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夏休み03・・・土砂降りの「カシオペア」撮影記 [鉄道旅行記]

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2015.07.26~29 夏休み03
「晴れ男」は返上!?
土砂降りの「カシオペア」撮影
 
  

夏の休暇を利用した北海道の旅、前回からの続きです(今回も長めの記事となっていますので、時間のあるときにゆっくりとお読みいただくか、本文をすっ飛ばして写真とキャプションで流れを掴んでいただけたらと思いますm(_ _)m)。

北端の稚内をスタートした初日は宗谷本線(稚内~旭川)の乗り鉄がメインで、同線が醸し出す旅情感をのんびりとした鈍行列車(普通列車)で存分に堪能 (´ー`*)マターリ。さらに函館本線と室蘭本線を乗り継いで南下し、この日は東室蘭で一泊しました 串(゚д゚)ヤキトリ ウマー!。翌二日目は間もなく終焉を迎えてしまう寝台特急「北斗星」の撮影がメイン。残念ながらスッキリとした晴天には恵まれなかったものの、迫力ある重連のDD51が牽引する「北斗星」の勇姿をしっかりとカメラに収め 【◎】]ω・´)パチッ!、そしてたまたま途中駅で売られていた「北斗星引退記念入場券」などを買い求めながら函館本線を乗り進み、最終的には鈍行列車で二日かけて稚内から函館まで到達しました  ハ~ルバル キタゼθ(´▽`*)ハ~コダテ~。

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二日目を終えた時点でのここまでの行程。
青い線(稚内~東室蘭)が初日で、
緑の線(東室蘭~函館)が二日目です。

こうして地図で見ると、二日目は礼文での「北斗星」撮影などもあって移動距離が少ないように感じますが σ(゚・゚*)ンー、東室蘭から函館までの距離は202キロで、普通乗車券だと3670円。礼文~北舟岡の往復分1280円も含めると、「青春18きっぷ」一回分の2370円はじゅうぶんにモトが取れています (´艸`*)オットク~♪。ちなみに二日間の通しで考えると、稚内から函館までの総距離は692キロで、普通乗車券だと10470円。それを「18きっぷ」二回分の4740円で移動できたことになります (゚∀゚*)オオッ!!。なんともセコい話ですが、こういう計算は正規料金との差額が大きいと素直に嬉しくなるもの (^皿^;)セコイネ。


さて、続く三日目ですが、この日の予定は旅行の出発直前まで二つの案で迷っていました v(゚ー゚*)フタツ…。ひとつは函館に宿泊せず、函館と青森の間を航路で結ぶ青函フェリーの深夜便(函館港を23時半に出港)へ乗船。午前3時過ぎに青森港へ到着後、港から約3キロほどの位置にある津軽線の油川(あぶらかわ)駅を徒歩で目指し(徒歩30分くらい)、その付近で早朝に青森へ到着する上りの夜行急行「はまなす」を撮るという案 (・o・*)ホホゥ。たしかに今夏で姿を消す「北斗星」同様、「はまなす」も正式な発表こそ無いものの北海道新幹線が開業する今年度末には廃止される公算が高く、撮影できる機会は大事にしたいところ (゚ペ)ウーン…。しかし思い返せば、私は昨年の夏休みにも油川で「はまなす」を撮っています (´ω`)トッタネ。しかも二度。もちろん同じ場所でもその時の天候状態や撮影地の状況、アングルを変えるなどで違った絵が撮れることもあるけれど、正直、私の感性や技量ではそれほど大きな変化が望めるとも思えず、終わってみれば昨年と同じ時期の同じ場所で同じ列車を撮った、同じような写真が残るだけに思います ドッチモ(・ω・; = ;・ω・)オンナジ。かといって、港から徒歩で移動できる「はまなす」の撮影地は、油川くらいしか思い浮かばないし・・・ σ(・ω・`)ウーン…。いっぽう、もうひとつの案は「はまなす案」に比べるといたって単純で、函館に一泊して翌朝に道内で下りの札幌行き寝台特急「カシオペア」を撮るというもの (・o・*)ホホゥ。撮り鉄として比較的ベタな定番プランです (´∀`;)ベタベタ…。とはいえ「カシオペア」も、北海道新幹線開業後の存廃が今のところは不透明で(とりあえず9月末までの運転は確定)、やはり道内を走るシーンは撮れるときに一枚でも多く抑えておきたい (゚ペ)ウーン…。私が道内で「カシオペア」を撮れるのは、四年前ぶりの機会になります (=゚ω゚)ノ オヒサ!。プラン的には船を使った「はまなす案」の方が面白みがあるけれど、「カシオペア案」には他に後述する「とある理由」もあったことから、私は後者を選択 m9(`・ω・´)ケテイ! 。函館で一泊して、翌朝の「カシオペア」に備えることとしました (づω-*)オヤスミ☆。

それにしても、気になるのはお天気。函館を散策しているときには夜空に月が見えていたので翌日の晴れを期待したのですが (゚∀゚)オッ!、テレビで見た天気予報は雨 (ノ_ _)ノ ズルッ。しかも、かなりまとまった量が降ると言うではありませんか エ…( ̄△ ̄;)マヂ!?。はたして「カシオペア」の撮影はどうなるのでしょうか・・・(´~`;)ウーン。

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テレビで見た三日目の天気予報。
台風崩れの温帯低気圧が津軽海峡付近に停滞し、
朝から一日を通して雨だとのこと ( ̄△ ̄;)マヂカ…。
降水確率は90%だってさ・・・(´д`;)トホホ。
この予報図を見る限り、
青森での「はまなす」撮影を選んでいたら、
港から撮影地まで歩くのがキビシかったかも・・・。


7月28日(火)

函館で迎えた三日目。朝起きた時点で雨はまだ降っていませんでしたが、歩いて函館駅へ向かっている途中でポツリと降り出したかと思うと ヽ`、┐( ̄o ̄;)アメ…、駅までの数百メートルを進む間で一気に本降りとなってしまいました ザアアァァ…:il!:il|(´д`;)!l|il:|;。天気予報通りとはいえ、参ったなぁ・・・(・ε・`)チェ。撮影地までの移動、さらには現地での待機時間などを考えると、徒歩鉄にとって雨という条件はキビシく、ふだんの私だったら間違いなく出撃を取りやめるところでしょう ヽ(○`Д´)ノ ヤーメタ!。正直、函館まで来ている今回でも、撮影を諦めてホテルに引き返そうかと思ったくらいです ( ̄ ̄;)ドーシヨ…。でも、個人的にそう機会があるわけではない道内での「カシオペア」撮影は、やはり捨てがたい σ(・ω・`)ウーン…。私は雨天決行に踏み切り、持参してきた折り畳み傘のほかに大きめのビニール傘をコンビニで新たに調達して、函館駅の改札を入りました ...((((o* ̄-)o。もちろんこの日も「18きっぷ」に入鋏。

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函館から乗るのは、
朝イチ(初発)の函館本線・長万部行き

(´▽`*)キハキハ~

キハ40の三連ですが、
後部二両は途中の大沼で切り離されます。
▲15.7.28 函館本線 函館

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そして、予報通りに・・・雨。
ザアアァァ…:il!:il|(´д`;)!l|il:|;

狙いとなる「カシオペア」は、上野と札幌の間を結ぶ、オールA個室の豪華寝台特急としておなじみの列車 (゚∀゚*)オオッ!!。現在は臨時化された「北斗星」と同ダイヤで交互にほぼ隔日運行されており、前日が「北斗星」の運転日だったので、今日は「カシオペア」の日です (・o・*)ホホゥ。「カシオペア」もしくは「北斗星」は函館駅で牽引する機関車(牽引機)が交換されるため、函館より手前の津軽海峡線(江差線)ではED79形電気機関車が、函館より先の函館本線ではディーゼル機関車のDD51が先頭に立つ姿を、それぞれに見る事ができます (゚∀゚*)オオッ!!。しかし、移動に列車を利用する徒歩鉄がその両者を撮ろうとすると、どうしても函館や五稜郭(ごりょうかく)の駅構内か、住宅が密集する函館の市街地近辺に限られてしまい、ロケーション的にはあまり良くありません (゚ペ)ウーン…。そこで今回の私は、DD51が牽く函館本線の方に絞って撮影することとし、函館から長万部行きの普通列車に乗って撮影地を目指します (/*´∀`)o レッツラゴー♪

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先頭の長万部行きには何人かの乗客がいましたが、
大沼止まりの後部二両には誰もいない貸切状態。
(゚∀゚)オッ!
前日早朝の室蘭本線に続く、今旅二度目の貸切です(笑)

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ななえ・・・NANAE・・・σ(゚・゚*)ン
MCが同じ名前の某番組に写真を投稿したら、
"ピロリ枠"などで採用されるかな? (^^;)
▲15.7.28 函館本線 七重(車窓から)

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そんな七重で函館本線はふた手に分かれます。(゚ー゚*)オヨ?
車窓の左手に分岐してゆくのは、
前日の函館へ向かう際に通った渡島大野経由の本線。
新函館北斗(現・渡島大野)で接続する北海道新幹線の開業に伴い、
現在は電化工事が進められています
。(・o・*)ホホゥ。
そして今の私が乗っている列車が通っているのは、
七重と大沼の間をショートカットするような形で
下り線のみが敷かれている、通称・藤城支線。
ちなみに藤城支線には営業キロが設定されておらず、
運賃は渡島大野経由で算出されま
す。
( ̄。 ̄)ヘー
▲15.7.28 函館本線 七重-大沼(車窓から)

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藤城支線を通り、
いくつかのトンネルを抜けると、
やがて車窓の左手に見えてきたのは、
大沼国定公園の湖、小沼。
▲15.7.28 函館本線 七重-大沼(車窓から)

函館を発車して市街地を抜けた列車は、七重(ななえ)と大沼の間をショートカットする藤城(ふじしろ)支線の方を経由し、函館から30分ほどで自然豊かな大沼国定公園*にある湖、小沼に沿って走るようになります (゚∀゚)オッ!!。「カシオペア」を狙うのに私が目指す撮影地はこの小沼湖畔にあり、間もなく到着する最寄駅の大沼で下車 。小沼へ行くのに大沼で降りるとは、なんだかちょっとややこしいですが σ(゚・゚*)ンー、もちろん大沼という湖も近くに存在し、大沼国定公園内の東側にあるのが大沼、西側にあるのがこの小沼です (´ε`)フーン (*一般には大沼公園と呼ばれていますが、ここでは近隣にある同名の駅と区別するため、あえて大沼国定公園と書かせていただきます)

函館0554-(函館2841D)-大沼0629

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小沼の湖畔にある駅、大沼に到着。
平べったい造りの木造駅舎は、
いかにも北国らしい味が感じられます。
ちなみに大沼国定公園の最寄駅は隣の大沼公園ですが、
大沼と大沼公園の駅間はわずかに一キロ程度。
大沼公園を通らない渡島砂原経由に乗ってしまった場合など、
この大沼から歩いて国定公園へ向かっても、
さほど遠くはありません。
▲15.7.28 函館本線 大沼

列車を降りて駅を出ると、この時点で雨は止んでいました (゚∀゚*)オッ!!。実は私にはひとつのジンクスみたいなものがあり (゚ー゚*)ジンクス?、カバンに常備している折り畳み傘ではなく、わざわざ長傘を持ってきたときに限って、意外と雨に降られないなんてことが多いのです (´ι _` )アッソ。そして先述したように、今回も函館でビニールの長傘を買ってきました。もちろんこれはジンクスを信じてと言うよりも、素直に雨中撮影対策のつもりで調達したのですが、これはひょっとすると「長傘を持つと降らないジンクス」が発動か?(´σД`)ハイハイ 厚い雲に覆われた空模様からして、まず晴れること無さそうだけれど、徒歩鉄にとっては雨が降っていないだけでもだいぶ助かります (´ω`)ソーネ。先ほど車窓から見た小沼湖畔の撮影ポイントまでは、駅から歩いて15分ほど ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク。「北斗星」を撮った前日の礼文に比べると、だいぶ楽に到達できますが、歩道がなく交通量の多い国道の端を歩くことになるので、安全には細心の注意を払わなくてはなりません ...(((;`・ω・)キーツケテ…。

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大沼駅前から国道を函館方向へ進むと、
ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク
函館本線の線路と小沼が一望できるところに出ました。
(゚∀゚)オッ!
ちなみにこの区間、一見すると複線に見えますが、
向かって右奥の線路は先ほど説明した藤城支線の単線で、
基本的には下り列車しか通りません。
そして左手前の線路は渡島大野を経由する本線の単線で、
こちらには上下の列車が通ります。
つまりは二本の単線が並行して敷かれている
形。
( ̄。 ̄)ヘ

▲15.7.28 函館本線 仁山-大沼

クルマと、それが跳ね上げる水はねに気をつけながら進み バシャ!ヽ`、(`□´;/)/ ヌヲッ!!、小沼湖畔の撮影ポイントへとやってきました ε-( ̄、 ̄;A)フゥ。立ち位置によっていくつかのアングルが選べるこのポイント、晴れていれば広角~標準系レンズで列車の背景に小沼を大きく入れようと考えていたのですが、ドン曇りのこの日は湖も鉛色 (≡"≡;*)ウウム…。さらに光量不足でシャッタースピードがまったく上がらず、ファインダー内の移動速度が高い広角レンズを使用すると、走っている列車は被写体ブレをおこしてしまいます σ(・ω・`)ウーン…。となると、ここでも前日の「北斗星」と同様に、線路端から列車主体のアングルで狙う方が良さそうです (・ε・`)シャーナイネ。それにしても、ホンっトに今旅の撮影では天気に恵まれないよなぁ・・・ヾ(*`ε´*)ノブーッ なんて、愚痴をこぼしていると、天気の神さまがお怒りになったのか、再びポツリポツリと雨が降り出してきて ヽ`、┐( ̄o ̄;)ア…、またしても先ほどみたく一気に雨脚が強くなってしまいました ザアアァァ…:il!:il|(´д`;)!l|il:|;。ああ、長傘ジンクス崩壊・・・ (_ _lll)ガクッ。もちろん私はその長傘を開いて使います。傘が役には立ったけれど、できればジンクスを信じたかったな・・・(´・ω・`)ショボーン。

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列車主体に撮れる直線のポイントに移動し、
まずやってきたのは、キハ40の上り普通列車。
写真でも解るように、かなり激しい雨が降っています

傘をさしながらの撮影。
ザアアァァ…:il!:il|
T_(´д`;)!l|il:|;
▲15.7.28 函館本線 仁山-大沼(後追い)

こんな悪天候にも関わらず、直線のポイントにはお二方の先客がいらっしゃいました ヾ(´∀`;)ドツカレサン。でも、これを物好きだと思うなかれ。私も一緒ですが、たとえ天気が悪くともせっかく北海道まで来たのだから、せめて「カシオペア」だけは撮って帰りたい・・・って気持ちが強いのです (`・ω・´)-3フンス!。そんな先客の方が既に前方で傘をさして待機しているので、私はそれがアングル内に入らぬよう、定番よりも少し後方でカメラを構えます【◎】]ω・´)パチッ!。実はこの立ち位置からだと、背景の小沼は「カシオペア」の車体で隠れてしまうのですが σ(・ω・`)ウーン…、ぶっちゃけ、激しい雨のなかで傘をさしながら他のアングルを模索するのがもう面倒となり、ここは「カシオペア」の編成がしっかりと写ってくれさえすれば、それでOK牧場としました (*`д´)=b OK牧場!。妥協したようにも見えますが、それだけ雨で余裕がなかったんです (-"-;*)ウググ…。雨がさらに激しさを増す土砂降りのなか、とにかく遅れずに「カシオペア」が通過してくれることだけを願いながら待ち続けていると 八(゚- ゚)タノム、やがて定刻に雨煙の向こうから、ぼんやりとした二つのヘッドライトが見えてきました (゚∀゚*)キタッ!

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激しい雨に打たれながらも、
優雅に走り行く寝台特急「カシオペア」。
悪天候のもとで見る重連のDD51は、
いっそう力強さを感じます。
北海道で見る「カシオペア」、
個人的にコレが最後のカットとならぬことを
願いたい・・・。
▲15.7.28 函館本線 仁山-大沼

凸凸のカシオペアが撮れました~!ワ━━\(≧▽≦)/━━イ♪
激しい雨を突いて進む重連のDD51、ファインダー越しに見たその迫力には思わず指が震えるほどシビレました! ε-(°ω°*)ムフー!! もっと長めの望遠レンズで圧縮した方が、雨の激しさを伝えられたようにも思うのですが、個人的にDD51はこのくらいの見え方が好きなんです 。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。小沼はやっぱり車体に隠れて見えなくなっちゃったけれど、背景に写り込んだ雨に煙る緑の木々がいい感じになってくれて、この状況のなかでは満足のいく結果が得られたと思います :*:・(゚ノ∀`゚)゚ヨカッタ・:*:・。撮影に苦労はしたけれど、雰囲気的には単なるドン曇りよりも雨降りでよかったのかな? σ(゚・゚*)ドーダロ でもね、正直なところは・・・ああ~!もう!せっかく北海道まで遠征したのだから、せめて「北斗星」か「カシオペア」のどちらかだけでも、スッキリとした晴れカットが撮りたかったよ━━!!!ヾ(`Д´*)ノムキャー!!・・・って言うのがホンネ ε-(ー。ー;)フゥ。もう私は「自称・晴れ男」どころか、自他ともに認める「雨男」になっちゃったのかも・・・(´・ω・`)ショボーン。まあ、何はともあれ、「カシオペア」の撮影はこれで終了です。撮影地での滞在は一時間にも満たないものでしたが、足元などはすっかりずぶずぶになってしまいました (-ω-`;)グッショリ。

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撮影後、大沼駅へ戻って列車に乗ります。
前日は車窓からキレイに姿を見せていた駒ヶ岳ですが、
この日はこんな感じ・・・
(≡"≡;*)モヤモヤ…。
でも雲の上から山頂だけ見えているっていう状態は、
むしろ面白いかも。
▲15.7.28 函館本線 大沼

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大沼からは上り列車に乗り、
朝に出発した函館へと帰ってきました。
(=゚ω゚)ノ タライマ!
▲15.7.28 函館本線 函館

大沼813-(函館4852D)-函館0848

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お天気に見放された今旅の撮影・・・
気分はまさに ◯| ̄|_ orz

「カシオペア」の撮影後、大沼から函館本線の先(下り方向)へはもう進まず、上り列車に乗って函館へと帰ってきました (=゚ω゚)ノ タライマ!。実は「カシオペア」を大沼で撮影しても、9時前には函館に戻ってこられるので、私は宿泊していたホテルをチェックアウトせずに必要最小限の機材のみを持って撮影に出かけたのですが、土砂降りに見舞われたことを考えると、それは大正解でした (´ω`)ヨカッタ…ノカ?。雨で濡れた服を部屋で着替えて、チェックアウト。再び函館駅へと向かいます。でも、その前に朝食を・・・(´ρ`)ハラヘター

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函館での朝食と言えば、やっぱり朝市です!(゚∀゚*)オオッ!!
ウニ!イクラ!ホタテ!サーモン!甘エビ!
見た目にも鮮やかな海鮮丼が運ばれてきました。
 (*゚∀゚)=3ハァハァ!
う~ん、一仕事(撮影)したあとのコレはたまりません

(゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー(゚A゚)イ-…ヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!
!
朝っぱらからお供に一本、失礼いたします・・・m(_ _)m。

函館名物の駅前朝市に立ち寄って、新鮮な海鮮丼をいただき (゚д゚)ウマー!、さらには市場をちょっと物色 ウロウロ...((((o* ̄-)o。昨晩に着いた時はどのお店もすっかり閉まっていましたが、今朝は活気に満ちています。やっぱり朝市の名の通り、函館は朝に訪れるべきですね(やなぼーさん、北の大地が呼んでいますよ~(笑))

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再び函館から乗るのはキハ40の普通列車。
なんだか朝と同じデジャヴみたいな光景ですが、
(゚.゚*)デジャヴ?
向かう路線と行先は異なります。
▲15.7.28 函館本線 函館

函館のホームに待機していたのは、今旅でもうすっかりおなじみとなった単行のキハ40 (´▽`*)キハキハ~♪。でも、この列車は朝に乗った函館本線ではなく、江差(えさし)線の木古内(きこない)行き。コレに乗ってしまうということは、北海道の旅も終わりに近づいてきたことを意味します (゚ー゚*)ソーナノ?。

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すべての列車が函館発着となっている江差線ですが、
正式には五稜郭が函館本線との分岐駅。
同駅を発車すると、函館本線が右のほうへ・・・
サイナラ…(´;ω;)ノ~~~。
▲15.7.28 江差線 五稜郭-七重浜(車窓から)

江差線は函館の隣駅、五稜郭で函館本線と分岐して、渡島(おしま)半島の南端に位置する松前半島を津軽海峡沿いに進み、海峡線との接続駅である木古内までを結ぶ、全長37.8キロのローカル線(地方交通線) (・o・*)ホホゥ。ただし同線は、地域輸送を担うだけのローカル線ではなく、本州と北海道の間を青函トンネルを経て結んでいる津軽海峡線(通称*)の一部を成しており、本州へ直通する特急「スーパー白鳥」や「白鳥」、今旅で私が撮影した寝台特急「カシオペア」や「北斗星」、さらには頻繁に貨物列車なども通過します ( ̄。 ̄)ヘー (*津軽海峡線と言う線名は、青森~中小国の津軽線、中小国~木古内の海峡線、木古内~五稜郭の江差線、五稜郭~函館の函館本線を合わせた、青森~函館を総称したもの)。もともと江差線は松前半島の日本海側にある港町の江差が終点で、その名に合ったローカル線でしたが、利用者の減少を理由に木古内と江差の端部が昨年の夏に廃止されてしまいました (´・ω・`)ショボーン。そして現在残されているこの五稜郭と木古内の間は、来春の北海道新幹線開業に伴い、お決まりのような並行在来線の経営分離化で、JRから第三セクター路線への移行が決定しています (・_・*)ソーナンダ… 。私が江差線をJRの路線として乗るのは、これが最後になるのかもしれません。

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津軽海峡を車窓に見ながら進む江差線の旅。
晴れていれば函館湾越しに函館山なども見えるのですが
あいにくのこの天気・・・
ε-(ーωー;)フゥ…
激しい雨が列車の窓をたたきます。
▲15.7.28 江差線 渡島当別-釜谷(車窓から)

函館を発車した時点では全座席の半分程度が埋まるくらいの乗客がいましたが、途中の上磯までに三分の二くらいが降りてしまい、以降は10人程度。車内にはローカル線らしいまったりとした空気が流れています。同線を一気に通過してしまう特急「スーパー白鳥」などだと味わえない、真の江差線に乗っているって感じ (´ー`*)マターリ朝から降り続いている雨はいっこうにやまず ザアアァァ…:il!:il|(´д`;)!l|il:|;雨に煙る津軽海峡を車窓からぼんやりと眺めて過ごしていると、函館から一時間ほどで列車は終点の木古内に到着。

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見づらくてスミマセンが (≡"≡;*)モヤモヤ…
木古内の到着前には、
車窓の右手から新幹線の高架が近づいてきました。
▲15.7.28 江差線 札苅-木古内(車窓から)

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江差線の終点、木古内。
現在は江差線と海峡線の接続駅ですが、
同駅には新たに新幹線の駅が建設中で、
来春に開業が予定されている
北海道新幹線の停車駅となります

( ̄。 ̄)ヘー
とりあえず第一期で北海道内にできる新幹線駅は、
この木古内と前回で紹介した新函館北斗の二駅。
▲15.7.28 江差線 木古内

木古内は江差線の終点であるとともに、青函トンネルを抜けてきた海峡線の北海道側にある最初の駅*で、言わば鉄路における北海道の玄関口 (・o・*)ホホゥ。そして北海道最南端の駅**でもあります(* ** 知内、渡島鶴岡が廃止となった現在における)。これで今旅の私は、道内最北端の稚内から道内最南端の木古内まで、鈍行列車のみで到達したことになります ヽ(´¬`)ノ ワ~イ !。まあ、チャレンジしたというよりは、単に安く乗れる「青春18きっぷ」を使って移動してきただけに過ぎないんですけれどね (^^;)ゞポリポリ。さて、ここから先はいよいよ青函トンネルを通って本州へと渡るわけですが、次に私が木古内から乗る列車は、新青森行きの特急「白鳥22号」(゚ー゚)オヨ?。おや? ここまでは鈍行列車を乗り継いできたけれど、道内最南端に到達した時点で「18きっぷ」の鈍行旅はもう終わり!? ( ̄△ ̄;)オワリ?

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青函トンネルを通って本州へ渡る、
特急「白鳥」が木古内のホームに入ってきました。
使用されているのは485系3000番台です。
リニューアル車とはいえ485系に乗れるのは嬉しい。
∩(´∀`)∩ワァイ♪
ちなみに現在、485系の定期特急列車は、
この「白鳥」のみ。
▲15.7.28 江差線 木古内

いやいや、セコい私がここで「18きっぷ」を切り捨てるわけがありません (^皿^;)ヤッパシ…。実は、乗り鉄にはもう常識ともいえるお話なのですが、この木古内から青函トンネルを経た先にある本州側の蟹田(かにた)までの区間には現在、特別料金を必要としない普通列車や快速列車が一本も設定されておらず、運転されているのは特急列車だけ。そこでこの両駅間の移動に限っては特急料金がかからず、普通乗車券のみで特急列車の自由席を利用することができるという特例があるのです (・o・*)ホホゥ。そしてその特例は普通列車のみに乗車が可能な「青春18きっぷ」にも適用され、海峡線は「18きっぷ」で特急列車に乗れちゃう、ちょっと珍しい・・・というか、おトクな区間なのです (゚∀゚*)オオッ!!。ただし特例が通用するのは、あくまでも木古内と蟹田の間のみで、特急「白鳥」を函館から青森まで乗り通した場合には全区間の特急料金と普通乗車券が、また木古内から青森までの場合でも木古内から青森までの特急料金と普通乗車券が必要となります σ(゚・゚*)ンー…。説明が拙いので非鉄の方にはちょっと解りづらいかも知れませんが、とにかくそれを踏まえた上でこの特例を「18きっぱー(18きっぷ利用者)」が遵守すると、函館から木古内までを江差線の普通列車、木古内から蟹田までを海峡線の特急列車、蟹田から青森までを津軽線の普通列車・・・というように、それぞれを乗り継がねばならないのです (゚ー゚;)ナ、ナルヘソ。それでも、特例が効いた短区間とはいえ特急列車に乗れるのは嬉しい ( ̄▽ ̄*)ヤタッ!。

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雨でぼんやりとしているけれど (≡"≡;*)モヤモヤ…
特急「白鳥」から眺める北海道最後の風景。
さらば北の大地! アバヨ!(*`Д´)ノシ
▲15.7.28 海峡線 木古内-津軽今別(車窓から)

木古内に入線してきた特急「白鳥」は、6両編成中の二両(3・4号車)が自由席。函館始発のこの列車を途中の木古内からで座れるか、ちょっと気がかりでしたが、私が乗った3号車は適度に空いていて、難なく窓側席を確保することができました。久しぶりのリクライニングシートはやっぱり座り心地がいいなぁ・・・(´▽`*)ラクチンチン~♪木古内を出て青函トンネルへのアプローチとなる高架線に上がると、ぐんぐんスピードを上げる特急「白鳥」。今旅はずっとキハの鈍行列車ばかりに揺られていたこともあり、特急の走りがいつも以上に速く感じられます (゚Д゚*)ハエー!!。列車はその速度を保ったまま、やがて青函トンネルへと突入 バビューン-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ。さらば、北海道! アバヨ!(*`Д´)ノシ  今度来る時は、晴れることを願っています(苦笑)

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いくつかの短いトンネルを経て、
いよいよ列車は青函トンネルへと入ります (゚∀゚)オッ!。
車内にもそれを知らせるテロップが流れました。
青函トンネルに入る時はいつもワクワクしちゃいます。
o(*゚▽゚*)oワクワク♪

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青函トンネルへ突入っ!
 バビューン-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ
・・・って、車窓は当然真っ暗なんですけれどね。
▲15.7.28 海峡線 木古内-津軽今別(車窓から)

現在はこうやって在来線の特急列車で走り抜けている青函トンネルですが、北海道新幹線が開業すると基本的に日中の旅客列車は新幹線のみが通る予定になっています (・o・*)ホホゥ。なので、在来線の車両で青函トンネルを通るという経験ができるのもあとわずか。実は今朝の撮影で私がフェリーを使った「はまなす案」を選ばなかったのは、この機会に過渡期を迎えている青函トンネルを在来線で通っておきたかったというのも、理由のひとつでした ( ´_ゝ`)フーン。ちなみに、先述した特急料金免除の特例が新幹線開業後も継続されるかは微妙なところで、おそらく「18きっぷ」で青函トンネルを通過することはできなくなるんだろうなぁ・・・σ(・ω・`)ウーン…(今のところは未定ですが)。そしてこの北海道新幹線への移行がらみで、私にはもう一カ所だけ寄りたいところがありました (・o・*)ホホゥ。全長53.9キロの青函トンネルを約30分で走り抜け、再び地上に顔を出した列車は、まもなく本州側の最初の駅へ停車します。その駅こそ私の次なる目的である、津軽今別(つがるいまべつ)。

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青函トンネルを抜けて、本州の青森県へ (゚∀゚)デタッ!
通った経験のある方ならご存知だと思いますが、
青函トンネルを抜けた直後はたいてい湿気で窓がくもっています。
(≡"≡;*)モヤモヤ…
とくに夏場は外側が結露するので、拭くことができません。
▲15.7.28 海峡線 木古内-津軽今別(車窓から)

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木古内から青函トンネルを経て、ひと駅。
本州側最初の駅は津軽半島にある津軽今別です

(・ω・)ト-チャ

同駅は本州にありながらJR北海道の管轄駅で、
道外も含めるとJR北海道最南端の駅はココになります。
(・o・*)ホホゥ
ちなみに駅名標の次駅には会社間の境界駅になっている
「なかおぐに」の表記が見えますが、
海峡線の列車は中小国には停まらず、
中小国の駅は後述する津軽線だけが停車。
▲15.7.28 海峡線 津軽今別

函館1027-(江差122D)-木古内1131~1159-(特急 白鳥22号)-津軽今別1252

列車を降りると、雨は止んでいました (゚o゚*)オッ!。津軽今別は現在、海峡線内で唯一下車することができる中間駅 ( ̄。 ̄)ヘー。ここに私が降り立った理由は、旅の流れ的に本州最初の駅を訪れたかった・・・というわけではなく、実は今この駅は鉄的にちょっと面白いことになっているのです エッ!?(゚ー゚≡゚∀゚)ナニナニ?。明らかに仮設されたプラットホームに列車から降りて、出口の方へと向かうと ...((((o* ̄-)o、そこにはちょっと驚きの光景が広がっていました (*゚ロ゚)ハッ!!。

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仮設された上りホームを端っこまで進むと、
木古内方にはやはり同様に仮設された
掘っ建て小屋のような待合室がありました。
いちおう「津軽今別駅」の駅名板が掲げられています。
▲15.7.28 海峡線 津軽今別

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その待合室を背にして180度振り返ると クルッ三(=゚ω゚)
そこにあったのは、このように敷かれた何本もの線路。
(゚∇゚;)エッ?
駅の出口へは線路を横断する仮設の渡り板を歩くのですが、
いったいこの線路は何なのかと言うと・・・(゚.゚*)ナニコレ
▲15.7.28 海峡線 津軽今別

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実はコレ、建設中の北海道新幹線なのです!
w(゚0゚*)w オォー!!
津軽今別の出口へと続く渡り板から眺めることができるのは、
ほぼ完成状態にある北海道新幹線「奥津軽いまべつ駅」のホーム。

津軽今別のホームや待合室が仮設状態なのは、件の新幹線工事によるもの (・o・*)ホホゥ。そして、そこから出口の方へはさらに仮設の通路が伸びているのですが、その途中にはなんと建設中の北海道新幹線の線路を横断しなければならない箇所があるのです!w(゚0゚*)w オォー!! 新在直通のミニ新幹線(山形や秋田新幹線ね)の在来線区間や、車庫への回送線にある踏切などではなく、営業前とはいえフル規格の新幹線の線路を堂々と渡れるなんて、これはとても貴重な経験ではありませんか!スッゲ━━ヾ(*゚Д゚*)ノ゙━━ェェ♪☆  当然ながら新幹線が開業すると、この仮設通路が撤去されるのはもちろん、現在の津軽今別駅は新幹線の奥津軽いまべつ駅へと移行されるため、ここには在来線の駅自体が無くなる予定になっています。つまり、海峡線の駅で降りて新幹線の線路を横断するという体験できるのは、今だけの期間限定 (゚∀゚*)オオッ!。それで私はわざわざ津軽今別で下車したのでした (´ω`)ナルヘソ。

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線路の中央に立って北海道方向を眺めます。(「゚ー゚)ドレドレ
こんなアングル、新幹線が開業したら絶対に撮れません(笑)。
(´∀`;)ソリャソーダ
ちなみに設備はすでに整っており、
夜間には実際に新幹線の車両が試運転を
行なっているのだそうです。

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渡り終えたところで振り返り クルッ三(=゚ω゚)
今一度、津軽今別の待合室(上り線)と渡り板、
新幹線の線路、奥津軽いまべつのホームの
位置関係を見てみましょう。
奥津軽いまべつに敷かれている線路は三本で、
二面三線のうち真ん中の一線は下りの通過線です。

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そして渡り板を進んだ先、出口側にあるのは
津軽今別の海峡線下り線ホーム。
新たに生まれ変わる奥津軽いまべつ駅は
このように
新幹線の駅を在来線の線路が挟む形になっています。
ちなみに同駅へ停まる旅客列車は新幹線のみとなる予定のため、
新幹線開業までには
在来線のホームが撤去され、
貨物列車の通過線となる計画。

そんなちょっと変わった津軽今別ですが、今後は新幹線の工事が佳境を迎え、さらには高速での試運転も頻繁に行なわれるようになることから、この形態で駅が営業できるのも実は8月9日まで ( ̄△ ̄;)エッ…。その後は新たに新幹線の奥津軽いまべつ駅として開業(リニューアル?)するまでの間、しばらくは休止されることとなっています (・ω・`)ソーナンダ…。私が訪れたのは7月28日ですから、これはまさに最後の機会。この駅に停車する列車は一日に上下わずか二本ずつと極端に少ないのですが、なんとかスケジュールに組み込むことができてよかった・・・ ъ(゚Д゚)グッジョブ。

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津軽今別に停車するのは上下列車とも
一日にわずか二本だけ。
w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!
しかもすべて特急と言うのが面白いですね。
こんな駅はココと石勝線の占冠、トマムくらいでしょうか。

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津軽今別の全列車通過を知らせる張り紙。
期間は8月10日から当面の間とされていますが、
津軽今別として再営業することは無さそうで、
来年3月の奥津軽いまべつの開業を
待つことになるようです。

ん!?ちょっと待て (=゚ω゚=;)ンン!?、一日に列車が・・・二本だと!? Σ(゚□゚(゚□゚*)ナ、ナニーッ!! 先ほど私が乗ってきた上り列車は12時39分の「白鳥22号」ですから、次の上り列車は19時37分の「白鳥96号」まで、実に7時間も列車がきません ( ̄  ̄;)ナナジカン…。それとも、次の下り列車へ乗って青函トンネルを通り、北海道へまさかの再上陸!? (゚∇゚;ノ)ノ エッ!? それでも15時45分の「白鳥17号」までは三時間以上もあります ( ̄  ̄;)サンジカン…。こんな辺鄙な駅で降りちゃって、いったいどーすんの!? ヽ(′□`;)ドドドドースルノ!?・・・と、思われるかも知れませんが、ご心配なく (・ω・;)エッ?。実はこの駅には、もうひとつの変わった特徴があるのです。

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津軽今別を脱出するヒミツは、
このタイムトンネルのような(?)謎めいた階段の先にあります

(
¬_¬)アヤシイ…
って、ただの出口へ続く通路なんですけれどね。
(^^;)ゞポリポリ

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その通路を抜けると …((((`・ω・)
そこにはもうひとつの駅がありました
(゚o゚;)ハッ
駅名は津軽今別ではなく・・・津軽二股? (゚ー゚?)オヨ?

スノーシェッドに覆われた通路を抜けて、駅の出口へ向かうと・・・...((((o* ̄-)o あら不思議、そこにはもうひとつの駅があるじゃありませんか! w(゚0゚*)w オォー! ・・・な〜んて、わざとらしい茶番を失礼しました (^^;)ゞポリポリ。もうご存知の方も多いと思いますが、これは津軽線の津軽二股(つがるふたまた)駅 σ(゚ー゚*)フタマタ…。そう、津軽線と言えば昨年に私が竜飛岬を目指した際に乗った、青森と津軽半島の三厩(みんまや)の間を結ぶローカル線で、津軽二股はその途中駅のひとつ (・o・*)ホホゥ。海峡線の津軽今別と津軽線の津軽二股は駅名こそ異なるものの、両駅は併設された位置関係にあるのです(昨年の記事では津軽線からの目線で、この津軽今別を見ています)。そんな津軽線も一日に五往復と、決して運転本数の多い路線ではありませんが、次の蟹田行き上り列車は13時01分発。なんとも絶妙なタイミングで列車がやってきます (゚∀゚*)オオッ!!。こうして私は滞在時間20分ほどで駅の構内を見学し、津軽今別(津軽二股)を後にするのでした。

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津軽今別と津軽二股、両駅の位置関係はこんな感じ。
上の白いハコが新幹線の奥津軽いまべつ駅で、
その手前に見える緑色の柵があるホームが海峡線の津軽今別。
写真の右側には駅名表記も確認できます。
そして左に写る連絡通路を降りたところにあるのが
津軽線の津軽二股。
新幹線の駅はまだ開業していませんが、
同地には駅名が三つも並んでいます。
(´∀`*)オモロイネ
ちなみに以前にも書きましたが、
新幹線開業後に津軽二股が改名されるのかは不明。
個人的には変えないでほしいなぁ・・・。
▲15.7.28 津軽線 津軽二股

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そんな津軽二股に蟹田行きの上り列車が入ってきました。
北海道でさんざん乗りまくったキハ40ですが、
東北カラーになると新鮮に感じます

(´▽`*)キハキハ~

▲15.7.28 津軽線 津軽二股

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JR東日本とJR北海道の境界駅、中小国。
いちおうここが境界駅とはなっていますが、
東日本の津軽線と北海道の海峡線が分岐するのは
駅から2.3キロ北海道寄りにある新中小国信号場です。
▲15.7.28 津軽線 中小国(車窓から)

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蟹田で当駅止まりのキハから、
青森行きの701系電車へ乗り継ぎます。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!
今回は太宰の看板じゃない方を入れてみました(笑)
▲15.7.28 津軽線 蟹田

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ロングシートが並ぶ701系の車内。
実はロングシートの車両に当たるのは、
旅でこれが初めてです σ(゚・゚*)ソーイエバ…。
なんだか新鮮にも感じたけれど、
やっぱり鉄旅にはボックスシートの方がいいやね・・・
σ(・∀・`)ネ。

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蟹田から乗った電車は途中で異音を感知して、
蓬田(よもぎだ)駅手前で緊急停止。
( ̄△ ̄;)エッ…
調べた結果、異常はなかったみたいですが、
終点の青森には30分ほどの遅れで到着しました。

津軽二股1301-(津軽336D)-蟹田1326~1405-(338M)-青森1510(定刻1442)

津軽線の乗車記は昨年にお伝えしているので、今回は省略。函館を出発して木古内、津軽今別、津軽二股、蟹田と乗り継ぎ、四時間半かけてようやく青森に到着しました (・ω・)ト-チャコ。函館〜青森は特急「スーパー白鳥」ならば直通でわずか二時間弱ですが、江差線で北海道の景色を名残惜しみ、特急が使える特例区間の恩恵を受けて青函トンネルを通り、北海道新幹線の工事中にしか味わえない津軽今別の現状を見ることができたという、特急で一気に通過してしまっては味わうことができないような、鉄道好きならではのマニアックな旅が楽しめたと思います (´艸`*)マニアック~♪

さて、青森まで戻ってきた私。このあとは、素直に新青森から新幹線で東京へ帰るのか? それとも昨年のように青い森鉄道で八戸方面? いや、今年は奥羽本線で弘前方面? ドコ(゚Д゚≡゚Д゚)イクノ? ひょっとして、青森泊で翌朝に油川で「はまなす」撮影か!? ヾノ・∀・`)ナイナイ… ・・・って、あんまり期待はしないでくださいね(笑)



・・・もうちょっとだけ、続きます。


夏休み02・・・惜別!DD51牽引「北斗星」撮影記 [鉄道旅行記]

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2015.07.26~29 夏休み02
北海道で撮る最後の勇姿・・・
惜別! DD51牽引「北斗星」撮影
 
  

夏の休暇を利用した北海道の旅、前回からの続きです(今回も長めの記事になっていますので、時間のあるときにゆっくりとお読みいただくか、本文をすっ飛ばして写真とキャプションで流れを掴んでいただけたらと思いますm(_ _)m。また、引き続き「飯テロ」注意報が発令中(笑))。

ふと、日本最北端の地である北海道・稚内(わっかない)の宗谷岬に行ってみたいと思い立ち σ(゚・゚*)ンー、飛行機(と路線バス)で一気に目的地へと到達してしまった私 ε=┌(*´∀`)┘イッチャエ!。岬の突端に建つ記念碑の前で念願の「最北端なう」ができたのはよかったけれど、列車を使わないここまでの行程は鉄道好きとして、決して面白いものではありませんでした σ(・ω・`)ウーン…。そこで、東京への帰り道には飛行機でなく鉄道を使うこととし、あらためて稚内からの列車旅をスタート (/*´∀`)o レッツラゴー♪。まずは日本最北の鉄道路線である宗谷本線を鈍行列車(普通列車)で6時間44分もかけて乗り通し、道央の主要都市・旭川までやってきました (・ω・)トウチャコ。旭川は稚内から乗ってきた宗谷本線のほかに、札幌方面への函館本線、網走方面への石北本線、富良野方面への富良野線が集結する鉄路の要衝 (゚∀゚*)オオッ!。そこで私が乗り継いだのは・・・もっともつまらない選択肢と言える、函館本線の岩見沢行き普通列車です ( ̄△ ̄;)エ?。

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旭川のホームへ入線してきた、
函館本線の岩見沢行き普通列車。
電化されている同線を走るのは
交流電車の721系です。
▲15.7.26 函館本線 旭川

前記事の終わりを旭川にして、次はいったいどの方向へ進むのだろう・・・ σ(゚・゚*)ンー…などと、ちょっとした期待を持たせてしまいましたが 人( ̄ω ̄;)スマヌ、この先は正直なところ、期待に応えられるほどの面白い行程ではありません (・ε・`)ソーナノ?。では、なぜ前記事を一日の終わりでなく旭川で区切ったのかといえば、この日の宿泊地を前記事で先に伝えてしまうと鉄分が濃いこのブログの賢明なる読者様ならば、翌日の私の目的がバレバレになると思ったからでした (¬_¬;)バレバレ…(いわゆるネタバレ回避・・・^^;)。それほどまでにベタな宿泊地とは・・・札幌か? m9(・∀・)デショ!

