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ONE-shot 89 時、すでに遅し・・・。 [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 89 時、すでに遅し・・・。
 
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儚くも桜が散り、「撮り鉄」も一段落・・・かと思いきや、
もう今週末からはゴールデンウィークに突入。
連休ともなれば、また「撮り鉄」だ「乗り鉄」だと
慌しく飛び回ってしまうと思われるので、
先週末は久しぶりにゆっくりと実家へ顔を出してきました。
常磐線沿線にある私の実家。もちろんそのついでに、
数少なくなった651系などを狙ってみようとカメラ持参。
今回はその帰り道に上野駅付近で撮った「One-Shot」です。
    
上野駅の構内が一望できる、鶯谷寄りにある跨線橋。
日中の明るいうちは
架線やビームなどがゴチャゴチャしていてうるさいのですが、
夜になるとホームと列車の明かりのみが目立って、
なかなかいい雰囲気になります。
とくに、まっすぐ線路が延びる「16番線」が撮りやすい。
だいぶ前に、ここから撮った489系「能登」の写真を見たことがあり、
私も一度は同ポイントから撮影してみたいと思っていました。
489系「能登」はもう無くなってしまったけれど、
今狙うなら、やはり数少なくなった651系「スーパーひたち」がいい。
きっとLEDヘッドマークを輝かせて発車してゆく姿を
カッコよく撮れるハズ・・・。
ところが、
下調べせずに件の跨線橋上からホームを眺めていると、
30分ヘッドで発車する常磐線の特急は、
16番線と17番線を交互に使用しています。
ちょっとイヤな予感がして、時刻表をよく見てみたら、
なんと夜の二本・19時発と23時発の651系は、
そのどちらも撮影に不向きな17番線発となっているではありませんか。
つまり、もうこの跨線橋上からスッキリ撮れる16番線側で、
夜の651系は撮れないということ・・・。
「時、すでに遅し」だったようです。
  
結局この日は
16番線を発車する新顔のE657系を一本撮って
帰りました・・・。
     
12.4.21 東北本線 上野


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小湊鐵道・・・桜花爛漫!春の小湊撮影記 (後編) [鉄道写真撮影記]

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2012.04.12
小湊鐵道
桜鉄2012
桜花爛漫!春の小湊 撮影記 (後編)
  

春の小湊鐵道旅。前編からの続きです。
期待通り満開の桜に出迎えられたものの、撮影したかった上総大久保の俯瞰ポイントには辿り着くことができず、出鼻をくじかれた形となってしまいましたが、でも撮影はまだまだこれからが本番。気を取り直して次の撮影ポイントへと向かいます。上総大久保から上り列車に乗ってやってきたのは、今旅の本命ポイントである飯給(いたぶ)。小湊沿線に数ある桜の名所のなかでも、列車と絡めやすくて形もきれいな飯給の桜は、いちばんの人気スポットです。

上総大久保1217-(小湊28)-飯給1226

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飯給はホーム上に待合室があるだけの無人駅。
でも駅の周りには満開の桜が咲き誇ります。
小湊鐵道 飯給

本当は飯給へ来る前にもう一ヶ所、せっかくなので月崎か里見あたりでも撮影しようかと考えたのですが、この辺は二時間に一本程度の小湊鐵道。途中下車を繰り返すのは撮影効率が悪い。ならば、もう本命の飯給に絞って、じっくりと腰を据えることにしました。まあ私の場合、欲張って焦るとあまりいい結果にはならないみたいですし。(^^;)

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飯給駅のホーム脇にある、板張りの謎の物体・・・ナニコレ(゚△゚)?
実はこれが例の「世界一大きいトイレ」の外観。
女性専用トイレなのでコレぐらいしか撮りませんでしたが、
内部が気になる方は
市原市のHPなどを参照してみてください。
それにしても、私など「たかがトイレ・・・」と思っていましたが、
結構多くの見物客が訪れていました。
何でも「世界一」になると、スゴイのね・・・。

飯給駅前に設置された「世界一大きいトイレ」なるものを横目に見つつ、駅の周囲をひとまわり。単線非電化の小湊鐵道は障害物も少なく、いろんな角度からスッキリと撮影することができますが、まずは駅の東側にある斜面から桜を入れて下り列車を狙ってみることにします。待つことしばし、やがて桜の向こうにキハの姿が見えてきました。

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満開の桜と菜の花に迎えられて、列車が到着。
まずはホームに進入してきたところをタテ位置で。
小湊鐵道 飯給

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停車したら今度はヨコ位置で。
乗客が窓を開けて桜を撮影しています。
思わず撮りたくなる気持ちはすごく解るので、
個人的にはこういう光景、キライじゃないです。(^^)

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ラストに発車してゆくシーンを、ちょっと引き気味で。
画面左の桜に目が行きがちですが、
今年は右の老木もキレイに花を咲かせてくれました。

ここは駅なので、当然ながら列車はゆっくりと進入してきて停止します。その間にタテ位置やヨコ位置、アップなど桜と絡めて撮り放題。でも本命カットは、やはり列車が発車してゆくところを手前まで引き付けて・・・って、あれ?シャッターが切れない!?Σ(゚Д゚|||) え?え?どういうこと?? まさか故障じゃ・・・。その間に列車は真横を走り去ってゆきます(本当なら上写真右端に写っている停目のあたりでシャッターを切るつもりでした)。慌ててファインダーから目を離してカメラのモニターを見てみると・・・「メモリーカードがいっぱいです」orz アホカ...。考えてみたらこの日はサブのコンデジを忘れてきてしまったこともあって、メイン機で後方展望やら桜などをガシガシ撮りまくっていたのでした。さらに駅間を通過する列車を一、二枚撮るわけでなく、上総大久保やこの飯給で停車シーンを何枚も何枚も撮っていたら、そりゃカードもいっぱいになるってものです。それに気付かず本命カットを逃すとは・・・まさに痛恨の凡ミス。上総大久保俯瞰といい、今回の事といい、せっかく絶好の条件に恵まれているのに、なんだかツイていないなぁ・・・いや、すべて自分が悪いのですけどね (´・ω・`) 。でもまあ、故障という最悪な事態でなかったことには一安心。もしここでカメラが故障して一枚も撮れないなんてことになったら、泣くに泣けないところでした。そんなちょっと前向きな考えで吹っ切り、予備のカードに差し替えて撮影を続行。いま一度、メモリーカードと電池の残量、撮影設定の再確認をし、次の上り列車を待ちます。

