経ち、その俯瞰ポイントは場所がハッキリと明記されていないものの、ネット上などでの露出も次第に増えてきて、最近では多くの方が訪れている様子。そこで今回は絶好の晴天日に恵まれた事もあって、自分の中でこのポイントを解禁とし、初めて現地へ向かうことにしました。ただし、この場所は私有地の裏山にあたるため、麓の作業小屋にいらっしゃった地主さんに挨拶と撮影許可をいただいてから登ります( \_( ゚ロ゚)コレ、重要! )。炎天下のなか、汗だくになりながら小山のてっぺんに到達すると ε-('A`υ)ヒィヒィ…、そこに広がっていたのは壮大なこの景色!Σ(゚0゚;)ハッ!

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眼下に広がる大パノラマ、これぞ俯瞰撮影の醍醐味です。
てっぺん到達と同時に、ちょうどいすみ300形が走ってきました。
いすみ鉄道 西大原-上総東

高台から臨むことができる、大原の町と太平洋、そして手前に蛇行しながら伸びるいすみ鉄道の線路・・・これぞ、まさに「撮り鉄的な」絶景です(笑)☆。*゚+(n‘∀‘)η゚スンバラシイ。*゚+☆。空気が霞みやすい夏場は俯瞰撮影に向かない時期なのですが、この日は気温が高いものの適度に風が吹いていて、遠くの太平洋までクッキリ。こんな条件で国鉄形キハが撮れるなんて、もうワクワクしちゃいます。次にここへ現れる国鉄形キハは大原ゆきの上り列車(急行2号)で、方向的には後追い撮影となりますが、秩父鉄道撮影のときと同様、単線の俯瞰撮影は進行方向が解りにくいので、後追いでもまったく問題はありません。やがて列車の通過時刻が近づくと、麓の踏切が鳴りだして遮断機が下りました。ありきたりな表現だけれど、ホント模型みたい。

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房総の広大な田園風景のなか、
海沿いの町・大原へ向けて走り行く、
二両の国鉄形急行列車。
やはり昔ながらのツートンカラーは、
素朴なローカル線によくマッチします。
いすみ鉄道 西大原-上総東(後追い)

念願の俯瞰ポイントで国鉄形キハが撮れました〜 ウワ━━ヽ(*´▽`*)ノ━━イ!!
この日はマンダーラになる確率も低くて、穏やかながらもちょっと物足りなさを感じるなか、キハはほぼ定刻通りにゆっくりと通過。その姿が現れてから見えなくなるまで、ず~っとファインダー越しに追い続けている間は、まさに至福のときでした。でもやはり残念なのは、この辺の稲刈りがすべて完了してしまったこと。あと一、二週間早ければ、もっときれいだったんだろうなぁ・・・(´・∀・`*)。来年こそはこの景色が一面の黄金色に染まるときか、もしくは水田となる初夏の時期などに訪れてみたいものです。

大原へと向かった国鉄形キハの急行はさらに折り返し、今度は約40分後に再びここを通過する予定。待っていればもう一度、同ポイントで撮ることができますが、もう俯瞰撮影はじゅうぶん満足できました。それに、考えてみたらこのところの私は俯瞰からの撮影ばかりしているような気がします(姨捨の183系、秩父の1000系、大井の山手線、大宮のP1旧客・・・etc)。そこでこの日のいすみ鉄道撮影、ラスト一本となる「急行3号」は、線路端からビシッと編成写真で締めることにしました。急いで山を下りて、光線状態の良さそうな場所を探します。午後に西へと向かう「3号」は比較的順光で撮りやすい列車なので、撮影場所はすぐに決めることができました。

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新型(朝に乗ったいすみ350形など)への置き換えで、
数を減らしてしまったレールバスタイプのいすみ200形。
この日は団体さんのおかげで、貴重な二連運転が何度も撮れました(^^)。
いすみ鉄道 西大原-上総東(後追い)

適当に見つけたストレートで、まずはいすみ200形を撮影。試し撮りのつもりだったけれど、二連で、なおかつ団体用のヘッドマーク付きということもあり、俄然、気合いが入っちゃいました (`・ω・´)-3フンス! 。さらにこの列車が本命である国鉄形キハの前に現れてくれたのは、編成長の目安を測る上でも助かります。16メートル級のいすみ200形に対して、国鉄形キハは20メートル級。二両で10メートル近い差はあるけれど、なんとかキッチリとアングル内に収まってくれそうです。そして本命の国鉄形急行が登場。

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「夷隅」のヘッドマークを誇らしげに掲げたキハ52を先頭に、
力強い走りを見せる国鉄形二連の急行列車。
ただしキハ52は本来、急行用ではない普通列車用車両なので、
昔なら「遜色急行」などと呼ばれて、
乗客から不満の声が漏れていたかもしれません(笑)

いすみ鉄道 西大原-上総東

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そして国鉄時代から急行用として使用されてきた、キハ28。
キハ52側に比べると、ヘッドマークは小振りですが、
オデコの「急行」表示が輝いています。
急行券を買って乗るなら、やっぱりコッチの車両かな?
いすみ鉄道 上総東-西大原(後追い)

