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ONE-shot 136 夜行急行 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 136 夜行急行

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昨年に続き、今年もリバイバル運転された
583系の急行「津軽」。
現役時代同様、夜行列車としての運転なので、
撮影状況はちょっと厳しいものがありますが、
踏切のサーチライトに照らされた、
一瞬を切り取ってみました。

寝台特急形として生まれた583系。
やはりこの車両は夜の情景が似合います (^^) 。

(ホントは正面側をメインに撮ろうとしたのだけれど、
ヘッドライトの明かりが思っていたよりも強すぎて、
撃沈だったのは、ここだけのハナシ・・・ ^^;)


13.10.25 東北本線 尾久付近(後追い)



私が夜行急行の「津軽」に初めて乗ったのは、
中学生の頃。
仕事で秋田に出張中の父から、
「週末を利用して五能線に乗せてやるから、
上野から「津軽」に乗って、秋田へ来い」
との指示が入ったのです。
 
初めてひとりで乗る夜行列車。
楽しみや期待よりも不安のほうが大きくて、
結局、一睡もできませんでした。
隣の通路側座席には
ちょっと強面のおじさんが座ったこともあり、
席を立つ自由もままならず、
とても、とても、長く感じた夜・・・。

やがて車窓の景色は白みはじめ、
隣席の方を含め、多くの方が降りた山形をすぎると、
ようやく気持ちに余裕が出てきました。
まもなく列車は新庄に到着。
朝もやのなか、列車の交換待ちでホームに降りてみた
新庄駅の情景と、ひんやりとした空気は、
ウン十年経った今でも鮮明に覚えています。



共通テーマ:趣味・カルチャー

北陸本線・・・475系「北陸本線100周年記念号」撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.10.14
北陸本線
あの名所で急行列車を撮りたい・・・
475系「北陸本線100周年記念号」撮影
  

 

10月14日は、1872年(明治5年)に日本の鉄道が初めて開業したことに由来する、「鉄道の日」。その記念日を含めた三連休(世間一般的には「鉄道の日」ではなく、「体育の日」としての祝日ですが ) は、各地で様々な鉄道関連の催し物やイベント列車の運転が企画され、私も初日には東海道線でイベント運転されたブルートレイン(24系)の回送列車を武蔵野線で撮り(「ONE-shot」記事)、そして二日目は前回の撮影記でお伝えしたように、常磐線で運転された485系国鉄特急型車両による「ひたち50周年記念号」を撮影。この特急「ひたち」には個人的な愛着もあって、私は営業運転の行われた常磐線では飽き足らず、回送区間である上越線へと追っかけて ε=ε=ε=┌(;*´Д`)ノ マ、マッテ~  、なんと越後湯沢までやってきてしまいました。今回はその続きです。

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「ひたち」を撮影した石打から、
上越線の普通列車で越後湯沢へと戻ってきました。
13.10.13 上越線 越後湯沢

ここまでの流れだと、まるで一目散に「ひたち」を追い、その場の勢いだけで茨城(高浜)から新潟(越後湯沢)への大移動をしてきたように見えますが、実はこの行動は半ば計画的なものでもあったのです。というのも、この「鉄道の日連休」で私がいちばん初めに撮影の予定を組んでいたのは、「ひたち」ではなく、同日の10月13日、そして翌14日に片道ずつ北陸本線で運転されるイベント列車、「北陸本線100周年記念号」でした。

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北陸本線は今年で全線開業100周年を迎えます。
13.4.28 北陸本線 糸魚川

この列車はその名の通り、北陸本線(米原~直江津)の全線開通100周年を祝う記念の臨時列車で、同線を代表する古豪の名車、国鉄急行型の475系が往年のヘッドマークを掲げて走行するというのですから、これは国鉄型ファンにはたまらないイベントです (*゚∀゚)=3ハァハァ! 。私はこの運転情報を知った時から、連休は北陸本線への遠征を決め、13日の下り列車(往路・敦賀→糸魚川)、14日の上り列車(復路・糸魚川→敦賀)ともに、泊りがけで撮影するつもりでした。そのために13日の宿も北陸線の北端である直江津に確保済み。ところが、後になって件の「ひたち」の記念列車運転が発表され (実際はどちらの発表が先だったのか定かではありませんが、私が知ったのは「ひたち」よりも「北陸線」の方が先だった)、私はどちらを撮るか大いに悩むことになりました ヒタチ!?ヽ(゚○゚ ;ヽ)三(ノ; ゚□゚)ノ475!? 。この先、北陸新幹線の開業(2015年春)を控えている北陸本線で、このような475系を使ったイベント列車が走るのは、これが最後かもしれない・・・。でも、常磐線沿線で育った私にとって、愛着のある「ひたち」は絶対に見逃すことができない・・・。こういう場合、得てして「二兎を追う者は一兎をも得ず」になりがちなので、どちらかに絞った方が良いのですが、幸いにして北陸本線の記念列車は前述したように、片道ずつを二日間にかけて運転するという行程。これならば13日を一日限り運転の「ひたち」に当て、14日を「北陸線」の復路に当てることができます m9(・∀・)ソレダ!! 。しかも、さらに嬉しいことに「ひたち」の返却回送は上越線を同日に通るというではありませんか。当初から「ひたち」の撮影後は、上越新幹線とほくほく線を使って北陸線方面へ向かおうと考えていた私にとって、上越線での「ひたち」撮影は、まさに渡りに船、棚からボタモチだったのです (´▽`*)ラッキー♪ 。

と、いうわけで、前置きが長くなりましたが、予定通りに越後湯沢からは北越急行ほくほく線の特急「はくたか」に乗って、今宵の宿がある直江津へと向かうことにします。

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とっぷりと日が暮れた越後湯沢にたたずむ、
ほくほく線経由金沢行きの特急「はくたか」。
「はくたか」に使用される西日本の681系には
「ホワイトウィング」の愛称が付けられています。
13.10.13 上越線 越後湯沢

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その「はくたか」車内では、
焼き鳥(モモ、つくね)とツブ貝をツマミに飲み鉄~♪
\(~▽~ )ヒトリデ、カンパーイ☆
とくに焼き鳥が湯沢の名物というわけでは無いのですが、
ニオイにつられて、つい買っちゃいました。
お酒は新潟限定のサッポロビール「風味爽快ニシテ」と、
小千谷の酒「越の寒中梅(純米)」。
ちなみにこの「越の寒中梅」と、よく知られる「越乃寒梅」は、
醸造元も違うまったくの別物です (^^;)ヤヤコシイネ…。

連休中日の夜。金沢行きの「はくたか」は、自由席でも6割程度の乗車率でした。空いている特急列車の座席に身を委ねて焼き鳥をツマミに一杯・・・これぞ「走る居酒屋」です (´▽`*)シヤワセ…。越後湯沢の「ぽんしゅ館」で日本酒の利き酒を5杯やってきたのに、まだ飲むのか・・・と思われそうですが、やはりあくまでも利き酒は試飲のようなもので、落ち着いては飲めません。むしろ、なまじ利き酒などやったことで、飲みのスイッチが入ってしまった感じ。でも、駅弁などは買わずにツマミは控えめ。なぜなら、この後に行く直江津は日本海沿いの街なので、美味しい魚などが食べられることを期待していたのです。

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越後湯沢から一時間ほどで、直江津着。
直江津は信越本線と北陸本線、ほくほく線の列車が乗り入れる、
鉄道の要所です。
13.10.13 信越本線 直江津

越後湯沢1838-(北越急行 特急はくたか22号)-直江津1933

ところが、直江津に到着したのはまだ7時半だというのに、人影はまばら。駅前の商店街もほとんどがシャッターを下ろしています。何件かの赤提灯はあるものの、どこも中は手狭な店ばかりで、地元の方の交流場って感じ。こういう店はちょっと一見さんが入りにくい雰囲気があります。私の探し方が悪かったのかもしれませんが、なかなか希望通りの店が探せず、結局、日本海の幸とは無縁なふつうのラーメンで夕食を済ませてしまいました・・・。旅先の食事は楽しみのひとつだったのに、ちょっと失敗 ヾ(_ _*)ハンセイ・・・。


10月14日(月・祝 )

直江津で迎えた、連休三日目の朝。この三連休は事前の天気予報でも、全国的に比較的安定した晴天になると伝えられていましたが、とくに個人的にはこの三日目がいちばん晴れてほしかった。祈るような気持ちで部屋のカーテンを開けると・・・期待通り、雲一つない晴天で、ホッと一安心 ε-(´∀`*)ホッ 。さっそく出発準備を整えて、駅へと向かいます。

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晴天に恵まれた直江津駅の朝。
ちょうどダークグリーンのEF81に牽引された、
大阪行きの寝台特急「トワイライトエクスプレス」が
発車してゆくところでした。
13.10.14 信越本線 直江津

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私が乗る北陸線の富山行き普通列車。
始発となる直江津で待機していたのは、青一色の413系です。
ゲッΣ( ̄□ ̄;)ウミボーズ…。
う~ん、急行型の475系に乗れることを期待したのですが、
今回もそれは叶わず・・・。
私は475との相性が悪いのかな?
13.10.14 信越本線 直江津