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迫力すら感じる満開の桜をかすめて、列車が小駅を発車してゆきます。
小湊鐵道 飯給

今度は先ほどとは逆になる、駅西側の踏切脇から撮ってみました。こちら側の方が桜の形が良く、さらに桜の背景が森で暗く落ちてくれるので、満開の桜がよりいっそう美しく映えます。や~っと、思い描いていたような小湊鐵道と桜の画が撮れたかな・・・。ところで、撮影後に気付いたのですが、よく見ると列車の側窓から桜の花に触れようとする乗客の手がにょきっと伸びているではありませんか。先ほどの車内から写真を撮っていた人と同様に、思わず触れたくなる気持ちもわかりますよね~。次のカットでは手が引っ込んでいたのですが、あえてこの写真を選んでみました。できればこういうシーンはすぐに気付いて、そこをアップで撮れるような咄嗟の判断力が欲しいところです。。。

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ここで一段落し、お昼にします。
行きがけにJR千葉駅で買ってきた「菜の花弁当」。
鳥そぼろと炒り卵のシンプルな駅弁ですが、
どこか懐かしいお味。外で食べれば遠足気分です(^^)
箸じゃなく先割れスプーンが付いているので食べやすい。
☆☆・・・
ちなみに小湊沿線の駅前は飲食店はおろか、
自販機すら見当たらない駅が多いので、
飲食物は事前に持ってくることをおススメします。

ちょっと遅めのランチタイムを挟んで、続いては同じ飯給駅でもサイドから狙えるアングルへと移動します。こちら側にはすでに水を張った田んぼがあり、ウマく撮ればその水田(代田)に景色が写り込む、いわゆる「水鏡」が拝めるので、鉄だけでなくネイチャーフォトを撮る方達の姿も多数見られます。ただし、きれいな水鏡が見られる条件はまったく風が吹かない無風状態であること。桜を撮るだけならばひたすら風が治まるのを待てばいいのですが、鉄道写真となるとそう簡単にはいきません。列車が来たときに無風になるかどうかは、もはや運次第。ちょうど近くに神社があったので、お参りはしてみましたが・・・。

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苗植え前の水を張った田んぼ、
代田(しろた)にその姿を映す、桜とキハ。
小湊鐵道 飯給

う~む、惜しくも左半分がにじんでしまった・・・。頬にほんの少し風を感じる程度でも水面が揺れてしまうので、本当に難しい。一時間後に来た折り返し列車も結果は同じ・・・というより、もっとにじみが酷かった。でも、この日は西(画面左)から風が吹いていたのか、列車が来ない時間を見ていても、左半分だけがにじむケースが多い。ならばと、ためしに今度は右半分だけを狙ってみます。

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夕暮れ近づく里山の春。
こういうのどかな景色には、単行列車が似合います。

桜の木が一本になってしまうのはちょっともったいないけれど、狙い通りに列車は水面にクッキリ (^^)。しかしすでに夕暮れ時で、山陰に隠れて桜にも列車にも日は当たらなくなってしまいました。もうそろそろ撤収すべきか・・・いや、この飯給の水鏡桜はこれからが本当の見せ場。むしろ日が暮れるのを待っていたかのように、続々とギャラリーが集まりだしました。実はここの桜、日暮れと同時にライトアップされるのです。夕方に撮った上の写真から、さらに待つこと二時間・・・。

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宵の口、ブルートーンに包まれた飯給駅に列車が到着。

このころには懸念していた風もぴたっと止み、完全なる無風状態。列車も単行だったので、桜と桜のちょうど間に停まるベスト位置。これは思い描いていた以上の情景です。この撮影ポイントでのいちばん人気は最初に撮ったほぼ真横の位置なのですが、鉄としてはちょっとテールランプが見せたかったので、ちょい左寄りから撮影してみました。これだけ撮れれば満足・・・? いやいや、まだ撮影は続きます。さらに時間はすすみ、やがてあたりは闇に包まれました。そして午後7時、上り48列車の到着時刻・・・。

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漆黒の世界に浮かび上がった、鮮やかな満開の桜。
その傍らで静かに佇む単行列車。

ライトアップされた夜桜、単行の小湊キハ、そしてクッキリ映し出した水鏡・・・思わず言葉を失うほど、美しい幻想的な世界がそこに繰り広げられました。ひとつ残念なのは、上り単行列車の場合、先ほどの下り列車の停止位置とは異なり、左寄りに停車してしまうこと。でもそんな些細なことなど、どーでもよくなるほど感動的・・・: *:・(*´∇`*).・: *:・。ああ、休暇を取ってまで来た甲斐があったなぁ・・・。じゅうぶんすぎる結果が得られ、大・大・大満足。もう撤収してもいいのですが、上り列車は今撮った列車が行ったばかりなので、次はまた二時間後。その前に今度は逆方向の下り列車がやってきます。ラストにもう一本、この列車も夜桜で撮りましょう。

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再び夜桜のもとに列車が入ってきました。
二本の桜と二連のキハがバランスよく停車。

感動再び・・・(*´∇`*)。下りの最終となるこの43列車は、二連でした。単行よりもバランスよく見えますが、なんだかまとまり過ぎるキライもあって、個人的には単行列車の方が好きかな・・・。でも、単行と二連の両方が撮れたのは、嬉しい収穫 (^^)。

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発車するタイミングを撮って、少し動きを付けてみましたが、
ちょっとビミョーだったか・・・こういうのは難しいっ(>_<;)。