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旭川から乗った函館本線を、
岩見沢で室蘭本線の苫小牧行きに乗り換え。
ノリカエ...((((o* ̄-)o
旅客列車は一日にわずか7~8本という
決して運転本数が多くない室蘭本線の岩見沢~苫小牧ですが、
今回は一時間ほどの待ち時間で接続してくれました。
ここで運転されているのは単行のキハ40形。
(´▽`*)キハキハ~♪
▲15.7.26 函館本線 岩見沢

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そして苫小牧からは、さらに先へと進む
同線の室蘭行き上り列車へ乗り継ぎます。
ノリカエ...((((o* ̄-)o
それに使われていたキハ141系は、
もともと無動力だった51系客車を気動車化改造したという、
ちょっとした変わり種車両です (゚∀゚)オッ!。
▲15.7.26 室蘭本線 苫小牧

いや、私は函館本線でそのまま札幌へは向かわず r(・_・*)アリ?、むしろ避けるようなカタチで途中の岩見沢から室蘭本線に乗り換えて道央を南下。さらに苫小牧(とまこまい)を経由して最終的にたどり着いたのは、鉄鋼業が盛んなことから「鉄のまち」と呼ばれる工業都市、室蘭市にある東室蘭 (゚ー゚*)ムロランラン?。何を隠そう、ここがこの日の宿泊地です  ( ´_ゝ`)フーン。

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旭川から三本の普通列車を乗り継ぎ、
約6時間かけてやってきたのは、室蘭本線の東室蘭。
一日じゅう乗り続けたこの日の鈍行旅はここまでです。
(・ω・)ト-チャコ
▲15.7.26 室蘭本線 東室蘭

旭川1338-(函館2220M)-岩見沢1519~1629-(室蘭1472D)-苫小牧1753~1828-(446D)-東室蘭1948

観光よりもビジネスで訪れる人の方が多く、正直、あまり面白くはなさそうな街、東室蘭。ここで泊まることのどこがいったいベタなのかと言うと  σ(゚・゚*)ンー、その理由はこの東室蘭を通る室蘭本線にあります (・o・*)ホホゥ。というのも、今この時期に北海道へ渡った撮り鉄、おそらくその大半の方たちの目的は、まもなく8月22日の出発列車でついに完全廃止を迎えてしまう、寝台特急「北斗星」(上野と札幌の間を結ぶブルートレイン)の撮影に他ならないでしょう (゚∀゚*)オオッ!!。かく言う私もその一人で、宗谷岬への到達や宗谷本線の乗り鉄も大きな目的ではあったけれど、個人的にはこれが最後の機会になると思われる道内での「北斗星」撮影は、今旅における最重要事項として考えていました (`・ω・´)-3フンス!(早々に「北斗星」の”おくり鉄”と読んだゆるキャラさん、まさに正解!(笑))。そんな「北斗星」の札幌行き下り列車が室蘭本線を通過するのは午前の朝日が昇り切った時間帯で、東室蘭や伊達紋別あたりで前泊すると撮影地への移動効率がよく、私は四年前に渡道した時も「北斗星」などを撮るためにこの東室蘭で一泊しています  ( ̄。 ̄)ヘー。今年の3月で定期運転が終了し、その後は週に数日の臨時運転が設定されている「北斗星」。今旅のスケジュール的には翌日の二日目が「北斗星」の運転日とちょうど重なったため、初日に多少のムリをしてでも一気に稚内から東室蘭までたどり着きたかったのでした (´ω`)ナルヘソ。んなワケで、撮り鉄的には「東室蘭泊=翌朝の「北斗星」撮影」が簡単に結びつくほどのベタな行動。「鉄のまち・室蘭」は今、別の意味で「(撮り)鉄のまち」とも言える・・・のか!? ヾノ・∀・`)イヤイヤ

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東室蘭で泊まったからには、
やはり室蘭名物の「室蘭やきとり」で一杯。
口\( ̄∇ ̄*)カンパイ♪
やきとりとは言うものの、鶏肉のみならず、
どちらかというと豚肉(豚精肉)がメインで使われており、
正しくは「やきトン」なのかも知れませんが、
このような串焼きを総称して「やきとり」と呼ぶのが、
室蘭やきとりの特徴だそうです。
 ( ̄。 ̄)ヘー

ちなみにこの日、朝6時に出発した稚内から20時前に到着した東室蘭まで、その移動距離は約490キロ w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!(宗谷本線、函館本線、室蘭本線・栗山経由)。本来の普通乗車券だと8530円もかかる計算ですが、今回は「青春18きっぷ」を使っているので、一回分の2370円でこの距離を移動することができました (゚∀゚*)オオッ!!。やっぱり「18きっぷ」はありがたいなぁ・・・ (´艸`*)オットク~♪。

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初日の行程を地図で示すとこんな感じ。
まさに北海道を縦断ですね (゚∀゚*)オオッ!!


7月27日(月)

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早朝の東室蘭駅。
海沿いにある室蘭は霧や靄が発生しやすい地域で、
この日も出発時点では景色が白みがかっています。
( ̄△ ̄;)マッシロ…。
撮影に影響がないといいけれど・・・。
▲15.7.27 室蘭本線 東室蘭

東室蘭で迎えた二日目の朝。前日はずっと雨降りの一日でしたが、残念ながらこの日も曇り時々雨のスッキリとしない予報 σ(・ω・`)ウーン…。しかも出発時点では朝モヤが発生していて、なんだか景色が白っぽい ε-(≡"≡;*)モヤモヤ…。このままでは「北斗星」の撮影に一抹の不安を感じます。う~ん、曇りという天気は仕方がないけれど、せめてモヤで視界が遮られるようなことだけは勘弁して欲しいなぁ・・・ ( ̄ω ̄;)カンベンシテ…。でも、朝方にキリやモヤが発生するのは、お天気がよくなる傾向だとも聞いたことがあります(あくまでうろ覚えですが)。はたして、この日のお天気はどうなんでしょ・・・σ(゚・゚*)ドーダロ。

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東室蘭から乗るのは、
初発の長万部行きの普通列車。
キハ150+キハ40×2の三両編成ですが、
先頭のキハ150のみが長万部行きで、
二・三両目は途中の洞爺(とうや)で切り離し。
三両目は回送扱いでした。
▲15.7.27 室蘭本線 東室蘭

室蘭本線は函館本線と分岐する長万部(おしゃまんべ)を起点に、伊達紋別(だてもんべつ)、東室蘭、苫小牧などを経て、再び函館本線と接続する岩見沢までを結ぶ全長211.0キロの本線と、東室蘭で本線から分岐して室蘭へと至る全長7.0キロの支線からなる幹線   (・o・*)ホホゥ。なかでも本線の長万部と沼ノ端(苫小牧の隣駅)の間は、函館本線、千歳線とともに、本州や函館と札幌圏を結ぶ大動脈の一翼を担っており、函館と札幌の間で運転されている特急「スーパー北斗」・「北斗」の他、寝台特急「北斗星」や「カシオペア」、さらには長距離の貨物列車なども通ります ( ̄。 ̄)ヘー。そんな室蘭本線は東室蘭を境にして函館方がディーゼルの走る非電化区間、札幌方が電車の走る交流電化区間に分けられており、やはり個人的にはディーゼル機関車のDD51が牽引する「北斗星」は非電化区間で撮りたいところ ( ´_ゝ`)フーン。なので、私が東室蘭から乗ったのは函館方向へと進む、上りの長万部行き普通列車です。

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国鉄型好きの私は二両目のキハ40に乗車。
(´▽`*)キハキハ~♪
国鉄時代から変わらぬ青いシートモケットがいいですね~。
ちなみに東室蘭発車時点では何人かの乗客がいましたが、
途中からは私一人の貸切状態となりました (゚∀゚)オッ!。

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黄金(こがね)の手前あたりから、
車窓に映し出されるのは内浦湾の海景色。
(´▽`*)ウミ~♪
北海道の普通列車は非冷房の車両が少なくなく
こうやって窓を開けて潮風を楽しむことができます。
でも、天気があんまりよくないやね・・・(´~`;)ウーン。
▲15.7.27 室蘭本線 北舟岡-伊達紋別(車窓から)

室蘭の市街地を抜けた列車は、やがて車窓から内浦湾の海景色が臨めるようになります (´▽`*)ウミ~♪。この頃にはモヤは晴れてくれたものの、やはり天気は予報通りの曇り空で、せっかくの海景色もパッとしません (・ε・`)チェ。「北斗星」を撮るのに適した撮影地がいくつか点在するこのあたり、天気がよければ遠景や俯瞰などの撮影地も候補に考えていたのですが、このお天気では情景的に撮っても列車があまり映えなさそう (゚ペ)ウーン…。そこで今回は、私にとっておそらく最後の撮影となるDD51牽引の「北斗星」をキッチリ記録することを優先し、列車の編成を主体にした画(編成写真)が撮れる撮影地を目指すこととしました m9 (`・ω・´)ケテイ!。東室蘭から1時間15分、私が列車を降りたのは礼文(れぶん)。

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小さな無人駅の礼文で下車したのは私一人。
(・ω・)ポツン
三つ手前の洞爺で後ろが切り離された列車は、
単行の身軽な姿になっていました。
▲15.7.27 室蘭本線 礼文

東室蘭0550-(室蘭470D)-礼文0704

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豊浦町にある礼文駅 。
  (゚ー゚*)レブン?
礼文というと道北の日本海側に浮かぶ島
礼文島と何か関連があるのかと思ってしまいますが、
とくにそういうわけではなく、
駅名にもなっているこの地名、礼文華(れぶんげ)の由来は
アイヌ語で「沖の方へ流れるように突き出た岬」を意味する
「レプン・ケプ」から来ているとのこと。
 ( ̄。 ̄)ヘー
▲15.7.27 室蘭本線 礼文

海に沿っていた線路が少し山側に入ったところにある礼文。この駅を擁する礼文華(れぶんげ)集落の西側には、かつて「蝦夷三嶮 (えぞさんけん)」の一つに数えられた難所の礼文華峠があり、西に連なる静狩(しずかり)峠とともに、ここは道央と道南の境として位置づけられています ( ̄。 ̄)ヘー。ただし現在は国道(37号線)、そして鉄道(室蘭本線)とも、峠に掘られた長いトンネルで一気に通り抜けてしまい、特別な難所という雰囲気はあまり感じられません (´C_`)フーン。そんな礼文華峠にあるトンネル(礼文華峠トンネル)の出口付近が、今回の私が目指す撮影地です。地図アプリによると駅からの距離は2.3キロ、徒歩約30分。近くはないけれど歩けない距離でなく、お目当ての「北斗星」が通過するまではまだ一時間以上あるので、焦らずにマイペースで行きましょう ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク。

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駅周辺の集落を抜けると、
撮影地までは何もないまっすぐの一本
道。
( ̄△ ̄;)マッツグ…
ちなみに、当然ながら途中に自販機などは一切ないので、
水分は駅前で確保しておく必要があります
\_( ゚ロ゚)重要!!。

撮影地までの道のりはほぼ一本道で、いかにも北海道らしい感じ w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!。これならば道に迷うことはないけれど、途中に目印などがないまっすぐな道は距離感がマヒして、逆に疲れるような気がします ε~ε~ε~(((;´・д・)トオイ… 。この日は曇り空で日差しはないものの、けっこう湿度が高くて汗だく。同じ北海道でも前日に歩いた道北の音威子府の方が涼しくて快適だったな・・・ アヂィ(A;´з`)-3。なんてことを思いながらてろてろと歩き続けていると、ようやく直進してきた道がカーブに差し掛かり、その先に目指す撮影地が見えてきました (゚∀゚)オッ!。
ところで、撮影地へ向かう徒歩鉄にとっていちばん気がかりなのは、そこにまだ立ち位置の余裕があるかどうかということ σ(・ω・`)ドーダロ…。「北斗星」廃止間際の夏休みというこの時期、有名撮影地ともなればある程度の賑わいはあるでしょう。実際に来る途中の車窓から眺めた大岸(おおきし)のあたりでは、すでに多くの同業者が待機しているのを見かけました ( ̄  ̄;)イルネ…。初発列車を礼文で下り、ここまで徒歩で来たのは私だけでしたが、北海道の鉄道撮影ともなればふつうはクルマでの移動が基本になります。たどり着いた撮影地、はたしてクルマで訪れている先客の数はどのくらいかというと・・・(「゚ー゚)ドレドレ  思っていたよりも少なく、わずかに二人だけ (゚∀゚)オッ!。つまり私は三人目で、撮影場所は余裕で確保することができました (σ゚∀゚)σ ゲッツ!!。私のような徒歩鉄は第一希望の撮影地がダメだった場合に、そこからほかの場所へと移動するのが簡単なことではないので、まずはホッと一安心です ε-(´∇`;)ホッ。

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礼文駅から歩いて30分、
やってきた撮影地はこんなところ。
線路端から直線上を行く下り列車を
スッキリと撮ることができます。
上写真ではちょっとわかりづらいですが、
線路の奥の方には礼文華トンネルの出口が見えます。

0021.jpg

山あいの礼文華トンネルを抜けて姿を現したのは、
キハ281系の特急「スーパー北斗」。
函館と札幌の間を約三時間半で結んでいる
函館・室蘭本線のエースです。
バヒューン!!-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ
▲15.7.27 室蘭本線 小幌-礼文

まずは「北斗星」の50分前を先行する、特急「スーパー北斗1号」で試し撮り【◎】]ω・´)パチッ!。50分も前とはいえ、ここは普通列車などの運転本数が少なく、この「スーパー北斗」が本命・「北斗星」の前に通過する唯一の列車となるので、慎重にアングルを調整します (`・_・´)キリッ!。「北斗星」の先頭に立つDD51は凸型が特徴の機関車で、個人的にはあまり圧縮せずに標準~中望遠程度のレンズで撮るのが好み。それを踏まえて、私はこのくらいの立ち位置を選びました ( ̄、 ̄ )コンナモンカ…。そして空のほうに目をやると、相変わらず曇っているものの、雲間からは青空がチラ見えし |∀・)チラッ、時おり日が差すようにもなりました (゚∀゚)オッ!。ただしアングルの全体にまんべんなく日が当たるのは数分間も無く、状況的には「曇り時々マンダーラ」って感じ ( ̄△ ̄;)マソダーラ…。情景写真ならばまだしも、編成写真がマンダーラになるほど醜いものなく、それならばいっそのこと日差しは雲に遮られた方がいいかな・・・ σ(・ω・`)ウーン…。

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雲間から青空が覗きはじめた空模様。
スッキリと晴れてくれるのに越したことはないけれど、
マンダーラになっちゃうくらいなら、
曇り空を望みます・・・。

やがて「北斗星」通過の20分くらい前になると、二台のクルマがやってきて、三名の同業者が同ポイントに加わりました (*・ω・)ノ゙チワッス♪。挨拶がてらのお話によると、この方たちはすでに函館手前の海峡線(津軽海峡線)で「北斗星」を一発撮ってきており、その後に高速道路を使って先回りしてきたとのこと ( ̄ω ̄;)スゴイネ…。「北斗星」は機関車の交換などで函館に長時間停車するので(と言っても、15分程度の停車時間ですが)、このようなクルマでの「追っかけ」も余裕で可能になるのだそうです σ(・∀・`)ヘー。一発しか撮れない徒歩鉄の私からするとちょっと羨ましい気もしますが、なんだか慌ただしいようにも思えます。一カ所で落ち着いてのんびり待ち構えている方が、自分には合っているかな・・・(^^;)ゞポリポリ。そんな追っかけ組の方が各々の立ち位置に落ち着いたとき、トンネルの奥からヘッドライトの光が見えてきました ε-(°ω°*)キタッ!

0023.jpg

重連のDD51を先頭にして、
北の大地を踏みしめるように進む、
ブルートレイン「北斗星」。
緑が深まった夏の礼文華峠に、
鮮やかな青い車体が映えました。

凸凸の北斗星が撮れました~!! ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ
地鳴りをあげる重連のDD51に牽かれたド迫力! (゚∀゚*)オオッ!! そして「ブルートレイン」の名にふさわしい青で統一された編成美! (゚∀゚*)オオオッ!!! これこそが寝台特急「北斗星」の魅力です!! 。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜ 廃止間際のこの時期に撮影へ訪れるなんて、まさに典型的な葬〇鉄ですが、それでも最後にもう一度この北海道ならではの力強い雄姿を自分の目で見ておきたかった。その思いが叶っただけで、もう大満足です。ああ、北海道まで来て、ホントにヨカッタよ・・・:*:・(゚ノ∀`゚)゚ヨカッタ・:*:・。ベストとして思い描いていたようなスッキリとした晴れカットにはならなかったけれど、最悪のマンダーラは回避できたし、明るめの曇り空だっただけでもヨシとしましょう (*´ω`*)ヨカヨカ。これでおそらく・・・いや間違いなく、私にとっては最後となる、道内での「北斗星」撮影は終了です。見送る後ろ姿には、一抹の寂しさを覚えました (´・ω・`)サミシ…。

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礼文駅から再び列車で移動します。
ホームに入ってきたのは単行のキハ150。
よく見ると車両番号は102で、
これは朝に乗ってきたのと同じ車両でした

(゚∀゚)オッ!
長万部で折り返してきたのですね。
▲15.7.27 室蘭本線 礼文

「北斗星」の撮影後、来た道を通って礼文駅へと戻ってきました。ここからは再び、室蘭本線の上り方向へ進もうと思っているのですが、次の上り長万部行き普通列車は11時27分発で、今から約二時間後 ( ̄  ̄;)ニジカン…。いっぽう、下りの東室蘭行き普通列車は9時22分発で、すぐにやってきます (゚∀゚*)オッ!。そこで私はいったん下り列車へ乗り、時間つぶしのつもりでこんなところへと立ち寄ってみました ヨリミチ...((((o* ̄∀)o

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礼文から下り列車で約一時間、私がやってきたのは
ホームの目の前に海が広がるこんな駅です

(゚∀゚*)オオッ!!
▲15.7.27 室蘭本線 北舟岡

礼文0922-(室蘭479D)-北舟岡1016

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私が乗ってきた普通列車は、
ちょうどここで上りの特急「北斗6号」と交換。
内浦湾を横目にキハ183系が走り抜けてゆきました。
▲15.7.27 室蘭本線 北舟岡

礼文から乗った下り列車を降りたのは、海辺にホームがある駅、北舟岡(きたふなおか)(゚∀゚*)オオッ!!。海が臨めるココならば、列車の長い待ち時間もさほど苦にならず、優雅な時間つぶしができそうです (´▽`*)ウミ~♪。でも、実は礼文からここまで来るだけで既に一時間を要しているので、礼文で二時間あった待ち時間は北舟岡だとわずか18分 ( ̄▽ ̄;)アラ?。適度・・・というか、ちょっぴり短いような海辺駅での滞在で、ホームからぼーっと沖合を行く貨物船などを眺めていたら、ほどなくして長万部行きの列車が入ってきました (・∀・`)モウキタ。ここからあらためて上り方向へと進みます。一見、意味がないような上下列車の往復による時間つぶし、でもこのユルさこそが「青春18きっぷ」を使った鈍行旅の醍醐味だと思います ソウ…(´ω`)ネエ…。

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キハ40の普通列車が、
海辺をのんびりとやってきました。
ホームの端に架かる跨線橋から入線シーンを撮っても

(^_[◎]oパチリ
乗車にはじゅうぶん間に合います。
ε=(=゚ω゚)ノ ノリマツ!
▲15.7.27 室蘭本線 北舟岡

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礼文を通り過ぎたところで、
先ほど歩いたまっすぐ道が車窓から見えました。
こうやって見るとホント、まわりに何もないね(笑)
▲15.7.27 室蘭本線 礼文-小幌(車窓から)

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長い礼文華トンネルを抜けると、
そこにあるのが鉄には有名な駅、小幌(こぼろ)。
同駅は三方が山、一方が海という
自然に囲まれた立地条件で、
周辺に民家はおろか、駅へ通ずる道すらなく、
一日に数本の普通列車でしか訪れることができない
まさに秘境のなかにあるような駅です。
w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!
そんな個性的な小幌駅ですが、
残念ながら今秋にも廃止が見込まれているとのこと・・・。
(・ω・`)ザンネンダネ…
▲15.7.27 室蘭本線 小幌(車窓から)

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9時前に「北斗星」を撮ったあと、
普通列車で行ったり来たりしながら、
お昼前にようやく長万部へ到着 (・ω・)トウチャコ。
▲15.7.27 函館本線 長万部

内浦湾の海景色を眺め、かつては難所と言われた礼文華峠をトンネルで抜け、秘境駅と呼ばれる小幌に停車し、さらに静狩峠をトンネルで抜け、北舟岡から走ること1時間20分、列車は道南に位置する町、長万部に到着 (・ω・)トウチャコ。長万部は函館本線との接続駅で、今まで乗ってきた室蘭本線の起点。ルート上でたまたま通ったに過ぎないのですが、前日の岩見沢から苫小牧、東室蘭、礼文を経て長万部へ、これで室蘭本線を端から端(終点から起点)まで乗り通したことになりました ( ´_ゝ`)フーン。

北舟岡1034-(室蘭474D)-長万部1153

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長万部町の中心にある長万部駅は
函館本線と室蘭本線が分岐する鉄道の要衝。
また、将来の開業が予定されている
北海道新幹線の停車駅にも選ばれています

( ̄。 ̄)ヘー
▲15.7.27 函館本線 長万部

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長万部の駅前には、こんなパネルが・・・(=゚ω゚=;)ンン!?
これは「まんべくん」という名のゆるキャラで、
外見は長万部町の名産品であるカニ(体)、
ホタテ(耳)、アヤメの花(頭)がモチーフになっています。
( ̄▽ ̄;)マンベクン…
でも、その見た目のユルさに似合わぬ
かなりの毒舌キャラなのだとか・・・(^^;)ソーナノ?

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そんな「まんべくん」が体で表しているように、
長万部の名物と言えば、なんといっても
元祖・かなやの「かにめし」弁当(¥1080)。
≧[゚∀゚]≦ カ
ニ~♪
カニのほぐし身とタケノコを炒って、
ご飯の上に敷き詰めたその味はまさに絶品!
ほお張れば口いっぱいにカニの風味が広がります。
≧[゚д゚]≦ウマー
☆☆☆☆・

長万部から先へ乗り継ぐ列車までは少し時間があるので、いったん改札を出てみることにします ...((((o* ̄-)o 。ちょうどお昼時ということもあり、ここでのお目当てはなんといっても名物駅弁の「かにめし」に他ならないのですが ≧[゚∀゚]≦ カニ~♪、実はこの長万部ではかにめし以外にも、ちょっと嬉しいもうひとつの収穫があったのです エッ!?(゚ー゚≡゚∀゚)ナニナニ?。それは、たまたま駅の窓口で見かけた、こんなポスター・・・(=゚ω゚=*)ンン!?

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長万部駅に貼ってあったのは、
「北斗星引退記念、特別デザイン硬券入場券発売中」
というポスター
(*゚0゚)ハッ!!。

先述したように、間もなく引退の日を迎えてしまう寝台特急「北斗星」ですが、なんと長万部駅では、その引退を記念した特別デザインの硬券入場券(きっぷの一種ね)が発売されているというではありませんか! ∑(゚∇゚*)エッ!?!  鉄ならば知っていて当然の情報なのかもしれないけれど、恥ずかしながら私はこのポスターを見るまで、そんな記念券があるとはまったく知りませんでした (゚ー゚;)シラナカッタ…。さっそく窓口で求めてみると・・・

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「北斗星」引退記念の硬券入場券。
長万部駅で売られていのはDD51のデザインで、
裏面には同機の簡単な説明が書かれています。
。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。

おお~、DD51だ!w(*゚o゚*)wオオー!!  まさに先ほど撮影した重連のDD51が券面にプリントされている、D型の硬券入場券が手に入りました。これは現地に「北斗星」を撮りに来た者にとって、なかなか嬉しい記念品です ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ(ホントは日付を入れてほしかったけれど、もう硬券用の印字機がないんだって・・・(・∀・`)シャーナイネ )。そのポスターによると記念券は全部で5種類あり、それぞれが函館、森(もり)、八雲(やくも)、長万部、そして札幌の5駅で限定販売されているとのこと (・o・*)ホホゥ。つまり全種類を集めようとすると、この5駅をまわらなくてはならないのですが、残念ながら今旅は札幌を通らなかったし(知っていれば岩見沢~苫小牧を室蘭本線経由ではなく、千歳線経由にしたかな?)、ほかの駅も立ち寄れるかビミョーなところ (゚ペ)ウーン…。コンプリートするのはムリそうだけれど、この長万部の一枚が手に入れられただけでもヨカッタ (´¬`)ヨカッタ。

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長万部から乗るのは函館本線の普通列車で、
その行き先は函館(渡島砂原経由)。
稚内からの鈍行乗り継ぎ旅も、
ついに函館まで一本というところまでやってきました。
▲15.7.27 函館本線 長万部

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前日の宗谷本線でちょくちょく見かけた貨車駅ですが、
この函館本線にもいくつか存在します。
(゚∀゚)オッ!
これは長万部の隣駅、中ノ沢。
▲15.7.27 函館本線 中ノ沢(車窓から)

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いっぽう、こちらは同じ無人駅でも
立派なたたずまいの山越(やまこし)。
この地にはかつて日本最北の関門・山越内関所があり、
同駅の待合室はそれをモチーフにしたものだそうです

( ̄。 ̄)ヘ

▲15.7.27 函館本線 山越(車窓から)

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内浦湾沿いを進む函館本線の普通列車
(´▽`*)ウミ~

この野田生と落部の海岸線を行くロケーションは、
函館本線で屈指の海景色とされ、
お立ち台的な撮影ポイントにもなっています。
私も以前に一度、撮影に訪れたことがあります。
▲15.7.27 函館本線 野田生-落部(車窓から)

長万部を発車した函館本線の函館行き上り列車は、内浦湾の海景色を左手に臨みながら渡島(おしま)半島を南下してゆきます。予定ではこの列車を終点まで乗り通し、夕方の16時11分に函館着。ちょろっと港町を観光をして、一杯やるにはちょうどいい頃合いです エーンカイ♪ヘ(゚ω゚ヘ)(ノ ゚ω゚)ノエーンカイ♪。でも、函館へ向かいながらも私がちょっと気になっているのは、やはりさっきの「北斗星 記念入場券」。発売5駅のうち、八雲、森、函館の各駅はこのあとに通ります   σ(゚・゚*)ンー。函館は到着地なので簡単に買えそうですが、問題は途中駅の八雲と森。いま乗っている列車を八雲でいったん降りてしまうと、次の上り普通列車は約二時間半後で、さらにそのあとで森にも立ち寄るとなると、さすがにツラい "o(-"-;*) ウゥム…。では、せめて森だけならばどうかというと・・・σ(゚・゚*)ンー 森から先(函館方面)には同駅発着の区間列車が何本か設定されていて、少しだけ運転本数が増えるのです。ためしに時刻表で調べてみると、いま乗っている列車を森で降りても、その一時間半後には始発の函館行きがあります (゚∀゚)オッ!。このくらいの時間ならば入場券の購入のために割いてもいいかな・・・σ(・∀・`)イイカナ…。ぶっちゃけ、わざわざ途中下車して森の記念入場券を買ったってコンプリートにはならないし、ネットオークションなどを利用すれば簡単に全種類が揃いそうなものですが、やはりこういうモノは自分でその場に訪れて買うことが楽しいのです (`・ω・´)-3フンス!。たとえコンプリートできなくとも、あとでそれを見て、ああ、このときは三枚しか揃えられなかったんだよな ・・・(*´ω`*)シミジミ っていうのも、ひとつの思い出になるのではないでしょうか。それに、森と言えばもう一つの「美味しいお楽しみ」もありますしね アア( ̄▽ ̄*)アレネ。そんなわけで、私は森で下車。

長万部1328-(函館2844D)-森1445

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内浦湾に面した港町、森町にある森。
同駅に乗り入れるのは函館本線のみですが、
ここから上り方の大沼までは大沼公園経由の本線と、
渡島砂原経由の支線に分かれます。
▲15.7.27 函館本線 森

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お目当ての「記念入場券」。
森は24系客車がデザインされたものでした。
後ろ姿とはなかなかシブいね (≧∇≦)シブイッ!。

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そして森の名物と言えば
この「いかめし」(¥650)。
くコ:彡 イカ?
駅弁フェアなどでもおなじみの超有名駅弁ですが、
せっかくなので本場の味を堪能
イカ(゚д゚)ウマー!
昔から変わらぬ、安定した美味しさがあります 。
☆☆☆・・

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森からは当駅始発の函館行きに乗車。
跨線橋上からは待機していたキハ40の向こうに、
雄大な駒ヶ岳の姿が拝めました (゚∀゚*)オッ!。
▲15.7.27 函館本線 森

24系が描かれた森の記念入場券、さらには同駅名物の「いかめし」を無事にゲット! (σ゚∀゚)σ ゲッツ!! 一時間半後の列車で再び函館本線を上ります。あとは途中に寄るところもなく、この列車で函館へと向かうだけ。ガラガラに空いているキハに揺られながら、いかめしとビールを片手に内浦湾の海景色や雄大な駒ヶ岳の山容を車窓から楽しめるのは、まさに乗り鉄冥利に尽きる至福のひと時です :*:.。.:*(人´ω`*)シヤワセ*:.。.:*:。

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午後になると天気が良くなり、
車窓には青い海が広がります。
やっぱり晴れた風景は気持ちがいい
♪ (・∀・)イイ!
▲15.7.27 函館本線 森-東森(車窓から)

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尾白内駅はちょっと珍しい、
有蓋貨車のワム8000を再利用した貨車駅でした。
しかも色が国鉄コンテナっぽい。
(゚∀゚)オッ!
▲15.7.27 函館本線 尾白内

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海が離れると、
今度は
車窓に駒ヶ岳が映しだされます。
私が乗っている渡島砂原経由の支線は
駒ヶ岳の裾野を大きく迂回するルート。
▲15.7.27 函館本線 尾白内-掛澗(車窓から)

このころになると空はすっかり晴れ渡り、ここにきてようやく北海道らしい爽やかさを感じた気がします キモチ(・∀・)イイ!。ちなみにバリ鉄派(硬派なバリバリの撮り鉄)の方からすると、夕方の上り「北斗星」は撮らないの? c(゚.゚*)トラナイノ? と思われることしょう。もちろん私も上り「北斗星」の撮影を旅程に組み込もうと考えはしたのですが、北舟岡などの日が当たる場所で「北斗星」撮り終えてから移動すると、普通列車だけではその日じゅうに函館へは着くことができなくなります。たとえ途中から特急を使っても、函館着は22時過ぎ・・・ (゚ペ)ウーン…。ここでユルい鉄ちゃんの私は「北斗星」の撮影よりも、函館の夜を楽しむ方に気持ちが傾いちゃいました (゚∀゚)アヒャ☆。道内「北斗星」のラストショットは、朝に撮った下り列車でもうじゅうぶんに満足です。それに、このユルい鈍行旅だったからこそ、たまたま途中駅で「北斗星」の記念入場券を買うことができ、長万部のかにめしや森のいかめしで飲み鉄ができたのですから、私の鉄旅スタイルとしてはこれでOK牧場  (*`д´)=b OK牧場!。終わってみれば、礼文での「北斗星」撮影と「北斗星」入場券を買うことがメインになったような、「北斗星メモリアル」の二日目でした (´w`*)ドツカレサン。車窓から湖が眺められる大沼を過ぎると、列車はまもなく終点の函館に到着です。

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駒ヶ岳の裾野を時計回りに半周すると、
車窓には大沼公園の小沼が眺められます。
海、山、湖、次々に移り変わる函館本線の風景を
ゆっくりと走る鈍行列車で存分に味わうことができました。
(´▽`*)マンキツ♪
▲15.7.27 函館本線 大沼-仁山(車窓から)

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そして函館近郊の北斗市にある
渡島大野(おしまおおの)に近づくと、
右手に見えてきたのは建設中の北海道新幹線の新駅。
開業後は「新函館北斗」の駅名となる予定で、
函館の、さらには北海道の新たな玄関口となります

( ̄。 ̄)ヘー
でも、新幹線でここに到着して函館と言われても、
はじめはあまりピンと来ないかもしれませんね・・・。
ちなみに新駅と函館の間にはアクセス列車が運行される計画。
▲15.7.27 函館本線 渡島大野(車窓から)

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森から一時間半、終点の函館に到着。
東室蘭から始まった二日目の旅はここで終了です

(・ω・)ト-チャ

▲15.7.27 函館本線 函館

森1611-(函館5886D)-函館1739

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最北端の稚内から鈍行列車を乗り継ぎ、
二日がかりで南端の函館まで到達しました。
向かってきた方向は違うけれど、
まさに気分は
「は~るばるきたぜ、は~っこだって~♪」って感じ(笑)。
ところでこの函館駅前にあるオブジェ、
orz の絵文字に見えるのは私だけ?
▲15.7.27 函館本線 函館

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もちろん函館でも記念入場券をゲット (σ゚∀゚)σ ゲッツ!! 。
券面には青函トンネル用の電気機関車ED79と
函館山が描かれていました。

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そして函館と言えばやっぱり
新鮮な魚介類でカンパ~イ
!!
口\( ̄∇ ̄*)カンパイ

活イカ刺しに、
ツブ、ホタテ、ホッキの貝づくし~♪
う~ん、たまりません!

(゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー(゚A゚)イ-…ヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!!

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函館駅前から十字街まで乗った函館市電は、
どーもくんのラッピング電車でした。
(゚∀゚)オッ!
乗降扉の窓がどーもくんのお口だ・・・。
o|°口°|o ドーモクン
▲15.7.27 函館市電 十字街付近

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有名な赤煉瓦倉庫街をちょっぴり散策。
...((((o* ̄∀)o
奥に見えるのは函館山で、
これぞ典型的な「函館らしい」風景ですね(笑)

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一杯飲んでから街をぶらりと散策し、
その後のシメに選んだのは・・・コレ。
エ?( ̄△ ̄;)バーガー??
そう、これぞ知る人ぞ知る函館のソウルフード、
ラッキーピエロの「チャイニーズチキンバーガー」!
全国ご当地バーガーNo.1の栄誉も獲得した人気メニューで、
甘辛いタレを絡めた鶏から揚げとレタスが挟まっています。
函館へ来たからには、どうしてもこの「チャイチキ」を
食べたかった・・・チョー(゚д゚)ウマー!。

この日は東室蘭以上にベタな、函館で一泊します (´∀`;)ベタベタ…。さて翌日は、このまま素直に津軽海峡線で本州へと渡ってしまうのか? それともさらに道内へ留まって撮影を続けるのか? ホンシュー?(゚Д゚≡゚Д゚)ホッカイドー? いや、意表をついて、五稜郭観光とか!? ヾノ・∀・`)ナイナイ…

・・・続きます。


夏休み01・・・最北の鉄路・宗谷本線乗車記 [鉄道旅行記]

暑中お見舞い申し上げます (=゚∇゚)ノ。

毎年の事ですが、仕事の都合でお盆の時期には休む事ができない私。今年も例年のごとく皆さんよりもちょっと早め、7月末の先週に夏休みを取りました(・・・というより、半ば強制的に取らされた)。せっかくまとまった休みがあるのなら、やはり泊りがけで旅行に出たいところ σ(゚・゚*)ンー。そこで・・・

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まずは羽田から飛行機に乗って飛び立ちます ⊂ニニニ(^ω^)ニニ⊃ ブーン。向かうのは北?南?国内?海外? ドコ(゚Д゚≡゚Д゚)イクノ?

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降り立った空港から市内へ。さらにそこから路線バスを乗り継いでしばらく進むと、車窓には荒涼とした風景が広がるようになりました (=゚ω゚=;)ンン!?。ここはいったいドコなのかというと・・・

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やがて、バスの案内放送がその目的地を告げます。「次は宗谷岬(そうやみさき)」・・・( ̄△ ̄;)エッ…

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はい、私が飛行機と路線バスを乗り継いでやってきたのは、北海道の稚内(わっかない)にある日本最北端の地*、宗谷岬です! w( ̄▽ ̄;)wワオッ!! (*一般人が立ち入れない北方領土を除く)

羽田空港1315-(ANA573)-稚内空港1505
稚内空港1530-(空港連絡バス)-稚内駅前ターミナル1610~1620-(宗谷バス 天北宗谷岬線)-宗谷岬1710

思い起こせば昨年の夏休みの最終目的地は、本州北端の青森県津軽半島にある竜飛岬でした (´ω`)ソーダッタネ(ちなみに本州の最北端は下北半島の大間岬ね)。ならば今回はそれよりもさらに北へ・・・というワケではなく、たまたま見たテレビの旅番組にこの宗谷岬が出ていたのがキッカケ (゚ー゚*)テレビッコ…。私は過去に二度ほど稚内の街に列車で訪れているのですが、実はこの宗谷岬へは行ったことがなかったんです ( ´_ゝ`)フーン。旅行好きとして日本最北端の地であるこの場所に一度は立ってみたいという気持ちと σ(・∀・`)イキタイ…、さらには飛行機のマイレージもある程度溜まっていたことから (゚∀゚)オッ!、思いきって一気に稚内まで飛んでしまいました ε=┌(*´∀`)┘イッチャエ!。初到達した念願の宗谷岬は小雨まじりの曇天というあいにくのお天気で、海越しのサハリン(ロシア)などはまったく見えなかったけれど σ(・ω・`)ウーン…、ここに立っている今現在は、国内にいる全日本人のなかでもっとも北にいる人物が自分であるという、どこか征服者のような優越感(?)みたいなものは味わうことができました Ψ(*`▽´)Ψ ウケケケケケ。ぶっちゃけ「最北端なう」がやりたかった私、それだけで満足です (゚∀゚)アヒャ☆ 。

んじゃ、東京へ帰るとするか・・・カエロ...((((o* ̄-)o。

宗谷岬1746-(宗谷バス 天北宗谷岬線)-稚内駅前ターミナル1840

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念願の宗谷岬到達を祝し、稚内の夜は利尻沖で獲れたソイやヒラメで一杯。やなぼーさん、キャペリンではない本場の柳葉魚(シシャモ)もちゃんと食べましたよ! (゚д゚)ウマー!