北陸線の撮影といえば、私は今年のGWにも訪れたばかりで、わずか四か月ぶりの再訪。しかもその時の狙いも、現在は普通列車として使用されている元・急行型の475系でした。しかし今回は同じ475系でも、往時を再現した国鉄急行色の編成です。これをもう一度、あの場所で撮ってみたい・・・。そう、そこはGW旅行の最初に訪れた、市振の日本海俯瞰。撮影地のボキャブラリーが少ないこともあるのですが、俯瞰撮影好きの私にとって、ここで国鉄色の475系が撮れるというのは、まさに夢のようなことなんです。当初の予定では「ひたち」と日程が被らなければ、初日の往路にヘッドマークを掲げた編成写真を主体に撮り、二日目の復路を日本海バックで情景的に撮れる市振俯瞰と考えていました。しかし結果的には一発しか撮ることができなくなった今回の475系撮影。どちらの撮り方か選択せざるを得ない状況になりましたが、私はこの日の晴天を見て、迷わず市振俯瞰を選択。

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前回同様に、北陸線の上り列車を市振で下車。
13.10.14 北陸本線 市振

直江津0653-(北陸 532M)-市振0748

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駅から国道沿いを歩くこと15分ほど。
さらにそこから100段以上の階段と獣道を通って、
山の斜面を上がります。
そこがお目当ての撮影ポイント。

前回に来た時はGWだったにもかかわらず、とくにネタとなりそうな列車の無い日だったので、同業者はパラパラ程度でしたが、今回はすでに多くの方が山の斜面に三脚を据えて待ち構えていました。それでもここはキャパがとても広くて、細かく場所を選ばなければ、100人集まっても大・丈・夫 (物置のCMかっ)。さっそく私も斜面の一角に腰を据えて、カメラをセッティングします。個人的には水平線がフレームの上部に収まるあたりがベストアングルで、あまり高いところまで上りすぎると、背景が海一色になってしまいます。

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まずは475系三連の普通列車を。
白地に青帯が入っているのが、現行の北陸色です
(ただし、先ほどの青一色化が進行中)。
たとえ国鉄色でなくても、
現役の475系が今でもふつうに見られるというのは、
とても贅沢なことかもしれません。
13.10.14 北陸本線 越中宮崎-市振

前回と同様、この日も晴天に恵まれた市振の日本海俯瞰。青い空、青い海、そして海岸線をゆく北陸線の列車・・・。いつきても、ここは本当に雄大で気持ちのよい撮影地です キモチ(・∀・)イイッ!。本命の通過までにはまだ二時間もあるけれど、のんびりと海や列車を眺めながら過ごしていると退屈はしません。

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この区間を走るエースといえば、前日に乗った、
681(683)系の特急「はくたか」。
在来線の「はくたか」は北陸新幹線が開業すると
廃止されることが決定しているので、
この機会にしっかりと記録しておきたいところ。

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ここを走るもう一つの特急が485系の「北越」。
前回訪れたときも説明したように、
「北越」に使われる新潟の485系には大きく分けて三種類あり、
この「2号」はリニューアル車(3000番台)のR編成でした
(国鉄色を期待する撮り鉄的には、「ハズレ」・・・ね ^^;)。
ちなみに新潟と金沢を結ぶ「北越」は、
今のところ北陸新幹線開業後の処遇が保留となっています。
はたして存続するのでしょうか・・・?

「はくたか」や「北越」などを撮影しつつ、本命の475系が現れるのを心待ちにします。天気は朝から変わらず雲一つない晴天で、陰られたりマンダーラになったりすることはほぼ無さそう。そして、少し遅れれば裏カブりの危険性があるかな・・・と思われた、「はくたか7号」も定刻に眼下を通過。もう何の心配もなく、475系の通過を迎えることになりました。

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コバルトブルーの日本海が広がる北陸線らしい情景のなか、
懐かしいローズピンクの急行型電車が走り去ってゆきます。

国鉄急行色の475系を、最高の条件で撮ることができました~\(≧▽≦)/ワーイ♪。
日本海沿いをゆく国鉄急行色。この一瞬を切り取りたいがために、はるばるこの市振俯瞰までやってきましたが、これはもう大・大満足です ・:*:・キテ(゚ノ∀`゚)゚ヨカッタ・:*:・。常磐線沿線育ちの私にとっては、前日に撮影した485系「ひたち」も懐かしい列車なのですが、このローズピンクに塗られた交直両用の急行型電車は、急行「ときわ」などで馴染みがあり、さらに懐かしさを感じさせてくれました。

ところでこの編成、よく見ると前の三両と後ろの三両で色の濃さが違うように見えますが、これは前半分(上り方)に連結されている編成(A13編成)を、今回の運転に合わせてわざわざ国鉄急行色に塗り替えたのに対して、後ろ半分の編成(A19編成)は、以前から同色に復刻されていたために少し色褪せており、その塗装時期の差が出てしまったもの。でも、これがかえって現役時代の併結急行っぽい雰囲気になっていて、個人的にはいいような気がします (^^)。そして、遠景で撮影したこの場所からは肉眼でよく見えなかったのですが、撮った写真を拡大してみると、前面にはこんなヘッドマークが掲げられていました (゚∀゚)オッ! 。

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大型のヘッドマークに書かれているのは「立山」の文字。
北陸本線の100周年を記念して、かつての名列車が復活です。
(上写真をトリミング、拡大したもの)

堂々と急行「立山」の大型マークをかざした475系。う~ん、これはカッコいいなぁ・・・。゚+.(´∀`*)カコイイ… ゚+.゚。結果的に「ひたち」を選んだので仕方のないことだけれど、前日の予定を変更して編成撮りできなかったのが、ちょっと悔やまれます。ここで撮られた方のほとんどはすぐに下山して、クルマでの追っかけを試みる様子。私はふだんから、徒歩鉄は追っかけができないものとして気持ちを割り切っていますが、今回ばかりはクルマで追っかけて、もう一度撮れる方たちを羨ましく感じてしまいました (・ε・`。)イイナァ…(ちなみに、後から知った情報によるとこの列車は、往路の敦賀~金沢で「ゆのくに」、往復の金沢~糸魚川で「立山」、そして復路の金沢~敦賀では「くずりゅう」のヘッドマークを掲出したらしい。どれも懐かしくて、魅力的な列車名ですね )。そんなワケで、475系通過後は一気に同業者が減って、閑散としてしまった市振俯瞰。しかし、そんな居残り組にも、実はまだ嬉しいオマケが待っているのです エッ!(゚∀゚*)ナニナニ!?。それはこの後にやってくる、下りの特急「北越3号」。

でもその前に、ここでちょっと話を前夜のことに戻したいと思います。
越後湯沢からの特急「はくたか」で、直江津に降り立った私。ふと目線を北陸線ホーム(1番線)にやると、そこには475系の変形車、クハ455-702を先頭にした普通列車が停まっているのが見えました (゚∀゚)オッ! 。このクハ455-700は、もともと中間の付随車であるサハ455を先頭車化改造したもので、701と702の二両のみの存在。変形車と言われるこの車両の特徴は、編成を組む相手が同形式の475系ではなく、異形式の413系だというところにあります(ちなみに、交流50Hz対応の455系(主に東北用)と区別するために、交流60Hz対応車は475系(主に北陸・九州用)の形式を名乗りますが、電動車(クモハ・モハ)では無い、制御車(クハ)や付随車(サハ・サロ)は、475系に組まれていても形式は455になります)。

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直江津の北陸線ホームに停車している
クハ455−702を先頭にした北陸線普通列車。
よく見ると、後方の二両は413系で、
先頭のクハ455とは、側扉の形や位置などが違います。
13.10.13 信越本線 直江津

ヘッドライトは小型のシールドビームだし、後ろ半分は413系。純粋な475系好きからしてみたら、なんとも微妙な車両だと思われるクハ455-700ですが、変形車の好きな私からすると、これはなかなか面白い車両に巡り会えたというものです ラッキィ( ̄▽ ̄)イケダ。さっそく記録写真を・・・といきたいところですが、北陸線ホームは直江津駅構内のいちばん北端にあり、後ろまで編成が解るように撮るには、改札を出たところにある駐輪場付近まで行かなくてはなりません。それでも直江津は北陸線の終着駅で、折り返しまでにはじゅうぶんに時間がありました。あらためて、その駐輪場の端っこで三脚に据えたカメラを覗いていると・・・(゚ー゚*)ン? 不意にその475系の裏から飛び出してきたのは、なんと国鉄特急色の485系ではありませんか! Σ(゚□゚(゚□゚*)ナナナ、ナニーッ!!

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上写真の端を拡大・・・
流れてはいるけれど、たしかに奥を走るのは、
クリーム4号と赤2号のツートン、国鉄特急色です。

この国鉄色485系の正体は、金沢行きの特急「北越10号」。ああ、私ときたら、クハ455-700ばかりに気を取られていて、すっかり「北越」の事を忘れていたよ・・・orz。しかも、リニューアル車のR編成(3000番台)ならまだしも、まさかこんなときに限って国鉄色のT18編成が充当されているなんて・・・orz orz 。たしかにクハ455-700も珍しいのですが、こちらは私にとって撮れればラッキー程度の存在。いっぽうの国鉄色「北越」は、ぜひとも撮りたかったところ。発車案内表示の「北越」に気づき、改札を出ずに、もう少しホームで待っていれば撮れたのに・・・目の前で逃した獲物は大きい (´・ω・`)ショボーン 。しかし、気を取り直して冷静に考えてみれば、夜に「北越」で金沢へ向かった485系は、翌日には必ず北陸線を下って新潟へと戻ってきます。そこで、ホテルの部屋でビール片手に運用を調べてみると、「北越10号」の運用は、翌日の「北越3号」へと繋がっていることが判明しました (゚∀゚*)オオッ! 。

・・・んで、ここから話を戻して、市振俯瞰で迎えることとなった「北越3号」。

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日本海を臨みながら、北陸本線を北上してゆく、
国鉄特急色の485系「北越」。
急行形の475系に負けじと、その存在感を見せつけてくれました。
13.10.14 北陸本線 越中宮崎-市振

国鉄急行色475系に続き、国鉄特急色485系も撮れました~ ワーイ♪♪\(^ω^\)( /^ω^)/♪♪ワーイ 。
GWにもここで上下一本ずつ、二本の「北越」(3号・4号)を撮っていますが、そのときは両方ともR編成でしたので、今回はまさに念願叶っての国鉄色485系(しかも、四つ目のT18編成)。もうこれは475系のオマケなんて言わせない、"W浅野"級の豪華キャストです(例えが古っ ´Д`;)。ちなみにこの「北越3号」、先ほど上った475系「立山」とは富山駅で顔を合わせたらしく、ひょっとしたらこの運用は北陸本線100周年を祝う「粋な計らい」ってヤツだったのでしょうか?