これで今度こそ撮影は終了。というより、今の列車が折り返してくる次の列車が上りの最終列車ですから、コレに乗らないと私は帰ることができません(^^;)。20時36分、首都圏近郊とは思えないほど早い時間の最終列車が、飯給駅へ入ってきました。

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夜桜に迎えられた、上り最終列車。
ホームからのアングルもなかなか悪くないですね。
小湊鐵道 飯給

二連の最終列車、乗客は私と同じく飯給から乗った四人の鉄だけだったので、ふだんは乗客ゼロなんてことも多そうです。もう写真は撮りませんでしたが、行きとは逆に運転室脇の座席から暗闇の中を突き進む前面展望をずっと眺めて過ごし、終点の五井には21時26分着。朝から夜まで一日じゅう桜を撮りまくった、春の小湊旅が終わりました。

飯給2036-(小湊54)-五井2126
五井2143-(内房1144M)-千葉2201~2204-(総武快速2210F)-市川2227~2229-(総武2113B)-御茶ノ水2251~2251-(中央2259T)-新宿2302

俯瞰撮影ポイントが解らなかったり、メモリーカード残量を確認しなかったりと、不安な出だしとなった今回の撮影。でも最終的には念願だった満開の桜とキハのコラボを好条件で撮ることができて、大満足の一日となりました。初めて撮った飯給のライトアップは列車の本数も少ないことから、今回はオーソドックスな撮影に留まってしまいましたが、また撮れる機会に恵まれれば、今度はもう少しいろんなアングルから工夫してみたいところです。

桜鉄2012はこれにて終了。
桜の花よ、また来年満開になって楽しませておくれ~
☆ (^^)/



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小湊鐵道・・・桜花爛漫!春の小湊撮影記 (前編) [鉄道写真撮影記]

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2012.04.12
小湊鐵道
桜鉄2012
桜花爛漫!春の小湊 撮影記 (前編)
  

千葉県の房総半島中央部を横切るように走る中小私鉄・小湊鐵道に、飯給(いたぶ)という桜で有名な小駅があります。ここはまわりを山や田畑に囲まれ、乗降客も少ないので、ひっそりと佇むローカルムード満点の無人駅。ところがこの飯給駅、最近やたらとテレビやネットニュースなどのメディアに取り上げられているではありませんか。桜の季節だからかと思いきや、どうやらそれだけではなく、なんとこの観光地とはまったく無縁の小さな無人駅のまん前に先日、「世界一大きなトイレ」なるものができて注目を集めているらしい。市原市が観光地整備事業の補助金・約一千万円を活用し、新進気鋭の若手建築家に依頼して作ったというこのトイレ。税金をくだらないオモシロイことに使うなあ・・・とは思うも、別にトイレのことなど私にとってはどーでもよく (どうせ女性専用なので、私は入れないしね )、気になるのは映像でそのトイレの背景に写る、桜と飯給駅の様子。春もたけなわとなり、都心では見頃を過ぎつつある桜ですが、この飯給は今がまさに満開状態(10日火曜日の時点で)。ああ~いいなぁ、撮影に行きたいなぁ・・・(´・∀・`*) と、思わず撮り鉄の虫がウズウズしてしまいます。小湊鐵道と桜といえば、昨年に撮影へ訪れてみたものの、残念ながら私が行ったときにはすでに散り際でした。それだけに今年こそは小湊で満開の桜を撮りたいという気持ちも強い。しかし週間天気を見ると、14日土曜日の関東はまたしても雨予報。ホントに最近の土曜は天気に恵まれないよなぁ・・・(-"-;) 。しかもこの雨は花を落としてしまう「花散らしの雨」になるのではないかという。日曜は晴れ予報だけれど、花はそこまで持たないかも・・・そう考えると、もういてもたってもいられない。そこで急遽、「母方の兄の従兄弟の嫁さんのおじいちゃんの又従兄弟が危篤で・・・」などと古い手で・・・なく、ちゃんと会社に有給休暇を申請し、晴れが期待できる12日の木曜日に小湊鐵道へ行ってみることにしました。


4月12日(木)

新宿0722-(中央658T)-御茶ノ水0732~0742-(総武616B)-錦糸町0751~804-(総武快速741F)-千葉0838~0847-(内房149M)-五井0904

もう何度も訪れている小湊鐵道。今回はさっそく列車に乗車するところからはじめましょう。予報どおり青空が広がる好天に恵まれたこの日、お花見やハイキングにへ向かうと思われる観光客の姿が目立ちます。とはいえ平日ですから、年齢層はかな~り高め。同業者の姿もチラホラと見受けられますが、桜の季節の小湊ということを考えるとその数は休日に比べてずっと少なく、二両編成の車内はまったりムード。

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内房線と接続する五井が小湊鐵道への入り口。
窓口でJRの運賃を精算して、一日フリー乗車券を購入します。
平日でも一日券が使えるのは嬉しい (^^)。
小湊鐵道 五井

ところで、昨年に小湊を訪れた際、一番後ろの車掌室かぶりつきの席から後方に流れる景色を桜の咲く駅ごとに記録して、その様子をブログに載せたら、「実際に乗っているみたいで楽しい」との声をいただきました。幸い今回もこの「特等席」に座ることができたので、昨年同様に今年も後方展望を撮ってゆきたいと思います。まさにこれこそ、現地まで鉄道を利用した「徒歩鉄ブログ」の醍醐味(^^)。ちなみに本当の特等席は前方の運転席かぶりつきじゃないの・・・?と、思われるでしょう。でも、前方の展望は当然競争率が高いし、たとえ座れても場合によっては撮影が運転の妨げになりかねない。一方、ワンマン運転ではない小湊の列車は後方にも車掌が乗務しますが、発車前に一言断れば、だいたい撮影は大丈夫 (もちろん業務に支障を与えてはいけません。また、乗務員を撮るのは絶対にNG)。しかも午前中の下り列車は、前からよりも後ろの方が順光でキレイな写真が撮れるのです。

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それでは今年もご一緒に、後方展望を眺めていきましょう。
小湊のキハ200は助手席側に壁は無く、開放感も満点!