おちまい。


・・・って、今年の夏旅はこれで終わり!? ( ̄△ ̄;)エ… ヒコーキでびゅーんと羽田から稚内まで一気に飛び、路線バスでぶーんと目的地の宗谷岬に到着 (=゚ω゚)ノ トウチャコ!。たしかに効率のいい旅ではあるけれど、これでは拙ブログのメインテーマ(鉄道ブログ)に合っていませんよね。そもそも一度も列車が出てきていないし・・・ σ(゚・゚*)ンー。そう、実をいうと今回の旅は目的地の宗谷岬を目指すのではなく、そこから東京への「帰り道」が旅のメイン (゚ー゚*)カエリ?。もちろん今度は飛行機ではなく列車を利用し、個人的に気になるいくつかの場所へと立ち寄りながら、この稚内から東京へ帰ろうという計画を立ててみました (・o・*)ホホゥ。いったいどのようなルートで進み、途中でどんなものが撮れるのか。ではあらためて・・・今年の夏旅、スタートです! (/*´∀`)o レッツラゴー♪ 目指せ!東京!? ( ̄▽ ̄;)エッ!?

 

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2015.07.26~29 夏休み01
途中停車駅、一時間半!
日本最北の鉄路・宗谷本線 乗車
 
  

7月26日(日)

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日本最北端の駅・稚内が乗り鉄旅のスタート地点。
駅舎の前には最北端の線路を表すモニュメント
(旧駅時代の終端部)が見られます。
私が稚内を訪れるのは20年ぶりのことでしたが、
駅舎やその周囲は大幅にリニューアルされて、
すっかり様変わりしていました。
▲15.7.25 宗谷本線 稚内

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そしてホームの端にもこのような記念碑。
「北へ繋がる線路はここが終点です」って書いてありますが、
やはり最北端のここはスタート地点というよりも、
ゴール地点ってイメージの方が強いですよね。
私も過去に訪れたときは「やっと着いた~!」って、
列車を降りた覚えがあります(笑)
▲15.7.26 宗谷本線 稚内

宗谷岬を訪れた日は稚内の街で一泊し、翌朝にあらためて列車旅をスタートします。乗るのは稚内6時04分の初発、宗谷本線の名寄(なよろ)行き普通列車。宿泊したホテルから歩いて駅へ着くと、列車はすでにホームへ入線していました (゚∀゚)オッ!。改札脇のガラス窓から姿が見えたのは単行のキハ54形、北海道仕様の500番台です (´▽`*)キハキハ~♪。

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最北端のホームに待機していた
宗谷本線の名寄行き普通列車は
単行のキハ54(500番台)

この列車が今旅の第一走者です (=゚ω゚)ノ ヨロシコ。
▲15.7.26 宗谷本線 稚内

このキハ54、ステンレス車体ではあるものの、製造されたのは国鉄時代末期(1986年)で、れっきとした国鉄型のディーゼルカー。見た目はちょっと地味な外観をしている同車ですが、実は座席にかつての0系新幹線や道内の特急型車両キハ183系から転用された転換式クロスシートが装備されており*、ローカル線の普通列車としては乗り心地がよく、乗り鉄には意外と評価が高い車両なんです  (・o・*)ホホゥ (*優等車からの座席転用は北海道仕様の500番台のみ。同時期に製造されて四国へ投入された0番台はロングシート仕様)。

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クロスシートがずらりと並ぶキハ54の車内。
私が乗った513号はキハ183系から転用した
リクライニングシートが装備されていました。
これは嬉しい
ヽ( ´¬`)ノラキー♪
ただし座席の回転はできず、
集団見合い方式で固定されています。

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残念がら駅弁はまだ販売されていない時間だったので、
この日の朝食はコンビニで買ってきた
「ちくわパン」と「ようかんツイスト」。
どちらもご当地限定のB級グルメ的な菓子パンです。
ちくわパンはその名の通り、パンの中からちくわが・・・
( ̄△ ̄;)チクワ…。

そんな乗り心地のいいキハ54が使われた名寄行きの普通列車は、定刻に稚内を発車 (/*´∀`)o レッツラゴー♪。まずはこの列車で終点の名寄まで乗り通します。稚内発車時点での乗客は私を含めて5人で、私の見た目によると二人は地元の学生さん、二人は私と同じ趣味の乗り鉄っぽい感じ。学校が夏休み期間中の最北路線にしては同業者が少ない方でしょうか σ(゚・゚*)ンー。次の南稚内では地元の方と観光客っぽい方が何人か乗ってこられて乗客は10人ほどに。それでも車内はガラガラで、以前にも書いたように列車は空いている方が快適には違いないけれど、あまりに空き過ぎていると、その路線の行く末がちょっと気がかりになります σ(・ω・`)ダイジョブカ?。

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稚内の次駅・南稚内。
この南稚内はもともと初代の稚内駅として開業しましたが
港への便などを考慮して宗谷本線を延伸し、北に稚内港駅が開業。
のちに、町の中心にある稚内港駅の方を稚内と改称し、
同時に初代の稚内駅はこの南稚内に改称されました。
( ̄。 ̄)ヘー
かつて同駅からは浜頓別経由で音威子府までを結ぶ
天北線が分岐していましたが、同線は1989年に廃止。
▲15.7.26 宗谷本線 南稚内(車窓から)

南稚内を出て市街地を外れると車窓風景は一変し、列車は荒涼とした原野の中を進むようになります。晴れていればその向こうには道北のシンボル・利尻富士(利尻山)の雄大な姿が見える、宗谷本線のハイライト的な絶景ポイントなのですが (゚∀゚*)オオッ!!、あいにくこの日は前日に続いての雨模様 ザアアァァ…:il!:il|(´д`;)!l|il:|;。残念ながら利尻富士はまったく見えませんでした σ(・ω・`)ウーン…。天気予報によるとここ数日の北海道は、南からの太平洋高気圧に押し上げられた梅雨前線が停滞し、しばらくはぐずついた天気が続く模様だとのこと。いわゆる「蝦夷梅雨」ってヤツでしょうか。う~ん、自称・晴れ男の私ですが、今回は天気に見放されたかなぁ・・・(・ε・`)チェ。でも夏休みはズラせないので、天気に関係なく出かけるしかなかったんです。それにしても、数週間前に仕事で富良野を訪れたときはドピーカンの快晴だったのに、プライベートの今回が雨だとはツイてないね・・・(´_`;)トホホ…

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原野の奥に見えるのは日本海(利尻水道)。
晴れていればその向こうに利尻島の利尻富士が見えるという、
宗谷本線屈指の絶景ポイントなのですが・・・
▲15.7.26 宗谷本線 南稚内-抜海(車窓から)

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この日は朝から雨。
先頭かぶりつきからの展望も雨粒でスッキリしません。
ザアアァァ…:il!:il|(´д`;)!l|il:|;
▲15.7.26 宗谷本線 南稚内-抜海(前方の車窓から)

宗谷本線は北海道第二の都市・旭川を起点に、名寄、美深(びふか)、音威子府(おといねっぷ)、幌延(ほろのべ)などを経て、稚内へと至る非電化路線(今回の旅では、終点の稚内から起点の旭川方向へ進んでいます)本線とは名乗っているものの幹線ではなく地方交通線(いわゆるローカル線ね)に分類され、全長259.4キロは地方交通線で日本一を誇る長さ。つまり宗谷本線は「日本一長いローカル線」とも言えるでしょう (・o・*)ホホゥ。そんな宗谷本線には札幌や旭川と稚内の都市間をダイレクトで結ぶ、特急列車の「スーパー宗谷」や「サロベツ」も走っていますが、やはりこの路線はのんびりとした普通列車の旅を味わいたいものです (´ー`)ノンビリ。ちなみに普通列車の旅と言えば、もちろん私が手にしているのは普通列車を一日乗り放題でおなじみの「青春18きっぷ」。さて、このきっぷで今日はどこまで行けるかな? σ(゚・゚*)ンー

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当然のことながら、
特急だと一瞬で通過してしまうような小駅にも、
普通列車はこまめに停車してゆきます。
またこのあたりの小駅はそれぞれに味があるんですよね。
(・∀・)イイネ!
これは昔ながらの木造駅舎が残る、抜海(ばっかい)。
▲15.7.26 宗谷本線 抜海(車窓から)

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勇知(ゆうち)の待合室は一見すると
簡素なトタン造りのほったて小屋に見えますが、
これはもともと貨物列車の最後部に連結されていた
車掌車(ヨ6000・・・かな?)を転用したもの。
いわゆる「貨車駅(貨車駅舎)」です。
(・o・*)ホホゥ
北海道はとくにこの貨車駅が多く残る地域。
▲15.7.26 宗谷本線 勇知(車窓から)

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この上幌延(かみほろのべ)や安牛(やすうし)は
まさに貨車(車掌車)時代の面影を色濃く残す貨車駅。
(゚∀゚*)オオッ!
▲15.7.26 宗谷本線 上幌延/安牛(車窓から)

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ちょっと駅の順番が前後しますが
上の上幌延と安牛の間にある南幌延(みなみほろのべ)は、
ホームが板張りの簡素な駅。
このような「板張り駅」も北海道ではよく見かけます。
( ̄。 ̄)ヘー
私はとくに駅だけを訪れたり
駅舎の写真をコレクションしたりする趣味はないのですが、
こうやって車窓からそれぞれの特徴を眺めているのは楽しい。
▲15.7.26 宗谷本線 南幌延(車窓から)

道北の中央を縦断していることから、「北海道の背骨」などとも呼ばれる宗谷本線 ( ̄。 ̄)ヘー。かつては同線を軸に、名寄からの名寄本線や深名(しんめい)線、美深からの美幸(びこう)線、音威子府からの天北(てんぽく)線、幌延からの羽幌(はぼろ)線、さらにはその支線から枝分かれする数多くの路線(興浜(こうひん)南線・北線や渚滑(しょこつ)線など)が存在していましたが、赤字によってその支線はすべて廃止され、宗谷本線は道北を走る唯一の鉄道路線となってしまいました (´・ω・`)ショボーン。JR全線の完乗を目指していた私がこの道北へ初めて足を踏み入れたのは1991年のこと。当時はすでにこの宗谷本線と名寄から分岐する深名線(名寄幌加内深川)しか残っておらず、廃止された各線に乗ることができなかったのはとても心残り σ(・∀・`)ザンネン。現時点で私はJRの完乗を終えているけれど、網の目のように路線が張り巡らされた最盛期の北海道を全線完乗されている方のことは尊敬してやみません スゴイ!(*'▽'*)ソンケー!。ちなみに私が二度目に道北を訪れたのは深名線が廃止になる1995年で、宗谷本線に乗るのも稚内を訪れるのも、それ以来20年ぶりとなります。

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木造駅舎の雄信内(おのっぷない)では、
下り(稚内行き)の普通列車と交換。
ちなみに音威子府~稚内の間の普通列車は
一日にわずか上下五本ずつです。
▲15.7.26 宗谷本線 雄信内(車窓から)

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雄信内を過ぎると宗谷本線は
天塩川沿いを進むようになります。
北見山地の天塩岳から日本海へと流れる天塩川、
その256キロという全長は
北海道内で石狩川に続く二番目、
日本国内でも四番目の長さを誇ります。
▲15.7.26 宗谷本線 雄信内-糠南(車窓から)

南稚内を過ぎてしばらくは広々とした原野のなかや、なだらかな丘の農村地帯を列車は進んできましたが、雄信内(おのっぷない)を過ぎたあたりから車窓には道北の大河・天塩(てしお)川が寄り添うようになりました (゚∀゚*)オッ!。宗谷本線はここからしばらく、名寄付近まではこの天塩川に沿って進みます。そんな天塩川の流れを車窓から眺めていると、まもなく列車は宗谷本線の主要駅、音威子府(おといねっぷ)へと着きます (゚ー゚*)ネップ?。その際、車内にはワンマン運転士さんの肉声で、「え~、次の音威子府では列車交換のため、9時58分の発車まで1時間38分ほど停車いたします」という放送が、何事も無くサラッと流れました (゚∇゚;)エッ!?。えっ!?停車時間が・・・いちじかんさんじゅうはっぷん!? Σ(゚□゚*)ナニーッ!! 聞き間違いではありません。この音威子府では列車交換で、なんと約一時間半もの停車時間があるのです (´∀`;)ナガスギ…。ビックリというか、なんとものんびりとした話ではありますが、ひと昔前の鈍行列車(普通列車)ってこのような長時間停車がけっこう各地で見られたものなんですよね。今ではちょっと稀なことですが、どこか昔の鈍行列車らしい懐かしさを感じます (´ω`)ナツカシス。そんな音威子府へ列車は遅れることなく定刻に到着。まあ多少遅れたところで、この長時間停車でいくらでも取り戻すことができるのだけれど(笑)。

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音威子府に到着した名寄行き普通列車は、
ここで約一時間半の小休止・・・いや、大休止。
途中停車駅なので
車内で発車を待っていてももちろんいいのですが、
それではあまりにも退屈。
ほとんどの乗客は、いったん列車を降りるようです。
▲15.7.26 宗谷本線 音威子府

さて、一時間半もの停車時間をどう過ごすか σ(゚・゚*)ンー。この音威子府の長時間停車はあくまでも列車交換(と時間調整)という名目であり、ここで当列車(4328D)は下りの稚内行き普通列車(4327D)と交換し、さらには後からやってくる上りの札幌行き特急「スーパー宗谷2号」を先に通します。ならば鉄としてはその「スーパー宗谷」をカメラに収めたいところ (゚∀゚*)オオッ!!。でも単なるホームでの駅撮りでは面白くないし、せっかく一時間半という持ち時間があるのですから、ちょっと駅を出て走行写真の撮れるポイントへと向かってみたいと思います (・o・*)ホホゥ。ちなみに「スーパー宗谷2号」が音威子府を発車するのは、私の乗った普通列車が当駅に到着した約30分後という、撮影地まで移動ができる絶妙(?)のタイミングです。私は駅を出て線路沿いに歩き出しました テクテク…ε=ε=ε=┌(*・_・)┘。幸い、雨は止んでいます。

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北海道で最も小さな村・音威子府村にある音威子府駅。
かつては先ほどの南稚内でも紹介した天北線との分岐駅でした
(同線は音威子府で宗谷本線と分岐後、
浜頓別経由で北上し、南稚内で本線と再び合流)。
現在の音威子府駅は宗谷本線のほか、
その天北線を引き継いだ路線バスなどが乗り入れる、
交通ターミナルとしての役割を担っています。
▲15.7.26 宗谷本線 音威子府

とはいえ、駅の近辺で列車の撮影に適したポイントなど、そう簡単に見つかるのだろうか? と思われるかもしれません σ(゚・゚*)ドーダロ。でも実はこの音威子府駅の周辺では、初めて宗谷本線を訪れたときにも私は列車を撮影していて、撮影ポイントにはちょっとした心当たりがあったのです (・o・*)ホホゥ。たしかその時も長時間停車だか接続待ちだかの時間を使っての撮影だった気がするなぁ・・・(つまりはその時も鈍行利用だったのね・・・^^;)。

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今から24年前に音威子府付近のカーブで撮った
キハ400の急行「宗谷」。
その前面に掲げられた大きなヘッドマークが
なんとも誇らしげです。
同列車はその名で解るように、
現在走る特急「スーパー宗谷」の前身です。
▲91.12 宗谷本線 音威子府-咲来

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この日の急行「宗谷」は
後部にキハ56が増結されていました。
雪煙を巻き上げながら去りゆく姿が勇ましい・・・。
。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。
過去の写真だけれど、
今の季節に見ると涼しさが感じられていいですね(笑)
▲91.12 宗谷本線 咲来-音威子府(後追い)

当時のことを思い出しながら線路沿いの道を咲来(さっくる)方面へ進み、駅から歩くこと15分ほどで24年前に撮影したカーブのポイントへたどりつきました (・ω・)トウチャコ。

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24年ぶりにやってきたアウトカーブのポイント。
クルマの通行ができない小さな第四種踏切の脇から、
このように上下線の両方向を撮ることができます
(上写真・下り音威子府方向、下写真・上り咲来方向)。

久しぶりにやってきたポイントは、今も変わらずアウトカーブからスッキリと列車を撮ることができそう (゚∀゚*)オオッ!。でも・・・なんだか思っていたイメージとはちょっと違っていました  r(゚ペ)アリ?。以前に訪れたときは雪深い真冬で、線路端の積雪や背景の雪山、さらには列車が巻き上げる雪煙など、いかにも北海道の鉄路らしい演出がありましたが、今は真夏でしかも天気が悪い。背景の山などガスでまったく見えません ε-(≡"≡;*)モヤモヤ…。これだと単なるアウトカーブからの正面気味に列車の顔が撮れるだけで、あまり面白味が感じられない気がします。東京近郊の撮影ポイントならばこれでもいいけれど、せっかく音威子府まで来たのだから、できればもう少し北海道らしい爽やかな(?)絵が撮りたいところ・・・(゚ペ)ウーン…。私はとりあえずこのカーブを「抑え」とし、さらに周囲で撮れそうなところが無いか探してみることにしました。「スーパー宗谷」通過までの残り時間は15分。はたしてそれまでに北海道らしいなんて条件の場所が見つかるのでしょうか? キョロ((( ̄- ̄ )三(  ̄- ̄)))キョロ 焦りを感じつつも少し駅の方向へ戻ってみると、そこで目に留まったのは小川沿いの白樺林 σ(゚・゚*)ンー…

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撮影ポイントを模索してウロウロしていると、
このような白樺の木が立ち並ぶ場所に出くわしました。

白樺は比較的涼しい気候の地域に生育する樹木で、北海道特有というわけではないけれど、同地を代表する木のひとつとされています (・o・*)ホホゥ。そんな白樺が立ち並ぶこの場所、よく見るとその奥には小川を渡る線路が見えるではありませんか (゚∀゚*)オッ!。ここでなんとかウマく白樺と列車を絡めて撮ることはできないものか、木々から伸びる枝葉でちょっと視界が利きづらいけれど、目線の高さを変えたりレンズを変えたりしながら、良さげなアングルを見極めます アーデモナイヾ(*д*ヾ三ノ*д*)ノコーデモナイ 。試し撮りできるような列車はなく、ぶっつけ本番のまさに一発勝負。果たしてその結果は・・・【◎】]ω・´)パチッ!

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白樺林の向こうに青いマスクがチラリ。
キハ261系の特急「スーパー宗谷」が
一瞬にして横切ってゆきました。
▲15.7.26 宗谷本線 音威子府-咲来

お!意外と悪くないじゃん! (゚∀゚)オッ! 緑深い林の中で、白樺の幹と青いキハ261の顔がウマく映えてくれました。ワンポイントとなる客室扉の黄色もイイ感じです (´▽`*)イイジャン♪。写真を見てもわかるようにこの場所は周りを木々に囲まれていて、列車が顔を出すのはほんの一瞬 |∀・)チラッ。そのタイミングを逃さぬよう、かなりの緊張感がありましたが (°_°;)ドキドキ、このような撮影状況はつい先日に青梅線の183系でも経験しており、今回はそれが活きたように思います(踏切じゃないぶん、今回の方が難しかったけれど)。こんな列車チラリのカットよりも、アウトカーブから正面気味に撮った方が迫力はあったのかもしれませんが、個人的には北海道らしい鉄道情景が撮れたような気がして、満足のいく結果となりました (*`д´)=b OK牧場!。何よりもこのカットが、自分の乗っている列車の停車時間中に撮れちゃうっていうのが面白い話ですよね。

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ちなみに駅から徒歩3分程度の跨線橋からは
このようなスッキリとした画が臨めます。
「スーパー宗谷2号」は後追い、
しかも晴れたらおそらく逆光になると思われますが、
長時間停車でのお手軽撮影地として、参考までに。
▲15.7.26 宗谷本線 咲来-音威子府

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駅へ戻ると、ホームに二本のキハ54が待機中。
左が私の乗ってきた名寄行きの4328Dで、
右が当駅で交換する稚内行きの4327D。
ちなみに4327Dの方の停車時間は28分間と、
一時間半の4328Dよりも短めになっています。
▲15.7.26 宗谷本線 音威子府

「スーパー宗谷」の撮影後、ちょっと周辺をひとまわりして駅へと戻ってきました (=゚ω゚)ノ タライマ!。それでも名寄行き普通列車が発車するまでには、まだ30分以上も待たねばなりません (´∀`;)マダマダネ…。でも、実は私にはこの駅にもう一つのお目当てがあり、残りの時間ではそれを楽しみにしていました (・o・*)ホホゥ。もう鉄道好きならば音威子府という駅名を聞いてピンときた方もいらっしゃることでしょう。そう、ここには全国のファンにその名が知られたとある名物があるのです エッ!?(゚ー゚≡゚∀゚)ナニナニ?。それが・・・コレ。

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駅舎内の一角にあるのは、立ち食いのお蕎麦屋さん。
いわゆる「駅そば」ってヤツです。

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オヤジさんに「(`∀´)ノ  天ぷら一丁!」と注文すると、
さっと手際よく蕎麦を湯にくぐらせます。
その蕎麦の色はというと・・・
(許可を得て撮影)

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出てきたどんぶりの中にあるのは、
なんと真っ黒いお蕎麦!
Σ(・ω・ノ)ノヌヲッ!!
実はこの黒さこそが音威子府そばの特徴なんです。
ちなみに天ぷらはご覧のようなチープなもの(笑)

音威子府の名物と言えば、なんといってもこの黒いお蕎麦 w(゚0゚*)w オォー!!。インパクトのあるこの独特な色は、そばの実の甘皮も一緒に擦って精製しているからとのことなのですが、その甘皮の効果で蕎麦の香りと風味が一層強く感じられ、これはとても美味しい! チョー(゚д゚)ウマー! そんな音威子府そばは、数ある駅そばのなかでも日本一おいしいと評する方も少なくないほどの逸品なんです ( ̄。 ̄)ヘー(あくまでも駅そばの中でね)。

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蕎麦の風味を強く感じる黒い蕎麦
う~ん美味! (゚д゚)ウマー!
宗谷本線を訪れたからには、
ぜひともこれは食べたかった。

もちろん、味はそれぞれに好みがあるでしょうから、ホントにここが日本一の駅そばかどうか私には解りませんが、少なくとも音威子府そばをさらに美味しく感じさせているのは、これを食べることの難しさにもあるように思います ( ̄△ ̄)エ? 。というのも、ここまで述べてきたように、音威子府は道北のローカル線・宗谷本線沿線上にあって、列車の運転本数が決して多くありません。旭川から普通列車で三時間、特急でも一時間半という時間や距離を考えても、まずは音威子府へ行くまでが大変 σ(゚・゚*)タシカニ(まあ、クルマを使えば楽なのでしょうが、やはり駅にある駅そば屋は鉄として列車で訪れたいもの)。そしてさらにこの駅構内のお蕎麦屋さんなのですが、営業時間が朝の9時半から夕方の16時まで(水曜日定休、その他年末年始など臨時休アリ)。この営業中に当駅へ停車する列車は、上り下りともに普通列車二本、特急列車一本しかなく、当然ながら特急列車は普通列車のように長時間停車はしません。つまりこの駅そばを食べようとするならば、列車にかなりの制限があると言うこと (゚ー゚;)ナルヘソ…。ちなみに当駅でさきほど交換した稚内行きの4327D普通列車の音威子府発は9時20分。同列車は30分近くもの停車時間がありながら、停車中に駅そばを食べることはできないのです ヾ(›´Д`‹ )))ソ…ソバ…。そんな難易度の高い音威子府そばを私が食べられたのはこれが二度目。20年前の前回は時間の都合で食べらなかったのですが、今回はウマく旅程に組み込むことができました。「スーパー宗谷」の撮影に続き、こちらも満足 ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。実に内容の濃い長時間停車となりました。

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さらに余った時間を使ってこちらも見学。
音威子府の駅舎内にはかつて同駅から分岐していた
天北線の資料館が併設されています。
私は乗ることが叶わなかった天北線。
在りし日に思いを馳せて、見学しました。

長かったような短かったような停車時間が過ぎて発車時刻を迎え、音威子府から先へと進む宗谷本線の旅が再開 (/*´∀`)o レッツラゴー♪。音威子府を出た列車は引き続き天塩川に沿って南下を続けます。ただしこのあたりは線路端の木がうっそうと茂っていて、思ったよりも川が見えにくい感じ σ(・ω・`)ウーン…。

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板張り駅の天塩川温泉。
待合室はしっかりとしていそうですね。
▲15.7.26 宗谷本線 天塩川温泉(車窓から)

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かつて「日本一の赤字ローカル線」と言われた
美幸線が分岐していた美深(びふか)では、
キハ261系の特急「スーパー宗谷1号」と交換。
白樺林のポイントでは横顔がチラリでしたが、
こんなお顔の特急列車です。
▲15.7.26 宗谷本線 美深(後方の車窓から)

稚内から約5時間(4時間54分)、音威子府での停車中に途中下車したこともあってそれほどの長時間を感じさせず、列車はまもなく名寄に到着。乗ってきた列車はこの名寄が終点で、さらにその先へ進む旭川行きへと乗り継ぎます ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!。名寄は廃線間近の深名線(当駅から分岐していた)へ乗るために何度か訪れたことがある街で、時間があればちょっと途中下車したかったところなのですが、ここでの接続時間はわずかに4分 (゚ペ)ウーン…。名寄から先の宗谷本線南部(旭川~名寄)は、今まで乗ってきた北部(名寄~稚内)に比べてグッと本数は増えるものの、それでもこの接続列車を逃してしまうと次の列車は約二時間後ですので、先の旅程を考えると名寄で途中下車するわけにはいきませんでした σ(・∀・`)ザンネン。

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宗谷本線の主要駅で中継点でもある名寄で
左の列車から右の列車へと乗り換えます。
ε=┌(;゚д゚)┘ノリカエ!
▲15.7.26 宗谷本線 名寄

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今まで乗ってきたのと同じキハ54ですが、
よく見るとこの車両は幕板部に赤帯の入る
元・急行仕様の527号。
(゚∀゚)オッ!
同車の座席には0系新幹線の転換クロスシート
(非リクライニング)が転用されています。
▲15.7.26 宗谷本線 名寄

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名寄を出るとすぐに右(西)の方へと分岐していた深名線。
このあたりが廃線跡なのかな・・・?
σ(゚・゚*)ンー
▲15.7.26 宗谷本線 名寄-東風連(車窓から)

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比較的列車の本数が多い名寄から先の南部でも、
味のある板張り駅がいくつか見られます。
▲15.7.26 宗谷本線 瑞穂(車窓から)

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士別(しべつ)付近で天塩川を渡ります。
ちょくちょく車窓から見えていた天塩川とは
ここでお別れです。
▲15.7.26 宗谷本線 下士別-士別

比較的平坦なところを走ってきた宗谷本線ですが、名寄から一時間の和寒(わっさむ)を出ると、徐々に上り勾配へと差し掛かります (・o・*)オッ!。ここが旧国名で言うところの天塩と石狩の国境にある塩狩(しおかり)峠です。この塩狩峠では明治の頃に、峠を上っていた列車で最後尾の連結器が外れて客車一両が坂を後退、偶然乗り合わせていた鉄道職員がとっさの判断で最後部から線路上に身を投げ出した自分の体で客車の車輪を止め、職員は殉職し、乗客は全員救われたという事故があり、その後この話は小説「塩狩峠」としても書かれています ( ̄、 ̄)ヘー…。

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エンジンを震わせるキハ54。
塩狩峠越えで列車は上り勾配へ差し掛かります。
▲15.7.26 宗谷本線 和寒-塩狩(車窓から)

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その塩狩峠のピークにある駅が塩狩。
駅の付近には明治時代の事故で命を落とした職員の殉職碑と、
それを題材にした小説「塩狩峠」を執筆した作家
三浦綾子の記念館(塩狩峠記念館)があります。
▲15.7.26 宗谷本線 塩狩(車窓から)

そんな塩狩峠を超えると列車は比布(ぴっぷ)町へ 。神妙な塩狩峠の話からガラッと変わりますが、比布と言えば我々の世代で思い浮かべるのはなんといっても、80年代にこの比布町にある比布駅で撮られた「ピップエレキバン」のテレビコマーシャル (゚ー゚*)ピッブ?。比布とピップ、このダジャレのような組み合わせは、出演した樹木希林さんとピップの会長さんのキャラクターとともに、インパクトのあるCMでした (*´ω`*)ナツカシス。ちなみにこの「ぴっぷ」という変わった地名の由来は、アイヌ語で沼の多いところを表す「ピプ」って言葉からきているのだとか ( ̄。 ̄)ヘー(諸説あるようですが)。

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ひと昔前にピップエレキバンのCMで
一躍有名になった比布(ぴっぷ)。
せっかくなので「来ないうちに、何かおっしゃったら・・・
が━━━━ε=ε=ε=口口口━━━━っ」
▲15.7.26 宗谷本線 比布(車窓から)

この比布が宗谷本線の上り列車で楽しむ最後の見どころ。北比布、比布、南比布と比布町の三駅を過ぎ、次の北永山で列車は旭川市内へと入ります。旭川への通勤圏になる永山まで来ると車窓には次第に住宅地が目立ち始め、もはやローカル線という雰囲気は感じられなくなってきました モウ(´ω`)オワリダネ…。旭川運転所(車両基地)や網走方面からの石北本線の合流などコアな鉄的スポットを車窓から眺めたのち、列車は定刻の12時50分、近代的な高架駅の旭川に到着です (・ω・)トウチャコ

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旭川近郊の住宅地をゆく宗谷本線。
旭川~永山には多くの区間列車も運転されていて、
日中は一時間に一本、
通勤通学時間帯は30分に一本程度になります。
▲15.7.26 宗谷本線 永山-新旭川(車窓から)

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新旭川付近にある旭川運転所は
鉄として見逃せないスポットです (゚∀゚)オッ!。
車窓から見えたのは・・・
ズラリと並べられたラッセルヘッド!
Σ(・ω・ノ)ノヌヲッ!!
いったい、何機分あるんだ!?
▲15.7.26 宗谷本線 永山-新旭川(車窓から)

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新旭川手前で網走方面からの石北本線が合流。
(*゚ー゚)ノ ヤァ♪
▲15.7.26 宗谷本線 永山-新旭川(車窓から)

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そして旭川手前では富良野方面からの富良野線が合流。
(*゚ー゚)ノ ヤァ♪
▲15.7.26 宗谷本線 旭川四条-旭川(車窓から)

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函館本線との接続駅で、終点の旭川に到着。
稚内から259.4キロにも及ぶ宗谷本線の旅が
終わりました。
▲15.7.26 函館本線 旭川

稚内0604-(宗谷4326D)-音威子府0820~0958-(4328D)-名寄1058~1102-(324D)-旭川1250

稚内からトータルすると259.4キロ、6時間44分!実に乗りごたえのある鈍行列車旅でした (´w`*)ドツカレサン。久しぶりに全線を通して乗ることができた最北のローカル線・宗谷本線。お天気が悪かったのは残念ですが、車窓から眺める雄大な景色や味のある小駅たち、音威子府の長時間停車では「スーパー宗谷」の撮り鉄や名物である音威子府そばを堪能し、ただ乗っているだけではない同線ならではの楽しみ方を存分に味わえたように思います ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。でも・・・やっぱりこの線は旭川への上り列車ではなく、稚内への下り列車へ乗って、徐々に車窓風景が寂れてゆく最果て感と、稚内到着の達成感がいちばんの醍醐味ですよね。旭川へ近づくにつれて車窓に増えてきた住宅地、それを見ると明らかに自分のなかでの旅情感が薄れていくように感じました (゚ペ)ウーン…。次に乗る機会があれば、今度はまた北へ向かう列車に乗ってみたいと思います(笑)

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お昼ゴハンは到着した旭川で駅弁を購入!
選んだのは目にも鮮やかな蝦夷わっぱ(¥1080)
海の味覚、ウニ・カニ・イクラ・ホタテが
一度に楽しめる北海道らしい駅弁です。
味はもう言わずもがな!(゚д゚)ウマー!
食べると幸せを感じます。
☆☆☆☆・

さて、宗谷本線を乗り通してやってきた旭川。当駅は宗谷本線のほかに、札幌方面への函館本線、北見・網走方面への石北本線、富良野方面への富良野線が集結する鉄路の要衝です。この駅から次に私が向かうのは、果たしてどの路線か・・・ドコ(゚Д゚≡゚Д゚)イクノ?。いや、意表をついて、旭山動物園とか!? ヾノ・∀・`)ナイナイ…


・・・続きます。


北陸03・・・第三セクター転換路線 乗車記 [鉄道旅行記]

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2015.03.14~15
北陸03
がんばれ並行在来線!
第三セクター転換路線 乗車記
 
  

3月14日に長野から金沢まで延伸開業した北陸新幹線 (*゚▽゚)/゚・:*【祝・開業】*:・゚\(゚▽゚*)。乗り鉄で旅客鉄道全路線の完全乗車を目指している私は、さっそくその開業初日に金沢まで乗って北陸新幹線を乗り潰し。その後は金沢で観光するわけでもなく、新幹線の開業によりJRから並行在来線として経営分離された、元・北陸本線(金沢~直江津)のうちの石川県内区間を受け持つ第三セクター鉄道「IRいしかわ鉄道(金沢~倶利伽羅)」と、同じく富山県内区間を受け持つ「あいの風とやま鉄道(倶利伽羅~市振)」の乗り潰しにかかります (`・ω・´)-3フンス!。途中で路面電車(万葉線・富山地鉄軌道線)の未乗区間なども拾いつつ、初日は富山までやってきました。前回からの続きです。


3月15日(日)

初日は倶利伽羅(くりから)から富山までの区間を乗り潰した、あいの風とやま鉄道(以下、とやま鉄道)。二日目はその続きで、富山から先(下り方面)へと進みます。ここで富山の改札を通る際に入鋏してもらったのは、前日に買っておいたとやま鉄道の「開業記念 1日フリーきっぷ(枚数限定)」 (゚∀゚*)オオッ!。

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開業初日の前日に富山駅で販売されていた、
あいの風とやま鉄道の開業記念きっぷ。
台紙にセットされた硬券が使用する乗車券です。

このきっぷは、とやま鉄道の富山県内区間である石動(いするぎ)と越中宮崎の間が、使用日の一日に限り乗り降り自由となるもので(同線の管轄でも、石川県にまたがる倶利伽羅~石動と新潟県にまたがる越中宮崎~市振(いちぶり)は使用不可なのね。なかなかシビア・・・^^;)、その発売額は1500円 (・o・*)ホホゥ。石動から越中宮崎までの普通乗車券は1660円なので、全線を乗り通すことを考えると若干割り引かれているし、往復される方や途中で何度も乗り降りされる方には便利なきっぷなのですが、私がこれから乗る富山から越中宮崎までの普通乗車券は1110円で、ぶっちゃけモトが取れません σ(゚・゚*)ンー…。それでも鉄ちゃんとしては、わずか390円の差額で手元にこの記念きっぷが残るのならば、たとえモトが取れ無くてもいいかと思ったのです (´∀`*)マ、イッカ。今どきD形硬券の記念きっぷなんて、なかなか珍しくて嬉しい (・∀・)イイネ。ちなみに、前日に乗ったIRいしかわ鉄道の金沢駅でも同鉄道の一日乗車券が発売されていたのですが、あちらは記念乗車券ではなく通年タイプで、発売額は500円。私が乗車した金沢~倶利伽羅の普通乗車券は360円なので、いしかわ鉄道の一日乗車券は購入を見送りました(いしかわ鉄道の開業記念きっぷは乗車券ではなく、全駅セットの入場券でした)。

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富山駅のホームに待機していたとやま鉄道は
またもJRカラーのままの521系
(・ε・`)チェ。
結局今旅では、新たなとやま鉄道カラーの電車を
見ることはできませんでした
σ(・∀・`)ザンネン
(ちょっと解りづらいのですが、
とやま鉄道の新しいカラーリングは
記念きっぷの台紙上部に描かれているような
”風”をイメージしたもので、海側が青、山側が緑)。
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 富山

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この列車も二両の短い編成でしたが、
日曜早朝ということもあって車内は空いていました。
のんびりと車窓風景を楽しむことが出来そう
(´ー`)マターリ。

あまり有効活用できないフリーきっぷを持って乗り込んだのは、泊(とまり)行きの下り普通列車。開業二日目の新生・あいの風とやま鉄道で、いざ富山を出発! (/*´∀`)o レッツラゴー♪ ・・・と言っても、もう過去に何度も北陸線の列車で味わったことがある感覚ですから、前日の金沢と同様に富山を発車してもとくに高揚感はありませんでした (´ω`)マァネ。でも、そんな私のテンションを上げてくれたのは、富山発車後すぐに見えてきたこの雄大な車窓風景 (*゚0゚)ハッ!!。

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車窓右手に見えるのは立山連峰のシルエット。
ちなみに手前に見える高架線は北陸新幹線のものです。
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 富山-東富山(車窓から)

タテヤマレンポー、キタ━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━ッ!!
そう、この屏風のように広がる山並みこそ、富山のシンボル立山連峰 (゚∀゚*)オオッ!!。前日に乗った北陸新幹線の車窓からはスッキリとしなかった立山ですが、快晴のこの日は最高峰の剱岳(つるぎだけ)山頂までクッキリ。時間的にド逆光でシルエットになってしまうものの、それもまたいい雰囲気です ゚・*:.。. (*´∀`*)イイネ~.。.:*・゜。これには思わず東富山で下車して有名な立山バックの撮影地へ向かいたくなってしまいますが、北陸本線でなくなってしまった今の同線に「北越」や「はくたか」、「トワイライト」などは来ず、あまり撮りたいものがありません・・・ ε=(´д`*)ハァ…。

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北陸本線末期・・・というか、ほんの数日前までは、
多くのファンで賑わったであろう
立山バックで有名な撮影ポイントも今ではひっそり。
 シ―(-ω- )―ン…
一昨年に同地へ駅から歩いて向かった日のことを思い出します。
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 東富山-水橋(車窓から)

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滑川(なめりかわ)付近では
富山地鉄の線路が並行して敷かれています。
滑川で地鉄の電車を見ることができました
(゚∀゚)オッ!。
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 滑川(車窓から)

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魚津の手前では車窓左手に日本海が見え隠れします
(手前の川は早月川)。
このあたりの海はホタルイカの群雄海面として
国の天然記念物に指定されており、
シーズンには闇夜に光る数百万匹のホタルイカが
海面に見られるのだとか ( ̄。 ̄)ヘー。
それにしても前夜に食べたホタルイカはウマかった・・・
 (´ω`*)シミジミ。
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 東滑川-魚津(車窓から)

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かつては特急停車駅でもあった黒部に到着。
新しく北陸新幹線にできた黒部宇奈月温泉駅は
この在来線の黒部駅から約3.5キロ東の地点に位置し、
黒部の市街地と新幹線駅の間は富山地鉄が結んでします。
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 黒部(車窓から)

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入善(にゅうぜん)では521系とともにJR西日本から譲渡された、
413系とすれ違いました (゚∀゚)オッ!
三両編成の413系は基本的に
朝夕のラッシュ時に使われているのだそうです。
この413系もいずれは新カラーに塗り変わるのかな?
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 入善(車窓から)