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時間が経つにつれて日当りの向きが変わってきたので、
今度は上り方の俯瞰ポイントへと移動。
こちらからもに日本海を背景にした列車を撮ることができます。
西日本車+北越急行車の「はくたか」がやってきました。
13.10.14 北陸本線 市振-越中宮崎

もうここまででも、じゅうぶんにお腹いっぱい、胸一杯なのですが、さらに今度は下り線を同じく特急「北越」の「4号」が通過します。こちらは運用が掴めずに、どの編成が入っているのか解っていません。ここまで撮った「北越」を見ると、「2号」がR編成、「3号」が国鉄色のT18編成、そして「4号」はというと・・・

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黒い瓦屋根(能登瓦)が特徴の市振の集落。
その街並みと日本海の狭間を駆け抜けてゆくのは、
爽やかな水色のラインが入った「北越色」の485系。

「北越色(上沼垂色)」のT編成が、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
国鉄色ほど貴重ではありませんが、485系の原型スタイルを保つT編成も撮れると嬉しい編成。むしろ海バックの撮影ポイントでは、国鉄色よりも「北越色」のほうが似合うようにも思います。この「北越」に使われている485系も、一部で運用を共用している特急「いなほ(新潟~酒田・秋田)」へのE653系投入や、再来年に迫った北陸新幹線の開業で、この先どうなるのか解らず、こういう好条件で撮れる機会は大事にしたいものです。これで、市振俯瞰での撮影は終了。

結果的に本命である475系の「北陸本線100周年記念号」に加え、三種の485系「北越」までもが撮れて、大収穫の市振俯瞰撮影となりました。でもいちばん嬉しかったのは、この場所で気持ちのよい晴天に恵まれたこと。どんなに貴重な列車であっても、この俯瞰ポイントでは晴れなければ絵になりません。ホント、この日の太陽と青い空、青い海に感謝です(^^) 。

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下りの直江津ゆきに乗って、市振をあとにします。
う~ん、またしても475系ではなく、413系か・・・。
乗りのほうではツイてないねぇ (´Д`;)。
13.10.14 北陸本線 市振

市振1308-(北陸543M)-糸魚川1326~1330-(はくたか13号)-直江津1352

さて、ひととおり撮影を終えて、あとは東京へと帰るだけなのですが、せっかくならば往路(上越新幹線・ほくほく線経由)とは少しルートを変えて車窓を楽しみたいところ (゚ペ)ウーン… 。そこで私が復路に選んだのは、直江津から高田や妙高高原を経由する、信越本線ルートです。

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直江津で乗り継いだ信越線普通列車は、長野色の115系。
できれば特急形189系の「妙高号」に乗りたかったのですが、
タイミングが合わなかった・・・。
13.10.14 信越本線 直江津

それにしても、本当は信越線へ乗る前に直江津駅で駅弁を仕入れて、のんびりと車窓を眺めながら食べようと思っていたのですが、ホームの立ち売りは駅弁を積んだワゴンがあるものの、販売員の姿が見当たりません o(゚д゚o≡o゚д゚)oキョロキョロ 。北陸線から信越線への乗り継ぎ時間はわずか5分。とにかく発車時間ギリギリまでワゴンの前で待ち続けましたが、残念ながら駅弁屋さんが戻ってくる気配はなく、タイムオーバー (_ _|||)ガクッ 。朝からコンビニで買ったおにぎり二つを市振の撮影地で食べただけなので、かなり空腹ですが、信越線の途中に駅弁を売っているような駅はなく、終点の長野まで我慢しなくてはならなくなりました。とりあえず自販機で買ったペットボトルのお茶で空腹を紛らわせて、車窓を眺めることに。

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現在の信越線・脇野田駅の西側に建設されている、
北陸新幹線の上越妙高駅。
比較的人口の多い、近隣市街地の高田や新井ではなく、
こんな辺鄙なところに駅を作るなんて・・・と思いましたが、
ここは高田と新井のほぼ中間点だから、ちょうどいいのかな?
13.10.14 信越本線 脇野田付近(車窓から)

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北陸新幹線開業の際には、
現在の脇野田駅は西に120メートルほど移設されて、
駅名も新幹線と同じ上越妙高となります。
現在はその移設ルートの工事が進行中。
13.10.14 信越本線 脇野田付近(車窓から)

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信越線のこの区間で、
乗り鉄として楽しみなのが二本木のスイッチバック。
上り列車(長野方面行き)は、いったん本線脇の待避線へ入ってから、
バックでホームへと向かいます。
右へ折れている単線が、今走ってきた直江津方向の本線で、
まっすぐ伸びているのが二本木のホームへ向かう線路。
13.10.14 信越本線 二本木(後方の車窓から)

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二本木ではスイッチバック構造をウマく利用して、
上下列車が交換するため、しばし停車。。
スイッチバック駅らしく、駅名票の次駅は
どちらも同じ方向を指しています。
13.10.14 信越本線 二本木

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列車が新潟と長野の県境にさしかかる頃、
車窓右手の西側には「越後富士」とも呼ばれる、
妙高山の雄大なシルエットが見えてきました。
13.10.14 信越本線 関山-妙高高原(車窓から)

この信越線の長野~直江津間は、北陸新幹線の延伸開業とともにJRから経営が分離され、第三セクターの「しなの鉄道(北しなの線・長野~妙高高原)」と「えちごトキめき鉄道(妙高はねうまライン・妙高高原~直江津)」へ移管されることが決定しています。直江津~東京間の移動を考えると、ほくほく・上越新幹線経由よりも、信越・長野新幹線経由はちょっと時間がかかるけれど、もう信越線として乗る機会もそう多くはないと思われるので、じっくりとその歴史を噛み締めながら、久しぶりに二本木のスイッチバックや車窓から見る妙高山などを楽しみました。長野~直江津間は、新幹線の開業までに、またあらためて189系「妙高号」などを撮りに訪れたいところです。

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長野が近づくと車窓に見えてくるのが、
「車両墓場」とも言うべき、長野総合車両センターの廃車解体場。
最近役目を終えた、埼京線205系の6扉車(上)や、
大宮に所属していたと思われる国鉄色183系(下)の姿が
そこにありました・・・(´;ω;`)サミシ…。
13.10.14 信越本線 北長野-長野(車窓から)

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直江津から普通列車で一時間半。終点の長野に到着。
13.10.14 信越本線 長野

直江津1357-(信越350M)-長野1536

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長野地区では今、
信州 駅そばキャンペーン」なるものが行われていて、
信州のゆるキャラ「アルクマ」もこんな姿に・・・(^^;)
「アルクマ」好きのゆるキャラさん、これって、どうなんでしょう?
ちなみにキャンペーン期間中に対象店舗で食事をすると、
抽選で「アルクマ」がデザインされた七味唐辛子缶などが
当たるらしい。

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長野からは長野新幹線の「あさま」で一気に東京へ。
この「あさま」という愛称は、北陸新幹線開業後も引き続き
東京~長野間のシャトル列車として継続されることになりました。
13.10.14 長野(北陸)新幹線 長野

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やっとお待ちかねの、駅弁タ~イム!
今旅の締めに選んだのは、長野駅の「信濃の国 食浪漫(¥1100)」。
「地産品幕の内」をテーマに9種類のマスがあり、
野沢菜ご飯やしめじの味噌和え、山牛蒡の醤油煮、
信州サーモンの味噌焼、信州豚の角煮、信州高野豆腐煮、
さらには野沢菜おやきやリンゴのコンポートなど、
いろいろな味が楽しめる駅弁です。☆☆☆・・
お供は、同じく長野駅で売られていた、
「軽井沢高原ビール ワイルドフォレスト」。
収益の一部を自然保護団体ワイルドフォレストに
寄付していることから、この名がつけられたのだとか。

長野1605-(長野新幹線 あさま572号)-東京1752

これで「鉄道の日連休」の撮影記は終了です。この三連休は、初日の24系ブルトレ、二日目の485系「ひたち」、そして今回お伝えした北陸本線の475系と、まさに国鉄形三昧の毎日。私が撮ったなかに、直球で「鉄道の日」を表したような列車はありませんでしたが、これだけ多くのイベント列車が組まれるのは「鉄道の日」ならではのことで、今年も充実した「鉄道の日」を過ごすことができました(^^)。そして何よりこの結果は天気に恵まれたことが大きく、もし、あと一、二週間「鉄道の日」が遅かったら、台風の影響を受けて、撮影できなかったかもしれませんね。。。(´∀`;)。

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今回のように、いったん茨城(高浜)へ行ってから、
上越新幹線~ほくほく線~直江津~信越線~長野新幹線を
まわるという変則的な旅には、フリーきっぷ「週末パス」が便利。
「週末パス」はほくほく線も乗車が可能です
(JR西日本管内の北陸線 直江津~市振は、別に乗車券を購入)。

 

おっと、もうひとつ・・・
今年の「鉄道の日」ウィークのラストに訪れたのは、東京・深川のカフェギャラリー「Art Labo いっぷく」さんで行われている企画展「メカニカルラブ♡」。ソネブロ仲間でお馴染みのsonicさんをはじめ、四名の芸術家さんによるグループ展で、その名の通りメカニック・機械を題材にした写真や絵画、陶器のオブジェなどがギャラリーにならびます。そのなかには鉄道を題材とした作品も多くあり、秋らしく芸術を通して鉄道を楽しむことができました(^^)。

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ギャラリー内や作品を撮影するわけにはいかないので、
ここではそのエントランスを。。。

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そしてこちらは、
そのギャラリー近くのお店で食べた、
名物の「
深川めし」。
アサリの煮汁で炊いたゴハンが美味しかったです。(゚д゚)ウマー!