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この日は抜けるような青空。
海士有木の手前では、うっすらと富士山が見えました(左上)。
「富鐵百景」のbooさんは、もう小湊で撮影したかな・・・?

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小湊の桜、最初は上総三又のしだれ桜。

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上総山田では上り列車と交換。
あちらは単行でした・・・。う~ん、のどかだ (´∀`)。

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馬立の桜は満開!
隣駅の上総牛久までは比較的本数が多いので、
この馬立駅は小湊の中でも手軽に桜鉄が楽しめそうです。

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途中の主要駅である上総牛久でも、ちょこっと桜が見られました。
ホームにいる列車は交換待ちではなく、上総牛久止まり。
この上総牛久を境に列車の本数は激減し、
30分に一本から二時間に一本となるので、徒歩鉄泣かせです・・・。

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上総川間では桜と共に、ホーム脇の白い花(椿?)も見頃。

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味のある木造駅舎と桜のコラボが楽しめるのは上総鶴舞。

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秋には見事な紅葉を見せる大銀杏で有名な上総久保にも桜があります。

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交換設備の跡が残る高滝も桜が満開。
現在の上総牛久~上総中野はスタフ閉塞式で、
途中で交換する列車はありません。

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里見八犬伝で有名な豪族、里見氏に由来しているといわれる里見。
ホームに立つ一本桜が見事です。

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小湊沿線は桜だけでなく菜の花も楽しめます。
春ですね~(^^)
(里見~飯給の車窓から)

馬立からは一駅も漏らさずに載せてみた、春の小湊鐵道後方展望。ご覧のようにすべての駅で桜を楽しむことができます。まさに春爛漫、花街道。満開の桜もここまで見事だと各駅で降りて撮影したくなってしまいますが、一度降りると次の列車は二時間後・・・徒歩鉄としてはツラいところです。でも、この春景色を走る列車から眺めることができるなんて、乗り鉄冥利には尽きるかな。そして列車はお目当ての飯給へと到着。三脚やカメラバックを抱えた同業者が何人も降りてゆきました。しかし私はここでは降りずに、もう少し先へと進みます。再び後方展望を続けましょう。

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飯給では期待通り、見事な満開の桜が出迎えてくれました~ \(^o^)/

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ホームの両側に桜が咲き誇る月崎も人気の撮影スポット。

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大きな桜の木が立つ上総大久保。ここで列車を降ります。
小湊鉄道 上総大久保

五井0922-(小湊13)-上総大久保1018

飯給からさらに二つ進んだ上総大久保で下車。上総大久保は昨年にも訪れており、そのときは散り際にかろうじて桜が撮影できた唯一の駅でした。でも前回と違い、今回は各駅で桜が満開状態。なのに、またも同じ駅で撮るとは芸が無さ過ぎる・・・? 実はこの上総大久保、駅に大きな桜の木があるのは知っていたのですが、それを近くの山から俯瞰撮影している写真を最近見かけたのです。小湊で桜というと、とくに私のような徒歩鉄の場合、どうしても駅近くで桜と列車を絡めた画になりがち。一枚くらい変化をつけたいと考え、その俯瞰ポイントから狙ってみたくなりました。しかし、上総大久保を出てすぐのカーブを撮る定番の俯瞰ポイントとはちょっと違い、細かな撮影場所が解りません。狙いは私の乗ってきた下り列車が終点の上総中野で折り返してくる40分後の上り列車。地図で大体の目安はつけてきたし、40分もあれば何とかなると思ったのですが・・・。

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俯瞰ポイントを目指して歩きます。
まずはトンネルを抜け・・・。

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急坂の林道を登る・・・。

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え~っと、こっちかな?
林道・・・というより、もはや山道。
これはなかなかキツイ・・・。

急坂が続く林道をひたすら進み、かなり高いところまで上がってはきたものの、木々に遮られてスッキリと駅や桜を見下ろせない。もう少し奥? いや、さっきの獣道を上がるのか? ドッチ?<(゚Д゚lll)>≡<(lll゚Д゚)>コッチ?  うわ~、行き止まりだ! (;;;´Д`)。・・・などと迷い続け、列車の通過時刻は刻一刻と迫ってきているのに一向に撮影場所へ辿り着くことができません。目指す俯瞰ポイントではどれくらいの焦点距離が必要なのかわからず、持ってきたのは望遠二本を含めたレンズ四本のフル装備と三脚。その荷物がずしっと重くのしかかります。獣道を上っては下り、上っては下りを繰り返しているうち、ついに遠くの方からキハの警笛が聞こえてきてしまいました・・・(小湊は遮断機が無い第四種踏切などが多いので、よく警笛を鳴らします)。

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咄嗟に木々のスキマから狙うも・・・駅も桜も見えません。
かろうじて通過してゆく列車がチラリ? ・・・ドコニアルンダヨ (゚Д゚;)?
小湊鐵道 上総大久保付近

結局、間に合わなかった・・・orz←まさにこんな形でその場にへたり込んでしまいました。やっぱり写真を見ただけじゃ俯瞰ポイントの特定は難しかったか。汗だくになりながら登ってきたのに、無駄足となっちゃったなぁ・・・ (´;ω;`)。仕方なく重い足取りで、来た道を駅へと戻ることに。ここまで苦労してきたわりにはやけにあっさりと引き返しますが、実は次の下り列車は駅近くで桜と撮影し、その折り返しの上りで次の場所へ移動したいと考えています (下り13列車で上総大久保1018着→俯瞰ポイントへ移動して1057の上り24列車を撮影→駅へ戻って1157の下り17列車を撮影→上り28列車で上総大久保1217発・・・という計画でした)。次の下り17列車は隣の養老渓谷止まりなので、さきほどの13列車(上総中野ゆき)よりも上総大久保へ折り返してくるまでの時間が短く(20分)、俯瞰ポイントは諦めざるを得なかったのです。それでも、駅の桜は見事に満開。俯瞰から撮ることはできませんでしたが、気を取り直して次の列車を待ちます。

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里山の春。桜が咲き誇る小さな無人駅に、
ツートンカラーのディーゼル列車がやってきました。
小湊鐵道 上総大久保