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列車が東上を続けると入善を過ぎたあたりで、
立山を順光側から見ることができました。
(´∀`*)キレイ♪
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 西入善-泊(車窓から)

右手に立山連峰、左手に日本海を望みながら列車は富山県内を東上。車内は終始空いていたこともあって、景色のポイントごとに私も座る席を移動しながら車窓を楽しみます アッチ(((゚ー゚*三*゚ー゚)))コッチ。近年では特急「はくたか」で通り過ぎることが多かったこのあたり、ゆっくりと普通列車で景色を眺めるのは久しぶりかも知れません (´ー`)マターリ。富山を出た頃には逆光でシルエットだった立山連峰が東側からの順光で見えるようになると、まもなくこの列車の終点、泊に着きます。

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富山から乗った列車が泊に到着。
(・ω・)トウチャコ
屋根下の案内板によると、
糸魚川方面はホームの先・・・か? σ(゚・゚*)ンー
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 泊

泊はとやま鉄道の終点ではなく途中駅ですが、この先にある富山県内最東の駅・越中宮崎と、新潟県側を管轄するえちごトキめき鉄道(後述)との境界駅・市振がともに無人駅であるため、運転系統上はこの有人駅の泊が境界となっており、一部を除いて大半の列車はこの駅が終着で折り返すこととなります (・o・*)ホホゥ。そういえば前日にも、いしかわ鉄道ととやま鉄道の直通列車は境界駅が倶利伽羅にもかかわらず、乗務員の交代が有人駅の石動で行なわれていましたっけ。それと同じようなものですね σ(゚ω゚*)ソーイエバ…。と言うわけで、さらに先へ進むには泊で乗り換えなくてはならないのですが、次に乗る列車は富山方面から到着した列車と同じホームの先。縦列停車することで同一ホームでの接続を図っているとのこと ( ̄。 ̄)ヘー。

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泊における列車の停止位置はこんな感じ。
接続列車同士は同一ホーム上の前後で乗り換えができます
 (・o・*)ホホゥ。
どうせなら駅舎のある1番ホームでこのシステムをやれば、
当駅からの利用者も階段を使わなくて済むのに・・・。
本線である1番線は貨物列車などが頻繁に通過するから、
随時空けておきたいのかな? σ(゚・゚*)ンー
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 泊

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案内板に従ってホーム上を進むと...((((o* ̄-)o
富山から乗ってきた列車の先に
次に乗る列車の姿がありました (゚∀゚)オッ!。
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 泊

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泊から乗るのはこの列車。
一見すると富山からの電車に似ていますが、
実はコレ、電車ではなくディーゼルカー Σ(・ω・ノ)ノエッ。
しかもたった一両の単行です ( ̄△ ̄;)マジカ…。
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 泊

そんな泊から乗り継いだ直江津行きの列車は、新潟県の三セク路線「えちごトキめき鉄道」の車両で、JR西日本のキハ122形気動車をベースにしたET122形(新造)。なんと電化区間にも関わらずディーゼルカーでの運転です ( ̄△ ̄;)エ…。というのも、この先には異なる電化方式(交流・直流)の転換点、いわゆるデッドセクションが存在するのですが、そこを通過できる交直流両用の万能電車は製造費、維持費ともにコストがかかるため、この区間には電化方式を問わないディーゼルカーが導入されることとなったのです (・ω・*)ナルヘソ…(デッドセクションを跨ぐためにディーゼルカーが使われるのは、羽越本線の村上と酒田の間を走る普通列車などと同じような例ですね)。それはいいとして、たった一両の単行列車では座れるかが不安でしたが、空いてはいないもののなんとか窓側の座席にありつけました。わずかな乗り継ぎ時間ののち、新型のディーゼルカーはエンジンを震わせて泊を発車 (○,,・з・)ノ go♪。 ディーゼルカーで元・北陸本線を行く、これは今までにないちょっと新鮮な感覚です (゚∀゚*)オオッ!! 。

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泊を出ると列車はすぐに日本海の海沿いを走ります。
車窓に映る青い空と海が気持ちいい~♪ キモチ(・∀・)イイ!
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 泊-越中宮崎(車窓から)

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富山県最後(最東)の駅、越中宮崎。
ここでも413系とすれ違いました (゚∀゚)オッ!。
基本的には泊で運行系統が分けられていますが、
一日に二往復のみ、とやま鉄道の電車が
糸魚川まで直通運転しています ( ̄。 ̄)ヘー。
(写真は糸魚川発高岡行きの534M)
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 越中宮崎(車窓から)

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越中宮崎を出てしばらくすると、
日本海へと注ぐ大平川を渡ります。
ここが富山と新潟の県境。
▲15.3.15 あいの風とやま鉄道 越中宮崎-市振
(車窓から)

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そして新潟県最初(最西)の駅、市振に到着。
駅名板のデザインが変わったのがお解りただけると思いま
す。
(゚∀゚)オッ!
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン 市振
(車窓から)

えちごトキめき鉄道のディーゼルカーに揺られて泊から二駅。列車は県境を越えて富山から新潟へと入り、とやま鉄道とえちごトキめき鉄道の境界駅、市振に到着。これでIRいしかわ鉄道に続き、あいの風とやま鉄道も完乗です ヽ( ´¬`)ノ ワーイ♪。ここから先は新潟県の三セク路線、えちごトキめき鉄道の管轄となります。

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えちごトキめき鉄道のディーゼルカーは基本的にワンマン運転。
整理券方式の運賃表に名所・親不知(おやしらず)の駅名が
表示されました。

えちごトキめき鉄道はIRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道と同じく、JRから並行在来線として経営分離された元・北陸本線の新潟県内区間にあたる市振と直江津の間(59.3キロ)と、元・信越本線の新潟県内区間にあたる妙高高原と直江津の間(37.7キロ)を担うことになった、第三セクター方式の鉄道 (・o・*)ホホゥ。もともと運転形態の異なる二路線(北陸線・信越線)は新会社転換後も、元・北陸本線区間を「日本海ひすいライン」、元・信越本線区間を「妙高はねうまライン」として、路線分けしています ( ̄。 ̄)ヘー。つまり今の私が乗っているのは日本海ひすいライン。その名の通り、列車は日本海の海景色を車窓に臨みながら走ります (゚∀゚*)オオッ!。ちなみに、あいの風とやま鉄道同様、えちごトキめき鉄道って名も長いのですが、こちらは「トキ鉄」って略す公式な(?)呼び方があるらしいので、ここからは私もトキ鉄と呼ばせていただきます (´∀`*)トキテツ~♪。そんなトキ鉄・ひすいラインの列車でこのまま直江津まで乗り通してもいいのですが、ちょっと私には途中駅で気になる場所があり、そこへ立ち寄ることを前提とした行程を組んでここまで進んできました ( ̄。 ̄)ヘー。富山から1時間20分、泊から30分、私が列車を降りたのは糸魚川(いといがわ)。

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糸魚川でひすいラインの列車を下車。
かつては長編成の特急列車などが停まったであろうホームに
今では単行のディーゼルカーがぽつん・・・(・ω・`)ポツン。
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン 糸魚川

富山0650-(あいの風とやま鉄道527M)-泊0743~0748-(トキ鉄日本海ひすいライン1627D)-糸魚川0817

糸魚川は乗ってきたトキ鉄・ひすいラインのほか、北陸新幹線とJR大糸線(松本~糸魚川)の三路線が乗り入れる新潟県西部の主要駅 (・o・*)ホホゥ。同駅は過去に何度か大糸線との乗り継ぎなどで立ち寄ったことがありましたが、新幹線の開業により駅の雰囲気は以前と一変していました。実はその新幹線駅として改装された新たな糸魚川の駅舎こそ、私が訪れたかった目的地です。

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新たに北陸新幹線の停車駅として生まれ変わった糸魚川駅。
改築に合わせて駅出入口の愛称が北の在来線側を「日本海口」、
南の新幹線側を「アルプス口」と命名され、
こちらは赤煉瓦のモニュメントが目を引く「アルプス口」です。
▲15.3.15 北陸新幹線 糸魚川

ここまでとやま鉄道のフリーきっぷで来ている私は、越中宮崎から糸魚川までの乗り越し料金540円を払って改札を出ると、南北自由通路の南側にある「アルプス口」へ進みます...((((o* ̄-)o コッチ。北陸新幹線側のアルプス口は、いかにも新幹線駅と言った感じの近代的な造りなのですが、上写真を見るとお解りのように、その入り口でひときわ目を引くのが三角屋根の赤煉瓦モニュメント σ(='ω'=)ナニコレ?。 鉄道好きならばもうご存知の方も多いと思いますが、これはかつて糸魚川駅の構内にあった煉瓦造りの検修庫で、北陸新幹線工事に伴い解体される運命だったこの歴史的建造物をなんとか後世に残そうと、そのファサード(正面入り口)が保存目的で新駅舎の前に移築されたのです (゚∀゚*)オオッ!!。

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味のあるその佇まいで
糸魚川の名物的存在でもあった赤煉瓦検修庫。
これはその検修庫が現役時代だった頃のカットで、
庫内には一般的なディーゼル機関車のほか、
ラッセル車(除雪車)の姿(いちばん右)も見えます。
ちなみにこの場所は現在、北陸新幹線の糸魚川駅となっています。
▲05.12.30 北陸本線 糸魚川

そんな赤煉瓦検修庫のファサードが残されただけでも鉄道ファンにとっては嬉しいことなのに ・:*:・(ノ∀`*)ウレシス・:*:・、実はこのアルプス口にはもうひとつ、糸魚川にゆかりの貴重な保存物があるのです エッ!?(゚ー゚≡゚∀゚)ナニナニ?。上の駅舎写真をもう一度よ~く見てみると、検修庫の向かって一番左のアーチから、手前にレールらしきものが伸びているのがお解りいただけるかと思います (=゚ω゚=*)ンン?。その奥はシャッターが閉じられていますが、お目当ての保存物はそのなかにあります。それはいったい何かと言うと・・・(*゚0゚)ハッ!!

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検修庫モニュメントの奥、
ガラス張りのシャッターに遮られていますが、
なかには何やら見覚えのある物体・・・いや、
車両の姿が見えます (=゚ω゚=*)ンン?。
右の引き戸には「キハ52 待合室」の文字・・・(*゚0゚)ハッ!!。

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中へ入ってみると、美しい姿で迎えてくれたのは、
国鉄一般色のキハ52ではありませんか!
w(゚o゚*)wオオー!!

キハ52、イタ━━ヽ(´∀`*)ノ━━ッ!
そう、なんとこの糸魚川駅アルプス口の構内(糸魚川ジオステーション「ジオパル」)に鎮座していたのは、国鉄型気動車(ディーゼルカー)のキハ52 156!w(゚o゚*)wオオー!! キハ52と言うと、かつてはこの糸魚川を発着する大糸線を最後の活躍の場とし、2010年まで走り続けて多くのファンを魅了したものでした ( ̄。 ̄)ヘー。末期まで残った同線のキハ52は全部で三台。そのうちの一台(キハ52 125)が千葉のいすみ鉄道で復活したのは有名なハナシで、もう一台(キハ52 115)は岡山県の津山駅構内にある扇形機関庫で静態保存(いつか見に行きたい・・・σ(・∀・`)イキタイ)。そして残る一台のキハ52 156がこのたび、北陸新幹線の開業で整備された糸魚川の待合室で静態保存されることとなったのです (・o・*)ホホゥ。このスペースはその名も「キハ52 待合室」。

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大糸線で活躍していた頃のキハ52。
その奥には先述した赤煉瓦検修庫も見えます。
ちなみに、この写真に写っている国鉄一般色のキハ52は
待合室に保存されている156ではなく、
現在は津山にいる115。
現役末期の156はタラコ色(首都圏色)でした。
さらにいすみ鉄道の125は
大糸線時代は旧一般色(紺)だったものの、
移籍後に一般色(赤)からタラコへと変化・・・。
大糸線からの引退後もいろいろと様変わりしている
キハ52なのでした(^^;)
(・・・って話を先日、
“とある大糸線キハ52マイスター”の方とお話ししました w)

▲09.12.30 北陸本線 糸魚川

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待合室として活用されているキハ52 156。
この日も列車の待ち時間に多くの方が訪れていました。

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嬉しいことにキハの車内は開放されていて、
シートに座ることもできます (゚∀゚*)オオッ!。
ここで駅弁を食べればキハ52の旅気分が味わえる!?
いやいや、展示車内での飲食は厳禁です 
乂`・д・´)ダメッ!。

それにしても、こうやって待合室でキハ52の姿が拝めるのはファンとしてありがたいけれど、このスペースはあまりにも手狭すぎて、車両の全体像を撮るのに一苦労 (´~`;)ウーン…(フルサイズの24ミリでギリギリ、カツカツ)。私はてっきり表のシャッターが待合室の開放時間(8時30分~17時)には開けられるものだと思っていたのですが、係の人に聞いたところシャッターが開かれるのはイベントなどが行われる日のみだそうです・・・(・ε・`)ソーナノ?。それでも、美しく整備された外観を眺めたり、車内に入ってシートに腰掛けたりと、展示されたキハ52を満喫。表の赤煉瓦モニュメントと合わせて大糸線で活躍した時代を懐かしむことができました (*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。

さて、ここからは再び、トキ鉄・ひすいラインの乗り潰しを続けるのですが、その前に私はこの糸魚川で買うべきものがありました (゚ー゚*)ナニ?。それはとやま鉄道と同様に期間限定(3/14・15のみ)販売されている「開業記念フリーきっぷ」です (゚∀゚*)オオッ!!。とやま鉄道の場合はモトが取れなくても記念用のつもりで購入しましたが、このトキ鉄の一日乗車券は実用本意でぜひとも手に入れたいところ (・o・*)ホホゥ。というのも、その発売額はトキ鉄全線有効で、なんと500円! Σ(゚□゚*)ナニーッ!!  このきっぷ、日本海ひすいラインだけではありませんよ、妙高はねうまラインまで含めて有効なんです。それでワンコイン500円ぽっきり!!w(゚0゚*)w オォー!! 単純に今いる糸魚川から直江津を経由して妙高高原まで乗り通した場合、普通乗車券だと1320円ですから、いかにこの記念フリーきっぷが破格の値段かと言うことが解ります ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪ (ちなみに、先ほど乗り越しで払った市振と糸魚川の三駅区間は530円で、そちらの方が高かった・・・ (^^;)ゞポリポリ)。そんなオトクなフリーきっぷ、数量限定でもう完売してしまったのではないかとの不安もありましたが、糸魚川の窓口氏によると記念デザインのものはすでに完売したけれど、一般券タイプは販売しているとのこと ε-(´∀`*)ホッ。記念デザインでないのは少々残念ですが、今回は実用本意ですから買えるだけでOK牧場  (*`д´)=b オケ! 。

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無事に糸魚川で購入することができた、
トキ鉄の開業記念フリーきっぷ。
ひすいライン全線(市振~直江津)と、
はねうまライン全線(妙高高原~直江津)が
一日乗り放題で、なんと500円!w(゚0゚*)w オォー!!
ちなみに記念デザインは、
トキ鉄のマスコットキャラ「トキテツくん」
(タイトル写真右のキャラ)が描かれていたらしい(笑)

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糸魚川から乗るのは快速列車の直江津行き。
この列車はET122形の二両編成でした。
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン 糸魚川

フリーきっぷを手にして糸魚川から乗ったのは、快速の直江津行き。とくに狙ったワケではないけれど、同線で一日二往復が設定されている快速列車の時間に当たりました (゚∀゚)オッ!。先ほどの普通列車は単行でしたが、この快速は二両編成。しかし時間帯が良いからか車内は混んでいて座ることができず、私はスペースの広い連結面付近に立って過ごすこととしました (・ε・`)シャーナイネ。

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軽快に駅を飛ばす、トキ鉄の新型ディーゼルカー。
バビューン!!-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ
快速の停車駅は泊から糸魚川までの各駅と、
能生(のう)、名立(なだち)、直江津。
トンネル駅で有名な筒石の停車が味わえなかったのは、
ちょっと残念 σ(・∀・`)ザンネン。
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン 浦本付近
(車窓から)

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途中停車駅の名立では、
多くの方が乗ってこられるかと思いきや、
どうやら地元の方がお見送りに訪れていた様子。
新たに生まれ変わった鉄道への期待が伺えます。
(○′∀`)ノアリガトゥース
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン 名立
(車窓から)

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車窓に日本海を映して東上を続けるひすいライン。
この海景色が同線最大の魅力で、
来年にはパノラマウインドウの観光形気動車も導入され
リゾート列車として運行される予定です ( ̄。 ̄)ヘー。
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン
有間川-谷浜(車窓から)

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糸魚川から30分ほどで快速列車は直江津に到着。
(・ω・)トウチャコ
後部の車両は花模様が描かれたイベント車でした。
それにしても、折り返して泊行きとなる列車は、
ご覧の通りの大盛況(っていうか大混雑)。
これもおトクなフリーきっぷの効果・・・・かな?
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道 直江津

しばらく走り続けていた日本海沿いを離れて、湯殿山(ゆどのさん)トンネルを抜けると、まもなく終点の直江津。これでえちごトキめき鉄道・日本海ひすいラインを完乗です ヽ( ´¬`)ノ ワーイ♪。直江津へはわずか一週間前に「トワイライトエクスプレス」を撮影に来たばかりなのに、翌週にはこのとおり再訪問。しかしこの一週間、同駅は歴史的な変動の時を過ごしました。並行在来線区間の北陸線や信越線は三セクのトキ鉄となり、今では「トワイライトエクスプレス」はおろか、頻繁に走っていた特急「はくたか」や「北越」も、もうやってきません。それでもトキ鉄のひすいライン、はねうまラインのほか、新潟方面のJR信越線、越後湯沢方面のほくほく線と、四路線が乗り入れる同駅は閑散とした様子もなく賑やかで、いまだ鉄道の要衝としての地位を保っているように感じられました (゚∀゚*)オオッ!!。そんな直江津から、続いてトキ鉄のもう一路線、「妙高はねうまライン」へ乗車します。

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直江津駅に停車していた
トキ鉄・妙高はねうまラインのET127系。
(Θ)_(Θ)σ--E.T?
この車両は元・JR東日本127系の譲渡車ですが、
4両編成中の最後部であるこの車両だけが、
トキ鉄の新デザインでした。
(尾灯周りにかつてのラインカラーの跡が・・・w)
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道 直江津

先述したようにトキ鉄・はねうまラインは、元・信越本線の妙高高原と直江津の間を引き継いだ路線で、前週に私が信越線の乗り納めとして訪れたのと同じところを走ります (´∀`;)ソリャソーダ。 三セク転換によって使われる車両は以前の115系などと異なり、JR東日本から譲渡された127系改め、ET127系となりましたが、車両は変われども景色は当然ながら前週と大きく変わることはなく、金沢や富山発車時以上に新鮮味はありません。もっとも、一週間前と同じ景色なのに乗っている車両は違うということがいちばん、三セク転換したことを如実に表しているのですが (´ω`)マァネ。列車は直江津発車時にはそれほど混んでいなかったので、この車内でお昼ゴハンの駅弁をいただくこととしました (*-人-*)イタダキマス。ET127系はロングシートなのがちょっと残念 (・ε・`)チェ。

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はねうまラインの車内で食べるのは、
直江津駅で買った駅弁「ほたてごはん(¥1050)」
ホタテの照り焼きがゴハンの上にゴロゴロとのった、
見た目にも豪快なお弁当です (゚д゚)ウマー!。
☆☆☆・・
お供は糸魚川で買った地酒「加賀の井」。
口当たりが柔らかく、甘辛いホタテによく合います。
(*~▽~*)ウィッ

直江津発車と同時に駅弁を開き ≠( ̄~ ̄ )モグモグ、半分くらい食べ終えたところで列車は沿線で比較的大きな街・高田に到着。するとそのホームには埋め尽くさんばかりの多くの乗客が待っているではありませんか!∑(゚皿゚;)ナニュ!? これは車内の通路までビッシリになると思い、慌てて駅弁の残りをかき込みます (`~;´)ングクク。さすがにロングシートで目の前に人が立っている状況で駅弁を食べるのは気が引けるというもの。せっかくの美味しい駅弁ですが、なんだか味わったような、味わえなかったような・・・ フゥ…(o´д`o)=3。駅弁のお供だったカップ酒は一気飲みするわけにいかず、チビチビとやりながら車窓に目をやると、やがてこの景色が広がりました (゚∀゚*)オオッ!!。

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列車が南高田を過ぎると車窓に広がったのは、
このブログではもうすっかりお馴染み(?)、
妙高山をはじめとした雄大な山々 (゚∀゚*)オオッ!!。
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン
南高田-上越妙高(車窓から)

ミョーコーサン、キタ━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━ッ!!
先ほどの立山連峰同様に、前日の北陸新幹線の車窓からはスッキリとしなかった妙高山ですが、この日は山頂までクッキリ ゚・*:.。. (*´∀`*)イイネ~.。.:*・゜。もちろん今この景色が車窓から見れているのは嬉しいけれど、できれば新幹線で長い飯山トンネルを抜けた直後に、パッとこの雄大な絶景が目に飛び込んできて欲しかったな・・・σ(・∀・`)ネー。それにしても、前週の信越線「妙高」撮影から数えると、トータルで四日間のうちの三日は妙高山がクッキリと見え、なんだか自分の中で妙高山に対するプレミア感が薄れてきているような気がします。いちばん初めに見えた時は、スゴく興奮したんだけれどなぁ・・・ (^^;)ゞポリポリ。 そんな妙高山を車窓に眺めながら進み、次に私が降りたのは、北陸新幹線との接続駅・上越妙高。高田から乗ってきた多くの方も、大半がこの駅で降りました。どうやら開業したばかりの新幹線や新駅の様子を見に来たようです。かく言う私も上越妙高に何か特別な目的があったわけではなく、信越本線時代の脇野田(わきのだ)から改名された同駅の駅名板が見たかったと言うだけのことなのですが。

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脇野田改め、上越妙高で下車。
もちろん駅名板も変えられています。
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン 上越妙高

糸魚川1008-(トキ鉄日本海ひすいライン3631D)-直江津1041~1111-(トキ鉄妙高はねうまライン2354M)-上越妙高1127

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一週間前には閑散としていた脇野田の改札でしたが、
この日の上越妙高は新幹線や新駅の見物客で大賑わい。
w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!

▲15.3.15 えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン 上越妙高

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上越妙高駅のコンコースにある大きな窓からは、
シンボルである妙高山の姿が拝めます。
▲15.3.15 北陸新幹線 上越妙高

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次の列車まで駅の周囲をウロウロしていると、
ホームにはE653系の特急「しらゆき」が入ってきました。
(゚∀゚)オッ!
この「しらゆき」は北陸新幹線開業と同時に新設された特急列車。
同駅で新幹線と接続し、直江津経由で新潟までを結んでいます

(・o・*)ホホゥ
このカラーリング、前々回にちょろっと紹介した、
かつての特急「かがやき」用485系を彷彿とさせますね。
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン 上越妙高

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次の列車で早くも上越妙高をあとにします。
この列車も上越妙高発車時には混んでいましたが、
二駅目の新井で大半の方が下車し、以降はガラガラになりました。
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン 上越妙高

上越妙高では何か北陸新幹線やトキ鉄の開業記念品などがないかと、駅前で行なわれていた物販イベントや駅構内の土産物店などを物色してみたものの (「゚ー゚)ドレドレ、どこもお客さんや見物人でごった返していたのですぐに退散し Σ(゚□゚ノ)ノ カオスッ!、適度に時間を潰してから次の列車へと乗り込みます。新井を過ぎて二本木、関山と、前週に信越線を撮影したあたりを通過。多くのファンが集まっていた妙高山バックの有名撮影ポイントも今は人影がなく、まさに「雪山や撮り鉄どもが夢の跡」・・・か (´ω`*)シミジミ。

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スイッチバック駅の二本木。
これは発車直後に関山方面へ向かうところを
前方から眺めたところです。
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン 二本木付近
(前方の車窓から)

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前週に訪れた妙高山バックの有名撮影地付近を通過。
午後まで妙高山がクッキリで最高の撮影条件ですが・・・
(゚∀゚*)オオッ!
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン
二本木-関山(車窓から)

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撮影ポイントに人影はナシ・・・。
 シ―(-ω- )―ン…
雪原に無数の足跡だけが残されていました。
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン
二本木-関山(車窓から)

まだまだ雪深いものの、先週よりは雪解けが進んだかな・・・σ(゚・゚*)ンー なんて思いながら高原の雰囲気を車窓から味わっていると、列車はまもなく終点の妙高高原に到着。これでえちごトキめき鉄道・妙高はねうまラインも完乗です ヽ( ´¬`)ノ ワーイ♪。さあ、三セク転換路線の乗り潰しも最後の一線。この妙高高原から先は長野県の三セク路線、しなの鉄道の管轄となります。

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かつては一本だった信越山線も妙高高原で分割。
妙高高原では基本的に同一ホームで
接続列車への乗り換えができるようになっています。
o(- ̄*o))))...ノリカエ
向かって左に止まっている赤い電車がしなの鉄道。
▲15.3.15 えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン 妙高高原

しなの鉄道はIRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道と同じく、JRから並行在来線として経営分離された元・信越本線の長野県内区間にあたる軽井沢と篠ノ井の間(65.1キロ)と、長野と妙高高原の間(37.3キロ)を担う第三セクター方式の鉄道で、軽井沢と篠ノ井の間を結ぶ「しなの鉄道線」は北陸新幹線の前身と言える長野新幹線が開業した97年に転換。そして今回の北陸新幹線延伸で新たに転換されたのが長野と妙高高原の間で、この区間の路線名を「北しなの線」として呼び分けています (・o・*)ホホゥ。同線で使用されるのは従来のしなの鉄道線と同じく、JR東日本から譲渡された115系。今回はコーポレートカラーの赤い車両に当たりましたが、なかにはまだJR時代の長野色を纏ったままの編成も多く在籍しています ( ̄。 ̄)ヘー

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妙高高原を出て、新潟と長野の県境を越えると
妙高山に代わって見えてきたのは黒姫山 (゚∀゚*)オオッ!!。
この黒姫山をバックにした撮影ポイントも、
信越線時代には人気の撮影地でした。
▲15.3.15 しなの鉄道北しなの線 妙高高原-黒姫
(車窓から)

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新たにしなの鉄道デザインの駅名板となった黒姫。
このデザインは97年に開業したしなの鉄道線と同様で、
すでに見慣れた感じがします。
▲15.3.15 しなの鉄道北しなの線 黒姫(車窓から)

妙高高原を発車した北しなの線も、やはり新路線という新鮮さは感じません。そもそも何度も言うように、同区間は先週乗ったばっかだし・・・ (´ω`)マァネ。しかも今回は車両も信越線時代と大差ない115系だし・・・ (´ω`)マァネ。目につくところで変わったものと言えば、新デザインの駅名板くらいかな?σ(゚・゚*)ンー  ちなみに妙高高原では接続時間が4分しかなくて下車できずにきっぷも買い替えませんでしたが、北しなの線にも一日有効のフリーきっぷ(北しなの線フリーきっぷ)が販売されています(開業記念ではなく通年タイプ。同様に南部のしなの鉄道線用のものもあり)。ただし発売額は1000円。妙高高原から長野までの普通乗車券は830円なので、今回の私のようにふつうに乗り通すだけだとモトが取れません (゚ペ)ウーン…。でも、長野と妙高高原の間を日帰りで往復する場合などにはかなりオトクになるし、曜日に制限がない通年販売というのもポイントになるので、覚えておくと有効活用できるのではないでしょうか φ(゚-゚=)メモメモ。

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牟礼を過ぎると
列車は高原から盆地へと降りてきます。
車窓に見えてきたのは志賀高原の山々で、
その手前には北陸新幹線の高架も確認できました。
在来線から新幹線が見えたのは上越妙高以来。
▲15.3.15 しなの鉄道北しなの線 牟礼-豊野
(車窓から)

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リンゴ畑の向こうに見える北陸新幹線・・・(=゚ω゚=*)ンン?。
E7系が停まっているのは長野新幹線車両センターです。
▲15.3.15 しなの鉄道北しなの線 豊野-三才
(車窓から)

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長野が近づくと鉄的に外せないのが、
JR東日本の長野車両センター。
前日にも新幹線の車窓から見かけたクモユニ143を
この日も見ることができました (゚∀゚)オッ!。
しかも二台w(奥に見えます)
今春のダイヤ改正以降、このクモユニによる
長野駅と車両センター間の職員輸送列車が、
復活したそうですね。
▲15.3.15 しなの鉄道北しなの線 北長野-長野
(車窓から)

雪深い黒姫や飯綱の高原から山を降りて、リンゴ畑が広がる長野盆地へ。さすがに前週も乗った区間であることから乗り潰し以外の目的はなく、見覚えのある景色を淡々と眺めながら乗り通し、妙高高原から40分ほどで終点の長野に到着。しなの鉄道・北しなの線も完乗です ヽ( ´¬`)ノ ワーイ♪。

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北しなの線の終点で信越線との接続駅・長野に到着。
(・ω・)トウチャコ
長野駅はJR東日本スタイルの駅名板ですが、
矢印上に新たな「北しなの線」の文字が見られました。
▲15.3.15 信越本線 長野
(長野はJR東日本管轄の共同使用駅であることから、
ここでは信越本線と表記しています)

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しなの鉄道と長野付近に残された信越本線の関係はこんな感じ。
こうやってみると篠ノ井~長野がいやらしく見えますが
(JRのいいとこ取り? σ(゚・゚*)ンー)、
この区間は篠ノ井線から直通する特急など列車の運転頻度が高く、
現時点のしなの鉄道で運行調整を担うのは
技術や経費等の問題から困難であることが指摘され、
ここはJR東日本管轄のままとなっています。

上越妙高1229-(トキ鉄妙高はねうまライン2356M)-妙高高原1306~1310-(しなの鉄道北しなの線330M)-長野1352

これで金沢から長野まで、石川、富山、新潟、長野の四県、四つの第三セクター鉄道、五つの路線に分割された並行在来線はすべて完乗したことになります ワ~イ♪ヽ(*⌒∇⌒*)ノ カンジョー!!。元は北陸本線や信越本線だった区間で、車窓風景や通過する各駅にあまり新鮮味は無かったものの、途中でも述べたように今までとは違う車両、そしてトキ鉄・ひすいラインのように今までと違った方式での運行、さらには各社によるきっぷの形態など、随所に三セク転換を実感することが出来ました。前記事にも書きましたが、「並行在来線」や「経営分離」「三セク化」などというキーワードが出てくると、分離された在来線の経営が心配だとか、地元の利用者が不便になるのではないかと言った意見や議論をよく聞きます。でも個人的には鉄道ファンとしてあまりマイナスなイメージを植え付けず、むしろ美しい車窓風景や個性的な取り組みなどを取り上げて、少しでも応援できればと思っています p(`・∀・´)q ガンガレ! 三セク!!。

さて長野からですが、さすがに前週の信越線撮影に続いて二週連続の遠征は懐具合に大きく響き(富山の夜に美味しいものを食べちゃったしね)、少しでも節約せねばなりません "o(-_-;*) ウゥム…。そこで今回も前週と同様に、長野から高速バスで帰京することにしました。でも、前回は土曜の夕方でスムーズな運行だったのに対し、この日は日曜の夕方で高速道路の上り線は大渋滞 Σ(;´□`;)ハゥッ…。定刻よりも二時間近くも遅れて新宿に到着したのでした (´w`*)ドツカレサン。

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今回も長野からの帰りは高速バス。
時間はかかるものの、料金は新幹線の半額程度です。
でも大渋滞には参りました・・・(^^;)ゞポリポリ

長野駅1500-(京王高速バス6022便)-新宿駅西口2030(定刻1840)


今旅は結果的に見れば、行きが北陸新幹線、帰りは在来線で単に長野と金沢を往復しただけの旅に過ぎないのですが、北陸新幹線の初乗車に加えて、並行在来線の三セク路線、さらには細かい路面電車の未乗区間なども潰せて、旅客鉄道全線完乗(鋼索線を除く)のタイトルホルダーとしては、とても有意義な乗り鉄旅となりました マンゾク♪(*⌒∇⌒*)マンゾク♪。これで完乗タイトルは防衛・・・かと思いきや ( ̄△ ̄ ;)エ…、実は大手私鉄から転換された新たな第三セクター鉄道が三重県で4月1日に誕生  Σ(゚Д゚;)アラマッ。近鉄の内部・八王子線を引き継いだこの鉄道は、その名も「四日市あすなろう鉄道」(笑)。 少なくとも今年中には乗り潰しに行きたいなぁ・・・σ(・∀・`)ネー。

 

☆おまけ☆

今旅で収集した北陸新幹線開業記念ものをちょっとご紹介。基本的に新聞各紙と往路に食べた駅弁(の空き容器)、ペットボトルの付属品以外は、すべて無料の頒布品です。

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北陸新幹線開業日の特別版となった
石川・富山の各地方紙。
街中では号外なども配られました。。
口ヽ(´∀`*)ゴーガーイ!
これを家に帰ってから隅々までじっくりと読むのが、
また楽しい…“(。_。*)フムフム。

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富山駅の開業イベントで
ご当地大使さんが配っていた袋の中身は
開業記念グッズが満載!(゚∀゚*)オオッ!!。
なかでもパッケージに新幹線が描かれた
「富山のコシヒカリ真空パック」と、
W7系をモチーフにした「富山のかがやき天然水」が
嬉しかったかな ∩(´∀`)∩ワァイ♪。

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いっぽう、金沢をはじめとした他の駅では不作・・・。
右上は記事内で紹介した「E7系弁当」の空き容器、
その手前はペットボトルのお茶に付属していた
E7系形ボトルオープナーです。
あとは金沢で配っていた「金箔緑茶」や
(パッケージに「北陸新幹線開業」の文字入り)、
「新しい金沢、はじまる」ステッカー、
手前の花柄が包装紙にプリントされたものは、
糸魚川駅で配っていた開業記念クッキー。
そしてフリーきっぷを買った際にもらった
「トキ鉄ティッシュ」など・・・(^^;)。


北陸02・・・富山地鉄市内線 新線区間乗車記 [鉄道旅行記]

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2015.03.14~15
北陸02
未乗区間の落穂拾い?
富山地鉄市内線 新線区間乗車記
 
  

3月14日に長野から金沢まで延伸開業した北陸新幹線 (*゚▽゚)/゚・:*【祝・開業】*:・゚\(゚▽゚*)。乗り鉄の私はどーしてもその初日に乗ってみたくて、ひと月前に指定席券の争奪戦に参戦。残念ながら「一番列車の窓側席」という希望は叶わなかったものの、なんとか当日午前に東京を発車する「かがやき514号」の指定席を取ることができ、その変化に富んだ車窓風景を楽しみながら金沢までやってきました バビューン!!-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ前回からの続きです。

今旅最大の目的はもちろん、開業したばかりの北陸新幹線の初乗車。それを往路の「かがやき」で早くも達成してしまいました。さて、これからどうするか・・・σ(゚・゚*)ンー。以前ならば、このあとは撮り鉄モードにシフトして北陸本線の撮影地へと繰り出していたところですが、北陸新幹線が開業した今となっては「トワイライトエクスプレス」や485系「北越」、急行形の475系など、私が魅力的に感じていた列車や車両たちは、みんな過去帳入りしてしまいました (´・ω・`)ショボーン。金沢から大阪・米原方面へ向かう特急「サンダーバード」や「しらさぎ」は走っているけれど、あえて沿線へ狙いに行くほどのものではありません (゚ペ)ウーン…。ならば、せっかく金沢まで来たことだし、街中で美味しいモノでも食べようかと思って (゚∀゚)オッ!、「金沢の台所」と言われる近江町市場へと行ってみることにしました ε=ε=ε=┌(*´∇`)ノ ゴハン♪ ゴハン♪ 。ところが、私が乗ってきた「かがやき521号」の金沢到着は11時19分とすでにお昼近くで、市場のお店はどこも大行列 λλλλλλ Σ(`Д´;ノ)ノ ヌヲゥ!。とくに新幹線の開業に沸くこの日は観光客の数もハンパじゃなく、市場内を歩くのすらままならない状態です。こりゃダメだ・・・。結局、何も食べずに駅へ戻ります トボトボ…(((((;_ _) 。こうなったらもう金沢に滞在している意味は無く、何となくアタマの中に立てていた旅の計画を遂行することにしました。北陸新幹線で金沢に降り立った私ですが、今度は在来線のホームから列車に乗ります。

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金沢の在来線ホームに停車していたのは、
「祝開業」のヘッドマークを掲げた真新しい水色の電車
(゚∀゚)オッ!
▲15.3.14 北陸本線 金沢
(金沢はJR西日本管轄の共同使用駅であることから、
ここでは北陸本線と表記しています)


撮り鉄よりも乗り鉄をメインとした今旅、私が立てた計画とは未乗路線の乗り潰しです (・o・*)ホホゥ。もう何度かこのブログにも書いたように、日本の旅客営業鉄道の全路線・全区間(鋼索線を除く)に乗車している私ですが、今回の北陸新幹線の開業に伴って経営転換や延伸などが行なわれ、新たに乗らなくてならない路線がいくつかできてしまいました ( ̄。 ̄)ヘー。端から見ると、別に経営する会社が変わったって過去に同じ区間を乗っていればそれでいいじゃないかとか、たったそれだけの距離?などと思われるような細かい区間もありますが、「全線の完全乗車(完乗)」にこだわるものとしては重要なミッションです (`・ω・´)-3フンス!。まあ、自己満足の世界なんですけれどね・・・(^^;)ゞポリポリ。そして、まずその一路線目となるのが、ここ金沢を起点とする「IRいしかわ鉄道」。

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この電車は新たに開業したIRいしかわ鉄道の車両で、
転換の際にJR西日本から譲渡された521系です。
コーポレートカラーの爽やかな水色は
日本海をイメージしているのでしょうか?