そういえば、思い返すと昨年の「鉄道の日」もsonicさんが作品を展示されていた、茨城県笠間市の「ギャラリー・かしゃま」へお邪魔したんだったっけ。。。ひょっとしてsonicさん、作品展のタイミングを「鉄道の日」の時期と合わせている・・・?(笑)



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ONE-shot 135 甲種輸送の醍醐味。 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 135 甲種輸送の醍醐味。

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メーカーの工場で製造された新幹線の車両を
所属の車両基地まで運ぶ方法には、
特殊な運搬船を使った海上輸送や、
深夜の道路をトレーラーで一両ずつ運ぶ陸上輸送など、
東海道新幹線N700系や東北新幹線E5系のような
いわゆるフル規格の車両は
通常、このような輸送形態が取られます
(テレビ番組などで見かけたことがある方も
多いのではないでしょうか)。

しかし、車体の大きさが在来線とほぼ同じで、
ミニ新幹線などと呼ばれる、山形や秋田新幹線の車両は、
在来線の線路を使って輸送することが可能で、
この方法を鉄道用語では「甲種輸送」と呼びます。
増備が続く秋田新幹線用E6系の甲種輸送も
ここ数ヶ月の間で、頻繁に行われていました。

そんな甲種輸送の魅力、醍醐味はと言えば、
なんといっても、ふだんでは絶対に見ることができない、
在来線の電気機関車に牽かれた新幹線の姿です。
私は以前に一度、編成全体を入れたカットは撮っているので、
今回はその連結部に焦点を当てて、狙ってみることに。

東北新幹線の営業運転でE5系「はやぶさ」と手を組むと、
時速320キロにもなるというE6系「スーパーこまち」。
しかしEH200に牽かれたこの日は、
80キロにも満たない、ゆっくりした足取りで
武蔵野線を走り抜けてゆきました
(甲種輸送の速度は安全上の理由から
時速75キロ程度に制限されています)。

13.10.12 武蔵野(貨物)線 梶ヶ谷(タ)-府中本町


それにしても・・・
このE6系甲種を撮った先々週の土曜日は、
気温が30度にもなったという、真夏並みの暑さ。
A(′□`;;)アチィィ
ところが、その数日後の先週なかばには、
12、3度まで気温が下がり、一気に冷え込みました。
{{{(≧ω≦;)}}}サミィィ
この異常とも言える寒暖差の影響で、
私も先週末から、ちょっとカゼ気味・・・(っ*`з´)っ・:∴クション
まだ症状は軽いので、こじらせないように気をつけなきゃ。
皆さんも、どうぞ体調などを崩されぬように・・・。


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常磐線・・・485系「ひたち50周年記念号」 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.10.13
常磐線
愛着か?それとも執念か?
485系「ひたち50周年記念号」 撮影
  

 

前々回にお伝えした「カシオペア クルーズ」撮影記の冒頭にも書いたように、10月14日は「鉄道の日」で、今年も連休中は各地で様々な催し物やイベント列車の運転が企画されました。正直、鉄としてはどれも魅力的なものばかりで、甲乙付けがたいところなのですが、当然ながらそれらを全部まわって撮り切るのはとても無理。自分のなかで優先順位を付けて、厳選しなくてはなりません。そのなかでとくに私が注目し、これだけは絶対に外せないと思ったのが、今回ご紹介する「ひたち50周年記念号」です。

「ひたち」とは、首都圏と茨城・福島(いわき)方面を結ぶ常磐線の特急列車で、現在でも最新型のE657系を使用した「スーパーひたち」や「フレッシュひたち」として運転されています。その特急「ひたち」が今年で運転開始50周年を迎えるにあたり、「鉄道の日連休」二日目の10月13日に国鉄形485系を使用した記念列車が運転されることになりました。正式な列車名は「ひたち50周年記念号」ですが、往時の懐かしい姿を再現した、いわゆる「リバイバル・ひたち」です。国鉄色485系を使った「リバイバル・トレイン」は過去にもいろいろと走っていますが、「ひたち」として復刻運転されるのは、おそらく同列車から485系が撤退してから初めてのことではないでしょうか(似たような絵柄を模したヘッドマークの団体列車は走ったことがあるけれど)。

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485系で運転されていた頃の常磐線特急「ひたち」。
この頃は485系だから・・・というより、
菜の花がきれいだから、たまたま撮ったのが485系だった・・・
という時代でした。
91.4 常磐線 取手-天王台

このブログに長くおつきあいしていただいている方ならば、もうご存知だとは思いますが、私は物心ついた頃から30年近くを常磐線沿線の柏で育ち、同線を走る特急「ひたち」には人一倍の愛着があります。まさに「特急列車」といえば、真っ先に「ひたち」の愛称が思い浮かぶくらい。ところが、今でも後悔しているのですが、485系がE653系へ置き換えられて「ひたち」から完全撤退する頃、ちょうど時を同じくして私は常磐線から今の中央線沿線へと移り住み、さらに撮り鉄にあまり力を入れていない時期だったこともあって、485系「ひたち」のラストランは撮れずじまいに終わっていたのです (´・д・`)ザンネン…。

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私がまだガキンチョの頃、父親のカメラを内緒で借りて、
上野駅で撮ったボンネット485系の特急「ひたち」。
私にとって「ひたち」はいちばん身近にある特急列車でした。
隣のキハ58は同じ常磐線の急行「奥久慈」でしょうか。
80年頃 東北本線 上野

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「ひたち」への愛着はこんなモノにも・・・
私の自宅には「ひたち」のヘッドマークや、
上野駅に掲げてあった乗車案内板などがあります。
「原ノ町行き」ってところが、またシブいでしょ (^^)

あれから15年。それまで運転されることが無かった485系「ひたち」が、一日だけ常磐線に帰ってくる・・・(゚∀゚)オオッ!。これは何をおいても撮りに行かずにはいられません。鉄道の日連休の二日目は、この「リバイバル・ひたち」・・・もとい、「ひたち50周年記念号」を撮りに常磐線へと向かうことにしました。さらに後半では、勢いで意外なところへ転戦・・・? ( ̄△ ̄;)エ…?


10月13日(日)

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今回は「ひたち」の撮影ですから、
上野駅から乗るのは、もちろん常磐線です。
13.10.13 東北本線 上野

運転日当日の朝。上野から常磐線の普通列車に乗って、沿線の撮影地を目指します。今回運転される485系の「ひたち50周年記念号」は、いわきから上野まで片道の上り列車のみで、撮影チャンスは一回っきり(使用される485系は、前日に勝田まで回送済み)。いったいそれをどこで撮ろうか・・・。はじめは当時を懐かしんで、個人的に馴染みのある南柏や北小金周辺にしようかとの考えもありました。しかし、このあたりの沿線は住宅街で撮影地が限られており、数少ない「お立ち台」などは混雑するのが必至。さらに複々線区間ということもあって、万が一、緩行線にでもカブられたりしたらたまりません。やはり一回のチャンスは確実にモノにしたい。しかも今回は特に愛着のある「ひたち」だし・・・(゚ペ)ウーン…。少し悩んだ末に、私は柏をスルー。常磐線をさらに北上して、茨城へ向かいます。もうここは懐かしさや馴染みのある場所ではなく、光線状態が良くて、なおかつカブりのリスクが低い撮影地を選ぶことにしました。そこで私が下車したのは、ホームから筑波山が臨める駅、高浜。

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前日に続き、快晴に恵まれた連休二日目。
車窓に写る筑波山も、
クッキリとその山容を見せています(^^)。
13.10.13 常磐線 高浜付近(車窓から)

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近くに恋瀬川や霞ヶ浦など、釣りの名所があることから、
高浜駅の駅舎壁面には魚の絵が描かれています。
13.10.13 常磐線 高浜

上野0732-(常磐1333M)-高浜0859

高浜駅の周辺はのどかな田園が広がっていて、サイドからの引き絵ならば、列車と筑波山を絡めたようなカットも撮ることが可能。しかし今回は「ひたち」のヘッドマークがキッチリと解るように撮りたいので、引き絵の情景風ではなく、列車主体に撮れるポイントへと向かいます  テクテクε=ε=ε=┏( ・ω・)┛ 。高浜から下りの石岡方向へ歩くことしばし、やがて線路が大きくカーブする場所へと到達しました。ここは線路脇の農道や踏切からきれいにアウトカーブが撮れる有名な撮影地です。でも、できれば一段高い丘の上から撮りたいところ。そのほうが線路端の雑草がうまくかわせて、スッキリと撮ることができそうなんですよね・・・。しかし、そこは私有地にある畑のあぜ道にあたるため、勝手に立ち入ることはできません。そこで、ちょっと様子を伺いに畑のほうを尋ねてみると、ちょうど地主の方が農作業をされておられました。これはラッキー。さっそく畑脇での撮影許可をお願いしてみたところ、無事にOKをもらうことができました アリガトォ<(_ _*)>ゴザイマツ 。これで心置きなく撮影することができます。