バリ順で国鉄形急行を撮れました~ヽ(`∀´)ノウヒョーイ!
線路によって方向が定められている鉄道の場合、本命列車の通過時間帯と日の当たり方との兼ね合いなどから、意外と順光で撮るのは難しかったりするもので、ここまできれいに光がまわった状態で編成写真を撮ったのは、久々のような気がします。この日は残暑・・・というより、猛暑がキビシかったものの、一日じゅう晴天に恵まれて、気持ちのよい撮影ができました。これでいすみ鉄道の撮影は終了です。

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西大原から、大原までは一駅で1.7キロ。
40分後の列車を待つか、歩いてしまうか一瞬は迷ったけれど、
この日の暑さでは、とても歩く気力がありませんでした。
素直に列車へ乗って帰ります。。。(^^;)
いすみ鉄道 西大原

西大原1459-(64D)-大原1502

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いすみ鉄道沿線には食事ができるようなところは少なく、
今回はようやく大原に戻ってきてから、遅い昼食です。
外房線との乗り継ぎ時間までにサッと食べられるもの・・・
ということで、駅前食堂にて焼きそばを注文。
失礼ながら、正直あまり期待はしていなかったのですが、
これが具材たっぷりの中華風(オイスター?)でウマかった!
Σ(゚д゚*)ウ、ウマー!!

大原1541-(外房274M)-蘇我1640


さて、実は今回の撮影記はこれで終わりではありません。すっかりいすみ鉄道の方ばかりに重点を置いてしまいましたが、「18きっぷ」消化旅の行き先に千葉方面を選んだのには、もうひとつの狙いがありました。いすみ鉄道からの帰りがけに立ち寄って、撮影したのはこの車両。

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西日が眩しい海浜幕張に入ってきたのは、
赤い帯が特徴の京葉線E233系。
京葉線 海浜幕張

え?ただの京葉線E233系で、何も珍しくはないって?( ̄△ ̄;)エッ…? しかも編成がキッチリと入らない、中途ハンパな駅撮り・・・なのですが、よく見るとこのE233系の側面には、こんなものが掲げられているのです。

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入線してきたE233系のドアサイドに貼られていたのは、
なんと、Jリーグ「ジェフ千葉」の応援ラッピング! (゚∀゚*)オオッ!
ちなみに車内は通常編成と変わりません。

そう、この編成は私が応援するJリーグ(J2)チーム、「ジェフユナイテッド市原・千葉(ジェフ千葉)」の応援ラッピングが施された、その名も「ジェフ応援ラッピングトレイン」(笑)で、この京葉線E233系(ケヨ501)と、房総各線の209系(マリC601)に一本ずつ、先月末から走り始めました。鉄であり、ジェフサポでもある私にとって、当然この車両を見逃すわけにはいきません。できれば全線にわたって高架や地下を走る京葉線E233系よりも、抜けの良い房総で209系を撮りたいと思い、もし運用が掴めればいすみ鉄道よりもそっちを優先しようかと考えていたくらいでした。しかし朝の千葉駅などで少し運用チェックをしてみたものの、総武本線、成田線、内房線、外房線と運用範囲の広い209系はそう簡単に捕まえられず、結局、比較的運用が単純な京葉線でお茶を濁すことになったのです。

それにしても、現在4位とJ1へ昇格するにはビミョーな位置に付けているジェフ(昨年同様、一位と二位が自動昇格で、3~6位は残りひと枠を賭けての決定戦)。はたしてこのラッピングトレインのエールに応えて、今季こそ悲願のJ1復帰(昇格)となるのでしょうか・・・(^^;)

蘇我1642-(京葉1608A)-海浜幕張1656~1717-(1712Y)-東京1753


☆今回のオミヤ~♪ ☆

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午後の撮影で下車した西大原にある、
手作りチーズ工房「KOMAGATA」さんの
「房総半島ホワイトチーズ」。
地元の新鮮な生乳を使った白カビのチーズは
塩分控えめながら濃厚な、一度食べたらクセになるお味で、
ワインのみならず、どんなお酒にも合います(^^)。
ちなみに、いわゆる「カマンベールチーズ」なのですが、
「カマンベールはフランスのカマンベール村で作られたもの。
だからウチで作っているのは、房総半島ホワイトチーズです!」
って、ご主人に滔々と説明されちゃいました。(^^;)



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ONE-shot 129 「明花」と「北斗星」 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 129 「明花」と「北斗星」

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二週間の限定で、
地元墨田区の小学生からデザインを募集した
スペシャルライトアップが行われている
東京スカイツリー。
明るい未来というテーマで選ばれた
「明花(めいか)」というこの作品は、
色とりどりの花が咲く様子を表現して、
次々に色が変わる、楽しいライティングです。
 その「明花」と、
ちょうどライトアップが始まる頃に上野を発つ、
札幌行きのブルートレイン「北斗星」を
超高感度を使ったムリヤリな撮影で
組み合わせてみました。

個人的には「明花」の名にふさわしい
ハイビスカスをイメージした赤色や、
マリーゴールドのオレンジ色が好みなのですが、
この日「北斗星」が現れたときに点灯していたのは、
ラベンダーの赤紫色でした。
でも、北海道へと向かう「北斗星」には、
このラベンダー・カラーが
お似合いなのかもしれないですね (^^)。

13.8.30 東北本線 上野-尾久


ところで、
こんな夜間の苦しい撮影条件でも、
同ポイントに何人かの同業者がいらっしゃったのは
ちょっと驚きでした・・・ Σ(゚∇゚;)ヌオッ!?


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