IRいしかわ鉄道は、北陸新幹線の開業によりJR西日本から並行在来線として経営分離された元・北陸本線(金沢直江津)のうち、石川県内区間にあたる金沢と倶利伽羅(くりから)の間(17.8キロ)を担うことになった、第三セクター方式(三セク)の鉄道です (・o・*)ホホゥ。ということは、北陸新幹線の開業日である今日(3/14)は、転換で新たに誕生した同鉄道にとっても初日にあたるわけで、金沢のホームに停まっていた真新しい電車には「祝開業」の記念ヘッドマークが掲げられていました (゚∀゚*)オオッ!。IRいしかわ鉄道の車両は転換の際にJR西日本から新造2本・中古3本、計5本(2両編成)の521系が譲渡され、すでにコーポレートカラーを纏っているこの編成は新造車です ゚+。:.゚ヽ(´∀`*)ノ゚ピカピカ.:。+゚。ではさっそくこのキレイな電車へと乗り込もうとしますが、扉は開かずに掲出された行先も「回送」表示 (゚ー゚?)オヨ?。しばらく眺めていると回送列車は車庫へ引き上げてゆき、代わりに隣のホームへ従来の北陸線で使われていた521系が入ってきました ( ̄△ ̄ )エ…。なーんだ、乗るのは中古車か・・・(・ε・`)チェ…。

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私が乗る列車に使われていたのは、
JR西日本カラーのままの521系でした。
ちょっと新鮮味がありませんね・・・(^^;)


開業したばかりの新たな鉄道・・・といっても、もう過去に何度も乗ったことがある元・北陸線ですから、金沢を発車してもとくに初乗車に対する高揚感はありません (´ω`)マァネ。二両編成の車内はかなり混雑していて私は座ることができず、後方の車掌室脇に立って景色を眺めることとしました。北陸線時代の同時間帯が何両編成だったのか私には解らないけれど、金沢と高岡・富山など都市間輸送を担う路線として、二両はちょっと短いかなぁ・・・(゚ペ)ウーン…。

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二両編成の車内は大混雑。
開業初日だから鉄ちゃんが多く押し寄せたというわけではなく、
金沢や富山近郊のこのあたりは、
もともと地元の方の乗車率が高い区間だと思われます。


ところで、「並行在来線」や「経営分離」「三セク化」などというキーワードが出てくると、分離された在来線の経営が心配だとか、地元の利用者が不便になるのではないかと言った意見や議論をよく聞きます。でも、私は鉄道評論家ではないし、ふだんから利用する地元の方でもない、ただの一鉄道ファンでしかありませんから、ここで並行在来線問題をとうとうと述べるつもりはありません。あくまでも乗り鉄旅のうえで気づいたことを綴っていこうと思っていますので、お読みいただける方はご理解のほどを m(_ _)m。

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車掌室越しに眺める後方の車窓。
列車は津幡を出たところで、
向かって右に分岐するのは七尾線の線路です。
▲15.3.14 IRいしかわ鉄道 津幡付近(後方の車窓から)


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津幡を出ると車窓はのどかな景色となり、
石川・富山県境の倶利伽羅峠へとさしかかります。
▲15.3.14 IRいしかわ鉄道 津幡-倶利伽羅(車窓から)


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県境に位置している駅が倶利伽羅。
金沢からここまでがIRいしかわ鉄道の路線区間です。
▲15.3.14 IRいしかわ鉄道 倶利伽羅(車窓から)


金沢市近郊の住宅街を抜けて車窓がのどかな風景に変わると、列車は早くも倶利伽羅に到着 エ…( ̄△ ̄ )モウ?。金沢からわずか4駅、所要時間は18分しか経っていませんが、これでIRいしかわ鉄道は完乗です ヽ( ´¬`)ノ ワーイ♪。では、金沢から乗ってきたこの列車は倶利伽羅が終点なのかと言うと、実はそうではなく富山県黒部市にある黒部行き。ここから先の同列車は富山県の三セク路線「あいの風とやま鉄道」の区間へと直通することになります ( ̄。 ̄)ヘー。そのあいの風とやま鉄道が乗り潰しの二路線目で、私も引き続き同列車へ乗り続けることにしました。ちなみに境界駅の倶利伽羅は山あいに佇むひっそりとした無人駅で、とても二路線の起終点という感じの雰囲気ではないのですが、忠実に県境駅を三セク路線の境界としたためにこのような形となっています(石川県に位置する倶利伽羅はIRいしかわ鉄道の管轄駅)。では乗務員はこの無人駅で交代するのかと注目していたら、代わらずにそのまま続行する模様。

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金沢で買ったきっぷ(連絡普通乗車券)の券面には、
倶利伽羅からのあいの風とやま鉄道区間が、
大きく印刷されています。


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境界駅の倶利伽羅を発車。
ここからはあいの風とやま鉄道に入ります。
▲15.3.14 IRいしかわ鉄道 倶利伽羅(後方の車窓から)


あいの風とやま鉄道はIRいしかわ鉄道と同じく、JR西日本から並行在来線として経営分離された元・北陸本線のうち、富山県内区間にあたる倶利伽羅と市振(いちぶり)の間(100.1キロ)を担うことになった、第三セクター方式の鉄道 (・o・*)ホホゥ。使用車両はやはりIRいしかわ鉄道と同様に、JR西日本から譲渡された521系が16編成と、さらに同鉄道には413系も5編成が在籍しています ( ̄。 ̄)ヘー。私が金沢から乗っている521系はJRカラーのままなので、いしかわ鉄道車かとやま鉄道車かよく解らないのですが、路線距離に応じた車両在籍数はとやま鉄道の方が多いので、これはとやま鉄道車なのかも知れませんね(あいの風とやま鉄道の名は長いので、さりげなく途中からとやま鉄道って略しています。富山地方鉄道(富山地鉄)と勘違いしないでくださいね。それにしても平仮名の多い路線って、文章にすると読みづらいよなぁ・・・ ^^;)。列車は県境の倶利伽羅トンネルを抜けて富山県へと入ると、周辺のなかでは比較的大きな規模の有人駅、石動(いするぎ)に停車。乗務員はここでいしかわ鉄道からとやま鉄道へと交代しました コーターイ(*´∀`)ノヽ(´∀`*)オチカレー

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富山県小矢部市の中心駅、石動。
難読駅名のひとつとして知られる駅です。
小矢部市と言えば、
前記事で北陸新幹線の車窓から見えた展望施設
「クロスランドタワー」のあるところで、
同施設のある「クロスランドおやべ」へは、
石動駅からタクシーで10分ほど(3.5キロ)だそうです。
▲15.3.14 あいの風とやま鉄道 石動


さて、順調に乗り潰し二路線目のとやま鉄道を進んでいますが、このまま一気に全線を乗り通さずにちょっと途中下車したいと思います。実は今旅で乗り潰さなくてはならない未乗路線が、いしかわ鉄道やとやま鉄道のような三セク化された並行在来線だけでなく、私には他にもあるのです (´ε`)フーン。それに乗るために列車を降りたのは富山県第二の都市・高岡。

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金沢から乗ってきた列車を高岡で下車。
先ほどの石動同様、この高岡の駅名板も
新たにとやま鉄道デザインのものに代わっていました。
▲15.3.14 あいの風とやま鉄道 高岡


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でも、軒下の乗車案内は北陸本線時代のまま・・・(; ̄▽ ̄)ア…
(3/14日現在)
廃止された「トワイライトエクスプレス」や
「はくたか」の札が掲げられていました (^^;)。


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さらにコンコースのホーム案内も「北陸本線」のまま (; ̄▽ ̄)ア…。
金沢ではけっこう徹底して変更されていた気がするのですが、
富山の方はあまり細かいことを気にしないのかな? σ(゚・゚*)ンー


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北陸本線は三セク化されてとやま鉄道となりましたが、
高岡駅には氷見線と城端線の二路線が
引き続きJRとして乗り入れています。
▲15.3.14 あいの風とやま鉄道 高岡


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近年行なわれた駅前の再開発に伴い、
新たに駅ビルとなった高岡駅。
手前に見える路面電車は万葉線です。
▲15.3.14 あいの風とやま鉄道 高岡


金沢1345-(IRいしかわ鉄道457M)-高岡1423

北陸新幹線はルート上の関係で高岡から1.5キロ(城端線で一駅)南に位置する新高岡を通ることになりましたが、市の中心駅である高岡には、あいの風とやま鉄道のほかJR氷見(ひみ)線、城端(じょうはな)線、そして万葉線の四路線が乗り入れています (・o・*)ホホゥ。そのなかで私が今回乗り潰さなくてはならないのが、高岡の市街地を併用軌道(路面電車)で抜けて射水(いみず)市の越ノ潟へと至る万葉線・・・の、一部区間。え?「全路線完乗」と豪語しておきながら、乗り残しがあったのかって? ( ̄∩ ̄*)ムムム!? いや、実は万葉線(高岡軌道線・新湊港線)には私鉄の加越能鉄道時代に一度と、それを三セク化で引き継いだ現在の万葉線になってから二度の計三度、高岡駅前から越ノ潟まで全線を乗り通しています ヾ(´∀`;) ノッタヨ。ところが近年、高岡駅前(北口側)は大規模な再開発が行なわれ、JR高岡駅から少し離れた場所に位置していた万葉線の高岡駅前電停が、昨年3月の駅ビル完成に伴って路線をほんの少しだけ延長し ( ̄△ ̄;)エ…、高岡駅に直結する形となったのです Σ(゚Д゚;)アラマッ(その際に電停名は高岡駅前から高岡駅に改名)。つまり延長された分が私の未乗区間で、公式な営業キロ数によるとその間は・・・わずか100メートル (゚∀゚)アヒャ☆。

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ちょうど駅前にあった案内板を使って説明すると、
青線の部分が過去に乗車済みの区間で、
旧・高岡駅前電停の位置も同色で示しています。
そして赤線が新たに延長された未乗区間。


う~ん、これぞ完乗へのこだわり・・・というか正直、我ながら阿呆らしいとは思いますが、ほんのちょっと残したままでモヤモヤするよりは乗り潰しちゃった方が気分的にスッキリします (*´v`*)スッキリ。それに、このわずかな区間だけを求めてわざわざ高岡まで来るのではなく、今回のように北陸新幹線の乗車という目的のついでに立ち寄れるのならば都合がいい (・ω・*)ナルヘソ。そもそもこの延伸区間は開業してもう一年が経っているんです(2014年3月29日延伸)。ちなみに過去にも同じようなケースがあり、近年では豊橋の路面電車(豊鉄・東田本線)の駅前乗り入れによる150メートル延伸や、小倉のモノレール(北九州高速)の駅ビル直結による400メートル延伸などを乗り直しています ( ´_ゝ`)アッソ。

というわけで、今回乗らねばならない万葉線の未乗区間は現・高岡駅電停と旧・高岡駅前電停(廃止)の間ですから、高岡駅から一駅間だけ乗ればそれで完乗になります (・o・*)ホホゥ。そこでさっそく高岡駅の万葉線ホームへ向かってみたのですが、ちょうど下り列車が出てしまったばかりで次の列車は15分後です。それまでちょっと駅前の商店街をぶらついていたところ ウロウロ...((((o* ̄-)o 、歩いて隣駅の末広町電停まで来てしまったので、そこから高岡駅へ向かう上り列車で未乗区間を潰すこととしました。

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末広町電停で待っていると、
やってきた高岡行きは万葉線名物の
「ドラえもんトラム」でした。(゚∀゚)オッ!
高岡市はドラえもんの生みの親、
藤子不二雄先生の出身地です。
▲15.3.14 万葉線(高岡軌道線) 末広町

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わずか一駅だけの乗車なので、
前方に立って運転室越しにかぶり付きです 。
 m(・∀・)m カブリツキ♪
単線の併用軌道を高岡駅に向かって進みます。
▲15.3.14 万葉線 末広町-高岡駅(前方の車窓から)

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駅前ロータリーに入り、ここからが未乗区間。
ε-(°ω°*)ムフーッ!
▲15.3.14 万葉線 末広町-高岡駅(前方の車窓から)


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程なくして高岡駅ホームに入線。
多くの方が「ドラえもんトラム」にカメラを向けています。
(^_[◎]oパチ
運用が公開されているのかな?
▲15.3.14 万葉線 高岡駅(前方の車窓から)


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開業から一年の新しい高岡駅に到着。
(・ω・)トウチャコ
よく見ると「ドラえもんトラム」の扉は
「どこでもドア」を模したデザインなんですね (^^)。
▲15.3.14 万葉線 高岡駅


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最後に高岡駅を発車してゆくシーンを撮影。
このカットがいちばん駅に直結ということが
解りやすいかな? σ(゚・゚*)ンー
▲15.3.14 万葉線 高岡駅付近


末広町1436-(万葉線)-高岡駅1439

末広町から乗った列車は商店街の併用軌道を通り、駅前ロータリーへ乗り入れて高岡駅へ到着。全所要時間3分、未乗区間の通過は1分にも満たなかったか・・・(^^;)ゞポリポリ。でも、あらためて万葉線・高岡軌道線を完乗です ヽ( ´¬`)ノ ワーイ♪。どうせならばこの機会に終点の越ノ潟まで乗り直すべきだったのかも知れませんが、万葉線の全線は片道1時間10分、往復だと二時間半もかかるので、ちょっと今回は余裕がありませんでした。同線にはいずれまたゆっくりと訪れることにしましょう。これで万葉線をあとにして、高岡から再びとやま鉄道の下り列車へと乗り込みます。

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高岡から乗った富山行きの普通列車は、
IRいしかわ鉄道カラー(新造車)の521系。
あれ?この編成って金沢で見かけた回送列車と同じだけれど、
もう開業記念ヘッドマークは外しちゃったのかな・・・?
(゚ー゚?)オヨ?
▲15.3.14 あいの風とやま鉄道 高岡


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この列車は4両編成でしたが、
やはり車内は混んでいて座れませんでした。
先ほどと同様に後部に立って車窓を眺めます。
写真は神通川を渡り終えたところで、
まもなく列車は富山に着きます。
▲15.3.14 あいの風とやま鉄道 呉羽-富山(後方の車窓から)


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高岡から15分ほどで富山に到着。
もちろんこの駅の駅名板も新しいものに変わっていました。
富山駅の在来線(とやま鉄道・JR高山線)ホームは近い将来、
高架化されることになっており、
現在の地平ホームに発着するとやま鉄道が見られるのは、
短い期間になるかも知れませんね。
▲15.3.14 あいの風とやま鉄道 富山


高岡1501-(あいの風とやま鉄道 459M)-富山1520

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北陸新幹線の開業で生まれ変わった富山駅(南口)
ガラス窓越しにはE7系新幹線の姿が見えます。
▲15.3.14 北陸新幹線 富山


次に私がやってきたのは、金沢と同じく北陸新幹線の開業に沸く街、富山です (゚∀゚*)オオッ!。新幹線改札の前に設けられた特設ステージでは開業記念のイベントが催されていたり、ご当地大使さんによる記念品の配布などが行なわれていたりして、盛り上がりを見せていました マツリダ♪ヘ(゚ω゚ヘ)(ノ ゚ω゚)ノ マツリダ♪。

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駅前では富山のご当地大使さんがお出迎えしてくれました。
ゆるキャラ「きときとくん」のボードと記念に一枚。
(^_[◎]oパチリ


そんな富山へ私が立ち寄った理由ですが、北陸新幹線の開業ムードを味わうということのほかにもうひとつあります。おそらくコアな鉄ちゃん(とくに乗り鉄の方)ならば高岡における私の行動で、もう想像がついていることでしょう ( ゚o゚)ハッ!。そう、実はこの富山にも私が乗り潰さなくてはならない路線がある・・・と言うか、できたのです。それは先ほどの高岡と同様、またしても路面電車の一部延伸区間 σ(・∀・`)マタ?。

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富山駅の北陸新幹線高架ホーム下から顔を出したのは、
富山地鉄市内線の路面電車。
モダンなスタイルのこの車両は
環状線用の9000形「セントラム」です。
車体側面には駅直結を祝う記念の装飾が施されていました。
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 富山駅


北陸新幹線の乗り入れに伴い、駅を大幅に改築した富山駅。その際に従来は駅前を横切っていた路面電車こと富山地方鉄道・富山市内軌道線(富山地鉄軌道線)も同駅へ直結させることになり、既存の路線から分岐する形で駅へと伸びる新たな線路が敷かれました (・o・*)ホホゥ。その富山駅乗り入れの新規敷設区間が北陸新幹線と合わせて今日開業したのです (゚∀゚*)オオッ!。それが私の未乗区間となり、距離はというと・・・160メートル程度 (゚∀゚)アヒャ☆。

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新たに線路を敷設して、
富山駅へ乗り入れを果たした富山地鉄軌道線。
電停は新幹線高架下の西側に位置します。
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 富山駅


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富山駅の構内はこんな感じ、
空間が広くてちょっと解りづらいですが、
右端に見えるのが在来線の改札で、
新幹線の改札は画角に入り切らない右手前方向。
そしてコンコースを挟んで左端にチラッと見えているのが、
軌道線の路面電車です  |∀・)チラッ。
▲15.3.14 北陸新幹線 富山


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軌道線の富山駅電停は三面二線構造(1~4番ホーム)。
1番ホームが南富山駅前方面で、
3番ホームが大学前方面と環状線。
2番ホームと4番ホームは降車専用ホームです。
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 富山駅


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先ほどの高岡と同様に
駅前にあった案内板を使って説明すると、
青線の部分が過去に乗車済みの既存区間で、
赤線が新規に開業したされた未乗区間。
この図を見ても解るように
開業した軌道線の富山駅はスイッチバック構造となっています。
ちなみに右上に見える青線上の「電鉄富山駅・エスタ前」電停が、
以前の「富山駅前」電停です。


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路線図も載せておきましょう。
スイッチバック構造の富山駅ですが、
基本的に平日朝の一列車を除く全列車が、
富山駅を経由します。


富山地鉄・富山市内軌道線はその名の通り、地方私鉄の富山地鉄が運営する富山市内の軌道路線(路面電車)。正式には細かく路線名が分けられていますが(本線・支線・安野屋線・呉羽線・富山都心線)、運転形態は南富山駅前富山駅前の1系統、南富山駅前大学前の2系統、そして市内中心部を環状運転(反時計回りの一通)する3系統環状線の、全三系統に分けられます(詳しくは路線図参照)。私がこの軌道線に乗るのは6年前の2009年に環状線が開業して以来のこと。あのときも開業から一週間後くらいで乗り潰しに来たんだっけ・・・(´ω`)ナツカシス。

そんな軌道線に開業した富山駅直結の新線区間を乗り潰すには、先ほどの万葉線と同じように富山駅から隣駅へ一区間だけ乗ればいいのですが、案内板を参照していただくと解るように今回は線路が途中で二手に分かれる「Y字」構造 \(゚ー゚*)/ ワーイエムシエ! 。どうせならばその枝分かれする両側に乗っておきたい σ(゚・゚*)ンー。ならば今度は路線図を参照していただきたいのですが、電停一駅分(300400メートル程度)だけ歩いてしまって ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク、電鉄富山駅・エスタ前から富山駅を経由して新富町(もしくはその逆)まで赤い線(2系統)か青い線(3系統環状線)に乗ればY字の新線区間は両方とも通ることになります (゚∀゚*)オオッ!。冷静に考えれば本来はこの乗り方が効率よくて料金も一回分で済んだ・・・ハズ ( ̄△ ̄;)エ…。ところが実際の私は、富山駅ですぐ目の前に停まっていた電車を見て、思わず同駅から乗り込んでしまいました 三(=゚ω゚)ノ ノリマツ!。この電車は富山駅始発の南富山駅前行き(1系統)で、これだとY字の片側である富山駅と電鉄富山駅・エスタ前の間しか潰せないではありませんか・・・_| ̄|◯

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ホームに待機していたのは南富山駅前行き。
係の方の「まもなく発車しま~す」の声に、
思わず体が動いて乗ってしまいました。
ε=┌(;゚д゚)┘ノッチャエ!
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 富山駅


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後乗り前降りの軌道線、
どうせ一駅しか乗らず、次で降りるので
前方かぶりつきです。 m(・∀・)m カブリツキ♪
富山駅発車後、まずは直進。
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 富山駅付近
(前方の車窓から)


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分岐器を経てY字区間へと入りました。
当列車が進む左方向がエスタ前、南富山駅前方面で、
先行車が見える右方向が新富町・大学前方面。
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 富山駅付近
(前方の車窓から)


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カーブを曲がると右から従来の既存線が近づいてきました。
富山駅への乗り入れ開業により、
今度はこの富山駅を経由しない既存線(エスタ前~新富町)
に乗るのが、ちょっと難しくなりましたね。
営業運転は平日朝の一本だけ・・・か? σ(゚・゚*)ンー
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 富山駅-電鉄富山・エスタ前
(前方の車窓から)


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既存線と合流して直進。エスタ前電停が見えてきました。
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 富山駅-電鉄富山・エスタ前
(前方の車窓から)


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電鉄富山・エスタ前に到着。
(・ω・)トウチャコ
ここまで乗ってきたのは旧型の7000形でした。
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 電鉄富山駅・エスタ前


富山駅1557-(富山地鉄軌道線1系統)-電鉄富山駅・エスタ前1559

ぶっちゃけ、駅の構内から駅前通りに出ただけのような感覚でしかありません (^^;)ゞポリポリ。公式の駅間距離は200メートルで所要時間は2分、料金は200円 (*´ω`)つ○ チャリーン 。続いては残るY字の片側を潰します。今度こそ逆方向の電車に乗って富山駅経由で新富町まで乗ればいいのですが、なんとなく今乗った同じところ(富山駅エスタ前)を往復するのがしゃくに思えて (゚ペ)ウーン…、エスタ前から新富町へと歩いて移動することにしました ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク。つまりY字の枝分かれした先端をショートカットした感じ(直線距離で250メートルくらい)。んで、新富町から富山駅へ向かう電車に乗ります。なんだか効率がいいような悪いような・・・(いや、明らかに悪いですよね ^^;)。

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新富町電停に入ってきたのは、
ANA(全日空)の広告がラッピングされた
T-100形「サントラム」。
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 新富町


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ここでも一駅なので立って前方の景色を眺めます。
 m(・∀・)m カブリツキ♪
新富町発車時点ですでに見えている富山駅。
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 新富町-富山駅
(前方の車窓から)


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既存線との分岐点、ちょうど信号に引っ掛かりました。
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 新富町-富山駅
(前方の車窓から)


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新線区間を走行。ε-(°ω°*)ムフーッ!
この電車は富山駅経由の南富山駅前ゆきなので、
分岐器を渡り、向かって右側の1番ホームへ入ります。
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 富山駅付近
(前方の車窓から)


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現在は行き止まりの富山駅へ入線。
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 富山駅
(前方の車窓から)

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未乗区間を乗り潰して、富山駅に戻ってきました。
(・ω・)トウチャコ
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 富山駅


新富町1615-(富山地鉄軌道線2系統)-富山駅1620

新富町からは富山駅まで公式の駅間距離は400メートルで、所要時間は信号待ちやホームへの入線待ちを含めても5分。そして料金はもちろん200円 (*´ω`)つ○ チャリーン なんとも非効率な乗り潰し方で結果的に200円を損してしまいましたが、行きの旧型と帰りの新型で二種類の電車に乗れたことを考えれば、倍料金でも悪くなかったか σ(・∀・`)マ、イッカ。なにはともあれ、富山地鉄軌道線は完乗です ヽ( ´¬`)ノ ワーイ♪。ほんのわずかな区間ではあるけれど、北陸新幹線とともにこの富山地鉄軌道線も開業の初日に乗り潰せたのは乗り鉄として嬉しいことでした ヨカッタ♪(*⌒∇⌒*)ヨカッタ♪。ちなみに現在は行き止まり構造となっている軌道線の富山駅ですが、あいの風とやま鉄道とJR高山線の富山駅が高架化されたのちに高架下の軌道線を南北で貫く計画で、将来的に現在は富山駅の北口を発着している富山ライトレール富山港線(富山駅北岩瀬浜)との直通運転も行なわれる予定なのだとか ( ̄。 ̄)ヘー。そのときにはもう一度、軌道線の富山駅とライトレールの富山駅北の間に作られる連絡線(現段階でどちらの管轄になるかは不明)を乗り潰しにこなくてはなりませんね。きっとまた数百メートル程度なんだろうけれど・・・(^皿^;)ゞポリポリ。

万葉線に続き、富山地鉄軌道線の未乗区間も踏破。ここからは再び、あいの風とやま鉄道の乗り潰しを進めようと思いますが、せっかく開業したばかりの北陸新幹線へ乗って北陸地方へ来たのに、このまま離れてしまうのはもったいない σ(゚・゚*)ンー。そこで初日の行程はここまでとし、ここ富山で一泊することにしました (゚∀゚*)オオッ!。この時期の富山と言えば・・・(*゚v゚*)ワクワク、今が旬の美味しいものが満載ですっ!イエ━━o(≧∇≦)o━━イ!

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富山と言えばやっぱりコレ!
漁が解禁されたばかりの新鮮なホタルイカを
お刺身でいただきます。
う~ん、美味っ!
(゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー!!


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お刺身は旬の
シマダイ、天然ブリ、甘エビを
少しずつ盛っていただきました。
う~ん、美味っ!美味っ!!
(゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー(゚A゚)イ-!!!
コレに合わせるお酒は当地定番の立山。


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さらに、富山へ来たらコレも欠かせません。
シロエビの唐揚げです。
こちらは残念ながら漁の解禁前でしたが、
それでも名物の味を堪能しました。
う~ん、美味っ!美味っ!!美味っ!!!
(゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー(゚A゚)イ-…ヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!!
コレに合わせたのは
岩瀬にある桝田酒造のお酒、満寿泉。
甘い香りながらキリッとした味わいで、
揚げ物によく合います。
Uヽ(>∀<*)クゥーッ!!


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一杯飲んだあとに眺める、夜の路面電車もまた一興。
富山地鉄軌道線には昔ながらの古い車両(7000形)が
多く残っているのがまたいいですね (^^)
ほろ酔い気分でツリカケモーター音に耳を傾けました。
▲15.3.14 富山地鉄軌道線 新富町-富山駅(後追い)



乗り鉄旅がもうちょっと続きます・・・ (*~▽~*)ウィ


北陸01・・・北陸新幹線 乗車記 [鉄道旅行記]

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2015.03.14~15
北陸01
  祝!開業!!
乗車記
 
  

今月14日に長野から金沢までが延伸開業し、その名の通り北陸地方へと到達した「北陸新幹線」(*゚▽゚)/゚・:*【祝・開業】*:・゚\(゚▽゚*)。鉄道ファンはもちろんのこと、そうでない方もこのニュースはご存知のことと思います。「撮り鉄」だけでなく「乗り鉄」の趣味もある私にとって、新たな路線の開業はとても楽しみ o(^-^*)o ワクワクッ。しかも長年のビッグプロジェクトである北陸新幹線とくれば、一日でも・・・いや一時でも早く、実際に乗ってその車窓風景を眺めてみたいものです  (*゚∀゚)=3ハァハァ! 。そこで私は北陸新幹線開業初日の一ヶ月前となる指定席券の一斉発売日(2/14)に、早朝から某駅の窓口前へと並びました ε=┌(;゚д゚)┘イソゲ!。もちろんここで狙うのは東京6時16分発、金沢行きの一番列車である「かがやき501号」の指定券です (☆∀☆)キラーン!!。しかし当然ながら一番列車の争奪戦はとても激しく、「もし取れたら超ラッキー!」くらいの心持ちで臨んだ方がよさそう σ(・∀・`)ドーダロ…。それでも私は窓口前の先頭をキープできたことから(・・・というか、某駅には私以外に並んでいなかった)、その期待度は決して低くありません 八(゚- ゚) タノム!!。そして10時ちょうどに発売開始、結果はというと・・・(°_°;)ドキドキ… なんと見事に希望の「かがやき501号」の指定席は取れたのです!ヤタ━━ヽ(´∀`*)ノ━━!・・・が、窓口氏がどうも煮え切らない表情で私に提示したのは ハイ...(´・ω・)つ■、「B席」の指定券でした (゚∇゚;)エッ!?。新幹線普通車の座席は3+2の5列配置で、B席というのは窓側でなければ通路側でもない三列席の真ん中。もちろん私は希望用紙の「窓側」という欄にチェックを入れたのですが、窓側のA席とE席は瞬時に満席となってしまい、かろうじて取れたのがB席だったようです 人( ̄ω ̄;) スマヌ。これは窓口氏の判断というか、親切心でキープできたものと言えるでしょう <(_ _*)> アリガトォ。でも正直、この結果は私にとって大いに悩むところ (-公- ;)ウゥム…。たとえB席であっても、歴史的な北陸新幹線の一番列車に乗れることに変わりはありません (゚∀゚*)オオッ!!。しかし、初めて見ることになる車窓風景がずっと隣の方(窓側席)の頭越しというのは、乗り鉄にとってかなりツラいところ。鉄ブロガーとしてはいろいろと車窓からの記録写真も撮りたいし・・・(´`;)ウーン。悩んだ結果、やはり私は窓側席に座りたいことから、列車の変更を決意 (・ε・`)シャーナイネ。この間に「かがやき501号」だけでなく他の列車の指定席も次々に埋まり、結局のところ私が手にできた窓側席は、東京を8時44分に出る「かがやき521号」でした。ま、一番列車が取れないのなら、もう何時発の列車でもいいんだけれどね・・・┐(´-`)┌ ヤレヤレ。それでも開業初日の北陸新幹線への乗車ということに、乗り鉄としては大きな意義があると思います(半分ホンネ、半分負け惜しみw)。というわけで、今旅は北陸新幹線に乗って、開業に沸く金沢や富山などを訪れてみました (/*´∀`)o レッツラゴー♪。

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開業初日の北陸新幹線。
窓側席にこだわった私が手にできたのは、
東京8時44分発の「かがやき521号」でした。

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北陸新幹線に使われる車両は
鮮やかなブルーのラインが入った、E7系(W7系)。
今回は乗車シーンばかりなので、
以前に撮影した走行写真をここでご紹介しておきましょう。
▲14.9.7 東北新幹線 上野-大宮



3月14日(土)

迎えた北陸新幹線開業の当日。一時は乗るという選択肢が無くはなかった一番列車の「かがやき501号」が東京を出発するところを、私はテレビのニュースで見送ってから家を出ました(この出発シーンを見て、やっぱりB席でも一番に乗ればよかったかな〜なんて、ちょっと未練も・・・ (^^;)ゞポリポリ)。後発の「かがやき521号」にこれから乗る私が向かうのも、もちろん始発駅の東京です。でも8時44分という発車時刻までには余裕があることから、その前にちょっと寄り道していきたいと思います ヨリミチ...((((o* ̄-)o。新宿から山手線の外回り電車でやってきたのは、上野の手前にある日暮里(にっぽり)。そしてそこから乗り継いだのが、「品川」という新鮮な行先表示を掲出した常磐線の快速電車です (=゚ω゚=*)ンンッ!?。

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見慣れた日暮里の常磐線上りホームに表示されたのは、
今までには見られなかった「品川」という行先表示。
そしてそこへいつもの快速電車が入ってきました。
▲14.3.14 東北本線(常磐線) 日暮里

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その常磐快速線用のE231系が掲出していたのは、
このような表示。
「常磐・東海道線直通」!? Σ(゚∇゚;ノ)ノ エエッ!?


全国のJRでダイヤ改正が行なわれたこの日は、北陸新幹線の他にも新路線や新駅の開業、新規列車の運転開始など様々な話題がありました (・o・*)ホホゥ。そのなかでも関東では北陸新幹線と同じくらいに大きく注目されたのが、東北本線(宇都宮線)や高崎線、常磐線が発着していた上野と、東海道本線が発着していた東京を結んで、新たな直通運転が実施されることになった「上野東京ライン」の開業です (゚∀゚*)オオッ!。とくに常磐線に縁の深い私にとって、今まで上野止まりだった同線の列車が、この上野東京ラインを介して東京や品川まで乗り入れることになったのは、まさに革命的な出来事と言っても過言ではありません エライコッチャ♪ヽ(ヽ゚ロ゚)(゚ロ゚ノ)ノエライコッチャ♪。そこで私は開業初日のこの日、常磐線からの直通一番列車(成田始発の752H)にこだわって、日暮里から乗ってみることにしたのでした(ちなみに上野東京ライン自体の一番列車は、南行が高崎線・籠原始発小田原行きのの1821E、北行が東海道線・小田原始発高崎行きの1820E)。

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上野を出発した上野東京ラインの列車は、
御徒町の脇を通過。
同線の上野と東京の間には途中駅は設けられず、
並行する山手線・京浜東北線上にある
御徒町・秋葉原・神田の各駅には停まりません。
▲14.3.14 東北本線 御徒町(車窓から)

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続いてサブカルの聖地・秋葉原も通過。
このあたりから徐々に高架の高さが上がってゆきます。
▲14.3.14 東北本線 秋葉原(車窓から)

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神田川を渡る際に万世橋の赤煉瓦がチラリ。
|∀・)チラッ

▲14.3.14 東北本線 秋葉原-神田(車窓から)

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神田付近では東北新幹線と重層高架となり、
上段を行く上野東京ラインはかなり高い所を走ります
(丿´∀`)丿タカイタカーイ♪
▲14.3.14 東北本線 神田付近(車窓から)

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神田を過ぎるとその先で首都高をアンダークロスするため
同線は一気に高度を下げなくてはなりません。
この急勾配を下りる様はまるでジェットコースターのような感覚。
⊂('ω'⊂ )))≡3ビューン

▲14.3.14 東北本線 神田-東京(車窓から)

0010.jpg
今度は神田から並走していた中央線が高い位置へ上がり、
車窓に丸の内のオフィス街が見えてくると
まもなく東京。
▲14.3.14 東北本線 神田-東京(車窓から)

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東京駅10番線に到着した常磐快速線のE231系。
なんとも新鮮な光景です!w( ̄o ̄)w オオー!
▲14.3.14 東海道本線 東京

0012.jpg
多くのファンがカメラを向けていた、
常磐(成田)線からの直通一番列車
◎】]ω・´)パチッ!
特別なヘッドマークなどが無かったのは残念ですが、
よく見ると運転室には花束らしきものがありました。
始発駅で出発式でも行なわれたのでしょうか?
▲14.3.14 東海道本線 東京


上野を発車した列車は御徒町、秋葉原の脇を通過したのち、東北新幹線と重層高架になる区間の勾配を一気に駆け上がります (゚Д゚*)スゲー!!。高い位置からの見晴らしもつかの間、神田を過ぎると今度はその先に待ち受ける首都高の下を潜るため、これまた一気に勾配を下ります (゚Д゚*)スゲー!!。この急展開(苦肉の策?)なアップダウンこそが、限られた狭い空間を最大限に活かした上野東京ラインの特徴であり、乗り鉄的な楽しさと言えるでしょう (∀`人●)タノスィ♪。本来はこの様子を前面の運転室かぶり付きでお伝えできればよかったのですが、先頭車は多くのファンが押し寄せていて、とても入る余地などありませんでした Σ(゚□゚ノ)ノ カオスッ!。日暮里から東京まで乗り通して、まずは開業当日の上野東京ラインを完乗。ちなみに上野東京ラインは愛称名であり、同線はあくまでも既存の東北本線(京浜東北線ね)の線路増強扱いなので、個人的に新たな乗り潰し路線としてはカウントしません ( ´_ゝ`)フーン。

日暮里0748-(上野東京ライン752H)-東京0758

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東京駅の電光掲示板へ新たに加わった、
「かがやき」の列車種別と「金沢」という行先。
案内板上部のカッコ書きに、
長野新幹線という愛称が消えてしまった長野への
配慮のようなものが感じられます(笑)


さて、ちょっと寄り道しましたが、ここからが本題の北陸新幹線です ヽ(゚ω゚)オマタヘ。私が乗る東京8時44分発の「かがやき521号」、なんとか窓側の指定席が取れたけれど、予定していたよりもずいぶん遅い時間の列車になっちゃったなぁ・・・σ(・ω・`)ウーン… などと思ったものでしたが、常磐線から直通する上野東京ラインの一番列車は東京着が7時58分なので、開業初日に両線を乗り潰すには意外といいタイミングだったのかも知れません ナイス ( ̄一* ̄)b。そして、北陸新幹線の一番列車「かがやき501号」の出発式からはかなりの時間が経ったので、もうだいぶ落ち着きを取り戻した頃だろうと新幹線ホームへ上がってみると (「゚ー゚)ドレドレ、そこにはまだまだ北陸新幹線がお目当てだと思われる多くの人たちの姿がありました Σ(゚□゚ノ)ノ カオスッ!。一番列車に限らず、北陸新幹線フィーバーは今日一日続くのでしょうか ヾ(≧ε≦ヾ)フィーバー♪フィーバー♪。それにしても、隣のホームから8分早く先発し、すでにホームへ入線している「かがやき505号」よりも、このホームで「521号」の入線を待つ人の方が多い気がするのはナゼだろう? σ(゚・゚*)ハテ? しかも報道陣が多いような・・・。その答えはすぐに解りました (*゚ロ゚)ハッ!!。実は「521号」は、金沢発の上り一番列車である「かがやき500号」からの折り返しとなる列車。つまりは多くの方は「521号」というよりも、北陸からの一番客を乗せた「500号」を待ち構えていたのです ( ̄、 ̄;)ナルヘソ。やはり到着して降りてきた方々を捕まえて、インタビューをしているような光景が見られました q_(^∀^ )ドーデシタ?。

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金沢発の上り一番列車「かがやき500号」として
東京駅に到着したW7系を多くの方が出迎えます。
▲14.3.14 東北新幹線 東京

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人垣の合間からなんとか一枚・・・
【◎】]ω・´)パチッ!
やはり私も自分が初めて乗る北陸新幹線は
ちゃんと記録したい(笑)

0016.jpg
北陸新幹線には、基本的に同一仕様ながら、
JR東日本のE7系とJR西日本のW7系が使われます。
私が乗る「かがやき521号」は西日本のW7系。
しかもトップナンバーのW1編成でした。
やはりこれは上り一番列車を意識した抜擢でしょうか。
(ちなみに下り一番列車の「かがやき501号」は
現時点で一番新しいE7系F15編成だったらしい)


「かがやき521号」は折り返し列車のため、清掃を終えて車内へ入れたのは発車の3分前 ε=(ノ゚Д゚)ノ アワワ。上着を脱ぎ、荷物を棚に上げ、座席前のテーブルに駅弁とビールを置いて座席に落ち着くと ε=( ̄。 ̄;A フゥ… もう列車は動き出していました ( ̄△ ̄;)アラ…。なんとも慌ただしくて、初乗りの感動を味わう間も無いような北陸新幹線の出だしに見えますが、今回新たに開業したのは長野から先。そこまでは既存(先行開業)の元・長野新幹線区間ですから、何も東京発車時に焦ることはありません (´∀`;)ナーンダ。だいたい私は前週にも、信越線の撮影へ行くのに長野新幹線へ乗っているし・・・。それでも、車内に流れる「この列車は北陸新幹線かがやき号・金沢行きです」という案内放送は新鮮で (゚∀゚)オッ!、既乗区間でも北陸新幹線としての初乗り気分が高まります o(^-^*)o ワクワクッ。ちなみに私が乗ったW7系はJR西日本仕様の編成で、車内放送チャイムに使われていたのは「いい日旅立ち」。これは東海道・山陽新幹線のJR西日本車で流れるものと同じで、なんだか東北・上越新幹線で見慣れた北方向への景色を眺めながらこのチャイムを聞くと、ちょっとした違和感を覚えます (*゚・゚)ンッ? 。(JR東日本仕様のE7系のチャイムは、曲名は知らないけれど上越新幹線や今までの長野新幹線と同じモノ)

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そんな「かがやき」の車内で食べるお弁当は、
E7系の形をしたの容器に入った、
その名も「新幹線E7系弁当(¥1300)」
中身はオニギリにちょっとしたおかずが添えられているだけで、
値段の大半は弁当箱代と言ったところでしょうか。
不覚にも、開業ムードにまんまと乗せられてしまった感じ・・・(^^;)
☆・・・・
そしてビールの方も北陸新幹線の開業記念の新商品で、
北陸の原料にこだわって作られたという小麦のビール
「グランアグリ」。


ところで、金沢まで延伸した北陸新幹線には、ニーズに合わせた4タイプの列車が設定されました ( ̄。 ̄)ヘー。いま私が乗っている東京と金沢の間を主要駅のみ停車する速達タイプが「かがやき」。同区間でも停車駅の多いタイプが「はくたか」。さらに富山と金沢の短区間で運転されるシャトルタイプが「つるぎ」。そして東京と長野の間で運転されるのが長野新幹線から引き継がれた「あさま」です。そのなかで「はくたか」などは、もともと北陸新幹線の開業前に在来線(ほくほく線・北陸本線)で走っていた特急列車から引き継いだ愛称なので、馴染みがある方も多いと思われますが (´ω`)ハクタカ…、「かがやき」はと言うとどうでしょう。「輝く光がスピード感と明るく伸びていく未来をイメージさせる」との理由で選定されたものの、なんとも抽象的な愛称ですよね σ(゚・゚*)ンー。でも実はこの「かがやき」も過去に在来線の特急列車として北陸地方で活躍していたことがあるのです (・o・*)ホホゥ。

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今から27年前、
小雪舞う富山駅で撮影した特急「かがやき」。
専用塗装の485系が優先的に使用されていました。
▲89.1.3 北陸本線 富山


かつて長岡と金沢の間で運転されていた特急「かがやき」は、長岡で上越新幹線と接続して首都圏と北陸地方を結ぶ重要な役割を担っていました。とくに、同区間を走る特急「北越(新潟金沢)」の速達タイプとして位置付けられ、途中停車駅は直江津・富山・高岡のみとされていたのが「スーパー特急」とも呼ばれた「かがやき」の特徴です(正式な列車愛称は「かがやき」でしたが、ヘッドマークには「スーパーかがやき」と書かれていました)。特急「かがやき」は88年の運転開始から、ほくほく線が開業して「はくたか」が登場する97年までの、10年に満たないわずかな活躍期間でしたが、私は一度だけ長岡から富山まで乗車する機会がありました。そのときに撮ったのが上の写真です(ちなみに撮影日を西暦ではなく元号で表すと、昭和64年1月3日・・・。これは私にとって昭和最後の鉄道旅でした)。あれから27年の時が流れ、同じ「かがやき」という愛称の新幹線が東京から北陸地方を乗り換え無しで結ぶ時代になったのですね・・・(´ー`)シミジミ…。そんな「かがやき」という名で感慨にふけっている間にも、新幹線の「かがやき」はスピードに乗ってぐんぐん北上を続けます バビューン!!-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ

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高崎を過ぎると見えてきたのは浅間山。
前週は雲に包まれて見えませんでしたが、
今回はその山容がスッキリです。
ちなみに北陸新幹線の車窓から見る浅間山は本来、
軽井沢付近で進行方向の右側に臨むものなのですが、
左側のE席に座る私は、
高崎付近で遠目に見ることしかできませんでした。
▲14.3.14 北陸新幹線 高崎-安中榛名(車窓から)

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長野付近の善光寺平は今日もいい天気です。
今旅は撮り鉄よりも乗り鉄がメインなので
天候にはあまり左右されませんが、
やはり車窓からの眺めも、雨よりは晴れの方が気持ちいい
キモチ(・∀・)イイ!
▲14.3.14 北陸新幹線 上田ー長野(車窓から)

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長野到着時に見えたのは、
お馴染みの長野色115系・・・ですが、
よく見ると側面のJRマークを隠すように
しなの鉄道のステッカーが貼られています。
そう、これは信越線(長野妙高高原)を三セク化した、
しなの鉄道北しなの線用にJRから譲渡された編成です。
いずれはしなの鉄道色へ塗り替えられるのかな・・・?
▲14.3.14 北陸新幹線 長野付近(車窓から)

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長野車両センターに所属するクモユニ143-1の姿も
車窓から見られました (゚∀゚*)オッ!。
同車とは昨年の特別運転以来の再会です。
ちなみにこれと同じようなカットを、
やはり北陸新幹線開業初日に乗車された
ソネブロ仲間のやまびこさんも記録していました。
やはり鉄として目に留るものは一緒ですね~(笑)
▲14.3.14 北陸新幹線 長野付近(車窓から)

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東京から一時間半、長野に着いた「かがやき521号」。
さあ、ここから先が新規の開業区間です!
m9(´∀`●)イッテミヨーーー!!
 ▲14.3.14 北陸新幹線 長野


速達タイプの「かがやき」は大宮を出るとノンストップで長野へと到達。元・長野新幹線区間というプロローグが終わり、いよいよ本編となる新規開業区間へ突入です ε-(°ω°*)ムフーッ!!。高まる興奮を抑えつつ、発車の時を待ちます・・・が、定時を過ぎてもベルが鳴りません (゚ー゚*?)オヨ?。どうしたことかと思っていると、「しなの鉄道線に遅れが発生しており、接続されるお客様をお待ちしています。そのためこの列車の発車は3分ほど遅れる見込みです」とのこと。ありゃ、ちょっと出ばなをくじかれた感じか? (・ε・`)ムウ…。でも、その遅れがあったおかげで車内からちょっとだけ長野のホームへと出られ、上のような新規区間へ入る前の長野停車中カットが撮れたんですけれどね・・・(^皿^;)ゞ。放送にあった通り「かがやき521号」は定刻の3分遅れで長野を発車。次の停車駅は一気に飛ばして、北陸の地・富山です (゚∀゚*)オオッ!!。北陸新幹線におけるJR東日本とJR西日本の境界駅は新潟県の上越妙高で、おそらく「はくたか」はこの上越妙高で乗務員が交代するものだと思われますが、同駅に止まらない「かがやき」は長野で交代となりました コーターイ(*´∀`)ノヽ(´∀`*)オチカレー。その際に流れたのは「(* ̄0 ̄)θ< おかげさまで本日より北陸新幹線の長野金沢が開業いたしました」との肉声アナウンス (*゚0゚)オッ!。一番列車ではないけれど、やはりこういう一言が聞けると開業日に乗れた嬉しさを実感します ( ・∀・)=b グッジョヴ。

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長野発車後、
高架から市街地越しに見えたのは飯縄山の姿。
ちょっと雲が多めですが、
このぶんなら妙高も見えるかな
▲14.3.14 北陸新幹線 長野-飯山(車窓から)

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長野新幹線車両センターの脇をかすめますが、
車両の姿は見当たらず・・・。
▲14.3.14 北陸新幹線 長野-飯山(車窓から)

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長野市内には積雪がありませんでしたが、
長野盆地と飯山盆地の境にある
高社山(こうしゃさん)をぶち抜いた高社トンネルを抜けると、
あたりは一気に雪景色です w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!。
▲14.3.14 北陸新幹線 長野-飯山(車窓から)

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あんまり意味のないシーンですが・・・(^^;)
飯山(長野県飯山市)を通過。
飯山は飯山線(長野・豊野越後川口)との接続駅であるほか、
野沢温泉や志賀高原へのアクセスポイントとしても期待されています。
▲14.3.14 北陸新幹線 飯山(車窓から)


野と新潟の県境、いわゆる信越国境を越えて日本海側へと抜ける北陸新幹線のルート。ちょっとトンネルは多いものの、その車窓はまさに山あり海ありで、四季折々の風光明媚な景色が期待できます (´∇`*)タノシミ~♪そのなかで最初の楽しみはというと、県境にある全長22,251メートルもの飯山(いいやま)トンネルを抜けた先に広がっているであろう、妙高山の雄大な山景色です (゚∀゚*)オオッ!!。私は妙高山のお姿を前週にじゅうぶんすぎるほど拝んでいますが、やはり開通したての新幹線から見るものはまたひと味違うでしょう。しかも長いトンネルの末にパッと山が広がるという演出は、いかにも新幹線らしい味わい方ではありませんか。写真を見ても解るようにトンネルに入る前の飯山まではいいお天気だったので、私はワクワクしながらその時を待ちます ワクワク(*゚v゚*)ドキドキ。そしてトンネルを抜けると・・・(*゚0゚)ハッ!!