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線路脇で農作業をされていた地主さん。
「ここはいいカーブだからなぁ、よくファンが集まるよ」とか、
「動画かい?農機の音を止めたほうがいいの?」などと、
思わずコッチが恐縮してしまうほど、気を使っていただきました。
13.10.13 常磐線 高浜-石岡

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その畑脇からのカットがこちら。
現在の「ひたち」の顔である、E657系「スーパーひたち」が
カーブを高速で通過してゆきました。
13.10.13 常磐線 石岡-高浜

実はここで撮影するのは今回が初めてではなく、過去にも何度か訪れており、415系や651系「スーパーひたち」、EF81牽引の「夢空間」編成などを撮影したことがあります。そのときはたしか300ミリレンズで11連の編成がフレームに収まっていました。しかし今回の「ひたち」は短い6連の編成。300ミリだとちょっと焦点距離が足らず、迫力に欠けてしまいます。そこで300ミリに1.4Xのテレコンバーターを噛ませて、420ミリの画角でセッティング。これで6連がぴったりのハズ。ただし、私のカメラはテレコンを付けると途端にAF(オートフォーカス)の精度が悪くなる(ような気がする)んです。本来、アウトカーブから列車を正面がちに狙うときなどは、動態予測AFがもっとも追従しやすい条件だと思うのですが、やはり試し撮りしたE501系の普通列車などはまったくピントが合わずにボワボワ・・・(´д`;)アウ…。これでは心許ないので、本番はAFを信用せずにMF置きピンで対応します。一発撮りで緊張感は高まるけれど、まあ、試し撮りのE657系が成功していたから、何とかなるっしょ。

「ひたち」の通過時刻が近づくにつれて、徐々に同業者が増えるのか・・・と思いきや、この丘の上は意外にも、私とほぼ同時に来られた方との二人だけで迎えることになりました。結局、動画を撮っているものは誰もいなかったにもかかわらず、地主さんも作業の手を休めて、その様子を眺めています。当然ながら地主さんは「ひたち」の通過時刻など知らないはずですが、その張りつめたような緊張感を悟ったのでしょう。そんななか、やがて手前の踏切が鳴りだし、カーブの向こうから懐かしい水色のマークを掲げた国鉄色485系が現れました。ファインダーに全神経を集中して、置きピン位置まで慎重に引きつけます。

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水戸偕楽園の梅がデザインされた
「ひたち」のイラストマークを輝かせて、
常磐線を快走する国鉄色485系。
特急「ひたち」が常磐線へ帰ってきました!

485系「ひたち」、おかえり━━━━。゚+.ヽ(´∀`*)ノ ゚+.゚━━━━っ!!
常磐線を走る「ひたち」、この勇姿をまた見ることができたなんて・・・ああ、本当に感動、感激、感無量です・:*:・カンドー(゚ノД`゚)゚シタッ・:*:・。やっぱり私のなかでは今でも特急「ひたち」といえば、この梅の花マークを掲げた485系なんですよね。これを実際に目にすると、なんだか懐かしいというより、今では見られないというのが不思議な気分にさえなってしまいます。明日もふつうに常磐線を走っているような気がして・・・。でも、現実はまぎれも無い、一日限りの「リバイバル・トレイン」。もうこの姿は見ることができないのか・・・そう考えると、なんだか寂しさと、名残惜しさが出てきてしまいました。もう一度、485系「ひたち」を見たいな・・・(・∀・`)。そこでこの後、私が取った行動とは・・・

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まずは地主さんにお礼を言って高浜駅へと戻り、
撮影から20分後の上り普通列車へ飛び乗ります。
13.10.13 常磐線 高浜

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土浦で特快へ乗り継いで、一気に上野へ逆戻り。
13.10.13 東北本線 上野

高浜1135-(常磐1476M)-土浦1145~1200-(3374M)-上野1256

「ひたち」を追いかけるように、上りの普通列車と特別快速を乗り継いで、「ひたち」の終点である上野へと向かいました。しかし、リバイバルのイベント列車とはいえ、水戸~上野間をノンストップで走る「ひたち」に、普通列車や特快が追いつけるはずがありません。やはり私が上野駅へ着いた頃には、すでに「ひたち」の姿は無く、回送列車として引き上げてしまった後でした ε=(´Д`;)ハァ…。でも、それは想定内のこと。私の追っかけ最終目的地は、ここ上野ではないのです ( ̄△ ̄;)エ? 。実は今回の「ひたち」に使用された485系は新潟車両センターに所属する車両で、「ひたち」での使用後はすぐに上野から高崎線・上越線を通って、新潟まで返却されます。しかもどうやらシール式の「ひたち」マークは剥がされること無く、そのままの状態で回送された模様。ということは、高崎線や上越線へ先回りすれば、もう一度「ひたち」の姿を拝むことができるのです。上野からそっち方面へ先回りする方法と言えば・・・そう、上越新幹線! m9(・∀・)ソレダ!!

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上野で「新幹線のりかえ口」を通り・・・ε=ε=ε=┏(;´Д`)┛ハァハァ
13.10.13 東北本線 上野

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すぐに入ってきたE4系の「Maxとき」に乗車。
13.10.13 東北新幹線 上野

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慌ただしい乗り換えでしたが、駅弁も忘れずに購入。
秋限定販売の「栗おこわ弁当(¥880)」です。
ちゃんと餅米100%のおこわに、栗を多めにトッピング。
サンマの甘露煮や、きのこの柚香和えなどおかずも豊富で、
首都圏販売のNREにしては、意外とコスパが高いかも (^^)。
☆☆☆☆・

「ひたち」を追いかけ、前週の「カシクル」撮影に続いて二週連続の上越新幹線乗車。正直、そこまでやるか? と思われそうですが・・・そこまでやっちゃいました! (゚∀゚)アヒャッ☆  これは「ひたち」への愛着というより、もはや執念です。そもそも常磐線特急の「ひたち」を高崎線や上越線で撮ってイミがあるのか・・・? と、自問自答しながらも、E4系「MAX」の二階席で駅弁を食べながら車窓に流れる赤城山などを眺めていたら、そんな細かいことはどうでもよくなってしまいました。とにかく追いつけるものならば追いついて、もう一度撮るまで ε-(`・ω・´)フンス! 。 時間的には高崎でもギリギリ間に合いそうでしたが、私は余裕を持ってさらに先の越後湯沢へ向かいました (「とき」は中間駅の上毛高原には停まらない)。果たしてこの判断は正しかったのか・・・?

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前週に続き、また上越国境を越えて、
新潟の越後湯沢までやってきてしまいました・・・(^^;)
13.10.13 上越新幹線 越後湯沢

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さらに湯沢から上越線へ乗り継いで、隣駅の石打へ。
13.10.13 上越線 石打

上野1318-(上越新幹線 Maxとき325号)-越後湯沢1427~1515-(上越1743M)-石打1522

越後湯沢で新幹線から在来線の上越線へ乗り継ぎます。「カシクル」撮影のときにも書きましたが、上越線は越後湯沢から上り方面(水上方面)は極端に運転本数が少なくなるので、比較的本数の多い下り方面の長岡行きへ乗り、スキー場で有名な石打までやってきました。この石打駅の近くには緩やかなS字カーブがあり、だいぶ前に一度、撮影した覚えがあったのです。実は追っかけてはきたものの、私は「ひたち」回送の詳細な通過時刻などは知らず、すぐに間に合うように駅近くの手軽な撮影ポイントを考えていたところ、この場所がパッと思い浮かびました。

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まずは、ほくほく線(北越急行)へと直通する
681系の「はくたか」で試し撮り。
この「はくたか」という愛称、
再来年の春に開業する北陸新幹線の愛称のひとつに選ばれましたね。
ちなみに「はくたか」は多くの停車駅に止まる遅行タイプで、
速達タイプは「かがやき」に決定しました。
13.10.13 上越線 越後湯沢-石打

撮影を開始したのは16時前で、山深いこのあたりではすでに日は山かげに隠れてしまいました。それでもまだ走行写真を撮れるくらいの明るさは残っています。ネットの情報掲示板によると、「ひたち」の回送列車は15時頃に高崎を発車したとのこと。高崎から越後湯沢まで時間の目安となるような直通の列車はほとんどないけれど、普通列車で高崎~水上の所要時間が約一時間。水上~越後湯沢が約40分だと考えると、だいたいトータルで一時間半くらいと考えられ、ここの通過は16時30分から40分くらい・・・かな?(゚ペ)ウーン…。 今の季節の明るさを考えると、まさにそのくらいが走行写真を撮るギリギリの時間かと思われます。少しでも早くやってきてくれればいいけれど・・・。

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「鉄道の日」の記念マークを掲げた、
北越急行HK100形の普通列車が通過。
だいぶ暗くなってきたなぁ・・・(´Д`;)

しかし私の予測は大きく外れ、17時になってもいっこうに485系は姿を現しません。う~ん、おかしいなぁ・・・やはり時間がハッキリ解らない回送列車などを、情弱な私が追いかけてきたのは無謀だったのか・・・(´・ω・`)ショボーン。 もう日は完全に沈み、空はかろうじて明るさが残る程度。ISO感度も800まで引き上げなければ、シャッタースピード1/500secが稼げなくなってしまいました。さすがに真っ暗となってしまっては走行写真を撮るのはムリなので、せいぜいあと10分程度が限界と言ったところ。なんとかして、もう一度485系「ひたち」の姿をカメラに収めたい・・・。祈るような気持ちで下り線の信号に目をやると、パッと時刻表には無いタイミングで赤から青へと変わりました (゚ロ゚*)ハッ!!。コレか!? やっと、485が来るのか!? (°_°;)ドキドキ 。しばらくすると、たしかに山あいには列車の音が響いてきました。でも・・・なんだか音が違うぞ!? ( ̄△ ̄;)エ?