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桜に見守られて出発。
この日の「懐石料理列車」はまさに動くお花見状態で、
乗客も大喜びだったのではないでしょうか。(^^)

やっと満開の桜とキハのコラボが撮れました。やっぱり桜の下を行く列車の姿ははイイですね~(^▽^)。停車時間を利用してちょっと移動し、欲張って正面気味からも狙ってみましたが、これは昨年撮ったのとほぼ同じアングルになってしまいました。列車も同じ「懐石料理列車」で、個人的にはマーク無しのオーソドックスな姿が撮りたかったところ・・・なんて、この桜満開という好条件で撮ることができたのですから、細かい文句を言ってはバチがあたるというものですね。

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乗車する上り列車が入ってきました。
ホームで駅名板と桜を入れて一枚・・・。
レトロな手書きの駅名板ですが、小湊ではコレが普通スタイルです。
小湊鐵道 上総大久保

 

・・・後編へ続きます。



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ONE-shot 88 春色ヨンパーゴ [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 88 春色ヨンパーゴ
 
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桜が見頃を迎えた日曜日、
中央線に嬉しいゲストが来てくれました。
勝田(水カツ)の485系、K60編成。
国鉄色ではないものの、貴重な四つ目の1500番台です。
復路の通過時刻は、日が西に傾きかけた16時半。
赤みを帯びた満開の桜に包まれて、
イルカがトレードマークの白いヨンパーゴは、
爽やかな春風のように駆け抜けてゆきました。

現在では定期運用を持たず、
団体や臨時列車などに使用される波動用として活躍する K60。
しかし、特急「ひたち」用の新型・E657系の増備が続く勝田では
置き換えられた651系やE653系に余裕ができ、
いずれ波動用にはそちらが使われることになる・・・
との話を小耳に挟みました。
あくまでもファン同士のウワサ話に過ぎないので、
真実のほどは定かでありませんが、
この「イルカ君」にとって
今年が最後の花見とならなければいいですね・・・。
(K60より稼働率の低い、K40の方が危ういかな・・・?)
           
12.04.08 中央本線 日野-立川 


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東武線・・・春のうららの隅田川 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2012.04.07
東武
桜鉄2012
春のうららの隅田川 撮影記
  

ようやく春らしい暖かさで、東京の桜も見頃となりました。当然「撮り鉄」たるもの、この季節には桜と列車の組み合わせを撮りたいもの。しかし前回の「One-shot」でも書いたように、今年の桜は開花状況にバラつきがあり、きれいに満開となったところがあれば、場所によってはまだ7分咲き、いや5分咲き程度のところもあります。インターネットの桜情報を眺めていても、満開表示になっているのはごくわずかで、しかも都心部が多い。できればローカル線と一本桜なんて鄙びた画を撮りたいと考えていたところですが、関東近郊の「わたらせ渓谷」や「いすみ鉄道」などでも、まだ満開にはほど遠い様子。せっかく久しぶりに土日とも晴れ予報の週末なのに、行き先が決まらぬまま土曜の朝を迎えてしまいました。まあ、ムリに遠出する事も無いか・・・と、のんびり朝食を食べながらニュース番組を見ていると、浅草の隅田川沿いにある桜並木から中継が入りました。東京スカイツリーが完成して初めて迎える桜の季節。ここは今もっとも注目度が高いお花見スポットで、スカイツリーと桜を背景にアナウンサーが「隅田川の桜は満開で~す☆」と笑顔で伝えています。テレビなんて7分咲き程度でも、満開の場所だけを画面で切り取って「満開です」と伝えるものさ・・・と、冷めた目で見ていたつもりだったのに、美人アナウンサーの笑顔についつい乗せられて、気がつけば銀座線で浅草を目指していました (^^;)。結局ベタベタな場所ですが、今年の桜鉄は隅田川で東武伊勢崎線・・・いや、「東武スカイツリーライン(愛称)」を狙ってみたいと思います。


4月7日(土)
神田1010頃-(銀座線)-浅草1020頃

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隅田川にかかる吾妻橋のたもとが
隅田公園・桜まつりの入口。
中に入る前からすでに人大杉です・・・(´д`;)

スカイツリー効果と合わせて、今年はおそらく日本一の観光客を集めることになるであろう、隅田公園の桜まつり。混雑は覚悟していたものの、やはりかなりの人出で公園内はまっすぐある事すら困難。本当は10時30分に浅草を発車する、数少ない350系(元・1800系)の特急「きりふり」を狙おうと思っていたのですが、列車が撮れそうな場所まで辿り着けずに残念ながら見る鉄でした・・・。気を取り直して、100系「スペーシア」や200系「りょうもう」に狙いをシフト。現在ここを走る普通列車はすべてステンレスの10000系列や30000系なので、どうしても優等列車に狙いを絞りたくなります。

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桜満開の隅田公園。
大賑わいの花見客を見下ろしながら
隅田川を渡る、特急「りょうもう」。
東武伊勢崎線 浅草-とうきょうスカイツリー

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スカイツリーのオープンに合わせて
車体色をリニューアルした「スペーシア」。
「雅」をイメージした紫色の編成が桜をかすめます。
こちらの桜は満開までもう一歩・・・といったところか。

一カ所に立ち止まって撮影するのは難しい状況だったので、歩きながらポイントを見定めて、列車の通過と同時にサクっと撮影。「りょうもう」を撮った場所の方が桜の咲き具合がいいのですが、街灯や幟などが入らずにスッキリ撮れたのは「スペーシア」の方・・・なかなか難しいものです。でも、どちらも桜まつりらしい、賑やかな写真が撮れました。鄙びたローカル線もいいけれど、たまにはこんな画もアリか・・・。

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同ポイントから隅田川の方へカメラを振ると、
そこにそびえ立つのはスカイツリー!