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北陸新幹線でいちばん長い飯山トンネルを抜けると、
新幹線はすでに在来線で言うところの新井付近まで達しており、
車窓には雄大な妙高山の山並みが・・・
▲14.3.14 北陸新幹線 飯山-上越妙高(車窓から)


ン曇り・・・il||li _| ̄|◯ il||l。妙高山は残念ながら前週のように山頂までスッキリとは見えませんでした ε-(≡"≡;*)モヤモヤ…。でも、こうやってトンネルひとつを隔てて急激に天候が変わるというのも、国境(県境)越えの醍醐味だと思うことにしましょうか (´ω`)ソウ…ネ。それにしても長野からわずか20分足らずで妙高とは、やっぱり新幹線は速いよなぁ・・・ (゚Д゚*)ハエー!!。私は前週に同区間を在来線で通ったばかりなだけに、驚きというか戸惑いすら感じてしまいます。ちなみにまったく参考にならないけれど、長野から脇野田(現・上越妙高)まで信越線の普通列車「妙高」だと1時間20分でした (^^;)

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あんまり意味のないシーンですが・・・(^^;)
上越妙高(新潟県上越市)を通過。
上越妙高ではJR信越線を引き継いだ第三セクター路線、
えちごトキめき鉄道・妙高はねうまライン(妙高高原直江津)が
接続しています。

▲14.3.14 北陸新幹線 上越妙高(車窓から)


妙高山が一望できた上越妙高付近を通り過ぎると、再び長短のトンネルが断続する山間部へ。この間に北陸新幹線は進路を西に向け、一気に日本海側の糸魚川を目指します。トンネルを抜けて次に視界が大きく開けると、車窓の左手に北アルプスの山並み、そして右手には日本海の海景色が臨めるようになりました (゚∀゚*)オオッ!!。

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上越妙高からのからの断続的なトンネル区間を過ぎると、
やがて左の車窓に見えてきたのは北アルプスです (゚∀゚)オッ!。
▲14.3.14 北陸新幹線 上越妙高-糸魚川(車窓から)

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そして右の車窓には日本海の青い海!(゚∀゚*)オオッ!!
北陸新幹線の車窓を楽しむ際には、
海(日本海)ならばA席、
山(妙高山や立山連峰)ならばE席
と覚えておくといいでしょう。
▲14.3.14 北陸新幹線 上越妙高-糸魚川(車窓から)


ここでタイミングよく流れたのは、車掌さんの肉声放送による日本海や富山湾、さらにその名物である海の幸や蜃気楼などについての案内  (* ̄0 ̄)θ<エー…。この放送を聞いて海側席(A席)の方のみならず、逆側(D席やE席)の人たちも身を乗り出してカメラやスマホを車窓の日本海へと向けます (^_[◎]oパチ (^_[◎]oパチ。ふだんなら他人のアタマ越しに逆側の車窓風景など撮るものではないのですが(車窓ではなく、人を撮っていると勘違いされちゃうしね)、この放送に便乗して私も一枚パチリ(^_[◎]oパチリ。開業初日だから許されるような行為・・・かな?(^^;)ゞポリポリ

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あんまり意味のないシーンですが・・・(^^;)
糸魚川(新潟県糸魚川市)を通過。
糸魚川では大糸線(松本糸魚川)と、
JR北陸線を引き継いだ第三セクター路線、
えちごトキめき鉄道・日本海ひすいライン(市振直江津)が
接続しています。

ちなみに糸魚川は「日本海に一番近い新幹線駅」
と謳っていますが、

日本一「海に近い新幹線駅」ではないのかな?σ(゚・゚*)ンー
(熱海や徳山の方が近い?)
▲14.3.14 北陸新幹線 糸魚川(車窓から)


糸魚川を挟んだ前後で車窓から日本海を眺めることができましたが、しばらくするとまた長いトンネルへ突入。在来線(旧・北陸本線、現・日本海ひすいライン)では日本海沿いを走り、美しい車窓風景が楽しめた親不知(おやしらず)や市振(いちぶり)のあたりを、新幹線は味気ないトンネルで駆け抜けてしまいます ゴ━━━(´д`)━━━ッ…。全長7,336メートルの新親不知トンネルと、全長7,549メートルの朝日トンネルの間に、ほんの一瞬だけ外へと出て細い川(大平川)を渡るのですが、実はここが新潟と富山の県境。瞬きしていたら見逃してしまうようなポイントです エッ!?(゚Д゚≡゚Д゚)エッ!?。その富山県側の朝日トンネルを抜けると車窓に期待できるのが、富山を象徴する雄大な山脈、立山連峰です (゚∀゚*)オオッ!!。北陸新幹線と言うからには、この北陸の地で見られる立山連峰は妙高山以上の楽しみ。しかし、今日の空模様だとどうでしょう。糸魚川で海側は晴れていたけれど、山側は相変わらず雲が多めです σ(・ω・`)ウーン…。期待半分でトンネルを抜けると・・・(*゚0゚)ハッ!!

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朝日トンネルを抜けると、
車窓には富山のシンボル、立山連峰が・・・
▲14.3.14 北陸新幹線 糸魚川-黒部宇奈月温泉(車窓から)


ン曇り・・・il||li _| ̄|◯ il||l。あいにくの曇り空で、妙高山に続き立山連峰もスッキリとは見えませんでした (´・ω・`)ショボーン。まあ春先の立山連峰って、なかなか全容が拝めないものなんですけれどね・・・(・ε・`)チェッ。ちなみにこの付近でも、車掌さんの肉声による立山連峰の案内放送が流れました(* ̄0 ̄)θ<エー…。それによると立山連峰に立山って単独の山は無いそうですよ ( ̄。 ̄)ヘー。ところでこの車窓さんの名所案内は、開業記念の期間限定?それとも継続して行なわれるのでしょうか?

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あんまり意味のないシーンですが・・・(^^;)
黒部宇奈月温泉(富山県黒部市)を通過。
黒部宇奈月温泉では
富山地鉄本線(電鉄富山宇奈月温泉)の新黒部と接続。
ちなみに新黒部も北陸新幹線の開業に合わせて設置された新駅です。
▲14.3.14 北陸新幹線 黒部宇奈月温泉(車窓から)


黒部宇奈月温泉の通過後に短いトンネルを何本か抜けると、新幹線は見晴らしのいい平坦な富山平野を走るようになります。このあたりではずっと車窓左手に立山連峰を捉え続けていて、天気などの条件次第では北陸新幹線で随一とも言えるような絶景が拝めることでしょう。夕暮れで赤く染まった剣岳(立山連峰の最高峰)なんかが車窓から見えようものなら、もう最高 (´▽`*)イイネ~♪・・・なんて妄想を思い浮かべるも、実際の眺望は曇り空でイマイチのまま ε-(≡"≡;*)モヤモヤ…

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平坦な富山平野を走行中には、
しばらく眺め続けることができる立山連峰。
ちなみに手前に見える線路は富山地鉄本線です。
▲14.3.14 北陸新幹線 黒部宇奈月温泉-富山(車窓から)

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富山市の東部を流れる常願寺川を渡ると
まもなく富山に到着です。
▲14.3.14 北陸新幹線 黒部宇奈月温泉-富山(車窓から)

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富山で記念に駅名板を一枚パチリ【◎】]ω・)パチッ!。
富山では高山本線(岐阜富山)や
JR北陸線を引き継いだ第三セクター路線、
あいの風とやま鉄道(倶利伽藍市振)のほか、
富山地鉄本線・軌道線、富山ライトレールが接続しています。
▲14.3.14 北陸新幹線 富山


「かがやき521号」は長野発車時の遅れを走行中に取り戻し、ほぼ定時に富山着。長野からノンストップで47分、めまぐるしく変わる車窓風景を楽しみつつも、時間的には本当にあっという間でした (゚Д゚*)ハエー!!停車中にデッキからちょろっと顔を出した程度なので、まだあまり富山へ来たという実感は沸きませんが、頬にあたるひんやりとした空気に北陸っぽさを感じたように思います(あくまでもそんな気がしただけ ^^;)。富山ではざっと見て、乗客の四分の一程度が下車。富山という都市の規模を考えると思っていたよりも少ない気がしますが、やはり開業初日はとりあえず終点の金沢まで乗り通す方が多いのでしょうか σ(゚・゚*)ンー。

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富山を発車すると、
今度は市内の中央を流れる神通川を渡ります。
車窓写真では解りませんが、
この神通川橋梁は美しいスタイルの斜張橋で、
一度は外から眺めてみたいところです。
▲14.3.14 北陸新幹線 富山-新高岡(車窓から)

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あんまり意味のないシーンですが・・・(^^;)
新高岡(富山県高岡市)を通過。
新高岡では城端線(高岡城端)が接続し、
市内中心部の高岡までは同線で北へ一駅です。
▲14.3.14 北陸新幹線 新高岡(車窓から)

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新高岡を過ぎると左手に見えてきたのは、
石川県と岐阜県にまたがる白山連峰 (゚∀゚)オッ!。
こちらもスッキリとした状態で拝みたかったところです。
ちなみに手前に見えるタワーは、
富山県小矢部市にある展望施設「クロスランドタワー」。
展望台からは北陸新幹線がキレイに見えそうですね
▲14.3.14 北陸新幹線 新高岡-金沢(車窓から)


富山を出た「かがやき」は新高岡を通過し、源平合戦で知られる県境の倶利伽羅(くりから)峠を新倶利伽羅トンネルで抜けて、いよいよ石川県へと入りました  p(`・ω・´) イン!。このあたりは断続的にトンネルがあるものの、在来線(旧・北陸本線、現・IRいしかわ鉄道)の倶利伽羅越え同様、山あいの峠越えらしい雰囲気が感じられます。峠から続くいくつかのトンネルを抜けると新幹線は金沢市郊外にある在来線の森本駅付近にまで達しており、やがて車窓に金沢の街が見えてきました。

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車窓に見える街並は、加賀百万石の城下町・金沢。
▲14.3.14 北陸新幹線 新高岡-金沢(車窓から)

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途中で多少の遅れはあったものの、
最終的には定時に金沢へ到着した「かがやき521号」。
私の北陸新幹線初乗り旅が終わりました。
▲14.3.14 北陸新幹線 金沢


東京0844-(北陸新幹線 かがやき521号)-金沢1119

東京から乗り通すこと二時間半、ついに新幹線で北陸は金沢へとやってきました〜!(´▽`*)ノ ワ~イ♪  開業を心待ちにし、乗るのがずっと楽しみだった北陸新幹線。一番列車ではなかったものの、その開業初日に乗ることができただけで、もう感無量です ・:*:・(*ノ∀`*)ヨカッタ・:*:・。ローカル線のようなのんびりとした旅情感は薄いかも知れませんが、短時間で目まぐるしく風景が移り変わるのは新幹線ならではの醍醐味で、私はこういう鉄道旅もキライではありません(ぶっちゃけ、鉄道なら何でも好きなんですが・・・^^;)。とくに今回初乗りとなった北陸新幹線はご覧いただいたように、飯山の雪景色、上越の妙高山、糸魚川の日本海、そして富山の立山連峰と変化に富んでおり、飽きることなく存分にその車窓風景を満喫しました。ただ、やはり残念だったのは、曇り空でせっかくの雄大な山景色がスッキリとしなかったこと。私の晴れ運は前週の信越線撮影の方に集中してしまったのかな・・・(^^;)ゞポリポリ

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金沢では着物姿のべっぴんさんが揃ってお出迎え♪
思わず顔がほころびます (⌒∇⌒)ゞ デヘヘ

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さらに名前はよく解らないけれど
(ゆるキャラさんはご存知なのかな?)、

ご当地のゆるキャラたちからも歓迎を受けました。
ヽ( ´¬`)ノ ワ~イ !
 

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金沢駅兼六園口にどっしりと構えるのは、
伝統芸能に使われる鼓をイメージした「鼓門」。
w(゚o゚)w オオー!

その前では新幹線の開業を祝う催しが行なわれていました。
▲14.3.14 北陸本線 金沢

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北陸新幹線の開業日に金沢を訪れた私。
そのお目当てのひとつが特別版となる当日の地元地方紙です。
キオスクでも山積みで売られていました。
 (σ´∀`)σゲッツ!!



金沢到着後はしばし、開業のお祭りムードを楽しんだ私。さて、このあとの予定はというと・・・

続きます。


冬休み03・・・播但線 乗車記 [鉄道旅行記]

 
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2014.12.28~30
冬休み03
「青春18きっぷ」の鈍行旅。
 播但線 乗車
 
  

冬休みを利用した年末の鉄道旅。初日に山陰本線の電化区間で国鉄型381系の北近畿特急などを撮影し 【◎】]ω・´)パチッ!二日目はさらに同線を北上。日本海岸の香住(かすみ)で今が旬の名物である「松葉ガニ」を堪能したのち ≧[゚∀゚]≦カニ!、かつては高い鉄橋のあったことで知られた鉄的名所・餘部(あまるべ)を10年ぶりに訪れました (´ω`)シミジミ。今回はその続き・・・になるのですが、実はこの旅行記の冒頭にも書いたように今旅の主な目的は二つ v(゚ー゚)フタツ。381系の特急を撮ることと、香住でカニを食べることで、それを達成した時点でこの旅は終わり。ぶっちゃけ、旅行記も前回までの二回にまとめるつもりだったのです ( ̄▲ ̄;)エ…。ところが、いつもの私の悪いクセでついつい記事が長引き (・・∂) アリ?、前回までで東京への帰路が収まり切らなくなっちゃいました アヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ。まあ、文末に乗車行程だけを載せてもいいのですが、せっかく多くの列車を乗り継いで行った遠征。できればその帰路もちょっとご紹介したい・・・σ(゚・゚*)ンー。そこで今回お伝えするのは、最終目的地となった餘部からの乗り鉄旅です。ただひたすらに列車へ乗っているだけの記事ですが、いっしょに乗車している気分でおつきあいいただけたらと思います。

 

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餘部から乗った上り列車は、
余部橋梁を渡ってトンネルへと入ります。
その様子を先頭車両の運転室越しにかぶりつき。
▲14.12.29 山陰本線 餘部-鎧(車窓から)

餘部が今旅の最終目的地であったことから、同駅で私が乗ったのは来た方向へと戻る山陰線の上り列車  モドロ...((((o* ̄-)o 。これで東京へと素直に帰るのならば、往路とほぼ同じようにこのまま山陰本線を乗り継いで、京都へ出るルートが距離的にも時間的にも最短になりますが、私が今旅で最初の新幹線(東京~京都)以外で使っている乗車券は、普通列車や快速列車のみが一日乗り放題となる、おなじみの「青春18きっぷ」。これで現時刻の13時過ぎに餘部を出発した場合、最短距離で普通列車だけを乗り継いで行ってもその日じゅうに東京へ帰着することはできず、どこかで一泊せざるを得ません(ちなみに、13時31分に餘部を発車する普通列車で東京方面へ向かうと、最短ルートでもたどり着けるのは、たぶん23時43分着の浜松までだと思われます)。ならば何も最短距離にこだわることは無く、別ルートを選んで適当なところで泊まってもいいわけです (・o・*)ホホゥ。要は二日間で餘部から東京へ普通列車で戻れれば、費用は一緒(泊まる都市によってホテルの値段は変わるけれど)。そこで私が選んだのは、山陰線の和田山から分岐する播但(ばんたん)線を通るルート (゚ー゚*)バンタン?。なんだか仰々しく説明したわりには、案外コレって普通のルートですよね ( ´_ゝ`)ナーンダ。 実はこの日の夜に私は大阪で現地の友人と会う約束を入れており、餘部から大阪までのルートにちょっと変化をつけたかっただけのことなんです (^^;)ゞポリポリ

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城崎温泉でさらに山陰線の上り列車に乗り継ぎ。
ここからは電化区間になるので、乗るのは抹茶色の113系です。
ちなみに温泉旅館でカニが食べられることで知られる城崎温泉、
この駅の列車接近チャイムは「カニ、食べいこう~♪」の
「渚にまつわるエトセトラ(PUFFY)」でした ≧[゚∀゚]≦ソーカニ。
ぜひカニの本場である香住にも採用してほしいところですね。
▲14.12.29 山陰本線 城崎温泉

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城崎温泉から一時間弱で播但線との乗換駅、和田山に到着。
ふたたび電車(手前)からディーゼルカー(奥)へ乗り換えです。
▲14.12.29 山陰本線 和田山

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和田山のホームには、
当駅を始発とする播但線の上り列車がすでに待機していました。
国鉄色を彷彿とさせるタラコ色のキハ41です
(´▽`*)キハキハ~♪
おや、よく見ると左端の方に
ちょっと気になるものが写り込んでいますね・・・(=゚ω゚=)ン?。
▲14.12.29 山陰本線 和田山

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ひとつ上の写真に写り込んだ味のある煉瓦造りの建物は、
1912年(明治45年)に建築された、
和田山機関庫(豊岡機関区和田山支区)趾  (゚∀゚*)オオッ!。
かつては播但線で活躍した蒸気機関車のC57や、
ディーゼル機関車のDD54などの姿があったそうです。
▲14.12.29 山陰本線 和田山

播但線は山陽本線の姫路から兵庫県の中央部を流れる市川・円山川に沿って北上し、山陰本線の和田山へと至る65.7キロの路線(起点駅基準)で、線名も前身である播但鉄道の時代より、旧国名の播磨(現・兵庫県南西部)と但馬(現・兵庫県北部)の頭文字を由来としています (・o・*)ホホゥ。そんな播但線へ私が乗るのはこれが三度目。一度目は同線自体の乗り潰しが目的で、西舞鶴と宮津を結んでいた宮津線とセットで訪れ、二度目はJRから北近畿タンゴ鉄道へ移管された宮津線を乗り直す目的で、そのついでに再び同線にも乗ったという、二度とも同じような経路を辿っています。そして今回も過去二回と同様、和田山から姫路方向の上り列車へ乗ることになりました。個人的に播但線経由で山陰や丹後へ入ると言う気にはあまりならないけれど、なぜか帰りには播但線を使ってみたくなるらしい ( ̄、 ̄)フーン。ちなみに播但線沿線での撮影となると、今から5年前に私としては珍しくレンタカーを使って訪れています。そのときのターゲットは、新型のキハ189系に置き換え間近となっていた、キハ181系の特急「はまかぜ」でした。

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乗り鉄のお供に駅弁を・・・と思ったのですが、
駅の売店にはシャッターが下ろされていました・・・orz。

上り列車の始発駅となる和田山には、ご当地名物の但馬牛を使った美味しい駅弁があったハズで、たしか最初に訪れたときに買って車中で食べています (゚∀゚*)オオッ!。ならば今回もと期待していたのですが、ホームの売店はシャッターが下ろされて営業していません (´д`;)アウ…。年末だから弁当屋は営業していないのかと思い、仕方なく改札脇のキオスクでビールとツマミだけを買って列車へ乗り込みます (・ε・`)シャーナイネ。あとから調べたところによると和田山の駅弁は現在、繁忙期の一部時間帯以外は駅の改札外にある喫茶店で販売されているらしい。う〜ん、これはちょっと解りづらいよね。せめてキオスク内に置けないものか・・・σ(・ω・`)ウーン…。

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仕方なく旅のお供はビールと些細なオツマミ。
それでも、ローカル線の旅でこれが手に入っただけマシか。

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車内はワンボックスに一人か二人程度の乗車率。
ちゃんと車端部にトイレも設置されていて、
これは飲み鉄するのに最適な環境?(~▽~*)ウィッ

私を乗せた播但線のディーゼルカーは、遅延していた山陰線下り列車の接続を待ち、数分遅れで和田山を発車 (/*´∀`)o レッツラゴー♪。ちなみに私は旅へ出てもメモなどの記録はいっさい取らない主義なので正確な時間は解りませんが、多分二、三分程度の遅れだったと記憶しています。発車後すぐに右へとカーブして山陰線と分かれ、進路を西へと向けた列車が次に停車する駅は、最近ちょっと話題の竹田。前記事で書いたように、私はこの日の朝に福知山線の丹波竹田で下車していますが、こちらがホントの「天空の城」や「日本のマチュピチュ」として知られる竹田城跡の下車駅です マツピチュ?(゚ー゚*)マチュピツ?。

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竹田城跡の最寄り駅・竹田。
山城である竹田城は海抜354mの虎臥山のてっぺんにあるため、
駅からは徒歩のみだと40分ほどかかります。
また、中腹の駐車場まではタクシーも利用が可能。
ちょっと解りづらいですが、
この写真の左上、山の頂上にあるのが竹田城で、
播但線の車窓からもその石垣を確認できます σ(゚・゚*)ンー…。
▲14.12.29 播但線 竹田(車窓から)

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播但線の車窓から見た竹田城跡 オッ!(゚∀゚*)ミエタ!。
上り列車だと竹田をでて少し進んだあたりで、
右上にスッキリと見ることができます。
そう言えば昨年夏の「青春18きっぷ」のポスターは
竹田城跡をバックにして走る播但線の列車でしたね。
▲14.12.29 播但線 竹田-青倉(車窓から)

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ちなみにこれは、
先述の「はまかぜ」をクルマで撮りに来た際に立ち寄った、
5年前の竹田城跡。
この頃はまだ観光客もまばらでした
(・・・というか、ほとんど人に会わなかった気がする)。

ガラガラの車内も竹田城跡を訪れた観光客がけっこう乗ってくるのかな・・・と思いきや、乗降客はほとんど無し (・・∂) アリ?。これもあとから調べたところ、どうやら現在の竹田城跡は史跡保全と事故防止のために冬期(12月3月)の入城を規制しているらしい。おかげで竹田発車後も車内は静かなままで、キハのエンジン音とレールのジョイント音だけが心地よく響きます。それを聞きながらぼーっと車窓を眺めていると、列車が南西方向へ進むに連れて上空には青空が見えてきました (゚∀゚)オッ!。日本海側が雨だったのに太平洋側は晴れ。この劇的変化がまさに山陰と山陽を結ぶ陰陽連絡線の醍醐味ですよね。撮影では曇りや雨で泣かされた一日でしたが、車窓を眺める乗り鉄的には最高の演出です (´▽`*)イイネ~♪

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ふと車窓から空を見上げると、
厚い雲が切れはじめて、青空がのぞくようになりました。
そんな夕暮れの播但路を列車はひた走ります。
▲14.12.29 播但線 青倉-新井(車窓から)

新井(にい)を過ぎると、やがて列車は上り勾配へとさしかかります。この先に待ち構えているのが最大斜度25パーミル(1000分の25勾配=1000メートル進むと、25メートル上がる)、播但線一の難所と言われる生野(いくの)峠。新井と生野の駅間距離は8.3キロながら、実に16分もの所要時間を要することからも、峠越えの険しさが伺えます (・o・*)ホホゥ

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上り勾配にさしかかり、徐々に高さを増してゆく車窓風景。
キハはエンジンを震わせて、峠越えに挑みます。
▲14.12.29 播但線 新井-生野(車窓から)

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じっくりと時間をかけて峠を登ってきたけれど、
サミット付近の車窓風景はイマイチ・・・か? (゚ペ)ウーン…
▲14.12.29 播但線 新井-生野(車窓から)

車窓風景を楽しむ乗り鉄的に峠越えと言えば、山岳路線のハイライト的なものであり、最高地点(サミット)からパッと眺望が開けるとテンションが上がるもの (゚∀゚*)オオッ!。しかしこの播但線の生野越えは、サミット付近でも山に囲まれていてあまり眺望が利かず、それどころか線路のすぐ脇を高速道路(播但自動車道)が並行していて、数ある峠越え風景のなかでも味気ない方かも知れません σ(・ω・`)ウーン…。脇をビュンビュン飛ばして行く高速道路のクルマを横目に、時速30キロ程度の鈍足でゆっくりと峠道を進んできたキハのエンジンがようやく落ち着くと、峠の最高地点に位置する駅、生野に到着。この駅で上下の列車は山登りを終え、あとはそれぞれに山を下ることとなります (´w`*)ドツカレサン。

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山を登り終えて生野に到着した上下の列車はここで小休止。
通常、列車は左側通行で交換しますが、
生野は右側通行でホームに停車するちょっと珍しい駅。
これは構内の勾配や線形の都合上、
かつて蒸気機関車が左側通行で走行するのが困難だったためで、
それが現在にも継承されているのだそうです。
▲14.12.29 播但線 生野(車窓から)

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そんな生野はかつて、銀の鉱山町として栄え、
鉱山が閉山した今も生野銀山の坑道は、
史跡として残されています。
機会があれば訪れてみたいところ。
▲14.12.29 播但線 生野(車窓から)

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生野を出ると並行していた高速道路が離れて、
少し山深い雰囲気のところを走るようになり、
車窓からは市川の流れを眺めることができます。
▲14.12.29 播但線 生野-長谷(車窓から)

生野から先は下り勾配となるため、列車の足取りは軽やか スイスイ〜ε=ε=ε=(  ̄3 ̄)。高速道路が離れた車窓には、代わって市川の渓谷が味わえるようになりました (゚∀゚)オッ!。播但線はこの市川に沿って走るあたりの景色がいちばんキレイで、コレをゆっくりと眺めながら峠越えに挑む下り列車の方が、雰囲気がいいかも知れませんね。もし四度目の乗車機会があれば、今度は下り列車へ乗ってみようかと思います。生野からの峠道を下り切ると、まもなくこの列車の終点・寺前。播但線は今まで乗って来た和田山と寺前の間は非電化でしたが、この先の寺前から姫路の間は電化されており、ここで運行体制も大きく分けられます(現在の播但線を全線にわたって直通する定期列車は、特急「はまかぜ」のみ)。姫路へ向かう私も、ディーゼルカーのキハ41から直流電車の103系へと乗り換えなくてはなりません ε=┌(*・ω・)┘ノリカエ!。

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寺前は電化と非電化の境界駅。
向かって左のキハから、右の電車へ乗り換えます。
一路線で電化と非電化が混在する駅の光景って、
個人的に結構好きです
(八高線の高麗川とか、豊肥線の肥後大津とか)。
▲14.12.29 播但線 寺前

比較的本数の多い電車で運転されている寺前より先の区間は、今までののどかな情景から一変し、沿線には住宅地が目立つようになりました。乗り換えた車両的にも、103系に個人的な懐かしさはあるけれど、ロングシートの通勤形電車では車窓を眺めるのに不向きです σ(・ω・`)ウーン…・・・と、まあ言い訳っぽいことを書いていますが、実は寺前から乗った電車が部活帰りと思われる学生などで混雑しており、さらに日暮れで車窓もだいぶ暗くなってしまったことから、もう写真で記録するのを辞めてしまったんですけれどね (^^;)ゞポリポリ。でもローカル線好きの私としては、日暮れ前に非電化区間の寺前まで楽しめたことで、じゅうぶんに満足した播但線の乗り鉄でした ヨカッタ(*⌒∇⌒*)ヨカッタ。寺前から103系に揺られること45分、車窓の右手に白鷺城の別名を持つ真っ白な姫路城が見えてくると、列車は終点の姫路に到着です。

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このぶれっぶれの写真はいったいナニかというと (-"-;*)ナニコレ、
播但線の車窓から見た姫路城です。
夕景に真っ白な城がきれいに映えていたのですが・・・
さすがにオートのコンデジで撮るにはムリがあったか (^^;)ゞ。
▲14.12.29 播但線 野里-京口(車窓から)

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日が暮れた頃、終点の姫路に到着。
いちばん北側の1番線は播但線ホームですが、
1~4番線は一つの島式ホーム上にあり、
大阪側の2番線は播但線の切り欠きホーム、
岡山側の3番線は姫新線の切り欠きホームになっています。
(1・4番線はスルー式)。
▲14.12.29 山陽本線 姫路

餘部1331-(山陰174D)-城崎温泉1431~1443-(438M)-和田山1536~1548-(播但238D)-寺前1642~1646-(5652M)-姫路1731

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車窓からのぶれぶれ写真だけだと
お城好きの某お方に怒られそうなので(笑)、
姫路到着後にちょっくら歩いて姫路城へ行ってみました。
ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク
2014年に「平成の大修理」を終えて、
真っ白な美しい姿が公開された姫路城。
でも夜だと、本当に白いのか、
ライトアップの光でそう見えているのか、
よく解りませんね・・・(^^;)。

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駅へ戻って姫路から乗るのは、
山陽本線と東海道本線を直通する、
長浜行きの新快速。
転換クロスで乗り心地がよく、韋駄天の新快速は、
関東人にとって羨ましい存在です。
σ(・∀・`)イイナァ…
▲14.12.29 山陽本線 姫路

播但線を乗り終えた私は、姫路でちょこっとお城を眺めてから山陽本線の上り新快速列車に乗って、友人との約束がある大阪へと向かいます。本来なら缶ビールでも買って乗り心地のいい新快速の走りを一杯やりながら楽しみたいところですが (σ´∀`)σイイネ、この日は仕事を終えてから会ってくれる友人のことを思うと、ちょっとガマン (`ω´*)ガマン!。会って乾杯してから、グイッといきたいところです(まあ、私は播但線で飲んじゃっているんだけどね (^^;)ゞ)。19時半に着いた大阪駅にはすでに友人が迎えに来ており、私たちは改札を抜けたその足で赤提灯を目指すのでした ヤアヤア (*゚∀゚)乂(゚∀゚*) オヒサ~。

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姫路から新快速で一時間、大阪に到着。
今年(2014年)は仕事で何度か関西へ来る機会がありましたが、
大阪駅へ立ち寄るのはかなり久しぶりのことです。
リニューアルしてからは初めてかな?
▲14.12.29 東海道本線 大阪

姫路1826-(山陽3318M)-大阪1928

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大阪在住の友人が連れて行ってくれたのは、
大阪名物の串揚げ屋さん (゚д゚)ウマー!。
ソースは「二度づけ禁止」がキホンなんですよね(笑)。
ちなみに、いつもながら飲み会になると写真を撮らなくなる私。
今回もこの最初の一盛り(写真は三人前)くらいしか、
写真は残っていませんでした。

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飲み会のあと、
非鉄の友人たちを(無理矢理に)引っ張って、
いったん大阪駅へ戻ってきました。
私の狙いは新型車両の投入が決定している
大阪環状線の電車です。
まずやってきたのはブラックフェイスの201系。
▲14.12.29 東海道本線 大阪

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車内吊りのポスターでも告知されていた、
大阪環状線に投入される新型車両。
そのシャープなデザインもさることながら、
今までの4扉車から3扉車への変更が、
いちばん驚かされました w(゚0゚*)w オォー!。
2016年に予定されている、実車のデビューが楽しみですね。

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そして、
「どれでも一緒じゃん!早く二軒目に行こうよ!」ヽ(`ε´*)ノ ブーブー
という友人の言葉を尻目に、103系が来るまで待っちゃいました。
人( ̄ω ̄;) スマヌ
今回は夜の大阪駅でのチョイ撮りで済ませてしまいましたが、
いずれは日中の沿線で環状線を撮りたいですね。
▲14.12.29 東海道本線 大阪

これで、今旅の行程はほぼ終了。あとは翌日の三日目にひたすら普通列車や快速列車を乗り継いで東海道本線を東上し、東京を目指すだけです。国鉄型381系で運転されている北近畿特急の撮影と本場の香住で松葉ガニを食べるという、二つの目的を組み合わせた今回の鉄道旅。時期的に冬枯れの季節で、さらにお天気も曇りや雨だったことから、撮り鉄的にはあまりパッとしない結果になってしまいましたが (´・ω・`) ショボーン、久しぶりに訪れた山陰本線や播但線の乗り鉄、さらに香住で食べたカニなど、むしろお天気が悪かったぶん撮り鉄だけに偏らない旅になったようにも思います。たまにはこんな旅もいいかも知れません (´∀`;)マ、イッカ。ちなみに今旅に使用した「青春18きっぷ」は一日一回で、計三回分。実は初日の京都~福知山(正式には新幹線で使用した京都市内までの切符が無効となる保津峡~園部、船岡~下山、下山~福知山)では、18きっぷ一回分(¥2370)の金額に満たないのですが、二日目の福知山~餘部、餘部~大阪、二日目の大阪~東京のトータルでじゅうぶんにモトが取れたのですから、「18キッパー」としての面目は保った・・・かな?(笑)。 2014年暮れの旅でした m(_ _)mオソマツ。


12月30日(火)

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大阪~東京、東海道線乗り継ぎの旅。
一番手は大阪始発の快速の米原行きで、
車両は223系。
▲14.12.30 東海道本線 大阪

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米原より先はJR西日本からJR東海へ入ります。
乗るのは新快速の豊橋行き。
転換クロスシート仕様の313系でした。
▲14.12.30 東海道本線 米原

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ここで朝食にいただくのは、
前日に姫路で買っておいた「名代 あなご寿司(¥1350)」。
ちょっとお値段の張る駅弁ですが、
焼きアナゴの下に隠し味として敷かれた
椎茸煮のみじん切りと山椒の実が
絶妙な風味を醸し出す、素晴らしいお味です
(゚д゚)ウマー!
☆☆☆☆・
朝からお酒を飲みたくなっちゃいますね(笑)

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名古屋を素通りして、豊橋で乗り継いだのは、
浜松行きの普通列車。
この311系も転換クロスシート車です。
▲14.12.30 東海道本線 豊橋

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浜松では興津(おきつ)行きの普通列車へ。
今度はロングシートの211系で、
ここまではすべて違う種類の電車に当たっています (゚∀゚*)オオッ!。
ちなみに、私は座れましたが、
帰路の行程中でこの電車がいちばん混んでいた・・・。
▲14.12.30 東海道本線 浜松

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浜松から乗った興津行きを途中の島田で降り、
そこから乗り継いだ普通列車は国府津(こうづ)行き。
JR東日本管内にある国府津までの直通列車とは珍しい (゚∀゚)オッ!
・・・と思ったら、JR東海の管轄である御殿場線経由でした。
車両は先ほどの米原から乗ったのと同じ313系ですが、
こちらはロングシート仕様の2000番台で、
気分的にはかろうじて違う車種?ヾ(´∀`;)オナジダロ
▲14.12.30 東海道本線 島田

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ロングシートに座って、対向の窓越しに見えたのは富士山のお姿。
こういう一日じゅう乗りっぱなしの日に限って、
いい天気なんだよなぁ・・・(・ε・`)チェ。
▲14.12.30 東海道本線 富士川付近(車窓から)