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カーブから轟音を立てて現れたのは、
EH200-14が牽引する貨物列車・・・。

だああああっ、カモレぢゃないかぁぁぁ・・・⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク 。なんだか私って、こういうシチュエーションでの貨物列車遭遇率が高いような気がします・・・(夏の姨捨とか)。明るさがギリギリななかでの、時刻表に乗ってない列車の通過・・・期待が高まっただけに、その落胆も大きいものがありました ・゚・(´Д⊂・゚・モウダメポ… 。デジカメのプレビューで撮った画像を見ても、この貨物列車が明るさの限界かと感じ、残念ながらもう撤収を・・・とカメラバックに手を掛けたそのとき、再びすぐに下り線の信号が赤から黄色へ、そして青へと変わりました Σ(゚□゚*)ナニッ!!。え?たった今、貨物が通過したばかりだぞ? もちろんコレも時刻表には載っていない時間・・・もしや、今度こそ!?(°Д°;)┣¨キ┣¨キ…。感度を禁断のISO1000まで上げ、固唾をのんでカーブの先を凝視します。すると、ついに・・・

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三つのライトを輝かせ、夕闇迫る上越線を北上する、
「ひたち」マークの国鉄色485系。

キタ━━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━ッ!!!!
485系「ひたち」、やっと来てくれたよ・・・・:*:・(゚ノ∀`゚)゚ヨカッタ・:*:・。結局、石打の通過時刻は17時15分。おそらくこの回送列車は、直前に通過した貨物列車を退避するために、どこかの駅で長時間停車していたんでしょうね(憶測ですが)。かなり撮影条件がキビシくて、記録写真としてはダメダメな結果となってしまいましたが、なんとか「ひたち」のヘッドマークは解るし、何よりもこれだけ待って、やきもきさせられながら、再び愛着ある「ひたち」に出会えたということが嬉しかった・・・。今回の撮影により、またひとつ私にとって「ひたち」という列車との思い出が増えたような気がします (^^)。

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去り行く後ろ姿をもう一枚。
その勇姿をしっかりと目に焼き付けました。
13.10.13 上越線 石打-越後湯沢 (後追い)

これで485系「ひたち」の撮影は終了です。常磐線だけでは飽き足らず、上越線まで追いかけてしまった今回。その執念が実ったのかどうかは定かではないけれど、人一倍「ひたち」に愛着がある私としては、じゅうぶんに満足できる、楽しい一日でした。実は来月にも再び、485系「ひたち」を招いての撮影会が常磐線の内原(電留線)で行われるそうなのですが、果たしてその回送列車にも「ひたち」マークが掲げられるのか注目したいところです(やはり撮影会場だけでステッカーが貼られるのかな?)。あ、でも、たとえ回送列車にマークが付いたとしても、もう上越線などへの遠征はしませんよ~(^^;)

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すっかり日が暮れて暗闇に包まれた石打駅に、
上りの普通列車が入ってきました。
とりあえず、これで湯沢へと戻りましょう。
13.10.13 上越線 石打

石打1741-(上越1744M)-越後湯沢1748

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せっかく越後湯沢まで来たので、
前週は立ち寄ることができなかった
「ぽんしゅ館」へ寄ってみることにしました。
「ぽんしゅ館」は越後湯沢駅構内に併設されている、
新潟県産日本酒と米の飲食・販売ブースで、
館内には日本酒の利き酒コーナーや
日本酒をつかった温泉などもあります。

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あっ、h●n●mur●師匠を発見! Σ(゚∀゚ノ)ノヌオッ!
師匠、こんなところで
一升瓶を枕にして寝ちゃあ、ダメですよ!(笑)

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もちろん私のお目当ては日本酒の利き酒コーナー。
500円で全95種類中、5種の利き酒(試飲)が楽しめます。
まずは人気の高い「越後鶴亀」の純米酒を。 (゚д゚)ウマー

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続いては「カシクル」撮影でもちょこっと触れた、
南魚沼の銘酒「八海山(純米吟醸)」。
辛口ながら、柔らかな口当たり・・・ウマいなぁ。(゚д゚)ウママー

さて、今回は「ひたち」を追いかけて、無計画、無鉄砲、行き当たりばったりで越後湯沢まで来てしまったかのようにお伝えしましたが、実はこれは半ば、計画通りの行動でもありました (;¬_¬)ホントカ…? 。この後は東京に帰らず、当初から翌日に予定していた別路線の撮影に備えて、移動することにします。果たして、私はどこへ向かうのか・・・それはまた次回に。

 

・・・続きます。



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ONE-shot 134 Blue Train color [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 134 Blue Train color

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「鉄道の日・連休」の初日に東海道線を走った、
24系寝台客車の「ブルトレ親子体験号」。
写真はその回送列車を武蔵野貨物線で撮影したものですが、
営業運転、回送、すべての区間で、
EF65PFとEF64の国鉄形直流機によるプッシュプルスタイル
(編成の両端に機関車が付く形)となりました。

でも、両端に機関車が付くのは、
一粒で二度美味しいって考え方もあるけれど、
いっきに「イベントネタ」っぽくなってしまうんですよね・・・
(まあ、そもそもこの列車はイベントネタなんだけれど (^^;)ゞ )。
せっかく特急色PFがブルトレの先頭に立つのなら、
できれば往年の寝台特急「瀬戸」や急行「銀河」を
彷彿とさせるようなカットを撮ってみたい。
そこで私はあえて、編成が「切れる」のではなく、
自然に後部が「隠れる」場所を探して、カメラをセッティング。

EF60P、EF65Pから、このPFへと引き継がれてきた
ブルトレ牽引機伝統の特急色。
この機関車が牽引するブルトレ編成は、
今話題の豪華クルージングトレイン「ななつ星」にも
決して劣らない、編成美があります。
 ゜+。:.ウーン(´∀`*)ウツクシィィ.:。+゜。

13.10.12 武蔵野(貨物)線 梶ヶ谷(タ)-府中本町


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ちなみに、こちらは同編成の後部。
同じブルトレ編成でもロクヨンが牽くと、
とたんに「あけぼの」や「北陸」っぽく見えるから、
不思議なものです (^^;)。




さて、鉄道の日を含めた三連休、私は目一杯遊んでしまいました。
なので、ネタはあるけれど撮影記を書く余裕がありません
(祝日があると、単純にその週は仕事のほうが忙しくなるし・・・)。
今回は「ONE-shot」でお茶を濁しましたが、
残りのネタはできれば撮影記という形で紹介したいので、
しばし、余裕をいただければと思います。。。m(_ _)m
(今週末くらいには書ける・・・かな? ^^;)


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上越線・・・カシオペア クルーズ撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2013.10.05
上越線
青い電機赤い電機の共演!!
「カシオペア クルーズ」 撮影
  

 

10月に入って気温も下がり、だいぶ秋めいてきました。秋といえば、運動の秋、読書の秋、食欲の秋、そして・・・「鉄道の秋」 (゚∀゚)アヒャッ☆ 。 え?それはオマエだけだろうって? いやいや、これは単なる流れ的なノリではなく、「鉄道の秋」にはれっきとした理由があります。それは、まもなく迎える10月14日、今年はハッピーマンデー制度で祝日となる「体育の日」とカブって存在が薄れていますが、この日は1872年に新橋~横浜で日本の鉄道が初めて開業したことに由来する、「鉄道の日」なのです  ( ´_ゝ`)フーン…。これにより、例年の10月は各地で鉄道に関する催しものやイベント列車の運転などが目白押し。鉄にとってこの時期は、ダイヤ改正が行われる春に次いで、忙しい時期と言えるかもしれません イソイソヾ(≧∇≦;)〃三ヾ(;≧∇≦)〃セカセカ 。

今年もそんな「鉄道の秋」の到来を告げるように、まず先陣を切って運転されるのが、豪華寝台特急「カシオペア」の車両(E26系客車)を使用した特別列車、「カシオペア クルーズ」号。通常に運転されている寝台特急「カシオペア」が上野~札幌を東北線経由で往復しているのに対して、この「カシオペア クルーズ」はその名の通り、往路が上野から高崎・上越・羽越線経由で秋田へ。復路は秋田から奥羽・青い森・東北線経由で上野へ戻ってくるという、東日本一周コースになっているのが特徴で、その運転経路、そして普段とは異なる使用機関車(牽引機)にファンの注目が集まります。この列車の運転は直接「鉄道の日」と関連しているわけでは無いようですが、昨年に続き一年に一度だけ、このシーズンのみに運転されるスペシャル・トレインということで、「鉄道の日」の重要なイベントの一つと数えてもいいでしょう。

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昨年の「鉄道の日」に運転された「カシオペア クルーズ」。
牽引機には通常のEF510ではなく、EF81 95が抜擢されました。
12.10.14 東北本線 新白岡-白岡 (再掲)

昨年の「カシクル」は日中に運転される往路が金曜日で、復路が土曜日から日曜日にかけての夜行だったため、私は日曜の朝に復路を近場で撮影するにとどまりましたが、今年の日程は往路が週末の土曜日となりました(復路は月曜発の夜行)。日中に高崎線や上越線、羽越線を走るとなれば、昨年よりも撮影場所の幅が広がります。さて、今年はどこで撮ろうかな・・・。でも予報によると、週末はルート上の天気があまり良くなさそうなんですよね・・・ ( ̄~ ̄;)ウーン…。