それにしても写真を見て解るように、この人混みのなかで移動しながら撮影するのは一苦労。押し合いひしめき合いで、一時間後に通過する次の「スペーシア」まではとても待てません。乾燥でノドも乾いてきたし・・・。そこで今度は、隅田川の桜と列車が拝めて、さらにノドも潤す事ができる、とっておきの場所へと移動する事にしました。実は今回、本命の撮影ポイントとして考えていたのはコッチの方。浅草のある台東区から吾妻橋で隅田川を渡り、スカイツリーのある墨田区側へ・・・。

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吾妻橋はスカイツリー撮影の有名ポイント。
たくさんの人が橋の上からカメラを構えています。
その向こうに見えるのが目的の場所。

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最近メディア等に取り上げられる事が多くなった、
「ビルに反射したスカイツリー」

そして傍らには満開の桜。

スカイツリーを映す鏡のような金色のビルへと入り、エレベーターで21階へ。以前にも一度紹介していますが、このビルは「アサヒビール」の本社で、ここのレストラン・フロア(21・22F)からは浅草の街やスカイツリーが一望できるのです。前回は建設中のスカイツリーを眺めに訪れたこの場所から、今回は東武線と隅田川の桜並木を俯瞰で撮ってみようというワケ。少々お高いイメージがある展望フロアのレストランでも、22階の喫茶ルーム(アサヒスカイラウンジ)ならば手軽に利用でき、しかもここはアサヒビール本社ですから、おいしい「スーパードライ」などが注文できちゃうのです。

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22階からの眺望を眺めながら、
「スーパードライ」でノドを潤します

ぷはーっ、ウマい!!
(*^^*)

数が少なくて競争率が高いスカイツリー側の席に対して、私が撮りたかった浅草側のカウンター席にはじゅうぶんに余裕がありました。さっそくビールを飲みながら、窓ガラス越しに撮影開始。

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眼下に広がるのは、隅田川の両岸に続く桜並木と
鉄橋上の200系「りょうもう」。
東武伊勢崎線 浅草-とうきょうスカイツリー

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鉄橋を渡る「スペーシア」をアップで。
先ほどに続き、またも紫の「雅」編成でした。
もう「雅」が二編成もあると言う事は、
だいぶリニューアルが進んでいるみたいですね。

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こちらは浅草方向。浅草寺の本堂と五重塔が見えます。
東武浅草駅名物の急カーブを切って姿を現したのは
日光・鬼怒川方面への6050系快速列車。
手前の桜並木は、先ほどまでいた桜まつりの会場です。

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従来色の「スペーシア」がやってきました。
記録的にはコッチの編成を撮っておいた方がいいのかな・・・
と、折り返しを狙うも、
鉄橋上で普通列車にカブられてしまいました...(´・ω・`)

目線を変えて、俯瞰から桜並木を撮ったら面白いかも・・・と思ったのですが、上から見ると桜の咲き具合にバラつきがあるのがよく解ってしまいますね・・・。全体的には7~8分咲きといったところでしょうか。でも、おそらく来週末ではもう遅いと思われるので、今年はこれで満足しなくてはいけないのかもしれません。ビール二杯、「スペーシア」二本。一時間ほど滞在して、ラウンジをあとにします。本当は一カットくらいスカイツリー側の景色も撮りたかったのですが、席はずっと埋まったままでした。

上から、下からと、隅田川の桜は存分に堪能しましたが、せっかくなのでもう一カ所、近くにある東武線と桜のコラボが楽しめる撮影ポイントへと行ってみることにしました。浅草へは戻らずに、そのままスカイツリーのたもとにある業平橋・・・もとい、とうきょうスカイツリー駅へ。

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改名後、初めて訪れた「とうきょうスカイツリー」駅
構内はまだ半分くらいが工事中でした。
東武伊勢崎線 とうきょうスカイツリー(旧・業平橋)

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スカイツリーから一駅の曳舟で亀戸線へ乗り換え。
東武伊勢崎線 曳舟

とうきょうスカイツリー1225-(東武伊勢崎線)-曳舟1227~1238-(東武亀戸線)-東あずま1242

本線の伊勢崎線と支線の亀戸線を乗り継いでやってきたのは、東あずま。あまり目立たない亀戸線の中間駅ですが、この駅の近くには線路沿いにみごとな桜並木があるのです。しかもここならば、隅田川では撮れなかった8000系を撮ることができます。以前から気になってはいたものの、なかなか来る機会がなかった亀戸線。隅田川のついでと言っては何ですが、今年は桜の時期に来る事ができました。

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亀戸線の東あずま駅
車内放送で「次はひがしあずま~」と流れると、
ひょっとして「東東」と書くんじゃ・・・
などと、くだらない期待をしてしまいますが、
実際はもし漢字が使われていたとしても「東吾嬬」となります。
でも東吾嬬を平仮名で書くと

本来は
「ひがしあま」になるはずなのですが。。。(・_・;?)
東武亀戸線 東あずま

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東あずまのホーム先端からも桜並木を眺める事ができます。
東武亀戸線 東あずま

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満開の桜を背景に走る、二両編成の亀戸線8000系。
東武亀戸線 小村井-東あずま(後追い)

咲き具合にバラつきもほとんどなく、みごとに満開となった桜並木。でもここは午前が順光のポイントで、お昼過ぎでは顔に光が当たっても、手前サイドは陰で潰れてしまいます。隅田川よりも先にコッチへ来るべきだったか・・・と、ちょっと後悔。白い8000系は明暗がクッキリ付くと撮りづらいので、いっそのこと完全逆光から撮った方がいいのかも。

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反対側にある踏切から撮ってみると、
逆光に桜の花が浮かび上がりました。
東あずまは曳舟~亀戸を結ぶ亀戸線のほぼ中間に位置し、
だいたいこの駅付近で上下列車が離合します。
東武亀戸線 東あずま-小村井

順光側のようなスッキリした画にはなりませんが、桜の雰囲気は悪くないように感じます。それにしても私鉄の支線だからかどうかは解りませんが、このあたりは架線柱のスパンが短くて処理が難しいっっっ(>_<;)。何度か立ち位置を変えつつ狙うも、写真のようにかわすのがせいぜいでした。