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御殿場線と分岐する沼津で、
国府津行きから熱海行きへ乗り換え。
待機していたのはロングシートの211系で、
これは先ほど浜松から乗った電車と一緒。
乗り換え時間がわずかなので、
みんなちょっぴり急ぎ気味です
ε=┌(;゚д゚)┘イソゲ!
▲14.12.30 東海道本線 沼津

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ここまではけっこう列車の乗り継ぎ時間が短くて、
朝のあなご寿司以外は食事ができませんでしたが、
東京近郊の熱海まで来たら
一本くらいは列車を見送ってもいいだろうという
気持ち的な余裕ができましたので、
駅そばスタンドで「きつねそば」を注文。
そう言えば、今旅はせっかく関西へ行ったのに、
昆布だしのそばやうどんを食べ損ねたなぁ・・・( ̄▲ ̄*)ア…。

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熱海からはJR東日本となり、
乗車するのはお馴染みのE231系。
西日本の223系や東海の313系は乗り心地がいいのですが、
なぜかE231系のカタいシートに座るとホッとします。
それだけオシリがこのシートに馴染んでしまったということか・・・(^^;)。
▲14.12.30 東海道本線 熱海

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同じE231系ですが、
最後に小田原で湘南新宿ラインの高崎に乗り換えて、
新宿に到着
ヽ( ´¬`)ノ ゴール!。
大阪から10時間の乗り継ぎ旅でした。
せっかく東海道を乗り継いで来たのに、
フィニッシュを東京にしないところが、なんとも私らしい(笑)
そう言えば、夏に東北本線を乗り継いで帰ってきた時も、
上野へ行かず、新宿着だったっけ・・・。
▲14.12.30 山手線(湘南新宿ライン) 新宿

大阪0621-(東海道702K)-米原0806~0825-(5316F)-豊橋1024~1042-(936M)-浜松1116~1129-(774M)-島田1213~1224-(2776M)-沼津1355~1400-(1452M)-熱海1420~1435-(866M)-小田原1456~1504-(3660E)-新宿1618


冬休み02・・・ 山陰本線 余部橋梁 撮影記 [鉄道旅行記]

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2014.12.28~30
冬休み02
カニ、食っべいこう〜♪ ≧[゚∀゚]≦
 山陰本線 余部橋梁 撮影
 
  

冬休みを利用した年末の鉄道旅、前回からの続きです。
今旅は東京から東海道新幹線に乗って西へ向かい、京都を起点とする山陰本線を訪れています。初日は京都市郊外の園部や、山あいの町にある下山で、国鉄特急色の381系で運転されている特急「きのさき」「はしだて」を撮影 【◎】]ω・´)パチッ! 。残念ながら曇りのち雨と、あまりお天気には恵まれませんでしたが、編成写真や俯瞰撮影などを楽しむことができました。その後は福知山で一泊し、迎えた二日目です。


12月29日(月)

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旅の二日目は福知山からスタート。
まだ日の出前の早朝ですが、
前日同様、あまり天気はよく無さそう・・・ σ(・ω・`)ウーン…。
ちなみに駅前に停車しているバスは、
ここ福知山と、前日に撮影で訪れた園部を結ぶ、
JRバスの園福線(園部行き)。
けっこうな長距離の路線バスですね。
▲14.12.29 山陰本線 福知山

前回もちょこっと触れましたが、福知山は山陰本線、福知山線、北近畿タンゴ鉄道(KTR)・宮福線の三路線が乗り入れる「北近畿ビッグXネットワーク」の中心駅 (゚ー゚*)エックス?。「X」の文字を使って説明すると、向かって右下(京都)から中心点(福知山)を通って左上(城崎温泉方面)へ抜けるのが山陰線、左下(大阪)から中心点までが福知山線、さらに中心点から右上(宮津・天橋立)へ伸びるのがKTRを表し、前日の私は山陰線に乗って、右下の京都から中心点の福知山へとやって来たことになります (・o・*)ホホゥ。そして二日目に私がまず乗ったのは、Xの左下の路線である福知山線。

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改札を抜けてホームに上がると、
私が乗る列車はすでに入線していました。
福知山線の丹波路快速・大阪行きは、
新型の225系です。
▲14.12.29 山陰本線 福知山

福知山線は大阪と福知山の間を宝塚、篠山口経由で結ぶ路線(正式な路線区間は尼崎~福知山 106.5 km)で、乗車したのも直通の大阪行きでした。と言っても、私がこの列車に乗るのはわずか一駅だけ。福知山の次駅・丹波竹田で早くも下車します。せっかくの新型車(225系)も、乗り心地をじっくりと味わう間がありませんでした。

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福知山からの列車を降りたのは、次駅の丹波竹田。
わずか一駅区間ですが、
県境を越えて京都府から兵庫県へと入りました。
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田

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丹波竹田は交換設備のある無人駅。
ちなみに、同じ兵庫県内にあることから、
近年「天空の城」として一躍人気スポットとなった
「竹田城跡」の最寄り駅である播但線の竹田駅と、
勘違いされることがあるのだとか・・・。
オシロ…<(゚-゚=)キョロキョロ(=゚-゚)ゞ ドコ?
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田

福知山0659-(福知山2724M)-丹波竹田0707

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竹田城の最寄り駅ではありませんが、
この丹波竹田の町も、
土蔵や古民家などが街道沿いに立ち並んでいて、
なかなかいい雰囲気です (・∀・)イイネ。

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杉玉発見!杉玉発見!杉玉発見!(Ⓒ.hanamura師匠)
そう、実は上写真の立派な古民家は酒蔵で、
丹波の地酒「小鼓」などを造る西山酒造さんです。
気になるけれど、残念ながらもちろんまだ開店前・・・。
この市島町には、前夜に私が福知山で飲んだ
「奥丹波」の山名酒造さんなど、多くの酒蔵があります。

駅から街道沿いに立ち並ぶ古民家などを横目に見つつ、足早に歩みを進めます ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク。なかなか風情のある丹波竹田の町並みですが、もちろん私の目的は町歩きでなく、目指すは福知山線の撮影地。駅から南へ20分ほど歩いて住宅街を抜けると、やがて開けた田園地帯へ出ることができました。

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田園風景に伸びる福知山線の線路。
緩やかなカーブの内側から
スッキリとした編成写真を撮る事ができます。
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田-市島

ここでの狙いは、大阪と城崎温泉の間を結ぶ、福知山線の特急「こうのとり」です。この「こうのとり」も、前日の山陰本線で撮った「きのさき」や「はしだて」同様に国鉄型の381系と新型の287系が使われており、次にやってくる上りの「こうのとり6号」は381系の運用 (゚∀゚*)オオッ!。そこで午前中に順光となるハズのこの場所へとやって来たのですが・・・上空は厚い雲が広がり、雨は降っていないもののドン曇り。薄暗くて気分的なテンションもカメラの露出も上がりません ε-(´∞`;)ハァ…。今旅はお天気がダメダメだなぁ・・・ (´・ω・`)ショボーン。それでも撮影地へと来てしまったワケだし、お目当ての列車は間もなく通過します。無理矢理にでもテンションを上げないとイージーな撮影ミスをしそうなので、たとえ曇り空でも6連の381系が撮れる貴重な機会だぞと自分に言い聞かせてファインダーに集中 (`・ω・´)-3フンス!。しばらくして国鉄色の381系は定時にカーブの奥から現れました。

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雨上がりでしっとりとした冬雲りの朝。
黄色いマークを掲げた特急「こうのとり」が、
大阪へ向けて丹波路を走り抜けます。
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田-市島

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すぐに振り返って後ろ姿も。
長い直線に6連の381系が収まりました。
▲14.12.29 福知山線 市島-丹波竹田(後追い)

381系の「こうのとり」が撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
緩やかなカーブをゆく国鉄特急型がカッコイイ・・・。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。まあ、曇天下の編成写真なので、撮っていても、今写真を見返しても、正直あまり面白みは無いのですが、国鉄色381系の「こうのとり」を撮ったという最低限の記録は残せました。これで前日の「きのさき」「はしだて」と合わせて、いちおう現在の381系で運転されている北近畿特急はコンプリートです(通常、「まいづる」には381系の運用がありません)。走り去る381系の後ろ姿を見送って、撤収。駅へと戻ります モドロ...((((o* ̄-)o。

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丹波竹田に223系の普通列車が入ってきました。
乗るのは・・・あれ?福知山行き? (・_・*)オヨ?
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田

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福知山の手前で車窓右手に見えるのは福知山城。
その下の高架線は山陰本線です。
▲14.12.29 福知山線 丹波竹田-福知山(車窓から)

丹波竹田からは、さらに先へ進む大阪方面の上り列車・・・ではなく、私が乗ったのは下りの福知山行き普通列車 ( ̄△ ̄;)エ?。実は二日目の旅程、まずは手ごろな時間に381系の「こうのとり」が運転されていたので、とりあえず丹波竹田へと撮影に向かいましたが、この日のメインは福知山線の撮影ではありません。もちろん福知山線での381系「こうのとり」撮影も国鉄型好きとしては捨てがたい選択肢ですが、それ以上に私の気を惹いた「とある魅力的なモノ」があったのです エ?(゚Д゚≡゚∀゚)ナニナニ?。福知山から列車を乗り継いで、山陰本線を北上。国鉄色381系以上に魅力的なモノとはいったい、どんなに貴重な車両なのか o('∇'*)oドキドキ♪、いや、どれだけ素晴らしい風景の撮影地なのか o('∇'*)oワクワク♪ ・・・と言えば、なんと私の目的は、コレ! ∑(゚∇゚;)エッ!?


 
 
 
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カニ!≧[゚∀゚]≦

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カニっ!!≧[゚∀゚]≦

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カニ━━━≧[゚∀゚]≦━━っ!!!

そう、今がまさに旬である冬の味覚の王様「松葉ガニ」!≧[゚∀゚]≦カニ? この冬枯れの時期にあえて私が山陰本線を訪れた目的は、今まで撮影してきた381系のほかに、この山陰名物の松葉ガニがあったからでした w(゚0゚*)w オォー!。いや、むしろ381系の方がオマケのようなものかも・・・。というのも、実は今旅のキッカケはクリスマス前に行われた商店街の福引きにありまして、その特賞が何を隠そう「松葉ガニ」だったのです (゚Д゚)ハァ?。私は決してクジ運のいい方ではないけれど、今年(2014年)は抽選制の車両基地公開などに当選したこともあり、なんだかツイている気がする・・・そう思って手元の抽選券5回分のガラガラをまわしてみたところ ク-ル…(゚∀゚;)キットクル~…・・・、結果はポケットティッシュ4ケと300円の商店街お買物券が一枚 コネ━━━━('A`)━━━━…。カニは当たらなかった ≧[゚∀゚]≦)))…ヽ(´д`;)アア…。まあ、私のクジ運などこんなもんなのですが、この一件でアタマのなかにすっかり「松葉ガニ」が刷り込まれてしまった私は カニ…v(゚-、゚)vカニ…、今冬の旅先を思い切って松葉ガニの食べられる山陰本線へと決めたのでした m9(`・ω・´)ケテイ!。これが今旅の冒頭(前記事)に挙げた、二つの目的のうちの二つ目です ( ´_ゝ`)フーン。

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ここで、カニにたどり着くまでの行程を
ちょっちプレイバック。
福知山で乗り継いだ山陰線の豊岡行下り普通列車は、
緑一色(抹茶色)の113系二連 (゚ー゚*)マッチャ?。
この列車で「X」の中心点から左上へ向かいます。
▲14.12.29 山陰本線 福知山

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豊岡からの浜坂行きは、
気動車(ディーゼルカー)のキハ47 (´▽`*)キハキハ~♪
山陰本線東部の電化区間は、京都から城崎温泉までです。
▲14.12.29 山陰本線 豊岡

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城崎温泉の次駅・竹野を過ぎると、
車窓から日本海が臨めるようになります (´▽`*)ウミ~♪
お、雲間から少し日が差してきたか?(゚∀゚*)オッ!
▲14.12.29 山陰本線 竹野-佐津(車窓から)

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福知山から二本の列車を乗り継いで二時間、
目的地の香住に到着。
広い視野を持つ某画伯の影響を受け(?)、
雪深い地域のしっかりとした屋根の骨組みに、
思わず目が行ってしまいました (・∀・)イイネ。
国鉄キハが似合う、なかなかいい屋根ですよね。
▲14.12.29 山陰本線 香住

丹波竹田0823-(福知山2527M)-0831~0839-(山陰427M)-豊岡0955~0957-(167D)-香住1040

そんな松葉ガニを求め、私が山陰線を乗り継いでやってきたのは、兵庫県北部の日本海側に位置する香美町の香住(かすみ)。香住漁港はズワイガニ(松葉ガニ)の水揚げ量が日本一という本場中の本場で、毎年11月6日に蟹漁が解禁されると町中が活気づくといいます (・o・*)ホホゥ。そしてこの香住の松葉ガニと言えば、私が敬愛する旅行作家の宮脇俊三氏がこよなく愛した味で、著書でもちょくちょくそのエピソードが綴られていました(代表的なのは「途中下車の味」に収録されている「一円電車と松葉ガニ」かな)。ズワイガニは北陸地方の越前ガニも美味しいし、松葉ガニならば山陰線をさらに進んだ鳥取県の各地でも食べられるけれど、私としてはこの香住に拘りたかったのです。

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松葉ガニの本場である香住は、
駅のホーム上にカニ爪が・・・(゚∀゚)オッ!。
▲14.12.29 山陰本線 香住

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さらに駅前にもカニ爪が・・・(゚∀゚*)オオッ!。
▲14.12.29 山陰本線 香住

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そして改札口上には「カニ(ン)迎」の
ディスプレイが見られました ≧[゚∀゚]≦カニゲー?。

とはいうものの、宮脇氏のように松葉ガニが食べられる民宿を事前に予約してきたわけではなく、私はほぼ行き当たりばったり。香住に到着したのは10時40分で、お昼時にはちょっと早い中途半端な時間ですが、はたしてカニを食べることはできるのかしらん・・・σ(゚・゚*)ンー…と、宮脇氏が旅をしていた時代にはほとんど普及していなかったインターネットという現代ツールでちょいちょいと検索してみると、駅から歩いて10分ほどのところにある市場近くの食堂は、何軒かが早い時間から営業しているとのこと (゚∀゚)オッ!。さっそくそのうちのひとつへ飛び込んでみました ε=(*`∀´)ノ チワッ!。そして、ビールでのどを潤しながら待つことしばし・・・ o('∇'*)oワクワク♪

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カニ!≧[゚∀゚]≦

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カニっ!!≧[゚∀゚]≦

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カニ━━━≧[゚∀゚]≦━━っ!!!

茹でたてで真っ赤に染まったカニが運ばれてきました!ε-(°ω°*)カニー! さすがに、大きくなオスの松葉ガニをまるまる一匹はそれなりにお値段が張るので、メインは小ぶりなメスガ二一匹とし、オスの松葉ガニは手足だけを注文。それでもこの陣容は私にとって夢のような豪華さです・:*:・(゚ノ∀`゚)゚シヤワセ・:*:・。ここで僭越ながら宮脇氏の言葉を借りると、「ひとがうまいものを食べた話など、読まれる方は迷惑だからこれ以上は記さないが」、最後はしっかりと甲羅酒まで堪能させていただきました (○~▽~○)ウィッ♪。ちなみに、これだけ飲み食いしても「一葉さん一枚」でおつりがくるのですから、本場は驚きの安さですよね (*´艸`*)クフフ。お目当てのカニを存分に満喫した私は、お酒も入っていることから上機嫌で旅をつづけます。ところが、カニを食べている間に天気は暗転。店を出て駅へと戻る途中で、大粒の雨が降り出してしまいました ヽ`、┐( ̄o ̄;)アメダ…。さっき香住に到着した時には日差しがあったのになぁ・・・σ(・ω・`)ウーン…。

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私が乗るキハの普通列車は、
雨を突いて香住のホームに入ってきました。
▲14.12.29 山陰本線 香住

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上の入線写真では解りづらいですが、
けっこう激しい雨です。
ザアアァァ…:il!:il|(´д`;)!l|il:|;
▲14.12.29 山陰本線 香住

しばらくはやみそうもない雨、これにはちょっと弱りました ε-(´∞`;)ハァ…。というのも、せっかく香住まで来たからには、このあとさらに下り列車でもう二駅だけ進んでみたいと思っています。そこが今旅の最終目的地。できることならばそこで少し撮影や散策を楽しみたいところなのですが、この雨では・・・"o(-"-;*) ウゥム…。

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雨に煙る車窓に見えるのは、
ホームから海が見渡せる駅、鎧(よろい)。
このいい雰囲気の駅は「青春18きっぷ」ポスターの
ロケ地にも選ばれたことがあります (・o・*)ホホゥ。
▲14.12.29 山陰本線 鎧(車窓から)

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鎧を出ると列車はトンネルへと入り、
次に明るくなったところで車窓に広がるのは、
この入り江を見下ろす雄大な景色!(*゚ロ゚)ハッ!!
列車は今、あの有名な橋の上を走行中です。
▲14.12.29 山陰本線 鎧-餘部(車窓から)

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香住から10分ほどで、目的の駅・餘部に到着。
同じ列車からは私以外にも
何人かの同業者と思われる方々が下車しました。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

香住1228-(171D)-餘部1239

雨のなか私が降り立ったのは餘部(あまるべ)。鉄道好きの方ならば、一度はこの駅名を聞いたことがあるのではないかと思われます σ(゚・゚*)ンー。かつてこの駅のすぐ東側(鎧方)にあったのが、トレッスル橋(橋脚がやぐら型に組まれた橋)として日本屈指の高さと美しさを誇った「余部(あまるべ)鉄橋」(゚∀゚*)オオッ!。そこを渡る列車から見下ろす車窓風景も、そしてその姿を外から眺めることでも、山陰本線随一の絶景として知られ、多くの鉄道ファンに愛された鉄橋でした(ちなみに読み方は同じ「あまるべ」ですが、駅名は「餘部」、橋梁名には「余部」の字が正式に使われます)。

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やぐら型に組まれた橋脚が集落を大きく跨ぎ、
まるで天空を列車が走りゆくようなシーンが展開された
かつての余部鉄橋。
この鉄橋を列車で渡ること、そして撮ることは、
私も鉄道ファンの一人として憧れたものです。
04.7 山陰本線 餘部-鎧

そんな名所・余部鉄橋ですが、完成から100年近くもの長きにわたり日本海から吹き付ける潮風に晒され続けるという過酷な条件で鉄骨の老朽化が進み、2010年に近代的なコンクリート橋(エクストラドーズドPC橋)へと架け替えられてしまいました。安全性や地域住民のことを考えれば丈夫で騒音の少ない新橋への架け替えはやむを得ないことですが、やはり鉄道ファンの一人としてはあの美しい鉄橋が役目を終えて解体されるという残念な気持ちの方が正直強く、私が最後に餘部を訪れたのは橋梁の架け替え工事が本格化する直前の2004年。それっきり、新橋梁になってからは一度も渡ったことがありませんでした。あれからちょうど10年。今旅の目的はカニがメインではあるけれど、そろそろ新橋梁の餘部を訪れてもいいかなと思えるようになったのです ( ´_ゝ`)フーン。

橋梁の架け替えに伴い、駅も若干のリニューアルが施された餘部。以前は下り列車の進行方向左側にあったホームは右側になっていました (・.・∂)アレ?。なんだかさっそく軽い違和感・・・いや、そもそも鉄橋の轟音が聞こえない余部橋梁を渡ってきた時点で、すでに違和感はあったか・・・。ここでは10年前に訪れた時の写真を少し交えながら、現在の餘部をご紹介してゆきたいと思います。

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橋梁の架け替えと同時に新装された餘部駅のホーム。
上り方の鎧方向を見ています。
ちょっと解りづらいですが、
手前に見える線路はモニュメントとして残された旧線で、
現在の列車は写真の右側(点字ブロックの奥)に入ります。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

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今から10年前に撮影した、
橋梁架け替え前の餘部のホーム。
列車は向かって左側に入っていました。
でも、ひとつ上の写真で旧線とホームの位置関係を見ると、
ホーム自体は以前と変わらず同じ場所なのかな? σ(゚・゚*)ンー
▲04.7 山陰本線 餘部

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今度は昔の写真から先にご紹介。
ホームから鎧方を臨むと、すぐ先に余部橋梁が見えます。
そして鉄橋の左に広がるのは日本海。
▲04.7 山陰本線 餘部

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こちらがほぼ同位置から見た現在。
バラストが敷かれてしっかりとした路盤は、
橋梁との境目があまりハッキリせず、
乗車していても音による変化は感じられなくなりました。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

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ちなみに旧・余部橋梁は現在も一部分が残され、
日本海の景色が眺められる展望施設「空の駅」として、
整備されています。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

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全長310メートル、やぐら形の美しい橋脚が11基も立ち並び、
圧巻の迫力を誇っていた旧・余部橋梁。w(*゚o゚*)wオオー!
ひとたび列車が通過すると轟音が下の集落に響き渡りました。
ただ、その音に悩まされていた住民も少なくなかったとか・・・。
▲04.7 山陰本線 餘部

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これが現在の姿。
先述したように旧橋梁は餘部方の三基分が、
展望施設「空の駅」として残されています。
その向こうに見えるコンクリート橋が、新・餘部橋梁。
旧橋梁に比べると風情は無くなってしまいましたが、
騒音面ではだいぶ解消されたことでしょう。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

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橋梁の下まで降りてみました。
高台にある餘部駅と橋梁下にある集落との高低差は41メートル。
現在でも列車を利用するには、
この高さを階段で上がらなくてはなりません。
ε~ε~ε~((((lll′□`)ノ ヒイイィィ...
▲14.12.29 山陰本線 餘部

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集落を通る国道沿いには旧橋梁の橋桁が保存されています。
「余部橋りょう」の文字が入っていたこの桁は、
ちょうどこの国道178号線を跨いでいた部分の9番桁。

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旧・余部橋梁を横から眺めたカット、
橋上をゆくのはキハ181系の特急「はまかぜ」で、
右から二両目のさしかかっている橋桁が、
「余部橋りょう」の文字が入った9番桁です (゚∀゚)オッ!。
▲04.7 山陰本線 鎧-餘部

駅のホームなどを眺めたのちに、同駅の名物とも言える急な階段を下り、橋の下を通る国道のあたりまで行ってみました …(((o*・ω・)。当たり前のことかもしれないけれど、新しくなった橋梁や駅以外は10年前とほとんど変わっておらず、階段の途中から眺めた集落越しに見える日本海の情景には懐かしさも感じました (*ノ∀`*)ナツカシス。しかし、やはりこの餘部においては何よりも鉄橋の存在が大きく、ふと見上げた先にあるのが鉄橋ではなくコンクリート橋という事実には、今さらながらあらためて寂しさが募ります (・ω・`。)サミシ…。あくまでも一観光客としての感想に過ぎないのですけれどね。

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そして餘部へ来たからには、
ここに手を合わせて行かねばなりません。
1986年に同地で起こった列車転落事故の慰霊碑です。
鉄橋上を通過していた列車は日本海からの突風にあおられて転落。
回送列車だったので乗客はいませんでしたが、
橋梁の真下で落下した列車の直撃を受けた水産加工工場の職員5名と
列車の乗務員1名の合わせて6名が犠牲となりました。
この事故の衝撃は、今も私の記憶のなかに残っています。
そして奇しくも今回訪れた前日の12月28日は、
28年前の事故発生日でした。合掌

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こちらは旧橋梁時代の慰霊碑。
もちろん現在と場所は変わっていません。
新橋梁になっても安全を見守り続けています。

さて、餘部と言えばもう一カ所、撮り鉄として立ち寄りたい場所があります。それは駅裏にあった「お立ち台」(゚∀゚*)オオッ!!。お立ち台と言っても、単なる山の斜面をファンが勝手にそう読んでいただけなのですが、ここは余部鉄橋を渡る列車の姿を手軽に撮ることができるスポットとして、人気のあった撮影地です。私も過去に何度か訪れたことがあり、なかでもDD51が牽引するブルートレイン「出雲」を、憧れのこの場所で撮ることができた時は嬉しかったなぁ・・・(´ー`)シミジミ。

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餘部駅の裏手にある斜面からは余部鉄橋が一望できました。
写真はそのお立ち台から撮影した、寝台特急「出雲」。
東京と山陰地方を結んでいたこのブルートレインも、
余部橋梁の架け替え工事が本格化する直前の06年に廃止。
現在は伯備線経由の「サンライズ出雲」が残されています。
▲04.7 山陰本線 鎧-餘部

そんな思い出の駅裏撮影地は今どうなっているのかというと、新橋梁への架け替えで駅とともにきれいに整備され、どうやら本当の「お立ち台」となっているらしい (・∀・`)ヘー。さっそく駅から続く細い道を辿ってゆくと、そこには確かにそう呼ぶにふさわしい展望台がありました。

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以前はホーム脇の獣道から上がっていたお立ち台ですが、
現在はこのように整備され、立派な手すりも設置されています。
その先に見えるのは新たな余部橋梁。
▲14.12.29 山陰本線 鎧-餘部

もちろん、ここで新橋梁だけを眺めていたって面白くありません。ちょっと列車がやってくるのを待ってみたいと思います。次に通過するのは、浜坂行きの特急「はまかぜ1号」 (゚∀゚)オッ!。どうせならばここで普通列車よりも特急列車を狙いたいと思って、香住で先にカニを食べてから餘部へ来るという特急の通過時刻に合わせたスケジュールを立てたのですが、カニを食べている間に降り出した雨はここにきていっそう強くなってしまいました ザアアァァ…:il!:il|Y_(´д`;)!l|il:|;。う~む、ひょっとしてこれは私に食べられたカニのたたりか? ≧[`∇´]≦ ウケケケケ そんな雨が容赦なく打ち付けるコンディションのなか、余部橋梁上に姿を表した特急列車・・・。

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日本海を臨みながら余部橋りょうを渡る、特急「はまかぜ」。
コンクリートの新橋梁にステンレスのキハ189系は、
お似合い・・・・か?
▲14.12.29 山陰本線 鎧-餘部

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こちらは10年前の同ポイントで撮った「はまかぜ」。
このころはまだキハ181系が使われていました。
▲04.7 山陰本線 鎧-餘部

余部橋梁で「はまかぜ」が撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
お天気はイマイチ・・・どころか、サイアクですが、お立ち台から眺めた新橋梁の情景は、過去の思い出にとらわれずに見てみると、日本海の海景色をバックにしてスッキリと列車が撮れる、なかなかいい撮影地です (・∀・)イイネ。きっと晴れた日には透明度の高い海の青さが際立って、さらにきれいなことでしょう。本来は天気がよければ、もう一本くらいここで普通列車を待ってみたり、昔に訪れた余部橋梁を遠目から眺められるような撮影ポイントへも行ったりしたかったところなのですが、この「はまかぜ」一本を撮っただけでもずぶ濡れとなった私は、気持ちがすっかり折れてしまい、これにて撤収を決意 (´Д⊂ モウダメポ。ここにはいずれ、天気のいい日にまた再訪したいものです (´∀`;)ソレバッカ…。

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新旧の比較としては、こんなものまで撮っていました。
駅に設置されていた周辺の案内看板です。
こうやってみると、昔の看板は味がありましたね~。
「旅どころ香住は 美の町 味の町」・・・か。

ところで、今回は10年前に撮った写真を比較で載せてみましたが、実は昔の写真を見てから現在の写真を撮ったわけではなく、現地ではとくに意識せず適当にスナップを撮り、家に帰ってから10年前の写真を引っ張り出したのですが、意外にも過去と現在の写真がウマい具合にリンクしていたということに、ちょっと驚きました w( ̄▽ ̄*)wワオッ!。我ながら、列車だけでなくホームや案内板などをよく撮っていたなぁなんて、感心しちゃいます。でもウラを返せば、私の撮影スタイルが10年間ほとんど変わっていないということかも・・・(^^;)ゞポリポリ。

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撮影を終え、ホームで列車を待っていると・・・
▲04.7 山陰本線 餘部

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タラコ色のキハ47が入ってきました。
コレに乗って餘部をあとにします。
▲14.12.29 山陰本線 餘部

いちばんの目的が松葉ガニを食べることだったという二日目。もっとハードでコアな撮り鉄・乗り鉄を期待していた方には申し訳ないけれど m(。・ε・。)mスンマソ-ン、時には国鉄色の撮影よりもカニを優先する、これも私の鉄旅スタイルなんです。個人的には存分に魅力を満喫した、香住と餘部の旅でした。それにしても、今旅はお天気に恵まれないなぁ・・・(・ε・`)チェ。2014年末を持って、もう「自称・晴れ男」の称号は返上か!?


もうちょっとだけ、続きます・・・。
ザアアァァ…:il!:il|Y_(´д`;)!l|il:|;。


冬休み01・・・山陰本線381系 撮影記 [鉄道旅行記]

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2014.12.28~30
冬休み01
そうだ、京都へ国鉄色を撮りに行こう。
 山陰本線381系 撮影
 
  

年末年始は一週間ほどの休みが取れました。年越しの慌ただしい時期ではありますが、なんとか二泊三日くらいの旅には出かけることができそうです (゚∀゚*)オオッ!。振り返ってみると今年(2014年)の私は、春先に「ゾーゼーマエ(増税前=消費税が5%から8%へと上る前の駆け込み購入)」という言葉に踊らされ(?)ゾーゼィ♪ヘ(゚ω゚ヘ)(ノ ゚ω゚)ノゾーゼィ♪、思い切って愛機のデジタル一眼レフカメラを買い換えてしまったことから、趣味に賭ける金銭的な余裕が乏しくなり ε-(=ω=。)ボンビー…、例年に比べると遠征撮影の回数が少なかったように思います (´д`)ソウカ?。ちょこちょこ出かけているように見えて、実は出張鉄(出張ついでの鉄道趣味活動)以外での純粋な泊りがけ遠征は、わずか三回のみ(4月の宮城、7月の松本青森。まあ出張鉄では、盛岡札幌福井長野大阪和歌山へ行っているんだけれどね・・・^^;)。できれば年内にもう一回くらい、遠出をしたいと考えていました σ(゚・゚*)ンー。そんな一年を締めくくる鉄道旅、今回の旅には二つの目的を立てました。ひとつは、いつものように私の大好きな「とある国鉄型車両(もうタイトルに答えが出ているけれど)」を撮ること (゚∀゚*)オオッ!。そしてもうひとつは・・・それは旅を進めていく過程で、お教えすることとしましょう エ?(゚Д゚≡゚∀゚)ナニナニ?。はたしてその目的とは何なのか、そして旅先はいったいどこなのか、いつものごとくマニアックな鉄道旅行記ですが、気楽にお付き合いいただければと思います。


12月28日(日)

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まだ夜が明けきらぬ東京駅。
ホームに停車しているのは6時ちょうど発の
「のぞみ1号」博多行きです。
▲14.12.28 東海道新幹線 東京

東海道、東北、上越、長野の各新幹線が集う東京駅、今旅はここから朝イチの東海道新幹線「のぞみ1号」へ乗って、西へと向かいます バビューン!!-=≡Σ(((⊃゚∀゚)つ。この冬休みは北陸新幹線開業前最後の長期休暇ということもあり、同僚や友人の多くから「今度の休みは、やっぱり北陸?それとも信越? ヽ(゚∀゚)デショ? 」と私の旅先を勝手に予想されたのですが、「やっぱり」などといかにも定番っぽく言われちゃうと、むしろひねくれて違う方向へと足を向けたくなるもの o( ̄^ ̄o)彡プイッ。安易に行先が予想できちゃうような旅はツマラナイしね。たしかに激動を迎える北陸地区の鉄道は気になるけれど、この冬休みに訪れるのはやめておこう・・・と、早々と旅先の候補から外しました ( ´_ゝ`)フーン。「のぞみ1号」は北陸本線との分岐駅となる米原をスピード落とすことなく通り過ぎ、まもなく京都へと到着。私はここで新幹線を降ります。

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帰省ラッシュ真っ只中となったこの日、
私は何とか座席を確保できましたが、
自由席は通路までびっしりの大混雑でした。
(´д`;)人大杉…

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そんな「のぞみ1号」を、私は京都で下車。
朝日を浴びて発車してゆくN700系を見送ります。
▲14.12.28 東海道新幹線 京都

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新幹線から在来線ホームへと続くコンコースを歩いていると、
目に入ったのはホームに停車している奈良線の103系 (゚∀゚)オッ!。
関東人からすると、ちょっぴり懐かしさを感じる電車です。
▲14.12.28 東海道本線 京都

東海道線(JR京都線・琵琶湖線)、湖西線、山陰線(嵯峨野線)、奈良線、近鉄線など、さまざまな鉄道路線が乗り入れている京都。新幹線改札を抜けるとさっそく出迎えてくれた、奈良線の103系や湖西線の117系にちょっと心を動かされつつも σ(・∀・`)ノリタイ、それらの路線が発着するホームをコンコースで一気に跨ぎ、私がやってきたのはいちばん端っこにある山陰線ホーム。そう、今回の目的路線はこの山陰本線です (・o・*)ホホゥ。

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京都駅の西端にある山陰線ホームは、
行き止まりの頭端式。
ホームの番線も30番台が充てられています。
ちなみにここにある「34番線」は
日本で一番大きな数字の旅客ホームです。
▲14.12.28 東海道本線 京都

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私が乗るのは32番線から発車する
園部行きの普通列車。
転換クロスシート装備で乗り心地のいい、
221系が待機していました。
▲14.12.28 東海道本線 京都

乗り継いだ園部行きの普通列車は定時に京都を発車。ちなみに山陰本線の京都と園部の間には「嵯峨野線」という愛称が付けられているのですが、ここでは山陰本線(山陰線)に呼称を統一して、話を進めてゆきましょう。

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山陰線の列車は京都を出て少し進むと、
梅小路機関車館の脇をかすめます。
旧・二条駅舎を移築した資料館の脇には、
新たな
京都鉄道博物館が建設中。
▲14.12.28 山陰本線 京都-丹波口(車窓から

山陰本線は京都から、福知山(京都)、豊岡(兵庫)、鳥取、松江(島根)など、北近畿と日本海側にある山陰地方の各都市を経由して、最終的に山口県下関市の幡生(はたぶ)へと至る、全長673キロ(支線を除く)もの長大な路線です。といっても、今回訪れるのはそのなかのほんの「さわり」の部分 (゚ー゚*)サワリ?。山陰本線のうち、北近畿地区(北近畿ビッグXネットワーク)に含まれる京都と城崎温泉の間は電化されていて、特急列車が頻繁に運転されています。そしてその特急に使われている車両は大雑把に分けると新型と旧型の二種類。ここまで書くと賢明なこのブログの読者様ならお解りのことでしょう σ(゚・゚*)ンー。そう、その旧型と言うのが私の好きな国鉄特急型の381系なのです (゚∀゚*)オオッ!。この381系、北陸新幹線開業後には北陸本線を走っていた681・683系の一部を直流化して置き換えるなんてウワサがあり(あくまでもウワサね)、一度はキッチリと撮っておきたいと思っていました。北近畿ネットワークの国鉄型特急列車は、三年前の夏に福知山線で183系の「こうのとり」を撮影していますが、381系が運転されるようになってから訪れるのは今回が初めてです。

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景勝地・保津峡を高速で駆け抜けます。
かつてこのあたりの山陰線は渓谷沿いを通っていましたが、
高速化により今は大部分がトンネルとなってしまいました。
線路移設の理由や経緯は全然違うけれど、
先日訪れた
吾妻線と状況が似ていますね。
ちなみに旧・山陰線だった線路は現在、
嵯峨野観光鉄道として活用され、
保津峡沿いにトロッコ列車が運転されています。
▲14.12.28 山陰本線 嵯峨嵐山-保津峡(車窓から)

そんな381系がスッキリと撮れる撮影地を目指して山陰線を西へ。この日の京都府南部の天気予報は晴れのち曇りで、京都を出た時点ではスッキリとした青空が広がっていました (゚∀゚)オッ!。せめて午前中くらいはこのまま晴天が持ってほしいなぁ (・∀・`)ネー・・・と思いながら乗り続けるも、列車が保津峡のある愛宕山をトンネルで抜けて亀岡盆地に入ると、上空は一気に鉛色の曇り空に変わってしまいました (´д`;)アア…。天気ばかりは運のようなものだけれど、京都市内が晴れていただけにちょっとガッカリ (・ε・`)チェ。再び車窓に日が差すことがないまま、私が下車する園部に到着。京都から乗ってきた列車もこの駅どまりです。

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京都から45分ほどで園部に到着。
京都地区の山陰線の普通列車は
大半がこの園部で運転形態が分けられ、
嵯峨野線の愛称が付くのもここまでです。
▲14.12.28 山陰本線 園部

東京0600-(東海道新幹線 のぞみ1号)-京都0812~0844-(山陰235M)-園部0928

実は私の目指す撮影地は、この園部よりもさらにひとつ先に進んだ船岡の方が近いのですが、次の381系が使用される特急列車が通過するのは約30分後。園部で20分後に接続する下り列車に乗って船岡へ行き、そこから徒歩20分の撮影地へ向かったのでは到底間に合いません (゚ペ)ウーン…。そこで今回はここ園部から撮影地まで、タクシーを使うこととしました (゚д゚)ノ ヘイ!タクツー!。ちょっともったいないけれど、お目当ての列車に間に合わなくては元も子もないので致し方ありません。駅前から乗ったタクシーに告げたのは「コイケヤの工場まで」( ̄△ ̄)エ?。コイケヤ(湖池屋)とは、そう、あのポテトチップスで有名なお菓子メーカーです。というのも、撮影地はその工場の裏手にあり、目的地を示すいい目印なのでした (´∀`;)ナルヘソ…。園部駅から10分ほど、料金は1,200円。

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コイケヤの工場脇を通る山陰線。
やってきたのは園部で接続予定だった
下りの福知山行き普通列車で、
二連の223系です。
▲14.12.28 山陰本線 園部-船岡

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上写真と同じ場所から下り方向を見るとこんな感じ。
田園風景が広がり、スッキリと列車を撮ることができます。
▲14.12.28 山陰本線 船岡-園部

タクシーを使ったおかげで、381系の通過前に余裕を持って撮影地へと着くことはできましたが、天気は相変わらずのドン曇りで風も冷たく、テンションがイマイチ上がりません ( ̄~ ̄;)ンーム。せっかくタクシーで時間のアドバンテージを得たのに、なんだかモタモタとアングルを決めかねている間に通過時刻となり (-ω- ,,)))モタモタ、傍らの踏切が鳴りだしてしまいました ( ̄△ ̄;)ア…。

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鈍色の寒空の下を国鉄特急色の381系が
颯爽と走り抜けてゆきました。
ヘッドマークが赤紫色の「はしだて」は、
京都と天橋立の間を結ぶ特急列車です。
▲14.12.28 山陰本線 船岡-園部(後追い)

381系の「はしだて」が撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
曇り空は残念だったものの、やっぱり国鉄色の特急列車はカッコイイ。゜+.(o´∀`o)カコイイ!゜+.゜。ふだん(通常時)の北近畿特急は4連が基本なのですが、多客の繁忙期には中間に2両増結されて6連となります。わずか2両でもその差は大きく、だいぶ見栄えが変わるもの。その6連の姿が撮りたくて私はこの時期を選んで来たのでした ( ̄。 ̄)ヘー。ただ、下り列車の「はしだて1号」は後追いとなるため、あまりテールランプを目立たせたくないとの思いから標準レンズでやや引き気味に撮ってしまい、結果として曇り空が大きく入ってしまうお寒いアングルになってしまいました σ(・ω・`)ウーン…。時間的にここで撮れる381系はもう一本、今度は正面から狙える上り列車の「きのさき10号」です。次は望遠レンズでビシッとした編成写真を決めたいところ (`・ω・´)-3フンス!。曇り空で下がっていたテンションに自ら気合を入れなおすと、それが天に届いたのか、雲間から若干ながら薄日が差すようになりました (゚∀゚)オッ!。そして迎えた「きのさき10号」・・・。

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京丹波路を力強く突き進む381系。
マークが青紫色の「きのさき」は、
京都と城崎温泉の間を結ぶ特急列車です。
▲14.12.28 山陰本線 船岡-園部

381系の「きのさき」も撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
バリ晴れとまではいかないけれど、どうにか通過時に薄日が当たり、国鉄特急色の美しさを引き立たせてくれました。画的にはあまり面白味がないオーソドックスな車両メインのカットですが、記録として一枚でもキッチリと381系の編成が解るもの(編成写真)が残せたことは個人的に満足です ヨカッタ(*⌒∇⌒*)ヨカッタ。これで「コイケヤポイント」での撮影は終了。場所がポテチ工場のウラとのことで、ひょっとすると香ばしい匂いが漂ってくるのかと思っていましたが ( ̄・・ ̄)クンクン、まったくそんなことはありませんでした(^皿^;)ゞヒヒ。来るときは園部からタクシーを利用したこの場所、今度は園部よりも近い船岡の駅まで歩きます ε=ε=ε=┌(*・_・)┘テクテク。

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船岡へ向かう途中、
ちょっと気になる高台があったので
ためしに上ってみました (「゚ー゚)ドレドレ。
ちょっとコイケヤの工場が目立つけれど、
なかなか見晴らしのいい俯瞰ポイントです (゚∀゚)オッ!。
二本あった381系のうち、
どっちかはここで撮ってもよかったかな・・・。
走ってゆくのは新型の287系が使われた、
特急「はしだて・まいづる3号」。
「まいづる」は京都と東舞鶴の間を結んでいます。
▲14.12.28 山陰本線 園部-船岡

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地図を見ながら船岡駅前まで来たけれど・・・
はて、駅はどこ? <(゚-゚=)キョロキョロ(=゚-゚)ゞ

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住宅に挟まれた路地を抜けると、
そこに船岡駅の入り口はありました。
ちなみにコレ、裏口とかではなく、
駅の入り口はここ一カ所です。
▲14.12.28 山陰本線 船岡

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船岡へ入ってきた普通列車は223系。
ワンマン列車なので、
一両目の後ろ扉から乗車します。
▲14.12.28 山陰本線 船岡

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船岡から乗った普通列車は途中の胡麻(ごま)で
381系の「きのさき3号」を退避。
できればこれも沿線の撮影地で撮りたかったところですが、
うまくスケジューリングできませんでした…(・ε・`)チェ。
列車内からほぼ「見る鉄」。
▲14.12.28 山陰本線 胡麻(後方の車窓から)

船岡から再び山陰線の下り普通列車に乗って、次の撮影ポイントへ向かいます。京都への通勤圏となる亀岡から園部にかけての車窓は新興住宅街が目立っていましたが、船岡より先へは進むにつれて次第に山々が迫り、だいぶ自然豊かなところを走るようになってきました。そこで今度はそんなのどかな情景のなかを行く381系を撮ってみたいと思います。私が次に降りたのは船岡から四つ目の下山(しもやま)。

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山あいの京丹波町にある下山。
小さな無人駅でひとり下車した私を、
駅前の立派な松の木が出迎えてくれました。
▲14.12.28 山陰本線 下山

船岡1150-(1131M)-下山1215

ちょっとした高台にある下山駅。しかし撮影地へ向かうのに使う国道はその高台から急坂を降りた谷底のようなところにあり、しかも撮影地となるのは駅とは反対側の山の上。単純に歩くだけでも30分くらいはかかりそうな距離があるのに、さらに急坂や斜面を上り下り(正確には下って上るんだけどね)しなくてはなりません ε~ε~ε~((((lll′□`)ノ ヒイイィィ...。幸い、次の381系が通過するまでにはまだ二時間もあるので、焦らず慌てずマイペースでの歩きを心がけます。しばらく国道を進んだのちに小さな集落を抜けると、撮影地へのアプローチとなる山道がありました (゚∀゚)オッ。

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集落を抜けたあたりから見た風景。
正面に見える赤い鉄橋が山陰線です。
ここでもいい感じに撮れそうなのですが、
もうちょっとだけ高さを稼いでみます。

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んで、結局こんなところを登ることに。
なぜ山に登るのかと問われれば、
そこに鉄道の俯瞰ポイントがあるからだ (`・ω・´)-3フンス!。

獣道に少し迷いつつも、木々をかき分けてひたすらに斜面を上ってゆくと ハァ...ハァ...(;;´Д`) ゼエ...ゼエ...、やがて視界がパッと開けるところに到達。そこから見下ろした景色は・・・(*゚ロ゚)ハッ!!