10月5日(土)

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今回のスタートは東京駅からこの新幹線に乗車します。
ピンク帯のE2系は東北新幹線のイメージですが、
これは上越新幹線、新潟行きの「とき 301号」。
東北新幹線のE5系増備に伴い、
一部のE2系は上越新幹線にコンバートされました。
私がE2系の「とき」に乗るのはこれが初めてかな?
東北新幹線 東京

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朝食は東京駅で買った「清里高原カツサンド」(¥580)
本来は中央線の小淵沢駅で売られている駅弁のひとつで、
フジザクラポークという山梨県産ブランド豚の薄切りを
重ねて揚げた「ミルフィーユ・カツ」が特徴のサンドイッチ。
ほんのりとカレー風味が効いています。
☆☆☆・・
味は可もなく、不可もなくといった感じですが、
やはり私のなかでこういう形態のカツサンドというと、
万世の「万カツサンド」を超えるものはありません。。。

まずは東京から始発の上越新幹線「とき」へ乗って、8時前に上野を発車する「カシクル」を先回りします。当初の計画では、この列車で一気に新潟へ出て、日本海沿いの羽越線まで足を延ばそうかと考えていました。ついでに同線を走る485系「いなほ」なども撮りたいところだし。しかし残念ながら、この日の天気は事前の予報通りで、東京を出た新幹線の窓には容赦なく強めの雨が打ち付けています ε-(‐ω‐;)ハァ…。新潟や山形はいくらかマシのようで降水確率30パーほどの曇り予報ですが、いずれにせよ晴天は望めそうにありません。晴れると午後の羽越線下りは、ほとんどのポイントで逆光になってしまうものの、それでもやはり海景色は寒々しい曇天より、清々しい晴天下で撮りたいところ。そう考えると、高い旅費をかけて羽越までいくのには、ためらいがあります。さらに、沿線の景色を重視するならば羽越線ですが、実は列車自体の編成は高崎・上越線内で撮る方が面白い。というのも、この「カシクル」の下り列車は、勾配が続く上越国境を通過するにあたって、上野から長岡までは本来の牽引機(本務機)であるEF81の前部に、補助機関車(前補機)のEF64が連結される、いわゆる「重連」状態となるのです。EF64+EF81+E26系「カシオペア」なんて、ファンならば考えただけでもヨダレが出そうな編成ではありませんか!(;゜∀゜)=3ハァハァ!  結局、曇天の海景色とEF64+81の重連、それを天秤にかけたら、重連の方に秤が傾きました。おそらく晴天だったら「いなほ」分の重みもあって、海景色に傾いたんですけれどね~(^^;)。 なので、私は新潟行きの「とき」を終点まで乗らずに、途中の浦佐で下車。

東京0608-(上越新幹線 とき301号)-浦佐0736

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上越新幹線と上越線が接続する浦佐は
米どころとして有名な南魚沼市にあります。
しかし南魚沼市の中心は上越線の六日町にあり、
新幹線停車駅とはいっても、浦佐の近辺は閑散としています。
上越線 浦佐

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では、なぜそんな浦佐に新幹線駅ができたのかというと、
駅前に屋根付きの立派な銅像が建つ、
この偉~い先生のお力によるところが強いらしい・・・。
(浦佐に新幹線駅を設置したのには、
「政治的な意図」や「ルート上の理由」など、
諸説あります・・・^^; )

浦佐では在来線の上越線へ乗り継ぐことはせずに、改札を出ます。そう、この駅が今回目指している撮影地の最寄り駅です。事前情報によると浦佐駅にはレンタサイクルがあるそうなのですが、貸出時間は10時から(18時まで)で、私の着いた時間ではまだ借りることができませんでした。まあ、撮影地までは駅から20分ほどの距離なので、歩いてもさほど苦にはならないけれど・・・ テクテクε=ε=ε=┏( ・ω・)┛。

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浦佐は日本酒の銘柄でも知られる「八海山」の麓にありますが、
曇り空の下では、その名峰もあまり映えません・・・。

左に八海山をはじめとした越後山脈の山並みを、右に新幹線の高架線を臨みながら歩みを進めると、やがて上越線をオーバークロスする陸橋が見えてきました。この上が目的の撮影地です。私が着いた時点での先客は10人ほど。「カシクル」の通過時刻まで、まだ三時間半もあると考えると、こんなものかな?

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上越線を跨線橋上から俯瞰気味に撮れる撮影地。
はじめにやってきた115系の普通列車は
長野色と新潟色の混色編成でした。(゚∀゚)オッ!
この長野色は長野地区へ211系が投入されたことに伴い、
塗装を変えずに新潟へ転属してきた編成。
こんなシーンが見られるのも、期間限定と思われ、
ちょっと嬉しい収穫となりました。(^^)
上越線 五日町-浦佐

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ちなみにこの撮影地は
橋の両サイドから上越線の下り列車が撮影可能で、
意外とキャパが広い。
この日は曇っていて光線状態はよくわかりませんが、
おそらく午前はこちらのサイドが、
午後は115系を撮った方に当たるのではないかと思われます。
北から南に向いて撮影しているので、
晴れても正面には終日、光が当たらないのかな?
上越線 五日町-浦佐

私がこの撮影地を訪れるのは初めてなのですが、過去には何度か上越線撮影の候補に考えていたことがありました。たとえば、二年前に撮った183系6連の「上越線開通80周年記念号」など。でも、この直線は編成の短い列車よりも長い編成の方が絵になりそうです。その点、今回の「カシクル」は機関車2台+客車12連ですから、まさにここは打ってつけと言えるでしょう。

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この区間は日中に特急列車など走っておらず、
やってくる旅客列車は短い普通列車のみ。
そのなかでもこの列車は特に短い115系二連でした・・・。
編成写真では絵にならなそうだったので、風景を大きく入れて撮影。
田んぼが稲刈り前だったら良かったのにね・・・(^^;)

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EH200-3が牽引するコンテナ満載の貨物列車が通過。
ここはこのような長編成でもすっぽりと収まります。
背景にシルエットで見えている山並みは

谷川岳を擁する三国山脈、いわゆる上越国境です。

本命が通過するまでの待ち時間を普通列車や貨物列車を撮って過ごします。とくに機関車牽引で長編成の貨物列車は、編成長やパンタグラフの抜け具合を確認するのに重要な役割を果たしてくれます。なんでも最近では、列車のパンタグラフが架線柱と重なることを「串パン」などと言って嫌う風潮があるようで、けっこう皆さんそれを意識してアングルのポジショニングをしていることが多い。私が若い頃は、さすがに先頭車両の手前にグサッと架線柱が重なるのは嫌ったけれど、パンタなんてまったく気にしなかったものでした(「裏カブり」も同じように、昔はあまり意識しなかった)。でも、たしかに言われてみると、パンタはスッキリと抜けている方がキレイに見えるようにも思います。なので、「何が何でも、串パン回避ぢゃ! ヽ(`Д´)ノ 」・・・とまでは思わないけれど、私もできるだけ機関車のパンタは架線柱に重ならずに抜けるよう、努力はしています。実際にやってみるとこれがなかなか難しいもので、そこにこだわるのも楽しさのひとつのような気もしてきました。そう言えば、昨年に運転された秩父鉄道の機関車五重連で、合計10基のパンタが上がっていた時、撮影後に「ああ~、三機目の後パンが串った~orz」とデジカメのプレビューを見て落胆していた学生さんには、驚かされたなぁ・・・。そこまでこだわるのかよって (笑)。

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待ち時間の間にもう一本、EH200-7の貨物が通過。
これもコンテナ満載でした。
もう少し引きつけると、手前のパンタと奥の架線柱が重なる、
いわゆる「串パン」になっちゃいます。(^^;)

「カシクル」牽引機が重連ということは、3基か4基のパンタがあがっていることになり(重連の場合は、本務機の前側パンタを上げないこともある)、その全部とはいかなくても、せめて先頭に立つEF64のパンタは抜きたいところ。そんなことを意識しながらアングルを微調整して、いよいよ本番を迎えます。天気の方はしばらく小雨が降ったりやんだりの状態を繰り返していましたが、ここへきて安定し、ときおり薄日が差すほどになりました。まあ、雲の隙間から青空がチラッと覗く程度なので、一気に晴れることはないでしょうけれど、少しでも露出が上がってくれたのは助かります(晴れすぎると、ココは逆光になっちゃうけれどね・・・^^;)。クルマでの追っかけ組が合流して、総勢50人くらいとなった陸橋上。地元の方も見物に訪れるなか、やがて直線上に長編成の客車を従えた青い機関車の姿が見えてきました。

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雲に霞む上越国境を背にして、
二機の機関車に牽引された「カシオペア」が越後路を北上。
ロクヨンの顔には、堂々と正調ヘッドマークが輝いています。

重連牽引の「カシオペア クルーズ」、カコイイ━━━━。゚+.ヽ(´∀`*)ノ ゚+.゚━━━━ッ!!
たとえミーハーなネタ鉄と言われようと、やっぱりこの豪華編成は撮りに来てよかった・・・。何よりも今回の運転で驚かされたのは、補機であるEF64に「カシオペア」の正調ヘッドマークが掲げられていたこと。昨年の運転時には本務機となるEF81にすらマークが付かなかったので、今年もマークは期待していなかったのですが、まさかまさかのロクヨンにマーク付き!これはとても嬉しいサプライズです。そして気にしていたパンタはというと、なんとか上がっていた4基を架線柱間で抜くことができていました。う~ん、緊張したなぁ・・・ε= (^◇^ ;) ホッ。 「カシクル」の通過後はさらに追っかけをする方たちが、まさに蜘蛛の子を散らすようにクルマでパッと撤収してゆきましたが、もちろん徒歩鉄の私は追っかけなどできるはずもなく、のんびりと浦佐駅へ戻ります。