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タテ位置の方がスッキリするかな・・・
と、構えてみましたが、
やはり架線柱の存在が目立ちますね (´ヘ`;)ウーム。

隅田公園の桜まつりとは打って変わって、人の少ないこの場所。桜並木のある公園内は花見客で賑やかでしたが、線路端には同業者の姿も見られず、のんびりと撮影を楽しむことができました。ここは桜鉄の穴場的存在なのかもしれません(・・・などと書いたのですが、なんと同じ日の午前中にはソネブロ仲間のmaipenraiさんがいらしていたそうです!)。

東あずま1332-(亀戸線)-亀戸1336~1341-(総武線)-御茶ノ水1352


亀戸線・東あずまの桜は見事に満開でしたが、隅田川の方を見ても解るように、今年は本当の満開と週末が重ならなかったように感じます。それとも、やはり今年は前回に伝えたように細く長く、このような状態がベストなのでしょうか・・・。来週(今週末)には関東郊外の広い範囲で見頃を迎えるはず。今年の桜鉄、本番は次週に持ち越しかな?



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ONE-shot 87 今年のサクラ [PICK UP ONE-shot]

PICK UP ONE-shot 87 今年のサクラ
 
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「今年の桜はお花見できる時期が長い」
先日、とある定食屋のテレビでお昼のワイドショーを見ていたら、
こんなキニナル話題を伝えていました。
それって、今年の桜はすぐ散らずに花の持ちがいいってことなのかな?
と、聞き耳を立てると、
「今年は春の訪れが遅く、木や枝によって開花や満開が微妙にずれ、
一方は見頃を終えて散りはじめても、もう一方ではこれからが満開
なんてバラつきがおこりやすい・・・」とのこと。
つまり今年の桜は一気に満開になるのではなく、
細く長く楽しめるという事を言いたかったみたいです。
でもこの状況、「毎日花見だ!」というような
宴会部長には嬉しいのかもしれませんが、
桜の花自体のボリュームが乏しくなりそうで
写真趣味人からしてみたら、あまり喜ばしくないかも・・・。
 
今日(6日)、外回り仕事のついでに都心の桜の名所、
市ヶ谷のお堀端をちょっと見てきました。
言われてみれば、たしかにもう満開となった木や枝があれば、
まだ6
7分咲き程度のものもあります。
流し撮りでバラつきが目立たぬように撮ってみましたが、
白い部分が満開になった花びらで、濃いピンクはまだつぼみの箇所。
できれば画面いっぱいを白い花で埋め尽くすくらいの
ボリュームが欲しいところです。
 
でも、なにはともあれ・・・ようやく、春らんまん ♪  
     
12.04.06 中央本線 市ヶ谷-飯田橋 
 
 
 
 
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自分で言うのもなんですが
私、花を撮るのあんまりウマくありません・・・(^_^;)


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中央本線・・・春の高尾梅郷 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2012.04.01
中央本線
春の高尾梅郷 撮影記
  

前々回、梅と鉄道のコラボを求めて水戸の偕楽園へと行ってきたのですが、今年はもう一カ所、梅の名所として知られる場所で撮影したいと考えていました。それは中央線・高尾駅の西側に広がる「高尾梅郷(高尾梅林)」。高尾梅郷は東京都八王子市、西浅川町と裏高尾町の小仏川沿いに点在する梅林の総称で、山の斜面や畑の他、家の庭先、公園、遊歩道などに約一万本の紅梅、白梅が咲き誇ります。本来は2月中旬から3月の中旬にかけて見頃を迎えるところ、やはり偕楽園同様にここも今年は寒さの影響で開花が遅れ、ようやく3月下旬に満開となった様子。実はほぼ同時期に梅が満開となった偕楽園と高尾のどちらに行こうか悩み、どうしても今年でラストとなる公算が高い651系「スーパーひたち」と梅が撮りたくて、偕楽園の方を優先してしまいました。できれば満開となった時点で土日休みをうまく使い、土曜に偕楽園へ、日曜は高尾へなどと振り分けたかったのですが、何せこのところの関東は呪われたように土曜だけ天気が悪い・・・(-'-;) 。先週末も土曜は春の嵐で大荒れの天気でしたし。その嵐でもう梅の花は散っちゃったかも知れないけれど、まあ高尾ならば中央線沿線のウチから程近いし、梅がダメなら「山スカ」ことスカ色115系の編成写真などを狙えばいいやぐらいの軽い気持ちで、晴天予報の日曜に高尾を訪れてみました。

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社寺風の立派な高尾駅駅舎。
東京方面からの通勤電車(中央快速線)の大半はこの高尾が終点。
ここから西の中央線は風景が一変し、山あいを進む事から、
「山線」の通称があります。
ちなみに高尾へは中央線の他に京王線も乗り入れていて、
新宿から来るなら京王線の方が運賃がずっと安い
(新宿~高尾・JR 540円/京王 350円)。
中央本線 高尾

朝7時過ぎに家を出て最寄り駅から中央線快速へ乗車し、8時には高尾に到着(今回は中央線の往復だけなので、行程表は省略)。休日の中央線は登山客やハイキング客をターゲットとした臨時列車が多数運転されるので、撮影に訪れるなら朝早めの行動が吉と出ます。まさに「早起きは三文の得」(^^)。高尾駅からは国道20号(甲州街道)、そして旧・甲州街道を西へ。

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街道沿いに見られる、鮮やかな花をつけた梅の木。
撮影地までの道のりで目を楽しませてくれます。

旧・甲州街道へ入ると、所々に梅林が目立つようになってきました。花の咲き具合は木や場所によってまちまちで、もう散っちゃったものもあれば、今がまさに満開という木もあります。果たして目的地となる線路沿いの梅林はどうでしょうか。街道から外れて、線路が臨める丘の上へ立ってみると・・・。

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色とりどりの梅花を横目に走る、E257系特急「かいじ」。
中央本線 高尾-相模湖