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眼下に広がる雄大なパノラマ。
左に見える赤い鉄橋上を
223系の普通列車が渡ってゆきました。
▲14.12.28 山陰本線 下山-和知

おお~!なかなか壮大な眺めではないですか! w(*゚o゚*)wオオー! 山あいの集落と山陰線の線路が一望できます。しかも視界には左右に二つの赤い鉄橋が確認できて、走りゆく電車を目で追っているとまるで鉄道模型の世界です (´¬`)タノスィ。せっかくの雄大な俯瞰ポイントなのに曇り空なのは残念ですが、元々晴れると午後は逆光っぽいので、まあよかったのかも・・・と前向きに考えましょうか (´ω`)ソウ…ネェ。さっそくカメラをセッティングしてアングルを調整します。

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望遠レンズでガーダー橋の部分
(先ほどの写真の左側)に寄ってみると、
鉄橋上にKTR8000形で運転されている
特急「はしだて5号」がやってきました。
▲14.12.28 山陰本線 下山-和知

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上写真のガーダー橋を渡り終えた下り列車は、
ほどなくして今度はトラス橋の方に姿を見せます。
ここは一粒で二度おいしい俯瞰ポイント!? (゚ー゚*)グリコ?
▲14.12.28 山陰本線 下山-和知

持参の時刻表をサクッと確認すると、次に通過するのは381系のチェックを入れていない特急「はしだて」だったので、てっきり287系だと思っていたら、やってきたのは北近畿タンゴ鉄道(KTR)のKTR8000形でした (゚∀゚)オッ!。「はしだて」のなかでも、非電化区間を走る宮津・豊岡発着の列車には、このKTRのディーゼル特急車が使われています ( ̄。 ̄)ヘー。アングルは初めに撮った二つの鉄橋を入れた「鉄道模型アングル」では、さすがにちょっと列車が小さくなりすぎてしまうので、ガーダー橋の方とトラス橋の方をそれぞれに分けて狙ってみることとしました。今度の381系は上り列車の特急「きのさき16号」で、先にトラス橋の方へ姿を現すことになります。トラス橋にレンズを向けて待つことしばし、山あいに列車の走る音が聞こえてきました (゚∀゚)キタッ!。

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山あいの赤いトラス橋を渡る特急列車。
モノトーンのような冬枯れの情景に
国鉄特急色の存在感だけが際立ちます。

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続いてガーダー橋へ躍り出た381系。
小さな集落に鉄橋を渡る列車の轟音が響き渡りました。

俯瞰ポイントで381系が撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
遠景で撮っても風景によく映える国鉄特急色。一度は撮ってみたいと思っていたこの俯瞰ポイントから、381系が撮れたことは満足です。ただ、やはり冬枯れの時期の山景色は画に彩りがなくて寒々しい・・・ σ(・ω・`)ウーン…。今度はぜひ新緑か紅葉の時期に訪れてみたいものです。これでここからの撮影を終えて下山します オリヨ...((((o* ̄-)o 。

次の381系は今の列車が京都から折り返してくるもので、約二時間後の「はしだて7号」。本来はこれをまた別の俯瞰ポイントで撮ろうと考えていたのですが、移動している途中でポツポツと雨が降り出してきてしまいました  ヽ`、┐( ̄o ̄;)アメダ…。とりあえず俯瞰ポイントのアプローチ付近までは行ってみたものの、その頃にはけっこうな本降りとなってしまい ザアアァァ…:il!:il|Y_(´д`;))!l|il:|;、ぬかるんだ斜面を登らねばならない撮影地は安全性を考えて断念。雨によって気温も一気に冷え込んだこともあり、仕方なく雨宿りをするために戻った下山駅の近くで、「はしだて7号」を撮ることにしました (・ε・`)シャーナイネ。

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冷雨を突いて下山駅を通過する特急「はしだて」。
ヘッドライトが濡れた軌道を光らせます。
▲14.12.28 山陰本線 下山付近

面タテで381系が撮れました~!ヽ(´▽`*)ノ ワ~イ♪
駅前の線路に沿った道から、長タマ(望遠レンズ)で正面気味に切り取るという、ちょっと苦し紛れの力技みたいな撮り方でしたが、意外と迫力があって悪くはないかも (・∀・`)イイジャン。ちなみに相対式ホームの下山ですが、当駅で交換する列車がない場合の通過列車は、上下線関係なく駅舎側の1番線(本線)を通ります。実は2番線(副本線)を通ってくれると、きれいな編成写真が撮れたんですけれどね・・・ま、いっか。雨天の4時過ぎで、あたりはもうだいぶ薄暗くなってきました。これで本日の撮影は終了とします (*´w`*)ドツカレサン。ところで、「そうだ、京都へ国鉄色を撮りに行こう。」という某広告をパクったタイトルを見て、京都の市内観光だと思われた方、スミマセン m(。・ε・。)mスンマソ-ン。いちおうこの日の381系の撮影は、すべて「京都府内」での撮影でした (゚∀゚)アヒャ☆。

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下山に入って来た下り普通列車の福知山行き。
先ほどと同様に下山のひとつ手前の胡麻で
特急「はしだて」を退避したため、
わずか5分後の続行でやってきました。
撮影地を駅前に変更したため、
予定よりも一時間早い列車に乗れちゃった。
▲14.12.28 山陰本線 下山

せっかくの遠征も曇りや雨で天気が優れず、あまりパッとしない結果となってしまった山陰本線の381系撮影。ちょっとモヤモヤの残る一日でしたが ε-(≡"≡;*)モヤモヤ…、園部の「コイケヤ裏」で撮った「きのさき」に薄日が当たってくれたのがせめてもの救いでしょうか。それでも、遠征に出て久しぶりに訪れる路線の「乗り鉄」「撮り鉄」はやっぱり楽しいもの。そして旅の醍醐味と言えばもうひとつ・・・(゚¬゚)ジュルリ…。今宵の宿は下山から乗り込んだ普通列車の終点・福知山に取っています。到着後、私はさっそく夜の街へと繰り出すのでした エーンカイ♪ヘ(゚ω゚ヘ)(ノ ゚ω゚)ノエーンカイ♪。

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下山から普通列車に揺られること40分で福知山に到着。
京都府北部に位置する福知山は、
山陰本線のほかに福知山線や北近畿タンゴ鉄道宮福線が乗り入れる、
「北近畿ビッグXネットワーク」の中心駅です。
▲14.12.28 山陰本線 福知山

下山1622-(1139M)-福知山1703

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福知山の南口駅前にはSLのC11 40が、
転車台にのせられた姿で保存されています。
これは現役時代を彷彿とさせるいい保存方法ですね (^^)
▲14.12.28 山陰本線 福知山

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街中でテキトーに見つけた赤提灯へ入ります。
まずは大将のオススメだと言う、寒ブリで一杯。
脂がのっていてとろけるようなウマさです!(゚д゚)ウマー!
合わせるお酒は福知山線の市島にある、
山名酒蔵の「奥丹波」。
香りのいい飲みやすいお酒でした ∪ヽ(>∀<*)クゥーッ!!。

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雨で冷えきった体を温めるため、
湯豆腐を頼んじゃいました。
いわゆる「ぼっち鍋(ひとりぼっちの鍋)」ですが、
それもまた一興です。(゚д゚)アツー!
湯豆腐は別に福知山の名物ではないけれど、
暮れの寒い日にこの街で温かい湯豆腐を食べたという
思い出が、私のなかに残りました。
お酒は同じものをおかわり (~▽~*)ウィッ。


明日は晴れるといいなぁ・・・ (・∀・`)
つづきます。


夏休み2014 その4・・・八戸線 キハ40 撮影記 [鉄道旅行記]

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2014.07.27~30
夏休み04
行くぜ、「あの場所」へ!
八戸線 キハ40 撮影
 
  

夏の休暇を利用して訪れている青森の鉄道旅、前回からの続きです。
三日目は当初、前日の夕方に青森とは別の街へ移動して一泊し、ソコで朝を迎える予定でした。しかし前回お伝えしたように、その日に撮った急行「はまなす」の出来に心残りを感じた私は (-"-;*)ウーン…、急きょ予定を変更 m9(`・ω・´)ケテイ!!。青森での延泊を決め、翌朝となる三日目の早朝に再び青森近郊の油川(あぶらかわ)にて、再び急行「はまなす」の撮影を敢行。今度こそ完璧!・・・とはいかないまでも、前日よりはいい結果を残せて、満足することができました ε-(´∇`*)ホッ。その後、油川から津軽線で青森へと戻ってきた私。ここからは当初に撮影を計画していた、とある路線を目指したいと思います (/*´∀`)o レッツラゴー!。ご存知のように青森は、弘前方面の奥羽本線と八戸方面の青い森鉄道、そして函館方面の津軽海峡線(津軽線)の三路線が乗り入れるターミナル。そのなかで私が乗った列車は・・・八戸行きの「青い森鉄道」です。

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青森駅のいちばん東側を発着する、青い森鉄道。
背景に写る見事な斜張橋は
青森港に架かる青森ベイブリッジです。
▲14.7.29 青い森鉄道 青森

青い森鉄道は、東北新幹線の延伸(盛岡~新青森)によってJRから経営分離された並行在来線の東北本線を、岩手県側の「IGRいわて銀河鉄道(盛岡~目時)」とともに引き継いだ青森県の第三セクター路線で、青森県内の目時と青森の間を結んでいます (・o・*)ホホゥ。私などは今でも、つい東北本線の一部だと思い込んでしまう同鉄道ですが、実際に乗ってみるとJR時代よりも設備の簡素化(駅の無人化、車両のワンマン化)は感じられるものの、地域への密着度(例えばアテンダントによる案内サービスなど)は以前よりも高くなったように思います。でも鉄からすると、やはり日中に特急列車などの優等列車がまったく走らなくなったあたりには、一抹の寂しさも感じるかな。東北新幹線の延伸前には、特急「はつかり」によく乗ったっけ・・・(=ω=*)シミジミ。

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青い森鉄道オリジナルの701系(100番台*)は、
JRの701系とほぼ同構造ながら、
車内はオールロングシートではなく、
一部にクロスシートが備わります。
(*JRからの譲渡車である0番台はオールロングのまま)
地方の第三セクター路線ですが、
電化複線をカッ飛ばすその様にはローカル線らしさは無く、
東北本線そのままって感じ。

ところで、私がこの青い森鉄道へ乗るにあたって手にしている切符(乗車券)は、JRが発行する「青春18きっぷ」。JR全線の普通列車が乗り放題となるお馴染みの切符です。・・・って、あれ?先述したように、現在の青い森鉄道はJRの路線ではないので、「18きっぷ」では乗れないのでは? σ(・・?)アレ?・・・と思われるかも知れません。たしかに「18きっぷ」では、たとえ過去にJRだった路線であっても、第三セクターに転換された路線に通常は使うことができません 乂`・д・´)ダメッ!。しかし、この青い森鉄道の八戸と青森の間に限っては、途中駅で分岐する八戸からの八戸線や野辺地からの大湊線が他のJR在来線と接続の無い、いわゆる「飛び地路線」として存在するため、特例として同区間は「18きっぷ」での通過が認められているのです オケ!(*`▽´)=b(ただし下車できるのはそれらのJR線と接続する、八戸、野辺地、青森の三駅に限られます)。そんな「18きっぷ」で乗った青い森鉄道。ということは、私の目的もそれに接続するJRの路線であり、青森から乗った列車を下車したのは八戸。そう、今回私が訪れることにしたのは、ここを起点とする八戸線です (・o・*)ホホゥ。

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青い森鉄道と八戸で接続する八戸線。
前日に乗った津軽線と同色のキハ40(+48)が、
ホームに待機していました。(´▽`*)キハキハ~♪
▲14.7.29 青い森鉄道 八戸

八戸線は青森県の八戸から、太平洋岸の港町である鮫や種市を経て、岩手県の久慈(くじ)までを結ぶ、非電化のローカル線。三陸海岸の北部に沿って走るため、車窓からも海が臨める風光明媚な路線です (゚∀゚*)オオッ!!。しかし、東北地方の海沿いを走る路線としては、日本海側の五能線(東能代~川部)か、もしくは同じ三陸地方でも「あまちゃん」で一躍人気となった北三陸・・・もとい、三陸鉄道の方が有名で、八戸線はどちらかと言えば地味な存在だと言っていいでしょう。では、なぜそんな路線を私は訪れたのかというと・・・σ(゚・゚*)ンー

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八戸を出てしばらくは市街地を走る八戸線ですが、
鮫を過ぎると、車窓左手に海が見えてきます。
傍らに鳥居が見える丘のようなものは、
ウミネコの繁殖地で有名な蕪島(かぶしま)です。
▲14.7.29 八戸線 鮫-陸奥白浜(車窓から)

実はこの八戸線は、私が国鉄・JRの全線完乗を果たしたときの最後の一線で、個人的にとても思い出深い路線なのです ( ̄。 ̄)ヘー。ちなみに、何か特別な理由やこだわりがあって八戸線を最後の一線にしたわけではなく、テキトーに乗り潰していったら、最後まで残ったのがこの八戸線と岐阜県の太多線(美濃太田~多治見)の二線となってしまい 「(゚ペ)アリャ、んじゃあ、住宅地ばかりを走る太多線よりは、海辺の八戸線で完了した方が雰囲気がいいかな・・・って、そんな感じ (^皿^;)ゞテキトー。でも、全線完乗に最北端や最南端などの終端駅を選ぶ方が多いなかで、この八戸線の久慈が完乗駅だったって言うのも、なんだか自分らしくていいかなと思っています。そういえば、自分が尊敬する旅行作家の故・宮脇俊三氏も、最後の一線は何となく乗り損ねてしまったという理由で、栃木県の足尾線(現・わたらせ渓谷鐵道)でしたっけ。

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車窓に広がる海景色が八戸線の醍醐味。
非冷房のキハ40は、
窓を開けて潮風を楽しむことができます。
う~ん、気持ちいい!
ウミ━━━ヽ(´▽`)ノ━━━ッ♪
これぞまさに「行くぜ、東北。」の気分。
車内に木村文乃チャンはいないけれど・・・。
▲14.7.29 八戸線 鮫-陸奥白浜(車窓から)

おっと、閑話休題。そんな思い出深き八戸線を、いつかは海を入れたきれいな景色で撮影して写真に残したいと思っていたのです。この線で私はJRの完乗を果たしたんだよって、お見せできるような・・・ソレ(・∀・)イイネ。しかし、完乗の日から時が経つにつれてその思いは徐々に薄れてしまい、いつしか八戸線を撮影することなどすっかり忘れていました 。゜(# ̄ ▽. ̄#) ボッケー°。。ところが昨年の夏のこと、ふと駅で私の目に留ったのはJRの東北キャンペーン(例の「行くぜ、東北。」ね)のポスター。なんとそのロケ地が、海辺をゆく八戸線だったのです (*゚ロ゚)ハッ!。

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これが、2013年夏バージョンの「行くぜ、東北。」ポスター。
見覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その舞台は八戸線でした。

それを見た瞬間に、私の八戸線に対する気持ちが一気に再燃 o(炎◇炎)oメラメラ。私も海を背景にしたこの場所で、八戸線を撮りたい!o(≧▽≦)o・・・そして一年越しの今夏、こうやって八戸線を訪れることとなったのでした ( ´_ゝ`)フーン。しかし本来の計画では、前日の夕方に八戸まで移動して一泊し(冒頭に書いた「青森とは別の街」って言うのは八戸のことね)、今日は朝から八戸線を何カ所かで撮影をしようと考えていたのですが、予定を変更して急行「はまなす」の撮影を優先してしまったために、運転本数の少ない八戸線の撮影地をいくつも回る余裕は無くなってしまいました (・ω・`)シャーナイネ。もう、列車の本数的に行けるのは一カ所のみ。もちろん目指すのはあのポスターの場所です(`・ω・´)-3フンス!。ポスターの片隅には「有家~陸中八木」の撮影地表記がありました (゚∀゚)オッ!。 八戸から列車に乗ること一時間ちょっと、その有家(うげ)で下車。

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海沿いを走る八戸線を撮りたくて、
私が降りたのは、有家。
ここはもう岩手県です。
▲14.7.29 八戸線 有家

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目の前に海が広がる有家駅。
ホームに待合室があるだけの簡素な駅ですが、
ぼーっと海を見て過ごしたくなります。
しかしこの駅はその立地条件から、
東日本大震災のときには津波に襲われ、
甚大な被害を受けました・・・。
▲14.7.29 八戸線 有家

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有家のホームからは、
私が乗ってきた列車が海沿いをゆく姿が見えました。
▲14.7.29 八戸線 陸中中野-有家(後追い)

青森0752-(青い森566M)-八戸0933~1007-(八戸433D)-有家1120

海辺に立つ無人駅、有家。下車したのは私一人で、列車が去ってしまうと波の音しか聞こえない、のんびりとしたいい駅です (´ー`*)マターリ。今日は雲ひとつない快晴で、気温もかなり高い真夏日。目の前に広がる白い砂浜と青い海を見ていると、思わず泳ぎたくなってしまいますが、ここはグッとこらえて撮影地へ向かいます ε=ε=ε=┌(;・_・)┘テクテク。ところでこの目指す撮影地、線路と海がスッキリと見渡せるような場所なので、お立ち台的な有名ポイントなのかと思っていたのですが、撮影地情報はまったくヒットしませんでした σ(゚・゚*)ンー…。でも地形はそれほど複雑ではなく、目的地の線路は海沿いのS字という特徴ある線形なので、地図である程度の目星はつきます。まあ、行けば何とかなるでしょう。ちなみに目星をつけた場所までは、駅から直線距離で一キロくらい。ただ、線路に沿った道は無いので、いったん山側の国道へ出なくてはならず、ルート的にはカタカナの「コ」の字のような遠回りをせねばなりません。その距離は単純に三倍となって、約三キロ・・・(;´д`)トホホ…。しかも国道までは延々続く坂道・・・ε~ε~ε~(((;´□`)ヒイイィィ.....。さらにそこへ、夏の強い日差しが容赦なく照りつけます 。゚(A′∩`;)qアチィィ・・・。まさにもう、こりゃたまらんらん・・・です。直線距離では有家の方が近くても、ひょっとしたら道のりは一つ手前(八戸寄り)の陸中八木の方が楽だったのかな? それでも、次に列車が通過するまでには二時間もの余裕があるので、焦らずにマイペースで歩みを進めます ((((A′0`;)=зハヒー。

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汗だくになりながら、とりあえず高台の国道へと出ました。
先ほどは目の前に広がっていた海が、霞んで見えます・・・。

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国道にバス停を発見!(゚∀゚)オッ!
これは移動に使えるかも・・・と見てみるも、
運転本数は一日二便のみでした。
なんだか、最近はこんなバス停をよく見かけるような・・・。

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西へ一キロ、北へ一キロ、また東へ一キロ進んで・・・
再び線路端へと戻ってきました。

だらだらと歩き続けて40分ほど、ようやく海沿いにあるS字カーブのたもとへと辿り着きました。あとはこの地点を見下ろせる俯瞰ポイントへ上れば、そこがあのポスターの撮影地に違いありません。それらしき斜面は、パッと見だと木が生い茂っていてとても登れそうにないのですが、こういうところにはおそらく先人が築いたであろう、獣道ならぬ「鉄ちゃん道」があるハズ。それを慎重に捜索してみると・・・<(゚-゚=)キョロキョロ(=゚-゚)ゞ 上へ続く怪しげな階段を発見!(゚∀゚)オッ! でもそれは細い鉄ちゃん道ではなく、しっかりと手すりの付いた階段だったのは予想外でした。ちなみにコレ、どうやら津波対策の避難誘導路のようです。

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線路脇にある避難誘導路の階段上からは、
こんな景色が臨めました。

その階段をあがると、ちょっと松の枝が邪魔ですが、どうにか線路と海が見下ろせる位置まで到達。ここまでくればもう楽勝ムードで、ポスターのポイントまではあと一歩 p(`・∀・´)qヨッシャ!・・・だと思っていました ( ̄△ ̄;)エ…?。ところが、その階段から続く細い道(避難誘導路)を抜けると、そこは明らかに民家の庭先 (・・∂) アレ? 。おっと、ここは入り込んじゃいけないな・・・と、少し戻ってから迂回。すると今度は普通の道には出たものの、線路や海などがまったく見えない、小さな集落内に迷い込んでしまいました エッ!?(゚Д゚;≡;゚Д゚)ドコ!?。

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迷い込んでしまった集落。
海は見えないなぁ・・・σ(・ω・`)ウーン…。

家が数件だけの集落。おそらくここ一帯は皆が顔見知りの親戚同士のようなものに違いなく、そこへ私のような見知らぬヨソ者が現れたら明らかに怪しい (¬_¬;)アヤシイ…。私の方もなんだか居心地が悪くて、おどおどしながら路地を進んでみます オドオド…(((;・∀) 。そういう態度が余計に不審者っぽいんですけれどね(^^;)。あの角っこまで行って海が見えなかったら、もう一度線路脇に戻って探し直そう・・・などと思っていると、やはり私の姿を見て怪しんだのか、一軒の家からおじさんが出てきました (;・∀・)ア…。すると突然、クワを振りかざして追い返す・・・(((i|!゜Д゚i|!)))ヒィィィ  ということは無いけれど、その表情はやはり怪訝そう (-"-#)ウン?。そこでこういう時は先手必勝!(`・ω・´)-3フンス! まず私の方から挨拶をして、ここにいる理由を素直に話します。スマホの画面に映し出した例のポスターを見せて、ココを探しているのだと・・・ヾ(;゚ω゚)ゝカクカクシカジカ…。すると、おじさんから返ってきた答えは「ココ・・・ウチの◯◯のウラだ」とのこと。え?そーなの!? Σ(゚∇゚;ノ)ノ エェ!? でもそれって、私有地じゃん・・・。おじさんによると、やはりポスターの影響からか、最近はよくこの辺で写真を撮る人・・・つまり撮り鉄を見かけるらしい。そこで私も恐縮しつつ、なんとか撮影許可をいただき、カメラを構えることにしました スツレイシマツ(o_ _)o))ペコリ。その高台から見下ろす先に広がっていたのは、たしかにあのポスターと同じ風景・・・w(゚0゚*)w オォー!

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真っ青な三陸の海を背にして進む、白いキハ。
これぞ八戸線を象徴するワンシーンです。
▲14.7.29 八戸線 有家-陸中八木

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手前まで引きつけて、もう一枚。
列車はゆっくりと海辺のS字カーブを走り抜けてゆきました。

海バックで、八戸線が撮れました~!ワ━━━\(≧▽≦)/━━━イ♪
何の変哲も無い盛岡色のキハ40ですが、この場所で、しかも快晴という絶好の条件で撮れたことに、もう大満足です。ああ、JRの全線完乗を果たしてから十数年・・・やっと八戸線らしい一枚を残すことができました ・:*:・感(*ノ∀`*)動・:*:・。有家から終点の久慈までは、あと残り四駅。あの日、私はどんな気持ちでこの海を眺めていたんだったかな・・・。ただ、私が乗り潰した時期は真冬の12月。小雪舞う天気で鉛色の空が広がり、海はもっと荒涼としていたんですけれどね(笑)。
このシチュエーションはまさしく「行くぜ、東北。」のポスターそのものなのですが、個人的な好みで列車の位置を少しだけ変えてみました。やはりここは列車を手前まで引きつけるよりも、海や空を大きく入れた方が気持ちのいい画になります(^^)。

念願の撮影地で撮ることができた八戸線の列車。一本でも撮れれば、もうそれでじゅうぶんなのですが、今の上り列車(八戸行き・442D)はすぐ先の陸中八木で下り列車(久慈行き・437D)と交換します (゚∀゚)オッ!。日中は二~三時間に一本しか無い八戸線なのに、ここは時間が接近しすぎていて他の場所へ移動する時間がなく、すぐにやってくる下り列車もそのまま同ポイントで狙うことにしました。ところで、八戸線に使用される八戸運輸区のキハ40・48には、現行の白い盛岡色と呼ばれる編成の他に国鉄時代の首都圏色、いわゆる「タラコ色」を復刻した編成があり、今度はちょっぴりそれに期待したいところσ(・∀・`)コナイカナァ~。ここは「鉄運」が試されるところですが、はたして現れたのは・・・Σ('0'*)ハッ!

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盛岡色が三両連なった、下り列車。
三陸の海を横目に見ながら、終点の久慈を目指します。
▲14.7.29 八戸線 有家-陸中八木(後追い)

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もう一丁、今度はタテ位置で。
個人的にローカル線の風景に三連は長すぎるように感じたので、
編成の長さがあまり目立たないような撮り方をしてみました。

残念ながらタラコではなく、盛岡色でした ズルッ☆(ノ_ _)ノ。まあ、そうそうウマくはいかないやね(^皿^;)ゞポリポリ。おそらくこの日の私の鉄運は、朝の津軽線で撮った「遅れ北斗星」で使い果たしてしまったのだと思います(笑)。それでも、このシンプルな盛岡色はご当地カラーの中でも個人的に好きな色なので、ヨシとしましょう。これで、海辺を走る八戸線の撮影は終了です。先ほどの地主さん(おじさん)にお礼を言おうかとも思ったけれど、家を訪ねて行ってまでする必要は無いかと個人的に判断し(逆にご迷惑かと思い)、そのまま失礼することとしました。m(_ _)mアリガトウゴザイマシタ

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撮影後に近くの砂浜で食べたのは、
乗り換えの際に八戸駅で買ってきた
「八戸発 旬彩紀行 幕の内弁当」(¥1080)
何といっても、丸々入っているイカめしが目をひきます。
さらに、ホタテ、鴨肉、焼サバ、鶏唐揚、玉子焼、
きんぴら、おから、野菜の煮物・・・など
おかずが盛りだくさんで楽しい幕の内です(゚д゚)ウマー!
☆☆☆☆・

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帰りは陸中八木の方へ出てみました。
徒歩での所要時間は有家と同じくらいでしたが、
国道から外れたクルマの少ない道を進むことができ、
さらに道中には自販機を備えた商店などもあったせいか、
幾分こちらの方が楽に感じました。
陸中八木も駅舎の向こうに港が見える、
なかなか雰囲気のいい駅です。
▲14.7.29 八戸線 陸中八木

撮影を終えて、行きに列車を降りた有家ではなく、陸中八木へとやってきました。この駅から私が乗るのは、八戸行きの上り列車です。実は八戸泊で考えていた当初の計画では、午前中から八戸線の撮影を始めて、先ほど撮影した下り列車(437D)に有家か陸中八木から乗る予定でした。そうすると、久慈で三陸鉄道北リアス線に、さらに宮古で山田線へとウマい具合に乗り継げて、18時過ぎに盛岡へと着けるハズだったのです (・o・*)ホホゥ(陸中八木1331-(437D)-久慈1405~1410-(三鉄114D)-宮古1546~1554-(山田653D)-盛岡1806)。しかし朝の「はまなす」撮影を選んだことでこの計画は崩れ、三時間後に陸中八木を出る次の下り列車(443D)では、本日中に本数の少ない山田線へ乗り継ぐことはできなくなってしまいました。仕方なくここは素直に八戸へ戻って、今夜の宿泊地である盛岡へと向かいます (・∀・`)シャーナイネ。

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八戸行きの列車が、
西日を浴びて陸中八木へ入ってきました。
先ほど撮影した三連の折り返しです。
▲14.7.29 八戸線 陸中八木

駅で目にした一枚のポスターがキッカケで、再び訪れることになった思い出の八戸線。念願の撮影地はちょっと意外なところだったけれど、なんとか長年思い描いていたような青い海をバックにして走る八戸線の画を撮ることができて大満足です。この雄大な情景を見たとき、あらためて完乗を果たした最後の一線に八戸線を選んでよかったと思いました。そして、文中ではあまり触れませんでしたが、この八戸線も三年前の東日本大震災では甚大な被害を被った路線です。それが今、数々の苦難を乗り越えて復旧し、走り続けていることにも、感動を覚えずにはいられませんでした。今回は半日となってしまった八戸線訪問でしたが、また機会を見つけて再訪したいと思っています。

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終点の八戸に到着。ここでキハ40とはお別れです。
どうやらこの八戸線にも近い将来、
新車が投入されるという話があるようですね・・・。
▲14.7.29 八戸線 八戸

さて、八戸から盛岡へ行くには、東北新幹線と第三セクター路線の青い森鉄道&IGRいわて銀河鉄道の二通りがあります。ここでふつうに考えるならば、新幹線は速いけれど料金が高い・・・σ(゚・゚*)ンー と、思われることでしょう。たしかに八戸~盛岡で新幹線に乗ると、乗車券1660円の他に1840円の特急料金(立席特定特急券)がかかり、その合計は3500円です。ところが、いっぽうの三セク路線はというと、青い森とIGRを通しで乗った場合、なんと乗車券だけで3040円 Σ( ̄ロ ̄;ノ)ノ タカッ!(先述したようにこの区間は「18きっぷ」の使用は不可)。これは全体的な利用者が少なく、一人当たりの運賃を高めに設定しなくてはならないという地方路線の厳しい事情によるものなのですが(IGRの運賃は全国でもトップクラスの高さ)、結果的に八戸~盛岡では新幹線と460円しか差が無くなってしまいました。そうすると、なんだか新幹線を使った方がおトクに感じるのですから、不思議なものです(決して新幹線が安いワケではない)。

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八戸からはE5系の「はやぶさ」へ乗車。
盛岡までの所要時間は40分。
三セク路線を利用すると1時間45分かかります。
▲14.7.29 東北新幹線 八戸

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全席指定で自由席の無い、
東北新幹線の「はやぶさ」や秋田新幹線「こまち」ですが、
盛岡以北(盛岡~新青森・盛岡~秋田)では、
座席指定を受けない特定特急券(いわゆる立席特急券)で
乗車することができます(料金は指定席の520円引き)。
ちなみに、この券面に印字された同区間のJR乗車料金は1660円。
やはりIGR線経由の3040円が、いかに高いことか解ります。
まあ、仕方ないんだろうけれどね・・・σ(・ω・`)ウーン…。

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夕暮れの頃に盛岡へ到着。
私が盛岡を訪れるのは、今年の1月以来です。
▲14.7.29 東北本線 盛岡

陸中八木1532-(八戸446D)-八戸1648~1706-(東北新幹線 はやぶさ28号)-盛岡1744

新幹線でいっきに盛岡までやってきました。先述したように、本来は八戸線~三鉄北リアス線~山田線と乗り継ぐ計画を立てていたので、この盛岡に宿を取ったのですが、結果的に今日のルートだとあまり盛岡で泊まる意味はありませんでした。むしろあのまま八戸から新幹線で直接、東京へ帰ってもよかったくらいです。でも・・・盛岡の宿を泊まらずにキャンセルするのはもったいないし、ここは割り切って盛岡の夜を存分に楽しむことにしましょう! エンカイ♪ヘ(゚ω゚ヘ)(ノ ゚ω゚)ノエンカイ♪ (*一部のブログ仲間さんへ警告。この先、キケンです・・・笑)

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盛岡のシンボルとも言える開運橋の周辺は、
ちょうどハイビスカスの花が満開でした。
(このカットは某記事を見て、急きょ差し込んだw)

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今宵はちょっと贅沢に、前沢牛の瓦焼きで一杯。
青森を中心とした今旅はホタテやイカなどの魚介系が多かったので、
盛岡では肉が食べたかったんです。チョー(゚д゚)ウマー!
「♪ららら、はいっ! 行っくぜ、東北。
おいしく食べて、こりゃたまらんらん♪」

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お供には東北の地酒を何種類かいただきました。
これはその内のひとつで、
おねーさんに進められた、地元盛岡の酒「慈空」。

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さらに、麺どころ盛岡でのシメと言えば、
前回に訪れた時は冷麺を食べたので、
今回はじゃじゃ麺をチョイス。
平打ち麺にキュウリと肉味噌をまぜまぜしていただきます。
もちろん食後のちーたんたん(スープ)も忘れずに。(゚д゚)ウママー!

 

次回へ・・・続きま・・・せん!( ̄△ ̄;)エ?

ここで次回に続けてしまうと、翌日は盛岡からさらにどこかへ撮影に行ったのでは・・・と、思われるところですが、そうではありません。盛岡での飲み食いで散財した私が東京への帰路に選んだのは、一日かけて東北本線の鈍行列車をひたすらに乗り継いでゆく方法。もちろん使用する切符は「青春18きっぷ」です。そう、あと今旅に残されている行程は、東京へ帰るだけなのでした。(記事の上ではいつの間にか逆転されてしまった、「行程そっくりさん」www)。


7月30日(水)

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早朝、5時半の初発列車で盛岡を出発。
東北本線乗り継ぎ旅の一番手は、
座席がロングシートの701系。
▲14.7.30 東北本線 盛岡

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一ノ関からの仙台行きは、719系。
この車両の座席はセミクロスシート構造なので、
乗り鉄的には「当たり」の電車です (^^)
▲14.7.30 東北本線 一ノ関

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仙台の手前にある岩切で、
支線の利府を始発とする福島行きに乗り継ぎ。
ちょうど通勤時間帯と重なって車内は混雑していましたが、
二駅目の仙台で座れました。
▲14.7.30 東北本線 岩切

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福島で接続した郡山行きも719系。
これで一ノ関から郡山まで、
ボックスシートで車窓を楽しむことができました。
∩(´∀`)∩ワァイ♪
▲14.7.30 東北本線 福島

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ちょうどお昼時の郡山で駅弁を仕入れます。
チョイスしたのは「海苔のりべん」(¥900)。
お弁当の定番である「のり弁」も、駅弁になるとちょっと新鮮です。
この駅弁は、焼鮭や厚焼き玉子、煮物など、
おかずの豊富さも嬉しいのですが、
なによりその名になっている「のり弁」の海苔が、
二段になっているところが素晴らしい! (゚∀゚*)オオッ!
☆☆☆☆・

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そんな駅弁を携えて乗り込んだ、
郡山発の黒磯行きは・・・、
ロングシートの701系(左)(・ε・`)チェ。
でも、白河を過ぎると空いたので、
車内でおいしくいただきました。≠( ̄~ ̄ )モグモグ
▲14.7.30 東北本線 郡山

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黒磯からは電化方式が直流区間になります。
接続した宇都宮行きは湘南色205系。
もちろんロングシートです。
▲14.7.30 東北本線 黒磯

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そして宇都宮からのラストランナーは、
E231系の湘南新宿ライン。
盛岡から途中にどこへも立ち寄らずに乗り続け、
11時間かけて東京へと帰ってきました。
▲14.7.30 山手線(湘南新宿ライン) 新宿

盛岡0525-(東北1522M)-一ノ関0653~0700-(522M)-岩切0822~0839-(576M)-福島1015~1028-(1136M)-郡山1116~1145-(2136M)-黒磯1258~1326-(1550M)-宇都宮1417~1436-(4150Y)-新宿1614


長々と続けてきた、私の夏休み旅行記はこれで終了です。
東北新幹線のグリーン車へ乗るところから始まった今旅。青函トンネルのケーブルカーが目的で津軽半島の突端にある竜飛岬を目指したり、駅ばりポスターで見かけた情景を求めて海沿いの集落を右往左往したりと、一見変化に富んだ旅ができたように見えますが、個人的な感想としてはやはり、いちばんの目的として掲げていた急行「はまなす」の撮影に少しとらわれすぎて、旅程が萎縮しまった気がしています。それは延泊した三日目だけでなく全体を通して。ただ、それが後悔や心残りかというとそうではなく、旅先であらためて計画を建て直しながら進むというのは、むしろ楽しかったように思います。完璧な計画なんて無い。だから旅は面白いんですよね (^^)


補足・・・私が訪れた有家陸中八木の撮影地ですが、旅行後にちょっと調べてみたところ、以前(二年くらい前?)は私有地手前の斜面全体から手軽に海バックで列車を撮ることができたそうで、必ずしも私有地内で撮られたものとは限らないようです(JRのポスターに使われた写真も、その頃に撮られたものかも知れません)。ただし、現在はその斜面に草木が生い茂り(とくにクマザサが厄介)、結果として私有地からしか撮れない状態となっています。