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駅へ戻る道すがら、コンデジで撮ったEH200の貨物。
この頃には雲が取れて、日が差していました。
上越線 浦佐-五日町

さて、無事に本命の「カシクル」を撮ることはできましたが、せっかくここまで来たのならば、他にももう少し何か撮りたいところ。でも前述したようにこの付近の上越線は普通列車と貨物列車くらいしか走っておらず、しかも私は貨物の詳細な通過時刻を知らない・・・。そこで考えたのが、浦佐から上越線の上り列車へ乗って上越国境を越え、群馬県側の水上へ出るというもの。たしかこの日は上越線の高崎~水上で蒸気機関車D51 498による、「SLみなかみ」号が運転されていたハズ。私にとってSLは、同じ撮り鉄でもどちらかというと門外漢な方なのですが、行きがけ・・・いや、帰りがけの駄賃に撮れるのならば、これは嬉しい収穫になります。現時刻は12時前、SLの水上発車は15時20分で、三時間半もあれば普通列車でも余裕で間に合うだろうと、高をくくっていました。ところが浦佐駅に戻ってから、落ち着いて時刻を調べてみると・・・

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浦佐駅に表示されていた、上越線上り列車の時刻。
上越線 浦佐

一時間後に来る上り列車は越後湯沢どまりで、なんと次に水上までいく列車は、二時間半後の14時31分まで無いではないですか! Σ(゚□゚*)ナニーッ!! そういや、先日に土合を訪れたときにも説明したように、この上越国境を越える水上~越後湯沢は超閑散区間で、定期普通列車は一日にわずか5往復しか無いんだったっけ。ためしにこの浦佐発14時31分の列車に乗ったとすると、水上到着は15時43分。SLには間に合いません ( ̄ロ ̄lll)ガビーン…。う~ん、上越線を甘く見ていたよ・・・orz 。じゃあ、もう撮り鉄は諦めて、越後湯沢の「ぽんしゅ館」(越後湯沢駅構内に併設されている、新潟県産日本酒と米の販売・飲食ブース)にでも寄るか? それとも、もう浦佐から新幹線を使って東京へ帰るか? しばし悩んだ末、私が切符を買って通ったのは上越線ではなく、新幹線の改札。

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浦佐の新幹線上りホームに入ってきたのは、
オール二階建ての E4系「Max」。
上越新幹線 浦佐

浦佐から乗ったのは、上りの「Maxとき324号」東京行き。でも、これで一気に東京へ戻るわけではありません。実はコレを使って、なんとか水上発のSLに間に合わせてみようと考えたのです。な~んだ、上越線よりも本数が多くて、スピードも速い新幹線ならば楽勝じゃん ヾ(´∀`) ・・・と思われるかもしれませんが、ここでネックとなるのが上越新幹線は水上に駅が無いと言うこと ( ̄△ ̄;)エッ…? 。 浦佐から水上へ行くのは、そう簡単なことではなかったのです。自治体の区分的には、浦佐のある南魚沼市と水上のあるみなかみ町って、三国峠を介して隣接しているんですけれどね・・・(^^;)チカクテ、トオイノネ…。

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浦佐から一駅目の越後湯沢で「Maxとき」を降りて、
次は各駅タイプの「たにがわ」に乗り換え。
こちらは朝も乗った、E2系でした。
上越新幹線 越後湯沢

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んで、「たにがわ」でまた一駅だけ進み、
群馬県側の上毛高原で下車。
上越新幹線 上毛高原

短区間ながら二本の新幹線を乗り継いで、やってきたのは上毛高原。上毛高原と言えば、今年7月にも485系の臨時列車「一村一山」を撮りに行く際に訪れており、ここからバスに乗って上越線の撮影地へと向かいました。そう、今回も同様のルートでここから水上を目指すことにしたのです。上毛高原では50分待ちと、決してバスの接続は良くなかったものの、それでもSLの水上発車時刻にはじゅうぶんに間に合います。

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この日のお昼は、越後湯沢で買った
「ほくほく弁当(850円)」。
魚沼産コシヒカリを使用した山菜ゴハンが特徴の
幕の内弁当です。☆☆☆・・
乗り換えの際に慌てて買っちゃったけれど、
魚沼産コシヒカリを味わうならば、
白米のお弁当のほうが良かったかもしれません・・・。
乗車時間が短かったので、
上毛高原駅の待合室でいただきました。

上毛高原から乗ったバスはもちろん前回訪れた諏訪峡の撮影地も通るため、はじめは同ポイント(遅れ「あけぼの」を撮影した上り側)でSLを待ち構えようかとも考えていたのですが、実は先ほど「カシクル」の待ち時間で、隣り合わせた同業者さんに「このあとはどちらかに撮影へ行かれるんですか?」と尋ねられ、この「SLみなかみ」のことをお話ししたところ、「でも、上り(高崎行き)のSLはあまり煙を吐かないでしょ。煙が出るのは、水上発車時くらい・・・」と言われていたのです。やはりSLは煙が無いと絵にならないか・・・と思い、私は諏訪峡の撮影地をスルーして、そのまま水上駅へと向かいました。

浦佐1249-(Maxとき324号)-越後湯沢1301~1308-(たにがわ414号)-上毛高原1321
上毛高原駅1410-(関越交通バス)-水上駅1433

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やっと辿り着いた上越線の水上駅。
浦佐~水上、普通乗車券ならば1110円のところ、
新幹線+バスで、三倍以上の3670円もかかっちゃいまし

(バス運賃600円)。
これのどこが「帰りがけの駄賃」・・・だ? (´д`;)
上越線 水上

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水上駅でお出迎えしてくれたのは、
みなかみ町のゆるキャラ「おいでちゃん」。
公式プロフィールによると、
特技は最近流行の「お・も・て・な・し」だそうです(笑)

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水上駅の構内には、以前に紹介したぐんまのゆるキャラ、
「ぐんまちゃん」と「おいでちゃん」が
D51 498とともに描かれていました。(^^)

駅から線路に沿って並行する道路を進むこと数分ほど。ここがSLの水上発車を狙える撮影地です。この場所は柵が低くて手軽に写真が撮れるため、同業者の撮り鉄のみならず、水上温泉を訪れている観光客も多く集まります。そのギャラリーの隙間に私も加えていただいて、SLを待つことに。

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しばらくすると、デゴイチが単機で現れました。
これは方向転換を終えたSLの構内入換作業。
もうもうとした白煙がなかなかいい感じ~♪
上越線 水上付近

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転線したのち、バックして客車のあるホームへ入線します。

機関車の入換え作業が済んで、待つことしばし・・・やがて大きな汽笛一声とともに大量の煙を吐き出して、デゴイチが牽引する「SLみなかみ」号はゆっくりと動き出しました。おお~、これはなかなか迫力満点です!オオ!w(゚O゚*)wスゲー!  ところが・・・

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ドレーン(水蒸気)を吐き出して、
水上駅を後にする「SLみなかみ」号
ここまでは煙もいい感じで上がっています。

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手前まで引きつけて、迫力ある勇姿を写し止めます。
季節ごとに変わると言う「SLみなかみ」のヘッドマークは、
秋の装いとなっていました。

あれ? 思っていたほどは煙が出なかったような・・・色もなんだか灰色っぽいし σ(・_・;)アリャ? 。もっと大量の黒煙を期待していたのですが、こんなものなのかなぁ・・・?(゚-゚;)ウーン… それでも、デゴイチの迫力ある走りを間近で見ることができたのには満足です。

これでこの日の撮影はすべて終了。移動距離や待ち時間の割に、数的な収穫は少なかったように感じる今回の撮影でしたが、何よりも大本命である「カシオペア クルーズ」をきっちりと編成が解るように撮れたのは大きな成果で、さらに無理矢理ながらもデゴイチまで撮れたことを考えると、内容的には充実した一日となりました。最後に、当日もメールで詳細情報を教えてくださったtwingo583さんには、この場を通してお礼申し上げます(小野上工臨が間に合わなかったのは残念でしたが・・・^^;)。

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水上からの帰りはもちろん普通列車を乗り継ぎます。
のんびりと東京へ戻りましょう・・・。
上越線 水上

水上1553-(上越746M)-高崎1656~1712-(高崎2260Y)-新宿1903

 


☆オマケ(・・・というか、前回の追記)☆

前回の「ONE-shot」で、埼京線の6扉車両(サハ204)を紹介したところ、とくに関東近郊圏外の方から「こんな車両があるのですか!w(゚O゚*)w 」とのコメントをいくつかいただきました。利用されたことがある方はご存知だと思いますが、通勤時の混雑対策として製造されたこの車両は、単に扉の枚数が多いだけでなく、なんと朝の通勤時間帯にはすべての座席が収納されてしまうという、驚くべき特徴があります。

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座席が収納された状態の6扉車室内(E231系)
13.10.3 中央本線 三鷹-吉祥寺(車内)

この写真は埼京線の205系ではなく、私が毎日通勤に使っている総武・中央線各駅停車のE231系(サハE230)ですが、現在使用されている各線の6扉車もほぼ同様の構造となっています。先日、たまたま早出の仕事があった際に6扉車を覗くと誰もいなかったので、スマホで撮影してみました(早朝の空いている時間帯に、イスの無い6扉車へわざわざ乗る人は少ないからね・・^^;)。



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