お、なかなかいい感じ。ちょっと寂しい枝もあるけれど、まだまだきれいに咲き誇っているではありませんか。前日の暴風雨に堪えた事を考えれば、これでもじゅうぶん満足です。北側から撮影しているので列車側面に光は当たりませんが、むしろ花は逆光で浮かび上がった方が美しい。

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これは上写真に写っている梅林の入り口。
立派な梅に囲まれて、まさに「梅のトンネル」が続きます。
一般に公開しているのかどうか解らなかったので、
私は園内に立ち入りませんでしたが、
中で撮影していた人(鉄)もチラホラ・・・。

さて、到着早々ですが、次にやってくる列車がここで撮りたかったいちばんの本命列車。前述したように休日の中央線には多数の臨時列車が運転されています。そのなかでも国鉄型好きの私が注目するのは、田町の国鉄色183系で運転される富士急直通の快速「富士河口湖号」。梅の花と国鉄特急色のコラボ、これを撮りたかったのです。

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満開の梅花に見守られ、中央線を下る国鉄色183系。
ひと昔前の特急「あずさ」を彷彿とさせる走りです。

う~ん、やっぱり国鉄特急色はイイなぁ・・・(´∀`*)。このアングルでは梅林の丘の裏から列車が飛び出してくるので、一瞬のタイミングを逃さないように集中力を高めていなくてはなりません。しかもここは一見するとのどかで静かな場所に見えますが、後述する「とある理由」で列車の走行音がほとんど聞こえないのです。そんななか、無事に本命がフレームアウトする事なく撮れてホッと一安心。試しに今度はレンズを変えて広めのアングルを撮ってみようという、余裕も出てきました。

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朝日に照らされた梅の郷を行くのは、
昔ながらのスタイルを保ち続ける「山スカ」115系。

あれ・・・なんだか、梅の鮮やかさといい、全体の空気感といい、さっきのアングルよりも全然コッチの方がいいじゃん・・・ (゚□゚;)。広角だと列車が小さくて目立たないだろうとか、手前の畑がゴチャゴチャしているなどという見た目の先入観だけで、ろくに試しもせず望遠ズームを構えて、本命の183系を撮ってしまいました。相変わらず余裕がないと視野が狭く、こういうところが甘いんだよなぁ・・・(´・ω・`)。このアングルで183系を撮りたかったと言っても、あとの祭り。まあ山スカが撮れただけでもヨシとするか・・・。続く185系の「はまかいじ」も、気に入ったこのアングルで撮影。

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先頃話題の多い185系。
横浜線を経由してくる特急「はまかいじ」は、
中央線で撮れる貴重な185系使用列車です。

田町の185系は湘南色のブロックサインが入らないと、白一色で締まらないですね(^^;)。この丘の上からは、振り返って後追い方向(相模湖側)を狙っても梅の木が入ります。

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上の「はまかいじ」を後追いで。
こちら側は梅林ではなく、
沿道の梅の木が彩りを添えてくれます。

こちらも見事な咲き具合なのですが、列車の背後に工事中のクレーンが写り込んでしまいました。でも、梅林よりも近場にあるこの梅の木は、工夫次第でいろいろと楽しめそう。もう少し寄れば、うまく背景が処理できるかな・・・? そこで今度は、沿道の梅の木を中心に撮影してみることに。

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白梅の向こうを走りゆく、
「ウメ」ならぬ「ももずきん」ラッピングの
「ホリデー快速・河口湖号」。

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相変わらず貨物の時刻は解らず、突然現れたEH200にビックリ。

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普通列車の大半は115系。
ステンレス製の新形式電車が席巻している首都圏で、
中央線は国鉄形近郊電車にとって最後の砦と言えるでしょう。

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ここでは少数派のステンレス製、E233系。
梅の郷を行くE233系というのもなかなか悪くないですが、
できることなら201系が健在のときに一度訪れたかったところ・・・。

こんな感じで梅林だけでなく、いたるところで梅と列車のコラボが撮影できるのは楽しい(^^)。でもさすがに日が高くなってきて、暗部のコントラストがキツくなってきました。スカ色の紺色なんてほとんど真っ黒。では順光側から撮ることはできないのか? 実は線路沿いの梅の木は順光となる反対側にもあるにはあるのですが・・・問題は背景。

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順光となる南側へまわってみると、こ~んな感じ・・・。

中央道がでーん、圏央道がどーんと、のどかな梅の郷にそびえる豪快な高速ジャンクション・・・。ある意味、シュールで面白い画なのかもしれませんが、鉄道写真としてはちょっと苦しいものがあります。そして今まで撮っていた北側の撮影地は、まさにその中央高速の真下。列車の音が聞き取れない「とある理由」というのは、これが原因でした。

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再び北側から手前の梅と奥の梅林を入れて、長野色115系を。
東西に伸びる中央線、午後には下り方の顔に光が回ります。

183系をはじめとした臨時列車や貨物、山スカ115系と、だいたい撮りたいものは一通り撮れたので、そろそろ撤収する事にしましょう。でももう一本、やはりラストはこの列車を。

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中央東線のエース、E351系「スーパーあずさ」が
紅白に彩られた梅のなかを走り抜ける!

高運転台構造にパープルラインがオシャレな、E351系「スーパーあずにゃ・・・」いや、「スーパーあずさ」(^_^;)。 速達タイプの「スーパー特急」らしい疾走感を出したくて、梅の花を流してみました。個人的には「あずさ」や「かいじ」に使われるE257系よりも好きなスタイルのE351系。同世代の253系「NEX」や651系「スーパーひたち」が第一線を退くなか、このE351系も撮れるときにはしっかりと撮っておきたいところです。


先週に続き、二週連続で撮影した列車と梅の花。偕楽園、高尾梅林ともに本当の満開で撮れたかどうかはビミョーなところですが、なんとか早春らしい写真を残す事ができました(もう時期的に「早春」じゃないけど)。この梅が散ると春本番、今度は桜の出番です。桜の方は梅ほど開花はズレずに、先週末には東京でも開花宣言が発表されました。今週末か来週中頃には満開になるのかな? 週末が晴天のお花見日和に恵まれるといいで
すね。



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